JP3721066B2 - 液体包装スティック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、経口で投与するための液剤を包装するスティックに関する。詳しくは、開封がし易く、開封時の洩れがなく、液体(例えば、薬液)残留の少ない、かつ倒してもこぼれにくい形状及び機能を有し、利便性を高めることを目的とする液体包装スティックに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の液体包装スティックとして、図1に示すスティックが知られているが、図1のスティックを開封する時、シール部分の面積が小さくて切り口を引き裂く時に強い力が必要であること、引き裂いた時に内容物の薬液がこぼれる等の問題がある。また、服用時には薬液が残留したり、スティックを倒した時にも薬液がこぼれること等が問題となっている。
【0003】
本発明者らは、上記に示す問題点を解決すべく利便性の高い液体包装スティックについて種々検討した結果、開口部幅、切り口の深さ(又は残り幅)、枝部の長さや幅などを組み合わせた特定の形状にヒートシールし、さらに切り口線を特定の位置に設置することにより、利便性が高く経済的にも有利な液体包装スティックを完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、下記構造からなることを特徴とする液体包装スティックが提供される。
(1)融着可能な合成樹脂を内面にした複数層構造フィルム包装袋の両短側端部(上部及び底部)がヒートシールにより密封され、
(2)開封時に内容液が外部に誘導されるように細くなった枝部を有し、
(3)上部シール幅より下部の位置に、上部側のヒートシールされた長側端部から切り口線が設けられ、
(4)切り口線から下部にかけて手指で保持できる幅にヒートシールされた枝部対面シール部が設けられている。
【0005】
以下に、本発明の用語について説明する。
【0006】
「ヒートシール」とは、熱により密封する操作及び手法を意味する。
【0007】
「短径」とは短い方の辺の長さを意味し、単に「スティックの幅」と称することもある(例えば、図2の符号1参照)。
【0008】
「長径」とは長い方の辺の長さを意味し、単に「スティックの全長」と称することもある(例えば、図2の符号2参照)。
【0009】
「短側端部」とは、長さの短い方のいずれかの端を意味し(例えば、図2の符号3参照)、「長側端部」とは、長さの長い方のいずれかの端を意味する(例えば、図2の符号4参照)。上下の短側端部は、通常、直線形状であるが、波形状になっていてもよい。
【0010】
単に「上部」とは短側端側の開口部が存在する方を意味し(例えば、図2の符号14参照)、単に「底部」とは短側端側の上部と反対側の端付近を意味する(例えば、図2の符号15参照)。
【0011】
「上部シール幅」とは、「短側端部」の上部、すなわち、開口部幅の上部がヒートシールされている幅を意味する(例えば、図2の符号16参照)。「上部シール幅」は、通常、約3〜約15mmであるが、約3〜約8mmが好ましい。
【0012】
「切り口線」とは、上部側のヒートシールされた長側端部から、直線上の短側端部に平行に切り込まれた線状の切り口を意味するが(例えば、図2の符号12参照)、長側端部に向かってなだらかに広がる細長いV字溝状になっているものも当該「切り口線」に含まれる。切り口線は後記切り口溝との組み合わせにより、さらに手で切断し易い機能を有する。すなわち、「切り口線」は、開口部幅でヒートシールされているよりも下部のところで切断を容易にするために、長側端部より、直線上の短側端部に平行に中心部に向かった切り込み線であって、後記「切り口残り幅」として、通常4mm〜10mm(短径の4/25〜10/25)、好ましくは5mm〜8mm(短径の5/25〜8/25)が残るように切り口線が設置される。
【0013】
「切り口溝」とは、「切り口線」の長側端部上に、目で見て切り口の場所が特定し易いように、且つ切断し易いように切り込まれた溝を意味し(例えば、図2の符号11参照)、その形状は、V字状、溝の内側に膨らみを持たせたV字状、半円形、凹形状のいずれでもよいが、V字状が好ましい。V字の角度は、通常、30〜140度であるが、45度〜110度が好ましく、60度〜90度がさらに好ましい。「切り口溝」の深さは、通常、1mm〜8mm、好ましくは、3mm〜6mmである。長側端部での「切り口溝」の位置は、その中心部が上部シール幅より、通常、1mm〜10mm下部に存在するが、上部シール幅より3mm〜7mm下が好ましい。
【0014】
「枝部」とは、ヒートシールされていない、枝のように細くなった部分を意味し(例えば、図2の符号6参照)、切り口線又は切り口溝付き切り口線で開封することにより、液体が外部に出るように誘導される部分である。枝部の形状は、例えば、図3〜図7に示される形状が挙げられる。枝部の長さは図2の符号8で示されるように、通常、切り口線の延長線とシール角度を形成する点までの上下の長さを意味するが、そのような特定点が存在しない場合には、切り口線の延長線から、枝部を形成する線(以下、「枝部形成線」と称することもある)の延長線と枝部傾斜辺の延長線の交点までの上下の長さを意味し、さらに枝部形成線と枝部傾斜辺が一緒になって曲線を形成する場合には、切り口線の内側末端から垂直に下ろした直線と前記曲線が交わる点から切り口線までの上下の長さを意味する(図7参照)。上下方向の枝部の長さは、短径の8/25〜18/25が好ましいが、12/25〜15/25がさらに好ましい(例えば、図2の符号8参照)。
【0015】
「枝部傾斜辺」とは、「枝部」からヒートシールされた片側の長側端部を結ぶ、通常、直線を意味するが(例えば、図2の符号7参照)、枝部傾斜辺と枝部形成線とが一緒になって曲線状になっていてもよい(例えば、図7参照)。
【0016】
枝部から枝部傾斜辺への移行角度、即ち、「シール角度」とは、ほぼ直線状に上部に向かう枝部と枝部傾斜辺との角度(枝部形成線と枝部傾斜辺との角度)を意味し(例えば、図2の符号10参照)、通常、約90度〜約160度で、好ましくは約120度〜約140度であるが、130〜140度が特に好ましい。シール角度は、また、角に丸みをつけたもの、すなわち、枝部から枝部傾斜辺への移行が円周形を介して行われてもよい(例えば、図4および図6参照)。
【0017】
枝部対面シール部とは、枝部と枝部傾斜辺に接するヒートシールされた部分を意味し(例えば、図2の符号9参照)、この枝部対面シール部を片手で持って、他方の片手で開封することができる。枝部対面シール部は、通常、片手の親指と人指し指でつまむのに適した形状であればどのような形状でもよいが、図3〜図7に示す形状が具体的に挙げられる。特にシール角度を約130〜140度とするとスティックを垂直にした場合に親指が自然に傾斜する角度と一致するので特に持ちやすくなる。枝部対面シール部の形状および大きさは、液体の粘度(例えば、薬液の粘度)、スティックの大きさなどにより適宜選択されるべきであり、通常、枝部の長さ、開口部幅、枝部の形状、シール角度により特定することができる。
【0018】
「開口部幅」とは、枝部が開封されたときの枝部の幅であって、液体内容物が外部に出ることのできる、ヒートシールされていない部分の幅の長さを意味する(例えば、図2の符号5参照)。開口部幅は、通常、短径の6/25〜12/25である、7/25〜10/25が好ましいく、約8/25が特に好ましい。
【0019】
「切り口残り幅」とは、ヒートシールされた部分であって、切り口線の端からヒートシールされていないところまでの距離を意味し(例えば、図2の符号13参照)、通常、短径の4/25〜10/25であるが、5/25〜8/25が好ましく、約5/25が特に好ましい。
【0020】
「短側端部」の底部は、通常、約5〜約15mmの幅でヒートシールされているが、約8〜約12mmが好ましい。
【0021】
本発明に用いられるフィルム包装袋としては、熱処理によりヒートシールされ得るものであればいずれの材質のものでもよいが、通常、融着可能な合成樹脂(例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート樹脂))を内面にした複数層構造を有するものが挙げられ、アルミニウム層を含む複数層構造のものが好ましい。
【0022】
本発明の液体包装スティックにおいて、特に好ましい構造としては図2に示すものが挙げられる。
【0023】
本発明のスティックに封入される液体は、開口部が開口されて液体が外部に排出されるような液体である限りいずれの液体でもよいが、本発明のスティックにおいては開口部が狭く設計された結果、その効果が現れることを特徴とするものであるので、液体の粘性が低い液体が好ましい。具体的には、通常、粘度が1〜10mPa・sであり、粘性が1〜5mPa・sのものが好ましい。本発明のスティックに封入される薬剤としては、上記性質を満たすような低い粘性の液剤とすることができるいずれの薬剤でもよいが、例えば、塩酸モルヒネ液剤(粘度 約2mPa・s)が挙げられる。
【0024】
本発明のスティックには、通常、内容量が2.5mL〜10mLの液剤が封入される。
【0025】
本発明のスティックの大きさはいずれの大きさであってもよいが、通常、短径が20mm〜30mmのものが用いられ、短径約25mmのものが好ましい。長径については、内容物の容量によって異なるが、通常、80mm〜150mmであり、100mm〜130mmが好ましい。
【0026】
本発明の液体包装スティックは、例えば、(1)融着可能な合成樹脂を内面にした複数層構造フィルム包装袋の下部の短側端部を適当な幅で密封し、(2)液体をフィルム包装袋に入れ、(3)手指で保持できる幅の枝部対面部及び適当な幅の上部の短側端部をヒートシールにより密封し、(4)次いで上部シール幅より下部の位置に切り口線を設け、(5)上部短側端部上方を切断し、前記工程(1)〜(5)を連続的に行うことにより製造することができる。
【0027】
枝部対面部をヒートシールする際に、枝部から枝部傾斜辺への移行角度(シール角度)を90度〜160度にして枝部対面部をヒートシールするのが好ましく、また、あらかじめ上部シール幅より下部の位置に、短側端に平行な切り口線を長側端部から設けておいてから長側端部上に切り口溝をさらに設けることが好ましい。
【0028】
かくして製造される液体包装スティックは、従来の同用途のスティックに比べ、切り口を深くして残り幅を短く、開口部の幅を狭くし開封し易くしたことを特徴とし、殊に、切り口溝を設置することにより切り口が特定し易く、開封し易い特徴を有する。また、本発明の液体包装スティックは、枝部の長さを長く、枝部対面シール部を特定の形状にすることにより、手指で挟み込む箇所の面積が大きくなりスティックを持つ動作に安定感が増加し、また、内容液を排出した後の残留量は従来のスティックより抑制でき、さらには開封したスティックを倒した時のこぼれる量は従来のスティックより抑制できる優れた効果を有する。
【0029】
かくして、本発明によれば、開封し易い、開封時の洩れがない、液体残留が少ない、かつ倒しても液がこぼれにくい利便性の高い液体包装スティックが提供される。
【0030】
以下に実施例及び比較例を示し、本発明の優れた効果を説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0031】
【実施例】
実施例1〜15
スティックの幅(短径)が25mm、スティック全長(長径)が120mm、枝部及び枝部傾斜辺の形状が基本的に図3に示すタイプの形状であり、V字状切り口溝(角度90度)と切り口線の長さの合計(8mm)を備え、後記表1に示すようにシール角度、開口部幅、枝部の長さを変えたアルミニウム層を含む複数層からなるスティックを15種類を作製した。なお、上記スティックには液体としてソルビトール液5mL(粘度 約2mPa・s)を封入した。
【0032】
実施例16及び17
スティックの幅(短径)が25mm、スティック全長(長径)50mmのスティックを、基本的に図3に示すタイプの形状であり、V字型切り口溝と切り口線を備え、後記表4に示すように開口部幅8mm、枝部の長さ15mmで切り口残り幅を変えたアルミニウム層を含む複数層からなるスティック片を2種類作製した。なお、シール角度は90度とした。
【0033】
比較例1: 図1に示す市販品(アルサルミン液;中外製薬(株)製)と、全長のみ異なる形状のスティックを作製し、液体としてソルビトール液5mL(粘度
約2mPa・s)を封入した。
【0034】
比較例2:前記実施例16及び17と同様の形状とし、比較例1と同一の開口部幅(12mm)、切り口残り幅(8mm)を備えた枝部の長さ15mm、シール角度90度のスティックを作製した。
【0035】
なお、上記実施例1〜17及び比較例1及び2には市販品と同一の材質のアルミニウム層を含む複数層構造フィルム包装袋を用いた。
【0036】
以下、開封時の洩れ易さ、液体の残留し易さ、転倒時のこぼれ易さ及び開封のし易さについてそれぞれ試験を行い評価した。
【0037】
試験例1:開封洩れ試験
液体が封入された各種形状のスティック試料を手にとり、上下5回の反転を行ったのち試料の切り口の下部を左手の人指し指と親指で挟んで固定し、上部を右手の人指し指と親指で挟んで引き裂き、液が洩れないかどうかを目視により確認した。
【0038】
液体(ソルビトール液5mL;粘度 約2mPa・s)が封入された実施例1〜15について開封液洩れ試験を行い、液洩れの本数を測定した。実施例1〜15及び比較例1のスティックのサイズと開封液洩れ試験の結果を表1に示す。
【0039】
なお、液洩れ本数が1本以下のものを本基準を満たす良好なものと評価した。
【0040】
【表1】
Figure 0003721066
【0041】
*「R」は曲線を意味し、「90R」は、枝部上部開始点と枝部傾斜辺の開始点からの曲線のそれぞれの接線を枝部形成線と枝部傾斜辺とみなしてシール角度を形成させた場合に90度とみなされることを意味する。(図1参照)
【0042】
上記表1から明らかなように、本発明の液体包装スティックは良好な結果を示し、殊に、実施例4〜15の如く開口部幅を10mm以下に狭くすることにより開封時の液洩れは全くなかった。また、開口部幅を狭く、枝部の長さを長くし、シール角度を大きくすることによりシール面積が大きくなり、手指に挟んだ時の安定感が増し、引き裂き易かった。
【0043】
試験例2:液残留試験
手指による押し出し方法が実際的であるが、繰り返し測定によるバラツキを抑制するために、以下の方法で実施した。
【0044】
それぞれの試料重量を測定(総重量)し、上下5回の反転を行ったのち、試料の切り口から開封する。開封した試料を平坦なゴム板(10×20cm)の上に静かに倒し、プラスチック製のローラー(太さ1インチ)で3回繰り返しスライドさせて液を押し出した。その後、液の排出されたスティックの胴体及び切片の重量を測定し、残留量(%)を計算により求めた。
【0045】
実施例8,9,14及び15のスティック4例並びに比較例1のスティックについて液残留試験を実施し、液残留量を測定した。その結果を表2に示す。
【0046】
液残留量が0.20%以下のものを本基準を満たす良好なものと評価した。
【0047】
【表2】
Figure 0003721066
【0048】
*表1の説明参照
【0049】
上記表2から明らかなように、開口部幅を狭く、枝部の長さを長くさらにはシール角度を大きくすることにより、現行品の約半分の残留量に抑制できた。
【0050】
試験例3:転倒洩れ試験
▲1▼強制法:開封した試料を正立状態に立て、1回のみ転倒させる。洩れた液量を転倒前後の試料の重量差から求めた。
▲2▼静置法:開封した試料を正立状態からゆっくり横に倒しながら静置した時の試料からの液洩れを確認する。
【0051】
開口部幅10及び8mm、枝部の長さ15mmとし、シール角度は90,120及び135度とした実施例7〜9及び実施例13〜15のスティック6例並びに比較例1のスティックについて転倒洩れ試験を実施し、液洩れ量を測定した。その結果を表3に示す。
【0052】
なお、強制法での液洩れ量1.5%以下のものを本基準を満たす良好なものと評価した。
【0053】
【表3】
Figure 0003721066
【0054】
*表1の説明参照
【0055】
強制法による液洩れは、上記表3から明らかなように開口部幅8mm、枝部の長さ15mmの本発明の液体包装スティックにおいて比較例1の1/5程度の液洩れとなり、シール角度120及び135度では1/6に抑制された。一方、静置法ではいずれのスティックからも液洩れはなかった。
【0056】
試験例4:引き裂き(引っ張り)強度試験
テクスチャーアナライザーにより、スティックの切り込み線で上下に折り曲げて固定し、5mm/秒の速度で引っ張る時の負荷を測定する。
【0057】
開口部幅8mm、切り口残り幅5mm及び8mmの実施例16及び17のスティック2例並びに比較例2のスティックについて引き裂き強度試験を実施し、最高負荷強度及び引き裂き時間を測定した。その結果を表4に示す。
【0058】
引き裂き時間が6秒以内のものを本基準を満たす良好なものと評価した。
【0059】
【表4】
Figure 0003721066
【0060】
上記表4から明らかなように、開口部を狭く、開封時に切り口残り幅を小さくすることにより、引き裂き時の負荷が小さく短時間で裂けることから開封し易くなる。
【0061】
【発明の効果】
本発明の液体包装スティックは、持ちやすい形状で開封し易く、そのため開封時の洩れもなく、且つ液体残留も少なく、さらには倒しても液がこぼれにくい利便性の高いスティックである。
【図面の簡単な説明】
【図1】市販の液体包装スティックの形状を示す。
【図2】本発明の液体包装スティックの具体的な形状の例を示す。
【図3】枝部及び枝部対面シール部の形状の例で、枝部の形状が長方形で枝部傾斜辺が直線の形状を示す。
【図4】枝部及び枝部対面シール部の形状の例で、枝部の形状が長方形で、枝部から枝部傾斜辺への移行が円周形である形状を示す。
【図5】枝部及び枝部対面シール部の形状の例で、枝部の形状が上部に向かって先細りの台形で、枝部傾斜辺が直線の形状を示す。
【図6】枝部及び枝部対面シール部の形状の例で、枝部の形状が上部に向かって先細りの台形で、枝部から枝部傾斜辺への移行が円周形である形状を示す。
【図7】枝部及び枝部対面シール部の形状の例で、枝部形成線と枝部傾斜辺が一緒になって曲線を形成する形状を示す。
【符号の説明】
1 短径
2 長径
3 短側端部
4 長側端部
5 開口部幅
6 枝部
7 枝部傾斜辺
8 枝部長さ
9 枝部対面シール部
10 シール角度
11 切り口溝
12 切り口線
13 切り口残り幅
14 上部
15 底部
16 上部シール幅
17 枝部形成線

Claims (9)

  1. 下記構造からなることを特徴とする、粘度が1〜10mPa・sである液体医薬用の包装スティック:
    (1)融着可能な合成樹脂を内面にした複数層構造フィルム包装袋の両短側端部(上部及び底部)がヒートシールにより密封され、
    (2)上部シール部は、下記条件を満たすように切り口線が設けられ、且つ、下記条件を満たすような形状にヒートシールされている:
    (i)開封時に内容液が外部に誘導されるようにスティックの全長方向にスティックの幅より細くなった枝部を有し、および手指で保持できる幅を有するように枝部対面シール部が設けられている
    (ii)上部シール部側の長側端部から、短側端部に平行になるように切り込まれた線状の切り口線が設けられている
    (iii)枝部からヒートシールされた片側の長側端部を結んでなる枝部傾斜辺が設けられており、これより上部にヒートシールがなされている、
    (iv)切り口線から開封した時に内容液が外部に誘導される枝部の開口部幅が、「スティックの幅」の7/25〜10/25である、
    (v)切り口線から開封したときの枝部の下方の長さ、すなわち枝部長さが「スティックの幅」の12/25〜15/25である、
    (vi)枝部傾斜辺と枝部からなる角度、すなわち移行角度(シール角度)が約120度〜約140度である。
  2. 開口部幅が「スティックの幅」の概ね8/25である請求項1記載の液体医薬用の包装スティック。
  3. シール角度が約130度〜約140度である請求項1または2に記載の液体医薬用の包装スティック。
  4. シール角度が概ね135度である請求項3に記載の液体医薬用の包装スティック。
  5. 枝部から枝部傾斜辺への移行が円周形を介して行われる請求項1〜のいずれか一項に記載の液体医薬用の包装スティック。
  6. 内容量2.5〜10mLの液状物を含有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の液体医薬用の包装スティック。
  7. スティックの幅が20〜30mmである請求項記載の液体医薬用の包装スティック。
  8. 内容が塩酸モルヒネ含有液剤である請求項1〜7のいずれか一項記載の液体医薬用の包装スティック。
  9. 融着可能な合成樹脂を内面にした複数層構造フィルム包装袋がアルミニウム層を含むものである請求項1〜のいずれか一項記載の液体医薬用の包装スティック。
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