JP3719349B2 - 電気光学装置用基板の検査方法 - Google Patents

電気光学装置用基板の検査方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画素電極に接続されたトランジスタ等の良否を容易かつ効率的に検査することが可能な電気光学装置用基板の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気光学装置では、画素電極が形成された素子基板と対向電極が形成された対向基板との間に電気光学材料(例えば、液晶など)を挟持するとともに、画素電極をトランジスタなどスイッチング素子によって駆動する構成が一般的である。ところで近年では、高精細化の要請に伴って画素数が飛躍的に増大しているので、電気光学装置を構成する素子基板には、数万〜数百万の画素電極やトランジスタが微細に配列することとなった。
【0003】
このため、画素や周辺回路などに素子欠陥のない素子基板を、歩留まり100%で製造することは、確率的に言って不可能であるので、製造時において欠陥のある素子基板を排除することが品質管理の面で重要となる。そこで、このような素子基板を検査する方法としては、例えば、特開平6−27494号公報に記載されているような技術が知られている。この技術は、被検査画素に接続されているデータ線に交流信号を印加するとともに、当該画素に接続されたトランジスタをオンさせて、当該画素の画素電極の電位を、静電容量を介して検知して、所定の交流電位となっていなければ、当該画素は欠陥であると判定する技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この技術では、確かに画素の欠陥を検査できるものの、画素電極の1つ1つについて電位を検知しなければならないので、画素電極の個数が非常に多い場合には、全画素の検査に極めて長期間を要する結果、検査工程でのスループットが低下する、という問題が生じる。また、この技術では、画素電極の電位を検知するプローブを、被検査対象となる画素電極に対して正確に位置決めする必要があるので、画素電極のサイズが小さく、かつ画素電極同士ののピッチが狭い場合には、検査そのものが困難となる、という問題が生じる。
【0005】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画素数が多数であっても、また、画素電極が小さく、かつ、そのピッチが狭くても、容易に画素の欠陥が検出可能な電気光学装置用基板の検査方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく本発明の第1の方法にあっては、複数の走査線と複数のデータ線と画像信号線とが形成されるとともに、前記走査線と前記データ線とに接続されたトランジスタと、このトランジスタに接続された画素電極とからなる画素と、各データ線毎に設けられるとともに、前記画像信号線に供給される画像信号を、サンプリング制御信号にしたがってサンプリングしてデータ線に供給するサンプリングスイッチとを備える電気光学装置用基板の検査方法であって、画素電極に交流信号を印加する一方、前記走査線に走査信号を順次供給するとともに、前記サンプリングスイッチにサンプリング制御信号を順次供給して、前記画像信号線に交流信号が現れるか否かによって欠陥検査を行うことを特徴としている。
【0007】
第1の方法によれば、画素や配線等が正常であれば、画素電極に印加される交流信号が、画素電極→トランジスタ→データ線→サンプリングスイッチ→画像信号線という経路を辿るので、画像信号線に交流信号が現れるが、これらに欠陥があれば、画像信号線に交流信号は現れない。このため、画素のトランジスタや画素電極とともに、上記経路における配線の欠陥についても検査することが可能となる。
【0008】
さらに、第1の方法では、走査信号の順次供給と、サンプリング制御信号の順次供給によって検査対象となる画素が順番に選択されるので、検査対象となる画素を特定して、その画素電極に対して交流信号を印加する必要がない。すなわち、検査対象となる画素の画素電極を少なくとも含むように交流信号を印加すれば足りる。このため、画素電極のサイズが小さく、かつ画素電極同士のピッチが狭くても、容易に画素の欠陥が検出可能となる。また、画素電極に交流信号が印加された画素のすべてが順番に選択されるので、多数の画素を効率良く検査することも可能となる。
【0009】
また、上記目的を達成すべく、本発明の第2の方法にあっては、複数の走査線と複数のデータ線と画像信号線とが形成されるとともに、前記走査線と前記データ線とに接続されたトランジスタと、このトランジスタ素子に接続された画素電極と、この画素電極に一端が接続された蓄積容量とからなる画素と、各データ線毎に設けられるとともに、前記画像信号線に供給される画像信号を、サンプリング制御信号にしたがってサンプリングしてデータ線に供給するサンプリングスイッチとを備える電気光学装置用基板の検査方法であって、前記蓄積容量の他端に交流信号を印加する一方、前記走査線に走査信号を順次供給するとともに、前記サンプリングスイッチにサンプリング制御信号を順次供給して、前記画像信号線に交流信号が現れるか否かによって欠陥検査を行うことを特徴としている。
【0010】
第2の方法によれば、画素や配線等が正常であれば、蓄積容量の他端に印加される交流信号が、蓄積容量→トランジスタ→データ線→サンプリングスイッチ→画像信号線という経路を辿るので、画像信号線に交流信号が現れるが、これらに欠陥があれば、画像信号線に交流信号は現れない。このため、画素のトランジスタや蓄積容量とともに、上記経路における配線の欠陥についても検査することが可能となる。
【0011】
また、蓄積容量の他端は、通常、複数の画素において共通化されるが、第2の方法では、第1の方法と同様に、走査信号の順次供給と、サンプリング制御信号の順次供給によって検査対象となる画素が順番に選択されるので、検査対象となる画素を特定して、その蓄積容量に対して、交流信号を印加する必要がない。このため、画素電極のサイズが小さく、かつ画素電極同士のピッチが狭くても、容易に画素の欠陥が検出可能となる。また、蓄積容量の他端に交流信号が印加された画素のすべてが順番に選択されるので、多数の画素を効率良く検査することも可能となる。
【0012】
一方、上記目的を達成すべく、本発明の第3の方法にあっては、複数の走査線と複数のデータ線と画像信号線とが形成されるとともに、前記走査線と前記データ線とに接続されたトランジスタと、このトランジスタ素子に接続された画素電極と、この画素電極に一端が接続された蓄積容量とからなる画素と、各データ線毎に設けられるとともに、前記画像信号線に供給される画像信号を、サンプリング制御信号にしたがってサンプリングしてデータ線に供給するサンプリングスイッチとを備える電気光学装置用基板の検査方法であって、前記画素電極または蓄積容量の他端のいずれか一方に交流信号を印加する一方、前記走査線に走査信号を順次供給するとともに、前記サンプリングスイッチにサンプリング制御信号を順次供給して、前記画像信号線に交流信号が現れるか否かによって欠陥検査を行い、前記画素電極または蓄積容量の他端のいずれか他方に交流信号を印加する一方、前記走査線に走査信号を順次供給するとともに、前記サンプリングスイッチにサンプリング制御信号を順次供給して、前記画像信号線に交流信号が現れるか否かによって欠陥検査を再度行うことを特徴としている。
【0013】
第3の方法では、上述した第1および第2の方法のうち、一方による検査を実行した後に、他方による検査を行うので、画素を構成するトランジスタ、画素電極および蓄積容量のすべてについて欠陥を検出することが可能となる。また、第3の方法は、第1および第2の方法と同様に、画素電極のサイズが小さく、かつ画素電極同士のピッチが狭くても、容易に画素の欠陥が検出可能となるだけでなく、多数の画素を効率良く検査することも可能となる。
【0014】
ところで、第1、第2または第3の方法において、相隣接するデータ線に対応して設けられたサンプリングスイッチの複数個は、互いに異なる画像信号線に接続されるとともに、同一のサンプリング制御信号によってサンプリングを行うことが望ましい。これによれば、複数の画素について同時に検査されるので、検査効率の向上が図られる。また、検査後の通常表示にあって、時間軸に伸長分配(シリアル−パラレル変換)した画像信号が異なる画像信号線に供給されると、画像信号が複数本のデータ線に同時にサンプリングされるので、時間軸に余裕を持たせることも可能となる。
【0015】
また、第1、第2または第3の方法において、前記電気光学装置用基板には、前記走査線に走査信号を順次供給する走査線駆動回路と、前記サンプリング制御信号を順次出力するデータ線駆動回路とが形成されていることが望ましい。これによれば、検査対象となる電気光学装置用基板に、走査信号を出力する走査線駆動回路や、サンプリング制御信号を出力するデータ線駆動回路が形成されるので、検査時において電気光学装置用基板に、走査線やデータ線を特定して信号を供給する必要もなくなる。また、これら駆動回路の構成素子を、画素電極に接続されるトランジスタと共通プロセスで形成すれば、集積化や製造工程の簡略化などが図られる。
【0016】
一方、第1または第3の方法において、交流信号が印加される画素電極は、複数であることが望ましい。上述したように、本発明では、画素電極に交流信号が印加された画素のすべてを順次選択的に検査することが可能であるため、複数の画素電極に対して交流信号を印加して検査する方が検査効率の向上が図られるからである。特に、すべての画素電極に交流信号を印加して、画素のすべてを順次検査することが望ましい。
【0017】
ところで、本発明では、被検査画素の画素電極を少なくとも含むように交流信号を印加すれば足りるので、画素電極以外の部分にも交流信号が印加される場合がある。このため、第1または第3の方法において、前記画素電極の下には、絶縁膜を介して導電層が設けられ、さらに、その下には、別の絶縁膜を介して、前記走査線および前記データ線が設けられていることが望ましい。これによれば、画素電極以外の部分に印加された交流信号は、画素電極の下に絶縁膜を介して設けられた導電層によって遮蔽されて、走査線やデータ線に達することが防止される。
【0018】
さらに、第1または第3の方法において、前記画素電極の表面は、絶縁膜で覆われていることが望ましい。これによれば、画素電極の保護が図られるからである。なお、画素電極に印加される信号は交流であるので、画素電極の表面が絶縁膜で覆われていても、静電容量を介して間接的に供給される。
【0019】
くわえて、第1または第3の方法において、前記画素電極に対し、導電性の弾性体を介して交流信号を印加することが望ましい。画素電極に交流信号を間接的に供給するにしても、弾性体を介して交流信号を印加する構成とした方が、画素電極またはその表面に形成された保護膜を傷付ける可能性が低いからである。なお、導電性弾性体には、導電性ゴムや、表面に導電層が被着した樹脂などを用いることができる。
【0020】
一方、第2の方法において、すべての画素における蓄積容量の他端は、容量線を介して共通接続されていることが望ましい。上述したように、本発明では、画素電極に交流信号が印加された画素のすべてを順次選択的に検査することが可能であるため、すべての画素の蓄積容量に対して交流信号を印加して検査する方が検査効率の向上が図られるからである。したがって、電気光学装置用基板には、共通接続された容量線に、交流信号を印加するための電極が形成されていることが望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
<素子基板>
まず、本発明の実施形態に係る検査方法について説明する前に、検査対象となる電気光学装置用基板について説明する。ここで、本実施形態では、電気光学材料として液晶を用いた液晶装置のうち、走査線やデータ線が形成された素子基板を検査するものである。
【0023】
図1は、本実施形態において検査対象となる(正常な)素子基板の電気的な構成を示すブロック図である。この図に示されるように、素子基板101において画素領域101aには、複数本の走査線112が、図においてX(行)方向に延在して形成され、また、複数本のデータ線114が、Y(列)方向に沿って延在して形成されている。そして、これらの走査線112とデータ線114との各交差においては、各画素のスイッチングを制御するトランジスタ116のゲート電極が走査線112に接続される一方、トランジスタ116のソース電極がデータ線114に接続されるとともに、トランジスタ116のドレイン電極が画素電極118に接続されている。
【0024】
また、液晶容量に保持された電荷のリークを防止するために、蓄積容量119が、各画素毎に設けられ、対応する画素電極118と容量線115との間において液晶容量に対し並列に付加されている。なお、液晶容量は、液晶が実際に挟持された場合に、画素電極118と対向電極と両電極に挟持された液晶とによって構成されるものである。また、各容量線115は共通結線されて、外部との接続用電極107bに接続されている。
【0025】
次に、素子基板101において画素領域101aの外側には、走査線駆動回路130や、データ線駆動回路140、サンプリングスイッチ151などの周辺回路120が形成されている。ここで、周辺回路120の構成素子は、画素電極118に接続されたトランジスタ116と共通または異なる製造プロセスで形成されたものである。ここで、特にプロセスを共通化した場合には、素子基板101にあっては、製造効率の向上や、製造コストの低下、素子特性の均一化などが図られる。
【0026】
さて、周辺回路120のうち、走査線駆動回路130は、1垂直走査期間において、走査信号G1、G2、……、Gmをパルス的に順次供給するものであり、また、データ線駆動回路140は、いずれかの走査信号が供給される1水平走査期間において、サンプリング制御信号S1、S2、……、Snをパルス的に順次供給するものである。
【0027】
一方、本実施形態において、画像信号VID1、VID2は、実際に液晶が挟持された後において表示を行う場合(通常表示を行う場合)には、図示しないシリアル−パラレル変換回路によって1系統の画像信号Video(図6参照)が時間軸に2倍に伸長分配されて、2本の画像信号線113を介して供給されるものである。ただし、画像信号VID1、VID2は、検査時には不要である。
【0028】
次に、各サンプリングスイッチ151は、データ線114のそれぞれに1対1に対応して設けられるものである。ここで、各サンプリングスイッチ151の一端は、対応するデータ線114に接続され、その他端は、図において左から数えて奇数番目のものにあっては画像信号VID1が供給される画像信号線113に接続され、偶数番目のものにあっては画像信号VID2が供給される画像信号線113に接続されている。また、隣接するデータ線114に対応する2個(奇数番目、および、これに続く偶数番目)のサンプリングスイッチ151は、同一のサンプリング制御信号にしたがって制御される構成となっている。すなわち、サンプリングスイッチ151は、通常表示の場合には、2本の画像信号線113に供給される画像信号VID1、VID2を、サンプリング制御信号にしたがったタイミングで同時にサンプリングして、対応するデータ線114のそれぞれに供給する構成となっている。なお、サンプリングスイッチ151は、実際には、トランスファーゲートにより構成されている。
【0029】
<トランジスタ>
次に、素子基板101に形成されるトランジスタについて説明する。図2は、画素電極118に接続されるトランジスタ116およびその周辺の構造を説明するための断面図である。この図において、素子基板101は、単結晶シリコンや多結晶シリコンなどの半導体基板からなるものであり、その表面には、当該半導体基板よりも高不純物濃度のウェル領域12が形成されている。このウェル領域12は、画素領域101aにおけるトランジスタ116のすべてに対して共通ウェル領域として形成されるが、周辺回路120を構成する素子のウェル領域とは分離されている。
【0030】
ここで、ウェル領域12の表面には、素子分離用の酸化膜13が形成されているが、1画素毎に2カ所の開口部が設けられている。これら2カ所の開口部のうち、1つは、トランジスタ116の形成領域であり、他の1つは、図2では省略されているが蓄積容量119の形成領域である。前者の開口部の中央には、熱酸化により形成されるゲート酸化膜112aを介し、ポリシリコンやメタルシリサイド等からなるゲート電極が走査線112として形成された後、これをマスクとした不純物のドーピングによって、ソース領域114aおよびドレイン領域118aが形成されている。これにより、トランジスタ116がMOS型FETとして構成されることとなる。
【0031】
次に、トランジスタ116や酸化膜13などの上には、第1の層間絶縁膜14が形成され、さらに、この表面には、アルミニウムを主体とするデータ線114および第1の補助配線118bが形成されている。このうち、データ線114は、第1の層間絶縁膜14に設けられたコンタクトホールCH1を介してソース領域114aに、また、第1の補助配線118bは、同じく第1の層間絶縁膜14に設けられたコンタクトホールCH2を介してドレイン領域118aに、それぞれ電気的に接続されている。
【0032】
続いて、データ線114、第1の補助配線118bおよび第1の層間絶縁膜14の上には、第2の層間絶縁膜15が形成され、さらに、この表面には、アルミニウムを主体とするメタル層16および第2の補助配線118cが形成されている。このうち、第2の補助配線118cは、第2の層間絶縁膜15に設けられたコンタクトホールCH3を介して第1の補助配線118bに電気的に接続されている。ここで、メタル層16は、周辺回路120における素子間の接続配線とともに、トランジスタ116への光進入を防止する遮光層を兼用するものであり、画素領域101aにあっては、コンタクトホールCH3の周辺を除いて、ほぼ全面にわたって形成されている。
【0033】
次に、メタル層16、第2の補助配線118cおよび第2の層間絶縁膜15の上には、第3の層間絶縁膜17が形成されて、さらに、この表面には、アルミニウムなどの反射性金属からなる画素電極118が形成されている。ここで、第3の層間絶縁膜17には、コンタクトホールCH4が設けられ、ここに、タングステンなどの高融点金属からなる柱状の接続プラグ118dが充填されて、これにより、画素電極118と第2の補助配線118cとの電気的な接続が図られている。この結果、画素電極118は、接続プラグ118d→第2の補助配線118c→第1の補助配線118bという経路を介して、トランジスタ116のドレイン領域118aと電気的に接続されることになる。なお、画素電極118は、接続プラグ118dが充填された第3の層間絶縁膜17をCMP(化学的機械研磨)より平坦化して形成されるので、ほぼ完全に鏡面化される。ただし、電気光学装置の用途が直視型表示装置である場合には、良好な光散乱反射特性を持たせるために、画素電極118は、適当な凹凸面上に形成される。
【0034】
そして、画素電極118の上には、画素電極118を保護するための保護層19が、素子基板101の全面にわたって形成されている。なお、液晶装置が実際に構成される場合、さらに、配向膜(図示省略)が画素領域101aの全面に形成される。
【0035】
<走査線駆動回路>
次に、周辺回路120のうち、走査線駆動回路130について説明する。走査線駆動回路130は、垂直走査期間の最初に供給される転送開始パルスDY−DまたはDY−Uを、1水平走査期間毎に供給されるクロック信号CLYおよびその反転クロック信号CLYINVにしたがって、順次シフトすることによって、走査信号G1〜Gmを所定の順番で出力するものである。
【0036】
図3は、走査線駆動回路130の構成を示すブロック図である。この図において、クロック信号CLY、その反転クロック信号CLYINVおよび転送開始パルスDY−D(DY−U)は、いずれも図示しない回路によって、通常表示の場合には、画像信号VID1、VID2と同期して供給されるものである。
【0037】
まず、走査線駆動回路130は、第0段〜第(m+1)段のラッチ回路1330を備えており、各段のラッチ回路1330は、それぞれクロック信号CLYおよびその反転クロック信号CLYINVのレベル遷移(立ち下がり、または、立ち上がり)時において、その直前の入力レベルをラッチして出力するとともに、後段に位置するラッチ回路1330の入力信号として供給するものである。
【0038】
さて、各段のラッチ回路1330は、図においてD方向およびU方向の双方向に転送可能である。ここで、垂直走査方向が下方向である場合には、D方向転送となって、転送開始パルスDY−Dが、ラッチ回路1330の上側から入力されて下側から出力される一方、垂直走査方向が上方向である場合には、U方向転送となって、転送開始パルスDY−Uが、ラッチ回路1330の下側から入力されて上側から出力される構成となっている。このため、前段(入力)とは、D方向転送の場合には上側を意味し、U方向転送の場合には下側を意味することになる。反対に、後段(出力)とは、D方向転送の場合には下側を意味し、U方向転送の場合には上側を意味することになる。
【0039】
ところで、各段のラッチ回路1330のうち、第0段、第2段、……、第m段(以下、説明の便宜上「偶数段」という)のラッチ回路1330は、D方向転送の場合に、クロック信号CLYの立ち上がり(反転クロック信号CLYINVの立ち下がり)において、その直前の入力レベルをラッチして出力するとともに、後段に位置するラッチ回路1330の入力信号として供給する一方、U方向転送の場合に、クロック信号CLYの立ち下がり(反転クロック信号CLYINVの立ち上がり)において、その直前の入力レベルをラッチして出力するとともに、後段に位置するラッチ回路1330の入力信号として供給するものである。
【0040】
また、各段のラッチ回路1330のうち、第1段、第3段、……、第(m+1)段(以下、説明の便宜上「奇数段」という)のラッチ回路1330は、D方向転送の場合に、クロック信号CLYの立ち下がりにおいて、その直前の入力レベルをラッチして出力するとともに、後段に位置するラッチ回路1330の入力信号として供給する一方、U方向転送の場合に、クロック信号CLYの立ち上がりにおいて、その直前の入力レベルをラッチして出力するとともに、後段に位置するラッチ回路1330の入力信号として供給するものである。
【0041】
このような構成において、D方向転送の場合、第0段〜第m段のラッチ回路1330から出力される信号G0’〜Gm’は、図4に示される通りとなる。すなわち、第0段のラッチ回路1330から出力される信号G0’は、垂直走査期間の1番最初に入力される転送開始パルスDY−Dを、クロック信号CLYの立ち上がりで取り込んだものとなり、続く第1段〜第m段のラッチ回路1330からそれぞれ出力される信号G1’〜Gm’は、信号G0’を、クロック信号CLYの半周期ずつ順次シフトしたものとなる。
【0042】
反対に、U方向転送の場合、第(m+1)段〜第1段のラッチ回路1330から出力される信号Gm’〜G0’は、図4の括弧に示される通りとなる。すなわち、第(m+1)段のラッチ回路1330から出力される信号Gm’は、垂直走査期間の1番最初に入力される転送開始パルスDY−Uを、クロック信号CLYの立ち上がりで取り込んだものとなり、続く第m段〜第1段のラッチ回路1330からそれぞれ出力される信号Gm−1’〜G0’は、信号Gm’を、クロック信号CLYの半周期ずつ順次シフトしたものとなる。
【0043】
さて、図3において、NAND回路1360は、第1段〜第m段のラッチ回路1330に対応して設けられ、対応するラッチ回路1330における入力信号と出力信号との否定論理積を出力するものである。インバータ1370は、各NAND回路1360に対応して設けられ、対応するNAND回路1360による否定論理積を反転するものである。
【0044】
上述のように、D方向転送(U方向転送)にあっては、各ラッチ回路1330から出力される信号G0’〜Gm’(Gm’〜G0’)は、クロック信号CLYの半周期毎に順次シフトしているので、図4に示されるように、隣接同士においてその半分期間が互いに重複する関係にあるが、この重複期間が、NAND回路1360およびインバータ1370により取り出されて、走査信号G1、G2、……、Gmとして出力される構成となっている。
【0045】
したがって、走査信号は、D方向転送ではG1、G2、……、Gmという順番にて、U方向転送ではGm、Gm−1、……、G1という順番にて、それぞれクロック信号CLYの半周期毎に順次遅延して、互いに重複することなく出力されることとなる。
【0046】
<データ線駆動回路>
次に、データ線駆動回路140について説明する。データ線駆動回路140は、水平走査期間の最初に供給される転送開始パルスDX−RまたはDX−Lを、クロック信号CLXおよびその反転クロック信号CLXINVにしたがって、順次シフトすることによって、サンプリング制御信号S1〜Snを所定の順番で出力するものである。
【0047】
したがって、その構成は、図5に示されるように、供給される信号のタイミングについては異なるが、走査線駆動回路130と類似したものとなる。すなわち、データ線駆動回路140は、転送開始パルスDY−D(DY−U)の替わりに、転送開始パルスDX−R(DX−L)を入力するとともに、クロック信号CLYおよびその反転クロック信号CLYINVの替わりに、クロック信号CLXおよびその反転クロック信号CLXINVを入力する構成となっている。
【0048】
まず、データ線駆動回路140は、第1段〜第(n+1)段のラッチ回路1430を備えており、各段のラッチ回路1430は、それぞれクロック信号CLXおよびその反転クロック信号CLXINVのレベル遷移(立ち下がり、または、立ち上がり)時において、その直前の入力レベルをラッチして出力するとともに、後段に位置するラッチ回路1430の入力信号として供給するものである。
【0049】
さて、各段のラッチ回路1430は、図においてR方向およびL方向の双方向に転送可能である。ここで、水平走査方向が右方向である場合には、R方向転送となって、転送開始パルスDX−Rが、ラッチ回路1430の左側から入力されて右側から出力される一方、水平走査方向が左方向である場合には、L方向転送となって、転送開始パルスDX−Lが、ラッチ回路1430の右側から入力されて左側から出力される構成となっている。このため、前段(入力)とは、R方向転送の場合には左側を意味し、L方向転送の場合には右側を意味することになる。反対に、後段(出力)とは、R方向転送の場合には右側を意味し、L方向転送の場合には左側を意味することになる。
【0050】
ところで、各段のラッチ回路1430のうち、第1段、第3段、……、第(n+1)段(以下、説明の便宜上「奇数段」という)のラッチ回路1430は、R方向転送の場合に、クロック信号CLXの立ち上がり(反転クロック信号CLXINVの立ち下がり)において、その直前の入力レベルをラッチして出力するとともに、後段に位置するラッチ回路1430の入力信号として供給する一方、L方向転送の場合に、クロック信号CLXの立ち下がり(反転クロック信号CLXINVの立ち上がり)において、その直前の入力レベルをラッチして出力するとともに、後段に位置するラッチ回路1430の入力信号として供給するものである。また、各段のラッチ回路1430のうち、第2段、第4段、……、第n段(以下、説明の便宜上「偶数段」という)のラッチ回路1430は、R方向転送の場合に、クロック信号CLXの立ち下がりにおいて、その直前の入力レベルをラッチして出力するとともに、後段に位置するラッチ回路1430の入力信号として供給する一方、L方向転送の場合に、クロック信号CLXの立ち上がりにおいて、その直前の入力レベルをラッチして出力するとともに、後段に位置するラッチ回路1430の入力信号として供給するものである。
【0051】
このような構成において、R方向転送の場合、第1段〜第n段のラッチ回路1430から出力される信号S1’〜Sn’は、図6に示される通りとなる。すなわち、第1段のラッチ回路1430から出力される信号S1’は、水平走査期間の1番最初に入力される転送開始パルスDX−Rを、クロック信号CLXの立ち上がりで取り込んだものとなり、続く第2段〜第n段のラッチ回路1430からそれぞれ出力される信号S2’〜Sn’は、信号S1’を、クロック信号CLXの半周期ずつ順次シフトしたものとなる。
【0052】
反対に、L方向転送の場合、第(n+1)段〜第2段のラッチ回路1430から出力される信号Sn’〜S1’は、図6の括弧に示される通りとなる。すなわち、第(n+1)段のラッチ回路1430から出力される信号Sn’は、水平走査期間の1番最初に入力される転送開始パルスDX−Lを、反転クロック信号CLXINVの立ち上がりで取り込んだものとなり、続く第n段〜第2段のラッチ回路1430からそれぞれ出力される信号Sn−1’〜S1’は、信号Sn’を、クロック信号CLXの半周期ずつ順次シフトしたものとなる。
【0053】
ところで、クロック信号CLX(およびその反転クロック信号CLXINV)の周波数は、水平走査期間毎に供給されるクロック信号CLY(およびその反転クロック信号CLYINV)の周波数よりも圧倒的に高いので、ラッチ回路1430の入力信号および出力信号の否定論理積信号を反転するだけの構成(図3参照)では、不十分な場合がある。このため、NAND回路1460が、各ラッチ回路1430から出力される信号のパルス幅を積極的に狭めるために設けられている。
【0054】
すなわち、R方向転送の場合に奇数段(L方向転送の場合に偶数段)のラッチ回路1430から出力される信号のパルス幅は、 図6に示されるように、イネーブル信号ENB1の信号幅にしたがって狭められる一方、R方向転送の場合に遇数段(L方向転送の場合に奇数段)のラッチ回路1430から出力される信号のパルス幅が、イネーブル信号ENB2の信号幅にしたがって狭められて、これらが、サンプリング制御信号S1、S2、……、Snとして出力される構成となっている。
【0055】
したがって、サンプリング制御信号は、R方向転送ではS1、S2、……、Snという順番にて、L方向転送ではSn、Sn−1、……、S1という順番にて、それぞれクロック信号CLXの半周期毎に順次遅延したタイミングであって、互いに重複することなく、順次出力されることとなる。
【0056】
なお、図5では、nを偶数とした構成を示しているが、nを奇数とした構成にすれば、イネーブル信号ENB1、ENB2を転送方向によって切り換える必要がなくなるので、また、クロック信号CLXおよび反転クロック信号CLXINVを切り替える必要がなくなるので、外部回路の負担が低減される。
【0057】
<素子基板の検査>
次に、上述した素子基板101の検査について説明する。また、この検査は、素子基板101が形成された直後、すなわち、素子基板101と対向基板との貼付前(液晶が挟持される前)であって、素子基板101の単体に対して行われるものであり、第1および第2の検査に分けて行われる。
【0058】
まず、第1の検査では、図7に示されるように、交流電源300の一端が素子基板101における所定の電位、例えば、基準電位Vcomに接続される。ここで、基準電位Vcomは、液晶が実際に挟持された場合における対向基板の電位であって、画像信号VID1、VID2の中間電位をいう。なお、交流電源300における一端の電位は、基準電位Vcomに限られるものではない。
【0059】
一方、交流電源300の他端に接続された導電性ゴム200が、画素電極118のすべてを覆うように、かつ、均等な圧力が加わるように素子基板101に押圧される。ここで、画素電極118の表面には、図2に示されるように、保護層19が形成されているので、導電性ゴム200は、画素電極118と直接接触しないが、保護層19による静電容量を介して電気的に結合する。したがって、導電性ゴム200が押圧された場合における素子基板101の等価回路は、図8に示される通りとなる。すなわち、各画素電極118には、交流電源300の交流信号VACが、導電性ゴム200と保護層19の静電容量とを介して印加されることとなる。なお、導電性ゴム200は、画素電極118の隙間では、第3の層間絶縁膜17にも接触するので、交流信号VACが下層に伝搬するが、メタル層16によって遮蔽される。このため、交流信号VACが、各層間絶縁膜を介してデータ線114に流れることはない。
【0060】
次に、第1の検査においては、通常表示の場合と同様に、素子基板101に形成される走査駆動回路130やデータ線駆動回路140には、クロック信号や転送開始パルスが供給される。この際、走査線駆動回路130およびデータ線駆動回路140の転送方向はいずれであっても良いが、説明簡略化のため、それぞれD方向およびR方向と規定する。このため、上述したように、走査信号G1、G2、……、Gmが、1垂直走査期間において互いに重複しないように順番に出力されるとともに、各走査信号が供給される1水平走査期間において、サンプリング制御信号S1、S2、……、Snが、互いに重複しないように順番に出力されることとなる。
【0061】
ここで、ある走査線112に走査信号Gi(ここで、iはG1〜Gmを一般化するためのもの)が供給されるとともに、あるサンプリングスイッチ151にサンプリング制御信号Sj(jはS1〜Snを一般化するためのもの)が供給された場合に、図1または図8において上から数えてi番目の走査線と、左から数えて(2j−1)番目のデータ線114との交差に対応して設けられた画素の画素電極118に印加された交流信号VACは、当該画素のトランジスタ116がオンするので、図2に示される接続プラグ118d→第2の補助配線118c→第1の補助配線118bという経路を介してトランジスタ116に、さらに、このトランジスタ116→(2j−1)番目のデータ線114→(2j−1)番目のサンプリングスイッチ151という経路を辿って、上方の画像信号線113に信号V1として現れるはずである。同様に、i番目の走査線と、(2j)番目のデータ線114との交差に対応して設けられた画素の画素電極118に印加された交流信号VACは、同様な経路を辿って、下方の画像信号線113に信号V2として現れるはずである。しかしながら、上記画素、特にトランジスタ116の欠陥、上記経路の断線などが生じていると、画像信号線113には信号V1、V2が交流として現れない。
【0062】
例えば、図8においてF1で示されるように、上から1番目の走査線112と、左から数えて3番目のデータ線114との交差に対応して設けられた画素において、トランジスタ116と画素電極118との間に断線が発生していると、走査信号G1が供給されるとともに、サンプリング制御信号S2が供給される期間t1(図6参照)に、交流信号VACは上方の画像信号線113に信号V1として現れない。
【0063】
したがって、すべての画素電極118に対し、導電性ゴム200を介して交流信号VACを印加した場合に、垂直帰線期間および水平帰線期間を除く期間において、2本の画像信号線113に信号V1、V2が交流として常時現れれば、配線などに欠陥がないと識別できる一方、この期間において信号V1、V2が交流として現れないときがあれば、なんらかの欠陥があると識別できることになる。
【0064】
さて、このような第1の検査では、走査線112や、データ線114、画像信号線113のほか、トランジスタ116と、トランジスタ116/画素電極118の間の断線とについての欠陥を識別することは可能であるが、蓄積容量119自体や、容量線115の断線、トランジスタ116と蓄積容量119との間の断線などの欠陥については識別できない。
【0065】
そこで次に述べる第2の検査が行われる。まず、第2の検査では、交流電源の他端を導電性ゴム200から解放して、図9に示されるように、端子107bに接続する。この接続時における素子基板101の等価回路は、図10に示される通りとなる。すなわち、各蓄積容量119には、交流電源300の交流信号VACが、容量線115を介して印加されることとなる。
【0066】
そして、導電性ゴム200を押圧する第1の検査と同様に、素子基板101に形成される走査駆動回路130やデータ線駆動回路140には、クロック信号や転送開始パルスが供給されて、走査信号G1、G2、……、Gmが、1垂直走査期間において互いに重複しないように順番に出力されるとともに、各走査信号が供給される1水平走査期間において、サンプリング制御信号S1、S2、……、Snが、互いに重複しないように順番に出力される。
【0067】
ここで、ある走査線112に走査信号Giが供給されるとともに、あるサンプリングスイッチ151にサンプリング制御信号Sjが供給された場合に、図1または図10において上から数えてi番目の走査線と、左から数えて(2j−1)番目のデータ線114との交差に対応して設けられた画素の蓄積容量119に印加された交流信号VACは、当該トランジスタ116がオンするので、トランジスタ116→(2j−1)番目のデータ線114→(2j−1)番目のサンプリングスイッチ151という経路を辿って、上方の画像信号線113に信号V1として現れるはずである。同様に、i番目の走査線と、(2j)番目のデータ線114との交差に対応して設けられた画素の蓄積容量119に印加された交流信号VACは、同様な経路を辿って、下方の画像信号線113に信号V2として現れるはずである。しかしながら、上記画素、特に蓄積容量119の欠陥や、トランジスタ116の欠陥、上記経路の断線などが生じていると、画像信号線113には信号V1、V2が交流として現れない。
【0068】
したがって、すべての蓄積容量119に対し、端子107bおよび容量線115を介して交流信号VACを印加した場合に、垂直帰線期間および水平帰線期間を除く期間において、2本の画像信号線113に信号V1、V2が交流として常時現れれば、配線などに欠陥がないと識別できる一方、この期間において信号V1、V2が交流として現れないときがあれば、なんらかの欠陥があると識別できることになる。
【0069】
こうして、画素電極118に交流信号VACを印加する第1の検査の後、蓄積容量119に交流信号VACを印加する第2の検査によって、それぞれ欠陥がなければ、当該素子基板101には、図1に示されるすべての素子や配線に欠陥がないことを意味する。このため、当該素子基板101は良品として判定されて、対向基板と貼付されて液晶が挟持される一方、不良品であれば排除されることとなる。なお、画素個数が非常に多数であれば、画素欠陥が数個程度存在しても表示時には目立たないので、良品と判定する場合もある。
【0070】
また、第1および第2の検査において、周辺回路120に何らかの欠陥があれば、上述したような走査信号G1〜Gm、および、サンプリング制御信号S1〜Snが出力されないので、画素電極118または蓄積容量115に印加された交流信号VACは、トランジスタ116を通過することができないので、信号V1、V2が交流になることはない。このため、本実施形態において、すべての画素について検査することは、同時に、周辺回路120についても検査することを意味することになる。
【0071】
このように本実施形態によれば、走査信号G1〜Gmの順次供給と、サンプリング制御信号S1〜Snの順次供給によって検査対象となる画素が順番に選択されるので、交流信号VACを印加するために、検査対象となる画素を特定して位置決めする必要がない。このため、画素電極118のサイズが小さく、かつ画素電極118同士のピッチが狭くても、容易に欠陥が検出可能となる。また、画素電極118に交流信号が印加された画素のすべてが順番に選択されるので、多数の画素を効率良く検査することも可能となる。
【0072】
なお、実施形態では、導電性ゴム200を介して画素電極118に交流信号VACを印加する第1の検査の後、端子107bおよび容量線115を介して蓄積容量119に交流信号VACを印加する第2の検査をするとしたが、順番はいずれを先としても後としても良い。また、検査目的が、トランジスタ116の欠陥や、走査線112、データ線114および画像信号線113などの断線などの発見であるのであれば、第1または第2の検査のいずれかだけを行うこととしても良い。
【0073】
また、実施形態では、第1の検査において、すべての画素電極118に対し、導電性ゴム200を介して交流信号VACを印加するとしたが、一部分の画素電極118であっても良い。この場合、交流信号VACが印加された画素の選択期間において、2本の画像信号線113に信号V1、V2が交流として現れれば、欠陥がないと識別できる。
【0074】
<液晶装置>
次に、実施形態の検査において良品と判定された素子基板101を用いた電気光学装置の全体構成について、図11および図12を参照して説明する。ここで、図11は、液晶装置100の構成を示す斜視図であり、図12は、図11におけるA−A’線の断面図である。
【0075】
これらの図に示されるように、液晶装置100は、その背面にガラスやセラミックなどからなる補強板101が接着された素子基板101と、対向電極108等が形成されたガラスなどの透明な対向基板102とが、シール材104によって一定の間隙を保って貼り合わせられるとともに、この間隙に電気光学材料としての液晶105が挟持された構造となっている。
【0076】
ここで、素子基板101において、シール材104の内側かつ画素領域101aの外側の領域には、遮光膜106が設けられている。この遮光膜106が形成される領域内のうち、領域130aには走査線駆動回路130が形成され、また、領域140aにはデータ線駆動回路140やサンプリングスイッチ151が形成される。すなわち、遮光膜106は、この領域に形成される周辺回路120に光が入射するのを防止している。この遮光膜106は、図2において画素電極118と同一の工程で形成されるメタル層からなり、対向電極108の電位である共通電位Vcomが印加されている。このため、遮光膜106が形成された領域では、印加電圧がほぼゼロとなるので、画素電極118の電圧無印加状態と同じ表示状態となる。
【0077】
また、素子基板101において、データ線駆動回路140が形成される領域140a外側であって、シール材104を隔てた領域107には、複数の外部回路接続端子が形成されて、外部からの制御信号や、検査信号、電源などを入力する構成となっている。さらに、領域107には、容量線115に共通接続された端子107bも形成されている。なお、図1、図8および図10にあっては、端子107bは、走査線駆動回路130が形成される領域130aとは、画素領域101aを挟んで対向する地点に位置していたが、この点は、あくまでも等価回路として示すための便宜上に過ぎない措置であることを付記しておく。
【0078】
一方、対向基板102の対向電極108は、貼合部分における4隅のうち、少なくとも1箇所において設けられた導通材によって、素子基板101との電気的導通が図られている。
【0079】
ほかに、対向基板102には、液晶装置100の用途に応じて、例えば、直視型であれば、第1に、ストライプ状や、モザイク状、トライアングル状等に配列したカラーフィルタが設けられ、第2に、例えば、金属材料や樹脂などからなる遮光膜(ブラックマトリクス)が設けられる。なお、色光変調の用途の場合には、例えば、後述するプロジェクタのライトバルブとして用いる場合には、カラーフィルタは形成されない。また、直視型の場合、液晶装置100に光を対向基板102側から照射するフロントライトが必要に応じて設けられる。くわえて、素子基板101および対向基板102の電極形成面には、それぞれ所定の方向にラビング処理された配向膜(図示省略)などが設けられて、電圧無印加状態における液晶分子の配向方向を規定する一方、入出射側のそれぞれには、配向方向に応じた偏光子(図示省略)がそれぞれ設けられる。ただし、液晶105として、高分子中に微小粒として分散させた高分子分散型液晶を用いれば、前述の配向膜や偏光子などが不要となる結果、光利用効率が高まるので、高輝度化や低消費電力化などの点において有利である。
【0080】
次に、このような構成に係る液晶装置の表示動作について簡単に説明する。説明便宜上、サンプリング制御信号S1がHレベルである場合を想定すると、左から1本目および2本目のデータ線114に、それぞれ画像信号VID1、VID2がサンプリングされて、その時点で選択された走査線112と交差する2個の画素に、トランジスタ116によってそれぞれ書き込まれることとなる。この後、サンプリング制御信号S2がHレベルとなると、今度は、次の3本目および4本目のデータ線114にそれぞれ画像信号VID1、VID2がサンプリングされて、その時点で選択された走査線112と交差する2個の画素に、トランジスタ116によってそれぞれ書き込まれることとなる。以下同様にして、サンプリング制御信号S3、S4、……、Snが順次Hレベルとなると、5・6本目、7・8本目、……、2n−1・2n本目のデータ線に、それぞれ画像信号VID1、VID2が順次サンプリングされて、その時点で選択された走査線112と交差する2個の画素にそれぞれ書き込まれることとなる。そして、この後、次の走査線112が選択され、再び、サンプリング信号S1〜Snが順次出力されて、同様な書き込みが繰り返し実行されることとなる。
【0081】
したがって、このような駆動方式では、データ線114を1本毎に駆動する方式と比較すると、各サンプリングスイッチ151による画像信号のサンプリング時間が2倍となるので(図6参照)、各画素における充放電時間が十分に確保される。このため、高コントラスト化が図られることになる。さらに、データ線駆動回路140におけるラッチ回路1430の段数、および、クロック信号CLXおよびその反転クロック信号CLXINVの周波数が、それぞれ1/2に低減されるので、段数の低減化と併せて低消費電力化も図られることとなる。
【0082】
<素子基板の検査時点について>
なお、上述した実施形態では、素子基板101の検査を、基板単体の状態で行うこととして説明したが、本発明は、これに限られない。例えば、端子107bに交流信号VACを印加する場合には、対向基板と貼付した直後であって、液晶のような電気光学材料を挟持する前であっても良いし、電気光学材料を挟持した後であっても良い。すなわち、本発明にいう電気光学装置用基板の検査とは、基板単体の検査を意味すると同時に、電気光学装置の検査をも意味する。ただし、液晶装置が小型高精細である場合には、電気光学材料を挟持して実際に表示を行ったとしても、目視による検査は困難である。このため、電気光学材料を挟持する前に検査が可能な本実施形態は、非常に有効である。
【0083】
<変換数と1群を構成するデータ線数との関係>
また、サンプリングスイッチ151において同時駆動される個数は、上述した実施形態では2個とし、これに対応して、画像信号をシリアル−パラレル変換する構成としたが、本発明は、これに限られない。例えば、変換数および同時に印加するデータ線の数を「3」や、「12」、「24」等として、3本や、12本、24本等のデータ線に対して、3系統変換や、12系統変換、24系統変換等して並列供給させた画像信号を同時に供給する構成としても良い。なお、変換数および同時に印加するデータ線数としては、カラーの画像信号が3つの原色に係る信号からなることとの関係から、3の倍数であることが制御や回路などを簡易化する上で望ましい。ただし、色光変調の用途の場合には、3原色とは無関係となるから、実施形態のように「2」や、このほかに「4」、「8」等としても良い。
【0084】
<その他>
また、各実施形態においては、画素電極118に接続されるトランジスタ116や、周辺回路120の構成素子などを、MOS型FETで形成する構成としたが、種々のトランジスタを用いることができる。例えば、図2では、ゲート電極がチャネルよりも上方に位置する、いわゆるトップゲート型であったが、ゲート電極を先に形成し、ゲート絶縁膜を介して、チャネルとなる半導体層を形成した、いわゆるボトムゲート型としても良い。
【0085】
さらに、電気光学材料としては、液晶のほかに、エレクトロルミネッセンス素子などを用いて、その電気光学効果により表示を行う電気光学装置用基板に適用可能である。すなわち、本発明は、上述した構成と類似の構成を有するすべての電気光学装置用基板の検査に適用可能である。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、画素数が多数であっても、また、画素電極が小さく、かつ、そのピッチが狭くても、容易かつ効率的に欠陥を識別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る検査方法において、検査対象となる素子基板の電気的な構成を示すブロック図である。
【図2】 同素子基板において画素電極に接続されたトランジスタおよびその周辺の構造を説明するための断面図である。
【図3】 同素子基板における走査線駆動回路の構成を示すブロック図である。
【図4】 同走査線駆動回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】 同素子基板におけるデータ線駆動回路の構成を示すブロック図である。
【図6】 同データ線駆動回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】 同素子基板の第1の検査を説明するための斜視図である。
【図8】 第1の検査時における素子基板の等価回路を示す図である。
【図9】 同素子基板の第2の検査を説明するための斜視図である。
【図10】 第2の検査時における素子基板の等価回路を示す図である
【図11】 同素子基板を用いた液晶装置の構造を示す平面図である。
【図12】 同液晶装置の構造を説明するための断面図である。
【符号の説明】
100……液晶装置
101……素子基板
101a……画素領域
102……対向基板
105……液晶
107b……端子
112……走査線
113……画像信号線
114……データ線
115……容量線
116……トランジスタ
118……画素電極
119……蓄積容量
120……周辺回路
130……走査線駆動回路
140……データ線駆動回路
151……サンプリングスイッチ

Claims (10)

  1. 複数の走査線と複数のデータ線と画像信号線とが形成されるとともに、前記走査線と前記データ線とに接続されたトランジスタと、当該トランジスタに接続された画素電極とからなる画素と、各データ線毎に設けられるとともに前記画像信号線に供給される画像信号を、サンプリング制御信号にしたがってサンプリングして前記データ線に供給するサンプリングスイッチとを備える電気光学装置用基板の検査方法であって、
    前記画素電極に所定の電位を基準とする交流信号を印加する一方、前記走査線に走査信号を順次供給するとともに、前記サンプリングスイッチにサンプリング制御信号を順次供給し、前記画像信号線に前記交流信号に対応した信号が現れるか否かによって欠陥検査を行うことを特徴とする電気光学装置用基板の検査方法。
  2. 複数の走査線と複数のデータ線と画像信号線とが形成されるとともに、
    前記走査線と前記データ線とに接続されたトランジスタと、当該トランジスタ素子に接続された画素電極と、当該画素電極に一端が接続された蓄積容量とからなる画素と、
    各データ線毎に設けられるとともに、前記画像信号線に供給される画像信号を、サンプリング制御信号にしたがってサンプリングしてデータ線に供給するサンプリングスイッチとを備える電気光学装置用基板の検査方法であって、
    前記画素電極または前記蓄積容量の他端のいずれか一方に所定の電位を基準とする交流信号を印加する一方、前記走査線に走査信号を順次供給するとともに、前記サンプリングスイッチにサンプリング制御信号を順次供給し、
    前記画像信号線に前記交流信号に対応した信号が現れるか否かによって欠陥検査を行い、
    前記画素電極または前記蓄積容量の他端のいずれか他方に前記所定の電位を基準とする交流信号を印加する一方、前記走査線に走査信号を順次供給するとともに、前記サンプリングスイッチにサンプリング制御信号を順次供給し、
    前記画像信号線に前記交流信号に対応した信号が現れるか否かによって欠陥検査を再度行うことを特徴とする電気光学装置用基板の検査方法。
  3. 相隣接するデータ線に対応して設けられたサンプリングスイッチの複数個は、互いに異なる画像信号線に接続されるとともに、同一のサンプリング制御信号によってサンプリングを行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置用基板の検査方法。
  4. 前記電気光学装置用基板には、
    前記走査線に走査信号を順次供給する走査線駆動回路と、
    前記サンプリング制御信号を順次出力するデータ線駆動回路とが形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の電気光学装置用基板の検査方法。
  5. 前記交流信号が印加される画素電極は、複数であることを特徴とする請求項1または2記載の電気光学装置用基板の検査方法。
  6. 前記画素電極の下には、絶縁膜を介して導電層が設けられ、さらに、その下には、別の絶縁膜を介して、前記走査線および前記データ線が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の電気光学装置用基板の検査方法。
  7. 前記画素電極の表面は、絶縁膜で覆われていることを特徴とする請求項1または2記載の電気光学装置用基板の検査方法。
  8. 前記画素電極に対し、導電性の弾性体を介して前記交流信号を印加することを特徴とする請求項1、2、5、6または7記載の電気光学装置用基板の検査方法。
  9. すべての画素における蓄積容量の他端は、容量線を介して共通接続されていることを特徴とする請求項2記載の電気光学装置用基板の検査方法。
  10. 前記電気光学装置用基板には、
    共通接続された容量線に前記交流信号を印加するための電極が形成されていることを特徴とする請求項9記載の電気光学装置用基板の検査方法。
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