JP3728194B2 - 読み出し回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,強誘電体メモリの読み出し回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
文献「FRAM ICカード技術」(高須秀視,宅間俊則,発行元:サイエンスフォーラム,1999,p.p.35‐40)では,1T−1C型の強誘電体メモリ(FeRAM)の基本動作について解説し,問題点を明らかにしている。参照電位発生セル(ダミーメモリセルとも称される。)は,データメモリセルに比べアクセス回数が多くなるため,劣化しやすく,分極反転時の電荷変化量が低下し参照電位が小さくなることが指摘されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように,参照電位発生セルに1T−1C型のFeRAMを用いた場合,参照電位発生セルは,データメモリセルに比べアクセス回数が多くなるため,劣化しやすく,分極反転時の電荷変化量が低下し,参照電位が小さくなる。このため,誤り読み出しが生じやすいという問題点があった。
【0004】
また,上記文献では信頼性を向上させる方法として2T−2C型FeRAMも解説しているが,メモリセルアレイ面積が約2倍になるため,今後微細化を進めていくに従って使用されなくなるとしている。
【0005】
本発明は,従来の読み出し回路が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の主目的は,参照電位発生セルに,小面積化の可能な1T−1C型FeRAMを用いつつ,参照電位発生セルの信頼性を向上させることの可能な,新規かつ改良された読み出し回路を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,本発明によれば,請求項1に記載のように,2値化された信号を信号増幅手段により増幅し,ビット線電位として読み出す読み出し回路において,前記信号増幅手段と前記ビット線との間に,前記ビット線に発生する第1の電位よりも低く,前記ビット線に発生する第2の電位よりも高いしきい値電圧を持ち,前記しきい値電圧よりも低いビット線電位の信号を任意の電位に設定し直す電位設定手段を備え,前記電位設定手段は,基板電位を任意に設定しうるトランジスタを含み,前記電位設定手段の動作点は,該トランジスタの基板電位により調節可能であることを特徴とする,読み出し回路が提供される。かかる構成によれば,プロセス終了後に強誘電体キャパシタの特性に合わせて動作点を合わせ込むことができる。このため,電位設定回路の動作点を使用時に任意に設定することが可能である。なお,請求項2に記載のように,前記電位設定手段は,前記低電位側の信号を0V近傍の電位に設定し直すようにすることも可能である。
【0007】
かかる構成によれば,参照電位として一定の電位を使用できるため,安定な動作を実現することが可能である。また,参照電位として一定の電位を使用できるため,経時変化を少なくすることができる。さらに,参照電位線を低容量にすることができるため,読み出し時の消費電力を減らすことができる。
【0009】
また,前記電位設定回路は,請求項に記載のように,一のトランジスタと,前記一のトランジスタのゲートにたまった電荷を強制的に放電するための他のトランジスタを含むことが好ましい。かかる構成によれば,高速動作した場合でも,一のトランジスタのゲートにたまった電荷を強制的に放出し,電荷が残らないため,安定動作が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかる読み出し回路の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0011】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について,図1〜図3を参照しながら説明する。
本実施の形態にかかる1T−1C型FeRAMの記憶データの読み出し回路(以下,単に「読み出し回路」という。)100は,図1に示したように,センスアンプ110とビット線BL1との間に0レベル設定回路120を備えたことを特徴としている。
【0012】
0レベル設定回路120は,読み出し時のセンスアンプ動作前に作動する。0レベル設定回路120の動作は,ビット線BL1が「0」の電位に設定された場合に,ビット線BL1の電位を0Vに駆動するものである。
参照電位Vrefは,一定電圧を端子SAに供給すれば良い。
【0013】
図2に読み出しと再書き込みのタイミングチャートを示す。初期状態ではすべての端子は0Vである。まず,時刻t0でイコライズ信号EQを立ち上げてビット線BL1を0Vに充電する。
【0014】
時刻tlでイコライズ信号EQを立ち下げた後,ワード線WL1を立ち上げ,メモリセルCmをビット線BL1に接続する。
【0015】
時刻t2でプレート線PLに電源電位Vccを印加し,メモリセルCmの情報をビット線BL1に読み出す。このとき,メモリセルCmの分極状態により,ビット線BL1に発生する電位は異なる。図3に示すように,メモリセルCmは「1」の情報をP1の残留分極で保持し,「0」の情報をP0の残留分極で保持できるとする。書き込んだ状態では,メモリセルCmは,必ずP1かP0のどちらかの残留分極を有している。
【0016】
メモリセルCmがP1の分極を有する場合,読み出し電圧Vrをプレート線PLに印加することにより,メモリセルCmとビット線容量Cbの直列回路で読み出し電圧Vrが分圧され,ビット線容量Cbの両端,すなわちビット線BL1にはビット線電圧V1が発生する。同様に,メモリセルCmがP0の分極を有する場合,読み出し電圧Vrをプレート線PLに印加することにより,メモリセルCmとビット線容量Cbの直列回路で読み出し電圧Vrが分圧され,ビット線BL1にはビット線電圧V0が発生する。
【0017】
時刻t3で端子Aを立ち上げて,0レベル設定回路120を駆動する。0レベル設定回路120は,「0」の情報,すなわちP0の残留分極に起因するビット線電圧V0のみを0Vに設定する働きをもつ。
【0018】
0レベル設定回路120の動作について説明する。
0レベル設定回路120は,しきい値電圧Vr0を持つ。しきい値電圧Vr0は,ビット線電圧V0<しきい値電圧Vr0<ビット線電圧V1の関係が成り立つように設定する。実際には,図4に一例として示すように,強誘電体特性がファティーグなどにより劣化した場合,分極が反転する側の特性(容量)が変化しやすく,非反転分極側の特性(容量)は比較的安定していることがわかっている。従って,安定動作のためには読み出し時に分極が反転しない側,すなわちビット線BL1に発生する電圧が低電位側(ビット線電圧V0側)に近づけてしきい値電圧Vr0を設定することが好ましい。
【0019】
0レベル設定回路120の動作は以下の通りである。
・ビット線BL1に生じている電位がしきい値電圧Vr0以下の場合(「0」状態)は,ビット線BL1を接地する。
・ビット線BL1に生じている電位がしきい値電圧Vr0以上の場合(「1」状態)は,ビット線BL1をフローティングして電位を保つ。
【0020】
時刻t4で端子SAを立ち上げ,センスアンプ110でビット線BL1の情報を増幅し,「1」状態を電源電位Vccに増幅し,「0」状態を0Vに増幅する。このとき,センスアンプ110に供給する参照電位Vrefは,ある一定の電圧とする。ビット線BL1に「0」情報がある場合,0レベル設定回路120により,予め0Vになっているので,参照電位Vrefはセンスアンプ110の検出感度を満たす大きさであればよい。例えば,センスアンプ110の検出感度が300mVとすれば,参照電位Vref>300mVと設定する。
【0021】
さらに,ビット線BL1に「1」情報がある場合はビット線電圧V1がビット線BL1に生じるので,センスアンプ110の検出感度を考慮して,300mV<参照電位Vref<ビット線電圧V1となるように設定すればよい。なお,図4に一例として示すように,強誘電体特性がファティーグなどにより劣化した場合,分極が反転する側の特性が変化しやすく,非反転分極側の特性(容量)は比較的安定していることがわかっている。従って,参照電位Vrefは設定範囲内で低電位に設定することが好ましい。低電位側は,0レベル設定回路120により0Vで一定であるので経時変化せず,安定である。
【0022】
図3で示す分極状態では,メモリセルCmが「1」状態だった場合,P1→P0’→P0と変化し,メモリセルCmが「0」状態だった場合,P0→P0’と変化する(「0」状態が再書き込みされる)。
【0023】
時刻t5で端子Aとプレート線PLを0Vにする。図3で示す分極状態では,メモリセルCmが「1」状態だった場合,P0→P1’と変化し,「1」状態が再書き込みされる。メモリセルCmが「0」状態だった場合,P0’→P0と変化する。
【0024】
時刻t6で端子SAを0Vにしてビット線BL1をフローティングさせる。図3で示す分極状態では,メモリセルCmが「1」状態だった場合,P1’→P1と変化し,メモリセルCmが「0」状態だった場合,P0が保持され,それぞれのデータの再書き込みが終了する。
【0025】
時刻t7でイコライズ信号EQを立ち上げ,ビット線BL1を0Vにする。
【0026】
時刻t8でイコライズ信号EQを立ち下げ,ビット線BL1をフローティングにし,時刻t9でワード線WL1を立ち下げ,読み出しと再書き込み動作を完了する。
【0027】
以上,詳細に説明したように,本実施の形態によれば,参照電位として一定の電位を使用できるため,従来技術で説明した参照電位を専用キャパシタで発生する方法に比べ,安定で,経時変化が少なくできる。さらに,参照電位は一定電位Vrefを供給すればよいので,参照電位線の容量を特別に設ける必要がない。これにより,低消費電力が実現できる。
【0028】
なお,本実施の形態の0レベル設定回路120は接地ラインを有するが,このラインは接地せずに任意の電圧を供給する端子として使用しても良い。この場合,「0」状態だった場合,0レベル設定回路120の接地ラインに印加した任意の電圧に,ビット線電位を設定することになる。
【0029】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について,図4〜図6を参照しながら説明する。本実施の形態では,上述の0レベル設定回路の一例として,図5に示した回路について説明する。0レベル設定回路220は,図5に示したように,エンハンスメント型のPMOSトランジスタTRPと,エンハンスメント型のNMOSトランジスタTRNにより構成されている。トランジスタTRPは,W/Lが小さな形状を持ち,駆動力が小さいPMOSで構成されているものとする。
【0030】
0レベル設定回路220は,読み出し時のセンスアンプ動作前に作動する。0レベル設定回路220の動作は,ビット線BL1が「0」の電位に設定された場合にビット線電位を0Vに駆動するものである。
参照電位Vrefは,一定電圧を端子SAに供給すれば良い。
【0031】
図2に読み出しと再書き込みのタイミングチャートを示す。初期状態ではすべての端子は0Vである。まず,時刻t0でイコライズ信号EQを立ち上げて,ビット線BL1を0Vに充電する。
【0032】
時刻tlでイコライズ信号EQを立ち下げた後,ワード線WL1を立ち上げ,メモリセルCmをビット線BL1に接続する。
【0033】
時刻t2でプレート線PLに電源電位Vccを印加し,メモリセルCmの情報をビット線BL1に読み出す。このとき,メモリセルCmの分極状態によりビット線BL1に発生する電位は異なる。図3に示すように,メモリセルCmは「1」の情報をP1の残留分極で保持し,「0」の情報をP0の残留分極で保持できるとする。書き込んだ状態では,メモリセルCmはかならず,P1かP0のどちらかの残留分極を有している。
【0034】
メモリセルCmがP1の分極を有する場合,読み出し電圧Vrをプレート線PLに印加することにより,メモリセルCmとビット線容量Cbの直列回路で読み出し電圧Vrが分圧され,ビット線容量Cbの両端,すなわちビット線BL1にはビット線電圧V1が発生する。同様に,メモリセルCmがP0の分極を有する場合,読み出し電圧Vrをプレート線PLに印加することにより,メモリセルCmとビット線容量Cbの直列回路で読み出し電圧Vrが分圧され,ビット線BL1にはビット線電圧V0が発生する。
【0035】
時刻t3で端子Aを立ち上げて,0レベル設定回路220を駆動する。0レベル設定回路220は,「0」の情報,すなわちP0の残留分極に起因するビット線電圧V0のみを0Vに設定する働きをもつ。
【0036】
0レベル設定回路220の動作について説明する。
0レベル設定回路220は,図6に示すように,トランジスタTRPのしきい値電圧Vtpにより,しきい値電圧Vr0=電源電位Vcc−|しきい値電圧Vtp|に設定されている。トランジスタTPRのゲートにしきい値電圧Vr0より大きな電圧が印加された場合は,ソース・ドレイン間は電気的に開放され,トランジスタTRNのゲートの電位が低いまま保持され,トランジスタTRNのソース・ドレイン間は電気的に開放され,ビット線BL1をフローティングさせる。
【0037】
トランジスタTRPのゲートにしきい値電圧Vr0より小さな電圧が印加された場合は,ソース・ドレイン間は電気的に短絡され,トランジスタTRNのゲートに端子Aの電位が印加され,トランジスタTRNのソース・ドレイン間は電気的に短絡され,ビット線BL1を接地させる。
【0038】
しきい値電圧Vr0は,ビット線電圧V0<しきい値電圧Vr0<ビット線電圧V1の関係が成り立つように設定する。実際には,図4に一例として示すように,強誘電体特性がファティーグなどにより劣化した場合,分極が反転する側の特性(容量)が変化しやすく,非反転分極側の特性(容量)は比較的安定していることがわかっている。従って,安定動作のためには,読み出し時に分極が反転しない側,すなわち,ビット線BL1に発生する電圧が低電位側(ビット線電圧V0側)に近づけてしきい値電圧Vr0を設定することが好ましい。
【0039】
0レベル設定回路220の動作は以下の通りである。
・ビット線BL1に生じている電位がしきい値電圧Vr0以下の場合(「0」状態)は,ビット線BL1を接地する。
・ビット線BL1に生じている電位がしきい値電圧Vr0以上の場合(「1」状態)は,ビット線BL1をフローティングして電位を保つ。
【0040】
時刻t4で端子SAを立ち上げ,センスアンプ110でビット線BL1の情報を増幅し,「1」状態を電源電位Vccに増幅し,「0」状態を0Vに増幅する。このとき,センスアンプ110に供給する参照電位Vrefは,ある一定の電圧とする。ビット線BL1に「0」情報がある場合,0レベル設定回路によりあらかじめ,0Vになっているので,参照電位Vrefはセンスアンプ110の検出感度を満たす大きさであればよい。例えば,センスアンプ110の検出感度が300mVとすれば,参照電位Vref>300mVと設定する。
【0041】
さらに,ビット線BL1に「1」情報がある場合はビット線電圧V1がビット線BL1に生じるので,センスアンプ110の検出感度を考慮して,300mV<参照電位Vref<ビット線電圧V1となるように設定すればよい。なお,図4に一例として示すように,強誘電体特性がファティーグなどにより劣化した場合,分極が反転する側の特性が変化しやすく,非反転分極側の特性(容量)は比較的安定していることがわかっている。従って,参照電位Vrefは設定範囲内で低電位に設定することが好ましい。低電位側は,0レベル設定回路220により0Vで一定であるので経時変化せず,安定である。
【0042】
図3で示す分極状態では,メモリセルCmが「1」状態だった場合,P1→P0’→P0と変化し,メモリセルCmが「0」状態だった場合,P0→P0’と変化する(「0」状態が再書き込みされる)。
【0043】
時刻t5で端子Aとプレート線PLを0Vにする。図3で示す分極状態では,メモリセルCmが「1」状態だった場合,P0→P1’と変化し,「1」状態が再書き込みされる。メモリセルCmが「0」状態だった場合,P0’→P0と変化する。
【0044】
時刻t6で端子SAを0Vにしてビット線BL1をフローティングさせる。図3で示す分極状態では,メモリセルCmが「1」状態だった場合,P1’→P1と変化し,メモリセルCmが「0」状態だった場合,P0が保持され,それぞれのデータの再書き込みが終了する。
【0045】
時刻t7でイコライズ信号EQを立ち上げ,ビット線BL1を0Vにする。
【0046】
時刻t8でイコライズ信号EQを立ち下げ,ビット線BL1をフローティングにし,時刻t9でワード線WL1を立ち下げ,読み出しと再書き込み動作を完了する。
【0047】
以上,詳細に説明したように,本実施の形態によれば,0レベル設定回路220の構成を,図5に示すようにトランジスタ2個だけで構成しているので,デバイス面積を大きくすることがない。また,参照電位として一定の電位を使用できるため,従来技術で説明した参照電位を専用キャパシタで発生する方法に比べ,安定で,経時変化が少なくできる。さらに,参照電位は一定電位Vrefを供給すればよいので,参照電位線の容量を特別に設ける必要がない。これにより,低消費電力が実現できる。
【0048】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態について,図7〜図8を参照しながら説明する。本実施の形態では,上述の0レベル設定回路の一例として,図7に示した回路について説明する。0レベル設定回路320は,図7に示したように,エンハンスメント型のPMOSトランジスタTRPと,エンハンスメント型のNMOSトランジスタTRNにより構成されている。トランジスタTRPは,W/Lが小さな形状を持ち,駆動力が小さいPMOSで構成されているものとする。また,トランジスタTRPの基板電位は,端子Bにより取り出し制御できるものとする。
【0049】
0レベル設定回路320は,読み出し時のセンスアンプ動作前に作動する。0レベル設定回路320の動作は,ビット線BL1が「0」の電位に設定された場合に,ビット線電位を任意に設定した電圧Vbbに駆動するものである。
参照電位Vrefは,一定電圧を端子SAに供給すれば良い。
【0050】
図8に読み出しと再書き込みのタイミングチャートを示す。初期状態ではすべての端子は0Vである。まず,時刻t0でイコライズ信号EQを立ち上げてビット線BL1を0Vに充電する。
【0051】
時刻tlでイコライズ信号EQを立ち下げた後,ワード線WL1を立ち上げ,メモリセルCmをビット線BL1に接続する。端子Bに任意の電圧Vbbを印加する。
【0052】
時刻t2でプレート線PLに電源電位Vccを印加し,メモリセルCmの情報をビット線BL1に読み出す。このとき,メモリセルCmの分極状態によりビット線BL1に発生する電位は異なる。図3に示すように,メモリセルCmは「1」の情報をP1の残留分極で保持し,「0」の情報をP0の残留分極で保持できるとする。書き込んだ状態では,メモリセルCmはかならず,P1かP0のどちらかの残留分極を有している。
【0053】
メモリセルCmがP1の分極を有する場合,読み出し電圧Vrをプレート線PLに印加することにより,メモリセルCmとビット線容量Cbの直列回路で読み出し電圧Vrが分圧され,ビット線容量Cbの両端,すなわちビット線BL1にはビット線電圧V1が発生する。同様に,メモリセルCmがP0の分極を有する場合,読み出し電圧Vrをプレート線PLに印加することにより,メモリセルCmとビット線容量Cbの直列回路で読み出し電圧Vrが分圧され,ビット線BL1にはビット線電圧V0が発生する。
【0054】
時刻t3で端子Aを立ち上げて,0レベル設定回路320を駆動する。0レベル設定回路320は,「0」の情報,すなわち,P0の残留分極に起因するビット線電圧V0のみを0Vに設定する働きをもつ。
【0055】
0レベル設定回路320の動作について説明する。
0レベル設定回路320は,図6に示すように,トランジスタTRPのしきい値電圧Vtpにより,しきい値電圧Vr0=電源電位Vcc−|しきい値電圧Vtp|に設定されている。トランジスタTRPは,端子Bにより基板電位Vbbを任意に設定できる。従って,しきい値電圧Vtpを端子Bの電圧Vbbにより変化させ,しきい値電圧Vr0を調節する機能を持つ。この調節機能により,プロセス終了後に強誘電体キャパシタの特性に合わせてしきい値電圧(動作点)Vr0に合わせ込むことができる。
【0056】
トランジスタTRPのゲートにしきい値電圧Vr0より大きな電圧が印加された場合は,ソース・ドレイン間は電気的に開放され,トランジスタTRNのゲートの電位が低いまま保持され,トランジスタTRNのソース・ドレイン間は電気的に開放され,ビット線BL1をフローティングさせる。トランジスタTRPのゲートにしきい値電圧Vr0より小さな電圧が印加された場合は,ソース・ドレイン間は電気的に短絡され,トランジスタTRNのゲートに端子Aの電位が印加され,トランジスタTRNのソース・ドレイン間は電気的に短絡され,ビット線BL1を接地させる。
【0057】
しきい値電圧Vr0は,ビット線電圧V0<しきい値電圧Vr0<ビット線電圧V1の関係が成り立つように設定する。実際には,図4に一例として示すように,強誘電体特性がファティーグなどにより劣化した場合,分極が反転する側の特性(容量)が変化しやすく,非反転分極側の特性(容量)は比較的安定していることがわかっている。従って,安定動作のためには,読み出し時に分極が反転しない側,すなわち,ビット線BL1に発生する電圧が低電位側(ビット線電圧V0側)に近づけてしきい値電圧Vr0を設定することが好ましい。
【0058】
0レベル設定回路の動作は以下の通りである。
・ビット線BL1に生じている電位がしきい値電圧Vr0以下の場合(「0」状態)は,ビット線BL1を接地する。
・ビット線BL1に生じている電位がしきい値電圧Vr0以上の場合(「1」状態)は,ビット線BL1をフローティングして電位を保つ。
【0059】
時刻t4で端子SAを立ち上げ,センスアンプ110でビット線BL1の情報を増幅し,「1」状態を電源電位Vccに増幅し,「0」状態を0Vに増幅する。このとき,センスアンプ110に供給する参照電位Vrefは,ある一定の電圧とする。ビット線BL1に「0」情報がある場合,0レベル設定回路320によりあらかじめ,0Vになっているので,参照電位Vrefはセンスアンプ110の検出感度を満たす大きさであればよい。例えば,センスアンプ110の検出感度が300mVとすれば,参照電位Vref>300mVと設定する。
【0060】
さらに,ビット線BL1に「1」情報がある場合はビット線電圧V1がビット線BL1に生じるので,センスアンプ110の検出感度を考慮して,300mV<参照電位Vref<ビット線電圧V1となるように設定すればよい。なお,図4に一例として示すように,強誘電体特性がファティーグなどにより劣化した場合,分極が反転する側の特性が変化しやすく,非反転分極側の特性(容量)は比較的安定していることがわかっている。従って,参照電位Vrefは設定範囲内で低電位に設定することが好ましい。低電位側は,0レベル設定回路320により0Vで一定であるので経時変化せず,安定である。
【0061】
図3で示す分極状態では,メモリセルCmが「1」状態だった場合,P1→P0’→P0と変化し,メモリセルCmが「0」状態だった場合,P0→P0’と変化する(「0」状態が再書き込みされる)。
【0062】
時刻t5で端子A,端子B及びプレート線PLを0Vにする。図3に示す分極状態では,メモリセルCmが「1」状態だった場合,P0→P1’と変化し,「1」状態が再書き込みされる。メモリセルCmが「0」状態だった場合,P0’→P0と変化する。
【0063】
時刻t6で端子SAを0Vにしてビット線BL1をフローティングさせる。図3に示す分極状態では,メモリセルCmが「1」状態だった場合,P1’→P1と変化し,メモリセルCmが「0」状態だった場合,P0が保持され,それぞれのデータの再書き込みが終了する。
【0064】
時刻t7でイコライズ信号EQを立ち上げ,ビット線BL1を0Vにする。
【0065】
時刻t8でイコライズ信号EQを立ち下げ,ビット線BL1をフローティングにし,時刻t9でワード線WL1を立ち下げ,読み出しと再書き込み動作を完了する。
【0066】
以上,詳細に説明したように,本実施の形態によれば,0レベル設定回路のしきい値電圧(動作点)をプロセス終了後に設定することが可能である。また,0レベル設定回路の構成を図7に示すようにトランジスタ2個だけで構成しているので,デバイス面積を大きくすることがない。さらに,参照電位として一定の電位を使用できるため,従来技術で説明した参照電位を専用キャパシタで発生する方法に比べ,安定で,経時変化が少なくできる。さらに,参照電位は一定電位Vrefを供給すればよいので,参照電位線の容量を特別に設ける必要がない。これにより,低消費電力が実現できる。
【0067】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態について,図9〜図10を参照しながら説明する。本実施の形態では,上述の0レベル設定回路の一例として,図9に示した回路について説明する。0レベル設定回路420は,図9に示したように,エンハンスメント型のPMOSトランジスタTRPと,エンハンスメント型のNMOSトランジスタTRN1,TRN2により構成されている。トランジスタTRPは,W/Lが小さな形状を持ち,駆動力が小さいPMOSで構成されているものとする。
【0068】
0レベル設定回路420は,読み出し時のセンスアンプ動作前に作動する。0レベル設定回路420の動作は,ビット線BL1が「0」の電位に設定された場合に,ビット線電位を0Vに駆動するものである。
参照電位Vrefは,一定電圧を端子SAに供給すれば良い。
【0069】
図2に読み出しと再書き込みのタイミングチャートを示す。初期状態ではすべての端子は0Vである。まず,時刻t0でイコライズ信号EQを立ち上げて,ビット線BL1を0Vに充電する。
【0070】
時刻t1でイコライズ信号EQを立ち下げた後,ワード線WL1を立ち上げ,メモリセルCmをビット線BL1に接続する。
【0071】
時刻t2でプレート線PLに電源電位Vccを印加し,メモリセルCmの情報をビット線BL1に読み出す。このとき,メモリセルCmの分極状態により,ビット線BL1に発生する電位は異なる。図3に示すように,メモリセルCmは「1」の情報をP1の残留分極で保持し,「0」の情報をP0の残留分極で保持できるとする。書き込んだ状態では,メモリセルCmはかならず,P1かP0のどちらかの分極状態を有している。
【0072】
メモリセルCmがP1の分極を有する場合,読み出し電圧Vrをプレート線PLに印加することにより,メモリセルCmとビット線容量Cbの直列回路で読み出し電圧Vrが分圧され,ビット線容量Cbの両端,すなわちビット線BL1にはビット線電圧V1が発生する。同様に,メモリセルCmがP0の分極を有する場合,読み出し電圧Vrをプレート線PLに印加することにより,メモリセルCmとビット線容量Cbの直列回路で読み出し電圧Vrが分圧され,ビット線BL1にはビット線電圧V0が発生する。
【0073】
時刻t3で端子Aを立ち上げて,0レベル設定回路420を駆動する。0レベル設定回路420は,「0」の情報,すなわち,P0の残留分極に起因するビット線電圧V0のみを0Vに設定する働きをもつ。
【0074】
0レベル設定回路420の動作について説明する。
0レベル設定回路420は,図10に示すように,トランジスタTRPのしきい値電圧VtpとトランジスタTRN1のしきい値電圧Vtnによって,しきい値電圧(動作点)が決定される。ビット線電圧V0を0Vに設定するためのしきい値電圧Vr0は,トランジスタTRPのしきい値電圧Vtpにより,しきい値電圧Vr0=電源電位Vcc−|しきい値電圧Vtp|に設定されている。ビット線電圧V1の場合,ビット線をフローティングに設定するためのしきい値電圧Vtnは,トランジスタTRN1のしきい値電圧であり,しきい値電圧Vtn≧しきい値電圧Vr0を満たすように設定する。
【0075】
ビット線BL1からトランジスタTRPのゲートにしきい値電圧Vr0より大きな電圧が印加された場合は,トランジスタTRPのソース・ドレイン間は電気的に開放され,トランジスタTRN2のゲートの電位が低いまま保持され,トランジスタTRN2のゲートの電位が低いまま保持され,トランジスタTRN2のソース・ドレイン間は電気的に開放され,ビット線BL1をフローティングさせる。
【0076】
この時,ビット線BL1がしきい値電圧Vtnより大きな電位だった場合,トランジスタTR1のソース・ドレイン間は電気的に短絡され,トランジスタTRN2のゲートの電位を0Vにするため,トランジスタTRN2のソース・ドレイン間は電気的に開放され,ビット線BL1をフローティングさせる。ビット線BL1の電位が,しきい値電圧Vr0<ビット線BL1の電位<しきい値電圧Vtnの場合には,トランジスタTRN1は機能しないため,第2の実施の形態と同様の働きをする。
【0077】
トランジスタTRN2にたまった電荷は,第2の実施の形態の場合は,端子Aが接地されたときに,トランジスタTRPのドレイン部分のpn接合を介して,放電している。本実施の形態では,トランジスタTRN2のゲートにたまった電荷を,トランジスタTRN1により強制的に放電することができる。これにより,高速動作した場合でも,トランジスタTRN2のゲートに電荷が残らないため,安定動作が可能になる。
【0078】
トランジスタTRPのゲートにしきい値電圧Vr0より小さな電圧が印加された場合は,ソース・ドレイン間は電気的に短絡され,トランジスタTRN2のゲートに端子Aの電位が印加され,トランジスタTRN2のソース・ドレイン間は電気的に短絡され,ビット線BL1を接地させる。
【0079】
しきい値電圧Vr0は,ビット線電圧V0<しきい値電圧Vr0<ビット線電圧V1の関係が成り立つように設定する。実際には,図4に一例として示すように,強誘電体特性がファティーグなどにより劣化した場合,分極が反転する側の特性(容量)が変化しやすく,非反転分極側の特性(容量)は比較的安定していることがわかっている。従って,安定動作のためには読み出し時に分極が反転しない側,すなわち,ビット線BL1に発生する電圧が低電位側(ビット線電圧V0側)に近づけてしきい値電圧Vr0を設定することが好ましい。
【0080】
0レベル設定回路420の動作は以下の通りである。
・ビット線BL1に生じている電位がしきい値電圧Vr0以下の場合(「0」状態)は,ビット線BL1を接地する。
・ビット線BL1に生じている電位がしきい値電圧Vr0以上の場合(「1」状態)は,ビット線BL1をフローティングして電位を保つ。
【0081】
時刻t4で端子SAを立ち上げ,センスアンプ110でビット線BL1の情報を増幅し,「1」状態を電源電位Vccに増幅し,「0」状態を0Vに増幅する。このとき,センスアンプ110に供給する参照電位Vrefは,ある一定の電圧とする。ビット線BL1に「0」情報がある場合,0レベル設定回路420によりあらかじめ,0Vになっているので,参照電位Vrefはセンスアンプ110の検出感度を満たす大きさであればよい。例えば,センスアンプ110の検出感度が300mVとすれば,参照電位Vref>300mVと設定する。
【0082】
さらに,ビット線BL1に「1」情報がある場合はビット線電圧V1がビット線BL1に生じるので,センスアンプ110の検出感度を考慮して,300mV<参照電位Vref<ビット線電圧V1となるように設定すればよい。なお,図4に一例として示すように,強誘電体特性がファティーグなどにより劣化した場合,分極が反転する側の特性が変化しやすく,非反転分極側の特性(容量)は比較的安定していることがわかっている。従って,参照電位Vrefは設定範囲内で低電位に設定することが好ましい。低電位側は,0レベル設定回路420により0Vで一定であるので経時変化せず,安定である。
【0083】
図3に示す分極状態では,メモリセルCmが「1」状態だった場合,P1→P0’→P0と変化し,メモリセルCmが「0」状態だった場合,P0→P0’と変化する(「0」状態が再書き込みされる)。
【0084】
時刻t5で端子Aとプレート線PLを0Vにする。図3で示す分極状態では,メモリセルCmが「1」状態だった場合,P0→P1’と変化し,「1」状態が再書き込みされる。メモリセルCmが「0」状態だった場合,P0’→P0と変化する。
【0085】
時刻t6で端子SAを0Vにしてビット線BL1をフローティングさせる。図3で示す分極状態では,メモリセルCmが「1」状態だった場合,P1’→P1と変化し,メモリセルCmが「0」状態だった場合,P0が保持され,それぞれのデータの再書き込みが終了する。
【0086】
時刻t7でイコライズ信号EQを立ち上げ,ビット線BL1を0Vにする。
【0087】
時刻t8でイコライズ信号EQを立ち下げ,ビット線BL1をフローティングにし,時刻t9でワード線WLを立ち下げ,読み出しと再書き込み動作を完了する。
【0088】
以上,詳細に説明したように,本実施の形態によれば,トランジスタTRN1により,トランジスタTRN2のゲートにたまった電荷を引き抜くことができるので,高速動作でも安定動作が可能である。また,参照電位として一定の電位を使用できるため,従来技術で説明した参照電位を専用キャパシタで発生する方法に比べ,安定で,経時変化が少なくできる。さらに,参照電位は一定電圧Vrefを供給すればよいので,参照電位線の容量を特別に設ける必要がない。これにより,低消費電力が実現できる。
【0089】
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態について,図11を参照しながら説明する。本実施の形態では,上述の0レベル設定回路の一例として,図11に示した回路について説明する。0レベル設定回路520は,図11に示したように,エンハンスメント型のPMOSトランジスタTRPと,エンハンスメント型のNMOSトランジスタTRN1,TRN2により構成されている。トランジスタTRPは,W/Lが小さな形状を持ち,駆動力が小さいPMOSで構成されているものとする。また,TRPの基板電位は,端子Bにより取り出し制御できるものとする。
【0090】
0レベル設定回路520は,読み出し時のセンスアンプ動作前に作動する。0レベル設定回路520の動作は,ビット線BL1が「0」の電位に設定された場合にビット線電位を任意に設定した電圧Vbbに駆動するものである。
参照電位Vrefは,一定電圧を端子SAに供給すればよい。
【0091】
図8に読み出しと再書き込みのタイミングチャートを示す。初期状態では,すべての端子は0Vである。まず,時刻t0でイコライズ信号EQを立ち上げて,ビット線BL1を0Vに充電する。
【0092】
時刻t1でイコライズ信号EQを立ち下げた後,ワード線WL1を立ち上げ,メモリセルCmをビット線BL1に接続する。端子Bに任意の電圧Vbbを印加する。
【0093】
時刻t2でプレート線PLに電源電位Vccを印加し,メモリセルCmの情報をBL1に読み出す。このとき,メモリセルCmの分極状態により,ビット線BL1に発生する電位は異なる。図3に示すように,メモリセルCmは「1」の情報をP1の残留分極で保持し,「0」の情報をP0の残留分極で保持できるとする。書き込んだ状態では,メモリセルCmはかならず,P1かP0のどちらかの残留分極を有している。
【0094】
メモリセルCmがP1の分極を有する場合,読み出し電圧Vrをプレート線PLに印加することにより,メモリセルCmとビット線容量Cbの直列回路で読み出し電圧Vrが分圧され,ビット線容量Cbの両端,すなわちビット線BL1にはビット線電圧V1が発生する。同様に,メモリセルCmがP0の分極を有する場合,読み出し電圧Vrをプレート線PLに印加することにより,メモリセルCmとビット線容量Cbの直列回路で読み出し電圧Vrが分圧され,ビット線BL1にはビット線電圧V0が発生する。
【0095】
時刻t3で端子Aを立ち上げて,0レベル設定回路520を駆動する。0レベル駆動回路520は,「0」の情報,すなわちP0の残留分極に起因するビット線電圧V0のみを0Vに設定する働きをもつ。
【0096】
0レベル設定回路520の動作について説明する。
0レベル設定回路520は,図10に示すように,トランジスタTRPのしきい値電圧Vtpと,トランジスタTRN1のしきい値電圧Vtnによって,しきい値電圧(動作点)が決定される。ビット線電圧V0を0Vに設定するためのしきい値電圧Vr0は,トランジスタTRPのしきい値電圧Vtpにより,しきい値電圧Vr0=電源電位Vcc−|しきい値電圧Vtp|に設定されている。ビット線電圧V1の場合,ビット線をフローティングするためのしきい値電圧Vtnは,トランジスタTRN1のしきい値電圧であり,しきい値電圧Vtn≧しきい値電圧Vr0を満たすように設定する。
【0097】
トランジスタTRPは,端子Bにより基板電位Vbbを任意に設定できる。従って,しきい値電圧Vtpを端子Bの電圧Vbbにより変化させ,しきい値電圧Vr0を調節する機能を持つ。この調節機能により,プロセス終了後に強誘電体キャパシタの特性に合わせてしきい値電圧Vr0を合わせ込むことができる。
【0098】
ビット線BL1からトランジスタTRPのゲートにVr0より大きな電圧が印加された場合は,トランジスタTRPのソース・ドレイン間は電気的に開放され,トランジスタTRN2のゲートの電位が低いまま保持され,トランジスタTRN2のソース・ドレイン間は電気的に開放され,ビット線BL1をフローティングさせる。
【0099】
この時,ビット線BL1がしきい値電圧Vtnより大きな電位だった場合,トランジスタTRN1のソース・ドレイン間は電気的に短絡され,トランジスタTRN2のゲートの電位を0Vにするため,トランジスタTRN2のソース・ドレイン間は電気的に開放され,ビット線BL1をフローティングさせる。
【0100】
ビット線BL1の電位が,しきい値電圧Vr0<ビット線BL1の電位<しきい値電圧Vtnの場合には,トランジスタTRN1は機能しないため,第3の実施の形態と同様の働きをする。
【0101】
トランジスタTRN2のゲートにたまった電荷は,第3の実施の形態の場合は,端子Bが接地されたときに,トランジスタTRPのドレイン部分のpn接合を介して,放電している。本実施の形態では,トランジスタTRN2のゲートにたまった電荷を,トランジスタTRN1により強制的に放電することができる。これにより,高速動作した場合でも,TRN2のゲートに電荷が残らないため,安定動作が可能になる。
【0102】
トランジスタTRPのゲートにしきい値電圧Vr0より小さな電圧が印加された場合は,ソース・ドレイン間は電気的に短絡され,トランジスタTRNのゲートに端子Aの電位が印加され,トランジスタTRN2のソース・ドレイン間は電気的に短絡され,ビット線BL1を接地させる。
【0103】
しきい値電圧Vr0は,ビット線電圧V0<しきい値電圧Vr0<ビット線電圧V1の関係が成り立つように設定する。実際には,図4に一例として示すように,強誘電体特性がファティーグなどにより劣化した場合,分極が反転する側の特性(容量)が変化しやすく,非反転分極側の特性(容量)は比較的安定していることがわかっている。従って,安定動作のためには,読み出し時に分極が反転しない側,すなわち,ビット線BL1に発生する電圧が低電位側(ビット線電圧V0側)に近づけてしきい値電圧Vr0を設定することが好ましい。
【0104】
0レベル設定回路520の動作は以下の通りである。
・ビット線BL1に生じている電位がしきい値電圧Vr0以下の場合(「0」状態)は,ビット線BL1を接地する。
・ビット線BL1に生じている電位がしきい値電圧Vr0以上の場合(「1」状態)は,ビット線BL1をフローティングして電位を保つ。
【0105】
時刻t4で端子SAを立ち上げ,センスアンプ110でビット線BL1の情報を増幅し,「1」状態を電源電位Vccに増幅し,「0」状態を0Vに増幅する。このとき,センスアンプ110に供給する参照電位Vrefは,ある一定の電圧とする。ビット線BL1に「0」情報がある場合,0レベル設定回路520によりあらかじめ,0Vになっているので,参照電位Vrefはセンスアンプ110の検出感度を満たす大きさであればよい。例えば,センスアンプ110の検出感度が300mVとすれば,参照電位Vref>300mVと設定する。
【0106】
さらに,ビット線BL1に「1」情報がある場合は,ビット線電圧V1がビット線BL1に生じるので,センスアンプ110の検出感度を考慮して,300mV<参照電位Vref<ビット線電圧V1となるように設定すればよい。なお,図4に一例として示すように,強誘電体特性がファティーグなどにより劣化した場合,分極が反転する側の特性が変化しやすく,非反転分極側の特性(容量)は比較的安定していることがわかっている。従って,参照電位Vrefは設定範囲内で低電位に設定することが好ましい。低電位側は,0レベル設定回路520により0Vで一定であるので経時変化せず,安定である。
【0107】
図3で示す分極状態では,メモリセルCmが「1」状態だった場合,P1→P0’→P0と変化し,メモリセルCmが「0」状態だった場合,P0→P0’と変化する(「0」状態が再書き込みされる)。
【0108】
時刻t5で端子A,端子B及びプレート線PLを0Vにする。図3で示す分極状態では,メモリセルCmが「1」状態だった場合,P0’→P0と変化する。
【0109】
時刻t6で端子SAを0Vにしてビット線BL1をフローティングさせる。図3で示す分極状態では,メモリセルCmが「1」状態だった場合,P1’→P1と変化し,メモリセルCmが「0」状態だった場合,P0が保持され,それぞれのデータの再書き込みが終了する。
【0110】
時刻t7でイコライズ信号EQを立ち上げ,ビット線BL1を0Vにする。
【0111】
時刻t8でイコライズ信号EQを立ち下げ,ビット線BL1をフローティングし,時刻t9でワード線WLを立ち下げ,読み出しと再書き込み動作を完了する。
【0112】
以上,詳細に説明したように,本実施の形態によれば,トランジスタTRN1により,トランジスタTRN2のゲートにたまった電荷を引き抜くことができるので,高速動作でも安定動作が可能である。また,0レベル設定回路520のしきい値電圧(動作点)をプロセス終了後に設定することが可能である。さらに,参照電位として一定の電位を使用できるため,従来技術で説明した参照電位を専用キャパシタで発生する方法に比べ,安定で,経時変化が少なくできる。さらに,参照電位は一定電位Vrefを供給すればよいので,参照電位線の容量を特別に設ける必要がない。これにより,低消費電力が実現できる。
【0113】
以上,添付図面を参照しながら本発明にかかる読み出し回路の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0114】
上記実施の形態において詳細に説明したように,1T−1C型のFeRAMデバイスに本発明の0レベル設定回路を採用することにより,安定した読み出しが可能なため信頼性の高い強誘電体メモリが実現できる。
【0115】
本発明の0レベル設定回路は,その動作を詳細に説明したことから明らかなように,2T2C型のFeRAMデバイスにも使用できる。
【0116】
本発明の0レベル設定回路は,その動作を詳細に説明したことから明らかなように,ビットラインの電位差を検出する機構を持つ,その他のメモリデバイスにも使用できる。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,参照電位として一定の電位を使用できるため,従来技術で説明した参照電位を専用キャパシタで発生する方法に比べ,安定で,経時変化が少なくできる。さらに,参照電位は一定電位Vrefを供給すればよいので,参照電位線の容量を特別に設ける必要がない。これにより,低消費電力が実現できる。
【0118】
また,付加する素子が少ないので,デバイス面積を大きくすることがなく,面積増加の問題がない。
【0119】
さらに,電位設定回路の動作点をプロセス終了後に設定することができるため,電位設定回路の動作点を使用時に任意に設定することができる。
【0120】
さらに,高速動作を行っても安定した動作が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる読み出し回路の説明図である。
【図2】読み出しと再書き込みを示すタイミングチャートである。
【図3】電位とビット線容量との関係を示す説明図である。
【図4】ビット線電圧の変動範囲を示す説明図である。
【図5】第2の実施の形態にかかる読み出し回路の説明図である。
【図6】0レベル設定回路のしきい値電圧(動作点)設定のための説明図である。
【図7】第3の実施の形態にかかる読み出し回路の説明図である。
【図8】読み出しと再書き込みを示すタイミングチャートである。
【図9】第4の実施の形態にかかる読み出し回路の説明図である。
【図10】0レベル設定回路のしきい値電圧(動作点)設定のための説明図である。
【図11】第5の実施の形態にかかる読み出し回路の説明図である。
【符号の説明】
100 読み出し回路
110 センスアンプ
120 0レベル設定回路

Claims (3)

  1. 2値化された信号を信号増幅手段により増幅し,ビット線電位として読み出す読み出し回路において,
    前記信号増幅手段と前記ビット線との間に,前記ビット線に発生する第1の電位よりも低く,前記ビット線に発生する第2の電位よりも高いしきい値電圧を持ち,前記しきい値電圧よりも低いビット線電位の信号を任意の電位に設定し直す電位設定手段を備え
    前記電位設定手段は,基板電位を任意に設定しうるトランジスタを含み,前記電位設定手段の動作点は,該トランジスタの基板電位により調節可能であることを特徴とする,読み出し回路。
  2. 2値化された信号を信号増幅手段により増幅し,ビット線電位として読み出す読み出し回路において,
    前記信号増幅手段と前記ビット線との間に,前記ビット線に発生する第1の電位よりも低く,前記ビット線に発生する第2の電位よりも高いしきい値電圧を持ち,前記しきい値電圧よりも低いビット線電位の信号を任意の電位に設定し直す電位設定手段を備え
    前記電位設定手段は,基板電位を任意に設定しうるトランジスタを含み,前記電位設定手段の動作点は,該トランジスタの基板電位により調節可能であり,
    前記電位設定手段は,前記低電位側の信号を0V近傍の電位に設定し直すことを特徴とする,読み出し回路。
  3. 前記電位設定手段は,一のトランジスタと,前記一のトランジスタのゲートにたまった電荷を強制的に放電するための他のトランジスタを含むことを特徴とする,請求項1または2に記載の読み出し回路。
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