JP3242625B2 - Dsrc車載器 - Google Patents

Dsrc車載器

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JP3242625B2 JP10439199A JP10439199A JP3242625B2 JP 3242625 B2 JP3242625 B2 JP 3242625B2 JP 10439199 A JP10439199 A JP 10439199A JP 10439199 A JP10439199 A JP 10439199A JP 3242625 B2 JP3242625 B2 JP 3242625B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、道路交通システ
ムに用いるためのDSRC車載器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、実用化に向けて開発されている高
度道路交通システム(Intelligent Transport System
s:ITS)には、DSRC(狭域通信:Dedicated Sho
rt RangeCommunication)車載器が用いられる。このよ
うなDSRC車載器は、例えば、高速道路の出入り口で
車両が停止することなく、自動的に料金の徴収を可能と
するETC(Electronic Toll Collection)システムに
用いられる機器である。
【0003】DSRC車載器は、車内の運転者が操作し
やすい場所に配置する必要があるが、車内のスペースは
限られている。また、DSRC車載器を配置するため
に、操作性、安全性等の様々な制約を満たす場所を確保
することは困難である。図8は、従来のDSRC車載器
の構成を概略的に示す図である。図8に示すように、従
来のDSRC車載器は、車載器本体1にデジタル回路
2、操作スイッチ3、表示部4、接続部5およびICカ
ード挿入口6を一体的に備えており、また、アンテナ部
7は、ケーブル8を介して車載器本体1に接続されてい
る。ICカード9には、車両の登録番号などを示す車両
情報が記憶されている。このようなDSRC車載器を設
置する場所としての条件には、運転者の視認性の良い場
所であること、操作しやすい場所であること等が求めら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、従来のDSRC車載器は、表示部や操作スイッ
チが車載器本体に一体的に取り付けられており、DSR
C車載器自体が大きいため、設置場所はかなり限定され
ていた。このため、従来のDSRC車載器では、設置場
所を選択する際の自由度がかなり低かった。
【0005】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたものであり、配置場所の選択の幅が広
く、視認性が良く、操作し易い場所に設置することので
きるDSRC車載器を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のDSRC車載
器は、高度道路交通システムの狭域通信に用いるDSR
C車載器であって、路上機器との間で無線通信を行うア
ンテナ部と、アンテナ部を介して路上機器から伝送され
る情報および路上機器に送信するための情報を処理する
デジタル回路部と、デジタル回路を内蔵する車載器本体
と、利用者の操作内容をデジタル回路部に入力するため
の操作スイッチ部と、デジタル回路部からの送信内容を
表示する表示部と、デジタル回路部から送信される音声
信号に基づいて駆動される音声発生装置とを備え、アン
テナ部、表示部及び操作スイッチ部は車載器本体から分
離されると共に、表示部は、ナビゲーションシステムの
表示部と兼用であることを特徴とする。
【0007】また、前記無線式の沿革操作スイッチから
送信される信号の受信部をさらに備えてなり、該受信部
は、前記表示部の近傍に配置されることを特徴とする。
【0008】また、前記音声発生装置は、車載器本体か
ら分離されていることを特徴とする。
【0009】また、車両情報を記憶保持するICカード
の読みとり装置を、車載器本体に内蔵したことを特徴と
する。
【0010】また、車両情報を記憶保持するICカード
の読みとり装置を、車載器本体から分離したことを特徴
とする。
【0011】さらに、前記デジタル回路部は、車両情報
を記憶する記憶手段を備えてなり、記憶手段に車両情報
を記憶させたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 図1および図2は、この発明の実施の形態1に係るDS
RC車載器の構成を示すブロック図である。図1に示す
ように、この発明の実施の形態1に係るDSRC車載器
は、車載器本体10と、アンテナ部11と、押釦スイッ
チ12と、表示部13と、音声発生装置14とを備え
る。車載器本体10には、デジタル回路15と接続部1
6とが内蔵されている。また、接続部16は、車載器本
体10のICカード挿入口17から挿入されるICカー
ド18と接続されるように配設されている。ICカード
18には、車両の登録番号等を表す車両情報が記憶保持
されている。なお、図1には、アンテナ部11が車載器
本体10の外部に設けられている構成を示すが、アンテ
ナ部11は車載器本体10に内蔵されていてもよい。
【0013】表示部13としては、LCDやFL管とい
った表示機器を用いる。押釦スイッチ12、表示部13
および音声発生装置14は、ケーブルを介してデジタル
回路15に接続されている。デジタル回路15は、CP
U(図示せず)を内蔵している。CPUは、路上機(図
示せず)とアンテナ部11との間で通信する情報を変調
あるいは復調したり、また、接続部16に差し込まれる
ICカード18に書き込むための各種情報を演算する等
の処理機能を有している。ICカード挿入口17から挿
入されるICカード18に記憶された情報項目や、デジ
タル回路15の内部に記憶保持された情報は、押釦スイ
ッチ12を通じて選択することができる。
【0014】図3および図4は、この発明のDSRC車
載器を車内に設置した状況を例示的に示す概念図であ
る。上述のように、この発明のDSRC車載器は、操作
部としての押釦スイッチ12が車載器本体10から独立
しており、また、表示部13および音声発生装置14も
車載器本体10から独立しているため、車載器本体10
を小型化することができる。なお、図3および図4に
は、口述するリモコン受信部21も示してある。
【0015】従って、図3および図4に示すように、こ
の発明のDSRC車載器は、車内の複数の僅かなスペー
スを利用して、効率よく設置することができる。例え
ば、アンテナ部11は、ダッシュボードの上などの電波
の感度のよい場所に設置すればよい。表示部13や音声
発生装置14は、ダッシュボードの中央等の視認性がよ
く、音声の聞き取りやすい場所に設置すればよい。な
お、図3に示す表示部13は、ダッシュボードに埋め込
まれており、図4に示す表示部13は、ダッシュボード
の表面に固定されている。押釦スイッチ12は操作しや
すい場所にそれぞれ設置することができるので、使いや
すさに優れるDSRC車載器を提供することができる。
【0016】さらに、ICカード挿入口17は、利用者
がICカード18を差し込みやすい場所に設置すればよ
く、車載器本体10は小型であるため、シートの下など
の僅かなスペースを利用して設置すればよい。以上のよ
うに、この発明のDSRC車載器は、車載器本体10
と、押釦スイッチ12等とを分離したので、設置できる
範囲が広がり、車両の設計における自由度の向上に貢献
することができる。
【0017】なお、図1には、アンテナ部11が車載器
本体10から独立したDSRC車載器を示したが、アン
テナ部11は必ずしも車載器本体10から独立している
必要はなく、車載器本体10に内蔵されていても良い。
このような構成のDSRC車載器であっても、押釦スイ
ッチ12、表示部13および音声発生装置14は車載器
本体10とは独立しているため、上述の場合と同様の効
果を得ることができる。
【0018】また、図1には、音声発生装置14が車載
器本体10から独立したDSRC車載器を示したが、音
声発生装置14は配置場所の自由度が比較的高いので、
必ずしも車載器本体10から独立している必要はなく、
図2に示すように、車載器本体10に内蔵されていても
良い。このような構成のDSRC車載器であっても、ア
ンテナ部11、押釦スイッチ12および表示部13は車
載器本体10とは独立しているため、上述の場合と同様
の効果を得ることができる。
【0019】また、ナビゲーションシステムを搭載する
車両にあっては、表示部13および音声発生装置14と
して、ナビゲーションシステムの表示部や音声発生装置
を利用することもでき、このような場合には、重複した
装置を排除することにより、より有効的なスペ−スの活
用ないし、DSRC車載器のコストダウンを図ることが
できる。また、表示部13は、スピードメータに内蔵さ
れていてもよく、また、音声発生装置14は、カーオー
ディオのスピーカを利用してもよい。
【0020】また、デジタル回路15と、押釦スイッチ
12、表示部13および音声発生装置14を接続するケ
ーブルの一端または両端にコネクタを設ければ、DSR
C車載器の設置性を向上させることができる。
【0021】実施の形態2. 図5は、この発明の実施の形態2に係るDSRC車載器
の構成を概念的に示す図である。図5に示すように、こ
の発明の実施の形態2に係るDSRC車載器は、実施の
形態1に係るDSRC車載器の押釦スイッチ12の代わ
りに、リモコン操作部20および受信部21を備える。
その他の構成は、図1に示すものと同一である。
【0022】受信部21は、車載器本体10の外部に設
けられており、デジタル回路15とはケーブルを介して
接続されている。このような構成のDSRC車載器にお
いて、リモコン操作部20を用いて、受信部21に向け
て指令を送信すれば、運転者が任意の場所からDSRC
車載器を操作できる。また、一般的に、受信部21は、
押釦スイッチより小型であるため、押釦スイッチを備え
る実施の形態1に係るDSRC車載器よりも、設置する
際の自由度を向上させることができる。なお、リモコン
操作部20は、ナビゲーションシステムのリモコン操作
部に組み込んでも良く、また、カーオーディオのリモコ
ン操作部に組み込んでも良い。
【0023】また、受信部21を表示部13の近傍に設
置すれば、利用者が表示部13を見ながらリモコン操作
部20を介して各種情報を選択できるので、操作性の大
幅な向上を図ることができる。
【0024】実施の形態3. 図6は、この発明の実施の形態3に係るDSRC車載器
の構成を概念的に示す図である。図6に示すように、こ
の発明の実施の形態3に係るDSRC車載器は、ICカ
ード挿入口17を、車載器本体10から分離してある。
他の構成はすべて図1に示す構成に準ずるものである。
このように、ICカード挿入口17を車載器本体10か
ら独立させると、車載器本体10の小型化を図ることが
できるだけでなく、車載器本体10の設置場所の自由度
がさらに増すため、例えば、車載器本体10を車両のト
ランクルーム等に設置することも可能となる。また、I
Cカード挿入口17自体は小型であるため、利用者がI
Cカード18を挿入しやすい場所に配置することがで
き、DSRC車載器の操作性を大幅に向上させることが
できる。
【0025】実施の形態4. 図7は、この発明の実施の形態4に係るDSRC車載器
の構成を概念的に示す図である。図7に示すように、こ
の発明の実施の形態4に係るDSRC車載器のデジタル
回路40は、記憶手段41を備えており、記憶手段41
には、車両情報が記憶されている。
【0026】このように、ICカードを用いずに、車両
情報をデジタル回路40の内部に記憶保持してある形式
のDSRC車載器にあっては、図1における接続部16
およびICカード挿入口17を備えないが、このような
形式のDSRC車載器においても、押釦スイッチ12、
表示部13および音声発生装置14を分離することがで
きるので、実施の形態1に係るDSRC車載器と同様の
効果を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】この発明のDSRC車載器は、高度道路
交通システムの狭域通信に用いるDSRC車載器であっ
て、路上機器との間で無線通信を行うアンテナ部と、ア
ンテナ部を介して路上機器から伝送される情報および路
上機器に送信するための情報を処理するデジタル回路部
と、デジタル回路を内蔵する車載器本体と、利用者の操
作内容をデジタル回路部に入力するための操作スイッチ
部と、デジタル回路部からの送信内容を表示する表示部
と、デジタル回路部から送信される音声信号に基づいて
駆動される音声発生装置とを備え、アンテナ部、表示部
及び操作スイッチ部は車載器本体から分離されると共
に、表示部は、ナビゲーションシステムの表示部と兼用
であることを特徴とするので、アンテナは電波の感度の
良い場所に、操作スイッチ部は操作性の良い場所に、表
示器は視認性の良い場所に、車載器本体は空いているス
ペースに、それぞれ配置することができ、設置性の良い
DSRC車載器を提供することができる。
【0028】また、前記無線式の沿革操作スイッチから
送信される信号の受信部をさらに備えてなり、該受信部
は、前記表示部の近傍に配置されることを特徴とするの
で、 操作性の良いDSRC車載器を提供することができ
る。
【0029】また、前記音声発生装置は、車載器本体か
ら分離されていることを特徴とするので、音声の聞き取
りやすい場所に音声発生装置を配置したDSRC車載器
を提供することができる。
【0030】また、車両情報を記憶保持するICカード
の読みとり装置を、車載器本体に内蔵したことを特徴と
するので、設置性の良いDSRC車載器を提供すること
ができる。
【0031】また、車両情報を記憶保持するICカード
の読みとり装置を、車載器本体から分離したことを特徴
とするので、より設置性の良いDSRC車載器を提供す
ることができる。
【0032】さらに、前記デジタル回路部は、車両情報
を記憶する記憶手段を備えてなり、記憶手段に車両情報
を記憶させたことを特徴とするので、小型軽量化および
コスト段を図ったDSRC車載器を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るDSRC車載
器の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るDSRC車載
器の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明のDSRC車載器を車内に設置した
状況を例示的に示す概念図である。
【図4】 この発明のDSRC車載器を車内に設置した
状況を例示的に示す概念図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係るDSRC車載
器の構成を概念的に示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係るDSRC車載
器の構成を概念的に示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に係るDSRC車載
器の構成を概念的に示す図である。
【図8】 従来のDSRC車載器の構成を概略的に示す
図である。
【符号の説明】
10 車載器本体、11 アンテナ部、12 押釦スイ
ッチ、13 表示部、14 音声発生装置、15 デジ
タル回路、16 接続部、17 ICカード挿入口、1
8 ICカード、20 リモコン操作部、21 リモコ
ン受信部、21受信部、40 デジタル回路、41 記
憶手段。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07B 1/00 - 17/04 G08G 1/096

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高度道路交通システムの狭域通信に用い
    るDSRC車載器であって、 路上機器との間で無線通信を行うアンテナ部と、 前記アンテナ部を介して前記路上機器から伝送される情
    報および前記路上機器に送信するための情報を処理する
    デジタル回路部と、 前記デジタル回路を内蔵する車載器本体と、 利用者の操作内容を前記デジタル回路部に入力するため
    の操作スイッチ部と、 前記デジタル回路部からの送信内容を表示する表示部
    と、 前記デジタル回路部から送信される音声信号に基づいて
    駆動される音声発生装置とを備え、前記アンテナ部、前
    記表示部及び前記操作スイッチ部は前記車載器本体から
    分離されると共に、前記表示部は、ナビゲーションシス
    テムの表示部と兼用であり、前記操作スイッチ部は無線
    式の遠隔操作スイッチであることを特徴とするDSRC
    車載器。
  2. 【請求項2】 前記無線式の沿革操作スイッチから送信
    される信号の受信部をさらに備えてなり、該受信部は、
    前記表示部の近傍に配置されることを特徴とする請求項
    1に記載のDSRC車載器。
  3. 【請求項3】 前記音声発生装置は、前記車載器本体か
    ら分離されていることを特徴とする請求項1または2に
    記載のDSRC車載器。
  4. 【請求項4】 車両情報を記憶保持するICカードの読
    みとり装置を、前記車載器本体に内蔵したことを特徴と
    する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のDSR
    C車載器。
  5. 【請求項5】 車両情報を記憶保持するICカードの読
    みとり装置を、前記車載器本体から分離したことを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のDS
    RC車載器。
  6. 【請求項6】 前記デジタル回路部は、車両情報を記憶
    する記憶手段を備え てなり、当該記憶手段に車両情報を
    記憶させたことを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載のDSRC車載器。
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