JP3728198B2 - 評価対象の状態検出装置、状態検出方法およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

評価対象の状態検出装置、状態検出方法およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、評価対象の状態検出装置、状態検出方法およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に、評価対象から離れた位置で計測した信号から評価対象の位置における信号を求め、評価対象の状態を求める状態検出装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、評価対象物の状態は、その状態が反映された物理量(温度等)を評価対象物から計測器を用いて直接計測し、その計測した計測値から評価対象物の状態を検出していた。また、上記状態が反映された物理量を評価対象物から直接計測できない場合には、評価対象物から離れた計測点で物理量を計測し、その計測値から評価対象物の状態を推定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、評価対象物から離れた計測点における物理量の計測値から評価対象物の状態を推定する場合には、評価対象物と計測点との間での減衰等により計測する物理量が変化するため、計測点における計測値から評価対象物の状態を正確に推定することはできなかった。さらに、評価対象物と計測点とが所定の距離だけ離れていることにより、これらを含む系が非定常状態である場合には、計測点において計測される物理量は時間遅延を有するため、評価対象物の状態をリアルタイムで正確に推定することは困難であった。
【0004】
本発明は、上述のような問題を解決するために成されたものであり、評価対象と計測点とが離れていても、計測点において計測した信号から評価対象の状態をリアルタイムで正確に検出できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の評価対象の状態検出装置は、評価対象から所定の距離だけ離れた計測点で計測した信号に基づいて評価対象の状態を検出する評価対象の状態検出装置であって、上記評価対象から出力され、評価対象と計測点との間の抵抗により減衰された信号を計測点で計測する計測手段と、上記計測手段により計測した信号を用いて、逆問題解析により評価対象の位置における信号を求める演算手段と、上記演算手段により求めた評価対象の位置における時系列の信号に基づいて、所定の次元を有する再構成アトラクタを生成し、上記再構成アトラクタに基づいてリカレンスプロットにより現在の状態と過去の状態との類似構造を2次元表示する状態情報の2次元表示手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
また、本発明の評価対象の状態検出装置は、上記状態検出装置において、上記計測手段、演算手段、および状態情報の2次元表示手段に加えて、過去に得られた上記評価対象の状態に関する先験情報を記憶する情報記憶手段と、上記状態情報の2次元表示手段により生成された状態情報と上記情報記憶手段に記憶されている先験情報とを比較し、上記評価対象の状態を検出する検出手段とを更に備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の評価対象の状態検出装置は、上記状態検出装置において、上記検出手段により検出した評価対象の状態に応じて、評価対象内の現象の解析処理、診断処理および制御処理のうち少なくとも1つの処理を行う処理手段を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の評価対象の状態検出方法は、評価対象から所定の距離だけ離れた計測点で計測した信号に基づいて評価対象の状態を検出する評価対象の状態検出方法であって、上記評価対象から出力され、評価対象と計測点との間の抵抗により減衰された信号を上記計測点で計測し、計測した信号を用いて、逆問題解析により評価対象の位置における信号を求め、上記求めた時系列の信号に基づいて、所定の次元を有する再構成アトラクタを生成し、上記再構成アトラクタに基づいてリカレンスプロットにより現在の状態と過去の状態との類似構造を2次元表示して状態情報とすることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の評価対象の状態検出方法は、上記状態検出方法において、過去に得られた上記評価対象の状態に関する先験情報を記憶し、上記状態情報と、上記記憶された先験情報とを比較して、上記評価対象の状態を検出することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の評価対象の状態検出方法は、上記状態検出方法において、上記状態情報と上記先験情報との比較により検出した上記評価対象の状態に応じて、評価対象内の現象の解析処理、診断処理および制御処理のうち少なくとも1つの処理を行うことを特徴とする。
【0011】
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
また、本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体の他の特徴とするところは、上記状態検出方法の手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0012】
上記のように構成した本発明によれば、評価対象から所定の距離の計測点において計測した信号に含まれる評価対象と計測点との間の抵抗による影響を逆問題解析により取り除くことができるようになる。
【0013】
また、評価対象から所定の距離の計測点において計測した信号を用いて、逆問題解析により評価対象の位置における信号を求め、所定の処理を施して得られた状態情報と過去に得られた先験情報とを比較して上記評価対象の状態を検出するようにしたときには、評価対象と計測点との間の抵抗による影響を除いた評価対象の位置における信号に基づいて、評価対象の状態を検出できるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による状態検出装置を適用した状態制御装置の構成例を示すブロック図である。
図1において、30は計測部であり、評価対象10から所定の距離を有する計測点において、評価対象10から出力され、抵抗20により減衰された状態信号を計測する。上記評価対象10から出力される状態信号は、評価対象10の状態を反映した信号であり、熱、振動、音等がある。すなわち、計測部30は、計測点における評価対象10の状態が反映された物理量等を計測する。
【0016】
ここで、抵抗20は評価対象10から出力される状態信号を減衰させるものである。例えば、上記状態信号が熱に関する信号であれば、大きな熱容量を有するものや熱伝導度の低いもの等の伝熱抵抗となるものである。
【0017】
40は演算部であり、上記計測部30における状態信号の計測結果(以下、「計測点における計測値」と称す。)に基づいて、評価対象10の外表面または外表面上の点(以下、「評価面」と称す。)における状態信号を逆問題解析により求めたり、求めた評価面における状態信号から再構成アトラクタを作成したりする。上記演算部40は、逆問題解析部41、アトラクタ作成部42、グラフ作成部43および記憶部44を含み構成される。
【0018】
逆問題解析部41は、計測点における計測値および抵抗20の物性値等を用いて逆問題解析を行い、評価対象10の評価面における状態信号を求める。すなわち、逆問題解析部41は、仮に評価対象10の評価面で計測したと仮定した場合に計測される状態信号の算出を行う。
【0019】
上記逆問題解析では、例えば、評価対象10、抵抗20および計測部30を含む系を対象にした所定の方程式(偏微分方程式等)と、評価対象10の評価面における状態信号の仮定値とを用いて、計測点における状態信号を算出する。その算出した状態信号と、計測部30により実際に計測された計測点における計測値との誤差が所定の値より小さくなるように、評価対象10の評価面における状態信号の仮定値を修正し、計測点における状態信号の算出を繰り返す。そして、算出した状態信号と、実際に計測された計測点における計測値との誤差が所定の値より小さくなったときの仮定値を評価対象10の評価面における状態信号とする。
【0020】
また、例えば、次式に基づいて、評価対象10の評価面における状態信号を算出する。
【0021】
【数1】
Figure 0003728198
【0022】
上記式(1)は非定常方程式であり、例えば、熱伝導であれば熱伝導方程式である。上記式(1)に対して、所定の演算等を施すと式(2)のような積分境界方程式になる。式(2)において、Gは共役方程式の解、uはスカラー値(例えば、熱伝導であれば温度等)、∂u/∂nはスカラー勾配(例えば、熱伝導であれば熱流束)である。
【0023】
式(2)において、左辺は評価対象10の評価面に関する積分であり、右辺は所定の既知境界面、例えば計測点を含む面に関する積分である。したがって、計測点における計測値に基づいて、式(2)の右辺の値が求められ、求めた値から式(2)の左辺の評価面におけるスカラー勾配∂u/∂nが求められる。さらに、上述のようにして得られた評価面におけるスカラー勾配∂u/∂nを、計測点における計測値を境界条件として解くことにより評価面のスカラー値uを算出する。このスカラー値uが評価面における状態信号である。
【0024】
アトラクタ作成部42は、逆問題解析部41により算出された時系列の評価面における状態信号に基づいて、アトラクタと呼ばれる軌道を再構成する。まず、アトラクタ作成部42は、逆問題解析部41により算出された時系列の評価面における状態信号から、対象とする現象の2倍以上の次元mを持つ遅延ベクトルv(t)=(u(t),u(t+τ),u(t+2τ),…,u(t+(m−1)τ))を作成する。
【0025】
ここで、上記遅延ベクトルv(t)において、u(T)は時刻Tにおける評価面における状態信号の値である。例えば、上記逆問題解析部41が上述した式(1)、(2)を用いて、評価面における状態信号を算出した場合には、上記u(T)は評価面のスカラー値uである。なお、上記u(T)として、評価面におけるスカラー勾配∂u/∂nを用いても良い。
【0026】
次に、アトラクタ作成部42は、上記作成した遅延ベクトルv(t)を所定の次元を有する位相空間に写像する。この写像した遅延ベクトルv(t)の時間推移による軌道を作成することによりアトラクタを再構成する。なお、以下の説明では、この再構成したアトラクタを「再構成アトラクタ」と称す。
【0027】
グラフ作成部43は、上記アトラクタ作成部42により再構成したアトラクタに基づいて、リカレンスプロットを作成する。上記リカレンスプロットは、現在の状態と過去の状態との類似構造を視覚化するものであり、多次元であるアトラクタの挙動を所定の規則に従って、2次元表示することにより得られる。
具体的には、グラフ作成部43は、再構成アトラクタにおいて、現在時刻の点から所定の距離内にある近傍点を検索する。その結果、検索された近傍点の時刻を、横軸を現在時刻、縦軸を上記近傍点の時刻として2次元表示することによりリカレンスプロットを作成する。
【0028】
記憶部44は、上記逆問題解析部41、アトラクタ作成部42およびグラフ作成部43での処理に用いるデータを記憶するものである。記憶部44には、計測部30により計測された状態信号の計測値、逆問題解析部41により算出された評価面における状態信号、アトラクタ作成部42により作成された再構成アトラクタ等が記憶される。
50は先験情報記憶部であり、過去の実験、経験等により得られた評価対象10の状態とその状態の挙動を示したリカレンスプロットとが記憶されている。
【0029】
60は処理部であり、状態検出部61を含み構成され、上記演算部40から供給されるリカレンスプロットと、上記先験情報記憶部50に記憶されているリカレンスプロットとに基づいて評価対象10の状態を検出する。さらに、処理部60は、検出した評価対象10の状態に応じて、評価対象10の状態を制御する。
【0030】
状態検出部61は、上記演算部40から供給されるリカレンスプロットと、上記先験情報記憶部50に記憶されているそれぞれのリカレンスプロットとのプロット構造(形状)を比較し、評価対象10の状態を同定する。その結果に基づいて状態検出部61は、評価対象10の状態を検出する。例えば、上記演算部40から供給されるリカレンスプロットのプロット構造と、全く同じプロット構造を有する過去に得たリカレンスプロットがある場合には、評価対象10の状態は当該リカレンスプロットを過去に得たときと同じ状態である。なお、上記演算部40から供給されるリカレンスプロットのプロット構造と、全く同じプロット構造を有する過去に得たリカレンスプロットがない場合には、プロット構造の類似性(相関係数)等により判断しても良い。
【0031】
次に、動作について説明する。
なお、動作の説明では、図2に示す連続鋳造機において生成される鋳片の状態を検出するために、図1に示した状態制御装置を用いた場合を一例として説明する。
【0032】
図2は、連続鋳造機の概略構成を示す模式図である。図2において、201は鋳型内鋳片、202は溶融金属、203は凝固シェル、204は、鋳型205と鋳型内鋳片201との間での摩擦を減らすためのパウダー層である。206は水冷溝であり、鋳型205を冷却し鋳型内鋳片201から抜熱するための冷却水を通過させるためのものである。但し、鋳型内鋳片201は、溶鋼から周囲の冷却により凝固してゆくものであり、液相と固相との両方を含む。
【0033】
207は上部熱電対、208は上部熱電対207での計測結果である第1の計測情報、209は下部熱電対、210は下部熱電対209での計測結果である第2の計測情報である。上記第1および第2の計測情報208、210は、温度を示す情報である。また、211、212は、上部熱電対207、下部熱電対209の位置から鋳型内面まで水平に平行移動した点である。
【0034】
この図2に示した連続鋳造機では、上記鋳型内鋳片201が図1に示した評価対象10に相当し、上部熱電対207および下部熱電対209のそれぞれが計測部30に相当する。したがって、第1および第2の計測情報208、210が、計測点における計測値であり、点211、212が評価対象10の評価面である。また、鋳型内鋳片201と、上部熱電対207および下部熱電対209との間の鋳型部分が抵抗20に相当する。
【0035】
図3は、図1に示した状態制御装置の動作を示すフローチャートである。
図3において、演算部40は、計測部30(上部熱電対207、下部熱電対209)から供給される計測値である第1および第2の計測情報208、210を取り込む(ステップS1)。次に、ステップS2で、ステップS1において取り込んだ第1および第2の計測情報208、210を逆問題解析部41に供給する。逆問題解析部41は、供給された第1および第2の計測情報208、210を用いて、鋳型内鋳片201の稼動面上の点211、212における温度、または熱流束を求めるための逆問題解析を行う。
【0036】
ここでは、上述した式(1)、(2)を用いて逆問題解析を行うとする。すなわち、逆問題解析部41は上記上部熱電対207および下部熱電対209で計測された温度に基づいて、まず鋳型内鋳片201の稼動面上の点211、212における熱流束(式(2)の左辺の∂u/∂n)をそれぞれ求める。そして、それぞれ求めた熱流束と上部熱電対207および下部熱電対209により計測された温度から鋳型内鋳片201の稼動面上の点211、212における温度をそれぞれ求める。
【0037】
図4は、上部熱電対207および下部熱電対209で計測された温度と、上述のようにして求めた点211、212における熱流束とを示す図である。図4(A)は、上部熱電対207および下部熱電対209で計測された温度と鋳造経過時間を示したものである。図4(A)において、41が上部熱電対207で計測された温度の値を示し、42が下部熱電対209で計測された温度の値を示す。
【0038】
図4(B)は、(A)に示す計測された温度から逆問題解析により算出した鋳型内鋳片201の稼動面上の点211、212における熱流束と鋳造経過時間とを示したものである。図4(B)において、44は点211における熱流束値であり、上部熱電対207で計測された値に基づいて算出される。また、45は点212における熱流束値であり、下部熱電対209で計測された値に基づいて算出される。
【0039】
上記図4(A)、(B)から、計測点において計測される温度は、鋳型内面から計測点までの伝熱抵抗による伝熱遅れのために伝熱変化が鈍った(滑らかな温度変化)状態で検出されるが、上記計測された温度に基づいて算出された熱流束値は鋭い変化を示している。特に、図4(A)の領域43では、計測点で計測された温度変化は小さいが、(B)で上記領域43に対応する領域46での熱流束値は大きな変化を示している。
【0040】
図5(a)、(b)は、図4(A)、(B)の時間3300〜3550の部分をそれぞれ拡大したものであり、図5(a)に示す温度と鋳造経過時間との関係では、伝熱抵抗等により温度変化がなまっているため、温度変化を捉え難いが、図5(b)に示す熱流束と鋳造経過時間との関係では、熱流束の変化は鋭く明確に変化する。
【0041】
次に、ステップS3でアトラクタ作成部42は、上記ステップS2において算出された鋳型内鋳片201の稼動面上の点211、212における熱流束値からアトラクタを再構成する。すなわち、アトラクタ作成部42は、逆問題解析部41により算出された図4(B)に示す熱流束値に基づいて、m次元の遅延ベクトルv(t)を作成する。上記遅延ベクトルを、(x(t),x(t+7τ),x(t+(m−1)τ))を座標としてプロットすることにより、図6に示すような上記遅延ベクトルの時間推移を示すアトラクタを再構成する。ここで、mは相関次元解析で求めた次元の2倍以上の数字である。図6において、軌道が密な領域61は安定な状態を示す軌道領域であり、軌道が疎な領域62、63は、例えば鋳片に縦割れが生じているなどの不安定な状態を示す軌道領域である。
【0042】
ステップS4で、グラフ作成部43は、上記ステップS3において再構成されたアトラクタに基づいて、リカレンスプロットを作成する。リカレンスプロットは上述したように、図6に示す再構成アトラクタにおいて、現在時刻の点から所定の距離内にある近傍点を検索し、検索された近傍点の時刻を縦軸に、現在時刻を横軸にとってプロットすることにより作成する。
【0043】
図7は、上述した図6に基づいて、作成されたリカレンスプロットを示す図である。図7に示したリカレンスプロットでは、図6に示した再構成アトラクタにおいて安定状態を示す軌道領域61の点が領域71に対応している。また、プロットの構造変化点である領域72は、不安定な状態を示す領域である。つまり、リカレンスプロットでは、プロットの密度が高いほど評価対象10(鋳片)は安定な状態である。
【0044】
そして、ステップS5で、ステップS4において作成されたリカレンスプロットと、先験情報記憶部50に記憶されているリカレンスプロットとのプロット形状が、状態検出部61で比較される。その比較結果に応じて、状態検出部61は鋳型内鋳片201の状態を検出する。
【0045】
ステップS6で、上記状態検出部61により検出された状態に応じて処理部60は、所定の処理、例えばパウダー層が薄くなることで摩擦が発生し、鋳型内鋳片201に縦割れ等が発生している場合には、パウダー層が厚くなるようにパウダー量を制御したりする。
【0046】
以上説明したように、本実施形態によれば、評価対象10である鋳型内鋳片201より出力され、抵抗20を介して計測部30である熱電対207、209により計測された温度に基づいて、演算部40内の逆問題解析部41で鋳型内鋳片201の稼動面上の点211、212における温度および熱流束を求めるための逆問題解析を行う。
【0047】
これにより、評価対象10である鋳型内鋳片201と計測部30である熱電対207、209とが離れており、鋳型内鋳片201から出力される温度を直接計測することができなくとも、その間にある抵抗20の影響を逆問題解析により取り除くことができ、鋳型内鋳片201の稼動面上の点211、212において計測したと仮定した場合の温度および熱流束を正確に算出することができる。
【0048】
また、上記算出された鋳型内鋳片201の稼動面上の点211、212において計測したと仮定した場合の温度および熱流束の振る舞いを示すアトラクタを再構成し、さらに再構成した上記アトラクタに基づいてリカレンスプロットを作成し、過去に得たリカレンスプロットとの比較を行い、その結果に基づいて、鋳型内鋳片201の状態を検出するようにしたので、鋳型内鋳片201の状態をリアルタイムで正確に検出することができる。
【0049】
なお、本実施形態では、演算部40でリカレンスプロットを作成し、先験情報記憶部50に記憶されているリカレンスプロットと比較するようにしたが、演算部40でアトラクタを再構成するまでの処理を行い、先験情報記憶部50には過去に得た再構成アトラクタを記憶するようにして、再構成アトラクタの形状を比較して評価対象10である鋳型内鋳片201の状態を検出するようにしても良い。このようにした場合には、少ない処理で鋳型内鋳片201の状態を正確に検出することができる。
【0050】
また、演算部40から状態検出部61にリカレンスプロットとともに再構成したアトラクタを供給し、先験情報記憶部50には過去に得た再構成アトラクタとリカレンスプロットとを記憶するようにしても良い。この場合には、リカレンスプロットおよび再構成アトラクタのそれぞれを比較して評価対象10である鋳型内鋳片201の状態を検出することができ、より正確に鋳型内鋳片201の状態検出を行うことができる。
【0051】
また、本実施形態では、状態決定部61により検出された評価対象10である鋳型内鋳片201の状態に応じて処理部60は、鋳型内鋳片201の状態を制御するための処理を行うようにしているが、処理部60は再構成アトラクタの現在時刻の近傍点に基づいて、所定時間経過後の状態を予測し、その予測結果に基づいて鋳型内鋳片201の状態をフィードフォワード制御するようにしても良い。
【0052】
また、第1の実施形態では、制御部60は、検出された評価対象10の状態に応じて、評価対象10の状態を制御するための処理を行うようにしているが、検出された評価対象10の状態に応じて、評価対象10内での現象を解析したり、状態を診断したり、将来の状態を予測したりするようにしても良い。
【0053】
なお、上述した第1の実施形態では、連続鋳造機で生成される鋳片の状態を検出するために、本発明を適用した状態制御装置について示したが、本発明は連続鋳造機で生成される鋳片の状態検出に限らず、評価対象と計測点とが離れており評価対象から直接計測することができないものの評価対象の位置における信号の計測および評価対象の状態の検出の少なくとも一方に適用することができるものである。
【0054】
(本発明の他の実施形態)
なお、以上に説明した本実施形態の計測装置および状態検出装置は、コンピュータのCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどで構成されるものであり、RAMやROMに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。したがって、コンピュータが上記機能を果たすように動作させるプログラムを、例えばCD−ROMのような記録媒体に記録し、コンピュータに読み込ませることによって実現できるものである。上記プログラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外に、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を用いることができる。
【0055】
また、コンピュータが供給されたプログラムを実行することにより上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合や、供給されたプログラムの処理の全てあるいは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて上述の実施形態の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明の実施形態に含まれる。
【0056】
また、本発明をネットワーク環境で利用するべく、全部あるいは一部のプログラムが他のコンピュータで実行されるようになっていても良い。例えば、画面入力処理は、遠隔端末コンピュータで行われ、各種判断、ログ記録等は他のセンターコンピュータ等で行われるようにしても良い。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、評価対象から所定の距離だけ離れている計測点において計測した信号を用いて、逆問題解析により評価対象の位置における信号を求め、求めた信号に所定の処理を施して生成した状態情報と過去に得られた先験情報とを比較して上記評価対象の状態を検出するようにしたので、評価対象と計測点との間の抵抗による影響を除いた評価対象の位置における信号を求めることができ、上記求めた信号に基づいて評価対象の状態をリアルタイムで正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態による状態検出装置を適用した状態制御装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】 連続鋳造機の概略構成を示す模式図である。
【図3】 第1の実施形態による状態検出装置を適用した状態制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】 熱電対により計測された温度と、鋳型内鋳片の稼動面における熱流束とを示す図である。
【図5】 熱電対により計測した温度と、鋳型内鋳片の稼動面における熱流束とを示す図である。
【図6】 第1の実施形態により得られる再構成アトラクタを示す図である。
【図7】 第1の実施形態により得られるリカレンスプロットを示す図である。
【符号の説明】
10 評価対象
20 抵抗
30 計測部
40 演算部
41 逆問題解析部
42 アトラクタ作成部
43 グラフ作成部
44 記憶部
45 周波数解析部
50 先験情報記憶部
60 処理部
61 状態検出部

Claims (8)

  1. 評価対象から所定の距離だけ離れた計測点で計測した信号に基づいて評価対象の状態を検出する評価対象の状態検出装置であって、
    上記評価対象から出力され、評価対象と計測点との間の抵抗により減衰された信号を計測点で計測する計測手段と、
    上記計測手段により計測した信号を用いて、逆問題解析により評価対象の位置における信号を求める演算手段と、
    上記演算手段により求めた評価対象の位置における時系列の信号に基づいて、所定の次元を有する再構成アトラクタを生成し、上記再構成アトラクタに基づいてリカレンスプロットにより現在の状態と過去の状態との類似構造を2次元表示する状態情報の2次元表示手段とを備えることを特徴とする評価対象の状態検出装置。
  2. 上記計測手段、演算手段、および状態情報の2次元表示手段に加えて、
    過去に得られた上記評価対象の状態に関する先験情報を記憶する情報記憶手段と、
    上記状態情報の2次元表示手段により生成された状態情報と上記情報記憶手段に記憶されている先験情報とを比較し、上記評価対象の状態を検出する検出手段とを更に備えることを特徴とする請求項1記載の評価対象の状態検出装置。
  3. 上記検出手段により検出した評価対象の状態に応じて、評価対象内の現象の解析処理、診断処理および制御処理のうち少なくとも1つの処理を行う処理手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の評価対象の状態検出装置。
  4. 評価対象から所定の距離だけ離れた計測点で計測した信号に基づいて評価対象の状態を検出する評価対象の状態検出方法であって、
    上記評価対象から出力され、評価対象と計測点との間の抵抗により減衰された信号を上記計測点で計測し、計測した信号を用いて、逆問題解析により評価対象の位置における信号を求め、上記求めた時系列の信号に基づいて、所定の次元を有する再構成アトラクタを生成し、上記再構成アトラクタに基づいてリカレンスプロットにより現在の状態と過去の状態との類似構造を2次元表示して状態情報とすることを特徴とする評価対象の状態検出方法。
  5. 過去に得られた上記評価対象の状態に関する先験情報を記憶し、上記状態情報と、上記記憶された先験情報とを比較して、上記評価対象の状態を検出することを特徴とする請求項4記載の評価対象の状態検出方法。
  6. 上記状態情報と上記先験情報との比較により検出した上記評価対象の状態に応じて、評価対象内の現象の解析処理、診断処理および制御処理のうち少なくとも1つの処理を行うことを特徴とする請求項4又は5記載の評価対象の状態検出方法。
  7. 請求項1〜3の何れか1項に記載の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 請求項4〜6の何れか1項に記載の状態検出方法の処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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