JP3720668B2 - Etc車載器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はETC(Electronic Toll Collection)システムを採用した有料道路の料金所と通信する料金収受情報を、画像表示と音声出力により運転者に知らせるETC車載器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来のETC車載器の構成を示すブロック図である。図において、1は図示しない有料道路の料金所の料金収受アナテナと料金所位置情報、料金収受情報、車両固有のIDコード等のETC情報を電波にて送受信するETC車載器用アンテナ(以下、車載器用アンテナと記載する。)、2は車載器用アンテナ1と後述するETC車載器本体10との間でETC情報を入出力するETC車載器用ケーブル(以下、車載器用ケーブルと記載する。)である。
ETC車載器本体10は、車載器用アンテナ1を通してETC情報を料金収受アンテナと送受信する送受信部3、送信用のETC情報を生成して送受信部3へ出力したり、送受信部3にて受信されたETC情報を画像表示用の信号に処理して表示部5に出入力する制御部4、制御部4に対して信号入出力操作および入出力信号の利得設定等を行う操作部8、受信したETC情報を画像表示したり、自己が送信したETC情報をモニタ目的で画像表示する表示部5,本体10の電源部7より構成される。
尚、操作部8、表示部5、音声出力部6、スピーカ9はETC車載器本体10と運転手とのコミュニケーションを仲立ちするヒューマン・マシン・インターフェイス部を構成する。
【0003】
次に、送受信部3の一般的な構成を図10に示すブロック図にて説明する。
Dは料金所TGに設置した料金収受アンテナA1より発せられたETC情報を車載器用アンテナ1で受信すると受信信号を検波する検波ダイオード、3−1は検波された受信信号のレベルを検知する検知回路、3−2は検波された受信信号を復調して元のETC情報を得、受信データとして制御部4に出力する復調回路、3−3は制御部4より出力されたETC情報を送信信号に変調し車載器用アンテナ1に出力する変調回路である。
尚、制御部4は、検知回路3−1より一定レベル以上の検知信号を入力した時点で、復調回路3−2より出力された復調後のETC情報を処理する。
即ち、料金収受アンテナA1から送信されるETC情報については、受信電界強度が一定レベル以上の場合にETC情報を受信することで、狭い範囲(サービスエリア)で料金所TGと通信が行われ、隣接アンテナ(他の料金収受アンテナ)との誤通信を防止して料金収受処理を確実に行うことができる。
【0004】
次に従来装置の動作について説明する。
例えば、ETC車載器10を設置した車両が料金所TGにおける料金収受アンテナA1の下方を通過すると、ETC車載器10は車載器用アンテナ1を通して料金収受アンテナA1より通過する料金所名と共に料金収受情報コードを受信する。そして、ETC車載器10の制御部4では料金所名と共に料金収受情報コードを判別したならば表示部5に画像表示させる。
運転者は表示部5の画面をモニタすることで、目的とする料金所を通過して料金収受処理が開始されたことを確認する。更に、制御部4は受信中の料金収受コードを識別すると自車両固有のID番号等の情報を図示しない内部メモリから読み出して変調回路3−3へ出力する。この変調回路3−3はID番号等の情報を変調し、車載器用アンテナ1より通過した料金所TGの料金収受用アンテナA1へ送信する。
料金所TGはID番号等の情報を認識した後に、通過した車両が登録している銀行口座から自動的に通行料金の精算を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のETC車載器は、以上のように料金所との間で通信するETC情報を表示部に画像表示して運転者に情報を視認させていたため、運転者は高速で料金所を通過時に目線を車両前方より表示部に移動させることになり、一瞬でも前方不注意にならざる得ないという問題点があった。
【0006】
この様な問題点を解消するためにETC情報を音声で知らせる音声出力装置を別途設けることも考えられるが、その場合既存のカーオーディオ等の音声出力装置に加えETC情報の音声出力装置を別個に設置すると車両のフロントパネルを大幅に占有し、他の車載器の設置に制限がかかるという問題点があった。
【0007】
また、ETC車載器と既存のカーオーディオとはそれぞれが機能が独立しているため、音声出力機能付きのETC車載器を設置すると少なくとも2つの外部スピーカを車内に有することになり、スピーカの設置により他の車載器の設置に制限がかかるという問題点があった。
【0008】
更に、ETC車載器を車両に設置する場合、ETC情報の最も受信感度の良い車両上の箇所に探すために、車載器用アンテナを受信感度の良いと思われる箇所に設置し、その箇所での受信電界強度を専用の計測器で計測する必要があるため、一般ユーザが受信電界強度の良好な箇所を容易に探し出せないという問題点があった。
【0009】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、機器の大幅な拡張をせずにETC情報を画像と音声との双方で運転者に知らせることができると共に、専用の計測装置を使用せずにETC情報の受信電界強度をETC車載器側で音声と画像により判定できるETC車載器を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るETC車載器は、ETCシステムを用いた道路料金所を通過する時に、この道路料金所と料金収受情報を授受する通信手段と、この授受された料金収受情報を画像信号および音声信号に変換する信号変換手段と、この変換された画像信号を表示する表示手段と、前記変換された音声信号を音響変換手段へ出力する音声出力手段とを備え、前記信号変換手段は、前記通信手段で受信された料金収受情報の信号レベルを受信電界強度に変換する第1の変換手段と、この変換された受信電界強度を、この受信電界強度の大小変化に応じて画像の形状が大小に変化する画像信号に変換し、前記表示手段に画像表示させる第2の変換手段とを備えたものである。
また、この発明に係るETC車載器は、ETCシステムを用いた道路料金所を通過する時に、この道路料金所と料金収受情報を授受する通信手段と、この授受された料金収受情報を画像信号および音声信号に変換する信号変換手段と、この変換された画像信号を表示する表示手段と、前記変換された音声信号を音響変換手段へ出力する音声出力手段とを備え、前記信号変換手段は、前記通信手段で受信された料金収受情報の信号レベルを受信電界強度に変換する第1の変換手段と、この変換された受信電界強度を、受信電界強度の変化に対応した数値に変換すると共に、この数値を画像信号に変換し、前記表示手段に画像表示させる第3の変換手段とを備えたものである。
【0011】
この発明に係るETC車載器の音声出力手段は、入力した音声信号を車内の既存の音響機器の音響変換手段を通して音声として発するものである。
【0012】
この発明に係るETC車載器の音声出力手段は、音声信号無入力時には前記既存の音響機器から出力された音響信号を音響変換手段を通して出力し、前記音声信号の入力時にはこの音声信号を切り替え選択し、前記音響変換手段を通して出力する信号切替手段を備えたものである。
【0015】
この発明に係るETC車載器の信号変換手段は、前記第1の変換手段で変換した受信電界強度を、受信電界強度の変化に応じて信号レベルが変化する音響信号に変換し、前記音響変換手段より音響にて出力させる第4の変換手段を備えたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態1を添付図面を参照して説明する。尚、図中、図9と同一符号は同一または相当部分を示す。
実施の形態1.
図1は本実施の形態1に係るETC車載器の構成を示すブロック図である。図1において、4Aは本実施の形態に係るETC車載器10Aにおける制御部であり、この制御部4Aは従来のETC車載器10に設けられた制御部4の機能に加えて、表示部5に表示すべきETC情報を図示しないマイコンで音声合成信号に変換して出力する機能を有する。6は制御部4Aより出力された音声合成信号をアナログの音声信号に変換し、内部スピーカ(音響変換手段)9に出力する音声出力部である。
【0017】
図2は料金所TGとETC情報を通信するための送受信部3と制御部4Aとの接続関係を示す図である。制御部4Aは復調回路3−2により入力されたETC情報である受信データを入力すると、受信データを画像表示用信号に変換して表示部5に入力しETC情報である料金所名と共に料金収受情報コードを画像表示させる。
更に、制御部4Aは受信データを音声合成信号に変換して音声出力部6に入力し、ETC情報である料金所名と共に料金収受情報コードを内部スピーカ9より音声出力する。
この結果、運転者は、料金所通過時にETC情報を得るのに表示画面を見ることなく運転に専念しながETC情報を音声にて得ることができるため、安全運転を維持できる。また、ETC車載器内部に音声出力機能を内蔵させたため、スピーカ等から構成される音声出力部が車内において広い面積を占めることはない。
【0018】
実施の形態2.
上記実施の形態1は、ETC車載器本体10Aに音声出力部6とスピーカ9とを内蔵したが、車載器本体は極めて小型に作られているため本体内蔵のスピーカも小型になり音量も小さくなり、車両周辺の環境によっては運転者にとってETC情報が聴き難いこともある。
そこで本実施の形態2では車内にある既存のカーオーディオ用の外部スピーカに音声出力部の音声信号を送り、この外部スピーカを借りてETC情報を運転者に流すことで、適度な音量で、しかも高音質の音声にてETC情報を運転者に伝えることができる。
【0019】
図3は本実施の形態に係るETC車載器の構成を示すブロック図である。図3において、10Bは本実施の形態に係るETC車載器本体である。このETC車載器本体10Bでは、音声出力部6の出力は内蔵された音声出力端子61を通して外部に出力される。62は音声出力端子61を通して出力された音声信号を外部スピーカSPに出力するために増幅する外部音声出力装置である。
図4はETC車載器10Bに車載器用リードLで外部スピーカSPを接続し、また、ETC車載器10Bに車載器用ケーブルでアンテナ1を接続した状態を示した図である。尚、本図では外部音声出力装置62は省略してある。
【0020】
次に、本実施の形態2の動作について説明する。
本実施の形態2では、音声出力部6より出力された音声信号を音声出力端子61を通して外部に設置された外部音声出力装置62に出力する。これは、音声出力部6より出力される音声信号の電圧レベルがETC車載器本体10Bの電源電圧の関係から低いため、この電圧レベルの音声信号を直接外部スピーカSPに流し大きな音量を得ようとすると、音声出力部6に過大な電流が流れ、電源電圧の低下によりETC車載器本体10Bは電圧低下によるダメージを受ける可能性があるからである。
【0021】
外部音声出力装置62は音声信号を入力すると、その電圧レベルを増加させて外部スピーカSPに流すことで充分な音量でETC情報を運転者に伝えることができる。
【0022】
実施の形態3.
上記実施の形態2は、外部スピーカSP及び車載器用アンテナ1を車両のフロント・ウインド・シールド内側の所定の位置に配置することで説明を進めたが、外部スピーカSPおよび車載器用アンテナ1を図5に示すように、助手席前方のグローブボックス内に収納し、ECT車載器10Bとはグローブボックス内で専用のケーブルおよび専用リードで接続することで、車内の限られたスペースを有効に使用してETC車載器10Bを車両に設置することでがきる。
【0023】
実施の形態4.
上記実施の形態2ではETC車載器より出力された音声信号を外部のスピーカに入力する場合、音声信号の電圧レベルを増幅して外部スピーカに出力する外部音声出力装置を設けたが、本実施の形態4では高音量でしかも高音質の音響が得られるスピーカを有し、且つ、スピーカ駆動回路を備えたカーオーディオの音声出力機能を使用してETC車載器からの音声信号を増幅してスピーカから出力する。
【0024】
図6は本実施の形態4に係るETC車載器とこのETC車載器より出力された音声信号を取り込み、既存のスピーカより音声として出力するカーオーディオとの関係を示す図である。
図において、6はETC車載器における音声出力部であり、この音声出力部6は料金所と通信するETC情報を音声合成し、音声合成信号として出力するマイコン内蔵の音声出力LSI、音声合成信号を増幅する増幅器(前置増幅器)64、増幅された音声合成信号を外部に出力する外部音声出力端子61から構成されている。音声出力LSI63は制御部4A(図3を参照)より入力されたETC情報を基にETC情報の音声合成信号を生成する。
【0025】
また、図6において、11はカーオーディオの一部を構成する音声出力装置111からの音響信号とETC車載器側の音声出力部6から出力される音声合成信号とを切り替える切替部であり、この切替部11は外部音声出力端子61より出力された音声合成信号を入力すると、音声出力装置111より出力される音響信号を外部音声出力端子61より出力された音声合成信号により切り替える信号切替装置112,信号切替装置112より出力された信号のレベルをスピーカ114を駆動できる電圧レベルに増幅するATG機能付きの出力段の増幅器113より構成されている。
尚、信号切替装置112は一般道路走行時、および有料道路の料金所通過前と通過後は音声出力装置111より出力される音響信号を増幅器113に出力し、外部音声出力端子より音声合成信号が入力されると、今まで入力されていたカーオーディオによる音響信号を音声合成信号に切り替えて増幅器113に出力する。
【0026】
次に、本実施の形態4の動作を図7のフローチャートをも参照して説明する。制御部4A(図1を参照)は送受信部3(図1を参照)で一定レベルのETC情報信号を受信したことを判定したならば、自車両がETC情報通信可能域に入り路上機(料金収受アンテナ)との通信がスタートしたと判断する(ステップS1)。通信スタートに伴い料金所側より路上機を通して車載器指示情報(ETC情報)を受信する(ステップS2)。
ETC情報を受信したならば送受信部3は、料金所と上述した道路料金精算のための情報を授受する。情報の授受が終了すると(ステップS3)、制御部4Aは運転者に必要なETC情報を画像信号に変換して表示部5に出力し運転者に表示する(ステップS4)。
また、ETC情報は音声出力部6に出力され、そこで音声出力LSI63により音声合成された後に音声合成信号として増幅器64に出力される。音声合成信号は増幅器64で増幅された後に外部音声出力端子61より切替部11の信号切替装置112に入力される。
【0027】
信号切替装置112は、外部音声出力端子61より音声合成信号が入力されると、カーオーディオ側の音声出力装置111より出力されている音響信号に替えて外部音声出力端子61より入力される音声合成信号を増幅器113に入力して増幅しスピーカ114に流す(ステップS4)。
この結果、既存のカーオーディオの音声出力部を使用して高音質でETC情報を運転者に知らせることができる。
【0028】
実施に形態5.
上記実施の形態1〜4は表示部5にETC情報の内容を表示したが、送受信部3より入力されるETC情報の信号レベルを受信電界強度レベルに変換して表示することもできる。
即ち、送受信部3より入力されるETC情報の信号レベルを制御部4Aで受信電界強度に変換し、その強度を数値表示あるいは棒グラフにより表示部5にグラフィック表示することもできる。この場合、受信電界強度を音響信号レベルに変換しスピーカを鳴動させることもできる。
尚、制御部4Aは第1ないし第4の変換手段でなる信号変換手段を構成する。
【0029】
図8は受信電界強度を棒グラフによりグラフィック表示している状態を示す。
ETC車載器にこのような機能を持たすことで、例えばユーザはETC車載器を車両に設置した後に、ETCシステムを採用した料金所の近辺に車両を停止させ、操作部8により表示部5の表示モードを信号レベル表示モードに切り替える。そして、車内において車載器用アンテナ1の設置位置を変えながらETC情報を受信し、そのときの受信レベルを受信電界強度として表示部5の表示画面に表示させる。
最も受信電界強度の高い位置に車載器用アンテナを配置すると、図8の(a)の表示画面51に示されるように最も低い受信電界強度を示す棒グラフから最も高い受信電界強度を示す棒グラフの全てがグラフィック表示される。また、受信電界強度の状態を音響にて確認する場合は、制御部4Aは受信したETC情報の信号レベルに応じた音量の信号音をスピーカ9より発する。
【0030】
車載器用アンテナを設置した場所の受信電界強度が低く良好でない場合は、例えば図8の(b)に示すように、表示部5の表示画面51に表示される棒グラフは低い方の受信電界強度を示す2本の棒グラフであり、また、スピーカ9から発せられる信号音の音量は、受信電界強度が良好な場合に比較して小さい。
この結果、特別な測定器を使用しなくても受信電界強度が最も良好となる車載器用アンテナの配置場所を画像と音響とで決めることができる。
尚、本実施の形態では受信電界強度を棒グラフに画像表示したが、画像表示形態はこの形態に限定されるものでなく、受信電界強度の変化に対応して画像の形状が変化するものであれば如何なる画像でもよく、また受信電界強度の変化を、色彩の濃淡変化に対応させて画像表示してもよい。
また、受信電界強度レベルの変化を数値変化に置き換え、その数値を画像が表示してもよく、数値変化を音声出力してもよい。
要は、受信電界強度の変化を人間の視聴覚に訴えるメディアを使用してユーザに伝えればよい。
【0031】
【発明の効果】
この発明によれば、ETCシステムを用いた道路料金所を通過する時に、この道路料金所と料金収受情報を授受する通信手段と、この授受された料金収受情報を画像信号および音声信号に変換する信号変換手段と、この変換された画像信号を表示する表示手段と、前記変換された音声信号を音響変換手段へ出力する音声出力手段とを備え、前記信号変換手段は、前記通信手段で受信された料金収受情報の信号レベルを受信電界強度に変換する第1の変換手段と、この変換された受信電界強度を、この受信電界強度の大小変化に応じて画像の形状が大小に変化する画像信号に変換し、前記表示手段に画像表示させる第2の変換手段とを備えたものであるので、運転者は運転時に前方の視野を離れることなく料金収受情報を確認できるため、安全運転を維持できるという効果がある。また、信号変換手段は、通信手段で受信された料金収受情報の信号レベルを受信電界強度に変換する第1の変換手段と、この変換された受信電界強度を、受信電界強度の大小変化に応じて画像の形状が大小に変化する画像信号に変換し、前記表示手段に画像表示させる第2の変換手段とを備えので、受信電界強度を容易に測定できるという効果がある。
また、この発明によれば、ETCシステムを用いた道路料金所を通過する時に、この道路料金所と料金収受情報を授受する通信手段と、この授受された料金収受情報を画像信号および音声信号に変換する信号変換手段と、この変換された画像信号を表示する表示手段と、前記変換された音声信号を音響変換手段へ出力する音声出力手段とを備え、前記信号変換手段は、前記通信手段で受信された料金収受情報の信号レベルを受信電界強度に変換する第1の変換手段と、この変換された受信電界強度を、受信電界強度の変化に対応した数値に変換すると共に、この数値を画像信号に変換し、前記表示手段に画像表示させる第3の変換手段とを備えたものである運転者は運転時に前方の視野を離れることなく料金収受情報を確認できるため、安全運転を維持できるという効果がある。また、通信手段で受信された料金収受情報の信号レベルを受信電界強度に変換する第1の変換手段と、この変換された受信電界強度を、受信電界高度の変化に対応した数値に変換すると共に、この数値を画像信号に変換し、前記表示手段に画像表示させる第3の変換手段とを備えたので、受信電界強度をより精細に測定することができるという効果がある。
【0032】
この発明によれば、音声出力手段は、入力した音声信号を車内の既存の音響機器の音響変換手段を通して音声として発することで、機器全体を小型にしかも低コストで作成できるという効果がある。
【0033】
この発明によれば、音声出力手段は、音声信号無入力時には前記既存の音響機器から出力された音響信号を音響変換部を通して出力し、前記音声信号の入力時にはこの音声信号を切り替え選択し、前記音響変換部を通して出力する信号切替手段を備えたので、機器全体を小型にしかも低コストで作成できるという効果がある。
【0036】
この発明によれば、信号変換手段は、前記第1の変換手段で変換した受信電界強度を、この受信電界強度の変化に応じて信号レベルが変化する音響信号に変換し、前記音響変換手段より音響にて出力させる第4の変換手段を備えたので、より効果的に受信電界強度の高い箇所を決定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るETC車載器の構成図である。
【図2】 実施の形態1に係るETC車載器における送受信部の構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係るETC車載器の構成図である。
【図4】 実施の形態2に係るETC車載器の全体構成を示す斜視図である。
【図5】 この発明の実施3に係るETC車載器のシステム構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態4に係るETC車載器における音声出力部と既存カーオーディオとの関係を説明するブロック図である。
【図7】 実施の形態4の動作を説明するフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態5に係る表示部の画像表示例を示す図である。
【図9】 従来のETC車載器の構成を示すブロック図である。
【図10】 従来のETC車載器における送受信部の構成図である。
【符号の説明】
1 車載器用アンテナ、10A,10B ETC車載器本体、3 送受信部、4A 制御部、5 表示部、6 音声出力部、9 スピーカ。
Claims (5)
- ETCシステムを用いた道路料金所を通過する時に、この道路料金所と料金収受情報を授受する通信手段と、この授受された料金収受情報を画像信号および音声信号に変換する信号変換手段と、この変換された画像信号を表示する表示手段と、前記変換された音声信号を音響変換手段へ出力する音声出力手段とを備え、
前記信号変換手段は、前記通信手段で受信された料金収受情報の信号レベルを受信電界強度に変換する第1の変換手段と、この変換された受信電界強度を、この受信電界強度の大小変化に応じて画像の形状が大小に変化する画像信号に変換し、前記表示手段に画像表示させる第2の変換手段とを備えたことを特徴とするETC車載器。 - ETCシステムを用いた道路料金所を通過する時に、この道路料金所と料金収受情報を授受する通信手段と、この授受された料金収受情報を画像信号および音声信号に変換する信号変換手段と、この変換された画像信号を表示する表示手段と、前記変換された音声信号を音響変換手段へ出力する音声出力手段とを備え、
前記信号変換手段は、前記通信手段で受信された料金収受情報の信号レベルを受信電界強度に変換する第1の変換手段と、この変換された受信電界強度を、受信電界強度の変化に対応した数値に変換すると共に、この数値を画像信号に変換し、前記表示手段に画像表示させる第3の変換手段とを備えたことを特徴とするETC車載器。 - 前記音声出力手段は、入力した音声信号を車内の既存の音響機器の音響変換手段を通して音声として発することを特徴とする請求項1または2に記載のETC車載器。
- 前記音声出力手段は、音声信号無入力時には前記既存の音響機器から出力された音響信号を前記音響変換手段を通して出力し、前記音声信号の入力時にはこの音声信号を切り替え選択し、前記音響変換手段を通して出力する信号切替手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のETC車載器。
- 前記信号変換手段は、前記第1の変換手段で変換した受信電界強度を、受信電界強度の変化に応じて信号レベルが変化する音響信号に変換し、前記音響変換手段より音響にて出力させる第4の変換手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のETC車載器。
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