JP3727174B2 - チャンバ内雰囲気の封止方法およびその装置 - Google Patents

チャンバ内雰囲気の封止方法およびその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チャンバに設けられた開口から被処理ワークの搬入出を行い、該チャンバ内の高温あるいは低温雰囲気中やチャンバ内のガス雰囲気中で被処理ワークの加工や処理を行う処理装置において、該チャンバ内の雰囲気を開口で封止するチャンバ内雰囲気の封止方法およびその装置に関するものである。
【0002】
具体的には、チャンバ内の不活性ガス雰囲気中で被はんだ付けワークであるプリント配線板のはんだ付けを行うはんだ付け装置や、チャンバ内の高温度の雰囲気中でプリント配線板のはんだ付けを行うはんだ付け装置において、該チャンバに設けられた搬入あるいは搬出用の開口を封止するチャンバ内雰囲気の封止方法およびその装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
多数の電子部品を搭載したプリント配線板をリフローはんだ付けするリフローはんだ付け装置としては、プリント配線板を加熱するための加熱炉としてのチャンバを備えているはんだ付け装置が一般的である。それは、加熱の際の高温度の雰囲気を周辺大気から隔絶して加熱効率を高めるためである。
【0004】
また、チャンバ内に不活性ガスを供給し、この加熱を不活性ガス雰囲気中で行うリフローはんだ付け装置もあるが、これは、はんだやプリント配線板の被はんだ付け部の酸化を抑制・防止するとともに、はんだが溶融した際の表面張力を減少させてその流動性を向上させ、微細な被はんだ付け部の良好な濡れ性を確保することが主な目的である。
【0005】
一方、チャンバ内に不活性ガスを供給し、このチャンバ内の不活性ガス雰囲気中でフローはんだ付けを行うフローはんだ付け装置もある。このフローはんだ付け装置はリフローはんだ付け装置と同様に、はんだやプリント配線板の被はんだ付け部の酸化を抑制・防止するとともに、はんだが溶融した際の表面張力を減少させてその流動性を向上させ、微細な被はんだ付け部の良好な濡れ性を確保することが主な目的である。
【0006】
これらのはんだ付け装置においては、プリント配線板をチャンバ内に搬入したり搬出したりするための搬送手段を備えることが通常であり、また、そのための開口がチャンバに備えられている。
【0007】
そして、これらのはんだ付け装置において重要な1つの指標は、前記の開口を介してチャンバ内雰囲気がチャンバ外に漏出しないこと、逆にチャンバ外の大気(雰囲気)がチャンバ内に侵入しないことである。すなわち、開口において前記雰囲気の封止性を確保することである。
【0008】
その目的は、リフローはんだ付け装置においては高い熱効率を確保するためであり、不活性ガスをチャンバ内に供給してこの不活性ガス雰囲気中ではんだ付けを行うリフローはんだ付け装置やフローはんだ付け装置では、不活性ガスのチャンバ外への漏出とチャンバ外からチャンバ内への大気の侵入を少なくして、目的とする酸素濃度を得る際に必要となる不活性ガス消費量、すなわち供給流量を少なくし、はんだ付け装置の稼働に伴うランニングコストを低く抑えるためと、前記のような優れたはんだ付け性を安定して確保するためである。
【0009】
このような漏出や侵入を防ぐ方法としては、チャンバの開口にシャッタ等の開閉手段を設ける方法がある。しかし、シャッタの開閉動作とプリント配線板の搬入出動作との同期を採る必要がある等の理由により、はんだ付けの生産性が低下したり、多数のプリント配線板の連続した搬入出によりシャッタの開閉時間が長くなって前記のような漏出や侵入が大量に生じる問題がある。
【0010】
このような不都合を解消するために、チャンバの開口部分にラビリンス流路を設けたり、該開口にエアカーテンやチャンバ内に供給される不活性ガスと同じガスを用いたガスカーテンを設けたりすることが行われている。
【0011】
エアカーテンを設けた技術の開示例としては、例えば特開昭62−148085号公報(公知例1)がある。また、ガスカーテンを設けた技術の開示例としては、例えば実開昭63−189469号公報(公知例2)や特開平6−29658号公報(公知例3)がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、エアカーテンをチャンバの開口に設けると、エアカーテンを形成する大気の一部および周辺の雰囲気、すなわち大気がチャンバ内に流入する問題がある。
【0013】
14(a),(b)は、従来のエアカーテンの技術を示す側断面図で、図14(a)はチャンバの開口の上下位置にそれぞれエアカーテンのノズルを設けた例を示し、図14(b)はチャンバ開口の上方位置にのみエアカーテンのノズルを設けた例を示す。これらの図において、1は被処理ワークであり、また被はんだ付けワークであるプリント配線板で、搬送コンベア2により搬送方向(矢印方向)Aに向けて搬送される。3はチャンバで、プリント配線板1の搬出側のみを示してある。4は搬出側の開口、4aは前記開口4の開口縁部、5は加熱手段、6はエアノズル、7はエアカーテンである。
【0014】
このように、図14(a)からもわかるように、エアノズル6から送風されるエア、すなわち大気の流れが衝突や拡散によりチャンバ3内に流入するとともに、開口縁部4aに渦巻き状の乱流を生じてチャンバ3内に流入する。また、図14(b)では、図14(a)のように、エアカーテン7が相互に衝突することによるチャンバ3内への流入はないものの、拡散と開口縁部4aで生じる渦巻き状の乱流によりわずかながら大気の流入を生じる。
【0015】
つまり、エアカーテン7を形成する送風層そのものがチャンバ3内に流入したり、エアカーテン7の送風層とその周辺の静止した雰囲気の境界部分において送風層そのものおよび周辺雰囲気に渦流等の乱流を発生させ、この乱流がチャンバ3内にチャンバ外雰囲気を巻き込んで流入させる原因となっている。また、送風層相互が衝突することによって、該送風層の送風方向が乱れて乱流を生じ、この乱流によってもチャンバ3内にチャンバ外雰囲気を流入させている。
【0016】
実開昭63−189469号公報(公知例2)や特開平6−29658号公報(公知例3)のガスカーテンの技術では、ガス送風層を用いる点において前記のようなエアカーテンを形成する大気そのものの流入はないが、周辺雰囲気との境界部分で生ずる乱流により周辺雰囲気をチャンバ内に巻き込んで流入させる問題がある。また、チャンバ内に供給される不活性ガスと同じ不活性ガスを使用してガスカーテンを形成するために、該不活性ガスの消費量が増大してランニングコストの上昇を生じる問題がある。
【0017】
本発明の目的は、封止性が良好でランニングコストが低く、また、生産性に支障を与えることのない封止方法とその装置を確立することによって、低コストでありながら高品質の処理を安定して実現できるようにすることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、送風層とそれに誘引されて生じる誘引風層とを合流させた一つの層流でチャンバの開ロを封止するように構成したところに特徴がある。
【0019】
すなわち、開口を有するチャンバを備え、この開口から前記チャンバ内に板状の被処理ワークを搬入出し、かつ前記チャンバ内雰囲気を前記開口で封止しながら前記チャンバ内雰囲気中で前記板状の被処理ワークの処理を行う処理装置におけるチャンバ内雰囲気の封止方法であって、次のように構成する。すなわち、前記板状の被処理ワークの搬入出が行われる開口をその搬入出が行われる方向を軸線とする管路により構成するとともにこの管路の外表面に沿ってチャンバ外雰囲気が前記板状の被処理ワークの搬入出軸線と同じ方向に流れる通路を前記軸線に対して対称位置であり前記板状の被処理ワークの板面と平行に構成して設ける。そして、前記対称に構成して設けられた通路の外側近傍に設けられて前記通路と同様に対称に設けられる送風手段によって前記開口の前記板状の被処理ワークの搬入出軸線と同じ方向に対称に構成された送風層を形成するとともに前記対称に構成された通路内の前記チャンバ外雰囲気を誘引して対称に構成される誘引風層を形成し、さらに前記対称に構成される送風層の拡散によりその流れを合流させるとともにこれに併せて前記対称に構成される誘引風層も合流させて1つの層流を形成し、前記対称に構成した送風層と誘引風層とが合流して形成されたこの1つの層流によって前記開口を覆って封止するように構成した封止方法である。
また、板状の被処理ワークを搬入出する開口を有するチャンバを備え、このチャンバ内に封止されたチャンバ内雰囲気中で前記板状の被処理ワークの処理を行う処理装置におけるチャンバ内雰囲気の封止装置であって、次のように構成する。すなわち、前記板状の被処理ワークの搬入出が行われる開口をその搬入出が行われる方向を軸線とする管路により構成するとともにこの管路の外表面に沿ってチャンバ外雰囲気が前記板状の被処理ワークの搬入出軸線と同じ方向に流れる通路を前記軸線に対して対称位置であり前記板状の被処理ワークの板面と平行に構成して設ける。そして、前記対称に構成して設けられた通路の外側近傍に前記通路と同様に対称に送風手段を設けるとともにこの送風手段の送風方向を前記開口の前記板状の被処理ワークの搬入出軸線と同じ方向で対称に送風層を形成する方向に設けることで前記対称に構成された通路内の前記チャンバ外雰囲気を誘引して対称に構成される誘引風層を形成する方向に設け、さらに前記対称に構成される送風層の拡散によりその流れを合流させるとともにこれに併せて前記対称に構成される誘引風層も合流させて1つの層流を形成し、前記対称に構成した送風層と誘引風層とが合流して形成されたこの1つの層流によって前記開口を覆うよう構成した封止装置である。
【0023】
チャンバ内に被処理ワークを搬入して被処理ワークの処理を行う処理装置は、チャンバ内の雰囲気をチャンバ外の雰囲気と異なる状態に保持したり、チャンバ内に被処理ワークの処理に必要なガス等を供給して処理を行う。そのため、前記開口からの周辺のチャンバ外雰囲気、すなわち大気がチャンバ内に流入するのを防止する必要がある。すなわち前記開口でチャンバ外雰囲気とチャンバ内雰囲気を遮蔽して封止する必要がある。
【0027】
本発明の方法および装置では、送風層に接して誘引風層が存在するため、風速および風量の大きい送風層とその周辺の静止した雰囲気との間の速度差を誘引風層で吸収して急速に減衰させることができる。そのため、誘引風層と静止した雰囲気との間で乱流を生じることがない。すなわち、送風層と誘引風層とにより開口を封止することにより、周辺の雰囲気をチャンバ内に巻き込んで流入させることがない。
【0028】
また、チャンバの開口は前記管路により構成され、これにより通路を被はんだ付けワークの搬入出方向に沿って設け、また、この通路の外側に該通路の方向に沿って前記開口方向へ送風する送風手段を設けたので、送風層および誘引風層そのものが前記開口から一層流入し難くなり、その封止性が一層向上する。
【0030】
しかも、送風層および誘引風層が被処理ワークの板面に沿って形成される。そのため、被処理ワークが送風層および誘引風層の中を搬入出される場合においても、送風層や誘引風層そして周辺雰囲気に乱流を発生することがなく、その封止性を維持することができる。
【0032】
そして、少なくとも被はんだ付けワークの両面側に送風層と誘引風層とが形成されるので、各送風層は送風方向前方で合流して閉じた流れとなり、また各誘引風層も送風方向で前方で合流して閉じた流れとなった後に送風層と合流して一つの層流の流れとなる。しかもチャンバの開口に乱流を生じることもない。
【0033】
すなわち、これらの合流して閉じた流れとなった送風層および誘引風層により形成される一つの層流によってチャンバの開口が封止されて周辺雰囲気のチャンバ内への流入が阻止され、格段に優れた封止性が得られる。
【0041】
【発明の実施の形態】
本発明は次のような実施の形態例において実施することができる。
【0042】
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態で、プリント配線板のリフローはんだ付け装置に本発明の封止方法を用いた例を示す構成図で、リフローはんだ付け装置の側断面図である。なお、ガス供給系はシンボル図で示してある。
【0043】
このリフローはんだ付け装置は、炉体11内が3つの加熱室、すなわち搬送コンベア2によるプリント配線板1の搬送方向Aに向けて順に昇温部加熱室12,均温部加熱室13,リフロー部加熱室14の順に設けてあり、各加熱室12,13,14には搬送コンベア2の上方側および下方側にそれぞれ加熱手段5を設けてある。この加熱手段5としては、赤外線等の熱線加熱手段,熱風を吹き出す熟風加熱手段またはそれらを併用した加熱手段を用いることが多い。
【0044】
なお、加熱手段5は目的に応じて設けられるので、必ずしも搬送コンベア2の上下両方の側に設ける必要があるものではない。
【0045】
そして、炉体内雰囲気を封止する封止手段20は、炉体11の搬送コンベア2に沿って管路15が形成され、この管路15に搬入開口21および搬出開口22を設けてあり、炉体11の上下方向に接し、また各開口21,22に接して搬送コンベア2の搬送方向Aに沿って同一方向となるように炉外雰囲気の通路23となる隙間を形成した誘導板24を設け、さらに通路23を介して誘導板24に側板16に取り付けられたクロスフローファン25からなる送風手段を設けてある。また、クロスフローファン25は、送風路26の送風方向が搬送コンベア2の搬送方向Aに沿う方向に通路口27と送風口28とを設けてある。これは、通路口27と送風口28とは搬出開口22または搬入開口21の向いている方向であり、プリント配線板1の搬出方向(矢印A方向)、または搬入方向(矢印Aと反対方向)である。したがって、この部分がチャンバ、すなわち炉体11に設けた開口21,22の封止手段20である。
【0046】
他方、各加熱室12,13,14には不活性ガスである窒素ガス(N2 ガス)が不活性ガス供給手段40から供給され、低酸素濃度雰囲気中でリフローはんだ付け処理の各処理が行われる仕組みである。
【0047】
不活性ガス供給手段40はN2 ガスボンベ等のN2 がス供給装置41からN2 ガスが供給される。N2 ガスは開閉弁42を通った後にフィルタ43で異物を除去し、圧力制御弁(圧力調節弁)44で所望の圧力に降圧した後、圧力計45で圧力を測定し、開閉弁46を通って全流量を調節する流量調節弁47、全流量を測定する流量計48を通り、その後は、各加熱室12,13,14ごとにそれぞれ開閉弁49,ガス流量を調節する流量調節弁50、その流量を測定する流量計51を通って各加熱室12,13,14へ供給される。
【0048】
このように、各加熱室12,13,14には、各開閉弁49,流量制御弁50および流量計51により予め決めた所定流量のN2 ガスを供給できるように構成してある。
【0049】
図2は、図1の封止手段20を拡大して示す一部破断斜視図で、図1と同一符号は同一部分を示す。なお、搬入開口21も同一の形状であるため、図2では搬出開口22を例にして説明する。これは図3以下でも同一である。搬出開口22および図1に示す搬入開口21を介して炉体11内に搬送コンベアが通っている。
【0050】
なお、図2では簡略のために搬送コンベア2を2点鎖線で示してあるが、平行2条に設けた図示しないチェーンのピンにプリント配線板の両側端部を載置して支持させ、このチェーンを走行させて搬送するコンベアが一般によく用いられている。その他には、ネットを使用したコンベアもよく用いられている。
【0051】
また、図1に示すように被処理ワークであるプリント配線板1は板状であり、この例では概ね水平に支持して搬送される。
【0052】
このように、搬出開口22または搬入開口21に接して炉外雰囲気の通路23が設けられ、さらにこの通路23を挟むようにしてクロスフローファン25を設けてあり、搬出開口22または搬入開口21を挟むようにその上下に通路口27を設け、さらにこの通路口27を挟むようにその上下にクロスフローファン25の送風口28を設けてある。すなわち、クロスフローファン25からの送風はプリント配線板1の板面に沿って行われる。
【0053】
図3は、図1の封止手段20の原理を説明する図で、図3(a)は、図1の搬出開口22側の封止手段20の部分を拡大して示す側断面図、図3(b)は、図3(a)のI−I線の断面における風速分布を示す図で、横軸は風速VW を表し、縦軸はI−I線による断面の縦方向の位置Lを示す。図3(c)は、同様に図3(a)においてII−II線の断面における風速分布を表す図、図3(d)は、同様に図3(a)においてIII−III線の断面における風速分布を表す図で、図1と同一符号は同一部分を示す。
【0054】
図3(a)において、クロスフローファン25の送風口28から送風すると、図示したように送風層29が形成され、この送風に誘引されて通路23に誘引風が流れて図3(a)のように誘引風層30が形成される。
【0055】
また、送風層29は図3(a)のように拡散するので、上下のクロスフローファン25によって形成される送風層29は図3(a)のようにやがて合流して閉じた一体の流れとなる。そして、これに合わせて誘引風層30もやがて合流して閉じた一体の流れとなり、この誘引風層30はその後に前記の一体の流れとなった送風層29に合流して全てが閉じた一体の流れとなる。
【0056】
図3(b)は、図3(a)の断面I−I線における風速分布を示すもので、クロスフローファン25の送風口28の送風層29の風速VW は速いが通路口27で流れる誘引風層30の風速Vw は急速に減衰し搬出開口22では殆ど0(ゼロ)になる。すなわち、搬出開口22は送風層と誘引風層30とにより封止される。
【0057】
この場合に、送風層29に誘引されて通路23を通り通路口27から流れる誘引風層30が、送風層29と静止した周辺雰囲気との間の緩衝域として作用し、搬出開口22部分に渦流等の乱流を生じさせることがない。すなわち、周辺雰囲気である大気を炉体11内に巻き込んで流入させることがない。もちろん、送風層29も誘引風層30もその風方向が搬出開口22から遠ざかるように流れるので、送風層29や誘引風層30自体が炉体11内に流入することがない。
【0058】
図3(c)は、図3(a)の縦断面II−II線における風速分布を示している。誘引風層30は合流して閉じた1つの流れとなる。この流れは、緩やかな風速減衰、すなわち自然減衰曲線を示している。また、送風層29も拡散してその最大風速は若干低下する。
【0059】
図3(d)は、図3(a)の断面III−III線における風速分布を示している。送風層29が合流して閉じた流れとなるとともに、誘引風層30も合流して閉じた1つの流れとなり、風速分布は概ね均一になる。
【0060】
以上のように、送風層29と誘引風層30とにより搬出開口22に乱流を生じることなく封止することができる。しかも、複数の送風層29および誘引風層30が閉じて1つとなった層流が搬出開口22を覆って完全に封止することができる。
【0061】
したがって、炉体11内の高温度の低酸素濃度雰囲気が、搬出開口22あるいは搬入開口21から漏出したり、逆に炉体11外の雰囲気、すなわち大気が炉体11内に侵入したりしなくなる。これにより、炉体11内を安定した温度の雰囲気に維持することができるとともに、少ないN2 ガス供給流量でも低い酸素濃度の雰囲気を形成することができるようになる。
【0062】
〔第2の実施の形態〕
図4は、本発明の第2の実施の形態を示すリフローはんだ付け装置の側断面図で、図1と同一符号は同一部分を示し、図1と同様にガス供給系はシンボル図で示してある。
【0063】
第2の実施の形態が第1の実施の形態と相違する点は、搬入開口21および搬出開口22に抑止板17を設けて、いわゆるラビリンス流路を形成し、該搬入開口21および搬出開口22における雰囲気流動抵抗を高め、その封止性の一層の向上を図った構成にある。
【0064】
〔第3の実施の形態〕
図5は、本発明の第3の実施の形態を示す図で、図3(a)と同様にリフローはんだ付け装置に用いた封止手段を拡大して示した側断面図である、チャンバ外雰囲気の通路23をやや搬送コンベア2側に向けた構成であり、それに合わせてクロスフローファン25の送風口28もやや搬送コンベア2側に向けて傾斜した構成にしてある。その他図3(a)と同一符号は同一部分を示す。
【0065】
これにより、送風層29および誘引風層30が搬出開口22あるいは図示しない搬入開口により近接した位置において閉じた流れとなり、少ない送風量と小さい風速でも良好な封止性を得ることができるようになる。
【0066】
〔第4の実施の形態〕
図6は、本発明の第4の実施の形態を示す図で、図3(a)と同様にリフローはんだ付け装置に用いた封止手段20を拡大して示した側断面図である。図6(a)はクロスフローファン25の送風方向を変化できるように構成した例を示す図、図6(b)は通路23の方向およびクロスフローファン25の送風方向を併せて変化できるように構成した例を示す図で、いずれも、図3(a)と同一符号は同一部分を示す。
【0067】
図6(a)において、クロスフローファン25の送風口28の向きを搬送コンベア2の搬送方向Aやプリント配線板1の板面に対して変化できるようにするため、クロスフローファン25にヒンジ31を設けることにより、送風層29の向きも変化できるようにし、それに合わせて誘引風層30の向きも変化することができる。そして、その作用は前記図5の例と同様である。この場合は搬出開口22あるいは図示しない搬入開口の大きさが変わることがない長所がある。
【0068】
また、図6(b)のように通路23の向きとクロスフローファン25の送風口28の向きをヒンジ31により一体に変えることによっても、前記図5と同様な作用が得られる。この場合は搬出開口22あるいは搬入開口の大きさが変わる。
【0069】
このように、図6(a),(b)において、送風層29の方向を変えることができるようにする理由は、プリント配線板1の大きさやそこに搭載される電子部品の大きさ,形状,数量,等々に原因してプリント配線板1自体の立体的形状が変わるからである。例えば、小型でその高さの低い電子部品を搭載しているプリント配線板1は比較的に平板的な2次元形状である。しかし、大型の電子部品や、高さの高い電子部品,小型の電子部品が併用されているプリント配線板1は凸凹が大きい3次元形状である。
【0070】
そのため、例えば凸凹の大きいプリント配線板1のはんだ付けの際には、その凸凹の大きさに応じて搬出開口22あるいは搬入開口からより離れた位置で送風層29および誘引風層30を合流させるように角度を変えて調節することにより、それら送風層29および誘引風層30がプリント配線板1に吹き当たった際に発生する層流の乱れを少なくすることができる。そして、これにより良好な封止性を得ることができるようになる。
【0071】
また、比較的に平板的なプリント配線板1のはんだ付けの際には、送風層29および誘引風層30がプリント配線板1に吹き当たった際に発生する層流の乱れが殆ど無いので、搬出開口22あるいは搬入開口からより近い位置で送風層29および誘引風層30を合流させるように角度を変化させて調節することにより、少ない風量や小さい風速で一層良好な封止性を得ることができるようになる。
【0072】
〔第5の実施の形態〕
図7は、本発明の第5の実施の形態を示す図で、図3(a)と同様にリフローはんだ付け装置に用いた封止手段20を拡大して示した側断面図で、図7(a)は、搬出開口22あるいは図示しない搬入開口に誘引風層30のディフューザ(diffuser)を設けた構成例を示す図、図7(b)はクロスフローファン25の送風口28に送風層29のディフューザを設けた構成例を示す図で、いずれも図3(a)と同一符号は同一部分を示す。
【0073】
図7(a)に示すように、搬出開口22あるいは搬入開口に搬送コンベア2の方向に向けてディフューザ32を設けると、誘引風層30を搬送コンベア2の方向に曲げることができる。また、図7(b)のようにクロスフローファン25の送風口28に搬送コンベア2の方向に向けてディフューザ32を設けると、送風層29を搬送コンベア2の方向に曲げることができる。また、これにより、誘引風層30の方向も搬送コンベア2の方向に曲がる。
【0074】
したがって、このようなディフューザ32を設けることにより前記図5の例と同様な作用を得ることができる。また、ディフューザ32の向きをヒンジ等の手段を用いることにより変化することができるように構成すれば、前記図6の例と同様な作用を得ることができる。
【0075】
〔第6の実施の形態〕
図8は、本発明の第6の実施の形態を示す図で、図3(a)と同様にリフローはんだ付け装置に用いた封止手段20を拡大して示した側断面図で、図3(a)と同一符号は同一部分を示す。また、空圧機器用に使用される加圧エア、いわゆる工場エアを利用して送風手段を構成し、それにより封止手段60を構成した例を示す図である。なお、工場エア供給系はシンボル図で示してある。
【0076】
図8においては、図3(a)に例示するクロスフローファン25の代わりに、送風口筐33内に多孔質パイプ34からなる送風手段を設けた例である。すなわち、エアコンプレッサ等の圧縮エア供給装置61から供給される工場エアを、送風口筐33内の多孔質パイプ34に供給して送風口筐33の送風口35から送風して送風層29を形成する仕組みである。すなわち、送風手段はファンに限られるものではない。
【0077】
なお、図8のように、工場エアは開閉弁62を介して流量制御弁63で流量を調節し供給する。流量計64は流量モニタ用である。
【0082】
〔第の実施の形態〕
〜図11は、本発明の第の実施の形態を示す図で、図は、リフローはんだ付け装置の封止手段の管路と送風路が四角筒形に構成された場合を拡大して示す斜視図、図10は、図の管路と送風路が円筒形に構成された場合を示す斜視図、図11は、図と図10の側断面図で、端面部分を示してある。なお、図10とも端面部分の形状においては共通である。また、いずれも図3(a)と同一符号は同一部分を示す。
【0083】
に示す封止手段70が図2の封止手段20と異なる点は、図2の送風路26と通路23が図1のプリント配線板1および搬送コンベア2の通る管路15の上下両側のみに設けてあるのに対し、図では管路15の上,下両側の周囲全体わたって形成されているもので、さらに送風路26と通路23を形成するケーシング71には、図2のクロスフローファン25に代えて図示しない送風機からの加圧空気を供給する送風パイプ72を設けたものである。
【0084】
また、ケーシング71の送風路26には図11に示す送風パイプ72からの送風を整流する整流板73が設けられている。さらに、ケーシング71は炉体11との間に炉体外雰囲気の通路23を形成するため固定具74によって炉体11から離して取り付ける。
【0085】
このように、図示しない送風機からの加圧空気が送風パイプ72からケーシング71の全周に形成された送風路26に入り、送風口28からの送風層29が全周に形成される。そしてこの送風層29に誘引されて通路口27から誘引風層30が形成される。
【0086】
このように送風層29と誘引風層30の合流によって全周が閉じた一体の流れとなって搬出開口22の周囲が完全に封止される。
【0087】
また、図10においては、封止手段70の形状が円筒形であるが、図の四角筒形と異なるだけで、その他の動作については図の場合と同一であるのでその説明を省略する。
【0088】
〔第の実施の形態〕
12は、本発明の第の実施の形態を示す図で、リフローはんだ付け装置に用いた封止手段を拡大して示す斜視図で、図3(a)と同一符号は同一部分を示す。
【0089】
12に示す封止手段80が図2の封止手段と異なる点は、図2のクロスフローファン25が図1のプリント配線板1および搬送コンベア2の通る管路15の上下側、すなわち、プリント配線1の板面側のみに設けてあるのに対し、図12では四角筒形の管路15の上下両側の4辺の各辺、すなわち4箇所に設けられたもので、さらに、クロスフローファン25は炉体11との間に炉体外雰囲気の通路23を形成するため固定具74によって炉体11から離して取り付けたものである。
【0090】
このため各辺に設けられた4箇所のクロスフローファン25によって図1011の場合と同様、送風層29の誘引によって誘引風層30が形成される。
【0091】
〔第の実施の形態〕
13は、本発明の第の実施の形態で、プリント配線板のフローはんだ付け装置に本発明の封止方法を用いた例を示す図で、フローはんだ付け装置の側断面図であり、図1と同一符号は同一部分を示す。なお、ガス供給系はシンボル図で示してある。このフローはんだ付け装置は、チャンバ体91内に不活性ガスであるN2 ガスを供給し、低酸素濃度の雰囲気中でフローはんだ付けを行うはんだ付け装置である。トンネル状のチャンバ体91内には、その搬入開口92から搬出開口93までプリント配線板1の搬送コンベア2を通してあり、その搬送順に予備加熱用のヒータ94と、フローはんだ付け用のはんだ槽95を配設してある。
【0092】
はんだ槽95は、図示しないヒータにより加熱されて溶融した溶融はんだ96を収容してあり、この溶融はんだ96をポンプ97で吹き口体98へ供給して噴流波99を形成するよう構成してある。チャンバ体91にははんだ槽95との結合用の開口100を設けてあり、この開口100のスカート部101をはんだ槽95の溶融はんだ96中に浸漬して上下動自在に封止結合した構成である。
【0093】
また、トンネル状のチャンバ体91の内部には、抑止板102を並べて設けてラビリンス流路を形成するように構成してある。
【0094】
他方、チャンバ体91内には噴流波99の搬出開口93側に設けた噴出パイプ103から、プリント配線板1の搬送方向Aとは逆方向の噴流波99側へN2 ガスが供給され、低酸素濃度雰囲気中でフローはんだ付け処理が行われる仕組みである。すなわち、プリント配線板1は予備加熱と噴流波99の接触による溶融はんだ96の供給によりはんだ付け処理が行われる。
【0095】
各噴出パイプ103には、それぞれ開閉弁49および流量制御弁50および流量計51により予め決めた所定流量のN2 ガスを供給できるように構成してある。そして、図13の例では、各噴出パイプ103のガス供給系への全流量を測定する流量計48およびそれを調節し制御する流量制御弁47,開閉弁46を介してN2 ガスを供給する構成である。他方、N2 ガスはボンベ等のN2 ガス供給装置41から開閉弁42を介して供給し、フィルタ43で不純物を除去した後に圧力制御弁44で目的とする圧力に制御して供給する。なお、圧力計45は圧力モニタ用である。
【0096】
そして、このチャンバ体91の搬入開口92と搬出開口93には、それぞれ図1、図2、図3に例示した封止手段と同様の封止手段20を設けてある。したがって、その作用については同様であるので詳細な説明は省略する。すなわち、図3(a)に示すように、送風層29と誘引風層30とにより搬入開口92および搬出開口93に乱流を生じることなく、各開口92,93を封止することができる。しかも、各開口92,93に設けたそれぞれの送風層29および誘引風層30が閉じて1つとなった層流が搬入開口92と搬出開口93とを覆って完全に封止することができる。
【0097】
したがって、チャンバ体91内の低酸素濃度雰囲気が、搬入開口92あるいは搬出開口93から漏出したり逆にチャンバ体91外の雰囲気、すなわち大気がチャンバ体91内に侵入したりしなくなる。これにより、チャンバ体91内を安定した所定の酸素濃度に保持することができるとともに、少ないN2 ガス供給流量でも低い酸素濃度の雰囲気を形成することができるようになる。
【0103】
なお、上記各実施の形態に示したチャンバ内雰囲気封止方法およびその装置はリフローはんだ付け装置について説明したが、いずれも図13に示すフローはんだ付け装置にも使用できるものである。
【0104】
さらに、上記各実施の形態において、クロスフローファン25の駆動モータが交流誘導モータの場合は、インバータ駆動としてその駆動周波数や駆動電圧を調節することにより、その回転速度を調節することができる。
【0105】
【発明の効果】
以上のように、本発明のチャンバ内雰囲気の封止方法およびその装置によれば、誘引風層と送風層とが合流して形成された1つの層流により開口を覆うことで該開口に対して安定して優れた封止性を与えることができる。しかも、特別なガスを使用する必要もないのでランニングコストも低く、また、チャンバの開口は開いたままでよいので生産性に支障を与えることもない。その結果、低コストでありながら安定した高品質の処理をチャンバ内で行えるようになる。
【0107】
しかも、送風層と誘引風層の向きを被はんだ付けワークの搬入出方向に沿って形成するとともに、被はんだ付けワークが板状部材である場合に送風層および誘引風層を該被はんだ付けワークの板面で、かつ被はんだ付けワークの搬入出方向に沿って形成することにより、該被はんだ付けワークに最も適した良好な封止性を得ることができるようになる。
【0109】
そして、送風層および誘引風層を板状の被処理ワークの両板面側に設けることにより、各送風層および各誘引風層は送風方向前方で合流して閉じた一つの層流の流れとなり、格段に優れた封止性を得ることができるようになる。なお、この閉じた送風層および誘引風層による封止は、板状の被処理ワーク以外の立体的形状を有する被処理ワークにおいても、同様に格段に優れた封止性を得ることができる。
【0110】
また、チャンバ内に不活性ガスが供給されるものにあっては、チャンバ内にチャンバ外雰囲気すなわち大気を侵入させることなく安定した低酸素濃度の雰囲気を形成することができるようになる。しかも、不活性ガスの供給流量は少ない流量で済むようになる。その結果、ランニングコストを大幅に低下させることができるようになる。
【0111】
また、フローはんだ付け装置やリフローはんだ付け装置に用いれば、チャンバ内雰囲気を安定した状態に保持できるので、多数の微細な被はんだ付け部を安定して均一で濡れ性に優れた高品質のはんだ付け処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すリフローはんだ付け装置の側断面図である。
【図2】 図1の封止手段を拡大して示す一部破断斜視図である。
【図3】 図1の封止手段の原理を説明する図で、図3(a)は図1の封止手段を拡大して示す側断面図、図3(b)は図3(a)のI−I線における風速分布を示す図、図3(c)は図3(a)のII−II線における風速分布を示す図、図3(d)は図3(a)のIII−III線における風速分布を示す図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態を示すリフローはんだ付け装置の側断面図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態を拡大して示す側断面図である。
【図6】 本発明の第4の実施の形態を拡大して示す側断面図で、図6(a)はクロスフローファンの送風方向を変化できるように構成した図、図6(b)は通路の方向とクロスフローファンの送風方向を併せて変化できるように構成した図である。
【図7】 本発明の第5の実施の形態を拡大して示す側断面図で、図7(a)は、搬出開口に誘引風層のディフューザを設けた場合を示す図、図7(b)はクロスフローファンの送風口に送風層のディフューザを設けた場合を示す図である。
【図8】 本発明の第6の実施の形態を拡大して示す側断面図である。
【図9】 本発明の第7の実施の形態を拡大して示す斜視図で、リフローはんだ付け装置の封止手段の管路と送風路が四角筒形に構成された場合を示す図である。
【図10】 図9の発明の第7の実施の形態における他の形態を拡大して示す斜視図で、管路と送風手段が円筒形に構成された場合を示す図である。
【図11】 図9,図10の側断面図である。
【図12】 本発明の第8の実施の形態を拡大して示す斜視図である。
【図13】 本発明の第9の実施の形態を示すフローはんだ付け装置の側断面図である。
【図14】 従来のエアカーテンの技術を示す側断面図で、図14(a)はチャンバの開口の上下位置にそれぞれエアカーテンのノズルを設けた図、図14(b)はチャンバの開口の上方位置にのみエアカーテンのノズルを設けた例を示す図である。
【符号の説明】
1 プリント配線板
2 搬送コンベア
5 加熱手段
11 炉体
12 昇温部加熱室
13 均温部加熱室
14 リフロー部加熱室
15 管路
16 側板
17 抑止板
20 封止手段
21 搬入開口
22 搬出開口
22a 搬出開口面
23 通路
24 誘導板
25 クロスフローファン
26 送風路
27 通路口
28 送風口
29 送風層
30 誘引風層
31 ヒンジ
32 ディフューザ
33 送風口筐
34 多孔質パイプ
35 送風口
40 不活性ガス供給手段
41 N2 ガス供給装置
60 封止手段
61 圧縮エア供給装置
70 封止手段
71 ケーシング
72 送風パイプ
73 整流板
74 固定具
80 封止手段
91 チャンバ体
92 搬入開口
93 搬出開口
95 はんだ
96 溶融はんだ
99 噴流波
102 抑止板

Claims (2)

  1. 開口を有するチャンバを備え、この開口から前記チャンバ内に板状の被処理ワークを搬入出し、かつ前記チャンバ内雰囲気を前記開口で封止しながら前記チャンバ内雰囲気中で前記板状の被処理ワークの処理を行う処理装置におけるチャンバ内雰囲気の封止方法であって、
    前記板状の被処理ワークの搬入出が行われる開口をその搬入出が行われる方向を軸線とする管路により構成するとともにこの管路の外表面に沿ってチャンバ外雰囲気が前記板状の被処理ワークの搬入出軸線と同じ方向に流れる通路を前記軸線に対して対称位置であり前記板状の被処理ワークの板面と平行に構成して設け、
    前記対称に構成して設けられた通路の外側近傍に設けられて前記通路と同様に対称に設けられる送風手段によって前記開口の前記板状の被処理ワークの搬入出軸線と同じ方向に対称に構成された送風層を形成するとともに前記対称に構成された通路内の前記チャンバ外雰囲気を誘引して対称に構成される誘引風層を形成し、
    前記対称に構成される送風層の拡散によりその流れを合流させるとともにこれに併せて前記対称に構成される誘引風層も合流させて1つの層流を形成し、前記対称に構成した送風層と誘引風層とが合流して形成されたこの1つの層流によって前記開口を覆って封止すること、
    を特徴とするチャンバ内雰囲気の封止方法。
  2. 板状の被処理ワークを搬入出する開口を有するチャンバを備え、このチャンバ内に封止されたチャンバ内雰囲気中で前記板状の被処理ワークの処理を行う処理装置におけるチャンバ内雰囲気の封止装置であって、
    前記板状の被処理ワークの搬入出が行われる開口をその搬入出が行われる方向を軸線とする管路により構成するとともにこの管路の外表面に沿ってチャンバ外雰囲気が前記板状の被処理ワークの搬入出軸線と同じ方向に流れる通路を前記軸線に対して対称位置であり前記板状の被処理ワークの板面と平行に構成して設け、
    前記対称に構成して設けられた通路の外側近傍に前記通路と同様に対称に送風手段を設けるとともにこの送風手段の送風方向を前記開口の前記板状の被処理ワークの搬入出軸線と同じ方向で対称に送風層を形成する方向に設けることで前記対称に構成された通路内の前記チャンバ外雰囲気を誘引して対称に構成される誘引風層を形成する方向に設け、
    前記対称に構成される送風層の拡散によりその流れを合流させるとともにこれに併せて前記対称に構成される誘引風層も合流させて1つの層流を形成し、前記対称に構成した送風層と誘引風層とが合流して形成されたこの1つの層流によって前記開口を覆う構成であること、
    を特徴とするチャンバ内雰囲気の封止装置。
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