JP3728273B2 - 給湯システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自然エネルギーを利用した太陽熱温水器等や廃熱を利用した温水器等で構成される温水供給器を、湯水混合ユニットによって給湯器等の補助熱源機に接続した給湯システムに関し、湯水混合ユニットが故障した場合や湯水混合ユニットと補助熱源機との間の通信不能となった場合における安全性確保のための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、湯水混合ユニットによって温水供給器としての太陽熱温水器を補助熱源機としての給湯器に接続し、上記太陽熱温水器からのソーラ温水を利用するようにしたソーラ給湯システムが、特開平10−196983号公報に開示されている。
【0003】
この公報に記載のソーラ給湯システムは、図4に示すように、湯水混合ユニットCにおいては、太陽熱温水器B側に接続されるソーラ温水路470と、上水道側に接続される冷水路480と、これらソーラ温水路470および冷水路480が合流されて給湯器Aの入水路421に接続される混合水路421と、ソーラ温水路470のソーラ温水(温水)と冷水路480の水道水とを混合水として混合調節する混合弁461とを備え、給湯器Aのリモコン450で設定された給湯設定温度となるように混合水が給湯器Aで温調されて出湯蛇口422や浴槽444にお湯を供給する。また、湯水混合ユニットCを制御するコントローラ460と給湯器Aを制御する給湯コントローラ430との間で情報を共有するように通信機能を保持させ、これによって、通信されてきた制御情報やその他の情報に基づいて、コントローラ460は、速やかに湯水混合ユニットCを適切な状態に制御し、給湯コントローラ430は、速やかに給湯器Aを適切な状態に制御する。
【0004】
そして、このソーラ給湯システムにおける安全対策手段として、ソーラ温水路470にソーラ温水を遮断可能な水電磁弁462が配設され、コントローラ460は、混合弁461の故障を検出した場合に上記水電磁弁462を全閉にする動作指令を出力し、また、湯水混合ユニットC側の温度センサ463,464,465の故障を検出した場合に上記混合弁461に対して冷水側を全開とする動作指令を出力する構成とする。
【0005】
これによって、万一混合弁461が故障して高温のソーラ温水が給湯器Aに供給されるような場合においても、上記水電磁弁462が全閉動作することにより、太陽熱温水器Bからの高温のソーラ温水が給湯器A側に供給されることがなく、使用者に高温のお湯によって火傷等を負わせるおそれがない。また、湯水混合ユニットC側のいずれかの温度センサ463,464,465が故障した場合には、混合弁461が冷水側を全開とするため給湯器Aに送り出される混合水は低温のお湯となり、給湯器Aに対して高温の混合水が供給されることが防がれるだけでなく、給湯器Aにおいてはこの混合水をリモコン450での給湯設定温度まで加熱して供給できるので安定した給湯ができる。しかも、このような湯水混合ユニットCの故障の場合には湯水混合ユニットC側の異常はコントローラ460から給湯コントローラ430を介してリモコン450に表示されるので、使用者において湯水混合ユニットCの故障を直ちに知ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、湯水混合ユニットC内の上記水電磁弁462や上記混合弁461等の構成部品が動作不良等で万一故障していた場合には、上記安全対策手段を講じたところで高温の混合水が給湯器A側へ送り込まれるおそれがあるため、安全策としては未だ不十分であった。
【0007】
また、この湯水混合ユニットCの故障の際に給湯器Aの燃焼を停止させるようにしても、湯水混合ユニットC側から送り込まれてきた混合水が既に高温水であった場合には、その高温水となった混合水がそのまま出湯されるので、このようにしても安全策としては不十分である。
【0008】
一方、給湯器の中には、給湯器自らの判断で、入水温および出湯温を検知して異常に高温であった場合に、出湯停止あるいは運転停止させるものも知られているが、既に出湯されている状態で出湯温を検知するので、このような給湯器を用いたとしても、やはり安全策としては不十分である。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、給湯システムとして、湯水混合ユニットで故障が起こった場合における安全性の確保を一層確実としたシステムを実現することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題に鑑みて以下の解決手段を講じた。
(1)本発明による給湯システム(請求項1)は、温水供給器と、補助熱源機と、温水供給器と補助熱源機とを接続する湯水混合ユニットとを備え、上記温水供給器からの温水と水源からの水とをミキシングした混合水を上記補助熱源機の入水路に流入させる構成とし、
上記補助熱源機は、該補助熱源機の運転制御を行っている給湯コントローラを備え、
上記湯水混合ユニットは、該湯水混合ユニットの運転制御を行うと共に上記給湯コントローラとの間で通信機能を有したコントローラを備えた給湯システムにおいて、
上記コントローラは、上記湯水混合ユニットの故障を検出すると上記給湯コントローラに対して出湯停止指示を送信するハイカット機能部を有し、
上記給湯コントローラは、上記出湯停止指示を受信すると上記補助熱源機の出湯手段を閉止させるか、あるいは上記補助熱源機自体の運転を停止させる出湯停止機能部を有することを特徴とする。
【0011】
これによると、湯水混合ユニットで混合弁、温水路での水電磁弁や、該湯水混合ユニット内の各センサ等の故障が起こった場合、混合水の調整ができなくなって補助熱源機における給湯設定温度より高い高温温度となっても、補助熱源機の給湯コントローラは、湯水混合ユニットのコントローラからの出湯停止指示によって該補助熱源機の出湯手段を閉止させるか、あるいは該補助熱源機自体の運転を停止させるので、湯水混合ユニットから補助熱源機側へ万一高温の混合水が送り込まれて来ても、補助熱源機からは一切出湯されなくなる。
【0012】
(2)本発明による給湯システム(請求項2)は、上記給湯システム(請求項1)において、
上記ハイカット機能部は、
上記混合水の温度が上記補助熱源機における給湯設定温度より一定温度高い高温温度以上となった時間を計測する計時部と、
上記計時部での計測時間が設定時間継続した場合に上記湯水混合ユニットの故障を検出する検出部と、
上記検出部で上記湯水混合ユニットの故障が検出されると上記給湯コントローラに対して出湯停止指示を行う指令部とを有することを特徴とする。
【0013】
これによると、湯水混合ユニットにおいて、例えば、混合調節弁が故障して、混合水の温度が補助熱源機における給湯設定温度より一定温度高い高温温度以上となっても、上記検出部によって上記湯水混合ユニットの故障と検出される。そして、上記指令部が補助熱源機の給湯コントローラに対して出湯停止指示を行い、該給湯コントローラは、補助熱源機の出湯手段を閉止させるか、あるいは補助熱源機自体の運転を停止させるので、湯水混合ユニットから補助熱源機側へ万一高温の混合水が送り込まれて来ても、補助熱源機からは一切出湯されなくなる。
【0014】
(3)本発明による給湯システム(請求項3)は、上記給湯システム(請求項1)において、
上記ハイカット機能部は、
上記湯水混合ユニットに備える各センサのいずれかからの出力が途絶えた場合に該湯水混合ユニットの故障を検出する検出部と、
上記検出部で上記湯水混合ユニットの故障が検出されると上記給湯コントローラに対して出湯停止指示を行う指令部とを有することを特徴とする。
【0015】
これによると、湯水混合ユニットのいずれかのセンサからの出力が途絶えてミキシング制御が混乱して混合水の温度が補助熱源機における給湯設定温度より高い高温温度以上となっても、上記検出部によって湯水混合ユニットの故障と検出される。そして、上記指令部が補助熱源機の給湯コントローラに対して出湯停止指示を行い、該給湯コントローラは、補助熱源機の出湯手段を閉止させるか、あるいは補助熱源機自体の運転を停止させるので、湯水混合ユニットから補助熱源機側へ万一高温の混合水が送り込まれて来ても、補助熱源機からは一切出湯されなくなる。
【0016】
(4)また、本発明による給湯システム(請求項4)は、温水供給器と、補助熱源機と、温水供給器と補助熱源機とを接続する湯水混合ユニットとを備え、上記温水供給器からの温水と水源からの水とをミキシングした混合水を上記補助熱源機の入水路に流入させる構成とし、
上記補助熱源機は、該補助熱源機の運転制御を行っている給湯コントローラを備え、
上記湯水混合ユニットは、該湯水混合ユニットの運転制御を行うと共に上記給湯コントローラとの間で通信機能を有したコントローラを備えた給湯システムにおいて、
上記給湯コントローラは、上記コントローラとの通信が正常に行われなくなった時点で上記補助熱源機の出湯手段を閉止させるか、あるいは上記補助熱源機自体の運転を停止させる出湯停止機能部を有することを特徴とする。
【0017】
これによると、上記コントローラとの間の通信異常が起こって湯水混合ユニットでのミキシング制御が混乱して混合水の温度が補助熱源機における湯設定温度より高い高温温度以上となっても、補助熱源機自身の自己判断として、該補助熱源機の給湯コントローラは、補助熱源機の出湯手段を閉止させるか、あるいは補助熱源機自体の運転を停止させるので、湯水混合ユニットから補助熱源機側へ万一高温の混合水が送り込まれて来ても、補助熱源機からは一切出湯されなくなる。
【0018】
(5)本発明による給湯システム(請求項5)は、上記給湯システム(請求項4)において、
上記出湯停止機能部は、
上記コントローラからの送信信号が正常に受信されなくなった時点で上記湯水混合ユニットとの通信不能を検出する通信検出部と、
上記通信検出部で上記湯水混合ユニットとの通信不能が検出されると、上記補助熱源機の出湯手段に対して閉止命令を出すか、あるいは上記補助熱源機の給湯運転制御部に対して運転停止命令を出す出湯停止指令部とを有することを特徴とする。
【0019】
これによると、上記コントローラとの間の通信異常が起こると湯水混合ユニットでのミキシング制御が混乱して混合水の温度が補助熱源機における湯設定温度より高い高温温度以上となることも考えられるが、上記通信検出部でコントローラとの通信不能が検出される。そして、上記出湯停止指令部によって補助熱源機の出湯手段に対して閉止命令を出すか、あるいは補助熱源機の給湯運転制御部に対して運転停止命令を出して、該補助熱源機からの出湯が一切停止されるので、湯水混合ユニットから補助熱源機側へ万一高温の混合水が送り込まれて来ても、補助熱源機からは一切出湯されなくなる。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る給湯システム(請求項1〜3)によれば、湯水混合ユニットで故障が起こった場合、湯水混合ユニットのコントローラからの出湯停止指示によって補助熱源機からは一切出湯されなくなるから、万一高温の混合水が湯水混合ユニットから補助熱源機側へ送り込まれて来ても、該補助熱源機の使用者が高温のお湯で火傷を負うことがなく、安全性の確保を一層確実としたシステムが実現される。
【0021】
また、本発明に係る給湯システム(請求項4,5)によれば、湯水混合ユニットのコントローラとの間の通信異常が起こった場合、これを補助熱源機自身の自己判断によって該補助熱源機からは一切出湯されなくするから、万一高温の混合水が湯水混合ユニットから補助熱源機側へ送り込まれて来ても、該補助熱源機の使用者が高温のお湯で火傷を負うことがなく、安全性の確保を一層確実としたシステムが実現される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態では、温水供給器として太陽熱温水器を、湯水混合ユニットによって補助熱源機としての給湯器に接続したソーラ給湯システムを例に挙げて説明する。
実施の形態1(請求項1,2)
図1は、本発明の実施の形態1による給湯システムの全体構成図である。この給湯システムでは、湯水混合ユニットと給湯器との間で情報交換を行う通信機能を有し、さらに湯水混合ユニットが故障した場合の安全対策機能を有するものである。
まず、図1を参照して、この給湯システムの各部の構成から説明する。
【0023】
(太陽熱温水器)
上記太陽熱温水器5は、太陽熱を吸収する集熱器50と貯湯タンク51内とを循環するように形成された蓄熱循環路52を具備しており、この蓄熱循環路52にはホッパ53と循環ポンプ54とが配設されている。また、貯湯タンク51の底部には、上水道等の水源の給水路60から延設されて水を供給するソーラ用給水路55と、水抜栓57を具備する水抜路58とが接続されていると共に、貯湯タンク51の頂部には、この貯湯タンク51のソーラ温水を取出すソーラ出湯路56が引き出されている。そして、上記循環ポンプ54を駆動させ畜熱循環路52内の液状媒体を循環させると、上記集熱器50で加熱された液状媒体が畜熱循環路52を通じて貯湯タンク51内へ導かれて貯湯タンク51内の水を熱交換加熱してソーラ温水とし、この貯湯タンク51内のソーラ温水がソーラ出湯路56を経て上記湯水混合ユニット1側に送り込まれる。
【0024】
(給湯器)
上記給湯器7は、図示しないバーナで加熱される熱交換器73が内蔵された給湯器本体70と、各種操作部等(運転スイッチ、浴槽の湯張りスイッチ・追焚スイッチ、湯温設定器、燃焼表示部710等)が配置されたリモコン71と、このリモコン71と配線ケーブル78で接続されて浴槽81や出湯蛇口85での給湯を制御する給湯コントローラ72とを備える。また、上記熱交換器73には、入水路76と出湯路84が接続されると共に、浴槽81との間で湯張り及び追焚きに使用される往き管82と戻り管83が接続されている。そして、出湯路84には、往き管82との間に浴槽81へ温水を供給するための浴槽落とし込み路74が設けられ、この浴槽落とし込み路74には、落とし込み開閉弁75が設けられ、その下流の往き管82との接続点には三方弁80が設けられている。また、出湯路84の末端には出湯蛇口85が設けられている。なお、この他に、図示しないが、入水路76、出湯路84、往き管82および戻り管83には、温度センサが設けられており、さらに、入水路76および往き管82には、ポンプ、水量センサが設けられている。
【0025】
また、上記給湯コントローラ72は、後述する湯水混合ユニット1から送信されて来た「出湯停止指示」を受信すると該給湯コントローラ72内の給湯運転制御部(図示せず)に「出湯停止命令」を出して給湯器7の出湯手段を停止させる出湯停止機能部721を備える。すなわち、この出湯停止機能部721は、給湯器7の出湯手段としての、出湯蛇口85側の入水路76または出湯路84の一方か両方に備える出湯開閉弁(図示せず)や、浴槽81側の往き管82または戻り管83の一方か両方に備える湯張り開閉弁(図示せず)を、上記「出湯停止命令」に基づいて、例え出湯運転中、あるいは湯張り運転中であっても直ちに出湯動作を停止させ、給湯器7からは一切出湯されなくする。
【0026】
なお、この出湯停止機能部721としては、給湯運転制御部(図示せず)に対して給湯器7自体の運転を停止させる「運転停止命令」を出して給湯器7の運転自体を停止させ、給湯器7からは一切出湯されなくするようにしてもよい。
【0027】
(湯水混合ユニット)
上記湯水混合ユニット1は、上記太陽熱温水器5を上記給湯器7に接続するための装置であり、給湯器7との通信機能および該湯水混合ユニット1の故障時の安全対策機能を有する。
【0028】
そして、この湯水混合ユニット1は、太陽熱温水器5からのソーラ温水(温水)が通されるソーラ温水路14と、上水道等の水源からの水が通される冷水路15と、これらソーラ温水路14と冷水路15とが合流されてソーラ温水と水との混合水が通される混合水路29と、上記混合水路29に流入されるソーラ温水と水の混合を行う混合弁25と、この混合弁25の動作制御を行うコントローラ11とを備える。
【0029】
上記ソーラ温水路14は、その流入口16に上記太陽熱温水器5のソーラ出湯路56が接続され、その下流端で上記混合水路29に接続されている。このソーラ温水路14には、上流側から順に、ソーラ温水の除塵機能を兼ねたフィルタ付き水抜き栓21、水電磁弁13、ソーラ温水温センサ19が配設されている。
上記水電磁弁13は、ソレノイドへの電流供給が停止されると閉弁状態となる常閉の電磁開閉弁であって、システム運転中にはソレノイドに電流供給されて開状態となってソーラ温水の供給が行われるようにする。
【0030】
上記冷水路15は、その流入口17に給水路60の一部が減圧弁61の下流から分岐された給水分岐路10が接続され、その下流端で上記混合水路29に接続されている。この冷水路15には、上流側から順に、水中の除塵機能を兼ねたフィルタ付き水抜き栓30、逆流防止の逆止弁22、冷水温センサ23が配設されている。
【0031】
上記混合水路29は、上記ソーラ温水路14および上記冷水路15が合流されると共にその流出口18に給湯器7の入水路76が接続される。この混合水路29には、上流側から順に、上記混合弁25、混合水温センサ33、水量センサ32、混合水路29の水圧が過剰上昇したときに開弁し圧力開放を行う機能を兼ねた過圧逃し弁兼水抜き栓35が配設されている。
【0032】
上記混合弁25は、ソーラ温水路14と冷水路15との接続点に設けられ、上記コントローラ11からの制御信号で動作制御されるモータ(例えば、ステッピングモータ、あるいはサーボモータ等)と、このモータの回転量に応じて進退する弁(なお、図1ではニードル弁を示すが、本発明はこれに限らず種々の弁が使用できる。)とから構成される。そして、この温水弁25における弁が前進するにつれソーラ温水路14から混合水路29へ流れ込むソーラ温水の量が減ると共に、冷水路15から混合水路29へ流れ込む水の量が増え、さらに弁が前進限位置に達して弁座口を塞いでしまうと、ソーラ側全閉となってソーラ温水の供給が遮断され、水側全開となる。
なお、上記混合弁25は、一軸制御のものを示したが、ソーラ温水路14と冷水路15とにそれぞれ同様の弁を設けた二軸制御のものとしてもよい。
【0033】
上記コントローラ11は、湯水混合ユニット1の運転制御を行う他に、上記給湯器7の給湯コントローラ72と通信線(信号線)77で接続されて通信機能を保持し、さらに該湯水混合ユニット1が故障したときの安全対策機能をも保持する。そして、このコントローラ11の構成としては、通信部111、混合制御部112、上昇温度演算部113、混合温度演算部114、上記安全対策機能としてのソーラハイカット機能部115(ハイカット機能部)等を有する。
【0034】
上記通信部111は、給湯器7の運転制御を行う給湯コントローラ72との間で情報の送受信を行うための通信機能を保持するものである。例えば、この通信部111では、リモコン71で入力された給湯設定温度情報、給湯使用や自動湯張り等の運転モード情報、また、給湯器7の各センサ類から入った温度情報や水量情報、当該給湯コントローラ72の制御部での燃焼制御情報等の各種情報が受信される一方、コントローラ11からは、湯水混合ユニット1の各センサ類から入った温度情報や水量情報、また、混合制御部112から入った混合制御情報や給湯器7に対する燃焼禁止要求、さらには後述するソーラハイカット動作時の「出湯停止指示」等の各種情報が給湯コントローラ72に送信され、そして、これらの情報は、コントローラ11と給湯コントローラ72との間で共有される。
【0035】
上記混合制御部112は、リモコン71で操作入力された給湯設定温度情報の他、上記ソーラ温水温センサ19、冷水温センサ23、混合水温センサ33、水量センサ32等から入力された各検知情報をもとに、上記混合弁25、上記水電磁弁13に対し動作制御を行うものである。上記混合弁25に対するミキシング制御は、ソーラ温水温センサ19でのソーラ温水の温度と、リモコン71での給湯設定温度とを比較して行う。このミキシング制御の概略として、例えば、ソーラ温水の温度が給湯設定温度より高ければ、混合水温センサ33の出力を監視しこの給湯設定温度となるように混合水のミキシングがされ、同時に給湯器7へ燃焼禁止要求が出される一方、ソーラ温水の温度が給湯設定温度より低ければ、混合水温センサ33の出力を監視し給湯設定温度から給湯器7での燃焼による上昇温度を減算した目標混合温度となるように混合水のミキシングがされる。
【0036】
なお、このミキシング制御に際して、給湯設定温度よりプラスマイナス1℃から数℃の温度幅を持たせた温度と、上記ソーラ温水温度とを比較するようにしてもよい。このような温度幅を設けるのは、ソーラ温水がソーラ温水路14から給湯器7の出湯口に流れ着くまでにある程度の温度降下があり得ること、浴槽81での湯張りでは給湯設定温度を万一でも超えることがないように給湯設定温度よりやや低い目のお湯とすること、浴槽81での湯張りで給湯設定温度よりやや低い目のお湯を供給しても後に自動保温機能等も含む追焚き機能があればこの追焚きによって給湯設定温度に温めることができること、等を考慮したからである。
【0037】
上記上昇温度演算部113は、混合水路29での水量センサ32の出力から判断される水量Qの混合水を、最小燃焼量(バーナの最低燃焼)で動作する給湯器7によって加熱した場合にこの水量Qの混合水を加熱昇温できる上昇温度ΔTを演算するものである。具体的には、上記最小燃焼量で動作する給湯器7の発熱量を最小発熱量Wminとした場合、上昇温度ΔT=最小発熱量Wmin/水量Qの演算が行われる。なお、この上昇温度演算部113では、上昇温度ΔTをバーナの最低燃焼による最小燃焼量に基づいて求めるようにしたが、例えば、バーナの最低燃焼よりも少し高い目の特定の燃焼量(最小発熱量+α)に基づいて上昇温度ΔTを求めるようにしてもよい。
【0038】
上記混合温度演算部114は、リモコン71で設定された給湯設定温度から上記上昇温度ΔTだけ低い目標混合温度MT(混合設定温度)を演算するものである。具体的には、目標混合温度MT=給湯設定温度S−上昇温度ΔTの演算が行われる。
上記ソーラハイカット機能部115は、湯水混合ユニット1の故障を検出すると給湯コントローラ72に対して「出湯停止指示」を送信するものであって、計時部116、検出部117、指令部118等を有する。
【0039】
上記計時部116は、混合水温センサ33で検知する混合水の温度がリモコン71で設定された給湯設定温度より一定温度高い高温温度(監視温度)以上となった時間を計測するものである。例えば、給湯器5において浴槽81への湯張り運転中の場合は、上記の監視温度として上記混合水の温度が給湯設定温度よりプラス5℃以上となった時間を計測するようにし、また、給湯器5において湯張り運転以外の給湯運転中の場合は、上記の監視温度として上記混合水の温度が給湯設定温度よりプラス10℃以上となった時間を計測するようにする。
【0040】
なお、この混合水温度の監視温度における給湯設定温度からのプラス温度幅は任意に決定でき、また、この監視温度を湯張り運転中と湯張り運転中以外とで分けたが、このような区別をせずに同じ監視温度としてもよい。また、上記各監視温度は、湯水混合ユニット1の工場出荷時等に予め決められた特定温度のみの設定されるようようにしてもよいし、また、後に適宜変更できるようにされていてもよい。
【0041】
上記検出部117は、上記計時部116での計測時間が設定時間継続した場合に湯水混合ユニット1の故障を検出するものである。例えば、上記湯張り運転中の場合における上記計時部116での計測時間がこのときの設定時間としてのX1秒継続した場合や、上記湯張り運転中以外の給湯運転中の場合における上記計時部116での計測時間がこのときの設定時間としてのX2秒継続した場合に該湯水混合ユニット1が故障したと検出する。すなわち、このような混合水温度の異常上昇が継続するような事態としては、主に上記混合弁25が故障し動作不良を起こしたためソーラ温水と水とのミキシング制御が正しく制御出来なくなった等が考えられる。
【0042】
なお、上記各設定時間X1,X2は、例えば、X1は5秒程度に設定され、X2は5秒程度に設定されるが、任意に決定してよいし、また、この設定時間を湯張り運転中(X1秒)と湯張り運転中以外(X2秒)とで分けたが、このような区別をせずに同じ設定時間としてもよい。また、上記各設定時間も、湯水混合ユニット1の工場出荷時等に予め決められた特定の時間のみの設定されるようようにしてもよいし、また、後に適宜変更できるようにされていてもよい。
【0043】
上記指令部118は、上記検出部117で湯水混合ユニット1の故障が検出されると、ソーラハイカット動作として給湯コントローラ72に対して出湯停止指示を行うものである。例えば、上記検出部117で湯水混合ユニット1の故障が検出されると、ソーラ温水路14の水電磁弁13を「閉」とする指令を上記混合制御部112に出し、同時に上記通信部111からの送信信号によって給湯コントローラ72に対して「出湯停止指示」を出す。すなわち、上述のように、上記検出部117で湯水混合ユニット1の故障が検出された場合としては、主に混合弁25の動作不良が原因であると考えられるため、第1の安全策としてソーラ温水路14の水電磁弁13を「閉」とし、ソーラ温水路14から混合水路29に高温のソーラ温水が流れ込まないようにする。そしてさらには、第2の安全策として給湯コントローラ72に対して「出湯停止指示」を出し、この「出湯停止指示」を受けた給湯コントローラ72は、上述のように、給湯器7の出湯手段を停止させ、給湯器7からは一切出湯されなくする。すなわち、第1の安全策として上記水電磁弁13を「閉」とする指令を出しても、この水電磁弁13自体も故障し正常に動作されなければ、高温の混合水が給湯器7から出湯されてしまうこともあり得る。従って、第1の安全策として上記水電磁弁13を「閉」とするだけでは湯水混合ユニット1の故障に対する安全対策としては不十分である。そこで、上記のように、第2の安全策として給湯コントローラ72に対して「出湯停止指示」を出して給湯器7の出湯手段を停止させるという二重の安全対策を講じることによって、水電磁弁13までもが故障のため動作不良を起こし、万一高温の混合水が湯水混合ユニット1から給湯器7側へ送り込まれて来ても、上記「出湯停止指示」によって給湯器7からは一切出湯されなくなるから、給湯器7の使用者が高温のお湯で火傷を負うことが完全に回避でき、安全性の確保を一層確実としたシステムが実現される。
なお、上記故障検出時に混合弁25が全く機能しないとも限らないので、念のために混合弁25を「ソーラ側全閉」、「水側全開」とする指令を出すようにしてもよい。
【0044】
(給湯システムの動作)
次に、上記給湯システムの動作を説明する。
まず、湯水混合ユニット1の動作を説明する。
図2は、この湯水混合ユニット1の動作フローを示すフローチャートである。図2を参照して、湯水混合ユニット1の電源が投入されると、ステップS1において、混合弁25を「ソーラ側全閉」および「水側全開」とすると共に、ソーラ温水路14の水電磁弁13を「閉」にして待機する。そして、ステップS2において、混合水路29の水量センサ32で混合水の通水が検知されたか否かを監視し、通水が検知されるとステップS3へ動作フローを移す。ステップS3において、上記ソーラ温水路14の水電磁弁13を「開」にすると共に混合弁25の混合制御を行い、ソーラ温水と水とのミキシングが行われる。この混合弁25の混合制御は、太陽熱温水器5からのソーラ温水温度と給湯器7のリモコン71で設定された給湯設定温度とを比較し、ソーラ温水温度の方が高ければ混合水の温度が給湯設定温度となるようにミキシングし、給湯器7には燃焼不要要求を出す。一方、ソーラ温水温度が給湯設定温度より低ければ混合水の温度が給湯器7の燃焼により上昇する上昇温度ΔTを給湯設定温度Sから減算した目標混合温度MTとなるようにミキシングする。この目標混合温度MTの演算は、上記上昇温度演算部113および上記混合温度演算部114によって行われる。
【0045】
このステップS3の次の動作フローからが湯水混合ユニット1の故障に対する安全対策の動作フローである。すなわち、ステップS4において、現在給湯器7が浴槽81の湯張り運転中であるか否か判別され、湯張り運転中であったならば動作フローをステップS5へ移す。
【0046】
そして、ステップS5において、混合水路29における混合水温センサ33の出力より、混合水温度が給湯設定温度よりプラス5℃以上であるか否か監視し、もし混合水温度が給湯設定温度よりプラス5℃以上となった場合は、上記計時部116でその継続時間を測定する。この計時部116での計測時間が設定時間のX1秒継続した場合は、動作フローをステップS8へ移し、ソーラハイカット動作を作動させる。
【0047】
また、ステップS4において、浴槽81の湯張り運転中以外の例えばシャワー使用等の給湯運転中等の場合は、ステップS7において、混合水路29における混合水温センサ33の出力より、混合水温度が給湯設定温度よりプラス10℃以上であるか否か監視し、もし混合水温度が給湯設定温度よりプラス10℃以上となった場合は、上記計時部116でその継続時間を測定する。この計時部116での計測時間が設定時間のX2秒継続した場合は、動作フローをステップS8へ移し、ソーラハイカット動作を作動させる。
【0048】
このように湯張り運転中の場合の上記ステップS5では、湯張り運転中以外のステップS7とは異なり給湯設定温度からのプラス温度幅が小さい低い温度で監視するのは、浴槽に浸かったときの万一の火傷をより確実に防止すべく安全確保を一層万全にするためである。また、後に自動保温機能等も含む追焚き機能があればこの追焚きによって給湯設定温度に温めることができるからである。
なお、ステップS5での設定時間X1やステップS7での設定時間X2は、例えば、X1は5秒程度に設定され、X2も5秒程度に設定されるが、任意に決定してよい。
【0049】
上記ステップS5、上記ステップS7で、「NO」の判断、すなわち、混合水温度が高くないか、混合水温度が高かってもその設定時間X1,X2が短かった場合は、ステップS6において、混合水路29での混合水の通水なしが検知されるまで、上記ステップS3、S4、S5、およびS7の動作フローが繰り返される。
【0050】
一方、ステップS8での上記ソーラハイカット動作として、動作フローがステップS8に来ると、直ちにステップS9へ移し、このステップS9において、混合弁25を「ソーラ側全閉」および「水側全開」とすると共に、ソーラ温水路14の水電磁弁13を「閉」とする。これが湯水混合ユニット1の故障時における第1の安全対策となる。
【0051】
引き続いて、ステップS10へ移し、このステップS10において、上記指令部118が給湯器7の給湯コントローラ72に対して「出湯停止指示」の指令信号を上記通信部を通じて送信する。これによって、給湯器7では出湯が停止される。これが湯水混合ユニット1の故障時における第2の安全対策となる。
この後、ステップS11で混合水路29での混合水の通水なしが検知されるまで、上記ステップS9およびS10の動作フローが繰り返される。
【0052】
また、この湯水混合ユニット1での動作フローでは、混合弁25の初期動作チェックが行われる。すなわち、上記ステップS2で混合水の通水が検知されない場合にステップS12へ動作フローを移す。このステップS12において、ステップS1での混合弁25の初期動作が正常に行われたか否か判断される。例えば、混合弁25を1回から数回開閉動作を行わせ、そのときのサーボモータの出力より正常に動作が行われたか否かを判断する。
【0053】
そして、この混合弁25の初期動作が正常に行われた場合は動作フローをステップS13へ移し、混合弁25を「ソーラ側全閉」および「水側全開」とすると共に、ソーラ温水路14の水電磁弁13を「閉」とし、次のステップS14で混合水の通水を監視する。
【0054】
一方、ステップS12での混合弁25の初期動作が正常に行われなかった場合は混合弁異常に対処する動作フローとしてステップS15へ移し、そして、上記ソーラハイカット動作の場合と同じく動作フローをただちにステップS9に移し、混合弁25を「ソーラ側全閉」および「水側全開」とすると共に、ソーラ温水路14の水電磁弁13を「閉」とし、引き続いて、ステップS10へ移し、このステップS10において、上記指令部118が給湯器7の給湯コントローラ72に対して「出湯停止指示」の指令信号を上記通信部111を通じて送信する。
【0055】
次に、給湯器7の動作を説明する。
図3は、給湯器7の動作フローを示すフローチャートである。以下では、給湯器7で浴槽81の湯張り運転を想定した動作として説明するが、シャワー等の給湯運転に置き換えた動作としても同様である。
【0056】
図3を参照して、給湯器7の電源が投入されると、この動作フローは、ステップS21において、浴槽81側の湯張り弁を「閉」とした後、ステップS22において、給湯器7のリモコン71の運転スイッチが「入」にされたか否かを監視し、運転スイッチが「入」にされると動作フローをステップS23へ移し、再度浴槽81側の湯張り弁を「閉」とする動作を行った後、ステップS24へ移す。
【0057】
そして、ステップS24において、給湯器7のリモコン71の自動湯張りスイッチが「ON」にされたか否かを監視し、自動湯張りスイッチが「ON」にされると、ステップS25において、湯水混合ユニット1のコントローラ11から給湯コントローラ72に対して「出湯停止指示」が送信されているか否かを確認する。ただし、このときはまだ給湯器7での出湯が行われていないので、上述した湯水混合ユニット1の動作フローにおいては混合水路29で混合水の通水が検知されない状態であるから、混合弁25の初期動作チェック(ステップS12)によって湯水混合ユニット1で混合弁25の故障が検出されていない限り「出湯停止指示」が送信されていることはない。そして、上記混合弁25の故障もなく「出湯停止指示」が送信されていなかった場合は、ステップS26において、浴槽81側の湯張り弁を「開」とし、これによって、リモコン71で設定された給湯設定温度のお湯が給湯器7から浴槽81に出湯され始める。
【0058】
次いで、ステップS27において、自動湯張りスイッチが「OFF」とされるか自動湯張りが終了するか、また、ステップS28において、運転スイッチが「切」とされる、ということがない限り湯張り運転が継続され、そして、この湯張り運転中は、動作フローをステップS25へ戻し、コントローラ11から給湯コントローラ72に対して「出湯停止指示」が送信されて来たか否かを監視し続ける。そして、この湯張り運転中に、コントローラ11から給湯コントローラ72に対して「出湯停止指示」が送信されていた場合は、ただちに動作フローをステップS29へ移し、給湯コントローラ72の出湯停止命令によって給湯器7本体に出湯停止動作を行わせる。
【0059】
すなわち、ステップS29において、運転スイッチが「切」になっているか否か確認するが、湯張り運転中は、運転スイッチが「入」になっているので、動作フローをステップS23へ移し、湯張り弁を「閉」とする。これによって、湯張り運転が中止されて給湯器7からは一切出湯されなくなる。従って、湯水混合ユニット1で混合弁25や水電磁弁13等の故障が起こって万一高温の混合水が湯水混合ユニット1から給湯器7側へ送り込まれて来ても、コントローラ11からの「出湯停止指示」によって給湯器7は例え運転中であっても出湯停止とされて給湯器7からは一切出湯されなくなるから、給湯器7の使用者が高温のお湯で火傷を負うことがなく、安全性の確保を一層確実としたシステムが実現される。
【0060】
一方、湯張り運転中にコントローラ11から「出湯停止指示」が送信されることなく自動湯張りが終了すると(ステップS27)、動作フローがステップS23へ移り、湯張り弁が「閉」とされて浴槽81の湯張りが完了する。また、湯張り運転中に自動湯張りスイッチが「OFF」とされるか(ステップS27)、運転スイッチが「切」とされても(ステップS28、ステップS29)、湯張り弁が「閉」とされて浴槽81の湯張りが停止する(ステップS21、ステップS23)。
【0061】
以上のように、上記実施の形態1によれば、湯水混合ユニット1で主に混合弁25の故障が検出された場合に、第1の安全策として上記水電磁弁13を「閉」とすると同時に(図2のステップS9)、さらに該水電磁弁13も故障していた場合を想定した第2の安全策として給湯コントローラ72に対して「出湯停止指示」を出して給湯器7の湯張り弁を「閉」させる(図3のステップS23)という二重の安全対策を講じることによって、水電磁弁13までもが故障のため動作不良を起こし、万一高温の混合水が湯水混合ユニット1から給湯器7側へ送り込まれて来ても、上記「出湯停止指示」によって給湯器7からは一切出湯されなくなるから、給湯器7の使用者が高温のお湯で火傷を負うことが完全に回避でき、安全性の確保を一層確実としたシステムが実現される。
【0062】
実施の形態2(請求項1,3)
上記実施の形態1では、湯水混合ユニット1の故障として主に混合弁25の動作不良等の故障を想定したが、この実施の形態2による給湯システムでは、湯水混合ユニット1内の各センサ19,23,33,32の異常による湯水混合ユニット1の故障に対する完全確保の対処を行うようにしたものである。
【0063】
すなわち、上記湯水混合ユニット1のコントローラ11に備える検出部117は、湯水混合ユニット1内の各センサ19,23,33,32のいずれかからの出力が途絶えた場合に湯水混合ユニット1の故障を検出するものとする。そして、図2に示した湯水混合ユニット1側のフローチャートにおける、ステップS5およびステップS7での内容を、この検出部117による各センサ19,23,33,32の出力チェックを行う判断動作とし、各センサ19,23,33,32のいずれかからの出力が途絶えたことが検出された場合に、ステップS8のソーラハイカット動作へ移すようにする。
【0064】
従って、この実施の形態2によれば、湯水混合ユニット1で各センサ19,23,33,32のいずれかが故障した場合に、上記実施の形態1の場合と同様に、第1の安全策として上記水電磁弁13を「閉」とすると同時に(図2のステップS9)、さらに該水電磁弁13も故障していた場合を想定した第2の安全策として給湯コントローラ72に対して「出湯停止指示」を出して給湯器7の湯張り弁を「閉」させる(図3のステップS23)という二重の安全対策を講じることによって、水電磁弁13までもが故障のため動作不良を起こし、万一高温の混合水が湯水混合ユニット1から給湯器7側へ送り込まれて来ても、上記「出湯停止指示」によって給湯器7からは一切出湯されなくなるから、給湯器7の使用者が高温のお湯で火傷を負うことが完全に回避でき、安全性の確保を一層確実としたシステムが実現される。
【0065】
なお、上記実施の形態1において、この実施の形態2におけるセンサ異常による湯水混合ユニット1の故障にも対処できるように、図2のフローチャートにおけるステップS5およびステップS7の前に各センサ19,23,33,32の出力チェックを行う判断動作を入れて、いずれかのセンサ19,23,33,32の出力が未確認の場合は、ステップS8のソーラハイカット動作へ移すようにしてもよい。
【0066】
実施の形態3(請求項4,5)
上記実施の形態1,2では、いずれも湯水混合ユニット1が故障した場合に湯水混合ユニット1側からの「出湯停止指示」に基づいて給湯コントローラ72が給湯器7から出湯を停止させるようにするものであるが、この実施の形態3による給湯システムでは、通信線77の断線等のため給湯器7と湯水混合ユニット1との間の通信が不能となった場合に給湯器7自身で安全確保の対処を行うようにしたものである。
【0067】
すなわち、上記給湯コントローラ72に備える出湯停止機能部721は、上記コントローラ11からの送信信号が正常に受信されなくなった時点で湯水混合ユニット1との通信不能を検出する通信検出部(図示せず)と、上記通信検出部で湯水混合ユニット1との通信不能が検出されると、給湯器7の出湯手段に対して停止命令を出すか、給湯器7の給湯運転制御部(図示せず)に対して運転停止命令を出す出湯停止指令部(図示せず)とを備えたものである。
【0068】
上記コントローラ11からの送信信号が正常に受信されなくなった場合として、例えば、コントローラ11からの送信信号が完全に途絶えた場合のみならず、一部の送信信号が受信されなくなった場合や、また、給湯コントローラ72からコントローラ11に対して送信した送信信号に含めたアンサーバック信号の返信が確認できないような場合も含む。
【0069】
そして、図3に示した給湯器7側のフローチャートとして、ステップS25は、上記通信検出部による湯水混合ユニット1との間の通信が正常に行われているか否かを監視する動作とし、このステップS25において通信異常が検出された場合に上記出湯停止指令部による動作としてステップS29へ動作フローを移す動作とする。
【0070】
従って、この実施の形態3によれば、コントローラ11との通信異常が起こると湯水混合ユニット1でのミキシング制御が混乱して混合水の温度が湯設定温度より高い高温温度以上となることも考えられるが、上記通信検出部でコントローラ11との通信不能が検出され(ステップS25)、そして、出湯停止指令部によって給湯器7の出湯手段に対して停止命令を出すか、あるいは給湯器7の給湯運転制御部に対して運転停止命令を出す(ステップS29へ移す動作)という、給湯器7自身での自己判断によって、給湯器7からの出湯が一切停止され、給湯器7からは一切出湯されなくするので、万一高温の混合水が湯水混合ユニット1から給湯器7側へ送り込まれて来ても、給湯器7の使用者が高温のお湯で火傷を負うことがなく、安全性の確保を一層確実としたシステムが実現される。
【0071】
なお、この実施の形態3の内容は、上記実施の形態1,2と組合せようにしてもよいし、また、上記実施の形態1,2とは別個独立に構成されるようにしてもよい。
また、上記各実施の形態1,2において、湯水混合ユニット1の故障の場合には湯水混合ユニット1側の異常をコントローラ11から給湯コントローラ72を介してリモコン71に表示させるようにしてもよく、また、上記実施の形態3において、湯水混合ユニット1との通信不能の場合にはこの通信異常を給湯コントローラ72がリモコン71に表示させるようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態1〜3では、上記温水供給器として太陽熱温水器5を用いているが、これに限らず、例えば廃熱利用の温水器等その他種々の温水供給器であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による給湯システムの全体構成を示す構成図である。
【図2】上記実施の形態の給湯システムにおける湯水混合ユニットの動作フローを示すフローチャートである。
【図3】上記実施の形態の給湯システムにおける給湯器の動作フローを示すフローチャートである。
【図4】従来の給湯システムの全体構成を示す構成図である。
【符号の説明】
1 湯水混合ユニット
5 太陽熱温水器(温水供給器)
7 給湯器(補助熱源機)
10 給水分岐路
11 コントローラ
13 水電磁弁
14 ソーラ温水路
15 冷水路
19 ソーラ温水温センサ
23 冷水温センサ
25 混合弁
29 混合水路
32 水量センサ
33 混合水温センサ
56 太陽熱温水器のソーラ出湯路
71 給湯器のリモコン
72 給湯コントローラ
76 給湯器の入水路
77 通信線
111 通信部
112 混合制御部
113 上昇温度演算部
114 混合温度演算部
115 ソーラハイカット機能部(ハイカット機能部)
116 計時部
117 検出部
118 指令部
710 リモコンの表示部
721 出湯停止機能部

Claims (5)

  1. 温水供給器と、補助熱源機と、温水供給器と補助熱源機とを接続する湯水混合ユニットとを備え、上記温水供給器からの温水と水源からの水とをミキシングした混合水を上記補助熱源機の入水路に流入させる構成とし、
    上記補助熱源機は、該補助熱源機の運転制御を行っている給湯コントローラを備え、
    上記湯水混合ユニットは、該湯水混合ユニットの運転制御を行うと共に上記給湯コントローラとの間で通信機能を有したコントローラを備えた給湯システムにおいて、
    上記コントローラは、上記湯水混合ユニットの故障を検出すると上記給湯コントローラに対して出湯停止指示を送信するハイカット機能部を有し、
    上記給湯コントローラは、上記出湯停止指示を受信すると上記補助熱源機の出湯手段を閉止させるか、あるいは上記補助熱源機自体の運転を停止させる出湯停止機能部を有することを特徴とする給湯システム。
  2. 請求項1に記載の給湯システムにおいて、
    上記ハイカット機能部は、
    上記混合水の温度が上記補助熱源機における給湯設定温度より一定温度高い高温温度以上となった時間を計測する計時部と、
    上記計時部での計測時間が設定時間継続した場合に上記湯水混合ユニットの故障を検出する検出部と、
    上記検出部で上記湯水混合ユニットの故障が検出されると上記給湯コントローラに対して出湯停止指示を行う指令部とを有することを特徴とする給湯システム。
  3. 請求項1に記載の給湯システムにおいて、
    上記ハイカット機能部は、
    上記湯水混合ユニットに備える各センサのいずれかからの出力が途絶えた場合に該湯水混合ユニットの故障を検出する検出部と、
    上記検出部で上記湯水混合ユニットの故障が検出されると上記給湯コントローラに対して出湯停止指示を行う指令部とを有することを特徴とする給湯システム。
  4. 温水供給器と、補助熱源機と、温水供給器と補助熱源機とを接続する湯水混合ユニットとを備え、上記温水供給器からの温水と水源からの水とをミキシングした混合水を上記補助熱源機の入水路に流入させる構成とし、
    上記補助熱源機は、該補助熱源機の運転制御を行っている給湯コントローラを備え、
    上記湯水混合ユニットは、該湯水混合ユニットの運転制御を行うと共に上記給湯コントローラとの間で通信機能を有したコントローラを備えた給湯システムにおいて、
    上記給湯コントローラは、上記コントローラとの通信が正常に行われなくなった時点で上記補助熱源機の出湯手段を閉止させるか、あるいは上記補助熱源機自体の運転を停止させる出湯停止機能部を有することを特徴とする給湯システム。
  5. 請求項4に記載の給湯システムにおいて、
    上記出湯停止機能部は、
    上記コントローラからの送信信号が正常に受信されなくなった時点で上記湯水混合ユニットとの通信不能を検出する通信検出部と、
    上記通信検出部で上記湯水混合ユニットとの通信不能が検出されると、上記補助熱源機の出湯手段に対して閉止命令を出すか、あるいは上記補助熱源機の給湯運転制御部に対して運転停止命令を出す出湯停止指令部とを有することを特徴とする給湯システム。
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