JP3704878B2 - 燃料噴射システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、燃料ポンプから送り出された燃料をコモンレールに貯留し、コモンレールから供給された燃料をインジェクタによって燃焼室に噴射する燃料噴射システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、エンジンの燃料噴射制御に関して、噴射圧力の高圧化を図り、且つ燃料の噴射タイミング及び噴射量等の噴射条件をエンジンの運転状態に応じて最適に制御する方法として、燃料噴射システムが知られている。燃料噴射システムは、ポンプによって所定圧力に加圧された燃料噴射制御用の作動流体をコモンレールに貯留し、燃料圧を利用してインジェクタを作動させて、インジェクタから対応する燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射システムである。加圧燃料が各インジェクタにおいてエンジンの運転状態に対して最適な噴射条件で噴射されるように、コントローラがコモンレール内の燃料圧と、各インジェクタに設けられた制御弁の作動とを制御している。
【0003】
従来のコモンレール燃料噴射システムを図6に基づいて説明する。燃料タンク7からフィードポンプ6によって吸い上げられた燃料は、高圧燃料ポンプ1に送られる。高圧燃料ポンプ1は、例えばエンジンによって駆動されるプランジャ式の可変容量式高圧ポンプであり、燃料をコモンレール2に供給する。供給された燃料は要求される所定圧力に昇圧した状態でコモンレール2に貯留され、コモンレール2からインジェクタ3に供給される。インジェクタ3は、エンジンの型式に応じて通常、複数個設けられているが、コモンレール2から供給された燃料を各対応する燃焼室内に噴射する。インジェクタ3から噴射される燃料の噴射圧はコモンレール2に貯留されている燃料の圧力(以下、「コモンレール圧力」という)に略等しいので、噴射圧を制御するにはコモンレール圧力を制御すればよいことになる。コモンレール圧力は、燃料ポンプ1の吐出量によって増圧又は減圧方向に、或いは予め定められた圧力に保持するように制御される。
【0004】
燃料ポンプ1は、エンジンの回転を取り出して駆動されるカム10と、カム10に当接して往復動をするプランジャ11とを備えており、プランジャ11の頂面がポンプ室12の壁面の一部を形成している。ポンプ室12の吸入側、即ち、フィードポンプ6とポンプ室12との間を連通する燃料吸入路13には流量制御弁15が設けられ、ポンプ室12の吐出側、即ち、ポンプ室12とコモンレール2との間を繋ぐ燃料吐出路14には逆止弁である吐出弁17が設けられている。
【0005】
燃料ポンプ1の吐出量は、流量制御弁15により制御される。流量制御弁15は、常開式の電磁2方弁であり、電子制御を行うエンジン制御モジュール(ECM)であるコントローラ8からの制御電流によって電磁ソレノイド16を励磁することで、燃料ポンプ1の吐出量を制御する。即ち、プランジャ11の上昇行程中の任意の時点で電磁ソレノイド16へ通電して流量制御弁15を閉じると、その時点からプランジャ11の上死点までの間、プランジャ11により加圧される燃料は、吐出弁17を押し開いてコモンレール2へ供給される。流量制御弁15の閉弁時からプランジャ11の上死点到達時点までの期間が燃料圧送期間となる。この圧送期間、即ち、流量制御弁15への通電時間を制御することで、燃料ポンプ1の吐出量を制御することができ、燃料ポンプ1の吐出量によってコモンレール圧力、即ち、噴射圧を制御することができる。尚、燃料吸入路13での燃料圧(フィード圧)は、リリーフ弁18により上限が制限されているので、フィードポンプ6が送る余剰の燃料はリリーフ弁18及び戻し管19を通じて燃料タンク7に戻される。
【0006】
コモンレール2には、コモンレール圧力が異常上昇するのを防ぐために、常閉型のリリーフ弁20が備えられている。常閉型のリリーフ弁20は、通常は閉弁状態にあるが、コモンレール圧力Pcがシステム異常等に起因して所定の設定圧力よりも高圧になると開弁して、コモンレール2内の燃料を排出路21を通じて燃料タンク7へ放出し、コモンレール2内の燃料圧を低下させる。コモンレール2に貯留された燃料は、燃料供給管23を通じてインジェクタ3に供給される。また、コモンレール2には、コモンレール圧力Pcを検出するための圧力センサ22が設けられており、圧力センサ22が検出したコモンレール圧力Pcの信号はコントローラ8に入力される。
【0007】
インジェクタ3はインジェクタ本体内を往復動可能な針弁31と燃料を燃焼室(図示せず)に噴射する噴孔32を備えており、針弁31によって噴孔32が開閉制御される。針弁31の頂面33は、燃料供給管23からの燃料圧が供給されるバランスチャンバ30の壁面の一部を形成している。燃料供給管23に接続する燃料通路34は、針弁31の周囲に形成された燃料溜まり35及び通路に連通している。燃料溜まり35に臨む針弁31の第1テーパ面36及び針弁31の先端に形成され且つインジェクタ本体のテーパ状弁シートと着座して噴孔32を開閉する第2テーパ面37に作用する燃料圧に基づくリフト力と、バランスチャンバ30内の燃料圧に基づい針弁31を押下げ力、及び針弁31に対して押下げ方向に作用するリターンスプリング(図示せず)の戻し力とのバランスによって針弁31のリフトが制御される。
【0008】
コモンレール2内の高圧燃料は、燃料流路の一部を構成する燃料供給管23、燃料供給管23から分岐した供給路38を通じてバランスチャンバ30に供給される。供給路38にはオリフィス39が設けられている。バランスチャンバ30内の燃料圧を制御するため、バランスチャンバ30には排出路40が設けられている。排出路40にもオリフィス41が設けられており、オリフィス41の有効通路断面積はオリフィス39の有効通路断面積よりも大となるように設定されている。また、排出路40には、排出路40を燃料戻り管46に開放するための開閉弁44が設けられている。
【0009】
排出路40に設けられている開閉弁44をコントローラ8の制御によって開くと、オリフィス39はオリフィス41よりも燃料の流れをより強く制限するので、バランスチャンバ30内の燃料圧が低下する。第1及び第2のテーパ面36,37に作用する燃料圧に基づいて針弁31を持ち上げるリフト力が、バランスチャンバ30内の燃料圧に基づく押下げ力及びリターンスプリングのばね力との合力を上回ると、針弁31がリフトする。針弁31がリフトすると噴孔32が開口するので、コモンレール2から燃料供給管23及び燃料通路34を通じてインジェクタ3に導かれた燃料は、針弁31の周囲の通路を通じてノズルの先端に形成された噴孔32から燃焼室(図示せず)内へと噴射される。燃焼室への噴射に費やされなかった燃料、即ち、開閉弁44を通過した燃料と、バランスチャンバ30又は燃料溜まり35から中間チャンバ42にリークした漏れ燃料とは、それぞれ、排出路40、43、燃料戻り管46を経て燃料タンク7へと回収される。
【0010】
エンジン制御モジュールであるコントローラ8には、エンジン回転数Neを検出するエンジン回転数センサ、アクセルペダルの踏込み量Accを検出するためのアクセル踏込み量センサ、及びコモンレール圧力Pcを検出するコモンレール圧力センサ等の各種センサ9からの検出信号が入力される。なお、コントローラ8への入力信号としては、その他に、冷却水温度を検出するための冷却水温センサ、エンジン気筒判別センサ、上死点検出センサ、大気温度を検出するための大気温度センサ、大気圧を検出するための大気圧センサ、及び吸気管内圧力を検出するための吸気管内圧力センサ等のエンジンの運転状態を検出するための各種センサからの信号が入力されるが、これらのセンサについては、この発明の主題と直接には関係していないので、詳細な説明を省略する。
【0011】
コントローラ8は、上記各センサ9からの検出信号と予め求められている噴射特性マップとに基づいて設定された目標噴射特性に従って、開閉弁44を開閉制御して針弁31をリフト制御する。目標噴射特性は、エンジン出力がエンジンの運転状態に即した最適出力になるように、インジェクタ3による燃料の噴射条件、即ち、燃料の噴射タイミング及び噴射量を定めるものである。開閉弁44の開閉制御は、電磁ソレノイド45によって行なわれ、燃料噴射の時期及び量は、噴射圧(略、コモンレール圧力に等しい)と針弁31のリフト(リフト量、リフト期間)とによって定められ、針弁31のリフトは、電磁ソレノイド45に送られる制御電流としての噴射パルスによって決定される。
【0012】
インジェクタ3が燃料を噴射することでコモンレール2内の燃料が消費されることにより、コモンレール2内の燃料圧は低下するが、コントローラ8は、コモンレール2内の燃料圧が一定となるように燃料ポンプ1の吐出量を制御する。更に、燃料の噴射圧を増加させる場合には、コントローラ8は、燃料ポンプ1の吐出量を増加制御してコモンレール圧力Pcを上昇させる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のシステムにおいて、エンジン運転状態の変化に応じて、昇圧、減圧又は一定圧に制御すべきコモンレール圧力の制御は、主として、負荷(アクセルペダル踏込み量Acc)及びエンジン回転速度に応じて設定される目標コモンレール圧力と、圧力センサ22によって検出される実際のコモンレール圧力との偏差に基づいて制御される。なお、目標コモンレール圧力は、一般的には、高負荷・高速運転領域では高圧に、低負荷・低速運転領域では低圧に設定される。
【0014】
ここで、コモンレール圧力を昇圧させるには燃料ポンプの吐出量を増加すればよいが、コモンレール圧力は、インジェクタで燃料噴射や噴射に伴うバランスチャンバからの燃料の排出、その他のリークというようにコモンレール内の燃料が消費されない限り、減圧することがない。しかも、燃料噴射圧力、即ち、コモンレール圧力を減圧させる必要があるのは、燃料噴射量自体が少ない(極端には無噴射)場合であることが多いため、コモンレール圧力の低下速度が遅く、上記の従来システムでは、速やかな減圧制御は期待できない。例えば、図7に示すように、コモンレール圧力Pcが高い状態Pc1から低い状態Pc2に低下するには、T1 の時間経過を要しており、応答速度が速いとは言えない。
【0015】
これに対して、特開平4−234562号公報には、上記従来システムにおけるリリーフ弁を制御可能な減圧弁として構成し、システム異常時のみならず、減圧制御時に当該減圧弁を開弁させることで減圧応答性を高めた燃料噴射システムが開示されている。この減圧応答性は、図7と同様にコモンレール圧力Pcが高い状態Pc1から低い状態Pc2に低下するのに、図8に示すように、T2 (T1 の約4分の1)に改善されている。しかしながら、上記の公報に記載の技術では、減圧弁を常開式の電磁弁で構成しているため、減圧制御時を除く正常運転時(エンジン運転中の大部分を占める)には常に通電する必要がある。このような減圧弁制御を行なう燃料噴射システムでは、電磁弁で消費する電力消費量が大きく、その分、発電機の運転のためのエンジンの仕事が増加して燃費を悪化させている。また、上記の公報に記載のものでは、減圧弁は、コモンレールに取り付けられているため、コモンレール圧力Pc(最高で160〜200MPa)に耐えられるだけの閉弁力(電磁力)が必要となることからも、電力消費量は無視できない水準にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明に先行する発明(以下「先行発明」という)の目的は、燃料ポンプの送出し量によってコモンレール圧力を調節している燃料噴射システムにおいて、エンジンの運転状態がコモンレール圧力を低下させることを求めている場合に、コモンレール内の燃料を放出するための制御弁の駆動に要する電力消費量を少なくして、減圧制御時の応答性を向上しつつ、エンジンにかかる負担を軽減して燃費の向上を図ることができる燃料噴射システムを提供することである。
【0017】
前記目的を達成するため、先行発明による燃料噴射システムは、燃料ポンプによって送り出された燃料を貯留するコモンレール、前記コモンレールから供給される前記燃料を前記コモンレールの燃料圧に相当する噴射圧で燃焼室に噴射するインジェクタ、前記コモンレールの前記燃料圧が予め定められた値以上の燃料圧である状態に応じて開弁して前記コモンレールの前記燃料圧を解放するリリーフ弁、及びエンジンの運転状態を検出するセンサを具備してなる燃料噴射システムにおいて、前記リリーフ弁は強制開弁手段を備えた常閉式リリーフ弁であり、前記センサの検出信号が入力されるコントローラは、前記エンジンの運転状態に応じて前記強制開弁手段を作動させて前記常閉式リリーフ弁を開弁する制御を行なうものであることを特徴とする。
【0018】
先行発明では、コモンレール圧力を解放する弁手段として、安全上のためにコモンレールに設けられているリリーフ弁が利用される。このリリーフ弁は常閉式リリーフ弁であるので、通常の非通電状態にあるときにコモンレール圧力が加わっても開弁しないだけの充分な大きさの閉弁力が、リリーフ弁内蔵の戻しばねにより与えられる。コントローラは、センサからの検出信号に応じてコモンレール圧力を減圧制御するべき状態にあると判断したときのみ、強制開弁手段を作動させて常閉式リリーフ弁を開弁する。強制開弁手段は、例えば、戻しばねに抗してリリーフ弁を開弁させる電磁ソレノイドである。コモンレールに設けられている強制開弁手段を作動させると、コモンレール圧力は目標のコモンレール圧力に急速に低下するので、コモンレール圧力を減圧制御するべき状態が長期に渡って継続する状況は通常考えられない。したがって、電磁ソレノイドを長期に渡って励磁させることもなく、エンジンにかかる負担が軽減される。
【0019】
また、先行発明において、コントローラが強制開弁手段を作動させるエンジンの運転状態は、噴射圧を減圧させるべき運転状態である。噴射圧を減圧させるべき運転状態としては、例えば、急速な加速を行うためにコモンレール圧力を高くした後に、定速速度に移行するので、コモンレール圧力に高い圧力を必要としなくなる状況が考えられる。このような場合でも、噴射圧が長期に渡って減圧し続けることはなく、電磁ソレノイドの通電時間は僅かであり、電磁ソレノイドに供給すべき電力は僅かで済み、エンジンにかかる負担も軽減される。
【0020】
上記強制開弁手段には、リリーフ弁に内蔵される戻しばねのばね力に打ち勝つだけの開弁力を備えることが必要である。通常、その開弁力を与えるのは上記のとおり強制開弁手段としての電磁ソレノイドであるが、開弁時(減圧制御時)には上記のばね力に打ち勝つだけの電磁力を生じさせる必要があるため、当初の供給電流が大きくなり、電力消費量の削減が充分とは言えない場合もある。本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、エンジン運転状態の検出に基づいて減圧制御が必要な状態では、燃料ポンプの吐出弁に当該吐出弁を強制的に開弁させる強制開弁手段を備えることにより、先行発明に比して、電力消費量を極めて小さく抑えることを可能にする燃料噴射システムを提供することである。
【0021】
前記目的を達成するため、本発明による燃料噴射システムは、燃料を送り出す燃料ポンプ、前記燃料ポンプの吐出圧に応じて開弁する吐出弁、前記吐出弁を通じて送り出された燃料を貯留するコモンレール、前記コモンレールから供給された前記燃料を前記コモンレールの燃料圧に相当する噴射圧で燃焼室に噴射するインジェクタ、及びエンジンの運転状態を検出するセンサを具備してなる燃料噴射システムにおいて、前記吐出弁は強制開弁手段を備えた逆止弁であり、前記センサの検出信号が入力されるコントローラは、前記エンジンの運転状態に応じて前記強制開弁手段を作動させて前記逆止弁を開弁する制御を行なうものであると共に、前記強制開弁手段を作動させる際に、一旦前記燃料ポンプの吐出量が最大となるように制御するものであることを特徴とする。
【0022】
本発明によれば、コモンレール圧力を解放する弁手段として、燃料ポンプの吐出路に設けられた吐出弁が利用される。この吐出弁は、常に少なくともコモンレール圧力を閉弁方向の力として受けて閉弁しており、一定以上の吐出圧で開弁して吐出燃料をコモンレールに送る逆止弁である。コモンレール圧力が閉弁力として作用しているが、同時に作用するポンプ室内圧が開弁力として利用されるため、吐出弁を強制的に開弁させるための開弁力は小さくなる。したがって、吐出弁を強制的に開弁させるための開弁力は、コモンレール圧力とポンプ室内圧との差圧に打ち勝つだけの小さい力で充分となる。強制開弁手段として電磁ソレノイドを用いた場合には、電磁ソレノイドに供給すべき電力が低減する。また、開弁初期に大量に必要となる電力が少なくなり、開弁維持のために必要とする電力は一般的に小電力で済む。
【0023】
また、本発明による燃料噴射システムにおいて、コントローラが強制開弁手段を作動させるエンジンの運転状態は、噴射圧を減圧させるべき運転状態である。噴射圧を減圧させるべき運転状態としては、上記のとおり、例えば、急速な加速を行うためにコモンレール圧力を高くした後に、定速速度に移行するため、コモンレール圧力に高い圧力を必要としなくなる状況が考えられる。吐出弁を開弁させ続けておくために電磁ソレノイドを長期に渡って通電して励磁し続けることもなく、エンジンにかかる負担が軽減される。
【0024】
また、本発明による燃料噴射システムにおいて、コントローラは、強制開弁手段を作動させる際に、一旦燃料ポンプの吐出量が最大となるように制御する。このように制御すると、通常の圧送行程と同じように、吐出弁の開弁は、ポンプ室内圧がコモンレール圧力を上回るときの燃料ポンプの吐出圧でまかなわれる。したがって、開弁のための電磁力(プルイン電流)は実質的に不要となり、開弁状態を保持するための電磁力(ホールド電流)が必要となるのみであり、一層の省電力化が達成される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、先行発明及び本発明による燃料噴射システムの実施例を説明する。図1は先行発明による燃料噴射システムの概略図である。なお、図1に示した先行発明による燃料噴射システムについては、図6に基づいて既に説明した従来の燃料噴射システムと同一の構造及び機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0026】
図1に示す燃料噴射システムは、図6に用いられていたリリーフ弁20を強制開弁手段を備えた常閉式のリリーフ弁24とし、コントローラ8からの制御信号によりリリーフ弁24を開閉制御することを可能としたものである。この実施例において、強制開弁手段は、電磁ソレノイド25であり、コントローラ8からの制御信号である励磁電流によって励磁される。
【0027】
電磁ソレノイド25を備えたリリーフ弁24の一例が図2に示されている。リリーフ弁24は、弁ケース50の一端が流入口51であり、他端が流出口52となっている。弁ケース50内には、流入口51側に軸方向長さは短いが大径の中空部53が形成され、大径の中空部53から連続して、軸方向長さは長いが小径の中空部54が流出口52に向かって形成されている。大径の中空部53の流入口51と接続する部分にテーパ状の弁座55が形成されている。弁座55には球状の弁体56が着座可能であり、弁体56は平板状のアーマチュア57と一体に構成されている。
【0028】
小径の中空部54内には、弁ばね58が圧縮状態に配置されている。弁ばね58は、一端をアーマチュア57の中央部において弁体56とは反対側の面に係合し、他端は弁ケース50の流出口52側に形成されている段部59に係合している。弁ばね58は、常に弁体56を弁座55に着座させる方向に付勢し、そのばね力は、コモンレール2の圧力の機械的な安全上の圧力として設定されている。リリーフ弁24が開弁している状態では、弁体56が弁座55から離れており、流入口51から流入した燃料はアーマチュア57の周囲に形成される通路60及びアーマチュア57内に形成した通路61を経て、更に小径の中空部54を通じて流出口52に向かって流れる。
【0029】
弁ケース50内で小径の中空部54の周囲には、電磁ソレノイド25が配置されている。電磁ソレノイド25は、コントローラ8からの励磁電流を受けて励磁すると、弁ばね58による閉弁方向に作用するばね力に抗してアーマチュア57を引き寄せて、弁体56を弁座55から離間させ、リリーフ弁24を開弁する。即ち、コモンレールの圧力が安全上の圧力以下の状態であっても、コントローラ8は励磁電流を供給することにより、リリーフ弁24を強制的に開弁させることが可能となっている。
【0030】
コントローラ8が各種センサ9からの検出信号に基づいて燃料噴射圧、即ち、コモンレール圧力Pcを減圧すべきであると判断すると、リリーフ弁24の電磁ソレノイド25を励磁する制御電流を出力する。電磁ソレノイド25の励磁によってリリーフ弁24が開弁すると、コモンレール2内の高圧燃料がリリーフ弁24を通じて燃料タンク7へ戻る流れが生じて、コモンレールの圧力が低下する。
【0031】
図1に示された燃料噴射システムの制御フローを図3に示すフローチャートに基づいて説明する。図3の左側のフロー(A)はコモンレール圧力Pc(流量制御弁15)を制御するためのメインルーチンであり、右側のフロー(B)は速やかな減圧制御を行なうためのサブルーチンでとしての減圧制御ルーチンである。
先ず、メインルーチン(A)を説明する。
(1)このルーチンが開始されると、センサからエンジン回転数Neとアクセル踏込み量Accとが入力される(ステップ11(S11と略す。以下同様))。
(2)S11で入力されたエンジン回転数Neとアクセル踏込み量Accとに基づいて、予め求められているマップにより、目標噴射量Qbが算出される(S12)。即ち、エンジンの基本特性として、エンジン回転数Neと目標噴射量Qbとは、アクセル踏込み量Accをパラメータとして互いの関係が予め求められているので、燃焼サイクル毎に噴射すべき目標となる燃料噴射量は、その時々のエンジン回転数Neとアクセル踏込み量Accとからこの基本噴射量特性マップに基づいて目標噴射量Qbが求められる。
(3)S11で入力されたエンジン回転数Neと、S12で算出された目標噴射量Qbとに基づいて、予め求められているマップにより、目標コモンレール圧力Pcbが求められる(S13)。即ち、エンジン回転数Neに基づいて定められる必要な燃料噴射期間内に目標噴射量Qbを噴射するには、それに応じた燃料噴射圧力が必要である。
(4)実際のコモンレール圧力(以下、「実コモンレール圧力」という)Pcが圧力センサ22によって検出される(S14)。
(5)S13で求めた目標コモンレール圧力PcbとS14で検出された実コモンレール圧力Pcとの偏差、即ち、差圧ΔPcが計算される(S15)。
(6)S15で求められた差圧ΔPcに基づいて流量制御弁15へ通電時期PTpが求められる(S16)。即ち、差圧ΔPcの関数として燃料ポンプの燃料吸入路13に設けられている常開式の流量制御弁15を閉じるために流量制御弁15に対して通電する通電時期PTpが求められる。差圧ΔPcが大きいと、目標圧力に対して実コモンレール圧力が低過ぎることを意味し、流量制御弁15を閉じる時間を長くして、コモンレール2への燃料供給量を増加する。
(7)コントローラ8は、時間カウンタによって計測している時間Tnが通電時期PTpであるか否かを判断する(S17)。
(8)未だ、通電時期PTpでなければ時間のカウントを続行し、通電時期PTpが到来すると、制御電流PWp(固定値)が出力される(S18)。流量制御弁15は制御電流PWpに基づいて閉弁し、燃料吐出路14に吐出弁17を通じて所定量の燃料がコモンレール2に圧送される。
【0032】
次に図3の右側に示すサブルーチンとしての減圧制御ルーチン(B)について説明する。
(1)メインルーチンで計算された差圧ΔPcを読み込む(S1)。
(2)S1で読み込んだ差圧ΔPcに基づいて、予め定められている関数g(ΔPc)によって、強制開弁手段である電磁ソレノイド25への制御電流PWv(具体的には、コマンドパルス幅、即ち、通電時間)が求められる(S2)。
(3)S2で求められた制御電流PWvが電磁ソレノイド25へ出力される(S3)。
即ち、ΔPcの値(減圧要求レベル)に応じて制御電流PWvを設定することで、速やかな減圧制御が達成される(非減圧時や減圧レベルが小さいときには、PWv=0とすれば良い)。なお、メインルーチン(A)はエンジンのクランク角度に同期し実行されるが、減圧制御ルーチン(B)はクランク角度に同期させても良いし、一定時間周期で実行させても良い。
【0033】
次に、本発明による燃料噴射システムの実施例を説明する。図4は本発明による燃料噴射システムの別の実施例を示す概略図である。なお、図4に示した燃料噴射システムについては、燃料吐出路14に設けられている吐出弁17に強制開弁手段を設けた以外は変わるところがなく、図6に基づいて既に説明した従来の燃料噴射システムと同一の構造及び機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0034】
図4に示す燃料噴射システムは、図6に用いられていた吐出弁17の変わりに強制開弁手段を備えた逆止弁とした吐出弁47を用いたものである。エンジンの運転状態を検出するセンサからの検出信号が入力されるコントローラ8は、エンジンの運転状態に応じて制御信号を出力し、強制開弁手段を作動させて吐出弁47を開弁させる。この実施例において、強制開弁手段は電磁ソレノイド48である。電磁ソレノイド48は、コントローラ8からの制御信号である励磁電流が通電されることによって励磁して、吐出弁47に内蔵されているばねの力に抗して吐出弁47を開弁させる方向の力を発生する。吐出弁47は、通常の噴射ポンプ等で用いられている周知のデリバリバルブに、コアとコイルを付加して電磁ソレノイド化したものでよい。
【0035】
コントローラ8は、プランジャ11の上昇工程中に、常開式の流量制御弁15に設けられている電磁ソレノイド16を励磁して閉弁させて燃料ポンプ4の作動を圧送行程とし、圧送行程中の任意の時から電磁ソレノイド48に通電して吐出弁47を強制的に開弁させる方向の力を発生させ、圧送行程終了後もなお電磁ソレノイド48に通電し続けて吐出弁47が閉じないように制御する。プランジャ11が上死点に到達して圧送行程が終了したとき、コントローラ8は、電磁ソレノイド16の励磁を停止して流量制御弁15を開弁させる。このように流量制御弁15と吐出弁47とを制御すると、プランジャ11の吸引行程中にコモンレール2内の高圧の燃料が吐出弁47を通じてポンプ室12内に吸い戻され、コモンレール圧力Pcが低下する。ポンプ室12内に吸い戻された燃料は、流量制御弁15からリリーフ弁18及び戻し管19を通じて燃料タンク7に戻される。流量制御弁15は、逆止弁の構造になっていないので、燃料は通過可能である。
【0036】
図4に示した燃料噴射システムの実施例の作動を制御するフローチャートを図5に示す。図5は、速やかな減圧制御を行いつつ強制開弁手段の省電力化即ち、小型化を図るために、流量制御弁15と強制開弁手段である吐出弁47の制御ルーチンを組み合わせたものであり、以下にその内容を説明する。
(1)センサからエンジン回転数Neとアクセル踏込み量Accとが入力される(S21)。
(2)S21で入力されたエンジン回転数Neとアクセル踏込み量Accとに基づいて、予め求められているマップにより、目標噴射量Qbが算出される(S22)。
(3)S21で入力されたエンジン回転数Neと、S22で算出された目標噴射量Qbとに基づいて、予め求められているマップにより、目標コモンレール圧力Pcbが求められる(S23)。
(4)実際のコモンレール圧力(以下、「実コモンレール圧力」という)Pcが圧力センサ22によって検出される(S24)。
(5)S23で求めた目標コモンレール圧力PcbとS24で検出された実コモンレール圧力Pcとの偏差、即ち、差圧ΔPcが計算される(S25)。
以上のS21〜S25は、図3に示したフローチャートにおけるS11〜S15までの各ステップと同様である。
【0037】
(6)減圧要求レベル(急速減圧が必要か否か)が判別される。即ち、差圧ΔPcが予め定めたレベルα(ただし、α<0 )よりも大きい(Yesの場合)と、目標コモンレール圧力Pcbが実コモンレール圧力Pcよりも所定値α以上に大きいことを意味しているから、急速減圧が不要であると判断される。一方、差圧ΔPcが予め定めたレベルαよりも小さい(Noの場合)と、急速減圧が必要であると判断される(S26)。
(7)S26の判断の結果、急速減圧が不要であると判断されると、差圧ΔPcの関数f(ΔPc)によって、流量制御弁15の電磁ソレノイド16への通電時期PTpが求められる(S27)。
(8)強制開弁手段である電磁ソレノイド48への制御電流PWvをクリア(PWv=0)する(S28)。即ち、電磁ソレノイド48にはコマンドパルスは供給されない。したがって、吐出弁47は、従来の吐出弁と同様の吐出弁として作動する。
(9)コントローラ8は、時間カウンタによって計測している時間Tnが通電時期PTpであるか否かを判断する(S29)。未だ、通電時期PTpでなければ時間のカウントを続行する。
(10)通電時期PTpが到来すると、流量制御弁15の電磁ソレノイド16へ制御電流PWp(固定値)が出力される(S30)。流量制御弁15は制御電流PWpに基づいて閉弁し、この閉弁期間内に、燃料ポンプ4は、燃料吐出路14に吐出弁17を通じて所定量の燃料をコモンレール2に圧送する。以上のサイクルで1回のルーチンを終了する。
【0038】
(11)S26の判断(No)の結果、コモンレール圧力に急速減圧が必要な場合は、流量制御弁15への通電時期PTpを最大進角時期PTpmax(即ち、最大吐出量)に設定する(S31)。即ち、流量制御弁15の閉弁期間を最大として、燃料ポンプ1の燃料吐出量を最大とする。
(12)強制開弁手段である電磁ソレノイド48への制御電流PWv(具体的には、固定された値としてのコマンドパルス幅)をセットする(S32)。
(13)S29と同様に時間がカウントされ、通電時期になると(S33)、流量制御弁15の電磁ソレノイド16への制御電流PWp(固定値)及び吐出弁47の電磁ソレノイド48への制御電流PWvを出力して(S34)、1回のルーチンを終了する。この場合、吐出弁10は燃料ポンプ4の吐出圧で開弁されるため、PWvのパルス強さは極めて小さな値(開弁後のボールド電流程度)で済む。プランジャ11が上死点に到達すると、電磁ソレノイド16への制御電流PWpはオフの状態となるように定めておくと、燃料ポンプ4のプランジャ11の吸引行程中において、流量制御弁15は開弁し且つ吐出弁47を強制的に開弁させているので、コモンレール2内の燃料は開弁している吐出弁47を通じて燃料ポンプ4によって吸い戻され、開弁している流量制御弁15を通じてリリーフ弁18から戻し管19を経て燃料タンク7に戻される。
【0039】
燃料ポンプ4の燃料の圧送行程終了直後には、吐出弁47の前後の差圧は小さく、また、通常、吐出弁47を構成する逆止弁の閉弁用ばねのばね力が小さく設定されているので、吐出弁47の開弁圧力は小さい。したがって、電磁ソレノイド48に印加する電力が少なくて済み、強制開弁手段である電磁ソレノイドを小型のものとすることができる。また、圧力の制御をすべて燃料ポンプ4によって行なうことができ、嵩張って且つ重量のある制御弁を用いる必要もなく、システムを軽量、コンパクトに構成することができ、その制御系についても簡素化することができる。更に、コモンレール圧力Pcを低下させた後に再上昇させる際に、燃料ポンプ4の作動によって簡単に昇圧させることができるので、圧力応答が迅速になる。
【0040】
【発明の効果】
先行発明は、以上のように、燃料噴射システムにおいて、コモンレール内の燃料圧を逃すリリーフ弁を強制開弁手段を備えた常閉式リリーフ弁とし、センサの検出信号が入力されるコントローラは、エンジンの運転状態に応じて強制開弁手段を作動させて常閉式リリーフ弁を開弁する制御を行なうように構成した。また、本発明は、燃料噴射システムにおいて、燃料ポンプの吐出弁を強制開弁手段を備えた逆止弁とし、センサの検出信号が入力されるコントローラは、エンジンの運転状態に応じて強制開弁手段を作動させて吐出弁を開弁する制御を行なうように構成した。したがって、いずれの発明においても、強制開弁手段の作動によってコモンレール圧力が低減され、システム全体を大がかりにすることなくコモンレール圧力の下降時の応答性が飛躍的に向上することができる。その結果、例えば、車両が加速走行後に低速走行に移行するような場合に、コモンレール圧力は迅速に低下し、騒音を速やかに低減させることが可能となる。また、コモンレール圧力を低下させる場合にのみ強制開弁手段を作動させるので、強制開弁手段を電磁ソレノイドで構成した場合に電力消費量を極めて小さくでき、強制開弁手段を小型化でき、システムの軽量化、低コスト化も達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 先行発明による燃料噴射システムの一実施例を示す概略図である。
【図2】 図1に示す燃料噴射システムに適用されるリリーフ弁の断面図である。
【図3】 図1に示す燃料噴射システムにおけるメインルーチンと減圧制御ルーチンとから成る制御フローを示す図である。
【図4】 本発明による燃料噴射システムの一実施例を示す概略図である。
【図5】 図4に示す燃料噴射システムにおける制御フローを示す図である。
【図6】 従来の燃料噴射システムの概略図である。
【図7】 従来の燃料噴射システムにおいてコモンレールを減圧する場合のコモンレール圧力の時間変化を示すグラフである。
【図8】 改善された燃料噴射システムにおいてコモンレールを減圧する場合のコモンレール圧力の時間変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1,4 燃料ポンプ
2 コモンレール
3 インジェクタ
8 コントローラ
15 流量制御弁
16 電磁ソレノイド
17 吐出弁
22 圧力センサ
24 リリーフ弁
25 電磁ソレノイド(強制開弁手段)
47 吐出弁
48 電磁ソレノイド(強制開弁手段)
Claims (2)
- 燃料を送り出す燃料ポンプ、前記燃料ポンプの吐出圧に応じて開弁する吐出弁、前記吐出弁を通じて送り出された燃料を貯留するコモンレール、前記コモンレールから供給された前記燃料を前記コモンレールの燃料圧に相当する噴射圧で燃焼室に噴射するインジェクタ、及びエンジンの運転状態を検出するセンサ具備してなる燃料噴射システムにおいて、
前記吐出弁は、強制開弁手段を備えた逆止弁であり、前記センサの検出信号が入力されるコントローラは、前記エンジンの運転状態に応じて前記強制開弁手段を作動させて前記吐出弁を開弁する制御を行なうものであると共に、前記強制開弁手段を作動させる際に、一旦前記燃料ポンプの吐出量が最大となるように制御するものであることを特徴とする燃料噴射システム。 - 前記コントローラが前記強制開弁手段を作動させる前記エンジンの運転状態は、前記噴射圧を減圧させるべき運転状態であることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射システム。
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