JP3726491B2 - カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラに関し、特にカメラを把持した撮影者自身を被写体とできるカメラ、又はカメラの操作部材を少なくしたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラを用いた通常の撮影においては、撮影者がカメラのファインダを覗いて所望の被写体を選択し、最適なシャッタチャンスでシャッタレリーズを行うようになっている。従って、カメラはこのような撮影に適した構成となっており、より具体的には、カメラを構えた撮影者の目で覗けるような位置にファインダが設けられ、カメラを把持した右手の人差し指が丁度のるような位置にレリーズボタンが設けられている。従って、カメラは、本来的に撮影者自身を撮影するように構成されてはいないと言える。
【0003】
これに対し、撮影者は自らが被写体となることを欲する場合がある。かかる場合、撮影者はカメラを三脚にセットし、セルフタイマ機構もしくは遠隔操作式のレリーズ機構を用いて撮影を行うか、撮影者以外の者に依頼して撮影を行うか、状況に応じていずれかの態様を適宜選択していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、三脚は重量がありかつ嵩張るものであるため、撮影者が常時携帯するには不便であり、撮影者が自身の撮影を欲するとき、常に三脚を使えるとは限らない。また、セルフタイマ機構を用いた撮影では、最適なシャッタチャンスをとらえて撮影を行うことが困難であるという問題がある。更に、撮影を欲する場所において撮影者のみしか存在しない場合もあり、かかる場合には、撮影者以外の者に撮影を依頼することは不可能である。
【0005】
一方、従来技術のカメラを左手のみで把持しつつ撮影者自身に相対させ、その状態で腕をいっぱいに伸ばすことにより、撮影者自らを撮影することは可能である。ところが、このような撮影では、撮影者の意図とは無関係に、その左手が画面に写り込んでしまい、写真として好ましくない場合がある。又、このような撮影では、撮影者はファインダを覗いていないため、カメラの中央が背景に向いていることに気づかず、カメラの測距装置がそのまま背景を測距してしまう恐れがある。かかる測距に基づき合焦がなされると、撮影者自身の画像がピンぼけとなってしまう可能性が高い。更に、カメラは、左手のみで把持するように構成されてはいないため、かかる撮影時に誤ってカメラを落とす恐れもある。また、腕をいっぱいに伸ばすと、カメラの支持がしにくくなり、それにより手振れが生じる恐れもある。
【0006】
加えて、従来技術のカメラにおいては、以下のような問題点がある。カメラの中には、たとえば、自動的に絞りを開放してスローシャッタにするような夜景モードとか、被写体である人物等の赤目現象を防止するため、ストロボを複数回閃光させる赤目軽減モード等、複数の撮影モードを選択可能となっているものがある。
【0007】
ところが、カメラ自体は持ち運びに便利なようにコンパクト化が要求されているため、複数モードの選択を可能にするモード選択部材は、その設置場所を制限され、レリーズボタンから遠い位置に設定されることが多い。従って、既にカメラを構え被写体をねらっているときでも、撮影モードの切り替えを欲する場合には、撮影者は一旦構えを解き、モード選択部材により選択されたモードを確認しつつ、その切り替えを行わなくてはならなかった。
【0008】
又、従来技術のモード設定部材には、指でボタン押圧することにより順次モードを切り替えるタイプのものがあるが、その設置場所が制限されているため、切り替えボタンが小さくて、撮影者が押しづらいという問題があった。このように、従来技術のモード設定部材には、カメラのコンパクト化を優先したため操作性が悪くなってしまったものがあり、その操作に手間取ることにより、撮影者がスムーズな撮影を行う際の障害となり、また最適なシャッタチャンスを逃す場合も生じていた。
【0009】
一方、操作性を向上させるため、レリーズボタンの近傍にモード設定部材を備えることも考えられる。しかしながら、撮影時において撮影者は、ファインダを覗きながら手探りの状態でレリーズボタンを押しているので、撮影者がレリーズボタン近傍のモード設定部材に不用意に触れてしまう恐れがあり、それにより撮影モードが切り替わって、撮影者の意図しない撮影が行われてしまう場合がある。加えて、従来技術のズームレンズを備えたカメラの場合には、レリーズボタンとズームボタンとが設けられており、これらの操作が煩わしいという問題もある。
【0010】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み、撮影者の意図に忠実に撮影が行える、操作性に優れたカメラを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく、本発明のカメラは、カメラの正面から見て、撮影レンズの左側に配置された第1のレリーズボタンと、該撮影レンズの右側に配置された第2のレリーズボタンと、前記カメラの有する通常撮影モードとセルフポートレートモードの、二つの撮影モードから、いずれかの撮影モードを設定するモード切替スイッチと、該モード切替スイッチと前記第1、第2のレリーズボタンが接続された制御回路と、を有し、前記制御回路は、前記モード切替スイッチにより、前記通常撮影モードが設定されているときは、前記第1、第2のレリーズボタンのうち、一方のみのレリーズ操作を認識し、前記モード切替スイッチにより、前記セルフポートレートモードが設定されているときは、前記第1、第2のレリーズボタンのいずれのレリーズ操作をも認識するよう構成したことを特徴とする。
【0015】
【作用】
請求項1に記載のカメラによれば、モード切替スイッチにより、通常撮影モードが設定されているときは、第1、第2のレリーズボタンのうち、一方のみのレリーズ操作を認識し、セルフポートレートモードが設定されているときは、第1、第2のレリーズボタンのいずれのレリーズ操作をも認識するようになっているので、三脚や遠隔操作式のレリーズ機構等を用いることなく撮影者自身を簡便に撮影することができ、更に、通常撮影モードでは誤レリーズ動作によるカメラの誤動作を防止でき、セルフポートレートモードではカメラをしっかり保持しつつ、いずれかの手でも確実にレリーズ操作を行うことができ、それによりカメラの操作性を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、第1の実施の形態にかかるカメラの斜視図である。図1において、カメラはボックス状の本体1と、その左方に位置する略円柱状のグリップ部2とからなる。本体1において、その正面中央には撮影レンズ1aが配置され、撮影レンズ1aの上方にはファインダ1bが配置され、ファインダ1bの右方にはストロボ1cが配置されている。グリップ部2は、その上面にシャッタレリーズボタン2aを配置しており、本体1に対して近接した近接位置(図1に示す位置)と、本体1から離隔した離隔位置との間で変位自在となっている。
【0020】
図2は、カメラの上面図であり、図2(a)は、グリップ部2が本体1に対して近接した近接位置(第1位置)にある状態を示し、図2(b)は、グリップ部2が本体1に対して離隔した離隔位置(第2位置)にある状態を示している。図3は、離隔位置にあるグリップ部2を、撮影者の左手Hにより把持した状態で示すカメラの斜視図である。グリップ部2は、その底面に固定された板状の連結部材3により、本体1に連結されている。
【0021】
連結部材3は、本体1の底部において長手方向に延在する案内路(不図示)に対して摺動自在となっており、連結部材3を案内路に押し込むことにより、グリップ部2は近接位置に変位し、一方連結部材3を案内路から引き出すことにより、グリップ部2は離隔位置に変位するようになっている。なお、グリップ部2が、近接位置と離隔位置のいずれかにあるときには、不図示のクリックが係合することにより、連結部材3と案内路との不用意な相対移動を防止するようになっている。図3に示すように、撮影者はグリップ部2を左手で把持することによりカメラを保持することができ、自分(セルフポートレート)を撮影することができる。かかる場合、グリップ部2が離隔位置にあれば、これを把持する撮影者自身の腕が写り込むことを極力防止することができる。
【0022】
次に、グリップ部2が、離隔位置にあるときでもシャッタレリーズを可能とする構成について説明する。図4は、本体1とグリップ部2との間に配置された、電気接点を、制御回路のブロック図と共に示す上面図である。図5は、図4の構成をV−V線で切断して矢印方向に見た図である。図4において、本体1側の案内路1d(図5)内には、固定された導電体であるパターン基板4a、4b、4c、4d、4eが配置されている。パターン基板4a乃至4cは同一矩形形状であるが、パターン基板4dは短く、パターン基板4eはクランク形状となっている。
【0023】
パターン基板4a、4b、4c、4d、4eは、それぞれ制御回路6に接続されている。尚、制御回路6(制御手段)は、撮影レンズ1a(図1)を光軸方向に移動させるレンズ駆動装置8と、絞り(不図示)を開閉する絞り機構(露出制御手段)9と、ストロボ1cを発光させるストロボ装置10と、測光を行う測光装置11と、被写体までの距離を測定する測距装置12と、フィルムを給送するフィルム給送装置13と、シャッタ14とに連結され、これらを制御するようになっている。
【0024】
一方、連結部材3(図5)上には、導電体である接片5a、5b、5cが配置されている。接片5a、5bは、シャッタレリーズボタン2a(図1乃至3)の押圧によって閉成するレリーズスイッチ7に接続されており、またそれぞれパターン基板4a、4bに当接している。接片5cは、U字形状をなしており、図4、図5に示す状態では、その両端をパターン基板4c及び4eに当接させている。尚、接片5a、5b、5cは、連結部材3の移動と共に、パターン基板4a、4b、4c、4d、4e上を摺動するようになっている。
【0025】
制御回路6は、図4、図5に示す状態においては、パターン基板4c、4eが導通していることから、グリップ部2(図1乃至3)は離隔位置にあるものと判断する。また、かかる位置で、シャッタレリーズボタン2aを押圧すると、レリーズスイッチ7が閉成状態となり、それにより制御回路6は、導通したパターン基板4a、4bを介して、シャッタレリーズが行われたと判断することができる。
【0026】
一方、グリップ部2を近接位置に変位させると、図5の点線で示す位置に連結部材3が摺動し、かかる状態では、接片5cの一端はパターン基板4cに当接したままであるが、その他端はパターン基板4eから係脱しかつ基板4dに係合するので、パターン基板4c、4eが非導通となるとともに、パターン基板4c、4dが導通するようになる。それにより、制御回路6は、グリップ部2(図1乃至3)は近接位置に変位したものと判断する。また、かかる位置においても、レリーズスイッチ7の閉成により、パターン基板4a、4bは導通するので、制御回路6はシャッタレリーズが行われたと判断することができる。
【0027】
次に、本実施の形態にかかるカメラの動作について説明する。図6は、かかるカメラの制御を示すフローチャートである。まず、ステップS101において、制御回路6は、撮影者が自身を撮影するセルフポートレートモードが設定されているか否か判断する。セルフポートレートモードの設定は、モード設定部材を別途設けて行うことも可能であるが、本実施の形態においては、グリップ部2の位置によりモード設定を行うようになっている。
【0028】
より具体的には、撮影者がセルフポートレートを撮影する意志がない場合には、カメラが図1に示すような状態(グリップ部2が近接位置に位置する状態)にあるのが通常であるので、制御回路6は、パターン基板4d、4eに導通が生ずれば、セルフポートレートモードが非設定であるとして、続くステップS102において、SPM=0とするのである。
【0029】
一方、撮影者がセルフポートレートを撮影する意志がある場合には、カメラが図3に示すような状態(グリップ部2が離隔位置に位置する状態)にあるのが通常であるので、制御回路6は、パターン基板4c、4eに導通が生ずれば、セルフポートレートモードが設定されているとして、続くステップS103において、SPM=1とするのである。
【0030】
ステップS104においては、レリーズ待ちの状態となり、シャッタレリーズボタン2a(図1)が押されることにより、制御回路6は、測光装置11に測光を行わせ、測距装置12に測距を行わせ(ステップS105)、更に測距結果に基づき、レンズ駆動装置8を介して合焦位置に撮影レンズ1aを駆動する(ステップS106)。
【0031】
ステップS107において、制御回路6は、フラグSPMが0か1かに基づき判断した結果、セルフポートレートモードが非設定であれば(SPM=0)、続くステップS108でシャッタ14を、測光結果に基づく時間だけ開くよう制御する。又、制御回路6は、測光結果に基づき必要と判断した時には、ストロボ装置10を用いて、ストロボ発光を行い(ステップS109)、その後シャッタ14を閉じるよう制御する(ステップS110)。
【0032】
一方、セルフポートレートモードが設定されていれば(SPM=1)、制御回路6は、続くステップS112で、絞り装置9により小絞りにした状態で、シャッタ14を開くよう制御する。かかる場合、スローシャッタにすると、手振れが生じる恐れが高くなるため、制御回路6は、ステップS113で強制的にストロボを発光させ、その後シャッタ14を閉じるよう制御する(ステップS114)。尚、被写界が明るいため、スローシャッタにならない場合には、ステップS113を省略することもできる。以上の撮影が終了した後に、制御回路6は、フィルム給送装置13により、フィルムを1駒分だけ給送させ(ステップS111)、フローを戻して次の撮影を待つ。
【0033】
このように、本実施の形態によれば、セルフポートレートモードの設定は、グリップ部2(図1)を引き出すことのみで行うことができ、それにより操作性が向上する。又、セルフポートレートモードが設定されたとき、絞り径を小さくすることにより被写界深度を増大し、撮影者がピンぼけとなることを極力防止すると共に、距離の異なる撮影者以外の被写体にもピントが合うようにすることができる。尚、グリップ部2を引き出した状態でもシャッタレリーズを可能とするために、レリーズスイッチと制御回路とを、フレキシブルプリント基板やリード線を介して連結することも考えられる。ただし、かかる場合には、グリップ部2がいずれの位置にあるかを検出する位置検出スイッチを設ける必要がある。
【0034】
この他にも、ピンぼけを防止するには、所定撮影距離にピントを設定する(たとえば撮影距離を60cmとするとかパンフォーカス化すること等)が考えられる。カメラに測距装置が設けられている場合、かかる測距装置が撮影者でなく背景を測距してしまうと、背景に対して撮影距離が設定されてしまうため、ピンぼけが生じやすくなる。一方、カメラを把持した撮影者が腕を伸ばして自身を撮影すると仮定すると、撮影距離はほぼ腕の長さに対応すると考えられる。そこで、撮影距離を強制的に40cm(子供の場合)乃至80cm(体格の良い成人の場合)と設定すれば、かかる撮影者にピントを合わせることができるのである。ただし、一般的な撮影者の場合には、腕の長さは60cm程度考えられるので、撮影距離を固定する場合には60cmとするのが好ましい。一方、ズームレンズ付きカメラの場合、所定絞り、所定ガイドナンバー、所定焦点距離(広角側)で撮影する等の仕方が考えられる。
【0035】
更に、セルフポートレートの撮影時に、測距装置の測距精度を向上させるためには、以下の態様も考えられる。図29は、かかる態様に基づくカメラの正面図である。カメラの本体801において、中央に設けられた撮影レンズ801aの右下には、凸面鏡810が正面を向いて配置されている。一方、カメラの本体801において、上方に設けられたファインダ801cの両側には、一対の測距部801dが設けられている。測距部801dは、たとえばファインダから覗いたときに中央に存在する被写体までの距離を測定するようになっている。
【0036】
ここで、カメラを把持した撮影者が、自身を撮影すべくカメラを自分に向けたときに、撮影者が測距位置におらず測距部801dが撮影者を測距できなければ、不適切な測距結果に基づき撮影距離が設定されてしまうため、ピンぼけが生じる恐れがある。これに対し、かかるカメラによれば、カメラの正面に設けた凸面鏡810に、自分(撮影者P)が写っていることを撮影者が視認できるときは、撮影者の位置が測距部801dの測距位置となる(すなわち測距部の検出有効範囲内にある)ようにしているので、撮影者は凸面鏡810に自分が写るようカメラの姿勢を調整するだけで、自分にピントを合わせることができることとなり、それによりセルフポートレート撮影時のピンぼけを極力防止することができる。尚、凸面鏡810は、図29に示すように被写体側から常時見えるようにしても良いが、凸面鏡810を遮蔽するカバーを設け、セルフポートレートモード設定時に、かかるカバーを待避させて凸面鏡810を露出するようにしても良い。
【0037】
図30は、同様の不具合を解消する別な態様に基づくカメラを示す図であり、図30(a)は、かかるカメラの正面図であり、図30(b)は、図30(a)のカメラをB−B線で切断して矢印方向に見た図である。図30(a)に示すカメラの本体901において、中央に設けられた撮影レンズ901aの右下には、四角錐状の凹部901bが形成されている。一方、カメラの本体901において、上方に設けられたファインダ901cの両側には、一対の測距部901dが設けられている。測距部901dも同様に、たとえばファインダから覗いたときに中央に存在する被写体までの距離を測定するようになっている。
【0038】
図30(b)において、凹部901bの底部には、発光部であるLED910が配置されている。LED910は、不図示の制御回路に接続されており、セルフポートレートモード設定時に点灯するようになっている。
【0039】
セルフポートレートモードが設定された場合、カメラを把持した撮影者が、自身を撮影すべくカメラを自分に向けたときに、撮影者が凹部901b内のLED910を視認できるときは、撮影者の位置が測距部901dの測距位置となる(すなわち測距部の検出有効範囲内にある)ようにしている。従って、撮影者はLED910を視認できるようカメラの姿勢を調整するだけで、自分にピントを合わせることができ、それによりセルフポートレート撮影時のピンぼけを極力防止することができる。
【0040】
図7乃至10は、本発明による第2の実施の形態にかかるカメラを示す図であるが、図7はその斜視図であり、図8はその底面図であり、図9は、シャッタレリーズを可能とする構成を示す図であり、図10は、図9の構成をX−X線で切断して矢印方向に見た図である。尚、第2の実施の形態については、第1の実施の形態に対して異なる点を中心に説明し、共通する部分については詳細な説明を省略する。
【0041】
図7乃至10に示す第2の実施の形態が、第1の実施の形態と実質的に異なる点は、本体1に対するグリップ部102の取り付けの態様である。より具体的には、グリップ部102の底部に一端を固定された連結部材103は、ねじ106を介して、その他端をカメラ本体1の底部略中央に回転自在に取り付けている。従って、連結部材103を本体1に対して回転させることにより、グリップ部102を、本体1に対して、カメラの正面から見て左側(図7,8の実線で示す位置)と、本体1に対して、カメラの正面から見て右側(図7,8の点線で示す位置)との間で変位させることができるようになっている。なお、第1の実施の形態と同様に、グリップ部102が、左側又は右側にあるときには、不図示のクリックが係合することにより、連結部材103とカメラ本体1との不用意な相対回転を防止するようになっている。
【0042】
撮影者は、三脚等を用いることなく自身を撮影するときに、左手でグリップ部102を把持しようとする場合には、かかるグリップ部102を、図7,8の実線で示す位置(第1位置)に変位させれば良く、一方右手で把持しようとする場合には、グリップ部102を図7,8の点線で示す位置(第2位置)に変位させればよい。それにより、撮影の姿勢にかかわらず、グリップ部102をしっかり保持することができ、撮影時の手振れ等を防止することができる。
【0043】
更に、グリップ部2が、いずれの位置にあるときでもシャッタレリーズを可能とする構成について、図9,10を参照して説明する。図において、本体1の底部に設けられたリング状の空洞1eの上壁には、接片104a、104bがそれぞれ一端を固定されている。導電体である接片104a、104bは、制御回路6に接続されている。一方、連結部材103の上面には、それと一体的に回転するパターン基板105が設けられており、パターン基板105上には導電部105a、105bが配置されている。
【0044】
導電部105a、105bは、シャッタレリーズボタン2a(図1乃至3)の押圧によって閉成するレリーズスイッチ7に接続されている。接片104a、104bは、グリップ部102が図7,8の実線又は点線で示す位置にある時に、導電部105a、105bに当接するようになっている。
【0045】
従って、グリップ部102が図7,8の実線又は点線で示す位置にある時に、レリーズスイッチ7が閉成されると、制御回路6は、導通した接片104a、1044bを介して、シャッタレリーズが行われたと判断することができる。
【0046】
図11乃至12は、本発明による第3の実施の形態にかかるカメラを示す図であるが、図11はその斜視図であり、図12は、シャッタレリーズを可能とする構成を示す図である。尚、第3の実施の形態については、上述した実施の形態に対して異なる点を中心に説明し、共通する部分については詳細な説明を省略する。
【0047】
図11乃至12に示す第3の実施の形態が、第1、2の実施の形態と実質的に異なる点は、グリップ部を本体に対して固定した代わりに、シャッタレリーズを本体の左右に設けた点である。より具体的には、図11に示す本体201の上部において、カメラの正面から見てその左端近傍に、第1シャッタレリーズボタン201aを配置し、カメラの正面から見てその右端近傍に、第2シャッタレリーズボタン201bを配置している。
【0048】
更に、モードを切り替える機能を有するモード切替スイッチ202が、両シャッタレリーズボタン201a、201b間に配置されている。モード切替スイッチ202が図中左方に移動したときに、通常撮影モードが設定され、図中右方に移動したときに、セルフポートレートモードが設定されるものとする。図11中カメラを把持している手Hは2本であるが、いずれの手も撮影者の右手であって、図中左方の手Hは、通常撮影モードで撮影を行う際にカメラを把持する位置にあり、図中右方の手Hは、セルフポートレートモードで撮影を行う際にカメラを把持する位置にある。
【0049】
いずれのシャッタレリーズボタンを用いても、シャッタレリーズを可能とする構成について説明する。図12において、本体内には、固定された導電体であるパターン基板204a、204b、204cが配置されている。パターン基板204a及び204cは同一長さの矩形形状であるが、パターン基板204bは短い矩形状となっている。
【0050】
パターン基板204aは、第1シャッタレリーズボタン201aの押圧によって閉成するレリーズスイッチ207aを介して制御回路6に接続され、パターン基板204bは、第2シャッタレリーズボタン201bの押圧によって閉成するレリーズスイッチ207bを介して制御回路6に接続されている。パターン基板204cは、制御回路6に直接接続されている。
【0051】
三つ又状の接片205は、モード切替スイッチ202に連結され、それに応動してパターン基板204a、204b、204c上を摺動するように配置されている。図11に示すように、モード切替スイッチ202が図中左方(通常撮影モード設定時)にあるときには、接片205を介して、パターン基板204a、204cが導通するようになっている。一方、モード切替スイッチ202が図中右方に移動したとき(セルフポートレートモード設定時)には、接片205を介して、パターン基板204a、204b、204c全てが導通するようになっている。
【0052】
図11に示すように、モード切替スイッチ202が図中左方にあるとき(通常撮影モード設定時)には、パターン基板204a、204cのみが導通するようになっているので、第1レリーズスイッチ207aのみがシャッタレリーズに関与することとなる。すなわち、第1シャッタレリーズボタン201aを押圧することにより、第1レリーズスイッチ207aが閉成すると、制御回路6は、導通したパターン基板204a、204cを介して、シャッタレリーズが行われたと判断することができる。
【0053】
このとき、パターン基板204a、204bが非導通状態に維持されるので、第2レリーズスイッチ207bの動作はシャッタレリーズに関与しないようになっている。従って、撮影者が誤って第2シャッタレリーズボタン201aを押圧した場合でも、制御回路6は、シャッタレリーズが行われたとは認識しないこととなり、それによりカメラの誤動作を防止できることとなる。
【0054】
一方、モード切替スイッチ202が図中右方に移動させられたとき(セルフポートレートモード設定時)には、パターン基板204a、204b、204c全てが導通するようになっているので、両レリーズスイッチ207a、207bがシャッタレリーズに関与することとなる。すなわち、第1シャッタレリーズボタン201a又は第2レリーズシャッタボタン201bを押圧することにより、第1レリーズスイッチ207a又は第2レリーズスイッチ207bが閉成状態となり、それにより制御回路6は、導通したパターン基板を介して、シャッタレリーズが行われたと判断することができる。尚、セルフポートレートモード設定時には、絞りは小絞り状態に維持され、被写界深度を深くすることにより被写体のピンぼけを極力防止するようになっている。
【0055】
このように、セルフポートレートモード設定時に、いずれのシャッタレリーズボタン201a、201bを押圧しても、シャッタレリーズができるようにしたのは、撮影者がいずれの手でカメラを把持しても、撮影者自身を撮影できるようにしているためである。尚、セルフポートレートモード設定時に、撮影者が右手でのみカメラを保持するような場合には、第1シャッタレリーズボタン201aを押圧しても、シャッタレリーズが行えないような構成とすることも可能である。
【0056】
又、撮影のため第2シャッタレリーズボタン201bを押すときは、セルフポートレートモード下での撮影がほとんどと考えられるので、第2シャッタレリーズボタン201bの所定操作に応動して(たとえば半押しすることに応動して、又は半押しを所定時間(たとえば3秒)以上持続させることにより応動して、あるいは半押しを複数回繰り返すことに応動して)、セルフポートレートモードを自動的に設定できるように構成しても良い。また、第2シャッタレリーズボタン201bを通常は蓋で覆うようにして、かかる蓋を開放したときに、セルフポートレートモードが設定されるようにすることも考えられる。
【0057】
更に、回転するグリップ部102がいずれの位置にあるときでもシャッタレリーズを可能とするために、レリーズスイッチと制御回路とを、フレキシブルプリント基板やリード線を介して連結することも考えられる。ただし、かかる場合には、グリップ部102がいずれの位置にあるかを検出する位置検出スイッチを設ける必要がある。また、本実施の形態においても、測距部の測距精度を向上させるべく、図29又は30を参照して既に説明したような構成を付加することも考えられる。
【0058】
図13乃至16は、本発明による第4の実施の形態にかかるカメラを示す図であるが、図13はその斜視図であり、図14は、かかるカメラの制御構成を示すブロック図であり、図15は、シャッタレリーズを可能とする構成を示す図であり、図16は、モード切替を可能とする構成を示す図である。図13において、撮影者の右手Hによりカメラの本体301は把持され、その人差し指がシャッタレリーズ兼モード切替機構302(図14)のダイヤル321に載せられている。尚、カメラの本体301の上面中央には、表示装置303が配置されている。又、撮影のため第2シャッタレリーズボタン201bを押すときは、セルフポートレートモード下での撮影がほとんどと考えられるので、第2シャッタレリーズボタン201bを半押しすることに応動して、セルフポートレートモードを自動的に設定できるように構成しても良い。
【0059】
図14において、制御回路6は、シャッタレリーズ兼モード切替機構302に設けられたシャッタレリーズ装置310と、モード切替装置320に接続され、それぞれから動作信号を受けるようになっている。更に制御回路6は、液晶を有する表示装置303に接続され、これに所定の表示を行わせるようになっている。
【0060】
次に、図15を参照して、シャッタレリーズ装置310の構成について説明する。尚、図15において、カメラの本体301の上面を一点鎖線Aで示しており、一点鎖線Aの下方は、本体301内部に設けられているものとする。シャッタレリーズ装置310は、柱部311,312と、支持部材313と、ばね部材314,315と、シャッタレリーズスイッチ316とからなる。これらの構成をより具体的に説明すると、カメラの本体301の内部に植設された2本の柱部311,312が、垂直方向に延在している。柱部311,312の内方には、垂直方向に延在するガイド溝311a、312aが形成されている。
【0061】
ガイド溝311a、312a内には、正面から見て逆T字状の支持部材313が設けられ、かかるガイド溝311a、312aに沿って上下に移動自在となっている。支持部材313の下面には、下方に突出する凸片313aが設けられている。一方、柱部311,312の間であって、凸片313aに対向するようにして、シャッタレリーズスイッチ316が設けられている。
【0062】
シャッタレリーズスイッチ316は、中央にスイッチ片316aを有している。図示していないが、スイッチ片316aは、下方に押圧されることにより不図示のスイッチを閉成し、それにより制御回路6(図14)はレリーズがなされたと判断するようになっている。シャッタレリーズ装置310の両側には、ばね部材314,315が設けられ、支持部材313を上方に付勢している。
【0063】
支持部材313の上部には、ダイヤル321を備えたモード切替装置320が配置されている。次に、図16を参照して、モード切替装置320について説明する。モード切替スイッチ320は、支持部材313と、ダイヤル321と、エンコーダ322とからなる。尚、図16においては、エンコーダを覆うカバー317(図15)は外されて示されている。
【0064】
図16において、支持部材313は、その上端においてダイヤル321を回転自在に支持している。ダイヤル321は、正面に導電体からなるパターン基板322aを取り付けている。パターン基板322a上には、4本の接片322b、322c、322d、322eの各一端が当接しており、その他端は、支持部材322fを介して支持体313に取り付けられている。尚、接片322b、322c、322d、322eは、コード群322gを介して、それぞれ制御回路6(図14)に接続されている。パターン基板322aと、接片322b、322c、322d、322eと、支持部材322fとで、エンコーダ322を形成している。
【0065】
パターン基板322aは、一定角度毎にその導電部の位置を変えて形成されており従って、ダイヤル321の回転と共に、パターン基板322a上を摺動する接片322b、322c、322d、322eは、一定角度毎に導通する接片が変わるようになっている。
【0066】
次に、本実施の形態の動作につき説明する。まず、図13のようにカメラを把持した撮影者は、複数の撮影モードのうち、遠くの被写体を撮影するのに適した遠景撮影モードを選択することとする。かかる場合、撮影者は、図13の点線の矢印で示す方向にダイヤル321を人差し指で左方又は右方に回転させ、遠景撮影モードを探す。
【0067】
このとき、パターン基板322a上を接片322b、322c、322d、322eが摺動し、その導電部に当接した接片322b、322c、322d、322eのいずれかが導通することに基づいて、制御回路6は撮影モードを切り替える。より具体的には、たとえば遠景撮影モードが設定された場合には、制御回路6は、不図示のレンズ駆動装置により撮影レンズを、無限遠の被写体にピントが合う位置に駆動し、同時に表示装置303を介して、遠景撮影モードに切り替えたことを表示するようになっている。従って撮影者は、表示装置303を見ることにより、所望する遠景撮影モードが設定されたことがわかる。
【0068】
次に撮影者が、ダイヤル321を下方に押圧すると、支持部材313が案内溝311a、312aに沿って移動し、凸片313aが、シャッタレリーズスイッチ316のスイッチ片316aを押す。シャッタレリーズスイッチ316が閉成することにより、制御回路6は、シャッタレリーズを行わなくてはならないと判断し、不図示のシャッタ駆動回路を駆動してシャッタ動作を行わせるようになっている。シャッタレリーズ終了後には、支持体313は、ばね部材314,315の付勢力により、元の位置まで上昇する。
【0069】
このように、本実施の形態によれば、両手もしくは片手の複数の指を用いることなく、人指し指のみを用いてシャッタレリーズ及び撮影モードの切り替えが可能となり、操作性が向上する。又、撮影モードを切り替えるときに、人指し指をダイヤルから離す必要が無く、カメラの構えを解除する必要が無くなって、迅速な撮影が可能となる。更に、撮影モードの切替部材を別個に設ける必要はないので、コンパクトなカメラの表面を有効に利用でき、たとえば必要に応じてダイヤルを大きくすることができるので、その操作性はより向上することとなる。
【0070】
ところで、上述した第4の実施の形態においては、ダイヤル321は、支持部材313に対して回転自在となっている。従って、撮影者がシャッタレリーズを行うつもりで、その人指し指に垂直方向下方に力を加えようとしたとき、誤ってダイヤル321を回転させ、その結果意図しない撮影モードが選択されてしまう恐れがある。かかる場合、ダイヤル321の回転にある程度の抵抗を与え、撮影モードの不用意な切り替えを防止する構成があれば便利である。このような構成を、図17,18を用いて説明する。
【0071】
図17、18は、第4の実施の形態にかかるクリック機構340を示す図であり、図17はその正面図であり、図18はその側面図である。図において、ダイヤル321は、回転軸341により支持体313に対して回転自在に支持されている。ダイヤル321に隣接して、外周が波形形状の回転板342が回転軸341に取り付けられ、ダイヤル321と一体的に回転するようになっている。尚、回転板342の係止位置とダイヤル321のモード設定位置とは、予め対応するように決められている。
【0072】
回転板342の下方において、支持体313には垂直方向に延在する袋孔343が形成されている。袋孔343内には、ばね部材344と、上端を袋孔343から露出したボール345が設けられている。ボール345は、ばね部材344の上端と回転板342との間に配置されており、ばね部材344の付勢力により、回転板342の歯(山部)間に押しつけられている。
【0073】
撮影モードを切り替えるため、撮影者がダイヤル321を回転させると、回転板342も回転する、このとき、ボール345は支持体313の袋孔343にとどまっているため、回転板342に対して相対的に移動する。より具体的には、ボール345は、ばね部材344の付勢力に抗しながら回転板342の歯を乗り越え、隣接する歯間に移動しようとし、このとき回転板342にばね部材344の付勢力に基づく抵抗力が生じる。
【0074】
従って、ダイヤル321を回転させる時には、かかる抵抗力が生じることとなり、撮影者がシャッタレリーズを行う際に、無意識にダイヤル321の回転方向に力を付与してしまうような場合でも、撮影者の意図しない撮影モードの切り替えを極力防止して、操作性を向上させることができる。また、ボール345が回転板342の歯を乗り越え、隣接する歯間に移動したときは、ばね部材344の付勢力により、ボール345は、勢い良く回転板342の歯面に衝接し、その際に衝接音と軽い振動とが生じるようになっている。従って撮影者は、ダイヤル321の操作感(手応え、振動)と衝接音とにより、撮影モードの切り替えが行われたことを認識できるようになっている。
【0075】
図19,20は、クリック機構の変形例(クリック機構340’)を示す図であり、図19はその正面図であり、図20はその側面図である。図において、ダイヤル321は、その正面に円周方向に沿って複数の凹部321aを形成している。一方、支持体313に一端を取り付けた、ばね鋼からなる押さえ板346は、その他端を凹部321aの一つに係合させている。
【0076】
撮影モードを切り替えるため、撮影者がダイヤル321を回転させると、凹部321aも回転する、このとき、押さえ板346は、自身を弾性変形させながら凹部321aから離脱して、隣接する凹部321aに移動しようとし、このときダイヤル321に押さえ板346の弾性力に基づく抵抗力が生じる。
【0077】
従って、撮影者がシャッタレリーズを行う際に、無意識にダイヤル321の回転方向に力を付与してしまうような場合でも、撮影者の意図しない撮影モードの切り替えを極力防止して、操作性を向上させることができる。また、押さえ板346が凹部321aから離脱して、隣接する凹部321aに移動したときは、勢い良く凹部321aの表面に衝接し、その際に衝接音と軽い振動とが生じるようになっている。従って撮影者は、ダイヤル321の操作感(手応え、振動)と衝接音とにより、撮影モードの切り替えが行われたことを認識できるようになっている。
【0078】
図21,22は、第5の実施の形態にかかるモード切替装置420を示す図であり、図21はその正面図であり、図22はその側面図である。図において、ダイヤル421には、その正面において、円周方向に連続する複数の山部421aが形成されている。一方、支持部材413には、山部421aに対向するようにして、検出装置422が配置されている。検出装置422は、制御回路6に接続されている。
【0079】
図22に示されているように、検出装置422は、上方ピン422aと下方ピン422bとを備えている。上方ピン422aと下方ピン422bとは、図15のスイッチ片316aと同様な構成を有しており、すなわちピンに沿って押されると、不図示のスイッチが各々閉成するようになっている。
【0080】
図20,21の構成によれば、撮影者が、ダイヤル421を図21の時計回り方向に回転させると、まず上方ピン422aが押圧され、続いて下方ピン422bが押圧される。それにより、制御回路6は、ダイヤル421が時計回りに回転したことを認識する。一方、撮影者が、ダイヤル421を図21の半時計回り方向に回転させると、まず下方ピン422bが押圧され、続いて上方ピン422aが押圧される。それにより、制御回路6は、ダイヤル421が半時計回りに回転したことを認識する。
【0081】
引き続いてダイヤル421が回転すると、上方ピン422aと下方ピン422bとが、その回転角度に対応する数の山部421aを乗り越え、その度に閉成と開成とを繰り返すこととなる。制御回路6は、上方ピン422aと下方ピン422bによる閉成と開成の繰り返し回数をカウントし、既に認識したダイヤル421の回転方向と、カウントされたかかる回数とに基づいて、撮影者が所望する撮影モードを設定できるようになっている。
【0082】
尚、本実施の形態によれば、検出装置422のピン422a、422bと、ダイヤル421の山部421aが、クリック機構(図17乃至図20)としても成立する。より具体的には、撮影モードを切り替えるため、撮影者がダイヤル421を回転させると、山部421aも回転する、このとき、検出装置422のピン422a、422bは、山部421aに当接して、ピンを押し戻そうとするばね(不図示)の付勢力に抗しながら山部421aを乗り越え、隣接する山部間に移動しようとし、このときダイヤル421に抵抗力が生じる。
【0083】
従って、撮影者がシャッタレリーズを行う際に、無意識にダイヤル421の回転方向に力を付与してしまうような場合でも、撮影者の意図しない撮影モードの切り替えを極力防止して、操作性を向上させることができる。
【0084】
図23,24は、第6の実施の形態にかかるモード切替装置520を示す図であり、図23はその正面図であり、図24はその側面図である。図において、ダイヤル521は、回転軸541により支持体513に対して回転自在に支持されている。ダイヤル521に隣接して、円周方向に多数の歯を形成したトゥースプレート542が回転軸541に取り付けられ、ダイヤル521と一体的に回転するようになっている。
【0085】
一方、支持体513の上端には、制御回路6に接続されたフォトセンサ522が設けられている。フォトセンサ522は、側面から見てコ字状となっており、その内側において、検出光を発する発光部522aと、検出光を受光する受光部522bとを有している。フォトセンサ522は、発光部522aと受光部522bとの間に、トゥースプレート542を介在させるようにして、支持体513に取り付けられている。
【0086】
図23,24の構成によれば、撮影者が、ダイヤル521を回転させると、支持体513に固定されたフォトセンサ522の発光部522aと受光部522bとの間を、トゥースプレート542の歯が横切るため、その間発光部522aからの検出光が受光部522bに到達しない状態となる。一方、トゥースプレート542の歯が通過した後は、発光部522aからの検出光は受光部522bに届くようになっている。
【0087】
受光部522bは、検出光を光電変換して、制御回路6に送信するようになっているので、トゥースプレート542の回転に応じた矩形状の信号波が制御回路6に送られることとなる。従って制御回路6は、矩形状の信号波の立ち上がりもしくは立ち下がりの数をカウントすることにより、トゥースプレート542すなわちダイヤル521の回転量を知ることができ、かかる回転量に基づき、撮影者が所望する撮影モードを設定できるようになっている。
【0088】
尚、図23,24の構成では、トゥースプレート542の回転方向については、制御回路6は判断できないため、ダイヤル521は一方向にのみ回転するようにする必要がある。このような構成は、回転軸541と支持体513との間に、ワンウエイクラッチを挿入することにより達成することができる。又は、第5の実施の形態と同様に、フォトセンサを複数設けることで、トゥースプレート542を両方向に回転させた場合における、その回転方向を知ることもできる。
【0089】
更に、より確実な操作を望む場合には、以下のような補助的な態様を選択することもできる。たとえば、シャッタレリーズ時に、誤って撮影モードが切り替わらないようにするため、シャッタレリーズが半押し状態となったことに応動して、制御回路6に、撮影モードの切り替えを禁止させるようにしても良い。あるいは、ダイヤルがあるストロークだけ押し込まれたとき、その回転をロックする機構を設けるようにすることもできる。
【0090】
一方、撮影モード切替時に、誤ってシャッタレリーズを行わないようにするには、制御回路6に、撮影モード切替後、たとえば1秒等一定時間内はレリーズを禁止させるようにしても良い。更に、ダイヤルの押圧方向を垂直方向と異なる方向にすることも考えられる。
【0091】
図25は、ダイヤルの押圧方向を垂直方向と異なる方向にする構成を示す図である。図25において、ダイヤル321を回転自在に支持する支持部材313’は、図中右上に向かって延在する柱部311’、312’により、摺動自在に支持されている。その他の構成については、図15に示す構成と同一である。
【0092】
図25の構成によれば、ダイヤル321は、垂直方向と異なる、柱部311’、312’に沿う方向(図中矢印に示す方向)押圧されることにより、シャッタレリーズが可能となっているので、撮影モード切替時に、誤ってシャッタレリーズを行わないようにすることができる。
【0093】
図26は、図13に示すカメラを背面から見た斜視図である。上述したように、カメラの本体301の上面中央には、表示装置303が設けられている。本体301の背面上端近傍には、表示装置303に隣接してファインダ301bが配置されている。尚、図26において、表示装置303は、遠景撮影モードを示す「山並み」の記号を、液晶により表示している。
【0094】
図26に示す構成によれば、表示装置303が、ファインダ301bに近接して配置されているので、撮影者は、ダイヤル321を用いて撮影モードの切り替えを行ったとき、ファインダ301bから少し視線をずらすのみで、表示装置に表示された、切り替え後の撮影モードを確認できる。従って撮影者は、ダイヤル321に指をおいた状態(カメラを構えた状態)を崩すことなく、切り替え後の撮影モードで撮影でき、それによりカメラの操作性が向上することとなる。
【0095】
更に図26の構成によれば、ダイヤル321の回転位置と、撮影モードとを一義的に対応させる必要がない。より具体的には、カメラのメインスイッチ(不図示)がオンとなった時に常に所定の撮影モードとなるように、制御回路6の制御を設定しておけば、ダイヤル321の初期位置に関わらず、所定の撮影モードから撮影を開始することが可能となる。たとえば、使用頻度の少ない撮影モードを設定したまま、カメラのメインスイッチをオフにしたとしても、次のメインスイッチオン時には、通常の撮影モードに戻すようにすることができるのである。
【0096】
図27は、表示装置の変形例(表示装置603)を示す図であり、図26と同様な、カメラの背面図である。図27においては、表示装置603は、ダイヤル321の裏面にプリントされたモードの記号603aと、本体301の上面に設けられた指標603bとからなる。
【0097】
図27の構成は、設定された撮影モード以外の記号は、本体301に隠れて見えないようになっているため、撮影者は、ダイヤル321を用いて撮影モードの切り替えを行ったとき、ファインダ301bから少し視線をずらすのみで、記号603aを確認できる。従って撮影者は、ダイヤル321に指をおいた状態(カメラを構えた状態)を崩すことなく、切り替え後の撮影モードで撮影でき、それによりカメラの操作性が向上することとなる。また、図27の構成は、液晶等を用いていないため、構成を簡素化でき、また安価に製造できると共にカメラの小型化にも有効となる。
【0098】
図28は、表示装置の別の変形例(表示装置703)を示す図である。図28において、表示装置703は、ファインダ301b内右側に配置された液晶703aを有しており、また図26の構成と同様に、制御回路6(図14)に接続されている。
【0099】
図28に示す構成によれば、表示装置703が、ファインダ301b内に配置されているので、撮影者は、ダイヤル321を用いて撮影モードの切り替えを行ったとき、ファインダ301bに接眼したまま、液晶703aに表示された、切り替え後の撮影モードを確認できる。従って撮影者は、ダイヤル321に指をおいた状態(カメラを構えた状態)を崩すことなく、切り替え後の撮影モードで撮影でき、それによりカメラの操作性が向上することとなる。
【0100】
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。たとえば、図13乃至図28の実施の形態で用いたダイヤル式のモード切替部材の代わりに、シーソー式のモード切替部材を設け、その一方を倒すと撮影モードの切り替えが順方向になされ、他方を倒すと撮影モードの切り替えが逆方向になされるようにしても良い。又、モード切替に限らず、焦点距離切り替え(ズームボタン)等にも応用できる。
【0101】
【発明の効果】
本発明のカメラによれば、カメラを把持した撮影者自身を撮影するのに適するように2つのシャッタレリーズボタンを備えているので、三脚や遠隔操作式のレリーズ機構等を用いることなく撮影者自身を簡便に撮影することができる。
【0102】
更に上記実施の形態に記載のカメラにおいて、第1位置と、該第1位置よりも撮影レンズに対して離れた第2位置との間を移動可能なシャッタレリーズボタンを有するグリップ部材を備え、該グリップ部材が該第2位置にあるときに、前記撮影モードが設定されるようになっているので、前記グリップ部材を片手で把持しつつカメラを自身に向けて、前記シャッタレリーズボタンを押せば、撮影者の腕が写り込むことを極力防止できるようになっている。
【0103】
又、上記実施の形態に記載のカメラにおいて、カメラの正面から見て、撮影レンズの左側の所定位置にシャッタレリーズボタンが位置する第1状態と、撮影レンズの右側の所定位置にシャッタレリーズボタンが位置する第2状態とを切り替え可能であり、前記シャッタレリーズボタンが第2状態に切り替わったときに、前記撮影モードが設定されるようになっているので、たとえば利き腕が右手である撮影者がファインダを覗きつつ撮影を行う場合には、カメラを第1状態に設定すれば、カメラを把持する右手の指で前記シャッタレリーズボタンを押すことができ、一方その撮影者が自身を撮影する場合には、カメラを第2状態に設定すれば、同様にカメラを把持する右手の指で前記シャッタレリーズボタンを押すことができ、それにより撮影に関わらずカメラの操作性を確保することができる。
【0104】
更に実施の形態に記載のカメラによれば、撮影レンズの焦点距離を変更可能となっているカメラであって、前記カメラを把持した撮影者自身を撮影するのに適した撮影条件を設定する撮影モードを備え、前記撮影モードの設定に応じて、前記撮影レンズの焦点距離を、広角側に対応する距離に設定するため、たとえば撮影者が片手でカメラを把持して自身を撮影する場合に、撮影画枠からの自身のはみ出しや欠けなどを防止することができる。また、前記撮影モードの設定に応じて、撮影距離をたとえば人間の腕の長さ程度に近距離に設定するので、カメラを把持した撮影者が腕を伸ばして自身を撮影する場合に、撮影者が合焦のための測距対象となっていなくても、撮影者自身にピントが合うようにすることができる。さらに、前記撮影モードの設定に応じて、シャッタのレリーズによりストロボ発光を強制的に行うようになっているので被写界輝度を高めることができ、それによりシャッタ速度を増大させてカメラのブレ防止を図ることができ、あるいは被写界深度を深くしてピンぼけの防止を図ることができる。
【0105】
本実施の形態に記載のカメラによれば、カメラの状態を切り替える、第1の方向及び第2の方向に移動可能な撮影条件設定部材を、前記第1及び第2の方向と異なる方向に移動させることによりシャッタレリーズが行われるようになっているので、撮影者が単一の撮影条件設定部材を、方向を異ならせて操作することにより、カメラの状態の切り替えとシャッタレリーズとを行うことができ、それによりカメラの操作性を向上させることができる。
【0106】
本実施の形態に記載のカメラによれば、カメラの状態を切り替える、回転軸周りに回転移動可能な撮影条件設定部材を、前記撮影条件設定部材に回転力を伝達する方向と異なる方向に移動させることによりシャッタレリーズが行われるようになっているので、撮影者が単一の撮影条件設定部材を、回転させることと、回転力を伝達する方向と異なる方向に移動させることで、カメラの状態の切り替えとシャッタレリーズとを行うことができ、それによりカメラの操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかるカメラの斜視図である。
【図2】カメラの上面図であり、図2(a)は、グリップ部2が本体1に対して近接した近接位置(第1位置)にある状態を示し、図2(b)は、グリップ部2が本体1に対して離隔した離隔位置(第2位置)にある状態を示している。
【図3】離隔位置にあるグリップ2を、撮影者の左手Hにより把持した状態で示すカメラの斜視図である。
【図4】本体1とグリップ部2との間に配置された、電気接点を、制御回路のブロック図と共に示す上面図である。
【図5】図4の構成をV−V線で切断して矢印方向に見た図である。
【図6】本実施の形態にかかるカメラの制御を示すフローチャートである。
【図7】本発明による第2の実施の形態にかかるカメラを示す図であり、その斜視図である。
【図8】本発明による第2の実施の形態にかかるカメラを示す図であり、その底面図である。
【図9】本発明による第2の実施の形態にかかるカメラを示す図であり、シャッタレリーズを可能とする構成を示す図である。
【図10】本発明による第2の実施の形態にかかるカメラを示す図であり、図9の構成をX−X線で切断して矢印方向に見た図である。
【図11】本発明による第3の実施の形態にかかるカメラを示す斜視図である。
【図12】本発明による第3の実施の形態にかかるカメラを示す図であり、シャッタレリーズを可能とする構成を示す図である。
【図13】 本発明による第4の実施の形態にかかるカメラを示す斜視図である。
【図14】本発明による第4の実施の形態にかかるカメラを示す図であり、かかるカメラの制御構成を示すブロック図である。
【図15】本発明による第4の実施の形態にかかるカメラを示す図であり、シャッタレリーズを可能とする構成を示す図である。
【図16】本発明による第4の実施の形態にかかるカメラを示す図であり、モード切替を可能とする構成を示す図である。
【図17】第4の実施の形態にかかるクリック機構340の正面図である。
【図18】第4の実施の形態にかかるクリック機構340の側面図である。
【図19】クリック機構の変形例(クリック機構340’)の正面図である。
【図20】クリック機構の変形例(クリック機構340’)の側面図である。
【図21】第5の実施の形態にかかるモード切替装置420の正面図である。
【図22】第5の実施の形態にかかるモード切替装置420の側面図である。
【図23】第6の実施の形態にかかるモード切替装置520を示す正面図である。
【図24】第6の実施の形態にかかるモード切替装置520を示す側面図である。
【図25】ダイヤルの押圧方向を垂直方向と異なる方向にする構成を示す図である。
【図26】図13に示すカメラを背面から見た斜視図である。
【図27】表示装置の変形例(表示装置603)を示す図であり、図26と同様な、カメラの背面図である。
【図28】表示装置の別の変形例(表示装置703)を示す図である。
【図29】本発明の一態様にかかるカメラの正面図である。
【図30】別な態様にかかるカメラを示す図であり、図30(a)は、かかるカメラの正面図であり、図30(b)は、図30(a)のカメラをB−B線で切断して矢印方向に見た図である。
【符号の説明】
1、201,301、801、901 本体
2、102 グリップ部
3 連結部材
6 制御回路
8 レンズ駆動装置
9 絞り機構
10 ストロボ装置
11 測光装置
12 測距装置
13 フィルム給送装置
14 シャッタ
303、603,703 表示装置
310 シャッタレリーズ装置
320、420、520 モード切替装置
340、340’ クリック機構
321 ダイヤル
810 凸面鏡
910 LED
Claims (1)
- カメラの正面から見て、撮影レンズの左側に配置された第1のレリーズボタンと、該撮影レンズの右側に配置された第2のレリーズボタンと、
前記カメラの有する通常撮影モードとセルフポートレートモードの、二つの撮影モードから、いずれかの撮影モードを設定するモード切替スイッチと、該モード切替スイッチと前記第1、第2のレリーズボタンが接続された制御回路と、を有し、
前記制御回路は、前記モード切替スイッチにより、前記通常撮影モードが設定されているときは、前記第1、第2のレリーズボタンのうち、一方のみのレリーズ操作を認識し、前記モード切替スイッチにより、前記セルフポートレートモードが設定されているときは、前記第1、第2のレリーズボタンのいずれのレリーズ操作をも認識するよう構成したことを特徴とするカメラ。
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