JP3728418B2 - 医療診断テーブル用の横臥面 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テーブルプレートと、テーブルプレートがその縦方向に摺動可能に案内される第1の案内ハウジングを有する、診断テーブルの支柱に結合可能な案内ユニットとを含む、レントゲン医療診断を実施するための、およびレントゲン装置を手術中に使用して外科手術を実施するための医療診断テーブル用の横臥面に関する。
【0002】
【従来の技術】
特別な診断および外科手術(例えば脈管外科における)はレントゲン装置と診断フィールドとの間の相対運動を必要とするが、この理由は、診断フィールドがレントゲン装置の静的画像フィールドよりも比較的大きな領域にわたって延在することがあるからである。レントゲン装置の位置調整は限定的にのみ可能であり、この結果、診断テーブルの横臥面を患者と共に摺動する必要がある。レントゲン装置の支障のない使用を可能にするためには、診断フィールドの下部に邪魔になる障害物があってはならない。すなわち、横臥面は診断テーブルの支柱を越えて大きく突出する。
【0003】
例えば心臓カテーテルを有する、レントゲン医療診断用の冒頭に述べた種類の横臥面が公知である。しかし、この横臥面では、案内ユニットの特別な案内要素内でテーブルプレートを縦摺動するために案内される金属製レールがテーブルプレートに設けられる。この案内レールはレントゲン画像では影として認識され、この影のため患者の身体構造はもはや認識できない。したがって、この案内レールが存在する領域は容易にX線透視できない。
【0004】
案内レールの長さは、患者の体重から、また縦摺動に不可欠なストロークから生じるトルクを支持するために必要な案内部の大きさから得られる。その結果、自由にX線透視できないこのような横臥面の領域は、診断すべき診断フィールドの大きさと比較して非常に大きくなる。この場合、横臥面の全長は、案内レールの長さとX線透視可能な周囲の「有効領域」の長さとから成り、この結果、システムの縦延長が大きくなってしまう。上述した種類の横臥面は、米国特許第4,700,938(US−A−4,700,938)により知られている。そこに記載されている横臥面は、発砲材料からなる芯(コア)とカーボン繊維強化の合成樹脂からなる外部シェルとを備えている。外部シェルは、上部、下部及び二つのC形側面とからなる。C形側面はテーブルプレートの縦縁部に沿って延出する。また、C形側面のC形脚部は前記上部及び下部に接続される。テーブルプレートは支柱内に支持されたローラ上に置かれる。二つの個別なトラックローラが支柱に回転可能に支持される。トラックローラはそれぞれ、C形側面内へと内側に延出する。トラックローラはC形側面の下部C形脚部上に配置される。下部C形脚部はテーブルプレートの外部シェルの下部と共に、2層の縁部ストリップを形成する。C形側面の上部C形脚部は、トラクタロール上の外部シェルの上部部分と共に外側に引き出され下方に幾分折り曲げられる。これによって、これらの部分により、トラックローラのカバーが形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、構造の長さを全体的に短くしつつ、レントゲン線により自由にX線透視可能な大きな領域を有し、また縦方向に大きな摺動ストロークを可能にする冒頭に述べた種類の少なくとも縦方向に摺動可能な患者横臥面を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明の請求項1の特徴(機構)によって解決される。
【0007】
すなわち、本発明による横臥面では、案内ユニットの下方に診断テーブルの支柱があるので、診断テーブルのX線透視不可能な領域は、もともとレントゲン装置にアクセス不可能な案内ユニットの領域に限定される。これに対し、案内ハウジングの外側では、テーブルプレートは容易にX線透視可能であるが、この理由は、テーブルプレートそれ自体が、レントゲン画像に悪影響を及ぼす可能性がある金属製部分を支持しないからである。診断すべき器官を最適に撮影するために、異なる投影方向を有するレントゲン装置が利用される場合、金属製の案内レールまたはその他の案内要素がないことが特に有効である。すなわち、投影される金属製部分の影が患者の身体構造を覆うことなしに、テーブルプレートを側面からまたは下側から斜めにX線透視することができる。
【0008】
テーブルプレートはカーボン繊維強化の合成樹脂から製造されることが好ましいが、この理由は、この材料がレントゲン線の透過性に優れ、同時に強度が高い利点を有するからである。
【0009】
好適な実施形態では、テーブルプレートは縦方向に延在する2つの縁部ストリップと、縁部ストリップよりも本質的に厚い中間部分とを有する。この中間部分はその縦方向に横断して台形状の断面を有することができ、この場合、中間部分の下側はその上側よりも薄く、この結果、プレートはその中間部分で下方に斜めに先細りする。中間部分の厚さがより大きいことにより、プレートのより高い荷重能力が得られ、この場合、斜めに方向付けられたテーブルプレートの側面によって、レントゲン画像のプレート縁部における明/暗の推移がそれほど激しくならないことが配慮される。
【0010】
案内要素は上部および下部の支持または案内ローラであることが好ましく、これらはテーブルプレートの上部または下部の案内面に同時に直接当接する。この場合、上部および下部の案内面は、テーブルプレートの両方の縦縁部に沿ってテーブルプレートの上側または下側に形成できる。例えば、上述の縁部ストリップの上部および下部の案内面は、テーブルプレートの中間部分の両側に形成できる。
【0011】
上部および下部の案内ローラはローラブロックにそれぞれ統合され、また縦方向に横断しておよびテーブルプレートに対して平行に方向付けられた軸の周囲で案内ハウジングに揺動可能に軸受けされるローラ支持体において軸受けされ、この場合、少なくとも2つのローラブロックがテーブルプレートの各縦側面の案内ハウジングに配設される。複数のローラを設け、またローラをローラブロックに統合することによって、ローラの上の均一な荷重分布が達成される。ローラは合成樹脂から構成されることが好ましく、またローラ抵抗を低減するために、転がり軸受によって軸受けされることが好ましい。ローラ支持体を揺動可能に軸受けすることによって、それぞれのローラブロックは、テーブルプレートがたわむことによってテーブルプレートの縁部ストリップの変形に適合でき、この場合、すべてのローラ上の均一な力分布が同様に得られる。部分変更した実施形態では、上部案内面はテーブルプレートの縁部ストリップに形成でき、一方、中間部分の下側に少なくとも1つの下部案内面が設けられる。このことによって、少なくとも1つの下部案内面に当接する案内ローラがテーブルプレートの全幅にわたって横断して延在することにより、テーブルプレートの中間部分を支持できる。
【0012】
案内ユニットは第2の案内ハウジングを有することができ、この案内ハウジングに、支柱との結合のための、および支柱に対する横臥面の横方向運動のための結合および案内要素が設けられる。案内ユニットと支柱との間の解放可能な結合によって横臥面を交換でき、したがって、特別な診断または手術方法のための特別な横臥面を同一の台座上で使用することができる。テーブルプレートの縦および横摺動に加えて、横臥面の高さを調整するための、および縦および/または横方向に傾けるための手段も設けることができる。通常、この調整のための手段は支柱に設けられる。
【0013】
横臥面を縦方向に傾ける際に患者の体重から生じる傾斜駆動力による横臥面の意図しない摺動が発生するのを回避するために、テーブルプレート面に、例えば上部および/または下部の案内面に当接するために使用される所定のブレーキ要素と、ブレーキ要素用の調節機構とを有する少なくとも1つのブレーキユニットとが、案内ハウジングに配設されることが有効である。ブレーキユニットは、制動作用を向上させるため、余剰力を得るため、また不均一な力の導入を回避するために、案内部の両側に配設されることが好ましい。ブレーキ要素は2つのブレーキシューから形成でき、これらはまたテーブルプレートの縁部ストリップの上側および下側に作用し、また電磁石によって解除できる。安全上の理由から、ブレーキを無通電状態でアクティブに保持し、すなわちブレーキシューを閉状態に保持することが有効である。この場合、制動力は、予荷重が付与されたスプリングによって発生される。ブレーキを開放するために電磁石が励磁され、ばね力に対抗してブレーキシューを解除し、この結果、縦方向の横臥面の摺動を行うことができる。横臥面の荷重によりたわみが生じる際に、案内面とブレーキシューとの接触が生じるのを防止するために、ブレーキ要素および調整機構をブレーキ支持体に配設することが有効であり、ブレーキ支持体はローラによってテーブルプレートの上部案内面に軸受けされ、また縦方向運動に対抗して上部案内ハウジングに保持される。すなわち、ブレーキユニット全体はローラによってテーブルプレートに浮動して軸受けされ、第1の案内ハウジングのフレームの縦方向にのみ支持される。
【0014】
テーブルプレートの摺動は手動またはモータで行うことができる。摺動の前に、ブレーキをまず解除しなければならない。これは、フットスイッチを介してまたは手動で作動される横臥面のスイッチを介して行うことができる。安全上の理由から、縦または横に傾ける際に横臥面によって制御不能な運動が行われるのを防止するために、横臥面が水平に配向される場合にのみブレーキ解除が可能となるようにすべきである。この場合、高さ調整、縦方向の傾斜および横方向の傾斜を行う支柱ヘッドの角度位置に応じて、ブレーキ操作を解除または抑制する制御部が設けられる。
【0015】
横臥面をモータで調整するために、テーブルプレートの縁部ストリップを把持する少なくとも1つの摩擦駆動部を案内ハウジングに設けることができる。例えば、摩擦駆動部は、モータに連結された駆動ローラと、一方で駆動ローラと継続的に係合して、他方でテーブルプレートの案内面に対して付勢される2つの摩擦ローラとを含むことができる。モータは電動モータであることが好ましい。本発明による解決方法によって、モータの回転運動をテーブルプレートの直線運動に変換するために、ラック、ねじ付きスピンドルまたは引張手段のような要素を使用する必要が回避される。これらの要素は、運動変換のためにレントゲン装置の照射経路に部分的に配置して、大きなストロークを得るようにしなければならないという不都合を有する。これによって、身体構造のモニタまたは検査を困難にする影が画像フィールドに生じるであろう。摩擦ローラを可動に軸受けして、案内レールおよび駆動ローラに対して付勢することによって摩耗を補整し、荷重による横臥面の変形に対処できる。
【0016】
十分に大きな推進力を達成するために、例えばゴムまたはポリウレタンのような適切な材料を選択することによって駆動ローラの摩擦係数を大きくする必要がある。これらの材料の許容表面圧力は特に高くないので、達成可能な圧着力、したがって所定のローラ幅における摩擦力も限定される。摩擦ローラの幅を拡げることによって、摩擦材料の許容圧着力を大きくすることができ、この結果、これらの駆動ローラは、プレートから案内ユニットに作用する重力を支持する機能も同時に引き受けることができる。この場合、達成可能な推進力はローラの荷重に直接関係し、これは、患者の体重が大きい場合でも、また案内部を越えて横臥面が大きく張り出している場合にも、十分に大きな推進力が発生されるという利点を有する。したがって、両方の機能「案内」および「駆動」を組み合わせることによって、横臥面のためにより簡単な縦案内構造も得られる。特に、この利点は、下部案内ローラと駆動モータとを結合することにより、これらの案内ローラがテーブルプレートの全幅にわたって横断して延在する上述の解決方法によって達成される。
【0017】
横臥面の所望の横方向摺動を実現するために、上部または第1の案内ハウジングは、適切な案内要素によって下部または第2の案内ハウジングに対して配設されるか、あるいは下部または第2の案内ハウジングが支柱に対して摺動可能に配設される。この場合、下部案内ハウジングはもともとレントゲン装置にアクセス不可能な支柱の領域にあるので、横臥面の必要な横摺動のためにX線透視可能な案内部を実現する必要はない。したがって、公知の案内要素を使用できる。横臥面は側方に傾けるかまたは斜面を付けることもできるので、テーブルプレートの意図しない摺動を回避するために、横案内部にも制動装置を設けることが有効である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明のさらなる特徴および利点は以下の記述から明らかとなり、添付図面に関連して実施例に基づき本発明について説明する。
【0019】
図1は、診断テーブルの支柱14のヘッド12と結合可能な患者横臥面10の全体図を示している。横臥面10は、上部案内ハウジング20と下部案内ハウジング22とを含むテーブルプレート16と案内ユニット18とから構成される。テーブルプレート16は、図1のテーブルプレート16の両方の位置によって示したように、上部案内ハウジング20においてテーブルプレートの縦方向に摺動可能に案内される。下部案内ハウジング22は、図示していない方法で支柱12のヘッドで摺動可能に案内され、この結果、横臥面10の全体はテーブルプレート16の縦方向に横断して摺動可能である。
【0020】
テーブルプレート16は、台形状の断面を有する厚めの中間部分24と、その縦側面に沿った2つの薄い縁部ストリップ26とを有する。テーブルプレート16は、全体的に、詳しくは両方の縁部ストリップ26の領域においても、障害となる金属製部分なしに製造され、したがって容易にX線透視可能である。例えば、テーブルプレート16はカーボン繊維強化の合成樹脂から構成される。
【0021】
図2は上部案内ハウジング20のサイドビーム28を示している。サイドビーム28の端部には、テーブルプレート16の縦方向案内に使用される2つのローラブロック30がある。ローラブロック30の間には、一方の側面にブレーキユニット32が配設され、このユニットはテーブルプレート16の面に垂直に自由に摺動可能であり、またビーム28の縦方向に支持される。さらに、両方のローラブロック30の間にテーブルプレート16を摺動するための駆動ユニット34がある。
【0022】
図3と図4にローラブロック30が詳細に示されている。ローラブロックは、下部支持ローラ38および上部支持ローラ40が軸受けされるローラ支持体36から構成される。ローラ38と40の間にテーブルプレート16の縁部ストリップ26があり、この結果、下部ローラ38および上部ローラ40は、縁部ストリップ26の下側または上側から形成される下部案内面42または上部案内面44で回転する。均一な荷重分布を実現するために、ローラ支持体36は軸46の周囲でサイドビーム28に揺動可能に軸受けされる。テーブルプレート16の縦摺動の際、ローラ38と40はテーブルプレート16の縁部ストリップ26に接触して転がる。テーブルプレートが荷重のため曲がると、ローラブロック30は軸46の周囲の揺動運動によって、両方のローラ対38、40にほぼ同一の力が作用するように調整される。これによって、ローラの荷重もテーブルプレート16の表面の荷重も低減され、テーブルプレート16における摩耗の低減がもたらされる。テーブルプレート16を側方に案内するために、上部案内ハウジング20に対するテーブルプレート16の側方のずれを阻止する案内ストリップ48がローラ支持体36に取り付けられる。
【0023】
図5は、拡大したブレーキユニット32を示している。ブレーキユニットは、外部の影響によるテーブルプレート16の意図しない運動を回避するために使用される。ブレーキユニットは、ローラ52が軸受けされるフレーム50を含み、このフレームと共にブレーキユニット32の全体はテーブルプレート16の縁部ストリップ26上で、すなわち縁部ストリップ26の上部案内面44で走る。フレーム50に上部ブレーキシュー54が固定される。上部ブレーキシュー54において、2つのレバー56は軸58の周囲にそれぞれ揺動可能に軸受けされ、この軸は別のレバー60を介して下部ブレーキシュー62を支持する。両方のレバー56がそれらの軸58の周囲で揺動すると、両方のブレーキシュー54と62の間の間隔が変わる。ブレーキシュー54と62に対する圧着力はスプリング64によって発生され、このスプリングは一方でフレーム固定部分66に支持され、他方で可動のスライダ68に支持され、スライダはその側でレバー56に作用し、また図5の矢印Aの方向の左側に前記レバーに対して予荷重を付与する。スプリング64の力はレバーの伝達によって補強される。
【0024】
ブレーキを開放するために電磁石70が使用され、電磁石はフレーム50に固定され、またそのアンカ72によりレバー60の一方に作用する。電磁石に通電されると、図5のアンカ72は図5の矢印Aの方向と逆に移動される。磁気力はスプリング64の力を補い、この結果、図5のスライダ68は右側に調整されて、ブレーキが解除される。したがって、電磁石70の通電の際にテーブルプレートが摺動され、一方、電磁石70の無通電状態ではブレーキはテーブルプレート16を固定保持する。大きな制動力を発生するための力比の故、上部ブレーキシュー54と下部ブレーキシュー62との間の相対ストロークは小さく、このため、ブレーキが解除されるときにテーブルプレート16がたわむ際にテーブルプレートがブレーキシューの片方で滑るのを防止しなければならない。この理由から、ブレーキユニット32はローラ52によってテーブルプレート16の縁部ストリップ26上で案内され、この結果、ブレーキシュー54と62は、テーブルプレート16のたわみに関係なくプレート面から同一の間隔を常に有する。縦方向において、ブレーキユニット32はサイドビーム28の隔壁74に支持される。
【0025】
図6は、テーブルプレート16をその縦方向に摺動するために使用される駆動ユニット34を示している。駆動ユニットは、図示していない電動モータによって駆動される駆動ローラ76を含む。駆動ローラ76は、テーブルプレート16の縁部ストリップ26の下部案内面42に当接する2つの摩擦ローラ78と接触している。摩擦ローラ78は、ある限界の範囲内でボルト82の上で自由に摺動可能なローラ支持体80にそれぞれ軸受けされ、この結果、横臥面の荷重によるまたは摩耗による駆動ローラ76とテーブルプレート16との間の間隔の変化を摩擦ローラ78の調整によって補整できる。摩擦によるトルク伝達のために必要な圧着力はスプリング84によってそれぞれ発生され、このスプリングは、ボルト82を保持するフレーム86に支持され、また摩擦ローラ78をローラ支持体80を介し一方で駆動ローラ76に対して付勢し、他方で縁部ストリップ26の下部案内面に対して付勢する。
【0026】
ブレーキユニット32および駆動ユニット34は、サイドビーム28の一方にのみまたは上部案内ハウジング20の両方のサイドビームにも設けることができる。
【0027】
図7と図8は本発明の第2の実施形態を示しており、この場合、同一部分は同一の参照番号が付されている。図7と図8に示した実施形態では、下部支持ローラ38は上部案内ハウジング20の全幅にわたって延在し、また両方のサイドビーム28内で軸受けされる。すなわち、テーブルプレート16は、下部案内面88として形成されたその中間部分24の下側と共に下部案内ローラ38に載置される。これによって、表面圧力はローラにおいてもテーブルプレートにおいても低減される。
【0028】
図7と図8による実施形態では、下部支持ローラ38は、テーブルプレート16を摺動するための駆動部として同時に使用される。モータ90は、歯付きベルト92およびベルトプーリ94を介して支持ローラ38の一方を駆動する。ベルトプーリ94に対して同軸に配設された第2のベルトプーリ96は、歯付きベルト98およびベルトプーリ100によって一方の支持ローラ38の回転運動を他方の支持ローラ38に伝達する。これによって、その上に横たわる患者によるテーブルプレート16の重心位置に関係なく、一定の推進力を生成することが保証される。下部支持ローラ38は、大きな摩擦係数を有するパッド102で被覆されて、十分に高い推進力を生成する。
【0029】
図8による実施形態では、上部支持ローラ40は、サイドビーム28の高さ、したがって診断テーブルの全高を低減するために斜めに置かれる。ローラ40は、この実施形態では周囲溝104を有する軌道ローラとして形成され、この結果、このローラは縁部ストリップ26の上部案内面44のみならずテーブルプレート16の側方縁部面106にも位置する。したがって、この実施形態のローラ40は、垂直力の支持に加えてテーブルプレート16の側方の案内も引き受ける。
【0030】
図8による実施形態では、患者の居心地を向上させるクッション108がテーブルプレート16上に示されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 異なる2つの位置の本発明による横臥面を有する診断テーブル全体の概略斜視図である。
【図2】 上部案内ハウジングのサイドビームの概略縦断面図である。
【図3】 案内部のみのローラブロックの拡大縦断面図である。
【図4】 図2のラインIV−IVに沿った上部案内ハウジングのサイドビームおよびテーブルプレートの縁部領域の縦方向横断断面図である。
【図5】 ブレーキユニットの部分断面概略側面図である。
【図6】 テーブルプレートの縦摺動のための駆動ユニットの部分断面概略側面図である。
【図7】 組み合わせた駆動および案内ローラを有する本発明による横臥面の部分変更した実施形態の概略側面図である。
【図8】 図7のラインVIII−VIIIに沿った本発明による横臥プレートの第2の実施形態の縦方向横断断面図である。
【符号の説明】
14 支柱
16 テーブルプレート
18 案内ユニット
20 案内ハウジング
22 案内ハウジング
24 中間部分
26 縁部ストリップ
38,40 案内要素
42,44,88 案内面
Claims (14)
- レントゲン線透過性材料から完全に構成されると共に案内面(42,44,88)を有し、この案内面によって案内要素(38,40)に当接し、支柱(14)に対して摺動可能なテーブルプレート(16)を含む、レントゲン医療診断を実施するための、およびレントゲン装置を手術中に使用して外科手術を実施するための医療診断テーブル用の横臥面において、上記横臥面(10)が、案内ハウジング(20)を備え診断テーブルの支柱(14)に結合可能な案内ユニット(18)を有し、案内ハウジング(20)内に上記案内要素(38,40)が配置され、テーブルプレート(16)がその縦方向に摺動可能に案内され、テーブルプレート(16)が縦縁部を形成する二つの縁部ストリップ(26)と縁部ストリップ(26)よりも厚い中間部分(24)とを有し、少なくとも上部案内面(44)が上記縁部ストリップ(26)の上側に形成されることを特徴とする横臥面。
- 前記中間部分(24)がその縦方向に横断して台形状の断面を有し、中間部分(24)の下側がその上側よりも薄いことを特徴とする、請求項1に記載の横臥面。
- 前記案内要素が、テーブルプレート(16)の上部または下部の案内面(44、42)に同時に直接当接する上部および下部の支持または案内ローラ(40、38)であることを特徴とする、請求項1又は2記載の横臥面。
- 前記上部および下部の案内面(44、42)が、テーブルプレート(16)の両方の縦縁部(26)に沿って前記テーブルプレートの上側または下側に形成されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の横臥面。
- 前記下部および上部の複数の案内ローラ(38、40)がローラブロック(30)にそれぞれ統合され、また縦方向に横断しておよびテーブルプレート(16)に対して平行に方向付けられた軸(46)の周囲で案内ハウジング(20)に揺動可能に軸受けされるローラ支持体(36)において軸受けされ、少なくとも2つのローラブロック(30)が横臥面(10)の各縦側面の 案内ハウジング(20)に配設されることを特徴とする、請求項3または4に記載の横臥面。
- 前記案内ハウジング(20)に、テーブルプレート(16)の縁部ストリップ(26)を把持する少なくとも1つの摩擦駆動部(32)が設けられることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の横臥面。
- 前記摩擦駆動部(32)が、モータに連結された駆動ローラ(76)と、一方で駆動ローラ(76)と継続的に係合して、他方でテーブルプレート(16)の案内面(42)に対して付勢される2つの摩擦ローラ(78)とを含むことを特徴とする、請求項6に記載の横臥面。
- 前記上部案内面(44)が縁部ストリップ(26)に形成され、また中間部分(24)の下側に少なくとも1つの下部案内面(88)が形成されることを特徴とする、請求項1〜3いずれかに記載の横臥面。
- 前記少なくとも1つの下部案内面(88)に当接する案内ローラ(38)が、テーブルプレート(16)の全幅にわたって横断して延在することを特徴とする、請求項8に記載の横臥面。
- 前記上部案内ローラ(40)が、テーブルプレート(16)用の側面案内部(104)を有する軌道ローラとして形成されることを特徴とする、請求項8または9に記載の横臥面。
- 前記下部案内ローラ(38)がモータ(90)によって駆動可能であることを特徴とする、請求項8〜10のいずれか1項に記載の装置。
- 前記案内ハウジング(20)に少なくとも1つのブレーキユニット(32)が配設され、該ブレーキユニットが、テーブルプレート(16)の面に当接するための所定のブレーキ要素(54、62)と、ブレーキ要素(54、62)用の調整機構(64、70)とを有することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の横臥面。
- 前記ブレーキ要素(54、62)と調整機構(64、70)とがブレーキ支持体(50)に配設され、該ブレーキ支持体がローラ(52)によってテーブルプレート(16)の上部案内面(44)に軸受けされて、テーブルプレート(16)の縦方向の運動に対抗して第1の案内ハウジング(20) に保持されることを特徴とする、請求項12に記載の横臥面。
- 前記案内ユニット(18)が第2の案内ハウジング(22)を有し、該案内ハウジングに、支柱(14)との結合のための、および支柱(14)に対する横臥面(10)の横方向運動のための結合および案内要素が設けられることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の横臥面。
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