JP3719655B2 - ブレードテンショナ - Google Patents

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    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/0804Leaf springs

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  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チェーンに緊張力を作用させるためのブレードテンショナにおいて、その構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】
チェーンに緊張力を作用させるためのテンショナとして、特開2000−234656号公報に示すようなブレードテンショナが用いられている。このブレードテンショナは、弧状に湾曲したチェーン摺動面を有する樹脂製のブレードシューと、ブレードシューのチェーン摺動面と逆側に配置されるとともに、ブレードシューにばね力を作用させるための金属製の板ばね状ブレードスプリングとから主として構成されている。
【0003】
チェーンの運転時には、ブレードシューのチェーン摺動面上をチェーンが摺動しつつ走行し、このとき、ブレードシューおよびブレードスプリングの弾性反発力による押付荷重がチェーンに作用して、チェーンに緊張力が作用する。そして、運転中にチェーンに弛みが生じた場合には、曲率半径が大きくなる側に弾性変形していたブレードスプリングが、曲率半径が小さくなる側に戻り変形することによって、ブレードシューがチェーンの側に突出し、これにより、チェーンの弛みが除去されるようになっている。
【0004】
ところで、エンジンのオーバヘッドカムシャフト駆動用のタイミングチェーンのように、芯間距離の長いアプリケーションで使用されるチェーンの場合には、チェーンの弛み側スパンの長さが長くなるために、運転中のチェーンの幅方向の振れも大きくなり、このため、チェーン摺動面上でチェーンを幅方向にガイドする必要が生じる場合がある。
【0005】
そこで、このようなアプリケーションで使用されている油圧テンショナにおいては、横断面図である図10に示すように、シュー長手方向(同図紙面垂直方向)に延びるガイド部51,52をテンショナシュー50のチェーン摺動面50aの左右両側縁部に形成しており、これらのガイド部51,52により、チェーン60の幅方向の振れを抑制して、チェーン60の走行をガイドしている。なお、図中、部材55はテンショナシュー50を支持するテンショナアームである。
【0006】
ブレードテンショナにおいても、このような断面矩形状のガイド部51,52をブレードシューにそのまま設けることも考えられるが、ブレードテンショナの場合には、ガイド部51,52を設けることによって、ブレードシューの曲げ剛性が大きくなり、その結果、ブレードシュー50が曲がりにくくなるという欠点が生じる。
【0007】
一般に、ブレードテンショナにおいて、チェーンに常時適切な緊張力を作用させるためには、チェーンの弛み度合いに応じてブレードシューが曲率半径を変えられるように、ブレードシューが曲がりやすいことが必要である。
【0008】
ところが、ブレードシューの全長にわたってガイド部51,52のようなガイド部を設けると、ブレードシューが曲がりにくくなるため、チェーンの弛み度合いに応じてブレードシューが随時適切な曲率半径に変化することができず、チェーンに常時適切な緊張力を作用できなくなる。
【0009】
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、ブレードシューの曲げ変形のしやすさ(すなわち、可撓性)を維持しつつ、ブレードシューのチェーン摺動面上においてチェーンの幅方向のガイド機能を有するブレードテンショナを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、チェーンに緊張力を作用させるためのブレードテンショナであって、弧状に湾曲したチェーン摺動面を有するシュー本体と、前記シュー本体の前記チェーン摺動面の両側縁部から立ち上がりかつ前記チェーン摺動面に沿って長手方向に連続して延びるとともに、前記チェーン摺動面を走行するチェーンを幅方向からガイドするための左右一対のガイド部とから構成されるブレードシューと、前記シュー本体の前記チェーン摺動面と逆側に配置され、前記ブレードシューにばね力を作用させるための板ばね状のブレードスプリングとを備えている。そして、前記ガイド部が、概略三角形状の横断面形状を有しており、前記ガイド部の前記横断面形状を形成する面のうち前記チェーン摺動面から立ち上がるガイド面が、前記チェーン摺動面と鈍角をなしている。
【0011】
請求項2の発明に係るブレードテンショナは、弧状に湾曲したチェーン摺動面を有するシュー本体と、前記シュー本体の前記チェーン摺動面の両側縁部から立ち上がりかつ前記チェーン摺動面に沿って長手方向に連続して延びるとともに、前記チェーン摺動面を走行するチェーンを幅方向からガイドするための左右一対のガイド部とから構成されるブレードシューと、前記シュー本体の前記チェーン摺動面と逆側に配置され、前記ブレードシューにばね力を作用させるための板ばね状のブレードスプリングとを備えている。そして、前記ガイド部が概略三角形状または概略台形状の横断面形状を有しており、前記ガイド部の前記横断面形状を形成する面のうち前記チェーン摺動面から立ち上がるガイド面が、前記チェーン摺動面とほぼ直交していることを特徴としている。
【0012】
請求項3の発明に係るブレードテンショナは、弧状に湾曲したチェーン摺動面を有するシュー本体と、前記シュー本体の前記チェーン摺動面の両側縁部から立ち上がりかつ前記チェーン摺動面に沿って長手方向に連続して延びるとともに、前記チェーン摺動面を走行するチェーンを幅方向からガイドするための左右一対のガイド部とから構成されるブレードシューと、前記シュー本体の前記チェーン摺動面と逆側に配置され、前記ブレードシューにばね力を作用させるための板ばね状のブレードスプリングとを備えている。そして、前記ガイド部が概略矩形状の横断面形状を有するとともに、前記シュー本体の前記チェーン摺動面と逆側には、前記ブレードスプリングを幅方向に支持するための支持部が設けられており、前記支持部の幅方向の厚みをWとし、前記ガイド部の幅方向の厚みをwとするとき w<W の関係が成立していることを特徴としている。
【0013】
請求項4の発明に係るブレードテンショナは、弧状に湾曲したチェーン摺動面を有するシュー本体と、前記シュー本体の前記チェーン摺動面の両側縁部から立ち上がりかつ前記チェーン摺動面に沿って長手方向に連続して延びるとともに、前記チェーン摺動面を走行するチェーンを幅方向からガイドするための左右一対のガイド部とから構成されるブレードシューと、前記シュー本体の前記チェーン摺動面と逆側に配置され、前記ブレードシューにばね力を作用させるための板ばね状のブレードスプリングとを備えている。そして、前記ガイド部が概略矩形状の横断面形状を有しており、前記横断面形状を形成する面のうち、前記チェーン摺動面から立ち上がるガイド面の外側に配置された外側面の一部に凹部が形成されていることを特徴としている。
【0014】
請求項5の発明に係るブレードテンショナは、弧状に湾曲したチェーン摺動面を有するシュー本体と、前記シュー本体の前記チェーン摺動面の両側縁部から立ち上がりかつ前記チェーン摺動面に沿って長手方向に連続して延びるとともに、前記チェーン摺動面を走行するチェーンを幅方向からガイドするための左右一対のガイド部とから構成されるブレードシューと、前記シュー本体の前記チェーン摺動面と逆側に配置され、前記ブレードシューにばね力を作用させるための板ばね状のブレードスプリングとを備えている。そして、前記ガイド部の前記チェーン摺動面からの立ち上がり高さが、前記ガイド部の長手方向中 央部で最大となっており、長手方向中央部から離れるにしたがい徐々に低くなっていることを特徴としている。
【0015】
請求項6の発明に係るブレードテンショナは、請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記ガイド部の高さをhとし、前記シュー本体の板厚をtとするとき h<t の関係が成立していることを特徴としている。
【0016】
請求項1ないし6の発明によれば、チェーンの運転中には、チェーンがブレードシューのシュー本体のチェーン摺動面上を摺動しつつ走行するが、このとき、シュー本体のチェーン摺動面の両側縁部から立ち上がるガイド部により、チェーンがチェーン摺動面上において幅方向にガイドされる。また、ブレードスプリングの弾性変形による反発力(ばね力)が押付荷重としてチェーンに作用して、チェーンに一定の緊張力が作用する。
【0017】
請求項1の発明においては、シュー本体のチェーン摺動面に沿って長手方向に連続して延びるガイド部が、概略三角形状の横断面形状を有しているので、同じ高さの矩形状または台形状の横断面形状と比較して、ブレードシューの曲げ剛性を小さくでき、ブレードシューの全長にわたってブレードシューの可撓性を維持できる。これにより、チェーンの弛み度合いに応じて、ブレードシューが随時適切な曲率半径に変化することができ、チェーンに常時適切な緊張力を作用できるようになる。
【0018】
請求項2の発明によれば、ガイド部が概略三角形状または概略台形状の横断面形状を有しているので、同じ高さの矩形状の横断面形状と比較して、ブレードシューの曲げ剛性を小さくでき、これにより、ブレードシューの全長にわたってブレードシューの可撓性を維持できる。
【0019】
この場合において、ガイド部の横断面形状を形成する面のうちチェーン摺動面から立ち上がるガイド面は、チェーン摺動面とほぼ直交しており、チェーンの幅方向の横振れに対して、ガイド面全体が規制面として作用するので、チェーンの横振れを確実に防止できる。
【0020】
請求項3の発明によれば、ガイド部が概略矩形状の横断面形状を有しており、ガイド部の幅方向の厚みをwとし、ブレードスプリングを幅方向に支持する支持部の幅方向の厚みをWとするとき、w<Wの関係が成立している。この場合には、ガイド部の幅方向の厚みを抑えたことにより、ブレードシューの曲げ剛性の増加を抑制することができ、これにより、ブレードシューの全長にわたってブレードシューの可撓性を維持できる。
【0021】
請求項4の発明によれば、ガイド部が概略矩形状の横断面形状を有しており、横断面形状を形成する面のうち、チェーン摺動面から立ち上がるガイド面の外側に配置された外側面の一部に凹部が形成されている。この場合には、凹部を形成したことにより、同じ高さおよび厚みを有する矩形状の横断面形状と比較して、ブレードシューの曲げ剛性を小さくでき、これにより、ブレードシューの全長にわたってブレードシューの可撓性を維持できる。
【0022】
請求項5の発明によれば、ガイド部の前記チェーン摺動面からの立ち上がり高さが、前記ガイド部の長手方向中央部で最大となっており、長手方向中央部から離れるにしたがい徐々に低くなっている。
【0023】
この場合には、チェーンの振れが最も大きくなる弛み側スパンの略中央位置にガイド部が配設されることにより、チェーンの幅方向の振れを確実に抑制できるようになる。
【0024】
請求項6の発明によれば、ガイド部の高さをhとし、シュー本体の板厚をtとするとき、h<tの関係が成立している。この場合には、ガイド部の高さを抑えたことにより、ブレードシューの曲げ剛性の増加を抑制することができ、これにより、ブレードシューの全長にわたってブレードシューの可撓性を維持できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施態様を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施態様によるブレードテンショナを含むエンジンカムシャフトタイミングシステムの概略構成図、図2はブレードテンショナを構成するブレードシューの全体斜視図、図3は図1の拡大部分図、図4は図1のIV-IV 線断面図、図5ないし図9は図4の第1ないし第5の変形例をそれぞれ示す図である。
【0026】
図1に示すように、このカムシャフトタイミングシステム1は、クランクシャフト2に固定されたクランクスプロケット20と、カムシャフト3に固定されたカムスプロケット30と、これらのスプロケット20,30間に巻き掛けられたタイミングチェーン4とを備えている。なお、図中の矢印は、クランクシャフト2およびカムシャフト3のそれぞれの回転方向を示している。
【0027】
タイミングチェーン4の弛み側スパンには、ブレードテンショナ10が配置されている。このブレードテンショナ10は、弧状に湾曲する樹脂製のブレードシュー11と、ブレードシュー11のチェーン摺動面11aと逆側に積層配置されるとともに、ブレードシュー11にばね力を作用させるための板ばね状の複数枚のブレードスプリング12とから主として構成されている。
【0028】
ブレードシュー11は、その基端側に形成された枢支穴11bを挿通するボルトまたはピン13に回動自在に支持されている。ピン13はエンジン内に固定されている。ブレードシュー11の先端部11cは、エンジン内に設けられた支持面14に当接しており、該支持面14上をスライドし得るようになっている。
【0029】
本発明によるブレードテンショナ10が適用されるチェーンとしては、図1に示すように、チェーンの幅方向の振れが相対的に大きい、エンジンのカムシャフト駆動用のタイミングチェーンが好適であるが、エンジンの補機駆動用のチェーンに適用することも可能である。
【0030】
なお、図1では、シングルオーバヘッドカムシャフト(SOHC)型式のエンジンを例にとったが、本発明におけるブレードテンショナは、ダブルオーバヘッドカムシャフト(DOHC)型式のエンジンにも同様に適用できる。
【0031】
また、本発明におけるブレードテンショナは、図1に示すような構成のものには限定されず、ブレードシューのチェーン摺動面と逆側にブレードスプリングが配置されるようなブレードテンショナであれば、その他の任意の形状および構成のブレードテンショナに適用できる。
【0032】
図2に示すように、ブレードシュー11のチェーン摺動面11aの両側縁部には、該両側縁部からそれぞれ立ち上がるとともにチェーン摺動面11aに沿って長手方向に連続して延びる左右一対のガイド部17が設けられている。また、ブレードシュー11のチェーン摺動面11aの逆側には、ブレードスプリング12を幅方向から支持するための支持片19が設けられている。
【0033】
ガイド部17は、図1に示すように、クランクスプロケット20を出てブレードテンショナ10に入り込むチェーン4が、ブレードシュー11のチェーン摺動面11aと接触し始める接触開始個所Aまたはその手前側(図下側)の個所からシュー長手方向に延びている。これにより、ブレードテンショナ10に入り込む際のチェーン4の走行状態がガイド部17で確実にガイドされ、その結果、チェーン4がブレードシュー11のチェーン摺動面11aにスムーズに入り込めるようになっている。
【0034】
またガイド部17は、ブレードテンショナ10を出てカムスプロケット30に入り込むチェーン4が、ブレードシュー11のチェーン摺動面11aから離れ始める離脱開始個所Bまたはその上側(図上側)の個所まで延びている。これにより、ブレードテンショナ10を離れる際のチェーン4の走行状態がガイド部17で確実にガイドされ、その結果、チェーン4がカムスプロケット30の歯にスムーズに噛み込めるようになっている。
【0035】
さらにガイド部17は、チェーン摺動面11aの長手方向略中央位置に形成されている。この略中央位置は、チェーン4の弛み側スパンにおいてチェーン4の振れが最も大きくなる個所であり、当該個所にガイド部17が配設されることによって、チェーン4の幅方向の振れが確実に抑制されるようになる。
【0036】
図3に示すように、チェーン摺動面11aの長手方向略中央位置におけるガイド部17の高さをhCとし、接触開始個所Aおよび離脱開始個所Bにおけるガイド部17の高さをそれぞれhA,hBとするとき、hC ≧hA およびhC ≧hB の関係が成立するように、ガイド部17の高さを調整するようにしてもよい。なお、図3は、図示の便宜上、シュー長手方向と交差する方向の寸法をやや誇張して描いている。
【0037】
この場合には、チェーンの弛み側スパンにおいてチェーンの振れが最も大きくなる個所である弛み側スパン中央部分におけるガイド部17の高さが最も高くなり、または、弛み側スパン中央部分におけるガイド部17の高さが接触開始個所Aおよび離脱開始個所Bにおける高さと少なくとも同程度になるので、チェーンの幅方向の振れを一層確実に抑制できるようになる。
【0038】
ブレードシュー11の横断面図である図4に示すように、ガイド部17の高さをhとし、ブレードシュー11のチェーン摺動面11aにおける板厚をtとするとき、h<tの関係が成立している。この場合には、ガイド部17の高さが抑えられることにより、ブレードシュー11の曲げ剛性の増加を抑制することができ、これにより、ブレードシュー11の全長にわたってブレードシュー11の可撓性を維持できる。
【0039】
ガイド部17は、図4に示すような概略三角形状の横断面形状を有している。あるいは、図5に示すように、図4のガイド部17の頂上部をチェーン摺動面11aと略平行な平坦面とすることにより、概略台形状の横断面形状を有するガイド部17aを採用するようにしてもよい。
【0040】
これにより、同じ高さの矩形状の横断面形状と比較して(図10参照)、ブレードシューの断面二次モーメントしたがって曲げ剛性を小さくでき、ブレードシューの全長にわたってブレードシューの可撓性を維持できる。その結果、チェーンの弛み度合いに応じて、ブレードシューが随時適切な曲率半径に変化することができ、チェーンに常時適切な緊張力を作用できるようになる。
【0041】
なお、図4および図5に示す例では、ガイド部17,17aの横断面形状を形成する面のうちチェーン摺動面11aから立ち上がるガイド面がチェーン摺動面11aと鈍角をなしているが、これらのガイド面は、図6および図7に示すように、チェーン摺動面11aとほぼ直交させるようにしてもよい。
【0042】
図6は、図4と同様の概略三角形状の横断面形状を有するガイド部17′を示しており、図7は、図5と同様の概略台形状の横断面形状を有するガイド部17′aを示している。これらの場合には、ガイド部17′,17′aの各ガイド面がチェーン摺動面11aからほぼ垂直に立ち上がっていることにより、チェーンの幅方向の横振れに対してガイド面全体を規制面として作用させることができ、これにより、チェーンの横振れを確実に防止できる。
【0043】
また、図8に示すように、概略矩形状の横断面形状を有する薄肉のガイド部17bを採用するようにしてもよい。この場合には、ガイド部17bの高さをh′とし、ガイド部17bおよび支持片19の幅方向の厚みをそれぞれwおよびWとするとき、h′<tおよびw<Wの関係が成立している。
【0044】
この場合には、ガイド部17bの幅方向の厚みを抑えたことにより、ブレードシュー11の曲げ剛性の増加を抑制でき、これにより、ブレードシュー11の全長にわたってブレードシュー11の可撓性を維持できる。
【0045】
また、図9に示すように、概略矩形状の横断面形状の外側面の一部に凹部eが形成されたガイド部17cを採用するようにしてもよい。この場合には、凹部eを形成したことにより、同じ高さおよび厚みを有する矩形状の横断面形状と比較して、ブレードシューの曲げ剛性を小さくでき、これにより、ブレードシューの全長にわたってブレードシューの可撓性を維持できる。
【0046】
次に、上述した横断面形状のガイド部を有するブレードシュー11を備えたブレードテンショナにおいては、チェーンの運転中には、チェーン4がブレードシュー11のチェーン摺動面11a上を摺動しつつ走行し、このとき、ブレードシュー11の両側縁部におけるガイド部が、チェーン摺動面11a上でチェーン4を幅方向にガイドしている。また、ブレードシュー11およびブレードスプリング12の弾性変形による反発力が押付荷重としてチェーン4に作用して、チェーン4に一定の緊張力が作用している。
【0047】
この場合には、チェーン4をガイドするガイド部17,17a,17′,17′a,17bの横断面形状がいずれもブレードシュー11の曲げ剛性の増加を抑制するような形状を有しているので、ブレードシュー11の全長にわたって可撓性が確保される結果、チェーン4の弛み度合いに応じた適切な緊張力がチェーン4に作用するようになる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るブレードテンショナによれば、シュー本体のチェーン摺動面の両側縁部から立ち上がりかつチェーン摺動面に沿って長手方向に連続して延びるガイド部を設けるとともに、ガイド部の横断面形状を概略三角形状または概略台形状のような曲げ剛性の小さい形状にしたので、ブレードシューの全長にわたってブレードシューの可撓性を維持しつつ、ブレードシューのチェーン摺動面上でチェーンを幅方向にガイドできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様によるブレードテンショナを含むエンジンカムシャフトタイミングシステムの概略構成図である。
【図2】前記ブレードテンショナを構成するブレードシューの全体斜視図である。
【図3】図1の拡大部分図である。
【図4】図1のIV-IV 線断面図である。
【図5】図4の第1の変形例を示す図である。
【図6】図4の第2の変形例を示す図である。
【図7】図4の第3の変形例を示す図である。
【図8】図4の第4の変形例を示す図である。
【図9】図4の第5の変形例を示す図である。
【図10】従来の油圧テンショナアーム組立体の横断面図である。
【符号の説明】
4: タイミングチェーン
10: ブレードテンショナ
11: ブレードシュー
11a: チェーン摺動面
12: ブレードスプリング
17: ガイド部
19: 支持片
A: 接触開始個所
B: 離脱開始個所
h: ガイド部の高さ
t: チェーン摺動面の板厚
w: ガイド部の厚み
W: 支持片の厚み
e: 凹部

Claims (6)

  1. チェーンに緊張力を作用させるためのブレードテンショナであって、
    弧状に湾曲したチェーン摺動面を有するシュー本体と、前記シュー本体の前記チェーン摺動面の両側縁部から立ち上がりかつ前記チェーン摺動面に沿って長手方向に連続して延びるとともに、前記チェーン摺動面を走行するチェーンを幅方向からガイドするための左右一対のガイド部とから構成されるブレードシューと、
    前記シュー本体の前記チェーン摺動面と逆側に配置され、前記ブレードシューにばね力を作用させるための板ばね状のブレードスプリングとを備え、
    前記ガイド部が概略三角形状の横断面形状を有しており、前記ガイド部の前記横断面形状を形成する面のうち前記チェーン摺動面から立ち上がるガイド面が、前記チェーン摺動面と鈍角をなしている
    ことを特徴とするブレードテンショナ。
  2. チェーンに緊張力を作用させるためのブレードテンショナであって、
    弧状に湾曲したチェーン摺動面を有するシュー本体と、前記シュー本体の前記チェーン摺動面の両側縁部から立ち上がりかつ前記チェーン摺動面に沿って長手方向に連続して延びるとともに、前記チェーン摺動面を走行するチェーンを幅方向からガイドするための左右一対のガイド部とから構成されるブレードシューと、
    前記シュー本体の前記チェーン摺動面と逆側に配置され、前記ブレードシューにばね力を作用させるための板ばね状のブレードスプリングとを備え、
    前記ガイド部が概略三角形状または概略台形状の横断面形状を有しており、前記ガイド部の前記横断面形状を形成する面のうち前記チェーン摺動面から立ち上がるガイド面が、前記チェーン摺動面とほぼ直交している、
    ことを特徴とするブレードテンショナ。
  3. チェーンに緊張力を作用させるためのブレードテンショナであって、
    弧状に湾曲したチェーン摺動面を有するシュー本体と、前記シュー本体の前記チェーン摺動面の両側縁部から立ち上がりかつ前記チェーン摺動面に沿って長手方向に連続して延びるとともに、前記チェーン摺動面を走行するチェーンを幅方向からガイドするための左右一対のガイド部とから構成されるブレードシューと、
    前記シュー本体の前記チェーン摺動面と逆側に配置され、前記ブレードシューにばね力を作用させるための板ばね状のブレードスプリングとを備え、
    前記ガイド部が概略矩形状の横断面形状を有するとともに、前記シュー本体の前記チェーン摺動面と逆側には、前記ブレードスプリングを幅方向に支持するための支持部が設けられており、前記支持部の幅方向の厚みをWとし、前記ガイド部の幅方向の厚みをwとするとき
    w<W
    の関係が成立している、
    ことを特徴とするブレードテンショナ。
  4. チェーンに緊張力を作用させるためのブレードテンショナであって、
    弧状に湾曲したチェーン摺動面を有するシュー本体と、前記シュー本体の前記チェーン摺動面の両側縁部から立ち上がりかつ前記チェーン摺動面に沿って長手方向に連続して延びるとともに、前記チェーン摺動面を走行するチェーンを幅方向からガイドするための左右一対のガイド部とから構成されるブレードシューと、
    前記シュー本体の前記チェーン摺動面と逆側に配置され、前記ブレードシューにばね力を作用させるための板ばね状のブレードスプリングとを備え、
    前記ガイド部が概略矩形状の横断面形状を有しており、前記横断面形状を形成する面のうち、前記チェーン摺動面から立ち上がるガイド面の外側に配置された外側面の一部に凹部が形成されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ。
  5. チェーンに緊張力を作用させるためのブレードテンショナであって、
    弧状に湾曲したチェーン摺動面を有するシュー本体と、前記シュー本体の前記チェーン摺動面の両側縁部から立ち上がりかつ前記チェーン摺動面に沿って長手方向に連続して延びるとともに、前記チェーン摺動面を走行するチェーンを幅方向からガイドするための左右一対のガイド部とから構成されるブレードシューと、
    前記シュー本体の前記チェーン摺動面と逆側に配置され、前記ブレードシューにばね力を作用させるための板ばね状のブレードスプリングとを備え、
    前記ガイド部の前記チェーン摺動面からの立ち上がり高さが、前記ガイド部の長手方向中央部で最大となっており、長手方向中央部から離れるにしたがい徐々に低くなっている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記ガイド部の高さをhとし、前記シュー本体の板厚をtとするとき
    h<t
    の関係が成立している、
    ことを特徴とするブレードテンショナ。
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