JP3722946B2 - 通信端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信端末装置に関し、特に、ビジートーン検出手段により回線上のビシートーン信号が検出されたときに必要に応じて所定の動作を行う通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置等の従来の通信端末装置においては、回線上のビジートーン信号を検出することにより、回線を切断しなければならない場合がある。
【0003】
具体的には、ファクシミリ装置において、自動発呼時に相手装置が通信中または話し中であり、当該ファクシミリ装置を収容している加入者交換機からの「プーップーップーッ」というビジートーン信号が回線上にある場合には、そのビジートーン信号を検出して、回線を解放し、回線使用効率を向上させる場合が例として挙げられる。
【0004】
また、留守番電話機能付きのファクシミリ装置においては、留守時に回線を介して受信する、相手側ユーザからの音声メッセージを録音し、メッセージを話し終わった当該相手側ユーザが、相手側装置のハンドセットをオンフックして回線が切断されることにより、当該ファクシミリ装置を収容している加入者交換機から送出されてくるビジートーン信号を検出して、音声メッセージの録音動作を終了させ、無駄な信号(ビジートーン信号)の録音を行わないようにするような場合もある。
【0005】
このように、回線上のビシートーン信号が検出されたときに必要に応じて所定の動作を行う通信端末装置では、回線上のビシートーン信号を正確に検出できなければならない。
【0006】
ある通信端末装置に回線を介して送出されてくるビジートーン信号は、当該通信端末装置が収容された加入者交換機から送出されるため、回線内の全ての加入者交換機がそれぞれ送出するビジートーン信号の特性が、全ての加入者交換機において、そろっていれば、回線内のどの加入者交換機に収容されることとなっても、単一のビジートーン信号検出特性により、回線上のビジートーン信号を正確に検出できるはずである。
【0007】
我が国における電話回線では、加入者交換機が送出するビジートーン信号(話し中音)の特性は、図13(a)に模式的に示すような特性であり、同図(b)に示す被変調波(400Hz±19Hz)を、同図(c)に示す変調信号波(メーク率50%±10%でかつ1分当り60サイクル±20%)により変調した信号としてとらえることができる。もっとも、同図(a)に示す、電話回線の加入者交換機が送出するビジートーン信号は、同図(b)に示す被変調波を、所定間隔で断続するという単純な変調法により得られるため、その断続周期やメーク率が、変調信号波の特性を表しているといえる。なお、ビジートーン信号の変調信号波の特性は、一般的には、カデンス(cadence)特性といわれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、国によっては、回線内の加入者交換器から実際に送出されるビジートーン信号の特性が、その国において規定された特性に合致しない場合があり、たとえ、その国において規定されたビジートーン信号の特性に併せて、通信端末装置のビジートーン信号検出特性を設定したとしても、回線内の各加入者交換機毎に送出されるビジートーン信号の特性がばらついていて、通信端末装置におけるビジートーン信号の検出特性と、当該通信端末装置が収容される加入者交換機が送出するビジートーン信号の特性とが一致せず、回線上のビジートーン信号を検出できない場合があった。
【0009】
一方、回線内の各加入者交換機毎に送出されるビジートーン信号の特性のばらつきを考慮して、通信端末装置側のビジートーン信号の検出特性を、検出範囲の広いものにした場合には、回線上の通信信号や会話の音声音声をビジートーン信号と誤検出してしまい、通信中に回線が切断されてしまったり、音声メッセージの録音中に回線が突然切断されてしまったりする等の誤動作が発生してしまうという問題があった。
【0010】
また、電話回線の加入者交換機に収容される場合に限らず、内線回線の交換機に収容される場合においても、内線回線内の交換機が送出するビジートーン信号の特性にばらつきがあると、同様の問題が生じる。
【0011】
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、回線上のビジートーン信号を正確に検出できる通信端末装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の通信端末装置は、被変調波が変調信号波により変調された検出対象信号の、前記被変調波の周波数特性が所定の周波数検出特性に合致すると共に前記変調信号波の波形特性が所定の波形検出特性に合致することを条件として、前記検出対象信号をビジートーン信号として検出するビジートーン検出手段を備え、そのビジートーン検出手段により回線上のビシートーン信号が検出されたときに必要に応じて所定の動作を行う通信端末装置において、フィルタ特性のうちの中心周波数が可変なバンドパスフィルタの当該中心周波数を、前記被変調波が前記バンドパスフィルタにより検出されるまで、予め用意された複数の中心周波数の中から順次選択して設定し、前記被変調波が前記バンドパスフィルタにより検出された時点の中心周波数の設定を含む前記フィルタ特性を前記被変調波の周波数特性として検出する周波数特性検出手段と、前記周波数特性検出手段が検出した前記被変調波の周波数特性としての前記フィルタ特性を前記ビジートーン検出手段における前記所定の周波数検出特性として設定する周波数検出特性設定手段とを備え、前記ビジートーン検出手段は、前記周波数検出特性設定手段により前記所定の周波数検出特性として前記フィルタ特性が設定された前記バンドパスフィルタにより前記被変調波が検出されたことをもって、前記被変調波の周波数特性が前記周波数検出特性に合致すると判断することを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の通信端末装置は、請求項1記載の通信端末装置において、前記回線上のビジートーン信号の変調信号波の波形特性を検出する波形特性検出手段と、その波形特性検出手段が検出した波形特性を、前記ビジートーン検出手段における前記所定の波形検出特性として設定する波形検出特性設定手段とを更に備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の通信端末装置は、請求項1または2のいずれかの記載の通信端末装置において、所定のイベントが発生したときに、所定の加入者番号に発呼して前記回線上にビジートーン信号を発生させるビジートーン起動手段を更に備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の通信端末装置は、請求項3記載の通信端末装置において、自局加入者番号を記憶する自局番号記憶手段を更に備える一方、所定のイベントが発生したときに、前記ビジートーン起動手段が発呼する前記所定の加入者番号は、前記自局番号記憶手段に記憶された自局加入者番号であることを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の通信端末装置は、請求項3または4のいずれかの記載の通信端末装置において、装置の使用開始を検出する使用開始検出手段と、その使用開始検出手段が装置の使用開始を検出したときに自局加入者番号を入力させて前記自局番号記憶手段に記憶する自局番号強制登録手段とを更に備え、前記自局番号強制登録手段により前記自局加入者番号が前記自局番号記憶手段に記憶されたということが、前記所定のイベントであることを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の通信端末装置は、請求項3または4記載のいずれかの記載の通信端末装置において、前記ビジートーン検出手段の検出特性の調整指示操作入力を検出する調整指示入力検出手段を更に備え、その調整指示入力検出手段が前記ビジートーン検出手段の検出特性の調整指示操作入力を検出したということが、前記所定のイベントであることを特徴とする。
【0018】
請求項7記載の通信端末装置は、請求項3または4のいずれかの記載の通信端末装置において、装置電源が投入されたことを検出する電源投入検出手段を更に備え、その電源投入検出手段が前記装置電源が投入されたことを検出したということが、前記所定のイベントであることを特徴とする。
【0019】
請求項8記載の通信端末装置は、請求項3または4のいずれかの記載の通信端末装置において、入力された自局加入者番号を前記自局番号記憶手段に記憶する自局番号登録手段を更に備え、その自局番号登録手段により前記自局加入者番号が前記自局番号記憶手段に記憶されたということが、前記所定のイベントであることを特徴とする。
【0020】
請求項9記載の通信端末装置は、請求項3または4のいずれかの記載の通信端末装置において、時間経過を計時して所定時間の経過を繰り返し検出する計時手段を更に備え、その計時手段が前記所定時間の経過を検出したということが、前記所定のイベントであることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0022】
先ず、図1は、本発明の実施の形態に係る、留守番電話器機能を備えたG(グループ)3ファクシミリ装置のブロック構成を示している。
【0023】
同図において、システム制御部1は、装置各部を制御するマイクロコンピュータある。ROM2は、システム制御部1により読み出されるリードオンリメモリであり、制御手順のプログラムや制御に必要な種々のデータが格納されると共に、留守番電話機能のための応答メッセージ用の音声データが予め記憶されているものである。RAM3は、システム制御部1の作業領域として一時的なデーターが格納される他、留守番電話モード時に録音される音声データを蓄積するためのものである。
【0024】
また、RAM3には、本発明特有の記憶領域が、図2に示すように確保されている。同図において、自局加入者番号記憶領域3bは、自局加入者番号を記憶するための領域であり、登録済フラグF記憶領域3aは、自局加入者番号記憶領域3bに自局加入者番号が登録されている場合は、値1にセットされ、登録されていない場合には、値0にリセットされる記憶領域であり、カデンス特性記憶領域3cは、ビジートーン信号を検出するためのカデンス特性のパラメータを記憶するための領域であり、フィルタ特性記憶領域3dは、ビジートーン信号の周波数特性を検出するためのバンドパスフィルタの特性のパラメータを記憶するための領域であり、フィルタ特性のパラメータのうちの可変なパラメータである中心周波数を記憶するための記憶領域3eを含んでいる。なお、それら各記憶内容については、後で詳細に説明する。
【0025】
図1に戻って、バックアップアップ回路4は、図示しない装置主電源がオフの状態でも、RAM3に電力を供給して、その記憶内容を保持させる一方、計時回路5に対しても電力を供給して、装置主電源がオフの状態でも、計時動作を継続できるようにするためのものである。
【0026】
計時回路5は、時間経過を計時して所定時間(例えば1週間)の経過を繰り返し検出するためのものである。また、計時回路5は、必要に応じてシステム制御部1により設定されるタイマ設定値をデクリメントして値が0になると、その旨をシステム制御部1に通知するタイマ動作も行う。
【0027】
スキャナ6は、原稿をイメージセンサで読み取って所定の解像度の画像データーを得るためのものである。プロッタ7は原稿を所定の速度で搬送しながら、スキャナ6で読み取った画像データを記録紙に記録したり(コピー動作)、相手装置からファクシミリメッセージとして受信した画像データを記録紙に記録したりするためのものである。
【0028】
操作部8は、ユーザが、宛先ファクシミリ番号を指定したりするためのテンキーや、送信開始キーや、動作モードを留守番電話モードに設定するための「留守」キー等の他、装置を操作するための各種キーが配設されているものである。表示部9は、装置の動作状態や、操作ガイダンス等を表示するためのものである。画像処理部10は、プロッタ7で読み取った画像データに対して、解像度変換や、補正処理等を行うためのものである。符号化復号化部11は、送信画像データーを、MH方式、MR方式等の符号化方式で符号化圧縮する一方、受信した符号化画像データを復号伸長して元の画像データを得るためのものである。
【0029】
モデム部12は、送信画像データや制御信号を変調して網制御部13を介して回線に出力する一方、回線からの変調信号を復調して元の受信画像データや制御信号を得ることで、G3ファクシミリプロトコルに基づいた伝送制御を行うものである。網制御部13は、回線をモデム部12または併設電話器14のいずれに接続するかの回線切替動作の他、ダイヤルパルスやDTMF信号を発生したり、回線の極性反転を検出したり、着信(リンギンク)を検出したり、回線の直流ループの閉結/解放を行ったり、ハンドセット11のオン/オフフックを検出したりするものである。また、網制御部13には、着信時における回線からの信号をユーザに聞かせたり、留守番モード時に録音された音声メッセージを、後に再生してユーザに聞かせるためのスピーカ12が接続されており、網制御部13は、スピーカ12を回線またはモデム部12のいずかれかに接続するための切替動作も行う。
【0030】
モデム部12は、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)と、A/D変換器及びD/A変換器により構成され、通常中のG3ファクシミリモデムとしてのデータの変換復調動作の他、留守番モード時に、回線に送出する応答メッセージのための音声データをROM2から読み出して、アナログ信号に変換して網制御部13を介して回線に送出したり、留守番モード時に、回線から受信する音声メッセージを符号化して音声データに変換してRAM3に記憶(録音)したり、留守番モード時にRAM3に録音された音声データを読み出して、アナログ信号に変換して網制御部13を介してスピーカ15に出力したりするための信号処理を行う。
【0031】
また、モデム部12は、回線上の電力を検出することにより回線上に何らかの信号が乗っていることを検出するための、それ自体よく知られたエネルギ検出部12aと、回線上のトーン信号を検出するためのトーン検出部12bを備えている
【0032】
トーン検出部12b自体は、すでに知られたものである。しかし、従来のトーン検出部は、トーン信号の周波数特性を検出するためのバンドパスフィルタの特性パラメータが固定で、中心周波数も、例えば、400Hzに固定されていたのに対して、本実施の形態では、システム制御部1からのパラメータの設定により、トーン検出部12bの周波数検出特性を変化させる構成としている。
【0033】
上記各部は、システムバス16により相互に接続されて、通常のファクシミリ通信を行う他、操作部8の「留守」キーが押下されて、動作モードがFAX留守番電話モードに設定されると、留守対応動作を行う。また、動作モードが、併設電話器14への着信を優先する電話モードに設定されている場合には、網制御部13が回線と併設電話器14とを優先的に接続して、ファクシミリメッセージの受信や送信を開始するために操作部8の「スタート」キーがユーザにより押下されたれると回線を併設電話器14からモデム部12へ切り替える。
【0034】
ここで、着信時における処理手順について、図3及び4を参照して説明する。
【0035】
それらの図において、システム制御部1は、網制御部13が回線からの呼び出し信号を検出するのを監視する(判断101のNoループ)。
【0036】
呼び出し信号が検出された場合(判断101のYes)は、動作モードの設定状態を調べ、「電話モード」である場合は、判断101に戻り、併設電話器14がユーザによりオフフックされるのを待つ。
【0037】
「FAX留守番電話モード」である場合は、回線を閉結して(処理103)、「ただいま近くにおりません。ファックスを送信される方はそのまま送信してください。メッセージのある方はピーという発信音の後にお話しください」とうような応答メッセージの音声データをROM2から読み出してモデム部12に与え、モデム部12がアナログの音声信号に変換して、回線に送出する(処理104)。
【0038】
そして、タイマT1をスタートさせる(処理105)。つまり、設定時間T1を計時回路5に設定してタイマ動作をスタートさせる。そして、FAX発呼トーンを検出するかを監視し(判断106)、検出した場合(判断106のYes)は、通常のFAX受信動作を行い(処理107)、判断101に戻る。
【0039】
検出しない場合(判断106のNo)は、タイマT1がタイムアウトしたかを判断し(判断108のNo)、タイムアウトしていない場合(判断108のNo)は、判断106に戻る。このようにして、FAX発呼トーンを検出しないまま(判断106のNo)、時間T1が経過した場合(判断108のYes)は、ピーという発信音を回線に送出した後、音声録音動作をスタートする(処理109)。
【0040】
そして、タイマT2をスタートさせる(処理110)。つまり、設定時間T2を計時回路5に設定してタイマ動作をスタートさせ、エネルギ検出部12により回線上に何らかの信号(この場合は音声信号)が検出されたかを判断し(判断111)、検出されない場合(判断111のNo)は、タイマT2がタイムアウトしたかを判断し(判断112)、タイムアウトしていない場合(判断112のNo)は、判断111に戻る。このようにして、音声を検出しないまま(判断111のNo)、時間T2が経過した場合(判断112のYes)は、音声録音動作をストップして(処理113)、それまでの録音データを消去して(処理114)、通常のFAX受信動作に移行し(処理115)、処理115の後は、判断101に戻る。
【0041】
判断111において、音声が検出された場合(判断111のYes)は、ビジートーン信号が検出されたかを監視し(判断116のNoループ)、検出された場合(判断116のYes)は、音声録音動作をストップして(処理117)、判断101に戻る。
【0042】
このように、音声メッセージの録音時に、相手が必要な音声メッセージを話し終わって、相手装置のハンドセットをオンフックしたことで、回線が切断され、本実施の形態のファクシミリ装置が収容された交換機(網制御部13が内線回線に接続されている場合には内線回線の交換機であり、電話回線に接続されている場合には、電話回線の加入者交換機である)から送出されたビジートーン信号を検出して、録音動作をストップすることで、不要な信号を録音することなく、正味の音声メッセージのみを録音できる。
【0043】
ここで、ビジートーン信号は、ある周波数特性の被変調波が、ある波形特性(カデンス特性)の変調信号波により変調された信号である。一方、トーン検出部12bにおける、ビジートーン信号の被変調波の周波数を検出するためのフィルタ特性は、図2に示したように、RAM3に格納された、中心周波数3eを含むフィルタ特性3dに基づいてシステム制御部1により設定され、ビジートーン信号の変調信号波のカデンス(前記被変調波の断続のリズム)を検出するためのカデンス特性は、図2に示したように、RAM3に格納された、カデンス特性3cに基づいてシステム制御部1により設定される。
【0044】
ここでもし、中心周波数3eを含むフィルタ特性3dや、カデンス特性3cが、従来のように固定されていたとすると、本実施の形態のファクシミリ装置が収容される交換機毎の、送出するビジートーン信号の特性(被変調波の周波特性及び変調信号波の波形(カデンス)特性により表される)のばらつきにより、場合によっては、ビジートーン信号を検出できない事態が生じ得る。
【0045】
その場合、判断116のNoループが無限ループとなってしまい、ビジートーン信号が音声メッセージとして録音され続けてしまう不都合が生じる。
【0046】
そこで、本実施の形態では、本実施の形態のファクシミリ装置が収容された交換機から回線上に実際に送出されているビジートーン信号の被変調波の周波数特性や、変調信号波のカデンス特性にそれそれ合致するフィルタ特性及びカデンス特性に、ビジートーン信号の検出特性を設定することで、収容される交換機によらず正確なビジートーン信号の検出を可能とする。
【0047】
そのためのビジートーン信号検出特性設定処理手順について、図5及び図6を参照して説明する。
【0048】
それらの図において、システム制御部1は先ずタイマT3をスタートさせる(処理201)。つまり、設定時間T3を計時回路5に設定してタイマ動作をスタートさせる。そして、図2に示したようにRAM3の自局加入者番号記憶領域3bに記憶された自局加入者番号に応じたダイヤルパルス信号またはDTMF信号を網制御部13により発生させることで自動発呼する(処理202)。これにより、交換機からは、ビシートーン信号が送出されることになり、回線上にビジートーン信号が乗っている状態になる。そのビジートーン信号は、網制御部13を介してモデム部12に入力される。
【0049】
その状態で、回線上のビジートーン信号のカデンスのサンプリングを開始する(処理203)。そして、エネルギ検出部12aによりカデンスが検出されているかを判断し(判断204)、検出されていない場合(判断204のNo)は、タイマT3がタイムアウトしたかを判断し(判断205)、タイムアウトしていない場合(判断205のNo)は、判断204に戻る。そのようにして、カデンスが検出されることなく(判断204のNo)、タイマT3がタイムアウトした場合(判断205のYes)、処理216に処理を移して、ビジートーン信号の検出に異常があった旨を表示部9に表示して処理を終了する。
【0050】
判断204において、ビジートーン信号のカデンスが検出できた場合(判断204のYes)は、検出したカデンス特性は許容範囲内かを判断し(判断206)、許容範囲内でない場合(判断206のNo)は、処理216に処理を移して、ビジートーン信号の検出に異常があった旨を表示部9に表示して処理を終了する。
【0051】
許容範囲内であった場合(判断206のYes)は、検出したカデンス特性を、RAM3のカデンス特性記憶領域3cに記憶する(処理207)。
【0052】
ここで、回線上のビジートーン信号のカデンス特性の検出についてであるが、自局に発呼することにより回線上に乗っている信号は、ビジートーン信号であるはずであり、エネルギ検出部12aは、カデンス特性に応じて断続する、すなわち、ある程度の振幅(エネルギ)がある期間と、振幅(エネルギ)が0の期間とを交互に繰り返すビジートーン信号の、ある程度の振幅(エネルギ)がある期間を検出する。
【0053】
したがって、システム制御部1は、エネルギ検出部12aが、回線上のエネルギを検出している期間と、検出していない期間をそれぞれサンプリングすることにより、自装置が収容された交換機から実際に送出されるビジートーン信号のカデンス特性を知ることができる。
【0054】
もっとも、自局に発呼しても、回線上のビジートーン信号のカデンスを検出できない場合や、検出できても、ノイズ等の影響によりビジートーン信号としてありえないような特性が検出された場合には、そのままカデンス特性として採用しないで、その旨ユーザに通知することで、誤ったカデンス特性の検出を未然に防ぐ。
【0055】
このようにして、回線上の実際のビジートーン信号の変調信号波のカデンス特性が検出できるが、エネルギ検出12aは、回線上に信号が乗っているか否かを検出するのみで、その周波数特性までは検出しない。
【0056】
そこで、次に、システム制御部1は、回線上の実際のビジートーン信号の被変調波の周波数特性を更に検出するために、トーン検出部12bのトーン検出用のフィルタ特性のパラメータ中の中心周波数を振って、被変調波の周波数特性を検出する。
【0057】
具体的には、まず、変数kに1を代入し(処理208)、タイマT4をスタートさせる(処理209)。つまり、設定時間T4を計時回路5に設定してタイマ動作をスタートさせる。
【0058】
そして、トーン検出部12bのバンドパスフィルタの中心周波数を、f(k)、すなわち、f(1)に設定する(処理210)。それにより、トーン検出部12bのフィルタ特性は、図7に示すように、中心周波数f(1)にピークを持つ特性となり、中心周波数f(1)の近傍の周波数の信号のみが遮断されることなく検出され、中心周波数f(1)の近傍でない周波数の信号は遮断されて検出されないことになる。
【0059】
そのように、トーン検出部12bのフィルタの中心周波数をf(k)(現在はf(1))に設定した上で、ビジートーン信号を検出できたかを調べる(判断211)。検出できた場合(判断211のYes)、すなわち、トーン検出部12aが信号を検出している状態と、していない状態とが交互に繰り返す状態が検出できた場合は、そのビジートーン信号を検出できた中心周波数を、図2に示したRAM3のフィルタ特性記憶領域3d中の中心周波記憶領域3eに記憶して(処理213)、処理を終了する。なお、トーン検出部12aが信号を検出している状態と、していない状態とが交互に繰り返す状態が検出できた場合に、その信号を検出している期間と、していない期間とをそれぞれサンプリングすれば、この段階で、ビジートーン信号のカデンス特性を検出することも可能である。
【0060】
さて、ビジートーン信号を検出できない場合(判断211のNo)は、タイマT4がタイムアウトしたかを判断し(判断212)、タイムアウトしていない場合(判断212のNo)は、判断211に戻る。
【0061】
ビジートーン信号を検出することなく(判断211のNo)、タイマT4がタイムアウトした場合(判断212のYes)は、変数kをインクリメントして(処理214)、変数kがnを越えていない場合(判断215のNo)は、処理209に戻る。
【0062】
これにより、トーン検出部12bのフィルタの中心周波数が、図7に示すように順次f(1)からf(n)まで等間隔で振られ、その間にビジートーン信号が検出できた中心周波数が、処理213により、ビジートーン信号を検出できた中心周波数として、図2に示したRAM3のフィルタ特性記憶領域3d中の中心周波記憶領域3eに記憶されることになる。なお、トーン検出部12bのフィルタ特性のうちの中心周波数以外の減衰特性等は、本実施の形態では固定している。
【0063】
そして、トーン検出部12bのフィルタの中心周波数を、図7に示すように順次f(1)からf(n)まで振っても、その間にビジートーン信号が検出できなかった場合は、ビジートーン信号の検出に異常があった旨を表示部9に表示して(処理216)、処理を終了する。
【0064】
なお、f(1)からf(n)までの周波数範囲の中間の周波数f(n/2)を、統計的に見てビジートーン信号の被変調波の周波数となる確率が最も高い周波数(例えば、400Hz)とすれば、f(1)からf(n)までの中心周波数の振り幅を、実際のビジートーン信号の被変調波の周波数特性の検出のために最も有効に使用できる。また、統計的に見てビジートーン信号の被変調波の周波数となる確率が最も高い周波数から順に、トーン検出部12bのフィルタの中心周波数として設定していくことで、実際のビジートーン信号の被変調波の周波数特性を迅速に検出できることが期待できる。
【0065】
このようにして、RAM3のカデンス特性記憶領域3cには、本実施の形態のファクシミリ装置が収容されている交換機から実際に送出されるビジートーン信号の変調信号波のカデンスの検出に最適なカデンス特性が記憶される。また、フィルタ特性記憶領域3dの中心周波数記憶領域3eには、本実施の形態のファクシミリ装置が収容されている交換機から実際に送出されるビジートーン信号の被変調波の検出に最適な周波数が記憶される。
【0066】
これにより、図4に示した処理手順中の判断116における、ビジートーン信号の検出は、RAM3に記憶された最適な検出特性に基づいて行われることになり、判断116のNoループが、無限ループになって、音声録音動作が停止しなくなる事態発生を未然に防ぐことができる。
【0067】
また、ビジートーン信号の検出特性を、実際のビジートーン信号の特性と合致させるため、トーン検出部12bのフィルタの減衰特性を中心周波数を中心とした急峻な特性とすることが可能となり、従来のように、実際のビジートーン信号の特性のばらつきを考慮して、トーン検出部12bのフィルタの減衰特性を中心周波数を中心としてゆるやかな特性にする必要がなくなり、音声信号をビジートーン信号と誤認して回線を切断してしまうようなことを防止できる。
【0068】
以上説明した図5及び図6に示したビジートーン検出特性設定処理を行うことで、ビジートーン信号の検出特性を最適化できるが、そのビジートーン検出特性設定処理を常時実行していたのでは、ファクシミリ装置としての本来の動作に支障をきたすためが行えなくなるため、そのビジートーン検出特性設定処理を、何らかのイベントの発生を条件として起動するようにしなければならない。
【0069】
以下、図5及び図6に示したビジートーン検出特性設定処理を起動する条件となる各種イベント別の、ビジートーン検出特性設定処理の起動手順について、図8ないし図12を参照して説明する。
【0070】
先ず、図8に示す起動手順について説明する。
【0071】
同図において、システム制御部1は、装置電源がONされると、装置各部の初期化処理を行って(処理301)、装置を起動した後に、RAM3aの登録済フラグF記憶領域3aに記憶された値が0かを確認する(判断302)。値が1である場合(判断302のNo)は、自局加入者番号記憶領域3bに、自局加入者番号がすでに登録済であるため、待機状態にそのまま移行する。
【0072】
RAM3aの登録済フラグF記憶領域3aに記憶された値が0である場合(判断302のYes)は、自局加入者番号記憶領域3bに、自局加入者番号がまだ未登録であるため、自局加入者番号強制入力処理を行う(処理303)。
【0073】
その自局加入者番号強制入力処理は、具体的には、表示部9に、自局加入者番号を入力しないと装置使用できない旨の表示をして、自局加入者番号の入力を促し、操作部8からテンキーで自局加入者番号を入力させる処理である。
【0074】
そして、入力された自局加入者番号をRAM3の自局加入者番号記憶領域3bに記憶し(処理304)、併せて、登録済フラグFの値を1にセットしてから(処理305)、図5及び図6に示したビシートーン検出特性設定処理を行う(処理306)。
【0075】
RAM3の記憶内容は、バックアップ回路4によりバックアップされているため、登録済フラグFの値を予め0にリセットしておくことで、装置の使用が開始されるときのみ判断302の判断結果がYesとなり、自局加入者番号が入力されて、処理306のビジートーン検出特性設定処理が行われることになる。
【0076】
これにより、装置の使用開始時にかならずビジートーン検出特性設定処理が行われることになり、以後正確なビジートーン信号の検出が行えることになる。
【0077】
次に、図9に示す起動手順について説明する。
【0078】
同図において、システム制御部1は、自局加入者番号登録操作が起動されるのを監視する(判断401のNoループ)。具体的には、操作部8の、自局加入者番号登録処理を起動するめためのキーが押下されるのを監視する。
【0079】
自局加入者番号登録操作が起動されると(判断401のYes)、自局加入者番号入力処理を行い(処理402)、操作部8のテンキーから順次入力される番号を、自局加入者番号として認識する。そして、入力された自局加入者番号をRAM3の自局加入者番号記憶領域3bに記憶してから(処理403)、図5及び図6に示したビシートーン検出特性設定処理を行う(処理404)。
【0080】
これにより、装置の設置場所が変わって、自局加入者番号が変更になったりしたために、ユーザが自局加入者番号を再登録する度に、処理404のビジートーン検出特性設定処理が行われることになる。
【0081】
したがって、装置の設置場所が変わって、収容される交換機も、元の交換機とは別のものなってしまったかも知れない場合でも、そのような場合には、必ずビジートーン検出特性設定処理が行われることになり、以後正確なビジートーン信号の検出が行えることになる。
【0082】
次に、図10に示す起動手順について説明する。
【0083】
同図において、システム制御部1は、ビジートーン信号の検出特性設定動作を起動する操作の入力があるかを監視する(判断501のNoループ)。具体的には、操作部8の、ビジートーン信号の検出特性設定動作を起動するためのキーが押下されるのを監視する。
【0084】
ビジートーン信号の検出特性設定動作を起動する操作の入力が検出されると(判断501のYes)、図5及び図6に示したビシートーン検出特性設定処理を行う(処理502)。
【0085】
これにより、ユーザが、ビジートーン信号の検出特性を再設定したいときには、いつでも、検出特性設定動作を起動する操作を入力することで、処理502のビジートーン検出特性設定処理を行うことができる。したがって、本実施の形態のファクシミリ装置が収容されている交換機がいつのまにか交換されていて、ビジートーン信号をうまく検出できなくなってしまったような場合でも、ビジートーン信号を正確に検出できる状態に容易に復帰させることができる。
【0086】
次に、図11に示す起動手順について説明する。
【0087】
同図において、システム制御部1は、装置電源がONされると、装置各部の初期化処理を行って(処理601)、装置を起動した後に、図5及び図6に示したビシートーン検出特性設定処理を行う(処理602)。
【0088】
システム制御部1が、処理601において装置電源がON時の初期化処理を行うということは、システム制御部1が、装置電源がONされたことを検出したことになり、装置電源がONされる毎に、処理602のビジートーン検出特性設定処理が行われることになる。したがって、本実施の形態のファクシミリ装置が収容されている交換機がいつのまにか交換されていて、ビジートーン信号をうまく検出できなくなってしまったような場合等でも、ユーザにそのことを意識させることなく、ビジートーン信号を正確に検出できる状態に容易に復帰させることができる。
【0089】
最後に、図12に示す起動手順について説明する。
【0090】
同図において、システム制御部1は、装置電源がOFFの状態でもバックアップ回路4から供給される電力により計時動作を行う計時回路5のタイマを読み出し(処理701)、予め設定された、ビジートーン信号の検出特性の更新の時間(例えば、1週間)が経過するまで待つ(判断702のNoループ)。更新の時間が経過した場合は(判断702のYes)、図5及び図6に示したビシートーン検出特性設定処理を行う(処理703)。そして計時回路5のタイマをリセットして(処理704)、ビジートーン信号の検出特性の更新の時間の計時動作を再起動してから判断701に戻る。
【0091】
これにより、ビジートーン信号の検出特性の更新の時間が経過する毎に、処理704のビジートーン検出特性設定処理が行われることになる。したがって、本実施の形態のファクシミリ装置が収容されている交換機がいつのまにか交換されていて、ビジートーン信号をうまく検出できなくなってしまった場合等でも、ユーザにそのことを意識させることなく、ビジートーン信号を正確に検出できる状態に容易に復帰させることができる。
【0092】
なお、以上説明した実施の形態においては、ビジートーン検出特性設定処理において回線上にビジートーン信号を発生させるために、自局加入者番号へ自動的に発呼する場合に限定して説明したが、それに限らず、ユーザに手動で自局加入者番号へダイヤルさせたり、ユーザが、話し中であることが分かっている相手装置の加入者番号にダイヤルしたりすることで、回線上にビジートーン信号を発生させるようにしてもよい。また、発呼すると必ず話し中(通信中)状態となるような特定の加入者番号を回線側で用意するか、あるいは、発呼すると必ず話し中(通信中)状態となるような構成の、特定の加入者番号が割り当てられた装置を用意しておき、それら特定の加入者番号に自動的発呼するようにしてもよい。しかし、自局加入者番号へ自動的に発呼する構成が、もっとも簡単かつ確実である。
【0093】
また、以上説明した実施の形態においては、通信端末装置の1つであるファクシミリ装置に本発明を適用したが、本発明はそれに限らず、回線上のビジートーン信号を検出して、必要な動作を行う構成の通信端末装置であれば、同様に適用可能なものである。
【0094】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、前記周波数特性検出手段により前記回線上の実際のビジートーン信号の被変調波の周波数特性を検出し、その検出した周波数特性を、前記周波数検出特性設定手段が、前記ビジートーン検出手段における前記所定の周波数検出特性として設定するため、前記ビジートーン検出手段は、前記回線上の実際のビジートーン信号の被変調波の周波数特性に最適な周波数検出特性で、前記回線上のビジートーン信号を検出でき、本発明に係る通信端末装置が収容される交換機が送出するビジートーン信号の被変調波の周波数特性にばらつきがあっても、正確にビジートーン信号を検出することが可能となる効果が得られる。また、前記被変調波の実際の周波数特性を、前記被変調波の周波数の直接の測定ではなく、前記ビジートーン検出手段がビジートーン信号検出のために用いる前記バンドパスフィルタが当該被変調波を実際に検出できたときの中心周波数の設定を含むフィルタ特性として検出して、その検出されたフィルタ特性が設定された前記バンドパスフィルタにより前記ビジートーン検出手段がビジートーン信号検出を行うため、従来のように、実際のビジートーン信号の特性のばらつきを考慮して、前記バンドパスフィルタの減衰特性を中心周波数を中心としてゆるやかな特性にする必要がなくなり中心周波数を中心とした急峻な特性とすることが可能となり、音声信号をビジートーン信号と誤認して回線を切断してしまうようなことを防止できる利点もある。
【0095】
請求項2に係る発明によれば、請求項1記載の通信端末装置において、前記回線上のビジートーン信号の変調信号波の波形特性を検出する波形特性検出手段と、その波形特性検出手段が検出した波形特性を、前記ビジートーン検出手段における前記所定の波形検出特性として設定する波形検出特性設定手段とを更に備えたため、前記ビジートーン検出手段は、前記回線上の実際のビジートーン信号の被変調波の周波数特性に最適な周波数検出特性のみならず、変調信号波の波形特性に最適な波形検出特性で、前記回線上のビジートーン信号を検出でき、通信端末装置が収容される交換機が送出するビジートーン信号の被変調波の周波数特性のみならず、変調信号波の波形特性にばらつきがあっても、正確にビジートーン信号を検出することが可能となる効果が得られる。
【0096】
請求項3に係る発明によれば、請求項1または2のいずれかの記載の通信端末装置において、所定のイベントが発生したときに、所定の加入者番号に発呼して前記回線上にビジートーン信号を発生させるビジートーン起動手段を更に備えたため、前記周波数特性検出手段が前記回線上の実際のビジートーン信号の被変調波の周波数特性を検出するためや、前記波形特性検出手段が前記回線上の実際のビジートーン信号の変調信号波の波形特性を検出するために必要となるビジートーン信号を、発呼すると通信中状態となるような所定の加入者番号に発呼することで、前記回線上に自動的に発生させることができる利点がある。
【0097】
請求項4に係る発明によれば、請求項3記載の通信端末装置において、所定のイベントが発生したときに、前記ビジートーン起動手段が発呼する前記所定の加入者番号は、前記自局番号記憶手段に記憶された自局加入者番号であるため、前記周波数特性検出手段が前記回線上の実際のビジートーン信号の被変調波の周波数特性を検出するためや、前記波形特性検出手段が前記回線上の実際のビジートーン信号の変調信号波の波形特性を検出するために必要となるビジートーン信号を、発呼すると必ず通信中状態となる自局加入者番号に発呼することで、前記回線上に容易に発生させることができる利点がある。
【0098】
請求項5に発明によれば、前記自局番号強制登録手段により前記自局加入者番号が前記自局番号記憶手段に記憶されたということが、前記周波数特性検出手段が前記回線上の実際のビジートーン信号の被変調波の周波数特性を検出するためや、前記波形特性検出手段が前記回線上の実際のビジートーン信号の変調信号波の波形特性を検出するために必要となるビジートーン信号を、前記回線上に発生させる契機となるため、装置の使用開始時に自動的に前記ビジートーン検出手段のビジートーン信号の検出特性が最適に設定されることになり、装置の使用開始時から正確なビジートーン信号の検出が可能となる利点がある。
【0099】
請求項6に係る発明によれば、前記調整指示入力検出手段が前記ビジートーン検出手段の検出特性の調整指示操作入力を検出したということが、前記周波数特性検出手段が前記回線上の実際のビジートーン信号の被変調波の周波数特性を検出するためや、前記波形特性検出手段が前記回線上の実際のビジートーン信号の変調信号波の波形特性を検出するために必要となるビジートーン信号を、前記回線上に発生させる契機となるため、本発明に係る通信端末装置の設置場所が変更されたことにより、収容される交換機も変更になったと思われる場合等には、いつでも前記ビジートーン検出手段のビジートーン信号の検出特性を最適に設定でき、正確なビジートーン信号の検出が可能となる利点がある。
【0100】
請求項7に係る発明によれば、前記電源投入検出手段が前記装置電源が投入されたことを検出したということが、前記周波数特性検出手段が前記回線上の実際のビジートーン信号の被変調波の周波数特性を検出するためや、前記波形特性検出手段が前記回線上の実際のビジートーン信号の変調信号波の波形特性を検出するために必要となるビジートーン信号を、前記回線上に発生させる契機となるため、本発明に係る通信端末装置の電源が投入される毎に、前記ビジートーン検出手段のビジートーン信号の検出特性が最適に設定されることになり、本発明に係る通信端末装置が収容された交換機がいつのまにか別の交換機に交換されて交換機からのビジートーン信号の特性が変化したような場合でも、ユーザの手を煩わすことなく正確なビジートーン信号の検出を維持できる利点がある。
【0101】
請求項8に係る発明によれば、前記自局番号登録手段により前記自局加入者番号が前記自局番号記憶手段に記憶されたということが、前記周波数特性検出手段が前記回線上の実際のビジートーン信号の被変調波の周波数特性を検出するためや、前記波形特性検出手段が前記回線上の実際のビジートーン信号の変調信号波の波形特性を検出するために必要となるビジートーン信号を、前記回線上に発生させる契機となるため、本発明に係る通信端末装置の設置場所が変更されたことにより収容される交換機がおそらく変更になり、自局加入者番号も変更になったために、ユーザが変更後の自局加入者番号を入力した場合には、自動的に前記ビジートーン検出手段のビジートーン信号の検出特性が最適に設定されることになり、正確なビジートーン信号の検出を維持できる利点がある。
【0102】
請求項9に係る発明によれば、前記計時手段が前記所定時間の経過を検出したということが、前記周波数特性検出手段が前記回線上の実際のビジートーン信号の被変調波の周波数特性を検出するためや、前記波形特性検出手段が前記回線上の実際のビジートーン信号の変調信号波の波形特性を検出するために必要となるビジートーン信号を、前記回線上に発生させる契機となるため、所定時間が経過する毎に、前記ビジートーン検出手段のビジートーン信号の検出特性が最適に設定されることになり、本発明に係る通信端末装置が収容された交換機がいつのまにか別の交換機に交換されて交換機からのビジートーン信号の特性が変化したような場合でも、ユーザの手を煩わすことなく正確なビジートーン信号の検出を維持できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置のブロック構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置のRAM内に確保される記憶領域を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置における着信時の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図2と共に、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置における着信時の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置におけるビジートーン検出特性設定処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図5と共に、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置におけるビジートーン検出特性設定処理手順を示すフローチャートである。
【図7】トーン検出フィルタ特性について示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置における装置電源投入時の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置における待機状態時の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置における待機状態時の、図9とは別の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置における装置電源投入時の、図8とは別の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置における待機状態時の、図9または図10とは別の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】ビジートーン信号と、そのビジートーン信号を構成する被変調波と変調信号波とを示す図である。
【符号の説明】
1 システム制御部
2 ROM
3 RAM
3a 登録済フラグF記憶領域
3b 自局加入者番号記憶領域
3c カデンス特性記憶領域
3d フィルタ特性記憶領域
3e 中心周波数記憶領域
4 バックアップ回路
5 計時回路
6 スキャナ
7 プロッタ
8 操作部
9 表示部
10 画像処理部
11 符号化復号化部
12 モデム部
12a エネルギ検出部
12a トーン検出部
13 網制御部
14 併設電話器
15 スピーカ

Claims (9)

  1. 被変調波が変調信号波により変調された検出対象信号の、前記被変調波の周波数特性が所定の周波数検出特性に合致すると共に前記変調信号波の波形特性が所定の波形検出特性に合致することを条件として、前記検出対象信号をビジートーン信号として検出するビジートーン検出手段を備え、そのビジートーン検出手段により回線上のビシートーン信号が検出されたときに必要に応じて所定の動作を行う通信端末装置において、
    フィルタ特性のうちの中心周波数が可変なバンドパスフィルタの当該中心周波数を、前記被変調波が前記バンドパスフィルタにより検出されるまで、予め用意された複数の中心周波数の中から順次選択して設定し、前記被変調波が前記バンドパスフィルタにより検出された時点の中心周波数の設定を含む前記フィルタ特性を前記被変調波の周波数特性として検出する周波数特性検出手段と、
    前記周波数特性検出手段が検出した前記被変調波の周波数特性としての前記フィルタ特性を前記ビジートーン検出手段における前記所定の周波数検出特性として設定する周波数検出特性設定手段とを備え、
    前記ビジートーン検出手段は、前記周波数検出特性設定手段により前記所定の周波数検出特性として前記フィルタ特性が設定された前記バンドパスフィルタにより前記被変調波が検出されたことをもって、前記被変調波の周波数特性が前記周波数検出特性に合致すると判断することを特徴とする通信端末装置。
  2. 前記回線上のビジートーン信号の変調信号波の波形特性を検出する波形特性検出手段と、その波形特性検出手段が検出した波形特性を、前記ビジートーン検出手段における前記所定の波形検出特性として設定する波形検出特性設定手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
  3. 所定のイベントが発生したときに、所定の加入者番号に発呼して前記回線上にビジートーン信号を発生させるビジートーン起動手段を更に備えたことを特徴とする請求項1または2のいずれかの記載の通信端末装置。
  4. 自局加入者番号を記憶する自局番号記憶手段を更に備える一方、所定のイベントが発生したときに、前記ビジートーン起動手段が発呼する前記所定の加入者番号は、前記自局番号記憶手段に記憶された自局加入者番号であることを特徴とする請求項3記載の通信端末装置。
  5. 装置の使用開始を検出する使用開始検出手段と、その使用開始検出手段が装置の使用開始を検出したときに自局加入者番号を入力させて前記自局番号記憶手段に記憶する自局番号強制登録手段とを更に備え、前記自局番号強制登録手段により前記自局加入者番号が前記自局番号記憶手段に記憶されたということが、前記所定のイベントであることを特徴とする請求項3または4のいずれかの記載の通信端末装置。
  6. 前記ビジートーン検出手段の検出特性の調整指示操作入力を検出する調整指示入力検出手段を更に備え、その調整指示入力検出手段が前記ビジートーン検出手段の検出特性の調整指示操作入力を検出したということが、前記所定のイベントであることを特徴とする請求項3または4記載のいずれかの記載の通信端末装置。
  7. 装置電源が投入されたことを検出する電源投入検出手段を更に備え、その電源投入検出手段が前記装置電源が投入されたことを検出したということが、前記所定のイベントであることを特徴とする請求項3または4のいずれかの記載の通信端末装置。
  8. 入力された自局加入者番号を前記自局番号記憶手段に記憶する自局番号登録手段を更に備え、その自局番号登録手段により前記自局加入者番号が前記自局番号記憶手段に記憶されたということが、前記所定のイベントであることを特徴とする請求項3または4のいずれかの記載の通信端末装置。
  9. 時間経過を計時して所定時間の経過を繰り返し検出する計時手段を更に備え、その計時手段が前記所定時間の経過を検出したということが、前記所定のイベントであることを特徴とする請求項3または4のいずれかの記載の通信端末装置。
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