JP3727629B2 - 湿潤シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に赤ちゃんのお尻拭き、大人用の身体またはお尻拭き、ウエットワイプなどに使用される湿潤シートに係り、特に使用者の使い易さを追求するとともに、乾燥した便などの拭き取り効果が高い湿潤シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、赤ちゃん用お尻拭き、大人用の身体またはお尻拭き、ウェットワイプなどの用途として、種々の構造または成分の湿潤シートが提案されている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には上下層と中間層からなる湿潤シートであって、前記上下層が100〜50重量%の疎水性繊維と、0〜50重量%の親水性繊維とによって構成され、中間層が0〜20重量%の疎水性繊維と100〜80重量%の親水性繊維とによって構成されるものが開示されている。
【0004】
また、拭き取り量の増大を図るものとしては、下記特許文献2には高スパイラル捲縮繊維やエラストマー繊維等の伸縮性繊維の収縮性を利用して不織布表面にクレープ状に凹凸を形成したものが開示され、下記特許文献3には、最大熱収縮率が50%以上の熱収縮性繊維と、非熱収縮性繊維とからなる繊維ウエブに、高圧水流処理を施し、繊維同士を交絡させて一体化した後、熱収縮性繊維の融点近傍の温度で熱処理を施すことにより、構成繊維同士を熱接着させると共に、熱収縮繊維を収縮させて不織布の両面に不規則に多数の畝を形成した不織布が開示されている。これらの湿潤シートでは、不織布表面にクレープ、畝状の凹凸を形成することにより、凹部分に便などの汚物を封じ込めることにより、拭き取り量の増大を図ることができるとしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−234167号公報
【特許文献2】
特開平2−160962号公報
【特許文献3】
特開平9−67748号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したように湿潤シートにおいては、シート構造については種々の改良が行われているけれども、シートの目付け、厚み、寸法、含浸率などの視点から、真に使用者の視点から使い易さを追求しているとは言い難い。すなわち、一般的に市販されている湿潤シートは、市場調査を行った結果、シートの目付け30〜45g/m2、シートの厚みは0.30〜0.45mm、シートの寸法は短手寸法150mm×長手寸法200mmとされ、かつ前記液体をシート基材重量に対して230〜280重量%含浸させたものがほとんどである。
【0006】
シート厚みに関しては、便を拭く際厚みが足りず拭き取りに不安感を感じること、シート寸法が必要以上に大きく手よりはみ出した部分に便が付着することがあるなどの不満がアンケート調査等より明らかとなった。
【0007】
また、含浸率に関しては、乾燥してお尻にこびり付いた便や頑固な汚れの場合には、通常の平面シート状の湿潤シートはもちろんのこと、前記凹凸状断面を成す湿潤シートであっても拭き取ることは容易ではなく、無理やり力を入れて便等の汚れを拭き取ろうとすると、肌に傷を付けたり、傷口に便の酵素または雑菌が繁殖し肌のカブレや炎症を起こすことがあった。
【0008】
そこで本発明の主たる課題は、肌のカブレや炎症、肌への傷付けを起こすことなく、乾燥した便や頑固な汚れなどを容易に拭き取りできるようにするとともに、真に使用者の使い易さを追求した湿潤シートを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、保水性を備えたシート基材に対して液体を含浸させた湿潤シートにおいて、
前記湿潤シートは親水性繊維50〜100重量%、疎水性繊維0〜50重量%からなり、前記液体をシート基材重量に対して300〜600重量%含浸させ、
前記シート基材は中間層及びその表裏層からなる3層構造を成し、前記中間層は親水性繊維の単独層、表裏層は親水性繊維を60%以上、疎水性繊維を40%未満の範囲で含有する層とするとともに、前記中間層の親水性繊維はパルプとし、前記表裏層の親水性繊維はレーヨン、疎水性繊維として熱捲縮性を有するポリエステル繊維を使用し、かつ前記中間層と表裏面層との結合は、高圧水流の投射により繊維を交絡させ一体のシートとしたことを特徴とする湿潤シートが提供される。
【0010】
上記請求項1記載の発明においては、シートに含浸させる液体は不織布重量に対して300〜600重量%とする。本発明者等が乾燥した便や頑固な汚れを容易に拭き取りできるように鋭意研究したところ、洗浄性の高い特殊な薬液、例えばクレンジング界面活性剤等を配合して洗浄性を高めるよりは、水分量を多くし前記乾燥した便や頑固な汚れを浮かすことにより除去する方が、同等の除去性能を得ることができるとともに、安全性や炎症やカブレの問題も同時に解消し得る点で望ましいとの判断に至った。
【0011】
また、前記シート基材は中間層及びその表裏層からなる3層構造を成し、前記中間層は親水性繊維の単独層、表裏層は親水性繊維を60%以上含有するとともに、疎水性繊維を40%未満の範囲で含有する層とする。
【0012】
本湿潤シートは、通常に比べて多量の水分量を含浸させることを特徴とするものであり、シート基材としては十分な保水機能を有するものでなければいけない。従って、本発明では、シート基材を3層構造とし、中間層は親水性繊維100%の層とし、表裏面層は少なくとも親水性繊維を60%以上含有し、かつ疎水性繊維を40%未満の範囲で含有する層とした。親水性繊維のみである場合には、べた付き感が顕著となり使用感が悪くなるとともに、疎水性繊維を含有することにより厚み感が出るようになる。
【0013】
更には、前記中間層の親水性繊維はパルプとし、表裏層の親水性繊維はレーヨン、疎水性繊維として熱捲縮性を有するポリエステル繊維を使用する。従って、中間層をパルプ層とすることにより、該パルプ層が薬液を広く均一に拡散するようになるとともに、表裏面層が一種のバリア層として機能するような形で薬液を十分保水できるようになる。また、表裏面層にレーヨンを多く含有することにより、保水性が格段に向上できるようになるとともに、汚れを取って吸収し肌に汚物を残さないため、雑菌や酵素の繁殖を抑えることができるようになる。さらに、前記疎水性繊維として熱捲縮性を有するポリエステル繊維を使用することにより、熱処理により前記ポリエステル繊維を捲縮させて嵩高性を付与することができる。
【0014】
請求項2に係る本発明として、前記湿潤シートは、シートの目付けは55〜70 g/m 2 、シートの厚みは0.45〜0.70 mm 、シートの寸法は短手寸法135〜145 mm ×長手寸法170〜190 mm とされる請求項1記載の湿潤シートが提供される。
【0015】
上記請求項記載の本発明においては、親水性繊維50〜100重量%、疎水性繊維0〜50重量%の繊維組成の湿潤シートにおいて、目付け;55〜70g/m2、シート厚み;0.45〜0.70mm、シートの寸法;短手寸法135〜145mm×長手寸法170〜190mmとした。シート目付け及び厚みを上記数値範囲とすることにより使用者の不安感が取り除かれ、安心して拭き取りできるようになるとともに、シート寸法を上記数値範囲とすることにより、余分なシート部分が手からはみ出ることなく作業性が向上するようになる。
【0016】
請求項に係る本発明として、前記液体として抗炎症剤を用いるとともに、前記抗炎症剤を全液体重量に対して0.02〜1.0重量%配合してある請求項1、2いずれかに記載の湿潤シートが提供される。本請求項3記載の発明では、水分量を多くしたことによって発生するカブレや炎症を抗炎症剤の配合によって抑えるようにしている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳述する。
【0018】
本湿潤シートは、保水性を備えた柔軟なシート基材、例えば不織布等に対して、精製水に各種薬剤を添加した薬液を含浸させ、赤ちゃんのお尻拭き、大人用の身体またはお尻拭き、ウエットワイプなどに供されるものである。これらの中でも特に、低月齢(1歳未満)の赤ちゃんのお尻拭きとして好適なものである。
【0019】
一般的に前記薬剤としては、例えば抗菌剤・抗かび剤として、イソブチルメチルフェノール、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジウム、パラオキシ安息香酸エステル、塩化ベンザルコニウムなどの薬剤や、プロピレングリコール(可溶化剤兼用)、グリセリン(可溶化剤兼用)、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、グルコースやアミノ酸等を主成分とする保湿成分、天然植物抽出物(アロエエキス等)などが使用され、これらの薬剤が精製水に溶解される。
【0020】
本湿潤シートでは、目付けは55〜70g/m2、シートの厚みは0.45〜0.70mm、シートの寸法は短手寸法135〜145mm×長手寸法170〜190mmのものが使用される。目付けが55g/m2未満、かつ厚みが0.45mm未満である場合にはシートの1枚使用の場合に使用者が拭き取りに不感を感じるようになる。また、目付けが70g/m2を超え、かつ厚みが0.70mmを超える場合には柔軟性が失われ使用感が悪くなる。
【0021】
一方、シート寸法の短手寸法が135mm未満で、かつ長手寸法が170mm未満では拭き取りに不安感を感じるとともに、拭き取り可能量が減少し複数枚の使用を余儀なくされる。また、シート寸法の短手寸法が145mmを超え、かつ長手寸法が190mmを超える場合には、手からシートがはみ出した部分に便が付着することがあるなどの問題があり作業性が悪化することになる。
【0022】
同時に、本湿潤シートでは、前記薬液(以下、水分量ともいう。)をシート基材重量に対して300〜600重量%、好ましくは330〜500重量%、より好ましくは350〜450重量%含ませることにより、前記乾燥した便や頑固な汚れを浮かせて拭き取り除去できるようにしている。すなわち、水分量が概ね230〜280重量%である従来の湿潤シートと比較すると、大幅に水分量を増大させた製品となっている。前記薬液が300重量%未満である場合には乾いた便等を容易に浮き立たせることはできず、600重量%を超える場合には水分量が多すぎて、拭き取り後に乾燥したティッシュやコットンなどで水分の拭き取りを要するなど使用性が悪いものとなる。
【0023】
一方で、水分量を多くしたことに伴って、乾いた便等は除去できるようになるものの、逆に肌がふやけ傷つき易い状態となる。そこで、抗炎症剤を全薬液重量に対して0.02〜1.0重量%配合するようにした。抗炎症剤によって、水分量を多くした場合の上記問題点を解消し、効果的に肌のカブレや炎症を防止することができるようになる。前記抗炎症剤の含有量が0.02重量%未満では効果的にカブレや炎症を抑えることができない。また、1.0重量%を超える場合には効果の向上が望めず経済的に無駄となる。前記抗炎症剤としては、例えばグリチルリチン酸ジカリウム、甘草エキスなどの草の根茎および根から抽出したもの、または抽出物から合成した薬剤、シソエキスやカミツレエキス等を使用することができる。
【0024】
本湿潤シートのように多量の水分量を含浸させる場合には、前記シート基材は十分な保水性を有するように親水性繊維が多く配合されたものが好適に使用される。前記親水性繊維としては、綿、パルプなどの天然繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維等を好適に使用することができる。これらの繊維の中でも特にレーヨンが好適である。レーヨンは、吸水性に富み、取り扱いが容易であると共に、一定長の繊維を安価に入手することができる。また、レーヨンは汚れを取って吸収し肌に汚物を残さないため、雑菌や酵素の繁殖を抑えることができる。かかる親水性繊維は、50〜100重量%の含有比で配合するのが望ましい。親水性繊維の含有量が50重量%未満である場合には、湿潤シート用として十分な柔軟性と保水性を与えることが出来ない。また、シートに強度及びコシを与えるとともに、べた付き感を軽減するために疎水性繊維を所定割合で配合することが望ましい。具体的には0〜50重量%の範囲で配合することが望まれる。
【0025】
本湿潤シートとして特に適合し得るシート基材としては、中間層及びその表裏層からなる3層構造を成し、前記中間層は親水性繊維の単独層、表裏層は少なくとも親水性繊維を60%以上含有する層としたものを挙げることができる。前記表裏面層は親水性繊維のみであると、坪量が低い場合、湿潤時強度が低すぎて破れなどが生じ易くなる問題が生じることがあるとともに、容器からポップアップ式で取り出す際に伸びが生じ過ぎるようになるため、親水性繊維を60〜70%含有し、疎水性繊維を40〜30%含有する複合繊維層とするのが望ましい。
【0026】
前記3層構造のシート基材において、前記中間層の親水性繊維はパルプとし、表裏層の親水性繊維はレーヨンとするのが望ましい。前記中間層のパルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維等が挙げられ、広葉樹パルプよりも繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能及び価格の点で好適に使用される。中間層をパルプ層とすることにより、該パルプ層が薬液を広く均一に拡散するようになるとともに、表裏面層が一種のバリア層として機能するような形で薬液を十分保水できるようになる。また、表裏面層にレーヨンを多く含有することにより、保水性が格段に向上できるようになるとともに、前述したように、汚れを取って吸収し肌に汚物を残さないため、雑菌や酵素の繁殖を抑えることができるようになる。
【0027】
前記表裏面層に使用される疎水性繊維としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン及びポリビニルアルコール等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどの単一繊維や、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート−エチレン・プロピレン共重合体、低融点ポリエステル−ポリエステルなどからなる鞘部分が相対的に低融点とされる芯鞘型複合繊維または偏心芯鞘型複合繊維、またはポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/ナイロン、ポリプロピレン/ポリエチレンからなる各成分の一部が表面に露出している分割型複合繊維、あるいはポリエチレンテレフタレート/エチレン−プロピレン共重合体からなる一方の成分の熱収縮により分割する熱分割型複合繊維などを使用することができる。疎水性繊維の径は0.8〜1.4dtexとするのが望ましい。
【0028】
表裏面層が疎水性繊維を含有する場合には、特に湿潤時のコシが向上し、嵩のある不織布を得ることができる。また、疎水性繊維の一部が不織布表面に露出することで、湿潤時においてもべた付き感を緩和し、さらりとした感触が付与されるようになる。また、前記疎水性繊維として熱捲縮性を有するポリエステル繊維を使用することもできる。熱捲縮性を与えるには、ポリエステル繊維に対して熱収縮温度の異なる合成樹脂を貼り合わせたサイド・バイ・サイド型複合繊維の形態を採るようにする。ポリエステル繊維の融点は、ポリエチレンテレフタレートが255℃、ポリブチレンテレフタレートが215℃であり、これに貼り合わせる低融点樹脂としては、前述の熱融着性繊維の融点温度とほぼ同様の樹脂を用いるようにし、熱処理により前記ポリエステル繊維を捲縮させて嵩高性を付与するようにする。
【0029】
前記中間層と表裏面層との結合は、高圧水流の投射により繊維を交絡させ一体のシートとするのが望ましい。高圧噴射された水流により、中間層のパルプ層が表裏面層を結合する媒体層となり、表裏面の不織布層を一体的に結合することが可能となる。また、前記中間層と表裏面層からなるシート基材の目付けは本発明に従って55〜70g/m2、好ましくは60〜70g/m2とし、各層の目付け比構成は中間のパルプ層を10〜20g/m2とし、残りを表裏面層で配分した構成とするのがよい。
【0030】
【実施例】
〔含浸率に関して〕
〈湿潤シート〉
シート基材は中間層及びその表裏層からなる3層構造を成し、前記中間層はパルプ層、表裏層は少なくともレーヨン60%、ポリエチレンテレフタレート40%の複合繊維層からなるシート基材に対して、薬液をシート基材重量に対して、それぞれ200重量%、300重量%、450重量%、600重量%、800重量%含浸させた5種のものをサンプルとして作製した。薬剤は、抗菌性、保湿性等を与える各種薬剤の他、抗炎症剤(グリチルリチン酸ジカリウム)を全薬液重量に対して0.1重量%配合した。
【0031】
前記サンプルを社外等のモニター100名に送付し、使用後にアンケート調査を実施した。アンケート項目は、(1)使用して肌が赤くなったかどうか、(2)水分たっぷりで拭きやすいと感じたかどうか、(3)水分たっぷりで乾かすのが大変かどうか、の3項目とした。そのアンケートの集計結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
Figure 0003727629
【0033】
表1から、(1)使用して肌が赤くなったの試験項目の結果は、450重量%を最小値(0)として、水分が少ない場合と、水分が多い場合の両方に肌が赤くなった人の割合が多くなっている。これは、水分が少ないと拭き取るのに強くこする必要があり肌が赤くなったものと推測される。また、水分が多すぎる場合には、乾かすのに時間が掛かり、肌がふやけて肌荒れを起こした結果と思われる。従って、上記試験結果から水分量は300〜600重量%の範囲とするのが望ましいことが判明した。
【0034】
〔目付け、厚み、寸法に関して〕
〈湿潤シート〉
シート基材は中間層及びその表裏層からなる3層構造を成し、前記中間層はパルプ層、表裏層は少なくともレーヨン60%、ポリエチレンテレフタレート40%の複合繊維層からなるシート基材としながら、目付けを35〜70g/m2、厚みを0.33〜0.66mmの間で変化させた8種類のサンプルシートを作製するとともに、シート寸法の変化させた7種類のサンプルシートを作製した。なお、薬剤は、抗菌性、保湿性等を与える各種薬剤の他、抗炎症剤(グリチルリチン酸ジカリウム)を全薬液重量に対して0.1重量%配合した。
【0035】
前記それぞれのサンプルシートを社外等のモニター100名に送付し、使用後にアンケート調査を実施した。アンケート評価は、○:1枚で安心して使用できると答えた人が70人以上、△;40〜69人、×;40人未満とした。このアンケート結果を表2及び表3に示す。
【0036】
【表2】
Figure 0003727629
【0037】
【表3】
Figure 0003727629
【0038】
さらに、総合評価のために目付け、厚み、寸法を変化させた4種類のサンプルシートについても同様のアンケート調査を行った。その結果を表4に示す。
【0039】
【表4】
Figure 0003727629
【0040】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、肌のカブレや炎症、肌への傷付けを起こすことなく、乾燥した便や頑固な汚れなどを容易に拭き取りできるようになる。
【0041】
また、目付け、厚み及び寸法を使用者の視点から最も使用し易いものとしたため、使用者の不安感が取り除かれ、安心して拭き取りができるようになり、作業性が向上するようになる。

Claims (3)

  1. 保水性を備えたシート基材に対して液体を含浸させた湿潤シートにおいて、
    前記湿潤シートは親水性繊維50〜100重量%、疎水性繊維0〜50重量%からなり、前記液体をシート基材重量に対して300〜600重量%含浸させ、
    前記シート基材は中間層及びその表裏層からなる3層構造を成し、前記中間層は親水性繊維の単独層、表裏層は親水性繊維を60%以上、疎水性繊維を40%未満の範囲で含有する層とするとともに、前記中間層の親水性繊維はパルプとし、前記表裏層の親水性繊維はレーヨン、疎水性繊維として熱捲縮性を有するポリエステル繊維を使用し、かつ前記中間層と表裏面層との結合は、高圧水流の投射により繊維を交絡させ一体のシートとしたことを特徴とする湿潤シート。
  2. 前記湿潤シートは、シートの目付けは55〜70 g/m 2 、シートの厚みは0.45〜0.70 mm 、シートの寸法は短手寸法135〜145 mm ×長手寸法170〜190 mm とされる請求項1記載の湿潤シート。
  3. 前記液体として抗炎症剤を用いるとともに、前記抗炎症剤を全液体重量に対して0.02〜1.0重量%配合してある請求項1、2いずれかに記載の湿潤シート。
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