JP3585702B2 - リフローはんだ付け装置 - Google Patents

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    • H05K3/3494Heating methods for reflowing of solder

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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不活性ガスが供給されて低酸素濃度となった雰囲気を加熱して熱風として被はんだ付けワークに吹き付けて加熱し、該被はんだ付けワークをリフローによりはんだ付けするリフローはんだ付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リフローはんだ付け装置においては、リフローを行う際の雰囲気を、低酸素濃度の不活性ガス雰囲気とすることにより多くのメリットを享受することができる。すなわち、被はんだ付けワークに予め供給してあるはんだや被はんだ付け部の酸化を抑制することが可能であり、また、はんだが溶融した際の表面張力が低下して溶融はんだの流動性が良好となり、微細な被はんだ付け部へ容易に溶融はんだを供給することができるようになる。すなわち、いわゆるマイクロソルダリングが可能となる。
【0003】
リフローはんだ付け装置をその加熱方法から大別すると、熱風加熱,熱線(赤外線)加熱,気化潜熱加熱,伝導加熱等々に分類できるが、今日では運転操作環境に優れた熱風加熱や赤外線加熱およびそれらを併用した加熱方法が用いられている。
【0004】
図7は、熱風加熱方法を採る従来のリフローはんだ付け装置を示す図で、図7(a)は横断面図、図7(b)は縦断面図である。また図8は、図7に例示したリフローはんだ付け装置の炉体内への不活性ガス(N )供給系を示すシンボル図である。
【0005】
図7に示すリフローはんだ付け装置は、炉体11内の雰囲気を循環させる循環路にヒータ24を設けて該雰囲気を加熱し、この加熱された雰囲気、すなわち熱風を被はんだ付けワークであるプリント配線板1に吹き付けて加熱するリフローはんだ付け装置である。
【0006】
すなわち、炉体11の中央には搬送コンベア(図7(b)では二点鎖線で示す)2を通して設けてあり、この搬送コンベア2は一例として平行2条に構成された搬送チェーン3のピン4にプリント配線板1の両側端部1aを載置し、支持させて炉体11内を搬送させる構成である。
【0007】
プリント配線板1は、炉体11の搬入口12に設けたラビリンス部13を通って例えば昇温部として第1室目の加熱室14内に搬入されて加熱され、続いて搬出口15から次の工程の例えば均熱部として第2室目の加熱室16からさらに図示されないリフロー部として第3室目の加熱室へ搬送される。このように、リフローはんだ付け装置は複数の加熱室を連設して所望の加熱プロファイルが得られるように各加熱室14,16およびリフロー部における加熱室の加熱量を調節している。図7は、特にその搬入口12側の第1室の加熱室14を詳細に描いたものである。
【0008】
また、炉体11の下方にはモータ22の駆動により回転する遠心ファン21を設けるとともに仕切板17で熱風の還流路18を形成し、この還流路18には雰囲気を加熱するヒータ24を設けてある。
【0009】
遠心ファン21はその吸込口23から雰囲気を吸い込んで還流路18へ向けて吐出する。次いで、ヒータ24で加熱された雰囲気、すなわち熱風は、還流路18を通って加熱室14内に入りプリント配線板1の上面側1bに吹き付けられるので、プリント配線板1の上面側1bが加熱され、上面側1bに搭載されている電子部品(図示せず)がプリント配線板1にリフローはんだ付けされる。もちろん被はんだ付け部には予めはんだが供給してある。そして、プリント配線板1を加熱して温度低下した熱風は再び遠心ファン21の吸込口23から吸い込まれ、その後に上記と同様にヒータ24で加熱され循環する。
【0010】
なお、プリント配線板1の上方には熱風の温度を検出するセンサ25が設けてあり、予め決めた所定の温度の熱風がプリント配線板1に吹き付けられるように、図示しない温度制御装置がヒータ24に印加する電力を制御している。
【0011】
つまり、このリフローはんだ付け装置はプリント配線板1の上面側1bのみをリフローはんだ付けする装置である。なお、搬入口12に設けた抑止板19を並設したラビリンス部13は、炉体11内の雰囲気が炉体11外へ漏出しないように、また炉体11外の大気が炉体11内へ侵入しないように抑止するための手段である。
【0012】
さらに、図7のリフローはんだ付け装置には、図8に示すような不活性(N )ガス(以下、N ガスという)供給系30を備えている。これは、炉体11内にN ガスを供給して炉体11内を低酸素濃度の不活性ガスの雰囲気とするためである。
【0013】
すなわち、N ガス供給系30は、ガスボンベ等の不活性(N )ガス供給装置31から炉体11内へ供給されるN ガスが開閉弁32で開閉操作された後にフィルタ33で不純物を除去し、圧力制御弁34で目的とする一定の圧力に保持して供給し、流量調節弁36で流量調節した後に流量計37で流量を計測した後に炉体11内へ供給する。なお、圧力計35は圧力の監視用である。
【0014】
先に説明したラビリンス部13は、炉体11内へ供給されたN ガスが容易に炉体11外へ流出しないようにすることによって、炉体11内に安定した低酸素濃度のN ガス雰囲気を形成できるようにするとともに、N ガスの供給消費量を低減してランニングコストを低減することを目的とする。
【0015】
図7に例示したリフローはんだ付け装置では、雰囲気循環を行うための送風手段すなわち遠心ファン21を、炉体11の下方に設けたものを例示したが、この遠心ファン21を炉体11の上部に設けても、このリフローはんだ付け装置は同様に作動する。具体的な例としては、例えば、特公平5−5581号公報に開示されている。すなわち、雰囲気を循環させる手段を炉体11の下方に設けるか上方に設けるかが異なるだけである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
このように、熱風をプリント配線板1に吹き付けて加熱し、さらにその熱風を循環させているリフローはんだ付け装置では、プリント配線板1の形状が大きい場合や、プリント配線板1が短いタクトタイムで連続して炉体11内へ搬入される場合に、炉体11外の大気が炉体11内へ侵入し易くなる問題がある。
【0017】
例えば、図7(b)に例示するように、実線で示したプリント配線板1に続いて二点鎖線で示したプリント配線板1Aが搬入されると、これらのプリント配線板1,1Aが雰囲気の循環の抵抗となり、プリント配線板1,1Aの上面側1bの送風圧力が上昇するとともに下面側1cの吸込圧力が増大し、その結果、矢印▲1▼の破線で示したように炉体11外の大気が急速・大量に侵入してしまう。その結果、炉体11内の酸素濃度が大幅に上昇してしまうので、予め最適値に設定された酸素濃度が変動する。このようにリフローはんだ付けを行う雰囲気の酸素濃度が変動すると、はんだの流動性やフラックスの作用が変化し、予め設定した最適なはんだ付けが行えなくなる。そこで、この上昇分をN ガスの供給量の増大で打ち消すと、N ガスの消費量が増大してランニングコストが増大してしまう。
【0018】
他方で、プリント配線板1に熱容量の大きい部品が搭載されている場合や、プリント配線板1の厚さが厚い場合には、該部品の被はんだ付け部やプリント配線板1が所定のプロファイルで加熱されなくなり、目的とする品質の良い正常なはんだ付けが行われなくなる問題がある。すなわち、リフローはんだ付け装置の運転操作環境としては、プリント配線板1の種類が変わっても、目的とする加熱プロファイルが安定して得られることが望ましいのである。
【0019】
本発明の目的は、プリント配線板の形状が大きい場合やリフローはんだ付け装置にプリント配線板が連続して搬入された場合においても、炉体内への大気の侵入を抑止して安定な酸素濃度を維持することができるようにすること、また、熱容量の大きい電子部品を搭載したプリント配線板やプリント配線板自体の熱容量が大きい場合等においても、加熱プロファイルを安定に維持できるようにすることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるリフローはんだ付け装置は、形状の大きい被はんだ付けワークが搬入されたり、被はんだ付けワークが連続して搬入されても、被はんだ付けワークの風下側に圧力の低い(大気圧よりも低い)大きな吸込圧力が発生しないように構成したところに特徴がある。また、送風手段から供給される熱風が被はんだ付けワークに隈なく作用するように構成しているところに特徴がある。
【0021】
そして本発明では、送風手段から供給される熱風が、先に説明した大きな吸込圧力を解消するように供給され、かつ、搬入口や搬出口にガスカーテンを形成するように供給され、熱風がプリント配線板の風下側の面にも作用するように供給する流路を設けたものである。
【0022】
すなわち、遠心ファンによって炉体内の雰囲気を循環せしめるため、前記炉体内に還流路を形成する仕切板を設け、被はんだ付けワークから見て風下となって送風手段により吸込圧力が生ずる側である搬入口の縁側または搬出口の縁側の少なくとも一方に、送風手段から供給され加熱された雰囲気を被はんだ付けワーク側へ供給する噴出孔を仕切板を通して設けて構成する。
【0023】
また、炉体内を搬送される被はんだ付けワークから見て送風圧力の上昇している風上の熱風を風下となって送風手段により吸込圧力が生ずる側である搬入口の縁側または搬出口の縁側の少なくとも一方に分離して流すバイパス流路を設け、このバイパス流路から供給され加熱された雰囲気を被はんだ付けワーク側へ供給する噴流孔をバイパス流路に設けて構成する。
【0024】
さらに、前記2者を組み合わせて併用構成する。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明は、次のような形態において実施することができる。
【0029】
)炉体内の雰囲気を遠心ファンで循環させるとともに、循環する流路に設けたヒータで該雰囲気を加熱し、この加熱された雰囲気の流れを横断してプリント配線板を搬送する搬送コンベアが設けられているとともに、この炉体内に不活性ガスを供給して低酸素濃度の雰囲気を形成し該雰囲気中でプリント配線板を加熱してリフローはんだ付けを行うリフローはんだ付け装置であって、さらに次のように構成される。
【0030】
すなわち、遠心ファンによって炉体内の雰囲気を循環せしめるため、前記炉体内に還流路を形成する仕切板を設け、プリント配線板から見て風下となる側の搬入口の縁側または搬出口の縁側の少なくとも一方に、遠心ファンから供給され加熱された雰囲気をプリント配線板側へ向けて供給する噴出孔を仕切板を通して設けた構成とする。
【0031】
これにより、搬入口の縁側または搬出口の縁側の噴出孔から供給される熱風が搬入口または搬出口にガスカーテンを形成しつつ、プリント配線板の風下側に発生した大きな吸込圧力を解消する。また、この流路から供給される熱風がプリント配線板の風下側の面を加熱する。したがって、搬入口または搬出口からの大気の侵入が抑止され、プリント配線板はその風下側の面からも加熱される。
【0032】
(2)炉体内に供給された不活性ガスによる低酸素濃度の雰囲気を循環させる送風手段と、この送風手段により前記炉体内を循環して流れる前記雰囲気を加熱する加熱手段と、搬入口から被はんだ付けワークを搬入し、前記加熱手段により加熱された雰囲気の流れを横断して前記被はんだ付けワークを搬出口から搬出する搬送手段を備え、前記被はんだ付けワークを前記加熱された雰囲気により加熱してリフローはんだ付けを行うリフローはんだ付け装置であって、さらに次のように構成される。
【0033】
すなわち、前記炉体内を搬送される前記被はんだ付けワークから見てその側端部の風上側から前記被はんだ付けワークから見て風下となる側であって前記搬入口の縁側または前記搬出口の縁側の少なくとも一方にかけて前記被はんだ付けワークに吹き付けられている前記加熱された雰囲気の流れを分離して流すバイパス流路を設けると共にこのバイパス流路には分離されて流れる前記加熱された雰囲気を前記被はんだ付けワークから見て風下となる側の搬入口の縁側や前記搬出口の縁側から前記被はんだ付けワーク側へ向けて供給してバイパスするための噴出孔を備えた噴出ノズルが接続されるように構成する。
【0034】
これにより、プリント配線板の搬入により送風圧力の上昇した風上から、バイパス流路を通って供給される熱風が、搬入口または搬出口にガスカーテンを形成しつつ、プリント配線板の風下側に発生した大きな吸込圧力を解消する。また、このバイパス流路の噴出孔から供給される熱風がプリント配線板の風下側の面を加熱する。したがって、搬入口または搬出口からの大気の侵入が抑止され、プリント配線板はその風下側の面からも加熱される。
【0035】
(3)炉体内に供給された不活性ガスによる低酸素濃度の雰囲気を循環させる送風手段と、この送風手段により前記炉体内を循環して流れる前記雰囲気を加熱する加熱手段と、搬入口から被はんだ付けワークを搬入し、前記加熱手段により加熱された雰囲気の流れを横断して前記被はんだ付けワークを搬出口から搬出する搬送手段を備え、前記被はんだ付けワークを前記加熱された雰囲気により加熱してリフローはんだ付けを行うリフローはんだ付け装置であって、さらに次のように構成される。
【0036】
すなわち、前記送風手段によって前記炉体内の雰囲気を循環せしめるため、前記炉体内に環流路を形成する仕切板を設け、前記被はんだ付けワークから見て風下となる側の前記搬入口の縁側または搬出口の縁側の少なくとも一方に、前記送風手段から吐出され前記加熱された雰囲気を前記被はんだ付けワーク側へ向けて供給する噴出孔を前記仕切板を通して設け、また、前記炉体内を搬送される前記被はんだ付けワークから見てその側端部の風上側から前記被はんだ付けワークから見て風下となる側であって前記搬入口の縁側または前記搬出口の縁側の少なくとも一方にかけて前記被はんだ付けワークに吹き付けられている前記加熱された雰囲気の流れを分離して流すバイパス流路を設けると共にこのバイパス流路には分離されて流れる前記加熱された雰囲気を前記被はんだ付けワークから見て風下となる側の搬入口の縁側や前記搬出口の縁側から前記被はんだ付けワーク側へ向けて供給してバイパスするための噴出孔を備えた噴出ノズルが接続されるように構成する。
【0037】
これにより、前記(),()の特徴を併せ持つことができるようになり、その作用においても併せ作用するようになる。
【0038】
【実施例】
次に、本発明によるリフローはんだ付け装置の実施例を具体的に説明する。
【0039】
〔第1の実施例〕
図1は、本発明の第1の実施例を示す図で、図1(a)は横断面図、図1(b)は縦断面図である。なお、炉体内11にN ガスを供給する不活性(N )ガス供給系30は図8と同様の構成で、図1(a)のみに図示している。また、図7と同一符号は同一部分を示す。
【0040】
図1の第1の実施例のリフローはんだ付け装置が図7の従来のリフローはんだ付け装置と異なる点は、炉体11の搬入口12の下方側および搬出口15の下方側に、すなわち、プリント配線板1から見て風下となる側の搬入口12の縁側12aまたは搬出口15の縁側15aに熱風を吹き出す噴出孔41を設けている点である。この噴出孔41は図1(b)に示すように仕切板17に直接に設けることができるとともに、噴出口41から吹き出す熱風をプリント配線板1の風下側へ向けて吹き付ける案内板42を設けてある。
【0041】
そしてこの噴出孔41は、搬入口12の長手方向にスリット状に形成したり、複数の孔を列設して形成したりして設ける。さらに、これらの噴出孔41を2列や3列の複数列に設けてもよい。
【0042】
したがって、遠心ファン21で供給され、加熱された雰囲気をプリント配線板1から見て風下となる側へ供給する流路は吸込口23,遠心ファン21,還流路18,噴出孔41,案内板42によって形成される。
【0043】
このように構成すると、図1の矢印▲2▼に示すように噴出孔41から熱風が吹き出し、案内板42に案内されて搬入口12および搬出口15にガスカーテンを形成する。また、プリント配線板1が搬入されると、該プリント配線板1の風下側、すなわち図1のプリント配線板1の下方側の吸込圧力が大きくなり吸い込み力が増大するが、先の噴出孔41から噴出した熱風(矢印▲2▼で示す)がその吸込圧力の増大を解消する。したがって、プリント配線板1が搬入されることによって侵入しようとする炉体11外の大気を抑止することができる。また、隣接する加熱室16から流入しようとする雰囲気を抑止することができる。
【0044】
そして、この噴出孔41から噴出した熱風、すなわち遠心ファン21によって吐出されヒータ24によって加熱された直後の熱風が、プリント配線板1の風下側の面すなわち下方側の面にも吹き付けられることによって、熱容量の大きい電子部品や熱容量の大きいプリント配線板1を下方側から補助的に加熱することができるようになる。
【0045】
〔第2の実施例〕
図2は、本発明の第2の実施例を示す図で、図2(a)は横断面図、図2(b)は縦断面図、図3は図2の要部を示す斜視図で、熱風の流路を示すものである。なお、不活性(N )ガス供給系30は図8と同様の構成で、図2(a)のみに図示してある。また、図1と同一符号は同一部分を示す。
【0046】
すなわち、第2の実施例のリフローはんだ付け装置は、図7の従来のリフローはんだ付け装置にバイパス流路51と噴出ノズル52を設けたものである。バイパス流路51のバイパス流入口53を、搬送コンベア2で搬送されるプリント配線板1の両側部の上側、すなわち風上側に設け、該バイパス流路51の下方でプリント配線板1の風下側に噴出ノズル52のノズル流入口56に接続する。噴出ノズル52はバイパス流路51の一部を形成するもので、炉体11の搬入口12の下方側および搬出口15の下方側に設ける。すなわち、噴出ノズル52はプリント配線板1から見て風下となる側の搬入口12の縁側12aまたは搬出口15の縁側15aに噴出孔54とその案内板55とを設ける。
【0047】
この噴出ノズル52の噴出孔54は、搬入口12の長手方向にスリット状に形成したり、複数の孔を列設して形成したりして設ける。さらに、これらの噴出孔54を2列または3列の複数列に設けてもよい。
【0048】
したがって、遠心ファン21で供給され、加熱された雰囲気をプリント配線板1の風下側へ向けて供給する流路は吸込口23,遠心ファン21,還流路18,バイパス流路51,ノズル流入口56,噴出ノズル52,噴出口54,案内板55によって構成されている。
【0049】
このように構成することにより、プリント配線板1が搬入されてプリント配線板1の風上側の熱風風圧が高まり、プリント配線板1の風下側で吸い込み圧力が大きくなったとき、矢印▲4▼で示すようにバイパス流入口53に熱風の一部が流入する。そして、バイパス流路51内の熱風はノズル流入口56を通って噴出ノズル52に流入し噴出孔54から案内板55に案内されて図2の矢印▲3▼に示すように吹き出し、搬入口12および搬出口15にガスカーテンを形成する。また、プリント配線板1の風下側、すなわち図2のプリント配線板1の下方側の吸込圧力の増大を解消する。したがって、プリント配線板1が搬入されることによって侵入しようとする炉体11外の大気流入を抑止することができる。また、隣接する加熱室16から流入しようとする雰囲気を抑止することができる。
【0050】
また、この噴出孔54から噴出した熱風、すなわちバイパス流路51を通って供給された熱風が、プリント配線板1の風下側の面すなわち下面側にも吹き付けられることによって、熱容量の大きい電子部品や熱容量の大きいプリント配線板1を下方側から補助的に加熱することができるようになる。
【0051】
〔第3の実施例〕
図4は、本発明の第3実施例を示す図で、図4(a)は横断面図、図4(b)は図4(a)のI−I線による断面図である。なお、N ガス供給系は図1と同様図4(a)のみに図示してある。また、図5(a)は図4(a)のII−II線による断面図、図5(b)は図4(a)のIII −III 線による断面図である。また、図6は図4の要部を示す斜視図で、図6(a)は流路を示す図、図6(b)は噴出ノズルの一部を示す図である。
【0052】
第3の実施例のリフローはんだ付け装置は、第1の実施例のリフローはんだ付け装置の機能と第2の実施例のリフローはんだ付け装置の機能とを組み合わせたものである。
【0053】
すなわち、炉体11の下方側の仕切り板17には、プリント配線板1から見て風下となる側の搬入口12の縁側12aまたは搬出口15の縁側15aに噴出ノズル61を設け、その噴出孔62は上方に向けて設けてあり、図1(b),図2(b)と同様の案内板67が設けられている。
【0054】
このように、遠心ファン21から加熱された雰囲気をプリント配線板1の風下側へ供給する流路としては、次のように構成されている。
【0055】
すなわち、噴出ノズル61への熱風流入口は2つあり、第1の実施例と同様にヒータ24に加熱された直後の熱風が矢印▲7▼のように噴流ノズル61の底面から流入する第1の流入口63と、第2の実施例と同様にプリント配線板1の風上側で側端部側から矢印▲6▼のように流入する第2の流入口64と、第2の流入口64から流入した熱風がさらに噴出ノズル61の側面から流入する第3の流入口65とが形成されているので、図1の第1の実施例の機能と、図2の第2の実施例の機能とを有している。
【0056】
したがって、プリント配線板1が搬入されていない場合は、第1の流入口63から流入した熱風(矢印で示す)▲7▼はそのまま噴出ノズル61の噴出孔62から矢印▲5▼のように噴出する。そしてプリント配線板1が搬入された場合には第2の流入口64から矢印▲6▼に示すように熱風が流入し、バイパス流路66を通ってさらに第3の流入口65から矢印▲8▼のように噴出ノズル61に入り、噴出孔62から案内板67によって矢印▲5▼のように噴出する。
【0057】
したがって、噴出ノズル61の噴出孔62から噴出する熱風(矢印で示す)▲5▼の流量は、プリント配線板1が搬入された際には増大する。そして、プリント配線板1の風下側となる下方側の面に増大する吸い込み圧力を解消するように作用する。また、搬入口12および搬出口15にガスカーテンを形成する。その結果、炉体11の搬入口12から流入しようとする大気を抑止することができるようになる。
【0058】
なお、図示はされないが、炉体11の下方の仕切板17の吸込口23と噴出ノズル61との間に、図1の第1の実施例と同様の噴出孔41と案内板42を併設するように構成することもできる。
【0059】
したがって、熱風がプリント配線板1の風下側の面すなわち下方の面にも吹き付けられるようになり、熱容量の大きい電子部品や熱容量の大きいプリント配線板1を下方側から補助的に加熱することができるようになる。
【0060】
ところで、特開平2−205256号公報には、「上昇空気循環通路」と「下降空気循環通路」との間に「吸引パイプ」を設け、「上昇空気循環通路」を流れる熱風の一部を「下降空気循環通路」を通るプリント配線板の「下面に接触」させてはんだ付けする技術が開示されているが、ガスカーテンの作用やプリント配線板が搬入された際に増大する吸引圧力を(搬入口または搬出口において)中和して解消する作用もなく、したがって、炉体外の大気の炉体内への侵入を抑止することはできない。また、本発明のようにヒータによって加熱された直後の熱風をプリント配線板に作用させることもできない。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のリフローはんだ付け装置によれば、炉体外から炉体内への大気の侵入を抑止することが可能となり、炉体内の酸素濃度を所望の値に安定して維持することができるようになる。その結果、安定した品質のリフローはんだ付けを行うことができるようになる。
【0062】
また、被はんだ付けワークや搭載電子部品の熱容量が大きい場合でも、熱容量が小さい場合と同様に速やかに加熱することが可能となり、安定した加熱プロファイルを維持することができるようになる。
【0063】
特に、請求項に記載の発明は、プリント配線板の形状が大きくなる程バイパス流路から供給される熱風流量が増大するので、プリント配線板の形状に合わせた効果が得られる。
【0064】
また、請求項に記載の発明は、定常的に得られる請求項の効果とプリント配線板の形状に合わせて得られる請求項の効果とを併せ持ち、プリント配線板の形状の相違や熱容量の相違等によらずに前記の効果を安定して得ることができる。
【0065】
このように、本発明のリフローはんだ付け装置は、安定した低酸素濃度の不活性ガス雰囲気中で、安定した加熱プロファイルでリフローはんだ付けを行うことができるようになり、品質の安定したはんだ付けが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図で、図1(a)は横断面図、図1(b)は縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す図で、図2(a)は横断面図、図2(b)は縦断面図である。
【図3】図2の要部を示す斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示す図で、図4(a)は横断面図、図4(b)は図4(a)のI−I線による断面図である。
【図5】図4(a)の断面を示すもので、図5(a)は図4(a)のII−II線による断面図、図5(b)は図4(a)のIII −III 線による断面図である。
【図6】図4の要部を示す斜視図で、図6(a)は流路を示す図、図6(b)は噴出ノズルの一部を示す図である。
【図7】従来のリフローはんだ付け装置を示す図で、図7(a)は横断面図、図7(b)は縦断面図である。
【図8】図7の不活性(N )ガス供給系を示すシンボル図である。
【符号の説明】
1 プリント配線板
11 炉体
12 搬入口
14 加熱室
15 搬出口
16 加熱室
17 仕切板
18 還流路
21 遠心ファン
23 吸込口
24 ヒータ
31 不活性(N )ガス供給装置
41 噴出孔
42 案内板
51 バイパス流路
52 噴出ノズル
53 バイパス流入口
54 噴出孔
55 案内板
56 ノズル流入口
61 噴出ノズル
62 噴出孔
63 第1の流入口
64 第2の流入口
65 第3の流入口
66 バイパス流路
67 案内板

Claims (3)

  1. 炉体内に供給された不活性ガスによる低酸素濃度の雰囲気を循環させる送風手段と、この送風手段により前記炉体内を循環して流れる前記雰囲気を加熱する加熱手段と、搬入口から被はんだ付けワークを搬入し、前記加熱手段により加熱された雰囲気の流れを横断して前記被はんだ付けワークを搬出口から搬出する搬送手段を備え、前記被はんだ付けワークを前記加熱された雰囲気により加熱してリフローはんだ付けを行うリフローはんだ付け装置において、
    前記送風手段によって前記炉体内の雰囲気を循環せしめるため、前記炉体内に還流路を形成する仕切板を設け、前記被はんだ付けワークから見て風下となる側の前記搬入口の縁側または前記搬出口の縁側の少なくとも一方に、前記送風手段から吐出され前記加熱された雰囲気を前記被はんだ付けワーク側へ向けて供給する噴出孔を前記仕切板を通して設けた、
    ことを特徴とするリフローはんだ付け装置。
  2. 炉体内に供給された不活性ガスによる低酸素濃度の雰囲気を循環させる送風手段と、この送風手段により前記炉体内を循環して流れる前記雰囲気を加熱する加熱手段と、搬入口から被はんだ付けワークを搬入し、前記加熱手段により加熱された雰囲気の流れを横断して前記被はんだ付けワークを搬出口から搬出する搬送手段を備え、前記被はんだ付けワークを前記加熱された雰囲気により加熱してリフローはんだ付けを行うリフローはんだ付け装置において、
    前記炉体内を搬送さる前記被はんだ付けワークから見てその側端部の風上側から前記被はんだ付けワークから見て風下となる側であって前記搬入口の縁側または前記搬出口の縁側の少なくとも一方にかけて前記はんだ付けワークに吹き付けられている前記加熱された雰囲気の流れを分離して流すバイパス流路を設けると共にこのバイパス流路には分離されて流れる前記加熱された雰囲気を前記被はんだ付けワークから見て風下となる側の搬入口の縁側や前記搬出口の縁側から前記被はんだ付けワーク側へ向けて供給してバイパスするための噴流孔を備えた噴出ノズルが接続されたこと、
    を特徴とするリフローはんだ付け装置。
  3. 炉体内に供給された不活性ガスによる低酸素濃度の雰囲気を循環させる送風手段と、この送風手段により前記炉体内を循環して流れる前記雰囲気を加熱する加熱手段と、搬入口から被はんだ付けワークを搬入し、前記加熱手段により加熱された雰囲気の流れを横断して前記被はんだ付けワークを搬出口から搬出する搬送手段を備え、前記被はんだ付けワークを前記加熱された雰囲気により加熱してリフローはんだ付けを行うリフローはんだ付け装置において、
    前記送風手段によって前記炉体内の雰囲気を循環せしめるため、前記炉体内に還流路を形成する仕切板を設け、前記被はんだ付けワークから見て風下となる側の前記搬入口の縁側または前記搬出口の縁側の少なくとも一方に、前記送風手段から吐出され前記加熱された雰囲気を前記被はんだ付けワーク側へ向けて供給する噴出孔を前記仕切板を通して設け、
    また、前記炉体内を搬送さる前記被はんだ付けワークから見てその側端部の風上側から前記被はんだ付けワークから見て風下となる側であって前記搬入口の縁側または前記搬出口の縁側の少なくとも一方にかけて前記被はんだ付けワークに吹き付けられている前記加熱された雰囲気の流れを分離して流すバイパス流路を設けると共にこのバイパス流路には分離されて流れる前記加熱された雰囲気を前記被はんだ付けワークから見て風下となる側の搬入口の縁側や前記搬出口の縁側から前記被はんだ付けワーク側へ向けて供給してバイパスするための噴出孔を備えた噴出ノズルが接続されたこと、
    を特徴とするリフローはんだ付け装置。
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