JP3721860B2 - 燃料サプライポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、燃料サプライポンプに関し、詳細にはコモンレール式燃料噴射システムにおいて燃料をコモンレールに圧送する燃料サプライポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、エンジンの燃料噴射制御に関して、噴射圧力の高圧化を図り、且つ燃料の噴射タイミング及び噴射量等の噴射条件をエンジンの運転状態に応じて最適に制御する方法として、コモンレール式燃料噴射システムが知られている。コモンレール式燃料噴射システムは、ポンプによって所定圧力に加圧された燃料噴射制御用の作動流体をコモンレールに内に蓄圧状態に貯留し、作動流体圧力を利用して各気筒にそれぞれ配置されたインジェクタを作動させて、インジェクタから対応する燃焼室内に燃料を噴射するシステムである。燃料が各インジェクタにおいてエンジンの運転状態に対して最適な噴射条件で噴射されるように、コントローラが各インジェクタに設けられた制御弁の作動を制御している。
【0003】
コモンレールから燃料供給管を通じて各インジェクタの先端に形成された噴孔に至る燃料流路内には、常時、噴射圧力相当の燃料圧が作用しており、各インジェクタは燃料供給管を通じて供給される燃料を通過又は遮断する制御を行うため開閉弁と当該開閉弁を開閉駆動するための電磁アクチュエータを備えている。コントローラは、加圧燃料が各インジェクタにおいてエンジンの運転状態に対して最適な噴射条件で噴射されるように、コモンレールの圧力と各インジェクタの電磁アクチュエータの作動とを制御している。また、作動流体としてエンジンオイルをコモンレールに貯留し、コモンレールからインジェクタの圧力室に供給したオイル圧力でインジェクタ内の増圧室内に供給されている燃料を所定の圧力まで増圧する型式のコモンレール式燃料噴射システムも提案されている。
【0004】
従来のコモンレール燃料噴射システムを図5に基づいて説明する。燃料タンク7からフィードポンプ6によって吸い上げられた燃料は、燃料サプライポンプ1に送られる。燃料サプライポンプ1は、例えばエンジンによって駆動されるプランジャ式の可変容量式高圧ポンプであり、燃料をコモンレール2に圧送する。供給された燃料は蓄圧状態にコモンレール2に貯留され、コモンレール2からインジェクタ3に供給される。インジェクタ3は、エンジンの型式に応じて通常、各気筒に対応して複数個設けられており、コモンレール2から供給された燃料を各対応する燃焼室内に噴射する。
【0005】
燃料サプライポンプ1は、エンジンの出力によって駆動されるポンプ駆動カム10と、ポンプ駆動カム10に当接して往復動をするプランジャ11とを備えており、プランジャ11の頂面がポンプ室12の壁面の一部を形成している。フィードポンプ6が送り出した燃料は燃料通路13を通じてポンプ室12に流入する。ポンプ室12と燃料通路13との間にはインレットバルブ15が配設されており、燃料通路13を通じてポンプ室12に流入する燃料量を制御している。ポンプ室12の吐出側、即ち、ポンプ室12とコモンレール2との間を繋ぐ燃料吐出路14には逆止弁17が設けられている。
【0006】
コモンレール2には、コモンレール圧力がシステム異常等に起因して異常上昇するのを防ぐために、常閉型のリリーフ弁20が備えられている。常閉型のリリーフ弁20は、コモンレール圧力が所定の設定圧力よりも高圧になると開弁して、コモンレール2内の燃料を排出路21を通じて燃料タンク7へ放出し、コモンレール2内の燃料圧を低下させる。コモンレール2に貯留された燃料は、燃料供給管23を通じてインジェクタ3に供給される。また、コモンレール2に設けられた圧力センサ22が検出したコモンレール圧力Prは、エンジンの電子制御モジュール(ECM)であるコントローラ8に入力される。
【0007】
インジェクタ3は、図示が省略されたシリンダヘッド等のベースに設けられた穴部にシール部材によって密封状態に取付けられる。インジェクタ3はインジェクタ本体内を往復動可能な針弁31と、針弁31がリフトしたときに開口して燃料を燃焼室(図示せず)に噴射する噴孔32を備えている。針弁31の頂面33は、燃料供給管23からの燃料圧が供給されるバランスチャンバ30の壁面の一部を形成している。燃料供給管23に接続する燃料通路34は、針弁31の周囲に形成された燃料溜まり35に連通している。燃料溜まり35に臨む針弁31の第1テーパ面36には(針弁31の開弁時には、針弁31の先端に形成され且つインジェクタ本体のテーパ状弁シートと着座して噴孔32を開閉する第2テーパ面37にも)燃料圧力が作用して、針弁31にリフト力を与える。一方、針弁31には、バランスチャンバ30内の燃料圧力に基づく押し下げ力と、リターンスプリング(図示せず)の戻し力とが作用する。リフト力、押し下げ力及び戻し力のバランスによって針弁31のリフトが制御される。
【0008】
コモンレール2内の高圧燃料は、燃料流路の一部を構成する燃料供給管23、燃料供給管23から分岐した供給路38を通じてバランスチャンバ30に供給される。供給路38には、オリフィス39が設けられている。バランスチャンバ30内の燃料圧を制御するため、バランスチャンバ30には排出路40が設けられている。排出路40にもオリフィス41が設けられており、オリフィス41の有効通路断面積はオリフィス39の有効通路断面積よりも大となるように設定されている。また、排出路40には、排出路40を燃料戻し管46に開放するための開閉弁44が設けられている。
【0009】
排出路40に設けられている開閉弁44をコントローラ8からの制御電流の供給を受けて作動する電磁ソレノイド45の制御によって開弁させると、オリフィス39はオリフィス41よりも燃料の流れをより強く制限するので、バランスチャンバ30内の燃料圧が低下する。針弁31を持ち上げるリフト力が、バランスチャンバ30内の燃料圧に基づく押下げ力及びリターンスプリングのばね力との合力を上回ると、針弁31がリフトする。針弁31がリフトすると噴孔32が開口するので、コモンレール2から燃料供給管23及び燃料通路34を通じてインジェクタ3に導かれた燃料は、針弁31の周囲の通路を通じてノズルの先端に形成された噴孔32から燃焼室(図示せず)内へと噴射される。バランスチャンバ30から排出路40を通じて流出し燃焼室内への噴射に費やされなかった燃料は、燃料戻り管46を経て燃料タンク7に回収される。
【0010】
コントローラ8には、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転数センサ、アクセルペダルの踏込み量Acを検出するためのアクセル踏込み量センサ等の各種センサ9からの検出信号が入力される。コントローラ8には、コモンレール圧力センサ22が検出したコモンレール圧力Prが入力される。その他、コントローラ8への入力信号としては、冷却水温センサ、エンジン気筒判別センサ、上死点検出センサ、大気温度センサ、大気圧センサ、吸気管内圧力センサ等のエンジンの運転状態を検出するための各種センサからの信号がある。
【0011】
コントローラ8は、上記各センサ9からの検出信号と予め求められている噴射特性マップとに基づいて設定された目標噴射特性に従って、開閉弁44を開閉制御して針弁31をリフト制御する。目標噴射特性は、エンジン出力がエンジンの運転状態に即した最適出力になるように、インジェクタ3による燃料の噴射条件、即ち、燃料の噴射タイミング及び噴射量を定めるものである。バランスチャンバ30内の燃料圧力を解放するための開閉弁44の開閉制御は、電磁ソレノイド45によって行なわれ、燃料噴射の時期及び量は、噴射圧(コモンレール圧力に略等しい)と針弁31のリフト(リフト量、リフト期間)とによって定められる。コントローラ8が出力したコマンドパルスに基づいて決定された駆動電流が電磁ソレノイド45に送られて、針弁31のリフトが制御される。
【0012】
例えば、インジェクタ1の燃料噴射量とコントローラ8が出力するコマンドパルスのパルス幅との関係が、コモンレール圧力Pr(コモンレール2内の燃料圧力)をパラメータとしたマップによって定められている。燃料噴射は、コマンドパルスの立ち下がり時刻と立ち上がり時刻に対して一定時間遅れて開始又は停止されるので、コマンドパルスがオン又はオフとなる時期を制御することによって、噴射タイミングを制御することが可能である。基本噴射量とエンジン回転数との間には、アクセルペダル踏込み量Acをパラメータとして一定の関係が基本噴射量特性マップとして予め与えられており、燃焼サイクル毎の燃料噴射量は、エンジンの運転状態に応じて基本噴射量特性マップから計算によって求められる。図示の例では、インジェクタ3は1つのみ示されているが、エンジンは4気筒、6気筒のように多気筒エンジンであり、コントローラ8は各気筒に対応して配置されているインジェクタ3毎に燃料噴射制御を行う。
【0013】
インジェクタ3から噴射される燃料の噴射圧力はコモンレール2に貯留されている燃料の圧力に略等しいので、噴射圧力を制御するにはコモンレール圧力Prを制御すればよい。インジェクタ3が燃料を噴射してコモンレール2内の燃料が消費されることによりコモンレール圧力Prは低下するが、コントローラ8は、燃料サプライポンプ1の圧送量を制御することによりコモンレール2の圧力を制御する。即ち、コモンレール圧力Prは、燃料サプライポンプ1の圧送量によって、エンジンの運転状態が一定であればその状態に対応した一定圧力を保持するように、又はエンジンの運転状態が変更されれば、その変更に対応してエンジンの運転状態に最適となるように増圧又は減圧方向に制御される。
【0014】
コモンレール2の圧力の制御は、エンジンの運転状態に応じて目標コモンレール圧力を決定し、この目標コモンレール圧力と圧力センサ22によって検出された実際のコモンレール圧力Prとの偏差をなくすように、燃料サプライポンプ1の圧送量、即ち、1回のプランジャのリフトに伴う圧送量をフィードバック制御することによって行われる。
【0015】
図5に示すコモンレール式燃料噴射システムでは、燃料サプライポンプ1の圧送量を制御する方法の一つとして、プランジャ11が圧送付行程中にあるときにインレットバルブ15を閉じればポンプ室12内に吸入された燃料は吐出側に圧送されるが、インレットバルブ15を開いておくとポンプ室12内の燃料は燃料通路13を通じて戻ることを利用して、燃料通路13のインレットバルブ15の弁作動時期を制御するプリストローク制御が知られている。インレットバルブ15は、コントローラ8からの制御電流によって電磁ソレノイド16を励磁することで、燃料ポンプ1の圧送量を制御する。即ち、プランジャ11の上昇行程中に電磁ソレノイド16へ通電してインレットバルブ15を開弁させると、その作動期間中は、プランジャ11により加圧される燃料は、インレットバルブ15を通じて燃料通路13に戻され、燃料吐出路14に圧送されることはない。インレットバルブ15を閉じた時からプランジャ11の上死点到達時点までの期間が燃料圧送期間となる。この圧送期間、即ち、インレットバルブ15の閉弁期間を制御することで、燃料サプライポンプ1の圧送量を制御することができ、燃料サプライポンプ1の圧送量によってコモンレール圧力Pr、即ち、噴射圧力を制御することができる。尚、燃料通路13での燃料圧(フィード圧)は、リリーフ弁18により上限が制限されているので、フィードポンプ6が送る余剰の燃料はリリーフ弁18及び戻し管19を通じて燃料タンク7に戻される。
【0016】
ところで、コモンレール式燃料噴射システムに用いられる燃料サプライポンプにおいては、燃料の急激な圧送が行われると、エンジンの振動や騒音の原因となる。インレットバルブ15を用いた燃料圧送量のプリストローク制御をする燃料サプライポンプ1においては、インレットバルブ15がポンプ室12と燃料通路13との間の連通を遮断した時からプランジャ11のリフトに伴って燃料圧送が開始されるが、燃料圧送開始時にプランジャ11のリフトによってポンプ室12内の燃料の急な圧送開始と共にポンプ室12内の燃料圧力が急上昇し、この燃料圧力の急上昇を原因とする衝撃(油撃)が発生する。この衝撃により、燃料サプライポンプ1に振動や騒音が発生する。また、シリンダヘッド上において燃料サプライポンプ1とコモンレール2、及びコモンレール2とインジェクタ3がそれぞれ直結されるエンジンにおいては、燃料サプライポンプ1に生じた振動は、コモンレール2及びインジェクタ3に伝達されてエンジンの騒音をより大きくしているという問題がある。更に、コモンレール圧力の変動が大きくなり、コモンレール圧力の検出値に基づいて行われる燃料噴射制御にも影響が出る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
プランジャのリフトは、急排気弁駆動用のカムが設けられたカム軸の回転に伴って回転するポンプ駆動カムのカム作用によるものであり、設計段階で決定されることである。そこで、燃料圧送開始時にポンプ室内に生じる燃料圧力の急上昇を緩和させることができれば、燃料サプライポンプ自体、及び燃料サプライポンプと直結されるコモンレールやインジェクタ等の振動を抑制してエンジンの振動や騒音をより低減させることが可能となる点で解決すべき課題がある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は、ポンプ駆動カムの駆動によって往復動されるプランジャによりポンプ室内の燃料を圧送する燃料サプライポンプにおいて、プランジャによるポンプ室内での燃料圧力の急上昇に伴って発生する騒音や振動を抑制した燃料サプライポンプを提供することである。
【0019】
是年季目的を達成するためこの発明による燃料サプライポンプは、ポンプ本体内に形成されたポンプシリンダ、前記ポンプシリンダ内を往復動するプランジャ、ポンプ駆動軸に設けられ且つ前記プランジャを押圧して前記ポンプシリンダと前記プランジャとで形成されるポンプ室内の燃料を圧送するポンプ駆動カム、前記ポンプ室内に燃料を供給するため前記ポンプ本体内に形成された燃料通路、前記ポンプ室と前記燃料通路とを連通又は遮断するインレットバルブ、及び前記プランジャが圧送行程にあるときに前記インレットバルブを所定のタイミングで閉弁して前記ポンプ室内に吸入されている燃料の前記燃料通路への戻し量を調整することにより前記ポンプ室からの燃料圧送量のプリストローク制御を行うコントローラを具備し、前記コントローラは、前記ポンプ室から圧送される燃料圧力を軽減するため、前記プリストローク制御を行う際の前記インレットバルブの閉弁動作をその途中において一時的に停止又は減速させるものである燃料サプライポンプにおいて、前記コントローラは、前記ポンプ室からの燃料圧送量を確保するため、前記インレットバルブの閉弁動作を一時的に停止又は減速させる期間に応じて、前記プランジャによる燃料圧送期間を長く設定するものであることを特徴とする
【0020】
この発明による燃料サプライポンプによれば、インレットバルブがプランジャが圧送行程にあるときに所定のタイミングで閉弁され、閉弁までの期間ではポンプ室内に吸入されている燃料はその一部を吸入側に戻し、閉弁後から圧送上死点前のプランジャの圧送行程で燃料を吐出側に圧送することにより、ポンプ室内に吸入されている燃料の燃料通路に戻し量を調整するプリストローク制御が行われる。プリストローク制御を行う際のインレットバルブの閉弁動作をその途中において一時的に停止又は減速させるので、インレットバルブは完全に閉弁せず、燃料は開いている隙間を通じてフィード側の燃料通路の戻ることができる。したがって、燃料圧送が開始されたときに、プランジャのリフトによって減少するポンプ室内の容積に相当する燃料のすべてを吐出側に圧送しないので、燃料の圧送と同時に生じていた燃料圧力の急上昇が緩和され、燃料サプライポンプの振動が抑制されると共に、コモンレール圧力が過大になるのも軽減される。また、インレットバルブの閉弁動作を一時的に停止又は減速させると、その停止期間又は減速程度及び期間に応じて、燃料圧送量が減少する。エンジンの運転状態に応じて必要な燃料噴射量が求められているので、必要な燃料噴射量を確保するため、インレットバルブの閉弁動作を一時的に停止又は減速させる期間に応じて、プランジャによる燃料圧送期間が長く設定される。
【0021】
この燃料サプライポンプにおいては、前記コントローラは、前記プランジャのリフト速度が最も速い時期を含む期間に渡って、前記インレットバルブの閉弁動作を一時的に停止又は減速させるように制御するのが好ましい。プランジャのリフト速度が最も速い時期は、燃料の時間(カム軸回転角度)当たりの燃料圧送量が最も大きくなり、燃料吐出圧力も最も高くなる時期である。この時期にインレットバルブの閉弁動作を一時的に停止又は減速させることによって、急激な燃料吐出圧力の上昇が効果的に軽減される。
【0023】
前記インレットバルブの弁本体と前記弁本体が嵌入する弁シリンダとで圧力制御室が形成されており、前記圧力制御室と前記燃料通路とを連通又は遮断する開閉弁が設けられており、前記開閉弁の開弁作動によって前記圧力制御室と前記燃料通路とを連通することにより前記インレットバルブの昇降を許容すると共に、前記開閉弁の閉弁作動によって前記圧力制御室と前記燃料通路とを遮断して前記インレットバルブの昇降を阻止し、前記コントローラは、前記プリストローク制御を行う際に前記圧力制御室と前記燃料通路とを遮断することにより前記インレットバルブの閉弁動作を一時的に停止させる。インレットバルブの開閉は、開閉弁によってインレットバルブの背圧を制御することによって制御されるので、インレットバルブを開閉させる構造が簡単になる。
【0024】
前記燃料サプライポンプは、前記燃料サプライポンプから圧送された燃料を蓄圧状態に貯留するコモンレール、エンジンの各気筒に対応してそれぞれ設けられ且つ前記コモンレールから供給される燃料を前記各気筒の燃焼室内に噴射するインジェクタ、及びエンジンの運転状態を検出する検出手段を具備し、前記コントローラが前記検出手段からの検出信号に基づいて前記インジェクタから噴射すべき燃料の噴射条件を求めると共に前記噴射条件に従って前記コモンレール内の燃料圧力と前記インジェクタからの燃料噴射とを制御するコモンレール式燃料噴射システムに適用される。コモンレール式燃料噴射システムでは、コモンレール圧力の正確な検出と目標圧力への正確な制御が求められ、この燃料サプライポンプを適用すると、燃料の圧力を乱す大きな油撃の発生がなく、コモンレール圧力を正確に検出し且つその検出値に基づいてコモンレール圧力を正確に制御することが可能になる。
【0025】
コモンレール式燃料噴射システムにおいて、前記燃料サプライポンプ、前記コモンレール及び前記インジェクタを前記エンジンのシリンダヘッドに取り付けると共に、前記コモンレールに対して前記燃料サプライポンプと前記インジェクタとを直結して燃料噴射系統のレイアウト等を簡素に構成することがある。燃料サプライポンプをコモンレールに直結すると、燃料サプライポンプに発生する油撃がコモンレールに直接に伝達されてコモンレール圧力の正確な検出の妨げになると共に、コモンレールを介してインジェクタにも振動が伝達される。また、燃料サプライポンプがコモンレールと共鳴すると、振動や騒音が大きくなることもある。この発明による燃料サプライポンプでは油撃の発生が抑えられるので、この燃料サプライポンプが適用されるコモンレール式燃料噴射システムが、燃料サプライポンプとインジェクタとをコモンレールに対して直結する型式のコモンレール式燃料噴射システムであっても、コモンレールやインジェクタに大きな振動や騒音が生じることが防止される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明による燃料サプライポンプの実施例を説明する。図1は、この発明による燃料サプライポンプにおけるプランジャリフトに応じたインレットバルブのリフトのための制御信号、その制御信号に応じて制御されるインレットバルブのリフト量、及び燃料サプライポンプによる燃料圧送率の時間(カム軸回転角度)変化の一例を示すグラフ、図2はこの発明による燃料サプライポンプが適用されるシリンダヘッドの上部構造を示す分解斜視図、図3はこの発明による燃料サプライポンプの一実施例を示す断面図、及び図4は図3に示す燃料サプライポンプのインレットバルブを含む一部を拡大して示す断面図である。燃料サプライポンプが適用されるコモンレール式燃料噴射システムそれ自体は、燃料サプライポンプの具体的構成を除いて、図5に示すシステムを採用することができる。したがって、本発明による燃料サプライポンプが適用されるコモンレール式燃料噴射システムについての再度の説明は省略する。コモンレール式燃料噴射システムに適用されるインジェクタについても同様である。
【0027】
図2を参照すると、この発明における燃料サプライポンプ80は、コモンレール50及びインジェクタ60と共にそれぞれシリンダヘッド70上に取り付けられる。また、燃料サプライポンプ80とコモンレール50とは燃料管によって接続されておらず,燃料サプライポンプ80にはコモンレール50が直結されており、燃料サプライポンプ80から圧送された高圧燃料はコモンレール50に直接に供給される。コモンレール50には、更にインジェクタ60がインジェクタアーム61を介して直結されている。コモンレール50は、インジェクタ60の列に沿ってエンジンの前後方向に延びており、アーム51を介してシリンダヘッド70上に取り付けられる。なお、インジェクタ60は、バランスチャンバ30(図5参照)内の燃料圧力を解放するため、積層された圧電素子のタイプの電磁アクチュエータ62を備えている。
【0028】
シリンダヘッド70(或いはその上部構造)には、複数の弁駆動カム73,74をそれぞれ一体的に形成されたカム軸71,72がブラケット75によって回転自在に保持されている。弁駆動カム73,74は、エンジンの燃焼室に開口する吸気ポート及び排気ポートとを開閉するための吸排気弁を駆動する。各インジェクタ60は、4つの弁駆動カム73,74で囲まれたスペースに上方より挿入され、シリンダヘッド70に設けた穴部(図示せず。)にシール部材を介して密封状態に取り付けることにより、エンジンに組み付けられる。燃料サプライポンプ80は、ポンプ本体81から突出する固定部81aにおいてシリンダヘッド70のブラケット76に固定されている。
【0029】
エンジンの出力軸からの回転力は、 入力端部77aからカム軸71に入力され、カム軸71に一体的に設けられたポンプ駆動カム77を回転させる。図3に示された燃料サプライポンプ80を参照すると、回転するポンプ駆動カム77のカム作用によって、燃料サプライポンプ80のプランジャ83がポンプ本体81に形成されているポンプシリンダ82内を往復動する。プランジャ83とポンプ本体81との間には圧縮ばね85が配設されており、プランジャ83は、圧縮ばね85の作用により常にポンプ駆動カム77のカム面に追従して移動する。ポンプシリンダ82とプランジャ83との間には、燃料を吸入し且つ圧送するポンプ室84が形成されている。プランジャ83は、実線で示すポンプシリンダ82から最も突出した下死点Aと、想像線で示すポンプシリンダ82に最も入り込んだ上死点Bとの間を往復動する。プランジャ83が下死点Aを占めるときポンプ室84の容積は最大となり、プランジャ83が上死点Bを占めるときポンプ室84の容積は最小となる。ポンプ駆動カム77のカムプロフィールは、カム軸71の1回転に対して1つのカム山を有するものとして描かれているが、これに限らず、2つのカム山を有するカムプロフィールを備えていても構わない。
【0030】
燃料サプライポンプ80の一部を拡大した図4に示すように、フィードポンプ6(図5参照)から燃料通路13を通じて燃料サプライポンプ80に供給された燃料は、ポンプ本体81内の燃料通路13aを経て、ポンプ本体81の上部に形成されている連絡室86に至る。ポンプ室84と連絡室86との間には燃料通路の一部を構成する連絡通路87が形成されており、連絡室86とポンプ室84とは、インレットバルブ88によって連通・遮断可能に接続されている。インレットバルブ88は、連絡通路87内の隙間を持って延びる弁ステム89、弁ステム89のポンプ室84側に配置される弁ヘッド90、及び弁ステム89及び弁ヘッド90を開弁方向に付勢するばね91から成る。なお、燃料通路13と、プランジャ83の周囲を漏洩した燃料が溜まる低圧室103との間には、低圧室103から燃料通路13に燃料を戻す逆止弁13bが配設されている。なお、図3ではインレットバルブ88は開弁状態にあるが、図4ではインレットバルブ88は閉弁状態にある。
【0031】
弁ステム89の弁本体92は、ポンプ本体81の頂面に取り付けられるアダプタ93に形成されている弁シリンダ92aに嵌入して圧力制御室94を形成している。圧力制御室94には、燃料の一部が燃料通路13aからアダプタ93に形成されている燃料通路100,95を通じて導入されている。圧力制御室94と燃料通路100,95とは、開閉弁96によって連通又は遮断される。プランジャ83の圧送行程において通路95が開閉弁96によって閉じられている場合、インレットバルブ88がポンプ室84の圧力によってリフトしようとしても、圧力制御室94内の燃料は通路95を通じて排出されないので、インレットバルブ88のリフトは阻止される。開閉弁96が開作動されて通路95が開放されるとき、圧力制御室94内の燃料は排出可能となり、インレットバルブ88はポンプ室84の圧力によってリフト可能となる。したがって、プランジャ83の圧送行程において開閉弁96の開閉に応じて、圧力制御室94内の燃料圧力は保持又は解放され、インレットバルブ88の閉弁動作、即ち、ポンプ室84と連絡室86との連絡通路87を通じた連通又は遮断の制御が可能である。開閉弁96は、連絡通路87の出口を開閉可能な弁体97、弁体97を閉弁方向に駆動するソレノイド98、及び弁体97を開弁方向に付勢するばね99から構成されている。
【0032】
開閉弁96を開弁状態にした状態で、プランジャ83が吸入行程にあるときには、ポンプ室84が負圧となり、インレットバルブ88が開弁して連絡室86から連絡通路87を通じてポンプ室84に燃料が流入する。プランジャ83が圧送行程にあるときには、ポンプ室84内の燃料が昇圧されるので、インレットバルブ88の弁ヘッド90が連絡通路87の入口に形成されている弁シート87aに着座してインレットバルブ88が閉じようとする。
【0033】
プランジャ83の圧送行程の初期に開閉弁96を閉じてインレットバルブ88を開弁状態にし、その後に、所定のタイミングで開閉弁96を開いて圧力制御室94を通路95,100を通じてフィード側に連通し、圧力制御室94内の燃料を押出し可能とすることによりインレットバルブ88がリフト可能となる。ポンプ室84内の高い燃料圧力に基づくリフト力によって、インレットバルブ88はリフトして閉弁状態になる。このように、インレットバルブ88が閉弁するまでの期間、プランジャ83のリフトに伴って減少した容積に相当するポンプ室84内の燃料は連絡通路87を通じて流入側に戻し、閉弁以後にプランジャ83がリフトするに伴って圧送上死点に至るまでの間、ポンプ室84に残っている量の燃料の圧送を行うという、燃料圧送量のプリストローク制御が可能となる。ポンプ室84内で昇圧された燃料は、吐出側に設けられている逆止弁101を開弁させて吐出路102を通じてコモンレール50(図2参照)に圧送される。
【0034】
図1には、(a)に燃料サプライポンプ80におけるプランジャ83のリフト量Lp、(b)にインレットバルブ88のリフトを制御するための制御信号Sc、(c)に制御信号Scに応じて制御されるインレットバルブ88のリフト量Li、及び(d)に燃料サプライポンプ80によって圧送される燃料圧送率qP が示されている。図1の横軸は、時間又はポンプ駆動カム77が設けられているカム軸71の回転角度である。プランジャ83のリフト量Lpの変化は、ポンプ駆動カム77のカム作用により、図1(a)に示されているように、正弦状に変化する。プランジャ83が上死点TDCから下死点BDCに至るまでの吸込み行程においては、その前半の期間で開閉弁96への制御信号Scはオフとなっており、ソレノイド98の励磁が行われないので、常開弁である開閉弁96はばね99の作用により開弁している。したがって、プランジャ83の吸込み作用によって圧力制御室94内には燃料が流入・流出可能であり、インレットバルブ88は開弁して、燃料が連絡室86から連絡通路87を通じてポンプ室84に流入する。
【0035】
図1(b)に示すように、下死点BDCの前の時刻t1 において、開閉弁96への制御信号Scがオンに切り換わると、開閉弁96は通路95の開口を閉じる閉弁状態となり、圧力制御室94からの燃料は供給側、即ち、通路100側に戻ることができない。したがって、インレットバルブ88はリフトすることができず、開弁状態を維持する。下死点BDCの後の時刻t2 までの期間、開閉弁96への制御信号Scがオンに維持される。下死点BDCの前においては、開弁状態のインレットバルブ88を通じて燃料が燃料通路13a、連絡室86及び連絡通路87を通じてポンプ室84に流入し続けるが、下死点BDCを過ぎて圧送行程に移行した後も、時刻t2 までは、インレットバルブ88は開弁状態を維持されるので、燃料はポンプ室84から連絡通路87を通じて燃料通路13aへリークされ、燃料サプライポンプ80からの燃料圧送量は殆ど生じない。
【0036】
時刻t2 において、開閉弁96への制御信号Scはオフに切り換わるので、開閉弁96は開弁して圧力制御室94内の燃料は通路95,100を通じてフィード側に戻ることができる。この状態では、インレットバルブ88はリフト可能になり、インレットバルブ88は、プランジャ83のリフトに伴って高まるポンプ室84内の燃料圧力によって急速にリフトして閉弁を開始する。ポンプ室84内における燃料圧力は、インレットバルブ88が完全に閉弁する前においても、逆止弁101を開弁させるのに充分高められ、ポンプ室84内の燃料は吐出路102を通じてコモンレール50(図2参照)に圧送開始される。
【0037】
従来の燃料サプライポンプ80であれば、時刻t2 の後において開閉弁96への制御信号Scは図1(b)の点線で示すようにオフの状態のままであるので、プランジャ83が圧送行程を経過するに従って、図1(c)の点線で示すように,時刻t2 の後の短期間の内にインレットバルブ88は急激に変位(リフト量Liとしてはゼロに変位)して時刻t4 に実質的に閉弁し、その後は、インレットバルブ88は閉弁状態を維持するので、燃料サプライポンプの吐出圧力と圧送量とが急に増加し(図1(d)の破線で示す燃料圧送率qP の変化を参照)、燃料サプライポンプの振動や騒音の原因になっていた。
【0038】
この発明による燃料サプライポンプ80によれば、図1(b)に示すように、プランジ83の圧送行程中に開閉弁96への制御信号Scがオフとされる時刻t2 の後において、何らの対策を施さなかった場合にインレットバルブ88が実質的に閉弁する時刻t4 が到来する前の時刻t3 から、時刻t5 までの比較的短い所定の期間ΔTに渡って、開閉弁96への制御信号Scを再度オンとしている。開閉弁96を再度閉弁させることにより、インレットバルブ88の弁ヘッド90がポンプ本体81に形成されている弁シート87aに実質的に着座するに至る前に、圧力制御室94からの燃料の排出が停止され、インレットバルブ88のリフトLiが一時的に停止される(図1(c)においてCで示す)。この期間ΔTの間、インレットバルブ88は完全な閉弁状態とはならず、ポンプ室84は連絡通路87を通じて連絡室86に連通しているので、ポンプ室84内の燃料の一部が連絡室86に戻る。
【0039】
所定の期間ΔTが終了する時刻t5 において、開閉弁96への制御信号Scが再度オフとされ、開閉弁96は開弁して圧力制御室94内の燃料は再び圧力制御室94から排出可能となる。インレットバルブ88はプランジャ83のリフトに伴ってリフトを再開し、時刻t6 において弁ヘッド90が弁シート87aに完全に着座して閉弁する。
【0040】
開閉弁96を上記のように制御することにより、インレットバルブ88のリフトが一時的に停止され、その間にプランジャ83がリフトしても燃料の一部がフィード側に戻されるので、燃料サプライポンプ80による燃料圧送率qP が低下し、吸込み行程中にポンプ室84内に吸い込まれた燃料量(図1の燃料圧送率qP のグラフにおいて破線Dで示す曲線で定まる面積に相当)に対する実際に圧送された圧送燃料量Qp(燃料圧送率qP のグラフにおいて実線Eで示す曲線で定まるハッチングを施した部分の面積に相当)の割合が低くなる。したがって、ポンプ室84から燃料が急激に上昇する燃料圧力で圧送されることに起因して生じていた燃料サプライポンプ80の振動や騒音が回避される。図2に示すように、コモンレール50に対して燃料サプライポンプ80とインジェクタ60が直結されている場合には、燃料サプライポンプ80が生じさせた油撃がコモンレール50に直ちに伝達され、燃料サプライポンプ80がコモンレール50と共鳴して、振動や騒音の原因となり易いが、燃料サプライポンプ80における油撃の発生が抑えられるので、油撃に起因する振動や騒音も抑制することが可能となる。
【0041】
上記の実施例では、インレットバルブ88のリフトを一時停止させていたが、開閉弁96の開弁程度を精度良く制御することができれば、インレットバルブ88のリフト速度を低下させることもできる。また、インレットバルブ88のリフトを一時的に停止させる期間に、プランジャ83の上昇速度が最も速くなる時期、即ち、プランジャ83のリフト量Lpの曲線の傾きが最大となる時点tm を含めることにより、燃料サプライポンプ80の燃料圧送率qP を効果的に低減させることができ、燃料サプライポンプ80の振動や騒音を効率良く抑制することができる。更に、インレットバルブ88のリフトを一時的に停止させる期間に応じてポンプ室84からの燃料の戻りが増加するので、図1(d)の燃料圧送率qP を示すグラフから分かるように、ポンプ室84からの1回の圧送による燃料圧送量Qpが減少する。圧送燃料量Qpの確保のためには、ポンプ室84からの圧送期間を長くする、即ち、プリストローク制御のための時刻t2 の時間を早める等の対策を施す必要がある。
【0042】
【発明の効果】
この発明による燃料サプライポンプによれば、コントローラはプリストローク制御を行う際に、ポンプ室と燃料通路とを連通又は遮断するインレットバルブの閉弁動作をその途中において一時的に停止又は減速させてポンプ室から圧送される燃料圧力を軽減するため、インレットバルブの完全に閉弁せず開いている隙間を通じて燃料がフィード側の燃料通路の戻ることができ、燃料圧送が開始されたときに、プランジャのリフトによって減少するポンプ室内の容積に相当する燃料のすべてを吐出側に圧送しないので、圧送行程における燃料圧送圧力を低くすることができ、圧送される燃料の圧力の急上昇、即ち、大きな油撃が緩和され、プランジャの燃料圧送に伴う燃料サプライポンプの騒音や振動が発生するのを抑制することができる。
【0043】
また、燃料サプライポンプがコモンレール式燃料噴射システムに適用されるときには、燃料サプライポンプから圧送された燃料は蓄圧状態にコモンレールに貯留され、コントローラは、コモンレール圧力を含むエンジンの運転状態を検出する検出手段からの検出信号に応じて求められる目標燃料噴射条件に基づいて、コモンレールから供給された燃料を燃焼室に噴射するインジェクタの制御を行っている。この場合、コモンレールに設けられている圧力センサは、燃料サプライポンプからの油撃による影響がより少ないコモンレール圧力を検出することができ、コモンレール式燃料サプライポンプ噴射システムの作動がより正確になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による燃料サプライポンプにおけるインレットバルブのための制御信号、インレットバルブのリフト量、及び燃料サプライポンプによる燃料圧送率の時間(カム軸回転角度)変化の一例を示すグラフである。
【図2】この発明による燃料サプライポンプが適用されるシリンダヘッドの上部構造を示す分解斜視図である。
【図3】この発明による燃料サプライポンプの一実施例を示す断面図である。
【図4】図3に示す燃料サプライポンプのインレットバルブを含む一部を拡大して示す断面図である。
【図5】従来のコモンレール式燃料噴射システムを説明する概要図である。
【符号の説明】
8 コントローラ
13a 燃料通路
22 圧力センサ
50 コモンレール
60 インジェクタ
70 シリンダヘッド
77 ポンプ駆動カム
80 燃料サプライポンプ
81 ポンプ本体
82 ポンプシリンダ
83 プランジャ
84 ポンプ室
87 連絡通路(燃料通路)
88 インレットバルブ
92 弁本体
92a 弁シリンダ
94 圧力制御室
95,100 通路
96 開閉弁
m プランジャのリフト速度が最も速い時期
Lp プランジャ83のリフト
Li インレットバルブ88のリフト
Sc 開閉弁96への制御信号
Qp 燃料圧送量
P 燃料圧送率

Claims (4)

  1. ポンプ本体内に形成されたポンプシリンダ、前記ポンプシリンダ内を往復動するプランジャ、ポンプ駆動軸に設けられ且つ前記プランジャを押圧して前記ポンプシリンダと前記プランジャとで形成されるポンプ室内の燃料を圧送するポンプ駆動カム、前記ポンプ室内に燃料を供給するため前記ポンプ本体内に形成された燃料通路、前記ポンプ室と前記燃料通路とを連通又は遮断するインレットバルブ、及び前記プランジャが圧送行程にあるときに前記インレットバルブを所定のタイミングで閉弁して前記ポンプ室内に吸入されている燃料の前記燃料通路への戻し量を調整することにより前記ポンプ室からの燃料圧送量のプリストローク制御を行うコントローラを具備し、前記コントローラは、前記ポンプ室から圧送される燃料圧力を軽減するため、前記プリストローク制御を行う際の前記インレットバルブの閉弁動作をその途中において一時的に停止又は減速させるものである燃料サプライポンプにおいて、
    前記コントローラは、前記ポンプ室からの燃料圧送量を確保するため、前記インレットバルブの閉弁動作を一時的に停止又は減速させる期間に応じて、前記プランジャによる燃料圧送期間を長く設定するものであることを特徴とする燃料サプライポンプ。
  2. 前記インレットバルブの弁本体と前記弁本体が嵌入する弁シリンダとで圧力制御室が形成されており、前記圧力制御室と前記燃料通路とを連通又は遮断する開閉弁が設けられており、前記開閉弁の開弁作動によって前記圧力制御室と前記燃料通路とを連通することにより前記インレットバルブの昇降を許容すると共に、前記開閉弁の閉弁作動によって前記圧力制御室と前記燃料通路とを遮断して前記インレットバルブの昇降を阻止し、前記コントローラは、前記プリストローク制御を行う際に前記圧力制御室と前記燃料通路とを遮断することにより前記インレットバルブの閉弁動作を一時的に停止させるものであることを特徴とする請求項1に記載の燃料サプライポンプ。
  3. 前記燃料サプライポンプから圧送された燃料を蓄圧状態に貯留するコモンレール、エンジンの各気筒に対応してそれぞれ設けられ且つ前記コモンレールから供給される燃料を前記各気筒の燃焼室内に噴射するインジェクタ、及びエンジンの運転状態を検出する検出手段を具備し、前記コントローラが前記検出手段からの検出信号に基づいて前記インジェクタから噴射すべき燃料の噴射条件を求めると共に前記噴射条件に従って前記コモンレール内の燃料圧力と前記インジェクタからの燃料噴射とを制御するコモンレール式燃料噴射システムに適用されるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料サプライポンプ。
  4. 前記燃料サプライポンプ、前記コモンレール及び前記インジェクタは前記エンジンのシリンダヘッドに取り付けられると共に、前記燃料サプライポンプと前記コモンレールとが互いに直結されており、前記コモンレールと前記インジェクタが互いに直結されていることを特徴とする請求項に記載の燃料サプライポンプ。
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