JP3726195B2 - 車両用傘入れ - Google Patents

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武彦 遠藤
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、濡れた傘を車室内に入れておくための車両用傘入れに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、濡れた傘を車室内に入れておくために車室内に専用に設置された傘入れといったものはなく、せいぜい濡れた傘を入れたケースをドアハンドルなどの車室内の適宜箇所に引っ掛けておくだけでしかなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、傘を入れたケースをドアハンドルなどの車室内の適宜箇所に引っ掛けておくのではドアの開閉や乗降の邪魔になってしまうことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ドアの開閉や乗降の邪魔になることなく、車室内の特別な箇所に専用の傘入れを最適な状態で設置するべく、車室内のインストルメントパネルのサイドに設けられているエアー吹出口のルーバに把持用の把っ手を差し込むことによってホルダを取り付けて、そのホルダに着脱自在に傘ケースを装着することができるようにしている。そして、ホルダの枠部の前面にルーバから吹き出されるエアを前方に通り抜けさせる開放部分を設けて、その開放部分を塞いだり開いたりできるようにその枠部に回動自在にフードを取り付けて、傘を入れない不使用時には、フードをはね上げてホルダ枠部の前面の開放部分を開いた状態にして、ルーバから吹き出されるエアを何ら邪魔することなく車室内に送り出すことができるようにするとともに、ホルダ内の下方に受板を傾倒可能に枢支させて取り付け、ホルダ内の下方に受板が突出するように傾倒させて、その受板によってビンや缶などの容器を受けさせてドリンクホルダとして用いることができるようにしている。
【0005】
【実施例】
本発明による車両用傘入れにあっては、図1および図2に示すように、車室内のインストルメントパネル1の助手席側のサイドに設けられているエア吹出口のルーバ2に把持用の把っ手3を差し込んで取り付けられるホルダ4と、そのホルダ4に着脱自在に装着される蛇腹式による伸縮自在の傘ケース5とによって構成されている。
【0006】
ホルダ4は、把持用の把っ手3が取り付けられている枠部41と、その枠部41に対して上下方向に回動できるように両端部が枢支されて、枠部41の前面の開放部分を塞いだり開いたりするフード42とからなっている。
【0007】
傘ケース5の装着部51の上縁の周囲には、図3に示すように、複数の突出部52が形成されているとともに、ホルダ4の枠部41の底には、図2および図4に示すように、傘ケース5側の突出部52に応じた切欠部43をもった段部44が突出形成されており、傘ケース5側の突出部52をホルダ4側の切欠部43に入れるようにして傘ケース5の装着部51をホルダ4の下方から差し入れた状態のままで、傘ケース5を回転させてその突出部52をホルダ4側の段部44に係止させて、傘ケース5をホルダ4に着脱自在に装着できるようになっている。
【0008】
このように構成された本発明による車両用傘入れにあっては、傘を入れない不使用時には、フード42を上方にはね上げてホルダ4における枠部41の前面の開放部分を開いたままの状態にして、ルーバ2からのエア吹出しを邪魔しないようにしたうえで、傘ケース5の蛇腹を縮めてコンパクトに収納させておく。
【0009】
そして、傘を入れるときには、図1に示すように、傘ケース5の蛇腹を伸ばしたうえで、フード42を下方に押し下げて枠部41の前面の開放部分を塞いだ状態にして、ホルダ4の上方から傘ケース5内に傘6を差し入れることができるようにする。
【0010】
しかして、傘6を入れているときには、ルーバ2から吹き出される空調されたエアが傘ケース5内に送り込まれて、その除湿効果によって濡れた傘6の乾燥が効果的に行われる。
【0011】
また、ホルダ4からフード42を取り外しておけば、傘6を入れた状態のままで傘ケース5をホルダ4に対して着脱させることができるようになり、傘ケース5からの傘6の出し入れを楽に行わせることができるようになる。
【0012】
また、ホルダ4の枠部41における下方の内壁には、図4に示すように、受板7が傾倒可能なように枢支されており、傘を入れないときに、その受板7を枠部41の内側に突出するように傾倒させて、その受板7によってビンや缶などの容器を受けさせてドリンクホルダとして使用することができるようにしている。ホルダ4の枠部41における上方の内壁には、バネの反発力をもって常時枠部41の内側に突出して、そのバネに抗して下方に押し下げることができるビンや缶などの押え用の板8が枢支されている。
【0013】
【効果】
以上、本発明による傘入れは、車室内のインストルメントパネルのサイドに設けられているエアー吹出口のルーバに把持用の把っ手を差し込むことによってホルダを取り付けて、そのホルダに着脱自在に傘ケースを装着することができるようにしたもので、ドアの開閉や乗降の邪魔になることなく、車室内に専用の傘入れを最適な状態で設置することができる。そして、特に、ホルダの枠部の前面にルーバから吹き出されるエアを前方に通り抜けさせる開放部分を設けて、その開放部分を塞いだり開いたりできるようにその枠部に回動自在にフードを取り付けて、傘を入れない不使用時には、フードをはね上げてホルダ枠部の前面の開放部分を開いた状態にして、ルーバから吹き出されるエアを何ら邪魔することなく車室内に送り出すことができるようにするとともに、ホルダ内の下方に受板を傾倒可能に枢支させて取り付け、ホルダ内の下方に受板が突出するように傾倒させて、その受板によってビンや缶などの容器を受けさせてドリンクホルダとして用いることができるようにしているので、利便性に優れたものになるという利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用傘入れの車室内への設置状態を示す斜視図である。
【図2】本発明による車両用傘入れの車室内への設置状態における部分的な側断面図である。
【図3】本発明による車両用傘入れにおける傘ケースの上面図である。
【図4】本発明による車両用傘入れにおけるホルダの下面図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル
2 エア吹出口のルーバ
3 把っ手
4 ホルダ
5 傘ケース
6 傘
7 受板
41 枠部
42 フード

Claims (1)

  1. 車室内のインストルメントパネルのサイドに設けられているエアー吹出口のルーバに把持用の把っ手を差し込んで取り付けられるホルダと、そのホルダに着脱自在に装着される傘ケースとからなり、ホルダの枠部の前面にルーバから吹き出されるエアを前方に通り抜けさせる開放部分を設けて、その開放部分を塞いだり開いたりできるようにその枠部に回動自在にフードを取り付けるとともに、ホルダ内の下方に受板を傾倒可能に枢支させて取り付け、ホルダ内の下方に受板が突出するように傾倒させて、その受板によってビンや缶などの容器を受けさせてドリンクホルダとして用いることができるようにしたことを特徴とする車両用傘入れ。
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