JP3723959B2 - ユニット式カーテンウオール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のカーテンウオールユニットで構成されたユニット式カーテンウオールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のユニット式カーテンウオールとしては、方形状の枠体にパネルを装着したカーテンウオールユニットを、建物躯体に上下方向、左右方向に順次連続して取付け固定したものが提案されている。
【0003】
前述のユニット式カーテンウオールは、各カーテンウオールユニットが上下方向、左右方向に同一面となるように連続した形状、つまり面状であるのが一般的である。
また、上下に隣接したカーテンウオールユニットが同一面ではなく若干の角度を持って連続した多面体形状とすることで、外観が上下方向に略曲面、つまり曲面状であるユニット式カーテンウオールが提案されている。
また、左右に隣接したカーテンウオールユニットが同一面ではなく若干の角度を持って連続した多面体形状とすることで、外観が左右方向に略曲面、つまり曲面状であるユニット式カーテンウオールが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、2次元方向に曲面状のユニット式カーテンウオールは、隣接したカーテンウオールを若干の角度を持って連続させることで構成できる。
しかし、上下方向及び左右方向の3次元方向にそれぞれ曲面状のユニット式カーテンウオールは、前述のように隣接したカーテンウオールユニットを若干の角度を持って連続させても構成できない。
このようなことから、従来の建物の外観は面状か、2次元方向に曲面状のものに限られ、建物の外観の設計の自由度が小さく、3次元方向に曲面状のユニット式カーテンウオールが要望されている。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたもので、その目的は、3次元方向に曲面状のユニット式カーテンウオールを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、左右方向及び上下方向に連続した複数のカーテンウオールユニットによって左右方向及び上下方向の三次元方向に曲面状としたユニット式カーテンウオールであって、
前記各カーテンウオールユニットは、前記三次元方向の曲面を、その曲面を三次元方向に分割した複数の曲面部を面状とした多面体を構成するように建物躯体に取付けたことを特徴とするユニット式カーテンウオールである。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において各カーテンウオールユニットは、枠体にパネルを装着した面状で、
その枠体の4つの角部の面外方向位置が、各曲面部の4つのコーナー部の面外方向位置と略同一であるユニット式カーテンウオールである。
【0008】
第3の発明は、第2の発明において枠体が面外方向にねじれた形状で、その4つの角部の面外方向位置がそれぞれ異なり、
この枠体内にパネルを面状に装着したユニット式カーテンウオールである。
【0009】
【作 用】
第1の発明によれば、各カーテンウオールユニットを、3次元方向の曲面を、その曲面を3次元方向に分割した複数の曲面部を面状とした多面体を構成するように建物躯体に取付けることで、3次元方向に曲面状のユニット式カーテンウオールとすることができる。
【0010】
第2の発明によれば、設計した3次元方向の曲面に基づき、各曲面部のコーナー部の面外方向位置を算出し、その算出した各コーナー部の面外方向位置のずれ量に見合う形状の枠体を作製することで、その枠体を建物躯体に取付けることで3次元方向に曲面状のユニット式カーテンウオールとすることができる。
【0011】
第3の発明によれば、面状に組立てた枠体を面外方向にねじり加工することで、4つの角部の面外方向位置がそれぞれ異なる枠体とすることができる。
よって、前述の枠体を容易に組立てできる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は建物の外観を示し、この建物の1つの外壁を形成する1つのユニット式カーテンウオール1は複数のカーテンウオールユニット2で構成されている。
このユニット式カーテンウオール1は仮想線で示す面状のユニット式カーテンウオール1に対して3次元方向に曲面状である。
例えば、最下縁部1aが図2に示すように水平で左右方向(矢印X方向)に一直線状で、左右の縦縁部1bが図3に示すように垂直に対して上下方向(矢印Y方向)に曲線状で、最上縁部1cが図2に示すように水平で左右方向に曲線状で、かつ左右中央部1dが最も突出している。
よって、前述のユニット式カーテンウオール1は左右方向及び上下方向の3次元方向に曲面状で、かつ左右中央部1dを境として左右対称形状である。
【0013】
前記カーテンウオールユニット2は図1では矩形板状に図示してあるが、実際には図4に示すように枠体3にパネル4を装着してある。
例えば、左右の縦枠材5間に上横枠材6と下横枠材7と複数の中間横枠材8をそれぞれ連結した方形状で、複数の枠部を有する枠体3と、この枠体3の複数の枠部にそれぞれ装着した複数のガラスなどのパネル4でカーテンウオールユニット2を構成している。
【0014】
前述のように、左右方向及び上下方向の3次元方向に曲面状のユニット式カーテンウオール1を構成する各カーテンウオールユニット2は、前述の3次元方向の曲面を左右方向及び上下方向(つまり3次元方向)に分割した複数の曲面部にそれぞれ対応した面状で、その枠体3の4つの角部の面外方向位置が、前述の各曲面部の4つのコーナー部の面外方向位置と略同一で、その枠体3に装着したパネル4は面状である。つまり、各カーテンウオールユニット2は前述の3次元方向の曲面を、その曲面を分割した複数の曲面部を面状とした多面体を構成するように建物躯体に取付けてある。
【0015】
例えば、図5に示すように1つの曲面部aを形成する下の左右方向の曲線bと上の左右方向の曲線cは面外方向にLだけ位置がずれる。
この曲面部aを形成する右の縦方向の曲線dと左の縦方向の曲線eは面外方向にLだけ位置がずれる。
よって、前述の曲面部aのコーナー部f,g,h,iの面外方向の位置がそれぞれ異なる。
【0016】
前述の曲面部aのコーナー部f,g,h,iの面外方向位置と図4に示すカーテンウオールユニット2の枠3のコーナー部3a,3b,3c,3dの面外方向位置を同一とすれば、前述の曲面部aを面状とすることができる。
【0017】
この実施の形態では、枠体3を面状に枠組みし、その枠組みした枠体3(つまり、自由状態の枠体3)を面外方向にねじり加工して面外方向にねじれた枠体3とすることで、各コーナー部の面外方向寸法が異なる枠体とする。
【0018】
このようにして枠体とすれば、通常一般のように枠体を面状に枠組みする作業と、その枠体を面外方向にねじり加工する作業で作製でき、その作業が容易である。
すなわち、各角部の面外方向位置が異なる枠体を組み立てるには各枠材の寸法、端面形状などを変えなければ良いが、そのようにすると枠体の作製が面倒である。
【0019】
しかも、前述の1つの曲面部aの4つの角部の面外方向の位置のずれ量は全ての曲面部aで同一ではないので、前述の枠体の各コーナー部の面外方向位置のずれ量も全て同一ではない。
これらが相俟って前述の各角部の面外方向位置が異なる枠体を組立てるのは大変面倒である。
【0020】
例えば、図6に仮想線で示す自由状態の枠体3を面外方向にねじり加工して実線で示す面外方向にねじれた枠体3とする。
この時の各角部3a,3b,3c,3dの面外方向位置のずれ量は各枠材の寸法を同一とすればねじり量Sによって決定される。
また、各曲面部におけるコーナー部の面外方向位置のずれ量は設計時に計算で求めることができ、そのずれ量となるようにねじり量Sを決定すれば良い。
【0021】
前述の面外方向にねじれた枠体3の正面形状(自由状態の枠体3と直角方向から見た時の形状)は自由状態の枠体3の正面形状と異なると共に、寸法が小さい。
よって、自由状態の枠体3は、ねじれた枠体の正面形状が所定形状、寸法(設計した形状、寸法)となる形状、寸法とする。
【0022】
前述のように面外方向にねじれた枠体3にパネル4を装着する場合には、枠体3とパネル4との目地幅が枠体3のねじれ寸法(量)に応じて変化するので、その目地に装着するシール材の幅を調整して目地幅の変化を吸収する。
【0023】
例えば、図7に示すように枠体3とパネル4との面外方向一側の目地幅aと面外方向他側の目地幅bがそれぞれ異なるので、その目地幅に対応した幅のシール材を装着して目地幅の変化を吸収する。
つまり、枠体3の最大ねじれ寸法は、面外方向一側の目地幅aと面外方向他側の目地幅bの和の1/2以下である。
【0024】
また、ねじれた枠体3にパネル4を装着する場合には、そのパネル4の面内方向中央部と枠体3の枠材の長手方向中央部との面外方向の一側の目地幅aと他側の目地幅bを略同一とする。
これによって、面外方向の一側の目地幅aと他側の目地幅bとの差を小さくできる。
なお、図7はパネル4の装着を概略的に図示してあり、実際には枠体3の各枠材はパネル装着用溝部を有し、そのパネル装着用溝部にパネル4を入れて面内方向一側と他側に目地部をそれぞれ形成し、各目地部にシール材を装着する。
【0025】
前述のようにして組立てたカーテンウオールユニット2は、建物躯体に下から上及び左右方向に順次取付ける。
例えば、建物躯体に取付けたカーテンウオールユニット2の上方に、次のカーテンウオールユニット2を取付ける場合には、次のカーテンウオールユニット2の下横枠材7を、取付けてあるカーテンウオールユニット2の上横枠材6を基準として取付ける。
また、建物躯体に取付けたカーテンウオールユニット2の左右に、次のカーテンウオールユニット2を取付ける場合には、次のカーテンウオールユニットの一方の縦枠材5を、取付けてあるカーテンウオール2の他方の縦枠材5を基準として取付ける。
【0026】
次に、ユニット式カーテンウオールの具体形状の一例を説明する。
図8に示すように、枠体3は、3つの中間横枠材8を有して4つの枠部を有する。
最も上の枠部にパネル4として不透明パネルが装着されて腰部を形成している。
左右の縦枠材5の上部寄りが図9に示すようにファスナー10で建物躯体11にそれぞれ固定され、枠体3(カーテンウオールユニット2)が建物躯体11にそれぞれ取付けてある。
【0027】
前記各中間横枠材8は図10と図11に示すように、面外方向室内寄りに上下のパネル支持突部8aを有し、面外方向室外寄りに上下の押縁装着部8bを有する。この押縁装着部8bは凹状溝である。
前記各押縁装着部8bには押縁12がそれぞれ取付けてある。
前記パネル支持突部8aとパネル4との間に面外方向一側の目地部を形成し、前記押縁12とパネル4との間に面外方向他側の目地部を形成している。
前記各目地部にシール材13がそれぞれ装着してある。
【0028】
前記上横枠材6と下横枠材7は図11に示すように、面外方向室外寄り部分にパネル支持突部6a,7aと押縁装着部6b,7bを有する。
各押縁装着部6b,7bに押縁12をそれぞれ装着し、前述と同様に面外方向一側、他側の目地部をそれぞれ形成する。
この各目地部にシール材13をそれぞれ装着する。
【0029】
前記上横枠材6の面外方向室内寄り部分に第1上向き突部14と第2上向き突部15が面外方向に間隔を置いて有する。
前記下横枠材7の面外方向室内寄り部分に第1下向き凹部16と第2下向き凹部17が面外方向に間隔を置いて有する。
この第1下向き凹部16内に第1上向き突部14が入り込んでいる。
前記第2下向き凹部17内に第2上向き突部15が嵌まり込み、ウインドバリア18で嵌合部分を水密している。
【0030】
前記縦枠材5は図12に示すように、面外方向室外寄り部分にパネル支持突部5aと押縁装着部5bを面外方向に間隔を置いて有する。
前記押縁装着部5bに押縁12を取付け、前述と同様に面外方向一側、他側に目地部をそれぞれ形成し、その各目地部にシール材13がそれぞれ装着してある。
【0031】
前記縦枠材5の面外方向室内寄り部分に第1外向き凹部19と第2外向き凹部20が面外方向に間隔を置いて有する。
左右に隣接した縦枠材5は縦連結材21で面外方向に揺動可能、つまり左右の枠体3の角度を調整可能に連結してある。
前記縦連結材21は、第1横向き片21aと第2横向き片21bを連結片21cで一体的に連結した断面略H字形状である。
前記第2横向き片21bの両端部が隣接した縦枠材5の第2外向き凹部20に嵌まり込み、ウインドバリア22で嵌合部分を水密している。
前記第1横向き片21aの両端部にレインバリア23がそれぞれ装着してある。この各レインバリア23が隣接した縦枠材5の第1外向き凹部19の内部に圧接して水密している。
【0032】
これにより、左右に隣接した縦枠材5(左右に隣接したカーテンウオールユニット2の縦部相互)が、角度調整可能で、水密して連結される。
前記第1横向き片21aは面外方向室外側に向けて円弧形状に凹んだ形状で、樋部24を形成している。
【0033】
前記各押縁12は同一断面形状で、図8に示すように、枠材連結部材(コーナー部分)にのみ取付けてある。
このようであるから、押縁12とパネル4との間に形成された前記面外方向一側の目地部はコーナー部分のみであるので、その押縁12が無い中間部分においては、図13に示すように、パネル体4の端面と押縁装着部5bとの間にシール材13を装着して気密、水密している。
【0034】
前記左右に隣接した枠体3の上横枠材6における面外方向室内寄り部分間が図14に示すように、シール材25で水密される。例えば後打ジョイントシールで水密される。26はシール受けである。
これによって、上横枠材6の面外方向室内寄り部分上面(第1上向き突部14と第2上向き突部15との間の上面)に流れ込んだ雨水は矢印aで示すように、前記シール材25に沿って流れ、左右に隣接した縦枠材5の面外方向室外寄り部分の間に流れ落ちる。
【0035】
図15に示すように、左右に隣接した枠体3の上横枠材6の第1上向き突部14間に跨って成形シール材27、例えばフラッシュゴムが取付けてある。
この成形シール材27に、前記縦連結材21の第1横向き片21a(樋部24)の下部に接している。
よって、樋部24に沿って流れ落ちた雨水は矢印bで示すように、成形シール材27の上面に流れ落ち、その成形シール材27に沿って面外方向室外側に向けて流れ、左右の縦枠材5間に落下する。
【0036】
次に、前記ファスナー10の具体形状の一例を説明する。
図16、図17、図18に示すように、ファスナー10は躯体側ファスナー30とユニット側ファスナー40を有する。
前記躯体側ファスナー30は、一次ファスナー31と二次ファスナー32を備えている。一次ファスナー31は板状で建物躯体11に固着される。
二次ファスナー32は横片32aと縦片32bでL字形状で、その横片32aが一次ファスナー31に面内方向と面外方向に位置調整自在にボルト・ナット31aで固着される。
前記二次ファスナー32の縦片32bに支持部材33が取付けてある。
この支持部材33は縦片33aと横片33bで略鉤形状で、その横片33bの下面に下向き凹部33cを有し、その下向き凹部33cを二次ファスナー32の縦片32bの上部に嵌め込んで仮取付けされる。
縦片33aの下部寄りと縦片32bがボルト・ナット33dで固着される。
【0037】
前記支持部材33の縦片33aにユニット側ファスナー40が当接する。その当接する面、つまりユニット側ファスナーの縦支持面34は垂直に対して上下方向に円弧形状に湾曲している。
前記支持部材33の横片33bは二次ファスナー32の縦片32bよりも面外方向室内側に突出し、その上面がユニット側ファスナーの横支持面35で、この横支持面35は水平に対して面外方向に略円弧形状に湾曲している。
前記二次ファスナー32の縦片32bと支持部材33の縦片33aとに連結用孔36が相対向して形成してある。この各連結用孔36は左右方向に長い長孔である。
前記二次ファスナー32の縦片32bにおける連結用孔36の周縁部にボルト受片37が固着してある。このボルト受片37は透孔37aを有すると共に、そのボルト受面37bは上下方向に円弧形状に湾曲している。
【0038】
前記ユニット側ファスナー40は、本体41と、この本体41に上下方向に向けて設けた支持ボルト42と、本体41に取付けた当接部材43と、その当接部材43に取付けたナット部材44を備えている。
前記本体41は、面外方向に向う一側片41a、他側片41bと面内方向に向う連結片41cで平面略コ字形状で、その一側片41aの上部寄りが面外方向室内側に突出し、かつ略円形の縦穴45を有する。
【0039】
前記本体41の連結片41cを貫通したボルト46を、縦枠材5に設けた裏板47に螺合して本体41が縦枠材5の上部寄りに固着して取付けられる。
前記支持ボルト42は、前記縦穴45に挿入され、上下に螺合したナット48を一側片41aの突出部上下端面に押しつけて固定される。
この支持ボルト42が前記横支持面35に当接する。
前記当接部材43とナット部材44はプレート49を介してビス50で固着して連結される。この当接部材43とナット部材44は本体41の一側片41aと他側片41bに跨って上下摺動自在に支承される。
前記当接部材43が前記縦支持面34に当接する。
前記プレート49は鉤形状で、その上横片49aが前記支持部材33の上端部に当接している。
前記ボルト受片37の透孔37a、二次ファスナー32の縦片32bの連結用孔36、支持部材33の連結用孔36、当接部材43の透孔43aを貫通した連結用ボルト52がナット部材44に螺合し、躯体側ファスナー30とユニット側ファスナー40が連結される。
【0040】
この実施の形態では、左右に隣接したカーテンウオールユニット2の縦枠材5に取付けたユニット側ファスナー40が1つの躯体側ファスナー30に連結してあるが、別々の躯体側ファスナー30にそれぞれ連結しても良い。
【0041】
前述のように、ユニット側ファスナー40(当接部材43)を支持する縦支持面34が垂直に対して円弧形状に湾曲していると共に、ユニット側ファスナー40(支持ボルト42)を支持する横支持面35が水平に対して面外方向に略円弧形状に湾曲しているので、躯体側ファスナー30に対してユニット側ファスナー40を垂直に対して上下方向に傾斜して連結できる。
したがって、カーテンウオールユニット2の枠体3を建物躯体11に垂直に対して上下方向に傾斜して取付けできる。これによって、面外方向にねじり加工した枠体3がスプリングバックした場合に、そのスプリングバック代を補正できる。
【0042】
また、ユニット側ファスナー40の本体41の連結片41cの室外側面(つまり、縦枠材当接面)が左右方向に円弧形状に湾曲しているので、そのユニット側ファスナー40に縦枠材5を左右方向に傾斜して連結できる。
【0043】
したがって、左右に隣接したカーテンウオールユニット2の枠体3を任意の角度で建物躯体11に取付けでき、前述のスプリングバックを補正できる。
【0044】
カーテンウオールユニット2を取付ける時には、前述の当接部材43とナット部材44は本体41に対して下方に摺動して止めボルト53に当接している。
カーテンウオールユニット2を取付ける場合には、ユニット側ファスナー40が躯体側ファスナー30よりも上方に位置させ、当接部材43を支持部材33の縦支持面34に当接する。
この状態からカーテンウオールユニット2を下方に移動、例えば吊り下げることで、前記プレート49の上横片49aを支持部材33の上端部に当接する。
さらにカーテンウオールユニット2を下方に移動して所定の高さ位置とするが、この時当接部材43とナット部材44は下方に移動せずにユニット側ファスナー40の本体41のみが下方に移動する。
【0045】
このようであるから、カーテンウオールユニット2の上下方向傾斜角度が異なり、カーテンウオールユニット2を所定の高さ位置まで下方に移動するストロークが変化した時でも、当接部材43とナット部材44は支持部材33に対して常に同一高さ位置となる。
したがって、連結用ボルト52の締付け操作が容易である。
【0046】
次に他の実施の形態を説明する。
枠体3を面外方向にねじり加工して3つの角部の面外方向位置を異ならせ、カーテンウオールユニット2を上下方向に斜め、左右方向に斜めにして建物躯体に取付けて4つの角部の面外方向位置を異ならせても良い。
つまり、各カーテンウオールユニット2は、3次元方向の曲面を、その曲面を分割した曲面部が面状となった多面体となるように建物躯体に取付ければ良い。
【0047】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、各カーテンウオールユニットを、3次元方向の曲面を、その曲面を3次元方向に分割した複数の曲面部を面状とした多面体を構成するように建物躯体に取付けることで、3次元方向に曲面状のユニット式カーテンウオールとすることができる。
【0048】
請求項2に係る発明によれば、設計した3次元方向の曲面に基づき、各曲面部のコーナー部の面外方向位置を算出し、その算出した各コーナー部の面外方向位置へずれ量に見合う形状の枠体を作製することで、その枠体を建物躯体に取付けることで3次元方向に曲面状のユニット式カーテンウオールとすることができる。
【0049】
請求項3に係る発明によれば、面状に組立てた枠体を面外方向にねじり加工することで、4つの角部の面外方向位置がそれぞれ異なる枠体とすることができる。
よって、前述の枠体を容易に組立てできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物の外観図である。
【図2】図2の平面図である。
【図3】図3の側面図である。
【図4】カーテンウオールユニットの正面図である。
【図5】枠体の角部、曲面部のコーナー部の面外方向位置の説明図である。
【図6】枠体のねじり加工の説明図である。
【図7】枠体にパネルを装着する説明図である。
【図8】具体例を示すユニットカーテンウオールの一部正面図である。
【図9】図8の右側面図である。
【図10】図8のA−A断面図である。
【図11】図8のB−B断面図である。
【図12】図8のC−C断面図である。
【図13】図8のD−D断面図である。
【図14】左右のカーテンウオールユニット連結部の斜視図である。
【図15】左右・上下カーテンウオールユニット連結部の斜視図である。
【図16】図9のファスナー部分の拡大側面図である。
【図17】図16の平面図である。
【図18】ファスナーの分解斜視図である。
【符号の説明】
1…ユニット式カーテンウオール、2…カーテンウオールユニット、3…枠体、4…パネル、5…縦枠材、6…上横枠材、7…下横材、8…中間横枠材、10…ファスナー。

Claims (3)

  1. 左右方向及び上下方向に連続した複数のカーテンウオールユニットによって左右方向及び上下方向の三次元方向に曲面状としたユニット式カーテンウオールであって、
    前記各カーテンウオールユニットは、前記三次元方向の曲面を、その曲面を三次元方向に分割した複数の曲面部を面状とした多面体を構成するように建物躯体に取付けたことを特徴とするユニット式カーテンウオール。
  2. 各カーテンウオールユニットは、枠体にパネルを装着した面状で、
    その枠体の4つの角部の面外方向位置が、各曲面部の4つのコーナー部の面外方向位置と略同一である請求項1記載のユニット式カーテンウオール。
  3. 枠体が面外方向にねじれた形状で、その4つの角部の面外方向位置がそれぞれ異なり、
    この枠体内にパネルを面状に装着した請求項2記載のユニット式カーテンウオール。
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