JP3724664B2 - フランジを有する管体およびその成形方法と成形用金型 - Google Patents

フランジを有する管体およびその成形方法と成形用金型 Download PDF

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フランジを有する管体およびその成形方法と成形用金型に関するもので、限定するものではないが、特に管部分が屈曲したインテークマニホールドとして好適なフランジを有する管体およびその成形方法と成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のインテークマニホールドのようなフランジを有する管体60は、図9に示されているように屈曲した管部分から構成されている。そして、その両端部には第1、2のフランジ61、61’が一体的に設けられている。このようなフランジを有する管体60は、第1管部分63と第2管部分64とから樹脂により2分割体として形成されている。すなわち、第1管部分63は、第1のフランジ61と一体的に成形され、第2管部分64は第2のフランジ61’と一体的に成形されている。そして、これらの、第1、2管部分63、64が互いに接合線65で接合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のフランジを有する管体60も合成樹脂から成形されているので、軽量で自動車のインテークマニホールドに適用すると効果を発揮する。また、第1、2のフランジ61、61’の外側面62、62’には接合部分が存在しないので、他の管体のフランジと接合するとき、外側面62、62’は他のフランジの面に密着する利点もある。さらには第1、2管部分63、64と第1、2のフランジ61、61’は、一体的に成形されているので、第1、2管部分63、64と第1、2のフランジ61、61’との間の強度が大きいという特徴も有する。
しかしながら、欠点もある。例えば、従来のフランジを有する管体60は、第1管部分63と第2管部分64とが接合線65でのみ接合されているので、接合面積が管の肉厚に制約され、十分な接合強度が得られないという欠点がある。十分な接合強度が得られないので、高圧流体を処理対象とする技術分野では使用できない。また、半径方向の接合部分66、66が大きくなり、自動車のエンジンルームのような狭い空間で使用されるときは、他の部品に接触し悪影響を及ぼすこともある。
したがって、本発明は、上記したような従来の欠点を解消したフランジを有する管体を提供しようとするもので、具体的には接合強度が大きく、しかも管部分の径が必要以上に大きくならい、フランジを有する管体およびその成形方法と成形用金型を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、接合部分をフランジ面に平行な面に選定することにより、上記目的が達成される。すなわち、請求項1に記載の発明は上記目的を達成するために、管部分と、該管部分の少なくとも一方の端部に設けられているフランジ部とからなり、前記管部分は、管軸方向に2分割された形状の第1、2の管分割体が接合され、前記フランジ部は、前記第1、2の管分割体のそれぞれと一体的に形成された第1、2のフランジ分割体が接合されている管体であって、前記第1、2の管分割体は、管軸方向の突き合わせ部で、前記第1、2のフランジ分割体は、フランジ面に平行な面で分割されている面接合部で、それぞれ溶融樹脂の射出により接合されているように構成される。請求項2に記載の発明は、請求項1記載の管体において、管部分が屈曲しているインテークマニホールドのように構成される。
請求項3に記載の発明は、1次成形において、管軸方向に2分割された形状の第1の管分割体と第1、2のフランジ分割体とからなる第1分割構造体と、同様に管軸方向に2分割された形状の第2の管分割体と第1、2のフランジ分割体とからなる第2分割構造体とを、突き合わせ部を有するようにそれぞれ一体的に成形し、2次成形により、第1、2分割構造体の突き合わせ部に溶融樹脂を射出してこれらを一体化してフランジを有する管体を成形するとき、前記第1、2のフランジ分割体における突き合わせ部は、フランジ面に略平行な分割面に成形するように構成される。
請求項4に記載の発明は、固定金型とスライド金型とからなり、これらの金型のパーティングライン側には、第1分割構造体を成形するための第1のキャビテイと、第2分割構造体を成形するための第2のキャビテイとが所定の間隔をおいて設けられ、これらの第1、2のキャビテイで第1、2分割構造体を突き合わせ部を有するようにそれぞれ成形し、前記スライド金型を前記固定金型に対してスライドさせて、第1、2分割構造体の突き合わせ部を突き合わせ、突き合わせた部分に溶融樹脂を射出して第1、2分割構造体を一体化するための金型であって、前記第1のキャビテイは、前記固定金型の第2の凹部と前記スライド金型の第1のスライド側コアとで形成されるキャビテイと、前記固定金型の第3の凹部と前記スライド金型の第2のスライド側コアとで形成されるキャビテイと、前記固定金型の第4の凹部と前記スライド金型の第4のスライド側凹部とで形成されるキャビテイとから構成され、前記第2のキャビテイは、前記固定金型の第1のコアと前記スライド金型の第1のスライド側凹部とで形成されるキャビテイと、前記固定金型の第2のコアと前記スライド金型の第3のスライド側凹部とで形成されるキャビテイと、前記固定金型の第1の凹部と前記スライド金型の第2のスライド側凹部とで形成されるキャビテイとから構成されている。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜3により本発明の第1、2の実施の形態に係わるフランジを有する管体1、20を説明する。図1は、第1の実施の形態に係わるフランジを有する管体1の斜視図で、図2は分解斜視図であるが、これらの図に示されている管体1は、管部分2と、該管部分2の両端部に設けられている第1、2のフランジ10、10’とから構成されている。管部分2には、当然ながら管軸方向に流体等が流れる所定径の孔が形成され、第1、2のフランジ10、10’にも同じ径の孔が形成されている。なお、第1、2のフランジ10、10’には接続用のボルト孔が設けられているが図には示されていない。
【0006】
管部分2は、第1の実施の形態では直管状になっていて、管軸方向に2分割された形状の第1、2の管分割体4、5から構成されている。また、第1のフランジ10は、フランジ面に平行な面と管軸に平行な面とで分割された形状の第1、2のフランジ分割体11、12から構成されている。第2のフランジ10’も同様にフランジ面に平行な面と管軸に平行な面とで分割された形状の第1、2のフランジ分割体11’、12’から構成されている。第1の管分割体4と第1のフランジ分割体11と第2のフランジ分割体12’は、一体的に成形されて第1分割構造体Aを構成している。同様に第2の管分割体5と第2のフランジ分割体12と第1のフランジ分割体11’も、一体的に成形されて第2分割構造体Bを構成している。そして、これらの第1、2分割構造体A、Bは、第1、2の管分割体4、5部分では管軸方向の突き合わせ部すなわち接合線6、6部分で成形により、あるいは接着剤により一体化されている。また、第1、2のフランジ分割体11、12、11’、12’も、フランジ面に平行な突き合わせ部すなわち接合面と管軸に平行な接合面とで同様に一体化されている。
【0007】
第1のフランジ10の形状をさらに詳しく説明する。第1のフランジ10を構成している第1のフランジ分割体11は、第1のフランジ10から図1、2において下半部が管部分2の方から厚さ方向に約半分が半円柱状にり欠かれた形状になっている。したがって、第1フランジ分割体11は、肉厚部分13と肉薄部分14とからなり、その外側面15は段差の無い平面になっている。しかしながら、管部分2側の内側面16と接合面17aは、半円形になって段差がある。そして、半円形の接合面17aと、段差を形成している管軸方向の面18aとが接合面になっている。
【0008】
第2のフランジ分割体12は、前述したように第1のフランジ10から図1、2において下半部が管部分2の方から厚さ方向に約半分が半円柱状に切り欠かれた部分である。したがって、第2のフランジ分割体12は、フランジに平行な面17bと管軸に平行な面18bとを有する。そして、これらの面17b、18bが接合面となって、第1のフランジ分割体11の接合面17a、18aに接合されている。
【0009】
第2のフランジ10’の第1、2のフランジ分割体11’、12’は、本実施の形態では形状的に第1のフランジ10の第1、2のフランジ分割体11、12と同じであるので、同じ参照符号にダッシュ「’」を付けて重複説明はしない。
【0010】
本実施の形態によると、色々な効果が得られる。例えば接合面17a、17bおよび17a’、17b’が第1、2のフランジ10、10’の面に平行な面にあり、図9に示されている従来の管部分のみで接合する場合に比較して接合面積が広いので、接着剤で接合しても充分な接合強度が得られる。しかも、第1、2のフランジ10、10’を利用して、他の管に接合すると、第1、2のフランジ10、10’がボルトのような手段により接合面17a、17bおよび17a’、17b’が締め付けられるので、接合強度が不足になるようなことはない。したがって、フランジを有する管体1を安価に得ることができる。さらには、第1、2のフランジ10、10’の外側に位置する外側面15、15’には、接合部分がないので、すなわち凹凸がないので他のフランジと接続するとき密着する。したがって、シールの問題が少なく液漏を生じるようなことはない。
【0011】
図3に本発明の第2の実施の形態が示されている。本実施の形態によると、フランジを有する管体20は、管部分22が屈曲されている点で前述したフランジを有する管体1と相違し、他の部分は同じ構造をしているので、フランジ部分には同じ参照符号を付けて重複説明はしない。本実施の形態によると、管部分22は第1のフランジ10の面に直角な第1直管部23と、第1のフランジ10の面に所定の角度に傾斜している第2直管部24と、第2のフランジ部10’の面に直角な第3直管部25とから構成されている。本実施の形態によっても同様な効果が得られることは明らかである。なお、このように管部分22が屈曲されているフランジを有する管体30は、例えば内燃機関のインテークマニホールドとして好適である。
【0012】
本実施の形態に係わるフランジを有する管体1、20は、上記例に限定されることなく色々な形で実施できる。例えば第1、2の実施の形態では、管部分2、22の両端部に第1、2のフランジ10、10’が設けられているが、いずれか一方にだけフランジ10、10’を設けても実施できることは明らかである。また、管部分2、22の形状および第1、2のフランジ分割体11、12の形状が前述した形状に限定されないことも明らかである。すなわち、接合面17a、17bが、フランジ面に略平行で、これらの接合面17a、17bが第1、2のフランジ10、10’の外側面15、15’に露出していなければ、肉厚部分13と肉薄部分14の厚さに大小があっても実施できることも明らかである。
【0013】
上記したように、本実施の形態に係わるフランジを有する管体1、20は、射出成形により成形した第1の管分割体4、第1のフランジ分割体11等からなる第1分割構造体Aと、第2の管分割体5、第2のフランジ分割体12等からなる第2分割構造体Bとを接着剤で一体化することもできる。接着剤で一体化しても、前述したように、接合面17a、17b、17a’、17b’がフランジの面に略平行で、そして第1、2のフランジ10、10’を利用して取り付けると、フランジの接合面17a、17b、17a’、17b’が締め付けられるので、接合強度が不足になるようなことはなく、実用上問題はないが、以下接合強度のさらに大きい射出成形法により第1、2分割構造体A、Bを1次成形し、そして2次成形により、これらの第1、2分割構造体A、Bを一体化して前述した第1の実施の形態のフランジを有する管体1を成形する例について説明する。
【0014】
図4に一対の金型30、40が開かれた状態で模式的に示されている。これらの金型30、40にはスプル、ランナ、ゲート等は示されておらず、相対的に一方が型開きされ、そしてスライドされるが、以下金型30を固定金型30として、そしてこの固定金型30と対をなす他方の金型40をスライド金型40として説明する。本実施の形態によると、後述するように、固定金型30とスライド金型40の、図4において上方部分で第2分割構造体Bが、そして下方部分で第1分割構造体Aが1次成形により成形され、そしてスライド金型40を固定金型30に対して、図において下方へスライドさせて、これらの第1、2分割構造体A、Bを突き合わせ、突き合わせた部分に溶融樹脂を射出する2次成形により一体化される。
【0015】
固定金型30のパーティングラインP側の上方部分には、第2分割構造体Bの第2の管分割体5の内周面を成形するための半柱状の第1のコア31が設けられている。そして、この第1のコア31の上方に第2のフランジ10’の第1のフランジ分割体11’の上半分すなわち肉薄部分14’を成形するための第1の凹部32が形成されている。また、半柱状の第1のコア31の下方には、第2のコア34が設けられている。この第2のコア34は、後述するスライド金型40の第3のスライド側凹部44と共働するコアで、その厚さは第1分割構造体Aの第1のフランジ分割体11の肉薄部分14の厚さになっている。
【0016】
スライド金型40のパーティングラインP’側の上方部分には、固定金型30の第1のコア31と共働して第2の管分割体5の外周面を成形するための半球面の第1のスライド側凹部41が設けられている。そして第1のスライド側凹部41の上方には、この凹部41に連続して、第2のフランジ10’の第1のフランジ分割体11’の下半分すなわち肉厚部分13’を成形するための同様に半球面の第2のスライド側凹部42が形成されている。また、第1のスライド側凹部41の下方には、固定金型30の第2のコア34と共働して第2のフランジ分割体12を成形するための同様な半球面の第3のスライド側凹部44が設けられている。なお、符号50は、図に示されていない油圧ピストンシリンダ機構等の駆動手段により図において上下方向に駆動される柱状の第1の移動コアを示している。第1の移動コア50の先端部には段差51が形成され、この段差51が成形時に第1のコア31の端部に当接するようになっている。この移動コア50により第1のフランジ分割体11’に流体流通孔が成形される。また、符号38は固定金型30の上方に設けられている半円形の切欠を示し、この切欠38とスライド金型40の切欠48との間に前述した第1の柱状の移動コア50が抜き差し自在に設けられている。
【0017】
第1分割構造体Aは、第2分割構造体Bと同じ形状をしているので、第1分割構造体Aを1次成形するための、固定金型30の第2の凹部35、スライド金型40の第2のスライド側コア45等は、図4の(イ)に示されているように第2分割構造体Bを成形するスライド金型40の第1のスライド側凹部41、固定金型30の第1のコア31等と点対称になっている。すなわち、固定金型30の下方のパーティングラインP側には、第1の管分割体4の外周面を成形するための半球面の第2の凹部35が設けられている。そして、この第2の凹部35の上方には、この凹部35と連続してスライド金型40の第2のスライド側コア46と共働して第2のフランジ分割体12’を成形するための第3の凹部36が形成されている。また、第2の凹部35の下方には、第1のフランジ分割体11の肉厚部分13を成形するための第4の凹部37が設けられている。
【0018】
スライド金型40の下方のパーティングラインP’側には、固定金型30の第1の凹部35と共働して第1の管分割体4の内周面を成形するための半球面の第1のスライド側コア45が設けられている。そしてスライド側コア45の上方には、固定金型30の第2の凹部36と共働して第2のフランジ分割体12’を成形するための同様な先端が半球面の第2のスライド側コア46が設けられている。また、第1のスライド側コア45の下方には、このコア45に連続して、第1のフランジ10の第1のフランジ分割体11の下半分すなわち薄肉部分14を成形するための同様に半球面の第4のスライド側凹部47が形成されている。なお、符号50’は、前述した柱状の移動コア50と対をなす第2の移動コアで、固定金型30の切欠39とスライド金型40の切欠49との間に抜き差し自在に設けられ、この第2の移動コア50’で第1のフランジ分割体11に流体流通孔が成形されようになっている。
【0019】
本実施の形態によると、前述した金型30、40により、後述するように第1、2分割構造体A、Bを接合面すなわち突き合わせ部を有するように成形されるが、そのための金型の形状の一部が図4の(イ)、(ロ)において符号t、t、…で概略的に示されている。また、1次成形した第1、2分割構造体A、Bの突き合わせ部は、図8の(ロ)では符号Tで示されている。第1、2のフランジ分割体11、12等にも突き合わせ部が成形されるが、1次成形により突き合わせ部を有するように成形し、2次成形により突き合わせ部に溶融樹脂を射出して接合する、成形法すなわち突き合わせ部の形状に関し、本出願人は特願平4ー200157号等により多数提案しているので、それを適用することができるので、本実施の形態では、そのための金型30、40の具体的な形状は示されていない。
【0020】
次に、上記金型30、40を使用した成形法を説明する。図5に示されているように、第1、2の移動コア50、50’を、その先端部の段差51、51’が固定金型30の第1のコア31の端部と、スライド金型40の第1のスライド側コア45の端部とにそれぞれ当接するように駆動してスライド金型40を型締めする。そうすると、図4の(イ)、(ロ)にも示されているように、固定金型30の第1のコア31とスライド金型40の第1のスライド側凹部41との間に第2の管分割体5を成形するためのキャビテイ5Cが形成される。また、キャビテイ5Cの上方には、固定金型30の第1の凹部32とスライド金型40の第2のスライド側凹部42と移動コア50とにより第2のフランジ10’の第1のフランジ分割体11’を成形するためのキャビテイ11’Cが連続して形成される。さらには、キャビテイ5Cの下方には固定金型30の第2のコア34とスライド金型40の第3のスライド側凹部44とにより第1のフランジ10の第2のフランジ分割体12を成形するためのキャビテイ12Cが同様に連続して形成される。
【0021】
また、固定金型30とスライド金型40との間には、同様に第1の管分割体4を成形するためのキャビテイ4Cが形成され、第2のフランジ分割体12’を成形するためのキャビテイ12’Cも、さらには第1のフランジ10の第1のフランジ分割体11を成形するためのキャビテイ11Cも連続して形成される。
【0022】
図には示されていないが、これらのキャビテイ5C、11’C、12Cおよびキャビテイ4C、12’C、11Cに射出機から溶融樹脂を射出する。そうすると、キャビテイ5C、11’C、12Cにより第2分割構造体Bが、そしてキャビテイ4C、12’C、11Cにより第1分割構造体Aがそれぞれ1次成形される。1次成形された状態は図6に示されている。
【0023】
第1、2の移動コア50、50’を抜いてスライド金型40を図7に示されているように所定量だけ開く。そうすると、1次成形品の表面積の差等により第2分割構造体Bはスライド金型40の方に、そして第1分割構造体Aは固定金型の方に残る。このとき、第2のスライド側コア46が抜かれるので、固定金型30の第3の凹部36には、第2分割構造体Bの薄肉部分14’の厚さに等しい空間36’が形成される。同様にスライド金型40にも第1分割構造体Aの薄肉部分14の厚さの空間44’が形成される。スライド金型40を下方へスライドさせ、第2分割構造体Bの薄肉部分14’を、固定金型30の空間36’に、そして第1分割構造体Aの薄肉部分14をスライド金型40の空間44’に位置させる。そして型締めする。そうすると、第1、2分割構造体A、Bは、互いに突き合わせ部Tで突き合わされる。次いで図8に示されているように、突き合わせ部Tに溶融樹脂を射出する。この2次成形により第1、2分割構造体A、Bは一体化される。スライド金型40を開いて、周知のようにしてフランジを有する管体1を取り出す。
【0024】
上記実施の形態では、管部分2は直管であるが、図3に示されているような管部分が屈曲したフランジを有する管体20も、同様な金型を使用して成形できることは明らかである。また、上記実施の形態では管部分2の両端部に第1、2のフランジが設けられているが、管部分2、22のいずれか一方の端部に1個設けても実施できることも明らかである。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、管部分と、該管部分の少なくとも一方の端部に設けられているフランジ部とからなり、前記管部分は、管軸方向に2分割された形状の第1、2の管分割体が接合され、前記フランジ部は、前記第1、2の管分割体のそれぞれと一体的に成形された第1、2のフランジ分割体が接合されている管体であって、前記第1、2のフランジ分割体は、フランジ面に平行な面で分割されている面接合部で溶融樹脂の射出により接合するように構成されているので、接合面積が広く、接合強度の大きいフランジを有する管体が得られる。また、接合部分がフランジ面に平行な面にあるので、本発明に係わる管体のフランジを他のフランジにボルト等で接続すると、接合面を締め付けることになり、大きな力が作用しても接合面が剥離するようなことはない。さらには、管部分は第1、2の管分割体が管軸方向の突き合わせ部で溶融樹脂の射出により接合されているが、第1、2のフランジ分割体はフランジ面に平行な面接合部で接合されているので、管部分の径が必要以上に大きくなることがない。したがって、本発明によるフランジを有する管体は、エンジンルームのような狭い空間で使用するインテークマニホールドとして好適である。
また、請求項4記載の金型を使用して、請求項3記載のようにして成形すると、さらに接合強度の大きいフランジを有する管体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す第1の実施の形態の分解斜視図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態を示す斜視図である。
【図4】 成形用金型の実施の形態を示す図で、その(イ)は金型を開いた状態で模式的に示す正面図、その(ロ)は(イ)において矢印ローロでみた断面図、その(ハ)は(イ)において矢印ハーハでみた断面図である。
【図5】 成形用金型を閉じた状態を示す断面図である。
【図6】 1次成形を終わった状態を示す断面図である。
【図7】 1次成形を終わって金型を開いた状態を示す断面図である。
【図8】 2次成形を終わって状態を示す図で、その(イ)は全体の、そして(ロ)は(イ)において矢印ローロでみた断面図である。
【図9】 従来のフランジを有する管体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、20 フランジを有する管体
4 第1の管分割体
5 第2の管分割体
6 接合線(突き合わせ部)
7 接合面 (突き合わせ部)
10、10’ 第1、2のフランジ
11、12、11’、12’ 第1、2のフランジ分割体
30 固定金型 31 第1のコア
32 第1の凹部 34 第2のコア
35 第2の凹部 36 第3の凹部
37 第4の凹部 40 スライド金型 41 第1のスライド側凹部 42 第2のスライド側凹部 44 第3のスライド側凹部 45 第1のスライド側コア 46 第2のスライド側コア 47 第4のスライド側凹部

Claims (4)

  1. 管部分(2、22)と、該管部分(2、22)の少なくとも一方の端部に設けられているフランジ部(10、10’)とからなり、前記管部分(2、22)は、管軸方向に2分割された形状の第1、2の管分割体(4、5)が接合され、前記フランジ部(10、10’)は、前記第1、2の管分割体のそれぞれと一体的に形成された第1、2のフランジ分割体(11、12、11’、12’)が接合されている管体であって、
    前記第1、2の管分割体(4、5)は、管軸方向の突き合わせ部(6)で、前記第1、2のフランジ分割体(11、12、11’、12’)は、フランジ面に平行な面で分割されている面接合部(7、7’)で、それぞれ溶融樹脂の射出により接合されていることを特徴とするフランジを有する管体。
  2. 請求項1記載の管体において、管部分(22)が屈曲しているインテークマニホールドである、フランジを有する管体。
  3. 1次成形において、管軸方向に2分割された形状の第1の管分割体(4)と第1、2のフランジ分割体(11、12’)とからなる第1分割構造体(A)と、同様に管軸方向に2分割された形状の第2の管分割体(5)と第1、2のフランジ分割体(11’、12)とからなる第2分割構造体(B)とを、突き合わせ部(6、7、7’)を有するようにそれぞれ一体的に成形し、2次成形により、第1、2分割構造体(A、B)の突き合わせ部(6、7、7’)に溶融樹脂を射出してこれらを一体化してフランジを有する管体(1、20)を成形するとき、
    前記第1、2のフランジ分割体(11、12’、11’、12)における突き合わせ部(7、7’)は、フランジ面に略平行な分割面に成形することを特徴とする、フランジを有する管体の成形方法。
  4. 固定金型(30)とスライド金型(40)とからなり、これらの金型(30、40)のパーティングライン(P、P’)側には、第1分割構造体(A)を成形するための第1のキャビテイ(4C、12’C、11C)と、第2分割構造体(B)を成形するための第2のキャビテイ(5C、12C、11’C)とが所定の間隔をおいて設けられ、これらの第1、2のキャビテイ(4C、12’C、11C、5C、12C、11’C)で第1、2分割構造体(A、B)を突き合わせ部(6、7、7’)を有するようにそれぞれ成形し、前記スライド金型(40)を前記固定金型(30)に対してスライドさせて、第1、2分割構造体(A、B)の突き合わせ部(6、7、7’)を突き合わせ、突き合わせた部分に溶融樹脂を射出して第1、2分割構造体(A、B)を一体化するための金型であって、
    前記第1のキャビテイ(4C、12’C、11C)は、前記固定金型(30)の第2の凹部(35)と前記スライド金型(40)の第1のスライド側コア(45)とで形成されるキャビテイ(4C)と、前記固定金型(30)の第3の凹部(36)と前記スライド金型(40)の第2のスライド側コア(46)とで形成されるキャビテイ(12’C)と、前記固定金型(30)の第4の凹部(37)と前記スライド金型(40)の第4のスライド側凹部(47)とで形成されるキャビテイ(11C)とから構成され、
    前記第2のキャビテイ(5C、12C、11’C)は、前記固定金型(30)の第1のコア(31)と前記スライド金型(40)の第1のスライド側凹部(41)とで形成されるキャビテイ(5C)と、前記固定金型(30)の第2のコア(34)と前記スライド金型(40)の第3のスライド側凹部(44)とで形成されるキャビテイ(12C)と、前記固定金型(30)の第1の凹部(32)と前記スライド金型(40)の第2のスライド側凹部(42)とで形成されるキャビテイ(11’C)とから構成されていることを特徴とする、フランジを有する管体成形用金型。
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