JP2016012308A - 需要予測装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】一商品の売価を変更した場合にその関連商品の個々の販売動向の変化を確認することができる需要予測装置およびプログラムを提供することである。
【解決手段】実施形態の需要予測装置は、商品の売価として第一価格を用いて需要予測計算することにより未来の基準日における上記商品の関連商品についての販売動向を示す情報を算出する第一需要予測手段と、上記商品の売価として第二価格を用いて需要予測計算することにより上記基準日における上記関連商品についての販売動向を示す情報を算出する第二需要予測手段と、第一需要予測手段により算出された上記関連商品の販売動向を示す情報から第二需要予測手段により算出された上記関連商品の販売動向を示す情報への該関連商品の販売動向を示す情報の変化を上記商品の第一価格から第二価格への売価変更に基づく上記関連商品の販売動向の変化として表示エリアに表示させる販売動向変化表示手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、需要予測装置およびプログラムに関する。
従来、POS(Point of Sales)システムが普及し、商品ごとの購買実績(売上)データが容易に収集できるようになった。そして、商品毎の購買実績データに基づく、小売店等の商品別の需要予測が使用され始めた。例えば、購買実績データを分析した需要予測を、発注量過多に起因する売れ残り商品の廃棄ロスの発生や、発注量過少に起因する商品の品切れによる機会ロスの発生の抑制に使用できる。そして、需要予測をEDI(Electronic Data Interchange)による企業間取引の電子化と結合させ、自動発注システムまで発展させる技術が提案され始めている。
自動発注システムに使用できる需要予測の手法としては、公知の重回帰分析がある。そして、重回帰分析を用いることで、商品毎に需要予測を行うことができる。
従来の重回帰分析を用いた需要予測では、目的変数の変動因子として販売価格、販売形態実施期間、陳列位置、陳列数、広告宣伝方法等を用いることが試行されている。また、商品とその関連商品の相互影響を考慮し、各商品の購買数を変動因子として用いることも試行されている。
これらの変動因子を適切に使用して需要予測を行うことにより、目的変数の値として予測購買数を得ることができる。
ところで、従来の重回帰分析を用いた需要予測では、一商品の売れ行きに応じて相互影響により購買数が変動するその他の商品(関連商品)の需要予測情報を確認する手段がなかった。このため、発注担当者は、一商品の売価と発注量とを、それぞれの商品の予測購買数や利益、売上などを基に決めていた。しかし、店舗ごとの販売状況やまた販売戦略などにより、商品の売価を変更する場合も少なくない。例えば売れ行きの悪い商品の売価を変更する場合がある。この場合、その他の関連商品の売れ行きがどのように推移するのかを厳密に確認する手段が無いので、改善が求められている。
本発明が解決しようとする課題は、一商品の売価を変更した場合にその関連商品の個々の販売動向の変化を確認することができる需要予測装置およびプログラムを提供することである。
実施形態の需要予測装置は、商品の売価として第一価格を用いて需要予測計算することにより未来の基準日における上記商品の関連商品についての販売動向を示す情報を算出する第一需要予測手段と、上記商品の売価として第二価格を用いて需要予測計算することにより未来の上記基準日における上記関連商品についての販売動向を示す情報を算出する第二需要予測手段と、上記第一需要予測手段により算出された上記関連商品の販売動向を示す情報から上記第二需要予測手段により算出された上記関連商品の販売動向を示す情報への該関連商品の販売動向を示す情報の変化を上記商品の第一価格から第二価格への売価変更に基づく上記関連商品の販売動向の変化として表示エリアに表示させる販売動向変化表示手段と、を備える。
図1は、実施形態にかかる需要予測システムの構成を示すブロック図である。 図2は、コンピュータのモジュール構成図である。 図3は、需要予測装置を含んだ本部のシステム構成を示すブロック図である。 図4は、企画編集画面の構成図である。 図5は、店舗発注端末と需要予測装置との間で行われる需要予測シミュレーション処理のフロー図である。 図6は、カニバリゼーション影響確認画面の表示例(その1)を示す図である。 図7は、予測購買数の変化の求め方を示すための説明図である。 図8は、カニバリゼーション影響確認画面の表示例(その2)を示す図である。 図9は、カニバリゼーション影響確認画面の表示例(その3)を示す図である。 図10は、カニバリゼーション影響確認画面の表示例(その4)を示す図である。
図1は、実施形態にかかる需要予測システム1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、需要予測システム1は、有線または無線の通信回線2を介して相互に電気的に接続された複数のコンピュータ3で形成される本部システムに対して、複数の本部特売企画端末124や各店舗に設けられた店舗発注端末125が有線または無線の通信回線(例えば、インターネットやLAN等)5を介して接続されている。
本実施形態の需要予測システム1では、一つまたは複数のコンピュータ3が、所定のサービス(アプリケーション)を提供するアプリケーションサーバ、またはデータベースサーバとして機能する。また、本部特売企画端末124や店舗発注端末125は、サービスを享受するクライアントとして機能する。この需要予測システム1では、例えばSaaS(Software as a Service)の形態でサービス(アプリケーション)が提供されうる。なお、需要予測システム1は、サーバクライアントの形態であっても良い。
また、本部システムには、複数のPOS(Point of Sales)端末126を接続する店舗サーバ120が有線または無線の通信回線(例えば、インターネットやLAN等)5を介して接続されている。
上述したようなコンピュータ3、本部特売企画端末124、店舗発注端末125は、一般的なパーソナルコンピュータである。なお、本部特売企画端末124や店舗発注端末125については、タブレット端末であっても良い。ここでは、コンピュータ3を例に説明する。
図2は、コンピュータ3のモジュール構成図である。図2に示すように、コンピュータ3は、情報処理を行うCPU(Central Processing Unit)101、BIOSなどを記憶した読出し専用メモリであるROM(Read Only Memory)102、各種データを書換え可能に記憶するRAM(Random Access Memory)103を備えている。
また、コンピュータ3は、各種データベースとして機能するとともに各種のプログラムを記憶する記憶部であるHDD(Hard Disk Drive)104、記憶媒体110を用いて情報を保管したり外部に情報を配布したり外部から情報を入手するためのDVDドライブ等の媒体読取装置105、各通信回線を介して外部の他の機器と情報を伝達するための通信制御装置106、処理経過や結果等を操作者に表示するLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部107、並びに操作者がCPU101に命令や情報等を入力するためのキーボードやマウス等のポインティングデバイスである入力部108等を備えている。
また、コンピュータ3においては、上述した各部間で送受信されるデータは、バスコントローラ109によって調停される。
このようなコンピュータ3では、オペレータが電源を投入するとCPU101がROM102内のローダーというプログラムを起動させ、HDD104よりOS(Operating System)というコンピュータのハードウェアとソフトウェアとを管理するプログラムをRAM103に読み込み、このOSを起動させる。このようなOSは、オペレータの操作に応じてプログラムを起動したり、情報を読み込んだり、保存を行ったりする。OSのうち代表的なものとしては、Windows(登録商標)等が知られている。これらのOS上で走る動作プログラムをアプリケーションプログラムと呼んでいる。なお、アプリケーションプログラムは、所定のOS上で動作するものに限らず、後述の各種処理の一部の実行をOSに肩代わりさせるものであってもよいし、所定のアプリケーションソフトやOSなどを構成する一群のプログラムファイルの一部として含まれているものであってもよい。
すなわち、HDD104に記憶されているアプリケーションプログラムの違いによって、パーソナルコンピュータは、クライアントとして機能する本部特売企画端末124や店舗発注端末125、コンピュータ3(アプリケーションサーバまたはデータベースサーバ)としてそれぞれ機能することになる。
例えば、本部特売企画端末124や店舗発注端末125には、アプリケーションプログラムとして、ウェブブラウザや、ウェブブラウザに対してプラグイン形式を用いて提供されるソフトウェアがインストールされている。プラグインのうち代表的なものとして、Microsoft Silverlight(登録商標)が挙げられる。Microsoft Silverlightは、インストール後はブラウザ上でアニメーションやグラフィックスの表示、音声・動画の再生などを行うフレームワークである。
また、一般的には、本部特売企画端末124のHDD104にインストールされるアプリケーションプログラムは、CD−ROMやDVD等の光情報記録メディアやFD等の磁気メディア等の可搬性を有する記憶媒体110に記録され、この記憶媒体110に記録された動作プログラムがHDD104にインストールされる。さらには、アプリケーションプログラムは、例えば通信制御装置106を介して外部から取り込まれ、HDD104にインストールされても良い。
コンピュータは、OS上で動作するアプリケーションプログラムが起動すると、このアプリケーションプログラムに従い、CPU101が各種の演算処理を実行して各部を集中的に制御する。
以下において、本部システムを構成する一つ又は複数のコンピュータ3の各CPU101がアプリケーションプログラムにより実行する各種の演算処理のうち、本実施形態の特長的な処理である需要予測処理について説明する。
<<需要予測装置とその周辺システムの構成>>
図3は、本実施形態にかかる需要予測装置を含む本部システムの構成を示すブロック図である。図3に示すように、本部システムを構成する一つ又は複数のコンピュータ3の各CPU101は、アプリケーションプログラムを実行することにより、需要予測装置31、データ収集・変換システム32、予定データ収集・変換システム33(特売企画支援システム330、発注数決定支援システム331など)、発注システム34を実現する。
本実施形態では、特売企画支援システム330及び発注数決定支援システム331を、需要予測装置31と分けて示している。しかし、特売企画支援システム330及び発注数決定支援システム331は、需要予測装置31のサービスをユーザ端末に提供するためのサブシステムである。従って、特売企画支援システム330及び発注数決定支援システム331の両方又は何れか一つを需要予測処理の一部に含めても良いものとする。
<需要予測装置>
需要予測装置31は、小売業などの店舗において、商品の売価・陳列・販促等の販売者側の販売状態に対する、購買客側の商品の購買状況をシミュレーションする。需要予測装置31は、現時点から過去の所定の時点までの販売状態と購買状況とを示す過去情報(過去の実績データ)を用いて、例えば数週間、数か月、もしくは1年間程度なら時間的に変化しないと見なせる部分の購買数を示す定数項と、定数項に対して時間的により早く変化する部分の購買数を示す変動因子と係数からなる項とに分割した購買客の購買モデルを構築する。この購買モデルでは、過去情報を変動因子に代入することにより、変動因子の係数が求まる。そして、需要予測装置31は、構築した購買モデルの変動因子に対して、現時点から未来の所定の時点(未来の基準日)での販売状態と購買環境とを示す未来予定情報を当てはめ、未来の所定の時点の商品ごとの購買数、売上、利益などの販売動向を予測する。
本実施の形態では、商品群(商品とその関連商品)を構成する商品がN種類の場合について説明する。そして、N種類の商品を、商品1,商品2,…,商品n,…商品Nと表すものとする。
本実施の形態では、商品nに対する変動因子を、Xn1,Xn2,…,Xnm,…,XnM(m=1,2…,M)と示す。変動因子Xnmは、販売価格、曜日、休日、気温、降水量等、購買数を変動させる可能性のあるものとする。
また、商品n(n=1,2…,N)に対する購買数をYnとする。つまり、商品1,商品2,…,商品n,…商品Nの各購買数を、購買数Y1,Y2,…,Yn,…,YNと示す。
本実施形態では、各商品の購買数がその他の商品の購買数と相互に影響し合うことを考慮し、Y1,Y2,…,Yn,…,YNを変動因子に含め、予測購買数の計算式を、下記の式(1)で示す。
Figure 2016012308
上記の式(1)において、an1Y1+an2Y2+…+an(n-1)Yn-1+an(n+1)Yn+1+…+anNYNは関連商品の購買数による影響を反映した項である。
式(1)において、an1,…,an(n-1),an(n+1),…,anN, bn0(定数項),…,bnM、を回帰係数とする。以下では、回帰係数を定数項bn0を含むものとして説明する。
<データ収集・変換システム>
データ収集・変換システム32は、現時点から過去の所定の時点までの、店舗における複数の商品の購買データ、売価データ、販促(企画)データ、発注データ、在庫データ、気象データ、曜日データ、および地域のイベントデータなどの過去情報を店舗サーバなどから収集する。そして、データ収集・変換システム32は、複数の各種データ(収集した過去情報)を所定のデータ構造に変換して、需要予測装置31の過去情報データベース310にデータを送信するものである。データ収集・変換システム32は、公知のPOSシステム、発注システム、納入商品の検品システム、気象データの受信システム、地域のイベントの入力システム等の各種データ収集システムと、データ変換システムと、を有している。
<予定データ収集・変換システム>
予定データ収集・変換システム33は、現時点から未来の所定の時点までの、店舗における複数の商品の予定売価データ、予定販促(企画)データ、予定入荷データ、予定気象データ、曜日データ、予定地域のイベントデータなどの未来予定情報を収集する。そして、予定データ収集・変換システム33は、複数の各種データ(収集した未来予定情報)を所定のデータ構造に変換して、需要予測装置31の未来情報データベース311にデータを送信するものである。
予定データ収集・変換システム33には、特に、特売企画支援システム330と発注数決定支援システム331が含まれる。
特売企画支援システム330は、特売企画を支援するために構築されたシステムであり、特売の企画を行う複数の本部特売企画端末124と接続されている。本部特売企画端末124は、過去実績や推奨情報を参照した特売企画担当者から、特売企画における、特売対象となる商品を示す特売品コード(単品コード)、特売価格、特売日、ちらし掲載等の販促データの入力を受け付ける。受け付けたデータは、発注数決定支援システム331に送信される。
発注数決定支援システム331は、特売商品および通常価格で販売される定番商品の発注数を決定する複数の店舗発注端末125と接続され、店舗の発注担当者と本部の需要予測装置31とをつなぐインタフェースとして機能する。店舗発注端末125は、需要予測装置31に対するユーザインタフェースであり、購買状況のシミュレーションを制御するデータを入力するものである。例えば、未来予定情報への初期設定のために、特売企画支援システム330から受信した各種のデータを需要予測装置31に送信する。また、初期に設定した未来予定情報に対する予測購買数が、発注担当者にとって目標とした値ではない場合、発注担当者は、店舗発注端末125から、予定売価等の未来予定情報の一部を変化させて再予測(再シミュレーション)するように、需要予測装置31に対して制御データを入力する。
発注システム34は、発注数決定支援システム331で決定された全店舗の発注数に従って、商品の製造、販売等をしている業者に対して、商品の発注を要求するシステムとする。
<<需要予測装置の構成および処理>>
<需要予測装置の構成>
需要予測装置31では、過去情報データベース310には、過去の店舗別・日別・時間別・商品別に、商品群に含まれる商品毎の第1所定期間における購買数データ(売上データ)316d、発注データ318d、在庫データ317d、分類・属性データ313d、売価・販促データ314d、陳列データ315d、店舗・地域データ310d、日付・時刻データ311d、気象・行事データ312d等の過去情報が格納されている。過去情報データベース310に格納された過去情報のうち、購買数を予測する商品(目的商品)の購買数データ316dが目的変数に代入されるものとなる。また、それ以外の過去情報が変動因子に過去の変動因子情報として代入されるものとなる。
回帰係数算出部312は、過去の変動因子情報が目的変数の変動に寄与する度合いを示す回帰係数(定数項を含む)を算出する。一商品の購買数の変動には、複数の変動因子が寄与している。ここでは、一商品ごとに回帰係数を算出する。
具体的には、式(1)の目的変数Ynに対して商品nの過去の購買数を代入し、変動因子Y1,…,YN、Xn1,…,XnMに対して過去の変動因子情報を代入する。式(1)の回帰係数はM+N個あるため、過去の購買数と変動因子情報のデータのセットをM+N個以上用いて、M+N個以上の式を立て、従来の回帰係数の算出法により目的変数Ynの回帰係数を求める。この操作を目的変数Y1,…,YNについて行い、商品nごとに回帰係数を求める。この際に予測精度を向上させるために公知の補正条件式(例えば最小二乗法など)を導入しても良い。なお、この処理は、夜間などにおいて予め行うものとする。
回帰係数データベース(DB)313は、回帰係数算出部312により算出された、商品nごとの回帰係数を格納するものである。例えば、商品2であれば、回帰係数として、A21,A23,…,A2N、B20,B21,…,B2Mを格納する。なお、ここで「A、B」は算出された回帰係数の値を示すものとする。
未来情報データベース(DB)311は、予定情報311Aを有している。予定情報311Aには、過去情報データベース310に格納された過去情報が取得された時点より未来の時点(つまり、第1所定期間以降の期間である第2所定期間)における、未来情報が店舗別・日別・時間別・商品別に格納されている。例えば、予定分類・属性データ323d、販売条件である予定売価・販促(企画)データ324d、予定陳列データ325d、予定店舗・地域データ320d、予定日付・時刻データ321d、予定気象・行事データ322d等である。
未来情報データベース311に格納された未来情報のうち、未来の設定された時点(第2所定期間)における目的変数を変動させる変動因子を数値化した未来情報を未来の変動因子情報とする。
予測購買数算出部(第一及び第二の需要予測手段)314では、各商品の予測購買数を算出する。具体的には、商品nの、予定情報311Aに格納されている各種の未来の変動因子情報と、回帰係数データベース313に格納されている回帰係数(商品nの回帰係数)とを予測式(1)に当てはめる。この計算手続きを商品1から商品Nを対象に行い、商品1から商品Nに対応した連立方程式を立てる。それらの式から、該当する全商品(商品群)の予測購買数Y1,…,YNを算出する。
未来情報データベース311は、予測情報311Bを有している。予測情報311Bは、予測購買数算出部314で算出された商品群の商品ごとの予測購買数(予測購買データ326d)を格納する。本実施形態では、各商品の予測購買データ326dとして、最新のシミュレーション結果としての予測購買数と前回のシミュレーション結果としての予測購買数とを格納する。
発注・在庫数算出部315は、現在の在庫数から、予測購買数算出部314により算出された予測購買数を減算して、未来の設定された時点(第2所定期間)での予測在庫数を算出する。さらに、発注・在庫数算出部315は、算出した予測在庫数に基づいて、例えば予測在庫数が最低在庫数未満ならば推奨発注数を増加させ、予測在庫数が最低在庫数を超えるならば推奨発注数を減少させて、最終的に所定の発注単位や発注リードタイムに従って推奨発注データに加工する。予測情報311Bは、発注・在庫数算出部315により算出された予測在庫数(予測在庫データ327d)、および推奨発注数(推奨発注データ328d)を格納する。
入力受付部316は、需要予測設定画面や企画編集画面4G(図4参照)を生成して、特売企画支援システム330に需要予測設定画面を送信し、発注数決定支援システム331に需要予測設定画面や企画編集画面4Gを送信する。この際、予測情報311Bの予測購買データ326d等の必要なデータを含めて送信する。外部装置である本部特売企画端末124は特売企画支援システム330に、店舗発注端末125は発注数決定支援システム331にアクセスし、取得した各種画面をシミュレーション等のためのインタフェースとして液晶等のディスプレイ(表示エリア)に表示する。
また、入力受付部316では、発注数決定支援システム331などから入力されたデータ(例えば、販売価格、曜日、休日、気温、降水量、地域イベント、ちらし掲載の有無、企画等)を予定情報311Aに未来の変動因子情報として登録する。また、発注数決定支援システム331から入力された編集後のデータに従って、予定情報311Aに格納されている各種の未来の変動因子情報を修正する。未来の変動因子情報の修正として、本実施形態では、特に、商品nの売価の変更(第一価格から第二価格への変更)を行う。この変更により、予定売価・販促データ324dの商品nの売価が第一価格から第二価格へ更新される。また、予測購買数算出部314において商品nの売価を示す変動因子(Xnm)に変更後の売価が代入され、予測購買数が再計算される。予測購買数の再計算の結果は、最新の予測購買データ326dとして前回の予測購買データ326dと共に予測情報311Bに格納される。
また、入力受付部316では、算出された予測購買数、予測在庫数、推奨発注数が、店舗発注端末125から入力された予測購買数の目標値、予測在庫数の目標値、推奨発注数の目標値を満たしていない場合に、予測条件である予定情報311Aに格納されている各種の未来の変動因子情報を修正して予測購買数を再計算し、算出された各予測値(予測購買数、予測在庫数、推奨発注数)を目標値に近づける。
図4は企画編集画面の画面構成図の例である。
企画編集画面は、需要予測設定画面(不図示)において企画を一覧表示して一つの企画を選択することにより、表示されるものである。
図4に示す企画編集画面4Gは、企画表示エリア41と、商品群選択エリア42と、データ表示エリア43と、データ操作エリア44と、販売動向変化確認ボタンとしてのカニバリゼーション確認ボタン45と、各種ボタンが配列されているナビゲートボタンエリア46とを含んでいる。
企画表示エリア41は、前画面の需要予測設定画面で選択された企画の「企画No」410、「企画名」411、「開始日」412、「終了日」413を表示するエリアとして設けられている。
商品群選択エリア42は、企画の対象となる商品群の一部又は全てをユーザ選択によりデータ表示エリア43に表示させる選択エリアとして設けられている。商品群選択エリア42には「部門」420−1と「ライン」420−2と「クラス」420−3に分けられた範囲指定部が含まれている。「部門」420−1では、最上位の商品分類カテゴリの範囲を指定することができる。「ライン」420−2では、「部門」420−1のすぐ下位の商品分類カテゴリの範囲を指定することができる。「クラス」420−3では、最下位の商品分類カテゴリの範囲を指定することができる。各範囲指定部には、表示されている商品分類カテゴリの全てを範囲に指定するためのチェックボックスB1が設けられている。
データ表示エリア43は、企画の対象となる商品群の内の一部又は全ての商品の需要予測データを表示するエリアとして設けられている。需要予測データの表示項目として「単品コード」430、「メーカ」431、「商品名称」432、「規格」433、「販売日」434、「特売売価」435、「予測販売数」436、「予測販売金額」437、「予測利益金額」438、「実績販売数」439、「実績販売金額」440、「実績利益金額」441が設定されている。データ表示エリア43には、デフォルトでは、商品群の全てを対象に需要予測データを表示する。また、商品群選択エリア42における指定により表示される商品群の範囲が制限される。
データ操作エリア44は、データ表示エリア43での商品データの訂正などのデータ編集を行うためのエリアとして設けられている。データ操作エリア44には、データ編集のための入力ボックスB2と、訂正ボタンB3が設けられている。また、前回予測ボタンB4と、前回予測結果の表示ボックスB5が設けられている。
入力ボックスB2は、データ表示エリア43の需要予測データの各項目を含むものとして、項目ごとに設けられている。データ表示エリア43において一商品を選択するとこの商品のデータが各入力ボックスに編集可能なように表示される。
訂正ボタンB3は、データ表示エリア43上で指定した商品のレコード情報を項目別に訂正する宣言を行うものである。例えば、データ表示エリア43において一商品を指定し、この商品のデータを各入力ボックスB2に表示させる。それから、所定の入力ボックスB2に表示されたデータを書き換え、訂正ボタンB3を押下する。これにより、その商品のデータが訂正され、訂正後のデータがデータ表示エリア43に表示されることになる。なお、データ訂正を行った項目が変動因子に相当する場合には需要予測の再計算を実行し、再計算後の需要予測データをデータ表示エリア43に表示する。本実施形態では、特に、変動因子に相当する「特売売価」の訂正を行う。
前回予測ボタンB4は、前回の需要予測の結果を表示ボックスB5に表示するためのボタンである。前回予測ボタンB4を押下することにより、前回設定した特売売価で需要予測されたデータが表示ボックスB5に表示される。表示ボックスB5には、「特売売価」450、「特売売価販売数」451、「特売売価販売金額」452、「特売売価利益金額」453、「前回予測日」454が設けられている。表示ボックスB5に「特売売価」の項目が設けられているため、後述するカニバリゼーションの確認の際に、前回の特売売価を確認することができる。
カニバリゼーション確認ボタン45は、一商品の売れ行きに応じて購買数が変動するその他の商品(関連商品)の購買数等の販売動向の変化を画面表示するためのボタンである。データ表示エリア43において一商品を指定し、特売売価の訂正処理後にカニバリゼーション確認ボタン45を押下する。本実施形態では、一商品と同一商品分類カテゴリに属する商品を関連商品とする。商品分類カテゴリには、「部門」を単位とするものと、「ライン」を単位とするものと、「クラス」を単位とするもの、とがある。ここでは「部門」を単位とする。
ナビゲートボタンエリア46は、他の画面と共通する画面操作ボタンを表示するためのエリアとして設けられている。当該企画編集画面4Gにおいては、終了ボタンB6、印字ボタンB7、戻るボタンB8、確定ボタンB9が操作可能なように表示される。終了ボタンB6は、需要予測設定を終了することを宣言するボタンである。印字ボタンB7は、企画編集画面4Gの印字命令をプリンタに出力するためのボタンである。戻るボタンB8は、一つ前の需要予測設定画面に戻るためのボタンである。確定ボタンB9は、データ表示エリア43の設定内容を確定し発注を指示するためのボタンである。
<需要予測装置の処理>
図5は、発注担当者が操作する店舗発注端末と需要予測装置との間で行われる需要予測シミュレーション処理のフロー図である。なお、店舗発注端末125と需要予測装置31との間には、インタフェースとして、発注数決定支援システム331が介在するものとする。
同図に示す破線矢印は、店舗発注端末と需要予測装置31との間の信号の流れを示すものである。
先ず、店舗発注端末125において、発注担当者が需要予測設定プログラムを起動し、表示画面に需要予測設定画面を表示させる(S10)。
次に企画一覧を表示させて、その中から一の企画を選択する(S11)。この選択により、一の企画の需要予測データを取得するための指示信号が店舗発注端末125から需要予測装置31に送信される。
需要予測装置31は、指示信号を受信したか否かを判定する(S20)。店舗発注端末125から指示信号を受信すると、ステップS20の判定処理でYes判定となり、企画編集画面4Gを店舗発注端末125に向けて送信する(S21)。この企画編集画面4Gには、店舗発注端末125において選択された一の企画の需要予測データが含まれる。この需要予測データは、未来情報データベース311の予定情報311Aに設定されている情報に基づいて予めシミュレーションされ、未来情報データベース311の予測情報311Bに最新の予測購買データ326dとして格納されたものである。なお、需要予測データは、店舗発注端末125からの企画の選択時にシミュレーションを行うようにしても良い。
店舗発注端末125は、企画編集画面4Gを表示する(S12)。
店舗発注端末125は、企画編集画面4Gにおいて変動因子に該当するデータの訂正処理(本実施形態では特売売価の訂正処理)が行われると、訂正処理を示す信号を需要予測装置31に送信する(S13)。
需要予測装置31は、店舗発注端末125から信号を受信すると、その信号に基づき、戻るボタンB8の操作があったか否かの判定(S22)や、変動因子に該当するデータの訂正があったか否かの判定(S23)を行う。
ステップS22においてYes判定の場合は、企画編集画面4Gで戻るボタンB8が操作されたことを示すので、ステップS20の判定処理に戻り、ステップS20の判定からの処理を繰り返す。ステップS22においてNo判定の場合は、ステップS23の処理に移行する。
ステップS23においてYes判定の場合は、訂正データ(特売売価の訂正データ)に基づいて各商品の購買数を再計算(再シミュレーション)する(S24)。具体的には、計算式(1)の特売売価を示す変動因子Xnmに特売売価の訂正データを代入し、当該商品を含む関連商品全ての予測購買数Y1〜Ynを再算出する。このとき、その商品の、予定売価・販促データ324dにおいて設定されている特売売価を示すデータを、訂正後のデータで更新する。また、未来情報データベース311の予測情報311Bに格納されている最新の予測購買データ326dを前回の予測購買データ326dとし、再計算後の結果を最新の予測購買データ326dとして格納する。
そして、ステップS24の処理後は、再計算後の需要予測データ(最新の需要予測データ)を店舗発注端末125に送信する(S25)。
店舗発注端末125は、需要予測装置31から送信された再計算後の需要予測データを用いてデータ表示エリアの情報を更新する(S14)。
続いて、店舗発注端末125は、発注担当者によりデータ表示エリア上で一商品が選択され、カニバリゼーション確認ボタン45が押下されると、これを検出し、その選択された商品についてのカニバリゼーション影響確認画面を要求する信号を需要予測装置31に送信する(S15)。
一方の需要予測装置31は、店舗発注端末125からの上記要求信号を受信すると、カニバリゼーション影響確認画面に表示するカニバリゼーションのデータを生成する(S26)。具体的には、商品ごとに、未来情報データベース311の予測情報311Bに格納されている最新の予測購買データと前回の予測購買データのそれぞれの予測購買数を比較する。そして、商品ごとに、その比較結果としての予測購買数の変化量をカニバリゼーションのデータに埋め込む。
需要予測装置31は、ステップS26の処理後、カニバリゼーションのデータを含むカニバリゼーション影響確認画面を店舗発注端末125に送信する(S27)。
店舗発注端末125は、需要予測装置31からカニバリゼーション影響確認画面を受信し表示画面に表示する(S16)。
そして、カニバリゼーション影響確認画面を閉じる操作としての確認ボタンの押下があったか否かを判定する(S17)。この判定により、確認ボタンの押下があったと判定されると(Yes判定)、カニバリゼーション影響確認画面を終了しカニバリゼーション影響確認画面を閉じたことを示す信号を需要予測装置31へ送信するなどしてステップS13の処理に戻る。そして、ステップS13において企画編集画面4G上での各種操作を受け付ける。また、確認ボタンの押下がないと判定されると(No判定)、確認ボタンの押下があるまで待機する。
需要予測装置31は、ステップS27の処理後は、店舗発注端末125からカニバリゼーション影響確認画面を閉じたことを示す信号を受信したか否かを判定する(S28)。この判定により、カニバリゼーション影響確認画面を閉じたことを示す信号を受信したと判定されると(Yes判定)、ステップS22からの処理を繰り返す。また、カニバリゼーション影響確認画面を閉じたことを示す信号を受信していないと判定されると(No判定)、その信号が受信されるまで待機する。
また、需要予測装置31は、ステップS20の判定処理においてNo判定の場合、終了ボタンB6が押下されたか否かの判定を行う(S30)。ステップS30の判定処理において終了ボタンB6が押下されたとするYes判定の場合、本処理を終了する。ステップS30の判定処理においてNo判定の場合、ステップS20の判定処理に戻る。
また、ステップS23の判定処理においてNo判定の場合、終了ボタンB6が押下されたか否かの判定を行う(S31)。ステップS31の判定処理において終了ボタンB6が押下されたとするYes判定の場合、本処理を終了する。ステップS31の判定処理においてNo判定の場合、ステップS22の判定処理に戻る。
なお、店舗発注端末125は、発注担当者により企画編集画面4Gの戻るボタンB8が押下されると、任意のタイミングで需要予測装置31に戻りを指示する信号を送信して、ステップS10の処理に戻り、需要予測設定画面を表示する。また、終了ボタンB6が押下されると、任意のタイミングで、需要予測装置31に終了を指示する信号を送信して、処理を終了する。需要予測装置31は、ステップS22の判定で店舗発注端末125で戻るボタンの操作があったことを検出する。また、ステップS30、ステップS31の判定で、店舗発注端末125で終了ボタンB6の操作があったことを検出する。
以上の訂正処理からカニバリゼーション影響確認画面の表示までの一連の流れを店舗発注端末125にインタフェースとして送信した企画編集画面4Gで説明すると次の通りとなる。
図4に示す企画編集画面4Gは、企画名「部門1週間特売」、企画期間「2014年3月17日(月)〜2014年3月23日(日)」、商品分類カテゴリ「部門1」に属する全商品の需要予測シミュレーション結果を示している。
データ表示エリア43には、「部門1」に属する全商品の内の一部が示されている。スクロールバーBar1の操作により、未表示のその他の商品がデータ表示エリア43に表示され、全商品に渡り需要予測データを確認できる。
図4において、商品分類カテゴリ「クラス1」の一行目のレコードRec01を太枠で示している。これは当該レコードRec01が指定されている状態であることを示すために図示したものである。レコードの指定状態を示す態様は色を変えるなど様々な態様をとってよい。
データ操作エリア44の入力ボックスB2には、データ表示エリア43で指定されている一行目のレコードRec01の商品の需要予測データが表示される。
各入力ボックスB2に表示されているデータの内の「特売売価」B23に示される値を訂正し、訂正ボタンを押下することにより、特売売価の値が更新され、再計算後の需要予測データがデータ表示エリア43に表示されるようになる。
ここで、カニバリゼーション確認ボタン45が押下されると、カニバリゼーション影響確認画面が表示される。
図6は、カニバリゼーション影響確認画面の表示例(その1)である。
図6に示すカニバリゼーション影響確認画面6Gは、図4のデータ表示エリア43において、レコードRec01の「特売売価」435の値を「210(円)」から「200(円)」に訂正した場合に表示される内容を示している。具体的には、レコードRec01の「特売売価」435の値を「210」から「200」に訂正することにより、データ表示エリア43に示す各商品の需要予測データの一覧を再シミュレーション後の需要予測データに更新させる。そして、その再表示された需要予測データの一覧からレコードRec01に該当するレコードを選択し、その状態で、カニバリゼーション確認ボタン45を押下する。これにより、レコードRec01に該当する商品の関連商品(つまり、本例においては商品Aが属する「部門」に分類される商品)についての予測購買数の変化を示す情報(カニバリゼーションのデータ)がカニバリゼーション影響確認画面として示される。
同図に示すカニバリゼーション影響確認画面6Gには、企画編集画面4Gのデータ表示エリア43で選択されたレコードRec01(商品名称「商品A」、販売日「2014/03/17」、特売売価「200」等)の設定情報を表示する選択商品表示エリア60と、その関連商品の予測購買数の変化等を表示する関連商品一覧表示エリア61とが設けられている。
選択商品表示エリア60は、表示欄として「単品コード」600、「メーカ」601、「商品名称」602、「規格」603、「販売日」604、「特売売価」605が設けられている。
関連商品一覧表示エリア61は、表示欄として「単品コード」611、「メーカ」612、「商品名称」613、「規格」614、「売価」615、「販売数」616、「販売変化」617が設けられている。また、この表示欄の下にはそれぞれの項目に対応するようにして関連商品のデータが表示される。本例では、関連商品全体の内の一部の関連商品が表示されるようになっている。そして、スクロールバーBar02の操作により、全商品を関連商品一覧表示エリア61内に表示させることが可能となる。
本実施形態においては、特に、「販売変化」617の項目を設けている。「販売変化」617の項目には、前回のシミュレーション結果の予測購買数から今回のシミュレーション結果の予測購買数を商品別に差し引いてなる予測購買数の変化を示す情報が表示される。予測購買数の変化を示す情報は、図5のステップS26、27において説明している。つまり、未来情報データベース311の予測情報311Bに格納されている最新(今回)の予測購買データと前回の予測購買データのそれぞれの予測購買数を商品ごとに比較し、その比較結果としての予測購買数の変化を需要予測装置からデータとして受信したものである。
ここで、予測購買数の変化の求め方を以下の説明図(図7)を用いて具体的に説明する。
図7は、図4の企画編集画面4Gに示す「特売売価」435の値「210(円)」、つまり訂正前(前回)におけるシミュレーション結果(各関連商品の予測購買数を含むデータ)を示したものである。従って、図4のデータ表示エリア43に示されている状態を示している。
図7に示す一レコードに含まれる各データの項目は、図6の関連商品一覧表示エリア61に示す各項目に対応している。つまり、図7の各データの項目は、「単品コード」711、「メーカ」712、「商品名称」713、「規格」714、「売価」715、「販売数」716となる。
また、図7に示す商品の並び順と、図6の関連商品一覧表示エリア61に示す商品の並び順は同じである。
図7を用いて一商品の予測購買数の変化を求めると次のようになる。
図7において二行目のデータD2は図4のデータ表示エリア43のレコードRec02に対応する。データD2に示す商品Bの予測購買数は販売数716に示される「9」となる。これを商品Bの基準にする。また、特売売価が訂正される(「200(円)」へ訂正される)と、商品Bの予測購買数は、図6の関連商品一覧表示エリア61のレコードRec03の販売数616に値として示されるように「6」となる。商品Bの予測購買数の基準値「9」に対し、訂正後の予測購買数は「6」であるから、商品Bの予測購買数の差(変化)は「−3」となる。商品Bについては予測購買数は減少することが分かる。この差が図6の関連商品一覧表示エリア61のレコードRec03に示される商品Bの販売変化617の欄に表示されることとなる。商品B以外の関連商品についても同様にして計算され、それぞれの差が各商品の販売変化617の欄に表示されることとなる。
本実施形態では、この予測購買数の変化を示す情報として数値情報を表示するものとした。
同図に示す例では、予測購買数が増加した商品についてはその増加分を符号なしの数値情報(例えば数値情報Z1)で表示し、予測購買数が減少した商品についてはその減少分をマイナス符号を付けた数値情報(例えば数値情報Z2)で表示した。また、予測購買数に変化が無い関連商品は数値「0」で表示した。
カニバリゼーション影響確認画面6Gの下部には、確認ボタン619が設けられている。確認ボタン619は、カニバリゼーション影響確認画面6Gを閉じるための操作ボタンとして設けられている。
本実施形態では、この予測購買数の変化を示す情報として数値情報を表示するものとしたが、この限りでない。本実施形態の変形例として、増加と減少と不変とを色分けして表示しても良い。また、増加又は減少の程度をグラデーションや記号を用いて表現しても良い。
(変形例1)
変形例1の需要予測装置は、予測購買数の差が正の値、0、負となる場合に応じて、関連商品を色を分けて表示するものである。
図8は、カニバリゼーション影響確認画面の表示例(その2)である。
一例として、予測購買数の差が0の値を示す関連商品のレコードRec81を白で表示し、差が正の値を示す関連商品の5つのレコードRec82を青(同図においては薄い網掛けで示す)で表示し、差が負の値を示す関連商品の3つのレコードRec80を赤(同図においては濃い網掛けで示す)で表示したものを示す。
なお、配色は赤、白、青に限らず、適宜決めて良い。
また、色ではなく網掛けなどの模様で分けても良い。
また、本例ではレコード全体に色を施したが、レコードの一部であっても良い。
(変形例2)
変形例2の需要予測装置は、予測購買数の差の程度に応じて関連商品をグラデーションで表示するものである。
図9は、カニバリゼーション影響確認画面の表示例(その3)である。
一例として、予測購買数の差が正の値、0、負の値に応じて関連商品を色を分けて表示すると共に、正の値と負の値については差の程度に応じてグラデーション表示するもの示す。
予測購買数の差の絶対値が「1」大きくなるに従い、各色をより濃い色で表示し、「1」小さくなるに従い、各色をより薄い色で表示する。
図9に示すように、3つのレコードRec80において、レコード80−3に対しレコード80−2は予測購買数の差の絶対値が「1」大きくなるため、レコード80−2の方がレコード80−3よりも1段階濃い赤で表示される。レコード80−2に対しレコード80−1は予測購買数の差の絶対値が「1」大きくなるため、レコード80−1の方がレコード80−2よりも1段階濃い赤で表示される。つまり、レコード80−1からレコード80−3は、赤を使用し3段階のグラデーションで表示される。
5つのレコードRec82において、レコード82−1に対しレコード82−2は予測購買数の差の絶対値が「1」大きくなるため、レコード82−2の方がレコード82−1よりも1段階濃い青で表示される。レコード82−2に対しレコード82−3は予測購買数の差の絶対値が「1」大きくなるため、レコード82−3の方がレコード82−2よりも1段階濃い青で表示される。レコード82−3からレコード82−5は、予測購買数の差の絶対値が「0」のため、それぞれ同じ濃さの青で表示される。つまり、レコード82−1からレコード82−5は、青を使用し3段階のグラデーションで表示される。
なお、本例では予測購買数の絶対値の差に基づき「1」刻みで色の濃さを変えているが、刻みの幅は適宜設定して良い。
また、配色は赤、白、青に限らず、適宜決めて良い。
また、色ではなく網掛けなどの模様で分けても良い。
また、本例ではレコード全体に色を施したが、レコードの一部であっても良い。
(変形例3)
変形例3の需要予測装置は、予測購買数の差の程度に応じて関連商品に矢印記号を付加するものである。
図10は、カニバリゼーション影響確認画面の表示例(その4)である。
例として、予測購買数の差の程度に応じて矢印記号の数を増加/減少する。
予測購買数の差が正の向きに「1」大きくなるに従い、上向きの矢印記号を1つ増やす。また、予測購買数の差が負の向きに「1」大きくなるに従い、下向きの矢印記号を1つ増やす。
矢印記号としては、予め作成した矢印記号のアイコンを含むGIF画像やJPEG画像などを表示させる。
図10に示すように、3つのレコードRec80において、レコード80−3は、予測購買数の差が「−1」で負の向きであるため、下向きの矢印記号を使い、本例では一つの矢印記号を表示する。また、レコード80−2はレコード80−3に対し予測購買数の差が負の向きに「1」大きくなるので、下向きの矢印記号を一つ増やして表示する。
5つのレコードRec82においては、レコード82−1は、予測購買数の差が「1」で正の向きであるため、上向きの矢印記号を使い、本例では一つの矢印記号を表示する。また、レコード82−2はレコード82−1に対し予測購買数の差が正の向きに「1」大きくなるので、上向きの矢印記号を一つ増やして表示する。
その他のレコードも同様にして矢印記号を表示する。
なお、本例では予測購買数の絶対値の差に基づき「1」刻みで矢印記号の数を変えているが、刻みの幅は適宜設定して良い。
また、本例では矢印記号の数を変えたが、これに限らず、矢印記号の大きさや太さや色などを変えても良い。
本実施形態及び変形例では、入力受付部316が、需要予測設定画面や企画編集画面を生成して、特売企画支援システム330に需要予測設定画面を送信し、発注数決定支援システム331に需要予測設定画面や企画編集画面を送信するものとしたが、これに限定されるものではない。入力受付部316は特売企画支援システム330や発注数決定支援システム331との間で需要予測結果を示すデータや入力データや指示信号等の送受信をし、需要予測設定画面や企画編集画面の生成を、特売企画支援システム330や発注数決定支援システム331で行うようにしても良い。
本実施形態及び変形例の需要予測装置で使用する各種プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供し、需要予測装置のフラッシュROMなどに読み込ませて実行してもよい。
また、当該プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
以上のように本実施形態及び変形例の需要予測装置は、商品の売価として第一価格を用いて需要予測計算することにより未来の基準日における上記商品の関連商品についての販売動向を示す情報を算出する第一需要予測手段と、上記商品の売価として第二価格を用いて需要予測計算することにより上記基準日における上記商品の関連商品についての販売動向を示す情報を算出する第二需要予測手段と、第一需要予測手段により算出された上記関連商品の販売動向を示す情報から第二需要予測手段により算出された上記関連商品の販売動向を示す情報への該関連商品の販売動向を示す情報の変化を上記商品の第一価格から第二価格への売価変更に基づく関連商品の販売動向の変化として表示エリアに表示させる販売動向変化表示手段と、を備えるものとした。
これにより、一商品の売価を変更した場合にその関連商品の個々の販売動向の変化を確認することができるようになる。
以上の実施形態及び変形例において、需要予測装置についての構成を説明したが、実施形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 需要予測システム
2 通信回線
3 コンピュータ
5 通信回線
31 需要予測装置
32 データ収集・変換システム
33 予定データ収集・変換システム
34 発注システム
120 店舗サーバ
124 本部特売企画端末
125 店舗発注端末
126 POS(Point of Sales)端末
310 過去情報データベース
311 未来情報データベース
311A 予定情報
311B 予測情報
312 回帰係数算出部
313 回帰係数データベース
314 予測購買数算出部
315 発注・在庫数算出部
316 入力受付部
320d 予定店舗・地域データ
321d 予定日付・時刻データ
322d 予定気象・行事データ
323d 予定分類・属性データ
324d 予定売価・販促データ
325d 予定陳列データ
326d 予測購買データ
327d 予測在庫データ
328d 推奨発注データ
330 特売企画支援システム
331 発注数決定支援システム
特開2012−150671号公報

Claims (6)

  1. 商品の売価として第一価格を用いて需要予測計算することにより未来の基準日における前記商品の関連商品についての販売動向を示す情報を算出する第一需要予測手段と、
    前記商品の売価として第二価格を用いて需要予測計算することにより未来の前記基準日における前記関連商品についての販売動向を示す情報を算出する第二需要予測手段と、
    前記第一需要予測手段により算出された前記関連商品の販売動向を示す情報から前記第二需要予測手段により算出された前記関連商品の販売動向を示す情報への該関連商品の販売動向を示す情報の変化を前記商品の第一価格から第二価格への売価変更に基づく前記関連商品の販売動向の変化として表示エリアに表示させる販売動向変化表示手段と、
    を備えることを特徴とする需要予測装置。
  2. 前記販売動向変化表示手段は、前記販売動向を示す情報が数値情報である場合、前記販売動向を示す値の変化が正の値への変化、不変、及び負の値への変化に応じて色分けして表示させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の需要予測装置。
  3. 前記販売動向変化表示手段は、前記販売動向を示す情報が数値情報である場合、前記販売動向を示す値の変化量に応じてグラデーションで表示させる、若しくは、前記変化量に応じて数、大きさ、太さ、又は色の異なる矢印記号を対応付けて表示させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の需要予測装置。
  4. 前記関連商品は、前記商品と同一カテゴリ内の商品とする、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の内の何れか一つに記載の需要予測装置。
  5. 前記販売動向変化表示手段は、更に、
    前記第一需要予測手段により算出された前記関連商品の販売動向を示す情報から前記第二需要予測手段により算出された前記関連商品の販売動向を示す情報への該関連商品の販売動向を示す情報の変化を前記商品の第一価格から第二価格への売価変更に基づく前記関連商品の販売動向の変化として表示エリアに表示させるトリガとして販売動向変化確認ボタンを供給する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4の内の何れか一つに記載の需要予測装置。
  6. 需要予測装置を制御するコンピュータを、
    商品の売価として第一価格を用いて需要予測計算することにより未来の基準日における前記商品の関連商品についての販売動向を示す情報を算出する第一需要予測手段と、
    前記商品の売価として第二価格を用いて需要予測計算することにより未来の前記基準日における前記商品の前記関連商品についての販売動向を示す情報を算出する第二需要予測手段と、
    前記第一需要予測手段により算出された前記関連商品の販売動向を示す情報から前記第二需要予測手段により算出された前記関連商品の販売動向を示す情報への該関連商品の販売動向を示す情報の変化を前記商品の第一価格から第二価格への売価変更に基づく前記関連商品の販売動向の変化として表示エリアに表示させる販売動向変化表示手段と、
    として機能させるプログラム。
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