JP3727032B2 - 自動車のエアバッグ装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両のインストルメントパネル内方に設けられる自動車のエアバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両には、車両前方からの衝突時における乗員の安全を確保するものとして、エアバッグ装置が備えられている。このエアバッグ装置のうち助手席用のものは、特開平4−55146号公報に開示されているように、エアバッグユニットが、インストルメントパネルメンバとしてのステアリング支持メンバの上にブラケットを介して取り付けられた状態で、インストルメントパネルの内方に設けられている。また、インストルメントパネルには、エアバッグ本体を助手席方向へ展開させるための開口部が形成され、この開口部は、展開するエアバッグ本体によって開放可能なリッドにより覆われている。
【0003】
上記のような構造において、エアバッグユニットの着脱は、上記のリッドがエアバッグユニットに取り付けられている場合、インストルメントパネルの開口部からエアバッグユニットが出し入れされるとともに、インストルメントパネルにおける上記の開口部の下方に設けられたグローブボックスが取り外され、これによって開放された開口部からインストルメントパネルの内方へ工具を挿入してエアバッグユニットをステアリング支持メンバに取り付けるねじが操作されることにより行われる。
【0004】
一方、インストルメントパネルに対するリッドの位置決めを容易にするために、リッドがインストルメントパネルに取り付けられている場合のエアバッグユニットの着脱は、エアバッグ本体展開用の開口部を利用してエアバッグユニットを出し入れすることが困難であるので、上記のグローブボックス取り付け用の開口部を利用して行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の構造では、インストルメントパネルにおけるグローブボックス取り付け用の開口部を利用してエアバッグユニットを着脱する場合、エアバッグユニットを持ち上げて上記の開口部からインストルメントパネルの内方へ入れ、さらにステアリング支持メンバの上側へ回り込ませて配する作業、およびこの逆の作業を行わなければならず、この作業が容易には行い難いものであるという問題点を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の自動車のエアバッグ装置は、上記の課題を解決するために、グローブボックスが開閉自在に取り付けられているグローブボックス取付け用開口部の上方におけるインストルメントパネルの内方にて、インストルメントパネルメンバにエアバッグユニットが取り付けられている自動車のエアバッグ装置において、上記のインストルメントパネルメンバには、車体後方向の斜め下方に向い上記グローブボックス取付け用開口部に面した取付け座を有するメンバ側取付け部材が設けられる一方、エアバッグユニットには、上記のメンバ側取付け部材の取付け座と対向する取付け座を有するエアバッグ側取付け部材が設けられ、
上記のインストルメントパネルメンバは、エアバッグユニットにおける起爆装置としての信管の車幅方向の長さの間隔をおいて左右に配された車幅方向に直線状に延びる左部と右部とを有し、この左部と右部との内方側の端部にそれぞれ上記のメンバ側取付け部材が設けられる一方、エアバッグユニットは側面から車幅方向に突出する上記の信管を有し、この信管の両端部に上記のエアバッグ側取付け部材が設けられ、上記の信管がインストルメントパネルメンバの左部と右部との間に配されていると共に、上記エアバッグユニットが、上記グローブボックスを取り外して、上記グローブボックス取付け用開口部を介して上記インストルメントパネル内方に挿入され、上記メンバ側取り付け部材に対して上記エアバッグ側取り付け部材が上記グローブボックス取付け用開口部からの取り付け作業によって締結されていることを特徴としている。
【0008】
【作用】
請求項1の構成によれば、インストルメントパネルメンバには、車体後方向の斜め下方に面した取付け座を有するメンバ側取付け部材が設けられる一方、エアバッグユニットには、メンバ側取付け部材の取付け座と対向する取付け座を有するエアバッグ側取付け部材が設けられ、上記の両取付け部材の取付け座同士を接続することにより、エアバッグユニットがインストルメントパネルメンバに斜め下方から取り付けられているので、エアバッグユニットの取り付け作業においては、エアバッグユニットをインストルメントパネルメンバ、例えばステアリング支持メンバの上側へ回り込ませることなく所定の取り付け位置に配することができる。従って、エアバッグユニットの取り付け作業が容易になる。
【0009】
さらに、エアバッグユニットは、車幅方向に延びるインストルメントパネルメンバ、例えばステアリング支持メンバの左部と右部との間に、信管が配された状態で、信管両端部のエアバッグ側取付け部材と、これに対応するメンバ側取付け部材との接続により、ステアリング支持メンバに取り付けられるので、エアバッグユニットの取り付けスペースが容易に確保でき、かつエアバッグユニットを取り付けた状態において、ステアリング支持メンバの剛性を確保できる。
【0010】
【実施例】
本発明の一実施例を図1ないし図6に基づいて以下に説明する。
【0011】
自動車には、車室の前部に図2に示すインストルメントパネル1が設けられている。このインストルメントパネル1の同図における右側である助手席側には、エアバッグ本体展開用開口部1aが形成され、この開口部1aには、これを塞ぐリッド2が設けられている。また、インストルメントパネル1における上記のエアバッグ本体展開用開口部1aの下方には、グローブボックス取付け用開口部1bが形成され、この開口部1bにはグローブボックス3が開閉自在に設けられている。
【0012】
インストルメントパネル1の内方には、図1に示すように、車幅方向に延びるインストルメントパネルメンバとしてのステアリング支持メンバ4が設けられている。このステアリング支持メンバ4は、上記のエアバッグ本体展開用開口部1aとの対応部位にて、エアバッグユニット5における信管19の車幅方向の間隔をおいて運転席側の左部4aと助手席側の右部4bとに分割されている。これら左部4aおよび右部4bにおける車幅方向の各外方側の端部は、ブラケット6および図示しないボルトおよびナットにより、図示しないカウルサイドパネルと連結されている。また、左部4aは、図示しないフロアパネルのトンネル部上に設けられたセンタステー7によって支持されている。
【0013】
エアバッグユニット5における車体前方向の斜め下方には、図3に示すように、クーリングユニット8が設けられ、その前方にはダッシュパネル9が設けられている。このダッシュパネル9の上縁部はカウルボックス10と連結され、このカウルボックス10の上方には、フロントウインドウ11が設けられている。また、エアバッグユニット5における車体後方向の斜め下方には、空調用ダクト12が配されている。
【0014】
上記のリッド2は、上部および下部がそれぞれリッド取付けブラケット13・14を介して、インストルメントパネル1におけるエアバッグ本体展開用開口部1aの上縁部および下縁部に取り付けられている。尚、例えば下側のリッド取付けブラケット14は、ゴム材によって形成されており、後述のエアバッグ本体20が展開するときにエアバッグ本体に押されて分断され、リッド2は上側のリッド取付けブラケット13によりインストルメントパネル1とつながった状態で開放される。
【0015】
また、グローブボックス3は、図2に示す両側部の下端部であるヒンジ連結部3a・3aが、インストルメントパネル1のグローブボックス取付け用開口部1bに設けられた連結部15・15と、図4に示すヒンジ16にて連結されることにより、グローブボックス取付け用開口部1bに取り付けられている。この場合、上記の連結部15においては、グローブボックス3を閉じた際にその上面を覆う図3に示すボックスカバー17も同時にねじ18によって連結部15に固定されている。これにより、グローブボックス3がヒンジ16により下端部を中心として開閉自在となり、ボックスカバー17がグローブボックス取付け用開口部1b内方の所定位置に固定される。また、上記のねじ18を外すことにより、グローブボックス3はボックスカバー17と一体的に取り外すことができる。
【0016】
また、エアバッグユニット5は、図1に示す起爆装置である円筒状をなす信管19、および図3に示すエアバッグ本体20を内部に備えている。上記の信管19は車幅方向に延び、その両端部が側面から突出している。これら両端部には、それぞれ、エアバッグ側取付け部材としてのエアバッグ側取付けブラケット21・21が設けられている。このエアバッグ側取付けブラケット21は、平板状の取付け座21a・21aの間に円弧部21bを有し、この円弧部21bにおける幅方向の半分の部分にて信管19における外周の半分を覆い、かつ取付け座21a・21aの締結面が車体前方向の斜め上方を向くように、信管19に例えば溶接されている。このエアバッグ側取付けブラケット21に対応して、ステアリング支持メンバ4の左部4aおよび右部4bにおける内方側の端部には、メンバ側取付け部材としてのメンバ側取付けブラケット22が設けられている。このメンバ側取付けブラケット22は、エアバッグ側取付けブラケット21と同様、平板状の取付け座22a・22aおよび円弧部22bを有し、円弧部22bにおける幅方向の半分の部分にて左部4aまたは右部4bにおける外周の半分を覆い、かつ取付け座22a・22aの締結面がエアバッグ側取付けブラケット21の取付け座21a・21aと対向するように例えば溶接されている。そして、両エアバッグ側取付けブラケット21・21とメンバ側取付けブラケット22・22とがボルト23およびナット24にて締結されることにより、エアバッグユニット5が信管19を上記の左部4aと右部4bとの間に配した状態でステアリング支持メンバ4に取り付けられている。
【0017】
上記の構成において、エアバッグユニット5を取り付ける際には、先ず、ねじ18を外すことにより、グローブボックス3をボックスカバー17と共に取り外し、図5に示すように、グローブボックス取付け用開口部1bを開放する。次に、グローブボックス取付け用開口部1bからエアバッグユニット5をインストルメントパネル1の内方へ持ち込み、このエアバッグユニット5を、同図の矢印方向に移動させて、ステアリング支持メンバ4の左部4aおよび右部4bの間に信管19が配され、かつ各エアバッグ側取付けブラケット21の取付け座21a・21aがメンバ側取付けブラケット22の取付け座22a・22aと当接する状態に配する。その後、ボルト23およびナット24にてエアバッグ側取付けブラケット21とメンバ側取付けブラケット22とを締結することにより、エアバッグユニット5をステアリング支持メンバ4に取り付ける。また、ステアリング支持メンバ4からのエアバッグユニット5の取り外しは、上記の作業と逆の作業によって行う。
【0018】
上記のエアバッグユニット5の取り付け作業では、エアバッグユニット5を、ステアリング支持メンバ4の上側へ回り込ませることなく所定の取り付け位置に配することができるので、この作業が容易である。また、取り外し作業においても同様である。
【0019】
また、エアバッグユニット5の信管19をステアリング支持メンバ4の左部4aと右部4bとの間に配した状態でエアバッグユニット5をステアリング支持メンバ4に取り付けているので、エアバッグユニット5の取り付けスペースの確保が容易であり、エアバッグユニット5を取り付けた状態においては、ステアリング支持メンバ4の剛性も確保される。
【0020】
尚、上記の実施例においては、分割された左部4aと右部4bとからなるステアリング支持メンバ4を備えたものとなっているが、例えば図6に示すように、左部31aと右部31bとがエアバッグユニット5との干渉を避ける迂回部31cによって互いに連結されているインストルメントパネルメンバとしてのステアリング支持メンバ31を備えた構成であってもよい。このような構成では、エアバッグユニット5を取り外した状態でもステアリング支持メンバ31がある程度の剛性を備えることができる。
【0021】
【発明の効果】
請求項1の発明の自動車のエアバッグ装置は、以上のように、インストルメントパネルメンバには、車体後方向の斜め下方に向い上記グローブボックス取付け用開口部に面した取付け座を有するメンバ側取付け部材が設けられる一方、エアバッグユニットには、上記のメンバ側取付け部材の取付け座と対向する取付け座を有するエアバッグ側取付け部材が設けられ、上記の両取付け部材の取付け座同士を接続することにより、エアバッグユニットがインストルメントパネルメンバに斜め下方から取り付けられており、上記のインストルメントパネルメンバは、エアバッグユニットにおける起爆装置としての信管の車幅方向の長さの間隔をおいて左右に配された車幅方向に直線状に延びる左部と右部とを有し、この左部と右部との内方側の端部にそれぞれ上記のメンバ側取付け部材が設けられる一方、エアバッグユニットは側面から車幅方向に突出する上記の信管を有し、この信管の両端部に上記のエアバッグ側取付け部材が設けられ、上記の信管がインストルメントパネルメンバの左部と右部との間に配されており、上記グローブボックス取付け用開口部には、グローブボックスが開閉自在に設けられており、上記エアバックユニットは、上記グローブボックスを取り外して、上記グローブボックス取付け用開口部を介して上記インストルメントパネル内方に挿入され、上記メンバ側取り付け部材に対して上記エアバッグ側取り付け部材が上記グローブボックス取付け用開口部からの取り付け作業によって締結されている構成である。
【0022】
これにより、エアバッグユニットの取り付け作業においては、エアバッグユニットをインストルメントパネルメンバ、例えばステアリング支持メンバの上側へ回り込ませることなく所定の取り付け位置に配することができる。従って、エアバッグユニットの取り付け作業が容易になるという効果を奏する。
【0024】
さらに、エアバッグユニットの取り付けスペースが容易に確保でき、かつエアバッグユニットを取り付けた状態において、ステアリング支持メンバの剛性を確保できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであって、ステアリング支持メンバへのエアバッグユニットの取り付け状態を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示した構成が内方に設けられているインストルメントパネルをグローブボックスを取り外して示した分解斜視図である。
【図3】上記のインストルメントパネルとその内方の構成を示す縦断面図である。
【図4】図3に示したグローブボックスの取り付け構造における要部の説明図である。
【図5】図3においてグローブボックスを取り外した状態の縦断面図である。
【図6】図1に示したものとは別のステアリング支持メンバを備えた構成における、ステアリング支持メンバへのエアバッグユニットの取り付け状態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル
1b グローブボックス取付け用開口部
2 リッド
3 グローブボックス
4 ステアリング支持メンバ(インストルメントパネルメンバ)
4a 左部
4b 右部
5 エアバッグユニット
19 信管
21 エアバッグ側取付けブラケット(エアバッグ側取付け部材)
21a 取付け座
22 メンバ側取付けブラケット(メンバ側取付け部材)
22a 取付け座
31 ステアリング支持メンバ(インストルメントパネルメンバ)
【産業上の利用分野】
本発明は、車両のインストルメントパネル内方に設けられる自動車のエアバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両には、車両前方からの衝突時における乗員の安全を確保するものとして、エアバッグ装置が備えられている。このエアバッグ装置のうち助手席用のものは、特開平4−55146号公報に開示されているように、エアバッグユニットが、インストルメントパネルメンバとしてのステアリング支持メンバの上にブラケットを介して取り付けられた状態で、インストルメントパネルの内方に設けられている。また、インストルメントパネルには、エアバッグ本体を助手席方向へ展開させるための開口部が形成され、この開口部は、展開するエアバッグ本体によって開放可能なリッドにより覆われている。
【0003】
上記のような構造において、エアバッグユニットの着脱は、上記のリッドがエアバッグユニットに取り付けられている場合、インストルメントパネルの開口部からエアバッグユニットが出し入れされるとともに、インストルメントパネルにおける上記の開口部の下方に設けられたグローブボックスが取り外され、これによって開放された開口部からインストルメントパネルの内方へ工具を挿入してエアバッグユニットをステアリング支持メンバに取り付けるねじが操作されることにより行われる。
【0004】
一方、インストルメントパネルに対するリッドの位置決めを容易にするために、リッドがインストルメントパネルに取り付けられている場合のエアバッグユニットの着脱は、エアバッグ本体展開用の開口部を利用してエアバッグユニットを出し入れすることが困難であるので、上記のグローブボックス取り付け用の開口部を利用して行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の構造では、インストルメントパネルにおけるグローブボックス取り付け用の開口部を利用してエアバッグユニットを着脱する場合、エアバッグユニットを持ち上げて上記の開口部からインストルメントパネルの内方へ入れ、さらにステアリング支持メンバの上側へ回り込ませて配する作業、およびこの逆の作業を行わなければならず、この作業が容易には行い難いものであるという問題点を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の自動車のエアバッグ装置は、上記の課題を解決するために、グローブボックスが開閉自在に取り付けられているグローブボックス取付け用開口部の上方におけるインストルメントパネルの内方にて、インストルメントパネルメンバにエアバッグユニットが取り付けられている自動車のエアバッグ装置において、上記のインストルメントパネルメンバには、車体後方向の斜め下方に向い上記グローブボックス取付け用開口部に面した取付け座を有するメンバ側取付け部材が設けられる一方、エアバッグユニットには、上記のメンバ側取付け部材の取付け座と対向する取付け座を有するエアバッグ側取付け部材が設けられ、
上記のインストルメントパネルメンバは、エアバッグユニットにおける起爆装置としての信管の車幅方向の長さの間隔をおいて左右に配された車幅方向に直線状に延びる左部と右部とを有し、この左部と右部との内方側の端部にそれぞれ上記のメンバ側取付け部材が設けられる一方、エアバッグユニットは側面から車幅方向に突出する上記の信管を有し、この信管の両端部に上記のエアバッグ側取付け部材が設けられ、上記の信管がインストルメントパネルメンバの左部と右部との間に配されていると共に、上記エアバッグユニットが、上記グローブボックスを取り外して、上記グローブボックス取付け用開口部を介して上記インストルメントパネル内方に挿入され、上記メンバ側取り付け部材に対して上記エアバッグ側取り付け部材が上記グローブボックス取付け用開口部からの取り付け作業によって締結されていることを特徴としている。
【0008】
【作用】
請求項1の構成によれば、インストルメントパネルメンバには、車体後方向の斜め下方に面した取付け座を有するメンバ側取付け部材が設けられる一方、エアバッグユニットには、メンバ側取付け部材の取付け座と対向する取付け座を有するエアバッグ側取付け部材が設けられ、上記の両取付け部材の取付け座同士を接続することにより、エアバッグユニットがインストルメントパネルメンバに斜め下方から取り付けられているので、エアバッグユニットの取り付け作業においては、エアバッグユニットをインストルメントパネルメンバ、例えばステアリング支持メンバの上側へ回り込ませることなく所定の取り付け位置に配することができる。従って、エアバッグユニットの取り付け作業が容易になる。
【0009】
さらに、エアバッグユニットは、車幅方向に延びるインストルメントパネルメンバ、例えばステアリング支持メンバの左部と右部との間に、信管が配された状態で、信管両端部のエアバッグ側取付け部材と、これに対応するメンバ側取付け部材との接続により、ステアリング支持メンバに取り付けられるので、エアバッグユニットの取り付けスペースが容易に確保でき、かつエアバッグユニットを取り付けた状態において、ステアリング支持メンバの剛性を確保できる。
【0010】
【実施例】
本発明の一実施例を図1ないし図6に基づいて以下に説明する。
【0011】
自動車には、車室の前部に図2に示すインストルメントパネル1が設けられている。このインストルメントパネル1の同図における右側である助手席側には、エアバッグ本体展開用開口部1aが形成され、この開口部1aには、これを塞ぐリッド2が設けられている。また、インストルメントパネル1における上記のエアバッグ本体展開用開口部1aの下方には、グローブボックス取付け用開口部1bが形成され、この開口部1bにはグローブボックス3が開閉自在に設けられている。
【0012】
インストルメントパネル1の内方には、図1に示すように、車幅方向に延びるインストルメントパネルメンバとしてのステアリング支持メンバ4が設けられている。このステアリング支持メンバ4は、上記のエアバッグ本体展開用開口部1aとの対応部位にて、エアバッグユニット5における信管19の車幅方向の間隔をおいて運転席側の左部4aと助手席側の右部4bとに分割されている。これら左部4aおよび右部4bにおける車幅方向の各外方側の端部は、ブラケット6および図示しないボルトおよびナットにより、図示しないカウルサイドパネルと連結されている。また、左部4aは、図示しないフロアパネルのトンネル部上に設けられたセンタステー7によって支持されている。
【0013】
エアバッグユニット5における車体前方向の斜め下方には、図3に示すように、クーリングユニット8が設けられ、その前方にはダッシュパネル9が設けられている。このダッシュパネル9の上縁部はカウルボックス10と連結され、このカウルボックス10の上方には、フロントウインドウ11が設けられている。また、エアバッグユニット5における車体後方向の斜め下方には、空調用ダクト12が配されている。
【0014】
上記のリッド2は、上部および下部がそれぞれリッド取付けブラケット13・14を介して、インストルメントパネル1におけるエアバッグ本体展開用開口部1aの上縁部および下縁部に取り付けられている。尚、例えば下側のリッド取付けブラケット14は、ゴム材によって形成されており、後述のエアバッグ本体20が展開するときにエアバッグ本体に押されて分断され、リッド2は上側のリッド取付けブラケット13によりインストルメントパネル1とつながった状態で開放される。
【0015】
また、グローブボックス3は、図2に示す両側部の下端部であるヒンジ連結部3a・3aが、インストルメントパネル1のグローブボックス取付け用開口部1bに設けられた連結部15・15と、図4に示すヒンジ16にて連結されることにより、グローブボックス取付け用開口部1bに取り付けられている。この場合、上記の連結部15においては、グローブボックス3を閉じた際にその上面を覆う図3に示すボックスカバー17も同時にねじ18によって連結部15に固定されている。これにより、グローブボックス3がヒンジ16により下端部を中心として開閉自在となり、ボックスカバー17がグローブボックス取付け用開口部1b内方の所定位置に固定される。また、上記のねじ18を外すことにより、グローブボックス3はボックスカバー17と一体的に取り外すことができる。
【0016】
また、エアバッグユニット5は、図1に示す起爆装置である円筒状をなす信管19、および図3に示すエアバッグ本体20を内部に備えている。上記の信管19は車幅方向に延び、その両端部が側面から突出している。これら両端部には、それぞれ、エアバッグ側取付け部材としてのエアバッグ側取付けブラケット21・21が設けられている。このエアバッグ側取付けブラケット21は、平板状の取付け座21a・21aの間に円弧部21bを有し、この円弧部21bにおける幅方向の半分の部分にて信管19における外周の半分を覆い、かつ取付け座21a・21aの締結面が車体前方向の斜め上方を向くように、信管19に例えば溶接されている。このエアバッグ側取付けブラケット21に対応して、ステアリング支持メンバ4の左部4aおよび右部4bにおける内方側の端部には、メンバ側取付け部材としてのメンバ側取付けブラケット22が設けられている。このメンバ側取付けブラケット22は、エアバッグ側取付けブラケット21と同様、平板状の取付け座22a・22aおよび円弧部22bを有し、円弧部22bにおける幅方向の半分の部分にて左部4aまたは右部4bにおける外周の半分を覆い、かつ取付け座22a・22aの締結面がエアバッグ側取付けブラケット21の取付け座21a・21aと対向するように例えば溶接されている。そして、両エアバッグ側取付けブラケット21・21とメンバ側取付けブラケット22・22とがボルト23およびナット24にて締結されることにより、エアバッグユニット5が信管19を上記の左部4aと右部4bとの間に配した状態でステアリング支持メンバ4に取り付けられている。
【0017】
上記の構成において、エアバッグユニット5を取り付ける際には、先ず、ねじ18を外すことにより、グローブボックス3をボックスカバー17と共に取り外し、図5に示すように、グローブボックス取付け用開口部1bを開放する。次に、グローブボックス取付け用開口部1bからエアバッグユニット5をインストルメントパネル1の内方へ持ち込み、このエアバッグユニット5を、同図の矢印方向に移動させて、ステアリング支持メンバ4の左部4aおよび右部4bの間に信管19が配され、かつ各エアバッグ側取付けブラケット21の取付け座21a・21aがメンバ側取付けブラケット22の取付け座22a・22aと当接する状態に配する。その後、ボルト23およびナット24にてエアバッグ側取付けブラケット21とメンバ側取付けブラケット22とを締結することにより、エアバッグユニット5をステアリング支持メンバ4に取り付ける。また、ステアリング支持メンバ4からのエアバッグユニット5の取り外しは、上記の作業と逆の作業によって行う。
【0018】
上記のエアバッグユニット5の取り付け作業では、エアバッグユニット5を、ステアリング支持メンバ4の上側へ回り込ませることなく所定の取り付け位置に配することができるので、この作業が容易である。また、取り外し作業においても同様である。
【0019】
また、エアバッグユニット5の信管19をステアリング支持メンバ4の左部4aと右部4bとの間に配した状態でエアバッグユニット5をステアリング支持メンバ4に取り付けているので、エアバッグユニット5の取り付けスペースの確保が容易であり、エアバッグユニット5を取り付けた状態においては、ステアリング支持メンバ4の剛性も確保される。
【0020】
尚、上記の実施例においては、分割された左部4aと右部4bとからなるステアリング支持メンバ4を備えたものとなっているが、例えば図6に示すように、左部31aと右部31bとがエアバッグユニット5との干渉を避ける迂回部31cによって互いに連結されているインストルメントパネルメンバとしてのステアリング支持メンバ31を備えた構成であってもよい。このような構成では、エアバッグユニット5を取り外した状態でもステアリング支持メンバ31がある程度の剛性を備えることができる。
【0021】
【発明の効果】
請求項1の発明の自動車のエアバッグ装置は、以上のように、インストルメントパネルメンバには、車体後方向の斜め下方に向い上記グローブボックス取付け用開口部に面した取付け座を有するメンバ側取付け部材が設けられる一方、エアバッグユニットには、上記のメンバ側取付け部材の取付け座と対向する取付け座を有するエアバッグ側取付け部材が設けられ、上記の両取付け部材の取付け座同士を接続することにより、エアバッグユニットがインストルメントパネルメンバに斜め下方から取り付けられており、上記のインストルメントパネルメンバは、エアバッグユニットにおける起爆装置としての信管の車幅方向の長さの間隔をおいて左右に配された車幅方向に直線状に延びる左部と右部とを有し、この左部と右部との内方側の端部にそれぞれ上記のメンバ側取付け部材が設けられる一方、エアバッグユニットは側面から車幅方向に突出する上記の信管を有し、この信管の両端部に上記のエアバッグ側取付け部材が設けられ、上記の信管がインストルメントパネルメンバの左部と右部との間に配されており、上記グローブボックス取付け用開口部には、グローブボックスが開閉自在に設けられており、上記エアバックユニットは、上記グローブボックスを取り外して、上記グローブボックス取付け用開口部を介して上記インストルメントパネル内方に挿入され、上記メンバ側取り付け部材に対して上記エアバッグ側取り付け部材が上記グローブボックス取付け用開口部からの取り付け作業によって締結されている構成である。
【0022】
これにより、エアバッグユニットの取り付け作業においては、エアバッグユニットをインストルメントパネルメンバ、例えばステアリング支持メンバの上側へ回り込ませることなく所定の取り付け位置に配することができる。従って、エアバッグユニットの取り付け作業が容易になるという効果を奏する。
【0024】
さらに、エアバッグユニットの取り付けスペースが容易に確保でき、かつエアバッグユニットを取り付けた状態において、ステアリング支持メンバの剛性を確保できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであって、ステアリング支持メンバへのエアバッグユニットの取り付け状態を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示した構成が内方に設けられているインストルメントパネルをグローブボックスを取り外して示した分解斜視図である。
【図3】上記のインストルメントパネルとその内方の構成を示す縦断面図である。
【図4】図3に示したグローブボックスの取り付け構造における要部の説明図である。
【図5】図3においてグローブボックスを取り外した状態の縦断面図である。
【図6】図1に示したものとは別のステアリング支持メンバを備えた構成における、ステアリング支持メンバへのエアバッグユニットの取り付け状態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル
1b グローブボックス取付け用開口部
2 リッド
3 グローブボックス
4 ステアリング支持メンバ(インストルメントパネルメンバ)
4a 左部
4b 右部
5 エアバッグユニット
19 信管
21 エアバッグ側取付けブラケット(エアバッグ側取付け部材)
21a 取付け座
22 メンバ側取付けブラケット(メンバ側取付け部材)
22a 取付け座
31 ステアリング支持メンバ(インストルメントパネルメンバ)
Claims (1)
- グローブボックスが開閉自在に取り付けられているグローブボックス取付け用開口部の上方におけるインストルメントパネルの内方にて、インストルメントパネルメンバにエアバッグユニットが取り付けられている自動車のエアバッグ装置において、
上記のインストルメントパネルメンバには、車体後方向の斜め下方に向い上記グローブボックス取付け用開口部に面した取付け座を有するメンバ側取付け部材が設けられる一方、エアバッグユニットには、上記のメンバ側取付け部材の取付け座と対向する取付け座を有するエアバッグ側取付け部材が設けられ、
上記のインストルメントパネルメンバは、エアバッグユニットにおける起爆装置としての信管の車幅方向の長さの間隔をおいて左右に配された車幅方向に直線状に延びる左部と右部とを有し、この左部と右部との内方側の端部にそれぞれ上記のメンバ側取付け部材が設けられる一方、エアバッグユニットは側面から車幅方向に突出する上記の信管を有し、この信管の両端部に上記のエアバッグ側取付け部材が設けられ、上記の信管がインストルメントパネルメンバの左部と右部との間に配されていると共に、
上記エアバッグユニットが、上記グローブボックスを取り外して、上記グローブボックス取付け用開口部を介して上記インストルメントパネル内方に挿入され、上記メンバ側取り付け部材に対して上記エアバッグ側取り付け部材が上記グローブボックス取付け用開口部からの取り付け作業によって締結されていることを特徴とする自動車のエアバッグ装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP25783592A JP3727032B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 自動車のエアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP25783592A JP3727032B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 自動車のエアバッグ装置 |
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JPH06107105A JPH06107105A (ja) | 1994-04-19 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3727032B2 (ja) |
-
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- 1992-09-28 JP JP25783592A patent/JP3727032B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06107105A (ja) | 1994-04-19 |
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