JP3720244B2 - コネクタ支持機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はコネクタ支持機構に関し、さらに詳しくは、互いに結合する対をなす雌雄のコネクタを、被取付体側へ支持・固定するコネクタ支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回動操作するレバーを備えたコネクタとしては、図31に示すようなコネクタが知られている。このコネクタは、同図に示すように、雄接続端子が収容されると共に被駆動ピン51を有する雄コネクタ52と、両側壁に被駆動ピン51の進入するピン案内用切欠き53が形成されると共に内部に雌接続端子が収容された雌コネクタ54と、雌コネクタ54に回動可能に軸支されて、被駆動ピン51に対する駆動カム溝55に係合する初期位置保持用突起56を有するレバー57とからなる。初期位置保持用突起56が雌コネクタ54に係合してレバー57の回動が阻止されている状態において、雌コネクタ54に雄コネクタ52を挿入した際に被駆動ピン51が初期位置保持用突起56の係合を解除してレバー57の回動操作を許容するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のコネクタでは、雄コネクタ52の前端面と雌コネクタ54の前端面とを合わせて嵌合するには、被駆動ピン51が駆動カム溝55の入口に位置するように位置合わせした後、雄コネクタ52を雌コネクタ54側へ所定の押圧力で押し込んで、被駆動ピン51で初期位置保持用突起56を外側へ押し出す必要があった。雄コネクタ52の前端面と雌コネクタ54の前端面との位置合わせが良好でない場合は、被駆動ピン51の周面がレバー57の端面に当たって初期の挿入が円滑に行えないという問題点があった。このため、両者を結合するには、ある程度熟練を要するものであった。
【0004】
また、上記した従来のコネクタでは、レバー57を手で回動操作する必要があり、手が届かないような場所や、狭い場所でレバー57の回動操作が行えない場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、カムレバーの回動操作に手を直接用いることなくコネクタの押圧操作のみで容易にコネクタ嵌合が行えると共に、両コネクタの位置合わせ構造を有するコネクタ支持機構を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、被取付体に仮係止される第1コネクタと、カムレバーが回動可能に軸支された第2コネクタとを備え、前記カムレバーが前記第1コネクタを捕捉した状態で該カムレバーを回動させて該第1コネクタを前記第2コネクタに引き寄せて嵌合させるコネクタ支持機構であって、前記カムレバーは、カム溝と回動操作部とを有し、前記第2コネクタに設けられたレバー取付軸を支点として回動自在とされており、前記第2コネクタを前記第1コネクタに対して嵌合させる方向に押し込んだときに、該第1コネクタに設けられた突起を、前記カム溝が捕捉すると共に、前記回動操作部が、前記被取付体に設けられた案内部の傾斜面に導かれてその奥の段部の当接面に係当することで、当該回動操作部が、前記カムレバーを前記レバー取付軸を支点として回動させる力点として作用し、前記第1コネクタを第2コネクタへと引き寄せることを特徴としている。
【0007】
このような構成の請求項1記載の発明では、カムレバーが第1コネクタを捕捉した状態で回動すると、第1コネクタを第2コネクタへと引き寄せて嵌合させるようになっている。被取付体に形成された案内部は、第2コネクタを第1コネクタに向けて案内する。第2コネクタ側では、案内部の傾斜面に対してカムレバーの回動操作部が直接案内される。この結果、回動操作部は、案内部の傾斜面に導かれてその奥の段部の当接面へ案内される。このように、回動操作部が段部の傾斜面に係当することにより、当該回動操作部が、カムレバーをレバー取付軸を支点として回動させる力点として作用し、第2コネクタの嵌合方向への移動に伴いカムレバーを直接手で操作することなく回動させることができる。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のコネクタ支持機構であって、前記カムレバーは、初期状態において前記第2コネクタに仮係止され、前記カムレバーが前記第1コネクタを捕捉した状態で回動することにより、該カムレバーと前記第2コネクタとの仮係止が解除されることを特徴としている。
【0009】
したがって、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明の作用に加えて、カムレバーが初期状態において第2コネクタに仮係止されているため、第2コネクタを第1コネクタ側へ近接させたときに、被取付体に形成された案内部によって回動操作部が第2コネクタに対して変位することなく案内される。この結果、回動操作部が被取付体に形成された段部に係当することができ、その後のカムレバーの回動動作を適正に行うことが可能となる。また、カムレバーが第1コネクタを捕捉した状態で、カムレバーと第2コネクタとの仮係止が解除されるため、カムレバーの回動が可能となり、第1コネクタと第2コネクタとを嵌合させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコネクタ支持機構の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明に係るコネクタ支持機構の実施形態を示す斜視図である。同図に示すように、本実施形態のコネクタ支持機構は、被取付部材としての例えば自動車のステー部材側に設けられたインスツルメントパネル1の被取付部2と、この被取付部2に取り付けられるブラケット3と、このブラケット3に係止される第1コネクタとしての雌コネクタ4と、この雌コネクタ4に結合される第2コネクタとしての雄コネクタ5と、この雄コネクタ5が固定される機器側の基板6と、この基板6の端縁に立設され且つ雄コネクタ5を機器の外側に突出させるコネクタ貫通口7が開設されたエスカッション8とを備えて大略構成されている。
【0016】
まず、インスツルメントパネル1の被取付部2の構造について図2を用いて説明する。
【0017】
この被取付部2は、インスツルメントパネル1に形成された凹部の底面に設けられている。被取付部2は、インスツルメントパネル1にブラケット係止口9が形成されてなる。このブラケット係止口9の上縁には、一対の切欠き9A、9Aが形成されている。また、ブラケット係止口9
の下縁にも、一対の切欠き9B、9Bが形成されている。なお、図2に示すように、下縁側の切欠き9B、9Bは、上縁側の切欠き9A、9Aに対してそれぞれ寸法tだけ内側に位置するように配置されており、後述するブラケット3の装着向きを規定して適正な位置決めが行えるようになっている。
【0018】
次に、ブラケット3の構成を図1及び図3〜図7を用いて説明する。図3はブラケット3の前端側から見た状態を示す平面図、図4はブラケット3の正面図、図5は図3のA−A断面図、図6は側面図、図7は図3のB−B断面図である。
【0019】
ブラケット3は、略筒形状のコネクタ仮係止筒部10と、コネクタ仮係止筒部10の基端部の上縁及び下縁に沿って側方へ突出するように形成されたフランジ部11とを備えてなる。なお、上縁及び下縁に形成された上下のフランジ部11は、図1に示すようにブラケット3の基端部(後端部)の両側部にも回り込むように形成されている。
【0020】
コネクタ仮係止筒部10は、被取付部2に形成された略長方形のブラケット係止口9を挿通可能となるように、ブラケット係止口9の大きさよりやや小さい断面形状となっている。また、フランジ部11は、コネクタ仮係止筒部10をブラケット係止口9へ挿通させた際に、ブラケット係止口9の周縁に係当して挿通不能となるように設定されている。すなわち、上述したように、フランジ部11はコネクタ仮係止筒部10の基端部から側方へ向けて所定寸法突出するように形成されている。
【0021】
コネクタ仮係止筒部10の一方の(上側の)側壁10A外側面における基端部の近傍には、図1及び図3に示すように、パネル保持用突起12A、12Aが側方へ向けて突設されている。これらパネル保持用突起12A、12A同士の距離は、上記したブラケット係止口9の上縁に形成した切欠き9A、9A間の距離と同一に設定されている。また、パネル保持用突起12Aは、切欠き9Aを挿通し得るような大きさに設定されている。コネクタ仮係止筒部10の他方の(下側の)側壁10B外側面の基端部の近傍には、図3及び図4に示すように、パネル保持用突起12B、12Bが側方へ向けて突設されている。これらパネル保持用突起12B、12B同士の距離は、上記したブラケット係止口9の下縁に形成した切欠き9B、9B間の距離と同一に設定されている。また、パネル保持用突起12Bは、切欠き9Bを挿通し得るような大きさに設定されている。
【0022】
また、これらパネル保持用突起12A、12A、12B、12Bは、ブラケット係止口9に形成された切欠き9A、9A、9B、9Bを同時に通過できるように、これら切欠き9A、9Bと対応する位置関係を有している。すなわち、パネル保持用突起12B、12Bはそれぞれパネル保持用突起12A、12Aに対して寸法tだけ幅方向内側に位置するように設定されている。
【0023】
さらに、上記した一方の側壁10Aには、突設したパネル保持用突起12A、12A同士の内側位置に、反発性を有する係止爪部13A、13Aが基端部側へ向けて斜めに起立するように形成されている。また、他方の側壁10Bには、突設したパネル保持用突起12B、12Bの側方位置に、反発性を有する係止爪部13B、13Bが基端部側へ向けて斜めに起立するように形成されている。さらに、図1、図3及び図4に示すように、コネクタ仮係止用筒部10における側壁10A、10Bで挟まれる両側の側壁10C、10Dのうち一方の側壁10Cにも、同様の係止爪部13Cが基端部側へ向けて斜めに起立するように形成されている。
【0024】
また、コネクタ仮係止用筒部10の側壁10A、10Bの内側面には、それぞれ一対の仮係止アーム14、14が設けらている。これら仮係止アーム14は、側壁10A、10Bの内側面における、コネクタ仮係止筒部10の基端部側から先端部側に斜め内側方向へ向けて起立するように形成されている。これら仮係止アーム14は、後述する雌コネクタ4を仮係止するようになっている。
【0025】
さらに、コネクタ仮係止用筒部10の両側の側壁10C、10Dの内側面における先端部側には、図3及び図5に示すように、それぞれ一対のレバー離脱力付与突起15、15が内側に向けて突設されている。それぞれの側壁10C、10Dに形成されたレバー離脱力付与突起15、15は、所定距離を隔てて配置されている。そして、図5に示すように、側壁10Cにおける一対のレバー離脱力付与突起15、15の中間位置の後方(基端側)には、後述するカムレバーを捕捉するレバー捕捉突部16が内側に向けて突設されている。また、側壁10Dにおける一対のレバー離脱力付与突起15、15の中間位置の後方には、後述する雌コネクタハウジングを案内する案内面17Aを有する案内突部17が内側に
向けて突設されている。これらレバー捕捉突部16と案内突部17との間の空間に雌コネクタハウジングが挿入されるようになっている。
【0026】
なお、レバー離脱力付与突起15は、図5に示すように、後述するカムレバー27の回動操作部39を筒内へ案内する案内傾斜面15Aと、離脱動作時に回動操作部39が係当するための離脱力付与面15Bとを有している。この離脱力付与面15Bは、側壁10C、10Dの内側面に対して略直角をなすように形成されている。
【0027】
次に、図1及び図8〜図10を用いて雌コネクタ4の構成を説明する。なお、図8は雌コネクタ4の前端面を示す平面図、図9は正面図、図10は側面図である。
【0028】
雌コネクタ4は、雌コネクタハウジング18と、雌コネクタハウジング18内に形成された複数の端子収容室を有する収容室ブロック19と、各収容室ブロック19のそれぞれの端子収容室内に収容された複数の雌接続端子20とから大略構成されている。図8に示すように、雌コネクタハウジング18の前端面側に雌接続端子20の接続口が位置するように配置・固定されている。そして、それぞれの雌接続端子20の後端部には配線w1が接続されている。これら配線w1は、図9及び図10に示すように、雌コネクタハウジング18の後端部から導出されている。
【0029】
雌コネクタハウジング18の上面の前端部側には、後述するカムレバーの案内溝に係合される被案内突起としての一対のボス21、21が所定距離を隔てて突設されている。同様に、雌コネクタハウジング18の下面の前端部側にも、一対のボス21、21が突設されている。なお、これらボス21は、ブラケット3内に雌コネクタ4を挿入した場合に、ブラケット3の内側面に形成した仮係止アーム14と対応する位置に配置されている。また、雌コネクタハウジング18の上面及び下面の幅方向両側には、雌コネクタハウジング18を、上記したブラケット3内壁面から所定寸法離間させるスペーサ22が突設されている。さらに、図8及び図10に示すように、雌コネクタハウジング18の両側面の先端部側には、雌コネクタ4をブラケット3に挿通させたときに雌コネクタ4の挿入終点を規定するストッパ23が突設される。なお、これに応じてブラケット3側には、このストッパ23と当接して雌コネクタ4の挿入終点を規定するストッパ受け部24が形成されている。
【0030】
ここで、上記した被取付部2に対してブラケット3を取り付ける手順と、ブラケット3に雌コネクタ4を仮係止する手順とについて簡単に説明する。
【0031】
ブラケット3は、ブラケット係止口9に対してインスツルメントパネル1の裏面側からコネクタ仮係止筒部10を挿通させる。このとき、ブラケット係止口9の開口縁に形成された4つの切欠き9A、9A、9B、9Bに対して、4つのパネル保持用突起12A、12A、12B、12Bを同時に位置合わせする。このようにコネクタ仮係止筒部10をブラケット係止口9に挿通させると、ブラケット3のフランジ部11がブラケット係止口9の開口縁に係当する。その後、ブラケット3をインスツルメントパネル1の面に沿って横方向に移動させることにより、パネル保持用突起12A、12Bは、切欠き9A、9Bに対して位置がずれてコネクタ仮係止筒部10がインスツルメントパネル1の後方へ戻って抜け出てしまうのを防止することができる。このとき、ブラケット係止口9の開口縁のインスツルメントパネル1は、フランジ部11とパネル保持用突起12A、12Bとで挟持されると共に、係止爪部13A、13B、13Cがインスツルメントパネル1と雌コネクタハウジング18との隙間に入り込み、反発力をもってインスツルメントパネル1の開口内壁に当接する。この結果、ブラケット3がインスツルメントパネル1の被取付部2に保持・固定される。
【0032】
ブラケット3に雌コネクタ4を仮係止するには、ブラケット3の基端側の開口から雌コネクタ4の先端部を挿通して雌コネクタハウジング18のストッパ23がブラケット3側のストッパ受け部24に当接するまで嵌合させる。この動作に伴って、雌コネクタハウジング18のボス21は、仮係止アーム14を乗り越えて仮係止アーム14の先端部がボス21の側面に当接した状態となり、雌コネクタ4の逆戻りが阻止されて仮係止される。なお、ブラケット3に雌コネクタ4を仮係止する作業工程は、インスツルメントパネル1にブラケット3を取り付ける作業工程の前でも後でもよい。
【0033】
以上、インスツルメントパネル1とブラケット3と雌コネクタ4との構成について説明したが、次に、雄コネクタ5側の構成について図1及び図11〜図19を用いて説明する。
【0034】
なお、図11はエスカッションを示す正面図、図12は雄コネクタハウジングを先端側から見た平面図、図13は図12のC−C断面図、図14は雄コネクタハウジングの正面図、図15は雄コネクタハウジングの背面図、図16は雄コネクタハウジングの側面図、図17は図15のD−D断面図、図18はカムレバーの平面図、図19はカムレバーの側面図である。
【0035】
図1に示すように、雄コネクタ5は、機器側の基板6に被固定部26Aが固定されている。また、基板6の後端縁には、エスカッション8が基板6に対して直角をなすように立設されている。図11に示すように、エスカッション8には、雄コネクタ5を外側へ突出させるためのコネクタ貫通口7が形成されている。また、エスカッション8に形成されたコネクタ貫通口7の両側部には、インスツルメントパネル1とネジ止めするためのネジ挿通口25、25が開設されている。さらに、コネクタ貫通口7の上下側縁の中央には、後述する雄コネクタハウジング26に掛止される掛止用突片8Aが形成されている。
【0036】
雄コネクタ5は、図1に示すように、雄コネクタハウジング26と、雄コネクタハウジング26に回動可能に支持された一対のカムレバー27、27とを備えて大略構成されている。
【0037】
雄コネクタハウジング26は、図12、図13及び図17に示すように、前端側に上記した雌コネクタハウジング18を嵌合する嵌合凹部28を有している。また、嵌合凹部28の底板部29には、複数の雄接続端子30が、雄コネクタ5の先端側に向けて突出するように配置されている。なお、これら雄接続端子30は、底板部29を貫通して設けられており、後端部には、配線w2がそれぞれ接続されている。そして、配線w2は、基板6側の図示しない配線に接続されており、機器側の各種回路や電子部品に接続されている。
【0038】
また、雄コネクタハウジング26は、底板部29の上下の縁部に、雄コネクタ5の前後方向(嵌合方向)に延在された上側壁31と下側壁32とを有する。すなわち、上側壁31と下側壁32とは略平行をなすように配設されている。下側壁32の後端部の両側部には、上記した被固定部26Aが後方へ向けて延在されている。
【0039】
そして、図13及び図14に示すように、上側壁31と下側壁32とのそれぞれには、雄コネクタ5が雌コネクタ4と嵌合した際に、雌コネクタ4側のボス21を嵌合方向に案内する一対のボス案内用スリット33、33が形成されている。また、上側壁31及び下側壁32におけるボス案内用スリット33の後方(嵌合方向後ろ側)には、レバー取付軸34が突設されている。
【0040】
また、上側壁31及び下側壁32における一対のボス案内用スリット33、33同士の間には、前端側から後端側へ向けて斜めに起立して反発性及び可撓性を有するパネル掛止片35と、このパネル掛止片35の後端側に立設されたパネル引掛部36とが形成されている。これらパネル掛止片35とパネル引掛部36との間に、上記したエスカッション8の掛止用突片8Aが配置されることにより、雄コネクタハウジング26をエスカッション8に保持させることができる。
【0041】
さらに、上側壁31及び下側壁32におけるパネル掛止片35及びパネル引掛部36の両側には、カムレバー27の回動終点を規定する突堤状の回動規制部37が形成されている。
【0042】
次に、図18及び図19を用いて、雄コネクタハウジング26に装着されるカムレバー27の構成について説明する。
【0043】
カムレバー27は、互いに平行をなす略三角形状の2枚のレバープレート38と、これらレバープレート38の1つの頂点部分を一体的に連結する棒状の回動操作部39とを有している。
【0044】
レバープレート38における回動操作部39の近傍には、図19に示すように、対向する他方のレバープレート38へ向けて僅かに斜め方向へ起立するレバー仮係止片40が形成されている。このレバー仮係止片40は、カムレバー27を雄コネクタハウジング26に対して初期位置で仮係止するために形成されている。
【0045】
また、レバープレート38における中央部から回動操作部39と反対方向の所定位置には、雄コネクタハウジング26に突設されたボス21が軸装される軸支孔41が開設されている。
【0046】
さらに、レバープレート38における軸支孔41の側方の側縁42には、レバープレート38の回動に応じてボス21を案内するカム溝43が形成されている。カム溝43の側縁42に位置する入口部分には、補強板44が架設されている。なお、この補強板44は、カム溝43に挿入されるボス21を干渉しないように、カム溝43の上を跨ぐように形成されている。
【0047】
このカム溝43は、図18に示すように、側縁42から軸支孔41に向けて略直線的に形成されたボス導入領域A1と、このボス導入領域A1の最奥部に案内されたボス21をレバープレート38の回動に伴って倍力作用によりボス21を強制的に軸支孔41の近傍まで移動させる倍力動作領域A2と、空転動作領域A3とを有している。
【0048】
倍力動作領域A2は、軸支孔41の中心に漸次近付くように曲げられた溝部分である。また、空転動作領域A3は、軸支孔41の中心を円の中心とする円周に沿って形成された溝部分である。なお、この空転動作領域A3の溝長さについては後述するが、上記したインスツルメントパネル1の被取付部2の撓み寸法に応じて設定されている。
【0049】
このような構成のカムレバー27は、雄コネクタハウジング26の上側壁31及び下側壁32に突設された対応するレバー取付軸34、34に回動可能に軸支されている。これらカムレバー27、27は、初期状態位置にあるときに、図1及び図20に示すようにレバープレート38の側縁42が雄コネクタハウジング26の前端縁と略平行をなすように設定されている。そして、それぞれのカムレバー27は、雌・雄コネクタ4、5が嵌合する際に、回動操作部39が雄コネクタハウジング26の後端部側に向けて移動する方向に回転するようになっている。すなわち、両カムレバー27は互いに逆方向に回転するように設定されている。
【0050】
次に、本実施形態のコネクタ支持機構における雌・雄コネクタ4、5の組み付け操作方法ならびに作用・動作について図20〜図30を用いて説明する。
【0051】
最初に、インスツルメントパネル1の被取付部2に形成したブラケット係止口9に上記した手法によりブラケット3を取り付ける。このブラケット3には雌コネクタ4を仮係止しておく。すなわち、ブラケット3の基端側の開口から雌コネクタ4の先端部を挿通して雌コネクタハウジング18のストッパ23がブラケット3側のストッパ受け部24に当接するまで嵌合させる。この結果、図20及び図21に示すように、雌コネクタハウジング18のボス21は、仮係止アーム14を乗り越えて仮係止アーム14の先端部がボス21の側面に当接した状態となり、雌コネクタ4が仮係止される。なお、ブラケット3に雌コネクタ4を仮係止する作業工程は、インスツルメントパネル1にブラケット3を取り付ける作業工程の前でも後でもよい。
【0052】
次に、このようにインスツルメントパネル1側にブラケット3を介して仮係止された雌コネクタ4と、雄コネクタ5とを結合させる操作方法を説明する。
【0053】
図20に示すように、ブラケット3に仮係止された雌コネクタ4の先端面に、機器側に設けられた雄コネクタ5の先端面を対向させて雄コネクタ5側を雌コネクタ4に接近させる。このとき、カムレバー27は初期状態位置に配置されている。すなわち、レバープレート38におけるカム溝43が切り込まれた側縁42は、雄コネクタ5の前端縁と略平行をなすように設定されている。また、レバー仮係止片40は、雄コネクタハウジング26側に仮係止されており、カムレバー27の初期状態位置を保持するようになっている。この状態では、雄コネクタ5が雌コネクタ4に当接すると、カム溝43のボス導入領域A1の入口に雌コネクタハウジング18に突設されたボス21が挿入されるようになっている。図21は、図20のE−E断面図であり、ブラケット3が雌コネクタ4を仮係止アーム14で仮係止した状態とカム溝43のボス導入領域A1がボス21を拾い得る状態とを示している。
【0054】
次に、図22及び図23に示すように、雄コネクタ5をさらに雌コネクタ4と嵌合する方向へ押し込むと、カムレバー27の回動操作部39は、レバー離脱力付与突起15の案内傾斜面15Aに導かれて段部16Aに係当する。さらに、雄コネクタ5を嵌合方向へ押し込むと、回動操作部39は、段部16Aの当接面に沿って外側へ移動してレバー離脱力付与突起15の裏側に入り込むと共に、段部16Aとの接触部を力点として回動操作部39を雄コネクタハウジング26の後方へ押圧する反力を受ける。この反力は、レバー取付軸34を支点としてカムレバー27を回動させる作用を与える。
【0055】
この結果、カムレバー27のレバープレート38は、回動を開始してレバー仮係止片40と雄コネクタハウジング26との仮係止を解除する。加えて、カムレバー27の回動に伴って、レバープレート38の所定部分が、ボス21の後方で雌コネクタハウジング18を仮係止していた、ブラケット3側の仮係止アーム14を雌コネクタハウジング18から外側へ離れさせるように作用する。この結果、雌コネクタ4とブラケット3との仮係止が解除されて雌コネクタ4は雄コネクタ5のカムレバー27との係合だけで保持された状態となる。このように、雌コネクタ4がブラケット3やインスツルメントパネル1側からフリー状態となることで、雄コネクタ5は雌コネクタ4で嵌合方向の移動距離を規制されなくなるため、カムレバー27の回転ストロークならびに回転角度を稼ぎ出すことができ、後述する倍力作用を増大させることができる。
【0056】
すなわち、回動操作部39が受ける反力のモーメントの腕の長さを、カム溝43の倍力動作領域A2とレバー取付軸34との長さに比較して大幅に長くても、回転ストロークならびに回転角度を大きくできるため、倍力動作領域A2での倍力作用を増幅することができる。この倍力動作領域A2では、漸次レバー取付軸34へ近づくその溝形状によって、ボス21を前記倍力作用によりレバー取付軸34へ強制的に近づける作用を有する。この結果、雄コネクタ5側を押し込む力が僅かでも、ボス21を倍力作用によりレバー取付軸34に確実に近づけて、雄コネクタ5と雌コネクタ4との嵌合をさらに進行させることができる。図22及び図23は、ボス21がカム溝43の倍力動作領域A2内に位置する状態を示している。なお、図23は、図22のF−F断面図である。また、図24は、雄コネクタ5を雌コネクタ4に嵌合させる途中の状態を示しており、ボス21がカム溝43における倍力動作領域A2から空転動作領域A3に向けて移動している状態を示す。この状態では、雄コネクタ5の押圧に伴って、カムレバー27の回動操作部39がブラケット3側の段部16Aを押すため、図24に示すように被取付部2近傍のインスツルメントパネル1が後方に向けて撓んでいる。
【0057】
続いて、雄コネクタ5をさらに押し込むと、図25に示すように雄コネクタ5は雌コネクタ4に完全に嵌合して確実な結合が完了する。すなわち、雌コネクタハウジング18に突設されたボス21は、図26に示すように、レバープレート38のカム溝43における倍力動作領域A2の終点を通過して空転動作領域A3の入口に至っている。なお、図26は図25中に円で示す部分の拡大図である。この時点では、図24に示した状態と同様に被取付部2近傍のインスツルメントパネル1が後方に向けて撓んでいる状態である。
【0058】
上記したように、ボス21がカム溝43における倍力動作領域A2の終点を通過して空転動作領域A3の入口に至った時点では、被取付部2近傍のインスツルメントパネル1が後方に向けて撓んでいるが、その後瞬時にインスツルメントパネル1の撓みが反発力で戻されると、図27に示すように、カムレバー27の回動操作部39が後方へさらに回動される。このとき、雄コネクタ5の位置は変化することがない。この状態では、カムレバー27(レバープレート38)は、カム溝43の空転動作領域A3の範囲で回動するが、この空転動作領域A3内のボス21はカムレバー27側から作用を受けることなく、空転動作領域A3内を相対的に移動するだけである。すなわち、空転動作領域A3は、レバー取付軸34(軸支孔41)の中心を円の中心とする円周に沿って形成されているため、ボス21はカムレバー27の回動により何ら作用を受けないようになっている。このようにして、インスツルメントパネル1の撓みの戻りは、図28に示すように、ボス21が空転動作領域A3内で相対移動することにより吸収されて雄コネクタ5と雌コネクタ4との嵌合に影響を与えることがない。なお、図28は、図27中の円で示す部分の拡大図である。
【0059】
図29及び図30は、雌コネクタ4と雄コネクタ5とが完全に結合し且つインスツルメントパネル1の撓みも戻った状態を示している。なお、図30は、図29中に円で示す部分の拡大図である。この状態では、ボス21がカム溝43の空転動作領域A3内に位置しており、カムレバー27の多少の揺動では雌・雄コネクタ4、5の嵌合状態が影響を受けないようになっている。そして、最終的には図29に示すように、機器側とインスツルメントパネル1側とをネジ45で固定することにより、コネクタ支持機構の組み付け作業が終了する。
【0060】
次に、このように組み付けられた雌・雄コネクタ4、5の結合を解除する場合について説明する。
【0061】
図29に示す状態から雌・雄コネクタ4、5の結合を解除するには、まずネジ45を取り外し、雄コネクタ5が設けられた機器側を嵌合方向と逆の方向に引き戻す操作を行う。すると、雄コネクタ5と雌コネクタ4とは、機器側に移動を開始する。そして、カムレバー27の回動操作部39は、レバー離脱力付与突起15の裏面側の離脱力付与面15B(図5参照)に係当しているため、雄コネクタ5の後退に伴いカムレバー27は、レバー取付軸34を支点にして嵌合時と逆の方向に回転される。これにより、カム溝43の空転動作領域A3内に位置していたボス21は、カムレバー27の回転に伴って倍力動作領域A2に移動する。
【0062】
この状態でさらに雄コネクタ5を後退させると、倍力動作領域A2内をボス21がボス導入領域A1へ向けて移動を始める。この移動に伴い、カムレバー27の回動操作部39と離脱力付与面15Bとの接触部を力点として作用し、レバー取付軸34を支点として作用し、ボス21が倍力動作領域A2で倍力作用を受ける。この結果、雄コネクタ5側を僅かな力で後退させることにより、雌・雄コネクタ4、5を強制的に嵌合解除することができる。
【0063】
そして、雌・雄コネクタ4、5の嵌合が解除されると同時に、図23に示すように、レバープレート38側の作用で解除位置に変形されて配置されていた仮係止アーム14がレバープレート38側と接触が解除されて復帰して、再度雌コネクタハウジング18を保持する。
【0064】
また、雄コネクタ5の後退動作により、ボス21の位置がカム溝43における倍力動作領域A2からボス導入領域A1に移動すると、ボス導入領域A1は略直線的な溝形状であるため、ボス21を容易にカム溝43の外側へ移動させることができる。なお、このとき、雄コネクタ5を後退させる力は、雌・雄コネクタ4、5の嵌合が浅くなっているため、極僅かな力でよい。そして、雌・雄コネクタ4、5の嵌合が解除されたときは、カムレバー27の回動操作部39が雄コネクタ5の前端側へ自由に回動できるため、両カムレバー27の回動操作部39、39は互いに距離が近づくことができ、レバー離脱力付与突起15と雄コネクタハウジング26との間の隙間から取り出すことが可能となり、雌・雄コネクタ4、5を完全に離すことが可能となる。この状態においても、上記したように、雌コネクタ4はブラケット3に再度仮係止された状態となるため、インスツルメントパネル1から落下することはない。
【0065】
このような本実施形態のコネクタ支持機構では、雌コネクタ4がブラケット3に仮係止され、雌・雄コネクタ4、5が嵌合を開始したときに、雌コネクタ4がブラケット3から係止が解除された状態となるため、雄コネクタ5の嵌合方向へのストロークを長くすることができる。このとき、カムレバー27の回動操作部39が、ブラケット3側のレバー捕捉突部16の段部16Aで位置固定された状態であるため、雄コネクタ5の嵌合方向への長いストロークによりカムレバー27の回転角度を大きくすることが可能となる。このように、カムレバー27の回転量を大きくすることで、カム溝43に形成した倍力動作領域A2をの形状を、急激ではなく僅かずつレバー取付軸34(軸支孔41)に近付くような形状、すなわち倍力動作領域A2の描く弧が漸次レバー取付軸34に近付くような形状にすることができるため、雄コネクタ5を押し出す力(嵌合荷重)を低減させることができる。このため、本実施形態では、雌・雄コネクタ4、5の前端面同士を位置合わせすることで、容易に両者を結合させることが可能となる。
【0066】
上記したように、雌・雄コネクタ4、5が嵌合した状態においては、雌コネクタ4がインスツルメントパネル1側に支持されていないため(ブラケット3による仮係止が解除されているため)、インスツルメントパネル1側からの振動が雌コネクタ4に伝わることを抑制することができる。このため、インスツルメントパネル1と機器側(雄コネクタ5側)との重量の差による相対振動がコネクタ同士の結合部に影響を与えるのを抑制することができ、ノイズや接続不具合などの発生のない良好な電気的結合を可能にすることができる。
【0067】
加えて、ブラケット3側が雌コネクタハウジング18に突設したボス21を利用して仮係止を行うため、雌コネクタハウジング18側に特別な構成を付与する必要がなく、雌コネクタ4の構成を簡素化することができる。
【0068】
また、本実施形態では、雄コネクタ5を雌コネクタ4に近接させたときに、雌コネクタ4を仮係止するブラケット3の前端両側に設けたレバー離脱力付与突起15の案内傾斜面15A、15Aが、カムレバー27の回動操作部39を拾うと共に、雄コネクタ5の前端面の位置を適正化する所謂調芯機能を果たすようになっている。このため、本実施形態では、雄コネクタ5をブラケット3の前端面に押し当てることで、コネクタ同士の嵌合を簡単且つ確実に行える。
【0069】
さらに、本実施形態では、雌・雄コネクタ4、5が結合した状態から、これらの結合を解除する場合に僅かな力で両者を簡単に離脱させることが可能となる。すなわち、雄コネクタ5を引き出す際に、雄コネクタ5に装着されているカムレバー27の回動操作部39は、レバー離脱力付与突起15の離脱力付与面15Bに係当しているため、この係当部分を力点として回動操作部39に雄コネクタ5を引き出す力が加わる。このため、カムレバー27は、レバー取付軸34を支点として回動する。そして、カム溝43の倍力動作領域A2の内側壁とボス21とが当接する部分が作用点となり、ボス21は倍力作用を受けて雄コネクタ5から離れる方向に強制移動される。支点であるレバー取付軸34と回動操作部39との距離は、レバー取付軸34と倍力動作領域A2との距離に比べて大幅に短い。このようなモーメントの腕の長さの大きな差により、ボス21は倍力作用を受けて雄コネクタ5から離れる方向に駆動される。
【0070】
また、本実施形態では、雄コネクタ5を嵌合操作したときに発生するインスツルメントパネル1の撓みを、カムレバー27に形成した空転動作領域A3により吸収するため、コネクタに不要な負荷がかかるのを回避することができる。このため、実際の組み付け場所に則した信頼性の高いコネクタ支持機構を実現することができる。
【0071】
以上、実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随する各種の変更が可能である。
【0072】
例えば、上記した実施形態では、ブラケット3をインスツルメントパネル1に対してワンタッチで装着し得るにように、ブラケット3にパネル保持用突起12A、12Bや、係止用爪部13A、13B、13Cを形成したが、ブラケット3をインスツルメントパネル1に対してネジ止めなどの固定手段で固定する構成とすることも可能である。
【0073】
また、上記した実施形態では、ブラケット3に雌コネクタ4を仮係止して、機器側に雄コネクタ5を設けたが、逆にブラケット3に雄コネクタ5を仮係止し機器側に雌コネクタ4を設ける構成としてもよい。この場合は、雌コネクタ4にカムレバーを装着する必要がある。
【0074】
さらに、上記した実施形態では、雄コネクタ5を機器側の基板6に固定する構成としたが、雄コネクタ5を機器側に対してワイヤーハーネスを介して接続し、雄コネクタ5のみを雌コネクタ4に結合した後、機器側をインスツルメントパネル1に固定する構成としても勿論よい。
【0075】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、被取付体に形成された案内部が、第2コネクタを第1コネクタに向けて案内するため、第2コネクタを第1コネクタに近づけるだけで、両コネクタの位置決めを的確に行うことができる。また、案内部の傾斜面がカムレバーの回動操作部を段部の当接面へと案内し、該回動操作部が、カムレバーをレバー取付軸を支点として回動させる力点として作用し、第1コネクタを第2コネクタへと引き寄せるため、第2コネクタの嵌合方向への移動に伴いカムレバーを直接手で操作することなく回動させることができる。この結果、コネクタ同士を嵌合する際に手が届かない場所や狭い場所などにおいても、容易にコネクタ同士を結合させることができる。
【0076】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、回動操作部が被取付体に形成された段部に係当することができ、その後のカムレバーの回動動作を適正に行うことが可能となる。また、カムレバーが第1コネクタを捕捉した状態で、カムレバーと第2コネクタとの仮係止が解除されるため、カムレバーの回動が可能となり、第1コネクタと第2コネクタとを嵌合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタ支持機構の実施形態を示す斜視図である。
【図2】実施形態に用いたインスツルメントパネルのブラケット係止口を示す正面図である。
【図3】実施形態に用いたブラケットの平面図である。
【図4】実施形態に用いたブラケットの正面図である。
【図5】図3のA−A断面図である。
【図6】実施形態に用いたブラケットの側面図である。
【図7】図3のB−B断面図である。
【図8】実施形態に用いた雌コネクタハウジングの平面図である。
【図9】実施形態に用いた雌コネクタハウジングの正面図である。
【図10】実施形態に用いた雌コネクタハウジングの側面図である。
【図11】実施形態に用いたエスカッションの正面図である。
【図12】実施形態に用いた雄コネクタハウジングの平面図である。
【図13】図12のC−C断面図である。
【図14】実施形態に用いた雄コネクタハウジングの正面図である。
【図15】実施形態に用いた雄コネクタハウジングの背面図である。
【図16】実施形態に用いた雄コネクタハウジングの側面図である。
【図17】図15のD−D断面図である。
【図18】実施形態の雄コネクタに装着されるカムレバーの平面図である。
【図19】実施形態に用いたカムレバーの側面図である。
【図20】実施形態において雌コネクタに雄コネクタを嵌合する直前の状態を示す部分断面説明図である。
【図21】図20のE−E断面説明図である。
【図22】実施形態において雌コネクタに雄コネクタを嵌合してカム溝のボス導入領域の終端部にボスが位置する状態を示す部分断面説明図である。
【図23】図22のF−F断面説明図である。
【図24】実施形態において雌コネクタに雄コネクタを嵌合してカム溝の倍力動作領域内にボスが位置する状態を示す部分断面説明図である。
【図25】実施形態において雌コネクタに雄コネクタを嵌合してカム溝の倍力動作領域の終端部分にボスが位置する状態を示す部分断面説明図である。
【図26】図25における円で囲んだ部分の拡大図である。
【図27】実施形態において雌コネクタに雄コネクタを嵌合してカム溝の空転動作領域内をボスが移動している状態を示す部分断面説明図である。
【図28】図27における円で囲んだ部分の拡大図である。
【図29】実施形態において雌コネクタに雄コネクタが完全に嵌合してカム溝の空転動作領域内でボスが移動してインスツルメントパネルの撓みが吸収された状態を示す部分断面説明図である。
【図30】図29における円で囲んだ部分の拡大図である。
【図31】従来のコネクタ支持機構を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 インスツルメントパネル(被取付体)
3 ブラケット(被取付体)
4 雌コネクタ(第1コネクタ)
5 雄コネクタ(第2コネクタ)
16A 段部
21 ボス(突起)
27 カムレバー
39 回動操作部
43 カム溝

Claims (2)

  1. 被取付体に仮係止される第1コネクタと、カムレバーが回動可能に軸支された第2コネクタとを備え、前記カムレバーが前記第1コネクタを捕捉した状態で該カムレバーを回動させて該第1コネクタを前記第2コネクタに引き寄せて嵌合させるコネクタ支持機構であって、
    前記カムレバーは、カム溝と回動操作部とを有し、前記第2コネクタに設けられたレバー取付軸を支点として回動自在とされており、
    前記第2コネクタを前記第1コネクタに対して嵌合させる方向に押し込んだときに、該第1コネクタに設けられた突起を、前記カム溝が捕捉すると共に、前記回動操作部が、前記被取付体に設けられた案内部の傾斜面に導かれてその奥の段部の当接面に係当することで、当該回動操作部が、前記カムレバーを前記レバー取付軸を支点として回動させる力点として作用し、前記第1コネクタを第2コネクタへと引き寄せることを特徴とするコネクタ支持機構。
  2. 請求項1記載のコネクタ支持機構であって、
    前記カムレバーは、初期状態において前記第2コネクタに仮係止され、前記カムレバーが前記第1コネクタを捕捉した状態で回動することにより、該カムレバーと前記第2コネクタとの仮係止が解除されることを特徴とするコネクタ支持機構。
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