JP3721442B2 - ゴム状重合体の製造方法と製造装置 - Google Patents

ゴム状重合体の製造方法と製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3721442B2
JP3721442B2 JP27757096A JP27757096A JP3721442B2 JP 3721442 B2 JP3721442 B2 JP 3721442B2 JP 27757096 A JP27757096 A JP 27757096A JP 27757096 A JP27757096 A JP 27757096A JP 3721442 B2 JP3721442 B2 JP 3721442B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
barrel
polymer
pump
drying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27757096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10100145A (ja
Inventor
照男 小口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Zeon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zeon Corp filed Critical Zeon Corp
Priority to JP27757096A priority Critical patent/JP3721442B2/ja
Publication of JPH10100145A publication Critical patent/JPH10100145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3721442B2 publication Critical patent/JP3721442B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム状重合体の製造方法と製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
合成ゴムの製造工程においては、たとえば図6に示すように、重合タンク2で重合反応を行い、セメント状のゴム溶液を得た後、大型の凝固タンク(たとえば、タンク4,6,8)で構成される凝固装置9により、ゴム状重合体成分を析出させると共に洗浄し、クラム状のゴム状重合体を得る。その後、このクラム状のゴム状重合体を含む液体を、ポンプ10などで乾燥手段へと搬送し、乾燥状態のゴム状重合体を得る。
【0003】
凝固装置9を経て脱水乾燥前の重合体はクラム状をなしていて、内部に多量の水分を含有している。このような含水量の多いゴム状重合体の脱水には、遠心脱水機では殆んど脱水することができず、そのため熱源を用いた熱風乾燥によって水分を蒸発させ、乾燥状態としてから成形機へ供給するようになされている。
【0004】
しかしながら、この加熱乾燥手段によると、膨大なエネルギーを必要とするばかりでなく、長時間高温下にさらされるので、ゴム状重合体自体が劣化する。しかも、これら加熱乾燥手段を成形機への供給系とは別に設けることになるため、設備費の増加を招くうえ、設置スペースの増大につながるという種々の問題があった。
【0005】
そこで、成形機の成形部へ原料を供給する段階で脱水を行うようにし、上述の問題点の解決を図った2軸押出機(特開昭59−214631号公報)が提案されている。このものは、異方向に回転駆動される2本のスクリュに軸方向に所定の間隔において鍔状部を形成し、この鍔状部によって含水原料を圧密させて水分を搾り出し、バレルに設けられたベント口から排水させるようになされたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のゴム状重合体の製造方法と製造装置では、図6に示すように、凝固工程において、大型の凝固装置9を必要としていたため、操作が煩雑であり、操業性が悪く、しかも多大な設置スペースを必要とし、設備コストおよび製造コストを増大させていた。
【0007】
さらに、従来の方法および装置では、粘着性の高いゴム状重合体や低ムーニー粘度のゴム状重合体の生産が著しく困難であった。
【0008】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、操業性が向上し(操作が単純になり、生産すべきゴム状重合体の種類の切り替え時などでも製品のロスが下がり、かつ切り替え時間の短縮を図り)、しかもプロセスおよび機器の削減を可能とし、設備費の低減および製造コストの低減を図ることができるゴム状重合体の製造方法と製造装置を提供することを目的とする。また、本発明の目的は、粘着性の高いゴム状重合体や低ムーニー粘度のゴム状重合体でも容易に生産することができるゴム状重合体の製造方法と製造装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るゴム状重合体の製造方法は、セメント状のゴム溶液に凝固液を加え、ゴム状重合体成分を析出させ、析出されたゴム状重合体成分を乾燥させることにより乾燥状態のゴム状重合体を得るゴム状重合体の製造方法であって、セメント状のゴム溶液と凝固液とを、それぞれ別々に、回転翼の手前に回転刃が装着してある刃付きポンプの回転翼の入口直前に供給し、このゴム溶液と凝固液とを接触させて直ちに前記ポンプにより1m/秒以上の流速で吐出ラインを通じて乾燥手段へ送ることを特徴とする。
【0010】
本発明に係るゴム状重合体の製造装置は、セメント状のゴム溶液を送るセメント送り手段と、ゴム溶液中のゴム状重合体成分を析出させるための凝固液を送る凝固液送り手段と、前記セメント送り手段および凝固液送り手段によりそれぞれ送られたゴム溶液と凝固液とが、回転翼の入口直前で接触するように吸い込み口が構成され、回転翼の手前に回転刃が装着してある刃付きポンプと、前記刃付きポンプにより破砕され、1m/秒以上の流速で送られるクラム状のゴム状重合体を含むスラリーを移送する吐出ラインと、前記スラリーを乾燥させて乾燥状態のゴム状重合体を得る乾燥手段とを有する。
【0011】
破砕機能付きポンプとしての、回転翼の手前に回転刃が装着してある刃付きポンプとしては、特に限定されないが、いわゆるクラッシングポンプと称されるものが好ましい。ポンプにおける流体の流れは、遠心方向の流れでも軸方向の流れでも良い。また、乾燥手段までの吐出ラインの距離も短い方が好ましい。
【0012】
乾燥手段は、洗浄手段を有することが好ましい。洗浄手段では、洗浄水が供給される。洗浄水に供する水の量は、ゴム状重合体成分に対して、重量比で1:1〜1:30程度であることが好ましい。この洗浄水があまり多すぎても洗浄水が有効に利用されず、洗浄水の回収が不十分となり、ゴム状重合体の未乾燥の原因となるおそれがある。また、洗浄水に供する水の温度は、40°C以上の温水が好ましい。洗浄効果が向上するからである。
【0013】
乾燥手段としては、特公平6−9825号公報に示すように、バレル内に温度制御した2本のスクリュを平行に設け、これらスクリュを同方向に回転駆動すると共に、スクリュの山部と谷部とを可及的に密接するように噛み合い状態とした同方向回転噛合型2軸押出機を用い、前記バレルが、フィード側から先端へ向かってゴム状重合体を含むスラリーを受け入れるフィードバレルと、ゴム状重合体を含むスラリーから脱水された液体を排出するスリットなどの排出口を有する少なくとも一つの脱水バレルとを有する乾燥装置であることが好ましい。
【0014】
脱水バレルは、乾燥装置の前段と後段とに少なくとも二つ装着することが好ましく、前段の脱水バレルのスリット隙間は、後段のものよりも大きいことが好ましく、0.1〜0.2mm程度のウエッジ型のスクリーンを選択することが好ましい。また、後段の脱水バレルのスリットの隙間は、0.05〜0.1mm程度が好ましい。前段の脱水バレルは、フィードバレルを兼ねることが好ましく、速やかに、クラム状のゴム状重合体を含むスラリーを絞り込んで、溶媒を含むセラムを排出させることが好ましい。セラムそのものは、2軸押出機のスクリュで後段へ送り込むことが困難であり、いわゆるシャブツキの原因になる。なお、シャブツキとは、2軸押出機に押込んだセラムが充分排出されずに入口側に戻り、クラムのくい込みが悪くなることである。
【0015】
乾燥装置は、前記フィードバレル(スリット付きが好ましい)と、前記脱水バレルの他に、大気ベントや真空ベントが装着されたベントバレルと、洗浄水が供給される洗浄水供給バレルと、単なる通常バレルとをさらに有することが好ましい。洗浄水供給バレルに装着される洗浄水供給口は、チャッキ弁付きの市販のもので良いが、スクリュのフライトとのクリアランスを最小にすることが、供給口を閉塞させない有力な手段となる。また、ベントバレルでは、ガスを抜く際に、内部のゴム状重合体成分がベントアップしたり、フレークアップしたりして、ガスの抜け道を閉塞させるおそれがある。このような点を防止するために、ベントバレル中のベントブロックの内面に、楔状の切込みを入れてゴム状重合体成分をバレル内に食い込ませることが好ましい。ベントアップやフレークアップがさらに激しい場合には、ベントバレルをスリット付きのバレルとすることが好ましい。
【0016】
本発明において、乾燥手段として、上記2軸押出機型の乾燥装置を用いる場合には、クラム状のゴム状重合体が供給される供給部直下のスクリュは、谷部を深くし且つピッチを大きくして、含水率の高い、嵩の大きいクラムを速やかに後工程へ送り込むように構成することが好ましい。なぜなら、この部分は、閉鎖系であるが、破砕機能付きポンプの吐出圧で押し込むものではなく、常圧系でスクリュの回転により押し込むものであるためである。スクリュによる送り不足は、供給部での詰まりを生じさせ、供給ストップに陥るおそれがあり好ましくない。また、スクリュの谷部を深くし且つピッチを大きくすることにより、スクリュの回転数を下げることができ、また、ダイの温度を下げることが可能になる。
【0017】
また、セラムを排出した後の通常バレル内でのスクリュには、順ニーディングディスク1枚と逆ニーディングディスク1枚とを直列に装着することが好ましい。その後に続く洗浄水供給バレル内でのスクリュには、順ニーディングディスクを2枚装着し、それに続く通常バレル内のスクリュには、逆ニーディングディスク1枚を装着し、洗浄水とクラムとの混合を良くし、石鹸分の抽出を行うことが好ましい。また、この通常バレルの後段には脱水バレルと通常バレルとが続いて接続され、この通常バレル内には、順ニーディングディスク1枚と逆ニーディングディスク1枚とを直列に装着することが好ましい。この洗浄水供給バレルの後の脱水バレルは、クラム中の洗浄水を絞り出すためのものである。
【0018】
洗浄水を絞り出すためのバレルの後に接続されるバレルは、脱溶媒工程、すなわち乾燥工程のためのバレルとなる。乾燥の程度により、接続されるバレルの数は異なるが、最低2個のベントバレルと、その間に接続される通常バレルとを有する。ベントバレルのうちの少なくとも一つは、常圧系につながる大気ベントバレルであることが好ましく、他の少なくとも一つは、減圧系につながる真空ベントバレルであることが好ましい。これらベントバレルの間の通常バレルに位置するスクリュは、クラムの表面更新を促進し、脱気を行うために、順ニーディングディスク1枚と、ニュートラルディスク1枚と、逆ニーディングディスク1枚とを組として装着することが好ましい。
なお、水洗浄が不足する場合には、接続すべき洗浄水供給バレルを増やし、それに伴う脱水バレルを装着すると共に、また、それらに対応するスクリュの構成とする。
【0019】
バレルの温度は、特に限定されないが、洗浄水を排出させるバレルまでの前段のバレルは、40〜70°Cが好ましく、それ以降の後段のバレルは、150〜170°Cに保つことが好ましい。前段でのバレルの温度が低い場合には、洗浄効果が下がり、また高すぎると、セラムおよび洗浄水がガス化し、息継ぎを起こし、2軸機の中のスムースな流れを阻害する。また、後段のバレルの温度が高すぎると、製品の劣化を引き起こす。逆に低すぎると、脱気が不十分となる。
【0020】
乾燥手段において、クラム状のゴム状重合体を含むスラリーを絞り込んで排出された溶媒を含むセラム水は、すべて回収し、溶剤精製工程に送ることが好ましく、次に示すようにして循環させることが好ましい。まず、フレッシュなプロセス水は、セラムを回収した後のバレル位置で、2軸押出機型乾燥装置の洗浄水として供給し、後段の脱水バレルのウェッジスクリーンなどで回収されるが、この回収水は、凝固液として、破砕機能付きポンプの吸い込み口に供給することが好ましい。回収水には、洗浄された溶媒が数パーセント(たとえば3%)含まれ、且つ、ウェッジスクリーンで漏れ出た微細クラムが含まれるが、このように循環させることで、これらはすべて回収されることになる。併せて、プロセス水の消費の削減につながる。
【0021】
凝固液としては、たとえば水が用いられる。凝固液の供給量は、特に限定されないが、ゴム溶液の溶媒(たとえばアセトン)に対して、容積比で1:0.05〜1:3程度が好ましい。凝固液の供給量が少なすぎると、ポンプ内でゴム状重合体成分を析出させるまでに至らず、且つ乾燥手段で、クラムと液体との分離が良好に行われず、クラムの損失が生じたり、以後の洗浄の効果に悪影響を及ぼすおそれがある。また、凝固液の供給量が多すぎる場合には、洗浄の効果には好影響を及ぼすものの、乾燥手段において、クラムからの液体の分離不足が生じると共に、分離された液体(溶媒+凝固液)から、溶媒を回収して再利用する作業が困難になる。
【0022】
凝固液送り手段で供給される凝固液の温度は、ゴム溶液中のアセトンなどの溶媒の種類によっても変化するが、常温よりも高く、且つ溶媒の沸点よりも低いことが好ましく、たとえば30〜60°C程度が好ましい。凝固液の温度をこのような範囲に設定することで、クラムが柔らかくなり、乾燥手段としての2軸押出機でのクラムの食い込みがスムーズに行われると共に、ゴム溶液中の石鹸分が事前に抽出され洗浄効果が発揮されるからである。
このような観点から、セメント送り手段で供給されるゴム溶液の温度は、凝固液の温度と同程度であることが好ましい。
【0023】
本発明に係るゴム状重合体の製造方法および製造装置において、セメント状のゴム溶液としては、特に限定されないが、たとえばアセトンを溶媒とするアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)溶液、マレイン化NBR溶液、水素化NBR溶液、マレイン化水素化NBR溶液等を例示することができ、その場合の凝固液としては、水が用いられる。また、本発明では、溶液重合系において、第3溶媒(抽剤)を凝固液として破砕機能付きポンプに送り込み、ゴム溶液を貧溶媒化し、ゴム状重合体の析出を行い、前記の手法にて洗浄乾燥を行うこともできる。たとえば、ベンゼン中で重合したクロールヒドリンゴム溶液を、シクロヘキサンまたはメタノールなどの溶媒からなる凝固液と共に、破砕機能付きポンプの吸い込み口に別々に送り込み、乾燥手段での乾燥工程を得ることにより、乾燥状態のクロールヒドリンゴムを得ることもできる。
【0024】
【作用】
本発明に係るゴム状重合体の製造装置を用いた製造方法では、セメント状のゴム溶液と凝固液とを、それぞれ別々に、回転翼の手前に回転刃が装着してある刃付きポンプの回転翼の入口直前に供給し、このゴム溶液と凝固液とを接触させて直ちに前記ポンプにより1m/秒以上の流速で吐出ラインを通じて乾燥手段へ送る。このため、ポンプの回転翼の手前で、ゴム状重合体の析出が生じ、析出されたゴム状重合体は、破砕機能付きポンプにより破砕され、輸送されるのに適当な大きさのゴム状重合体クラムを含むスラリーとなって乾燥手段へと送られる。乾燥手段では、ゴム状重合体を含むスラリーからセラムを回収し、その後、ゴム状重合体は、洗浄水で洗浄され、次に、脱気乾燥される。このようにして得られた乾燥状態のゴム状重合体は、従来の方法および装置により得られるゴム状重合体と同等以上の品質を有することが確認された。
【0025】
したがって、本発明に係るゴム状重合体の製造装置を用いた製造方法では、従来用いていた大型のタンクから成る凝固装置を削減することができ、また、乾燥工程においては、スラリー貯槽タンク、スクリーン等の設備が不要となるため、プロセスおよび機器の削減を可能とし、設備費の低減および製造コストの低減を図ることができる。また、操作が単純になり、生産すべきゴム状重合体の種類の切り替え時などでも製品のロスが下がり、かつ切り替え時間の短縮を図ることができ、操業性が向上する。さらに本発明では、粘着性の高いゴム状重合体や低ムーニー粘度のゴム状重合体でも容易に生産することができる。
【0026】
さらに、本発明では、原料あるいは製品の計量精度が著しく向上し、製造工程の自動化を容易にすることができる。すなわち、本発明では、破砕機能付きポンプへ送り込まれるセメント状のゴム溶液の流量を正確に測定することができ、その量がそのまま、乾燥手段へと供給されるため、安定した運転が得られるばかりでなく、たとえば、他の成分をクラム量に比例して投入することも容易に行える。これに対して、従来の方法では、2軸あるいは1軸の押出乾燥機から成る乾燥手段に、クラム状のゴム状重合体を含むスラリーを定量的に供給することは、クラムが付着停滞し易いことから難しい。また、従来では、衝撃式のクラム流量計を設置することも考えられるが低精度である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るゴム状重合体の製造方法と製造装置を、図面に示す実施形態に基づき、詳細に説明する。
【0028】
図1は本発明の一実施形態に係るゴム状重合体の製造装置の概略図、図2は破砕機能付きポンプの分解斜視図、図3は乾燥装置の横断面図、図4は2軸スクリュの概略図、図5はスクリュの概略断面図である。
【0029】
図1に示すように、ゴム状重合体の製造装置12は、破砕機能付きポンプ14と、乾燥手段としての乾燥装置16とを有する。
本実施形態に係る乾燥装置16は、いわゆる2軸押出機型の脱水乾燥装置であり、図4に示す2本のスクリュ18,18と、図1に示すように、このスクリュ18,18を囲む複数のバレル20a〜20nとを有する。図4に示すスクリュ18,18は、それぞれ図1に示すモータ22により回転駆動される。スクリュ18,18は、図3,4に示すように、互いの山部18Aと谷部18Bとが可及的に密接するように噛合された噛合型で、スクリュ18,18の螺旋方向は左右で同一としてあり、そして同一方向に回転駆動されるようになっている。
【0030】
図1に示すバレル20aは、フィードバレルであり、ポンプ14から送られてくるクラム状のゴム状重合体を含むスラリーを受けるフィード口24を有する。最終段のバレル20nは、吐出口26を有し、乾燥後の板状あるいは線状のゴム状重合体から成る製品を連続的に成形する。これらバレル20a〜20nの詳細については後述する。
【0031】
図1に示す破砕機能付きポンプ14は、いわゆるクラッシングポンプと称されるものであり、図1,2に示すように、吸い込み口30と吐出口32を有するポンプケーシング28内に、破砕用回転刃34と送液用の回転翼36とが回転自在に装着してある。回転刃34は、吸い込み口30から吸い込まれる流体に含まれるクラムを破砕するためのものであり、流体の吸い込みおよび吐出を行うための回転翼36と共に、モータ37により回転駆動される。
【0032】
吸い込み口30には、アダプタ38が装着される。アダプタ38には、二つの流路40,42が別々に形成してあり、一方の流路40には、セメント状のゴム溶液が送り込まれるセメント送り手段としてのセメント輸送配管44が接続してあり、他方の流路42には、凝固液が送り込まれる凝固液送り手段としての凝固液輸送配管46が接続してある。
【0033】
セメント輸送配管44は、たとえば図6に示す重合タンク2で重合されたゴム状重合体を含むセメント状のゴム溶液を直接ポンプ14の吸い込み口30まで搬送する。配管44の途中には、輸送用ポンプが配置されている。配管44で輸送されるゴム溶液は、本実施形態では、NBRなどのゴムをアセトンなどの溶媒で溶解させたものであり、粘性な液体(セメント)であり、ゴム分を12〜13重量%程度含んでいる。
【0034】
凝固液輸送配管46により輸送される凝固液は、たとえば水であり、本実施形態では、水の消費を低減してクラムの無駄をなくすために、後述する図1に示す脱水バレル20eから回収した洗浄水を用いている。すなわち、多少のクラムを含む洗浄水を回収し、その洗浄水を貯留したタンクからポンプなどで輸送して、凝固水として、配管46からポンプ14の吸い込み口30へと供給している。配管46からの凝固水の供給量は、特に限定されないが、ゴム溶液の溶媒(たとえばアセトン)に対して、容積比で1:0.05〜1:3程度が好ましい。凝固水の供給量が少なすぎると、ポンプ内でゴム状重合体成分を析出させるまでに至らず、且つ乾燥装置16で、クラムと液体との分離が良好に行われず、クラムの損失が生じたり、以後の洗浄工程の効果に悪影響を及ぼすおそれがある。また、凝固水の供給量が多すぎる場合には、洗浄の効果には好影響を及ぼすものの、乾燥装置16において、クラムからの液体の分離不足が生じると共に、分離された液体(溶媒+凝固液)から、溶媒を回収して再利用する作業が困難になる。
【0035】
配管46を通して供給される凝固水の温度は、ゴム溶液中のアセトンなどの溶媒の種類によっても変化するが、常温よりも高く、且つ溶媒の沸点よりも低いことが好ましく、たとえば30〜60°C程度が好ましい。凝固水の温度をこのような範囲に設定することで、クラムが柔らかくなり、乾燥装置16内での2軸スクリュ18に対するクラムの食い込みがスムーズに行われると共に、ゴム溶液中の石鹸分が事前に抽出され洗浄効果が発揮されるからである。
このような観点から、セメント輸送配管44で供給されるゴム溶液の温度は、凝固水の温度と同程度であることが好ましい。
【0036】
図1,2に示すアダプタ38は、セメント輸送配管44および凝固液輸送配管46によりそれぞれ送られたゴム溶液と凝固水とが、回転翼36および回転刃34の入口直前で接触するように、吸い込み口30内に挿入してある。回転刃36と回転翼36との間には、スリットが形成された格子などを装着しても良い。
【0037】
ポンプ14の吐出口32は、図1に示すスラリー供給配管48を通して、乾燥装置16のフィード口24に接続してある。スラリー供給配管48における流体の速度は、1m/秒以上の流速を持たせることが好ましい。また、この配管48の長さも短い方が好ましい。
【0038】
フィード口24を持つフィードバレル20aの後段側には、スリットなどが形成してある第1脱水バレル20b1が接続してある。第1脱水バレル20b1では、スクリュ18,18の回転によりスラリーから絞り出たセラム水をスリットにより排出する。スリットにより排出された溶媒を含むセラム水は、すべて回収し、溶剤精製工程に送ることが好ましい。この第1脱水バレル20b1のスリットの間隔は、後述する第2脱水バレル20eのスリットの間隔よりも大きいことが好ましく、0.1〜0.2mm程度のウエッジ型のスクリーンを選択することが好ましい。
【0039】
第1脱水バレル20b1の後段側には、通常バレル20b2を介して洗浄水供給バレル20cが接続してある。このバレル20cには、洗浄水供給口50が装着してあり、ここから洗浄水がバレル20cの内部に供給される。この洗浄水供給口50は、チャッキ弁付きの市販のもので良いが、スクリュ18のフライトとのクリアランスを最小にすることが、供給口50を閉塞させない有力な手段となる。本実施形態において、洗浄水としては、フレッシュなプロセス水が用いられる。
【0040】
洗浄水に供する水の量は、ゴム状重合体成分に対して、重量比で1:1〜1:30程度であることが好ましい。この洗浄水があまり多すぎても洗浄水が有効に利用されず、洗浄水の回収が不十分となり、ゴム状重合体の未乾燥の原因となるおそれがある。また、洗浄水に供する水の温度は、40°C以上の温水が好ましい。洗浄効果が向上するからである。
【0041】
洗浄水供給バレル20cの後段には、通常バレル20dが装着してある。通常バレル20dは、バレル内部を所定の温度に制御するための温度制御手段を有する。このバレル20dの後段には、第2脱水バレル20eが接続してある。第2脱水バレル20eには、ウェッジスクリーン型のスリットなどが装着してあり、洗浄水供給バレル20cで供給された洗浄水を排出して回収するようになっている。このバレル20eのスリット隙間は、0.05〜0.1mm程度が好ましい。ここで回収される洗浄水には、洗浄された溶媒(溶剤)が数パーセント(たとえば3%)含まれ、且つ、ウェッジスクリーンで漏れ出た微細クラムが含まれるが、この回収水を凝固水として用いて、ポンプの吸い込み口30へ供給することで、溶剤および微細クラムは、すべて回収されることになる。併せて、プロセス水の消費の削減につながる。
【0042】
第2脱水バレル20eの後段側には、脱気乾燥工程となるバレル20f〜20nが接続してある。それより以前の前段のバレル20a〜20eでは、バレルの温度が40〜70°C程度に設定されるが好ましく、それ以降の後段のバレル20f〜20nは、150〜170°Cに保つことが好ましい。前段でのバレルの温度が低い場合には、洗浄効果が下がり、また高すぎると、セラムおよび洗浄水がガス化し、息継ぎを起こし、2軸スクリュ18によるスムースな流れを阻害する。また、後段のバレルの温度が高すぎると、製品の劣化を引き起こす。逆に低すぎると、脱気が不十分となる。
【0043】
後段のバレルのうち、通常バレル20fの後段側に接続される大気ベントバレル20gには、大気圧に連通して気化物を排出する大気ベント52が装着してあり、洗浄した後のスラリーに含まれる溶剤および水を揮発させて除去する。この大気ベントバレル20gの後段には、通常バレル20h,20i、真空ベントバレル20j、通常バレル20k,20l、真空ベントバレル20m、ダイ装着バレル20mとが、この順で装着してある。真空ベントバレル20j,20mには、ベント54,56が装着してあり、これらベント54,56は、真空引き用ポンプまたは真空タンクに接続してあり、バレル内のゴム状重合体に含まれる揮発成分を強制的に排気するようになっている。
【0044】
これらベントバレル20g,20j,20mでは、ガスを抜く際に、内部のゴム状重合体成分がベントアップしたり、フレークアップしたりして、ガスの抜け道を閉塞させるおそれがある。このような点を防止するために、ベントバレル20g,20j,20m中のベントブロックの内面に、楔状の切込みを入れてゴム状重合体成分をバレル内に食い込ませることが好ましい。ベントアップやフレークアップがさらに激しい場合には、ベントバレル20g,20j,20mをスリット付きのバレルとしても良い。
【0045】
これら分割バレルに対するスクリュ18,18の構成を次に示す。図4に示すように、フィードバレル20aおよび第1脱水バレル20b1に対応する領域では正送りスクリュ60としてある。しかも、スクリュ18,18の谷部を深くし且つピッチを大きくして、含水率の高い、嵩の大きいクラムを速やかに後工程へ送り込むように構成してある。なぜなら、この部分は、閉鎖系であるが、破砕機能付きポンプの吐出圧で押し込むものではなく、常圧系でスクリュの回転により押し込むものであるためである。
【0046】
セラムを排出するバレル20b1の後段側の通常バレル20b2に位置するスクリュ18,18には、図4に示すように、1枚の順ニーディングディスク62と1枚の逆ニーディングディスク63とが直列に装着してある。その後に続く洗浄水供給バレル20c内でのスクリュ18,18には、図示省略してある順ニーディングディスクを2枚装着し、それに続く通常バレル20d内のスクリュ18,18には、図示省略してある逆ニーディングディスク1枚を装着し、洗浄水とクラムとの混合を良くし、石鹸分の抽出を行う。また、この通常バレル20dの後段には脱水バレル20eと通常バレル20fとが続いて接続され、この通常バレル20f内には、1枚の順ニーディングディスク68と1枚の逆ニーディングディスク69とが直列に装着してある。
【0047】
また、スクリュ18,18には、図4に示すように、必要に応じて、逆送りスクリュ64,70,74と順送りスクリュ66,72,76とが交互に配置される。
なお、前記スクリュ18,18は、ゴム状重合体の移送時の摩擦熱等による加熱することを防ぐため、図5に示すように、スクリュ18の軸方向内部を略全域にわたり中空とし、この中空部にパイプ材78が挿入してあり、このパイプ材78内に冷却水供給パイプ80が挿入してある。このパイプ80には、コントロールバルブ等を通じて予め温度制御された冷却媒体が供給され、このパイプから供給された冷却媒体は、パイプ材78の内部を軸方向に流通した後、パイプ材78の端部排出口から排出するようになっている。この結果、スクリュ18を内部から冷却するようになっている。
【0048】
本実施形態に係る乾燥装置16では、フィード口24から供給された破砕クラムを含むスラリーは、左右のスクリュ18,18の同方向の回転で下流側へ送られて図4に示す順ニーディングデスク62、逆ニーディングディスク63および逆送りスクリュ64の部分に至ると、スラリーが逆方向移送となって圧搾作用が起り、スラリーからセラム水が分離され、そのセラム水は、図1に示す第1脱水バレル20b1のスリットから外部に排出される。
【0049】
その後、洗浄水供給バレル20cにて洗浄水が供給され、スラリーが洗浄され、その洗浄水は、脱水バレル20eにて回収される。このような洗浄により、スラリー中に含まれる溶媒の一部は、洗浄水により洗い流される。その後、図1に示すバレル20f〜20nにより、スラリーが乾燥および脱気され、最終的には、バレル20nに装着してあるダイスから乾燥状態のゴム状重合体から成るシート状または線状の成形体(製品)が得られる。
【0050】
本実施形態に係るゴム状重合体の製造装置12を用いた製造方法では、セメント状のゴム溶液と凝固液とを、それぞれ別々に、破砕機能付きポンプ14の回転翼36および回転刃34の入口直前に供給し、このゴム溶液と凝固液とを接触させて直ちに前記ポンプ14で乾燥装置16へ送る。このため、ポンプ14の回転刃34の手前で、ゴム状重合体の析出が生じ、析出されたゴム状重合体は、回転刃34により破砕され、輸送されるのに適当な大きさのゴム状重合体クラムを含むスラリーとなって乾燥装置16へと送られる。乾燥装置16では、ゴム状重合体を含むスラリーからセラムを回収し、その後、ゴム状重合体は、洗浄水で洗浄され、次に、脱気乾燥される。このようにして得られた乾燥状態のゴム状重合体は、従来の方法および装置により得られるゴム状重合体と同等以上の品質を有することが確認された。
【0051】
したがって、本実施形態に係るゴム状重合体の製造装置12を用いた製造方法では、従来用いていた凝固タンクからなる凝固装置を削減することができ、プロセスおよび機器の削減を可能とし、設備費の低減および製造コストの低減を図ることができる。また、操作が単純になり、生産すべきゴム状重合体の種類の切り替え時などでも製品のロスが下がり、かつ切り替え時間の短縮を図ることができ、操業性が向上する。さらに本実施形態では、粘着性の高いゴム状重合体や低ムーニー粘度のゴム状重合体でも容易に生産することができる。
【0052】
さらに、本実施形態では、原料あるいは製品の計量精度が著しく向上し、製造工程の自動化を容易にすることができる。すなわち、本実施形態では、破砕機能付きポンプ14へ送り込まれるセメント状のゴム溶液の流量を正確に測定することができ、その量がそのまま、乾燥装置16へと供給されるため、安定した運転が得られるばかりでなく、たとえば、他の成分をクラム量に比例して投入することも容易に行える。
【0053】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0054】
たとえば、図1に示すバレル20a〜20nの数は、特に限定されず、種々に改変することができる。また、スクリュ構成はバレルの構成を種々選択することにより改変することが可能である。
【0055】
【実施例】
以下、本発明を、さらに具体的な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
【0056】
実施例1
図1,2に示す破砕機能付きポンプ14と乾燥装置16とを有する製造装置12を準備した。ポンプ14としては、小松ゼノア(株)の型式HD4MCs−SCを用い、その吸い込み口30の構造を、図1,2に示すようなアダプタ38を用いて改良した。ポンプの回転数は、1750rpmであり、流量能力は10m3 /Hであり、揚程は20mであった。また、乾燥装置16としては、東芝(株)製の2軸押出乾燥機(TEM−50B−12/4V,L/D=41.5)を用い、洗浄工程が行えるように改良した。乾燥機の駆動モータの出力は、55kWであり、最高回転数は440rpmであり、バレル数は12であった。スクリュの構成は、前記実施形態で述べたセラムの回収、ゴム状重合体の洗浄、および脱気乾燥が、それぞれのバレルにより都合良く行われるような構成とした。
【0057】
図1に示すセメント輸送配管44から供給されるゴム溶液としては、NBRから成るゴム分がアセトン溶媒で溶かされたものを用いた。ゴム分は、溶液全体に対して、12〜13重量%含まれていた。また、凝固水輸送配管46から供給される凝固水としては、乾燥装置16の脱水バレル20eで回収された水を用いた。ゴム溶液の供給流量は、7.5リットル/分であり、水の供給流量は、15リットル/分であった。
【0058】
洗浄水供給バレル20cには、毎分15リットルのフレッシュな水を供給した。真空ベント54,56には、20Torrの真空度の減圧タンクを接続した。
【0059】
乾燥装置の最終段のバレル20nから得られたゴム製品の乾燥度を調べたところ、水分の含有率は、全体に対して0.24重量%であり、従来の方法で得られたゴム製品と同等な品質であることが確認された。また、このゴム製品の加硫曲線を調べたところ、従来の方法で得られたゴム製品と同等以上の品質であることが確認された。さらに、本実施例の方法で得られたゴム製品中の溶剤の残留率は、全体に対して0.03重量%であり、従来の方法で得られたゴム製品と同等以上の品質であることが確認された。
【0060】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明に係るゴム状重合体の製造装置を用いた製造方法によれば、従来用いていた大型の凝固装置を削減することができ、プロセスおよび機器の削減を可能とし、設備費の低減および製造コストの低減を図ることができる。また、操作が単純になり、生産すべきゴム状重合体の種類の切り替え時などでも製品のロスが下がり、かつ切り替え時間の短縮を図ることができ、操業性が向上する。さらに本発明では、粘着性の高いゴム状重合体や低ムーニー粘度のゴム状重合体でも、ゴム状重合体が凝固タンク内に付着することなく、容易に生産することができる。
【0061】
さらに、本発明では、原料あるいは製品の計量精度が著しく向上し、製造工程の自動化を容易にすることができる。すなわち、本発明では、破砕機能付きポンプへ送り込まれるセメント状のゴム溶液の流量を正確に測定することができ、その量がそのまま、乾燥手段へと供給されるため、安定した運転が得られるばかりでなく、たとえば、他の成分をクラム量に比例して投入することも容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係るゴム状重合体の製造装置の概略図である。
【図2】図2は破砕機能付きポンプの分解斜視図である。
【図3】図3は乾燥装置の横断面図である。
【図4】図4は2軸スクリュの概略図である。
【図5】図5はスクリュの概略断面図である。
【図6】従来例に係るゴム状重合体の製造装置の一部を示す概略図である。
【符号の説明】
12… ゴム状重合体の製造装置
14… 破砕機能付きポンプ
16… 乾燥装置
18… スクリュ
20a〜20n… バレル
24… フィード口
30… 吸い込み口
32… 吐出口
34… 回転刃
36… 回転翼
38… アダプタ

Claims (3)

  1. セメント状のゴム溶液に凝固液を加え、ゴム状重合体成分を析出させ、析出されたゴム状重合体成分を乾燥させることにより乾燥状態のゴム状重合体を得るゴム状重合体の製造方法であって、
    セメント状のゴム溶液と凝固液とを、それぞれ別々に、回転翼の手前に回転刃が装着してある刃付きポンプの回転翼の入口直前に供給し、このゴム溶液と凝固液とを接触させて直ちに前記ポンプにより1m/秒以上の流速吐出ラインを通じて乾燥手段へ送ることを特徴とするゴム状重合体の製造方法。
  2. セメント状のゴム溶液を送るセメント送り手段と、
    ゴム溶液中のゴム状重合体成分を析出させるための凝固液を送る凝固液送り手段と、
    前記セメント送り手段および凝固液送り手段によりそれぞれ送られたゴム溶液と凝固液とが、回転翼の入口直前で接触するように吸い込み口が構成され、回転翼の手前に回転刃が装着してある刃付きポンプと、
    前記刃付きポンプにより破砕され、1m/秒以上の流速で送られるクラム状のゴム状重合体を含むスラリーを移送する吐出ラインと、
    前記スラリーを乾燥させて乾燥状態のゴム状重合体を得る乾燥手段とを有するゴム状重合体の製造装置。
  3. 前記乾燥手段には、洗浄水が供給されて、ゴム状重合体が乾燥の前に洗浄される請求項1に記載の方法。
JP27757096A 1996-09-27 1996-09-27 ゴム状重合体の製造方法と製造装置 Expired - Fee Related JP3721442B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27757096A JP3721442B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 ゴム状重合体の製造方法と製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27757096A JP3721442B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 ゴム状重合体の製造方法と製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10100145A JPH10100145A (ja) 1998-04-21
JP3721442B2 true JP3721442B2 (ja) 2005-11-30

Family

ID=17585340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27757096A Expired - Fee Related JP3721442B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 ゴム状重合体の製造方法と製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3721442B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004307668A (ja) * 2003-04-08 2004-11-04 Unitika Ltd ポリアリレート粒子の製造方法
WO2005095496A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Zeon Corporation ゴム状重合体の製造方法および製造装置
JP5072240B2 (ja) * 2006-03-06 2012-11-14 株式会社ブリヂストン ウエットマスターバッチの製造方法、ならびに、この方法によって形成されたウエットマスターバッチ、ゴム組成物、および、タイヤ
JP5071127B2 (ja) * 2008-01-30 2012-11-14 日本ゼオン株式会社 カルボキシル基含有ニトリルゴムの回収方法
JP6237372B2 (ja) * 2014-03-20 2017-11-29 日本ゼオン株式会社 含水クラムの脱水方法
CN109843531A (zh) * 2016-11-04 2019-06-04 日本瑞翁株式会社 橡胶状聚合物用挤出干燥机、橡胶状聚合物的干燥方法及橡胶状聚合物的制造方法
US20220106464A1 (en) * 2018-12-28 2022-04-07 Zeon Corporation Method for recycling nitrile rubber
EP3904394A4 (en) * 2018-12-28 2022-10-12 Zeon Corporation NITRILE RUBBER CONTAINING CARBOXYL GROUPS
CN114905659B (zh) * 2022-05-12 2024-10-11 青岛科技大学 一种天然橡胶破碎方法与装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10100145A (ja) 1998-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1571162B1 (en) Isoolefin-diolefin production process and apparatus therefor
JP3721442B2 (ja) ゴム状重合体の製造方法と製造装置
JP3863581B2 (ja) 熱可塑性プラスチック溶融物と水相からなる2相液状混合物の脱水方法
US5283021A (en) Process for removing the solvent from an elastomeric polymer solution
US6287470B1 (en) Two-step method for dehydrating plastic dispersions
US9316439B2 (en) Dewatering machine and process
JP5628187B2 (ja) エラストマーをそのポリマー溶液から開始して固相で得るためのプロセス
US20020188098A1 (en) Method for reducting the polymer content of effluent during the drainage of polymer/ water mixtures
JP2004131654A (ja) 重合体の回収方法及び回収装置
JP2000514491A (ja) ポリマー回収
JPS58183235A (ja) ゴムカ−ボンマスタ−バツチの製造方法
JPH01202406A (ja) 2軸押出機によるゴム状重合体の脱水乾燥方法
US4004787A (en) Mixing and venting extruder
JP2564701B2 (ja) 有機繊維充填剤をsbr中に混合するための予備凝固方法
JP3597070B2 (ja) 耐衝撃性熱可塑性樹脂の製造装置およびその方法
KR20140021960A (ko) 폴리머 정제 방법 및 설비, 용액 제막 방법 및 설비, 그리고 면상 및 입상 석출 폴리머
JP2970786B2 (ja) 重合体粉末の回収方法
JP2002003523A (ja) ポリマーの回収方法
JP3886467B2 (ja) スクリュ式混練押出機
WO2006098287A1 (ja) (ゴム強化)スチレン系樹脂組成物の回収方法及び装置
JPS6153364B2 (ja)
JP2005068385A (ja) 重合体の回収方法及び回収装置
JP2007084748A (ja) 高分子化合物と薬剤の回収方法及び装置
JPH0329085B2 (ja)
JPS6010885B2 (ja) ゴム系ラテツクスからの乾燥ゴムの連続製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050405

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees