JP3726427B2 - ポリエステル繊維の直接紡糸延伸方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は合成繊維の直接紡糸延伸方法に関するものであり、さらに詳しくは実用に供し得る良好な特性を有するポリエステル繊維を低コストで製造する直接紡糸延伸方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ポリエステルやポリアミドの工業的な製造方法にワインダーへの巻き取り速度を4000m/分以上とした高速製糸方法が採用されてきている。
【0003】
この高速製糸方法のなかで、従来の紡糸工程と延伸工程の2工程を連続化した直接紡糸延伸方法は、延伸倍率を制御することができるため、従来工程法での糸質をほぼ再現できる有用な製造方法である。しかし、複数の加熱ローラを用い、ローラに糸を必要な熱処理時間に応じて複数回捲回する方法においては、長大なローラを必要とし、装置コスト、エネルギー消費量の面から、製造コストが高く、また作業性も悪く、同時に多糸条を製糸するには対応できないなど欠点も多い製造方法となっている。
【0004】
これらの欠点を解消するため、加熱ローラの代わりにスチームを用いて、延伸倍率が制御可能でかつ低コストの製造方法が特開昭62−141118号公報で提案されている。 該公報では溶融紡出糸条を4000m/分以上の非加熱ローラに引取り、ついで過熱スチームを噴射してガラス転移点以上に加熱しつつ延伸する方法が提案されている。しかしながら、該公報では熱処理室内を走行する繊維の一点に集中するようにスチームを噴射するため、繊維が急速に加熱され、スチームとの接触時期の早遅で、各単繊維間で昇温速度に差を生じ、結果的に、延伸が不均一で、得られる繊維に未延伸部が残存し、染色布帛に濃染状の染め欠点を含むものになってしまうという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
高速製糸では、短時間で糸を延伸可能な温度まで加熱する必要がある上に、加熱ローラを使用しない場合には非接触で糸を昇温する必要がある。熱伝達の面から考えるとスチームが最も好ましいが、高熱伝達係数ゆえに糸が急速加熱されるため、上述のように昇温むらが生じて延伸が不均一となってしまう。
【0006】
繊維糸条を非接触で加熱する際のスチーム以外の加熱媒体としては、吐出後の冷却固化糸条をホットチューブのような加熱帯域で延伸熱処理してから巻き取るホットチューブ紡糸法で使われる乾熱空気がある。乾熱空気はスチームに比べ熱伝達係数が小さいため、いかに効率的に加熱処理を行うかがスチーム以上に重要である。そのために加熱帯域内で糸を開繊とすることが一般的に行われている。
【0007】
例えば、特開昭62−69816号公報ではホットチューブ入口と出口の内径を規定することにより、また特開平7−268721号公報は加熱帯域に導入する糸の配列状態および加熱帯域を有する熱処理装置の形状を規定することにより、糸条を効率的にかつより均一に加熱することを試みている。
【0008】
しかしながら、これらはいずれも口金から吐出された糸条が第1のローラで引き取られるまでの開繊された単繊維状態の糸条に適用されるものであり、ローラ間の延伸のような集束糸条に適用することはできない。また、加熱装置の出入り口は平面状に大きく開口されており、随伴気流の流入があり、効率的な加熱処理が行われているとは言い難い。
【0009】
集束糸条に対する乾熱空気加熱処理は、一旦巻き取った糸の延伸仮撚加工では、特公平2−60769号公報で提案されているように、よく行われている。該公報では仮撚加工時の第1ヒータに非接触の乾熱高温ヒータを用い、そのヒータ温度及び熱処理時間を規定していることにより、染めむらの発生の少ない糸条を得ている。
【0010】
延伸仮撚加工でこのような処理が可能なのは、同加工の最終巻き取り速度が高々900m/分程度で、ヒータに入る糸条の速度は高々600m/分前後と、低速で走行する糸条を対象としているためで、熱処理に供し得る時間が長く取れるためである。
【0011】
本発明が対象とする4000m/分以上の速度で巻き取る直接紡糸延伸方法では、ヒータに入る糸条の速度が1000m/分以上となり、該公報の熱処理条件を適用しても、集束糸条全体を延伸可能な温度まで均一に加熱することができず、かえって延伸むらを生じさせる結果となる。
【0012】
そこで、高速走行糸条の乾熱高温短時間処理を実用可能とするためには検討を進めた結果、熱処理温度とその時間に加え、熱処理装置内の糸条加熱領域を特定のものとすることで同処理が実用可能となることを見いだし、本発明に至った。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は集束された高速走行糸条の非接触加熱延伸において、染めむらの発生のない方法を提供することにある。詳しくは、集束された高速走行糸条のローラー間延伸時の非接触乾熱高温短時間加熱方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は紡糸口金から吐出し冷却固化した後、集束した複数のポリエステル繊維糸条を、非加熱の第1ローラと第2ローラとの間に設置した乾熱熱処理装置内に導入して延伸した後、4000m/分以上の速度で巻き取る直接紡糸延伸方法において、乾熱熱処理装置内の糸条加熱領域の温度Teおよび糸条の通過時間Tiが下記範囲であることを特徴とするポリエステル繊維の直接紡糸延伸方法などを採用することにより達成される。
【0015】
熱処理温度 300≦Te(℃)≦1000
通過時間 0.01≦Ti(sec)≦0.035
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明を詳細に説明する。
【0017】
本発明におけるポリエステルはポリエステルを構成する主たるジカルボン酸成分がテレフタル酸成分が好ましいが、それ以外のジカルボン酸成分を本発明の目的を逸脱しない範囲で使用しても良い。本発明のポリエステルを構成する主たるジオール成分はエチレングリコールが好ましいが、それ以外のジオール成分を、本発明の目的を逸脱しない範囲で使用しても良い。また、本発明のポリエステルには、各種の添加剤、例えば、艶消剤、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、結晶核剤、螢光増白剤などを必要に応じて共重合または混合していても良い。
【0018】
本発明は直接紡糸延伸の工程を適用するが、この場合、4000m/分以上の速度で巻き取ることが1工程化による労務費、設備費や屑の減少などのコストメリットが活かせ、さらには紡糸した直後の、物性の経時変化のない繊維を延伸できるため均一延伸に対して有利となる。高速化に伴う紡糸糸切れによる製糸性悪化のデメリットおよび生産性向上のメリットを考慮した場合、引き取り速度は7000m/分以下が好ましい。
【0019】
本発明の連続紡糸延伸方法においては、複数のポリエステル繊維を一つの第1ゴデーローラ、第2ゴデーローラ、乾熱空気雰囲気を用いて延伸する。
【0020】
本発明では第1ローラおよび第2ローラは非加熱ローラを用いる。非加熱ローラを用いることにより、加熱ローラを用いる従来の方法に対してコストメリットを有する。また、第1ローラおよび第2ローラは糸を捲回しない、いわゆる片掛けとすることが好ましい。片掛けとすることにより、作業効率の向上および同時9糸条以上の多糸条同時製糸が可能となる。
【0021】
口金から吐出された糸条は冷却・固化後、第1ローラとの間で集束される。集束とは単糸群を1つの糸条にまとめることで、集束には通常糸道規制ガイドが使用されるが、交絡ノズルや給油のためのガイドを用いてもよく、その際に交絡や給油を行ってもよい。
【0022】
本発明ではコストメリットから複数糸条を同時に紡糸する。複数とは、2糸条以上をいい、これにより、製造コストを低減させることが可能となる。
【0023】
第1ローラで引き取られた糸条は第2ローラとの間に設置した乾熱熱処理装置内に導入されるが、糸条は1糸条づつ個別の領域に導入され延伸される。そのため、乾熱熱処理装置は複数の糸条が個別に走行し加熱延伸されるための複数の加熱領域を有する。
【0024】
加熱効率およびコスト面から4個以上の加熱領域を有することが好ましく、片掛け非加熱ローラとの組み合わせでは9〜16個の加熱領域を持つことが好ましい。
【0025】
加熱領域はその周りの一部または全部の壁面が加熱され、加熱壁面の加熱には電力、熱媒等が利用される。
【0026】
加熱領域は領域への糸条導入の容易さと糸条熱処理温度変動抑制の面から溝状とすることが好ましく採用される。
【0027】
加熱領域への糸条導入のため、壁面の一部にスリットを設けることができるが、その場合はスリットの巾は極力小さくし、糸条導入時以外はスリット部分を塞ぐことができる構造とすることが加熱効率を高める上で好ましい。加熱領域を溝状とした場合には溝の開口面には開閉可能な蓋を設置することが好ましく、その蓋を保温することがより好ましい。
【0028】
糸条を均一に延伸可能な温度まで昇温するためには糸条と領域を囲む壁面のうち少なくとも三方との距離は1mm以上5mm以下とすることが好ましい。この距離は処理する繊維糸条の繊度により最適値が変化するが、2mm以上4mm以下が対応性が高く、好ましい。
【0029】
該領域が溝状である場合には溝幅が2mm以上10mm以下、溝深さが溝幅の3倍以上で、糸条走行位置は溝の深さの5分の1以下とする必要がある。
【0030】
溝幅は処理する繊維糸条の繊度により最適値が変化するが、4mm以上8mm以下が対応性が高く、好ましい。
【0031】
溝深さとその内部の糸条走行位置は加熱領域への外部および非加熱面の影響を低減し、温度分布が均一な加熱領域を得て、より均一な熱処理を糸条に施すために一体となって決定されるが、溝深さが溝幅の3倍未満である場合には開口面からの影響を受け、温度変動が大きくなり、糸条走行位置での温度が安定せず、均一な熱処理が行われない。糸条走行位置での温度をより安定にする場合には溝深さは15mm以上がより好ましい。 また、糸条走行位置は溝の深さの5分の1を超える位置である場合には、上記に加え、糸条には溝底からの加熱が行われず、均一な延伸が可能な温度までの十分な加熱が行われない。
【0032】
加熱領域の温度Teは300℃以上1000℃以下とする。温度は熱処理装置中央部の加熱領域の壁面に設置した熱電対により測定する。300℃未満では、糸条の全ての単繊維を均一延伸可能な温度まで加熱することができない。また、1000℃を超えると糸条が急速に加熱されるため、単繊維間で昇温むらを生じ、均一な延伸ができない。また、加熱壁面部分にMoなどの高融点材料を使用する必要が生じ、装置コストが高くなる。800℃を超える場合も合金元素添加量が鉄よりも多くなる、いわゆる超合金を使用する必要があるため、装置コストの面からは800℃以下が好ましい。
【0033】
加熱領域の糸条の通過時間Tiは0.01秒以上0.035秒以下とする。0.01秒未満では糸条の全ての単繊維が均一延伸可能な温度まで加熱することができない。また、
0.035秒を超えると、高温になりすぎて単繊維同士の融着が起こり、糸切れ等の原因となる。
【0034】
熱処理装置の入口または/および出口では必要に応じて、糸条と接触する糸条糸道規制ガイドを設けることができる。糸条糸道規制ガイドは糸条随伴気流を分離する機能もあるため、入口側では糸条に常時接触することが好ましい。
【0035】
熱処理装置内では糸条は実質的に非接触で加熱することが好ましい。実質的に非接触とは装置内部において糸条が延伸規制の抵抗体以外の例えば糸道規制ガイド等に接触しないことをいう。装置内に糸道規制のガイド等がある場合、それとの接触により、十分糸温度上がっていないのに延伸が起こり、延伸むらの原因となったり、擦過抵抗により糸切れの原因となる。
【0036】
延伸を装置内で終了させるため、装置出入口または内部に延伸規制のための抵抗体を入れてもよい。出入り口の場合は糸条糸道規制ガイドと兼用できるので、できるだけ出入り口に設置することが好ましい。内部に設置する場合には装置内の糸条は非接触で処理されることが好ましいため、抵抗体と糸が接触する領域は熱処理装置の糸条通過領域長の1/10以下であることが好ましい。
【0037】
本発明では延伸倍率は第1ローラと第2ローラの周速度の比により設定する。
【0038】
本発明では糸条の結晶化を促進させるために、熱セット工程を連続して設けることが好ましい。熱セットの方法としては、本発明の処理時間を長くすること、ホットローラ、加熱板、スチームなどが採用できる。
【0039】
スチームを用いる場合には、糸条を高温で処理する必要があるため、加圧スチーム内を糸条が走行できる装置とすることが好ましく採用される。
【0040】
本発明のポリエステル繊維の延伸方法の一例を、図1にしたがって具体的に説明する。
【0041】
溶融されたポリエステルを口金1から吐出し、口金下保温ゾーン2を通過させた後、チムニー3により冷却風を吹き当てることにより糸条をガラス転移温度以下まで冷却し、給油装置4で給油するとともに集束し、非加熱の第1ゴデーローラ5、乾熱熱処理装置6、非加熱の第2ゴデーローラ7を通過し、その際第1ゴデーローラ5と第2ゴデーローラ7の周速度の比に従って延伸する。さらに、第2ゴデーローラ7を通過した糸条を加圧スチーム処理装置8により熱セットし、非加熱の第3ゴデーローラ9、交絡付与装置10、非加熱の第4ゴデーローラ11を経て、ワインダー12で巻き取る。
【0042】
乾熱熱処理装置6は図2に示すごとく、糸条通過口(入口)13、糸条加熱領域14、糸条通過口(出口)15、加熱壁面16よりなる。また、装置入口、出口には糸条導入案内用のセラミックガイド17、18が装着されている。
【0043】
【実施例】
実施例中の各特性値は次の方法にしたがって求めた。
(A) 熱処理温度測定
乾熱熱処理装置の糸条通過領域の加熱壁面の長手方向の中央部の壁面に設置したCA 熱電対により、糸走行状態で温度が安定した後に実測した。
【0044】
(B) 染色斑
試料をヨコ糸として75本/inchの織密度で製織し、染料としてテラシールネイビーブ ルーを95℃、10リットルの沸騰水中に2g加え、試料織物を15分間浸漬し、撹 拌しつつ染色した。水洗、乾燥後、染色斑を以下の基準により判定した。なお、濃染部 は肉眼観察後、拡大鏡により濃染単糸の存在を確認したものとした。
実施例1〜11、比較例1〜4
オルソクロロフェノール25℃で測定した極限粘度[η]=0.625で酸化チタンを0.40重量%添加したポリエチレンテレフタレートを290℃で溶融し、図1に示した直接紡糸延伸装置を用いて、孔数24の口金1から吐出した。吐出糸条を口金下の0.2mの保温ゾーン2を通過させた後、1.0mにわたって糸条に対して垂直に25m/分、20℃の空気をチムニー3により吹き当てて糸条を冷却し、口金下2.0mに設置した給油装置4により給油し、集束した後、周速度2500m/分の非加熱の糸条片掛けの第1ローラ5で引取った。同様にして計12糸条のポリエステル繊維を第1ローラで引取り、周速度5000m/分の非加熱の糸条片掛けの第2ローラ7との間で乾熱熱処理装置6を用いて熱延伸した。さらに第2ローラ7を通過した糸条を、第2ローラ7と非加熱の糸条片掛けの第3ローラ9の間で内部の糸条処理室が処理長0.5mで2.0kg/cm2 の圧力に維持されている加圧スチーム処理装置を有する熱処理装置8により熱セットした後、交絡付与装置10、第3ローラ9と同一周速度の非加熱の糸条片掛けの第4ローラ11を経て、ワインダー12で巻き取ることによって、12本の50デニール/24フィラメントのポリエステル繊維を得た。
【0045】
その際の乾熱熱処理装置6には糸条加熱領域が図2(A)〜(C)に示す形状のものを用いて、図2(B)の溝幅W1は8mm、溝深さW2は40mm、領域内の糸条走行位置は溝底からの距離D=5mmのところであった。
【0046】
表1に乾熱熱処理装置の熱処理長、熱処理温度、糸条通過時間、得られた繊維の染めむらを示す。
【0047】
【表1】
実施例12〜22、比較例5、6
実施例11と同一の条件で、乾熱熱処理装置の溝幅W1、溝深さW2、糸条走行位置の溝底からの距離Dを変更して、12糸条の50デニール/24フィラメントのポリエステル繊維を得た。
【0048】
表2にW1、W2、Dと得られた繊維の染めむらを示す。
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】
本発明の直接紡糸延伸方法を用いることにより、低コストでかつ染めむらの発生なく、集束された糸条の非接触乾熱加熱延伸が可能となった。そのため従来技術の欠点であった、加熱ローラ使用による高コストやスチーム使用による染め欠点発生の問題を解決できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的に採用される本発明の直接紡糸延伸方式での高速製糸の工程の例を示す概略図である。
【図2】 A:本発明の一例の乾熱熱処理装置の側面図である。
B:本発明の一例の乾熱熱処理装置の上面図である。
C:本発明の一例の乾熱熱処理装置の正面図である。
【符号の説明】
1:口金
2:口金下保温ゾーン
3:チムニー
4:給油装置
5:第1ゴデーローラ
6:乾熱熱処理装置
7:第2ゴデーローラ
8:加圧スチーム処理装置
9:第3ゴデーローラ
10:交絡付与装置
11:第4ゴデーローラ
12:ワインダー
13:糸条通過口(入口)
14:糸条加熱領域
15:糸条通過口(出口)
16:加熱壁面
17、18:糸条導入案内用セラミックガイド
19:走行糸条
Claims (3)
- 紡糸口金から吐出し冷却固化した後、集束した複数のポリエステル繊維糸条を、非加熱の第1ローラ、第2ローラの間に設置した乾熱熱処理装置内に導入して延伸した後、4000m/分以上の速度で巻き取る直接紡糸延伸方法において、乾熱熱処理装置内の糸条加熱領域の温度Teおよび糸条の通過時間Tiが下記範囲であることを特徴とするポリエステル繊維の直接紡糸延伸方法。
熱処理温度 300≦Te(℃)≦1000
通過時間 0.01≦Ti(sec)≦0.035 - 乾熱熱処理装置において、複数の糸条が個別に走行する複数の加熱領域を有し、該領域はその周りの一部または全部の壁面が加熱していることを特徴とする請求項1記載のポリエステル繊維の直接紡糸延伸方法。
- 乾熱熱処理装置が糸条とは実質的に非接触であることを特徴とする請求項1または2記載のポリエステル繊維の直接紡糸延伸方法。
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