JP3719331B2 - バルブの取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルブをブラケットにより相手部品に取り付けるバルブの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図15ないし図17に示すように、樹脂製のバルブボディ2を備えたインタークーラーバイパスバルブ1が知られており、このバルブ1はブラケット21により相手部品51である車体等に取り付けられるものである。
【0003】
すなわち、バルブボディ2の底面部に下方に向けてポート部3が一体成形されており、このポート部3が相手部品51の孔部52に差し込まれた状態でバルブボディ2がブラケット21を介して相手部品51に取り付けられるようになっている。取付構造は、以下のように構成されている。
【0004】
すなわち先ず、ポート部3の外周に溝状係合部5を備えた被圧入部4が設けられており、これに対応してブラケット21の平面内に切欠部23を備えた圧入部22が設けられている。そしてこのバルブ1側の被圧入部4にブラケット21側の圧入部22を圧入することにより先ずバルブ1をブラケット21に固定し、次いでブラケット21に設けたネジ孔24にネジ(図示せず)を差し込んで相手部品51にねじ込むことによりブラケット21を相手部品51に固定する。
【0005】
したがって、この従来技術によれば、以上の取付構造によりバルブ1をブラケット21を介して相手部品51に対して強固に固定することができるはずであるが、実際にこれを製作して取り付けてみると、各部の寸法誤差や、あるいは車両の走行に伴う振動荷重の入力等により、バルブ1にガタつきが発生し、バルブ1を相手部品51に対してガタなく強固に取り付けることができないことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点に鑑み、バルブをブラケットにより相手部品に取り付ける取付構造において、バルブを相手部品に対してガタなく強固に取り付けることが可能なバルブの取付構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるバルブの取付構造は、バルブに溝状係合部を備えた被圧入部を設けるとともにブラケットに切欠部を備えた圧入部を設け、前記被圧入部に前記圧入部を圧入して前記バルブを前記ブラケットに固定するとともに前記ブラケットを相手部品に固定するバルブの取付構造であって、前記被圧入部の幅寸法より前記圧入部の幅寸法を小さく設定するとともに、圧入時の変形により増大する前記圧入部の高さ寸法より前記被圧入部の高さ寸法を小さく設定し、前記被圧入部における溝状係合部の内面側面部には前記被圧入部の幅寸法を規定する一対の側面突起が設けられ、前記側面突起はその高さが圧入方向に漸次高く形成されていることを特徴とする。
【0008】
また本発明の請求項2によるバルブの取付構造は、バルブに溝状係合部を備えた被圧入部を設けるとともにブラケットに切欠部を備えた圧入部を設け、前記被圧入部に前記圧入部を圧入して前記バルブを前記ブラケットに固定するとともに前記ブラケットを相手部品に固定するバルブの取付構造であって、前記被圧入部の幅寸法より前記圧入部の幅寸法を小さく設定するとともに、前記被圧入部の高さ寸法を圧入方向に沿って漸次小さく設定し、かつ圧入時の変形により増大する前記圧入部の高さ寸法より前記被圧入部の最小高さ寸法を小さく設定し、前記被圧入部における溝状係合部の内面側面部には前記被圧入部の幅寸法を規定する一対の側面突起が設けられ、前記側面突起はその高さが圧入方向に漸次高く形成され、前記被圧入部における溝状係合部の内面上面部には前記被圧入部の高さ寸法を規定する突起が設けられ、前記突起はその高さが圧入方向に漸次高く形成されていることを特徴とする。
【0009】
また本発明の請求項3によるバルブの取付構造は、上記した請求項1または2に記載したバルブ取付構造において、前記ブラケットを前記相手部品に固定したときに前記ブラケットと前記相手部品との間に挟持される被挟持部を前記バルブに一体成形したことを特徴とする。
更に、本発明の請求項4によるバルブの取付構造は、上記した請求項1または2に記載したバルブ取付構造において、前記ブラケットを前記相手部品に固定したときに前記ブラケットと前記相手部品との間に挟持される被挟持部を前記バルブに一体成形し、前記被挟持部の下面には、装着時に相手部品に密接するビードが一体成形されていることを特徴とする。
【0010】
上記構成を備えた本発明の請求項1または2による取付構造のように、バルブ側の被圧入部の幅寸法よりブラケット側の圧入部の幅寸法が小さく設定されていると、これらの幅寸法の方向すなわちバルブおよびブラケットの平面方向について所定の大きさの圧入代が確実に設定される。したがって先ずこの平面方向についてバルブがブラケットに対して強固に固定される。
【0011】
また、このように平面方向について所定の大きさの圧入代が設定された状態でバルブ側の被圧入部にブラケット側の圧入部が圧入されると、ブラケットに部分的な変形が発生し、この変形によりブラケットの見かけ上の厚さが増大する。すなわち、平面状のブラケットに切欠部を備えた圧入部が設けられていて、圧入により圧入部の幅すなわち切欠部の幅が押し広げられると、ブラケットが切欠部の両側の周縁部分に限って厚さ方向に変形し、この厚さ方向に変形した分だけ、ブラケットの見かけの厚さが増大し、これに伴って圧入部の高さ寸法が増大する。
【0012】
したがって、このように圧入時の変形により増大する圧入部の高さ寸法よりバルブ側の被圧入部の高さ寸法(請求項1)または最小高さ寸法(請求項2)を小さく設定すると、これらの高さ寸法の方向すなわちバルブおよびブラケットの高さ方向についても所定の大きさの圧入代が確実に設定される。したがってこの高さ方向についてもバルブがブラケットに対して強固に固定されることになる。
【0013】
尚、請求項2のようにバルブ側の被圧入部の高さ寸法を圧入方向に沿って漸次小さく設定するには、溝状係合部の溝幅を圧入方向に沿って漸次小さく形成すれば良いが、この場合には、本発明が課題の一つとしているように寸法誤差が発生し易く、また圧入代の微調整が困難である。したがってこの点を考慮すれば、溝状係合部の内面に突起を設け、この突起の高さを圧入方向に沿って漸次高く形成することにより被圧入部の高さ寸法を圧入方向に沿って漸次小さくするのが好適である。
【0014】
また上記構成を備えた本発明の請求項3による取付構造のように、ブラケットを相手部品に固定したときにこのブラケットと相手部品との間に挟持される被挟持部がバルブに一体成形されていると、この被挟持部がブラケットと相手部品との間に挟持されることによってバルブが相手部品に対して直接的に取り付けられることになり、これによりバルブを相手部品に対して強固に固定することが可能となる。被挟持部は例えばこれを、鍔状に形成するのが好適であり、また請求項4に記載したように、その下面に装着時に相手部品に密接するビードを一体成形するのが好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
【0016】
第一実施形態・・・
図1は、当該実施形態に係る取付構造によって取り付けられるインタークーラーバイパスバルブ1の要部正面を示しており、図2が図1におけるC−C線縮小切断端面図、図3が図1におけるD方向矢視図である。図4はブラケット21の単品状態を示す正面図および底面図である。
【0017】
バルブ1は、樹脂製のバルブボディ2を備えており、このバルブボディ2の底面部に下方に向けて円筒形を呈するポート部3が一体成形されており、このポート部3が図示しない相手部品の孔部に差し込まれた状態でバルブボディ2がブラケット21を介して相手部品に取り付けられる。バルブボディ2と相手部品の間は、ポート部3の外周面に形成した環状の装着溝3aにOリング等のパッキン(図示せず)が嵌着され、このパッキンが孔部の内面に密接することによりシールされる。取付構造は、以下のように構成されている。
【0018】
すなわち先ず、ポート部3の外周面およびこのポート部3の外側に一体成形された直線状を呈する左右一対のリブ6の外側側面に、平面略U字形を呈する溝状係合部(係合部とも称する)5を備えた被圧入部4が設けられており、これに対応して、図4に示すようにブラケット21の平面内に、平面略U字形の切欠部23を備えた圧入部22が設けられている。そして双方のUの字の向きを揃えて被圧入部4に圧入部22を矢印E方向に圧入することにより先ずバルブ1がブラケット21に固定され、次いでブラケット21に設けたネジ孔24にネジ(図示せず)を差し込んで相手部品にねじ込むことによりブラケット21が相手部品に固定される。
【0019】
平面U字形の溝状係合部5は、その長手方向と直交する方向の縦断面が略矩形に形成されており、その内面が、バルブボディ2の底面の一部により形成された上面部5aと、これに直交するように形成された側面部5bと、更にこれに直交するように形成された下面部5cとによって形成されており、このうちの側面部5bに左右一対の側面突起(側面ビードとも称する)7がそれぞれ外側に向けて設けられている。
【0020】
すなわち、図2に描かれた溝状係合部5の側面部5bのUの字における左右直線部に左右一対の側面突起7が互いに平行に設けられている。この側面突起7はそれぞれ断面半円形ないし円弧形に成形されており、ブラケット21の圧入方向Eに長く延びており、その高さが圧入方向Eに漸次高くなっており、更にこの一対の側面突起7の最大突起間距離によって被圧入部4の幅寸法Wが定められている。一方、ブラケット21側の圧入部22の幅寸法Wは切欠部23の幅によって定められており、このブラケット21側の圧入部22の幅寸法Wがバルブ1側の被圧入部4の幅寸法Wより小さく設定されている。したがってこのような寸法関係のもとでバルブ1側の被圧入部4にブラケット21側の圧入部22を矢印E方向に圧入すると、側面突起7が適宜潰れて圧入代が発生し、これにより先ず当該バルブ1およびブラケット21の平面方向についてバルブ1がブラケット21に対して強固に固定される。
【0021】
また、このような寸法関係のもとでバルブ1側の被圧入部4にブラケット21側の圧入部22を矢印E方向に圧入すると、図4(A)に点線で示すようにブラケット21に部分的な変形が発生し、この変形によりブラケット21の見かけ上の厚さがHからH'へと増大する。すなわち、平面状のブラケット21に切欠部23を備えた圧入部22が設けられていて、圧入により圧入部22の幅すなわち切欠部23の幅が押し広げられると、ブラケット21が切欠部23の両側の周縁部分25に限って図示したように厚さ方向に変形し、この厚さ方向に変形した分だけ、ブラケット21の見かけの厚さがHからH'へと増大し、これに伴って圧入部22の高さ寸法もHからH'へと増大する。したがって当該取付構造では、このような現象が発生するのを予め見込んで、圧入時の変形により増大する圧入部22の高さ寸法H'より、溝状係合部の5の溝幅によって定められるバルブ1側の被圧入部4の高さ寸法Hを小さく設定し、これによりバルブ1およびブラケット21の高さ方向についても所定の大きさの圧入代を設定することにした。したがってこれによりバルブ1およびブラケット21の高さ方向についてもバルブ1がブラケット21に対して強固に固定される。
【0022】
以上説明したように、当該実施形態に係る取付構造によれば、バルブ1およびブラケット21の平面方向および高さ方向の双方についてバルブ1がブラケット21に対して強固に固定され、またブラケット21はこれ自体がネジ止めにより相手部品に対して強固に固定される。したがってこれらのことからバルブ1を相手部品に対してガタなく強固に取り付けることができ、車載部品を搭載固定するのに適した取付構造を提供することができる。また側面突起7の大きさ(高さ、幅、断面形状、長さ、高さ勾配または最大高さ等)や形成位置を適宜調整することにより、圧入代の大きさを任意にかつ容易に変更することができる。
【0023】
第二実施形態・・・
図5は、当該実施形態に係る取付構造によって取り付けられるインタークーラーバイパスバルブ1の要部正面を示しており、図6が図5におけるF−F線縮小切断端面図、図7が図5におけるG方向矢視図である。また図8はブラケット21の単品状態を示す正面図および底面図である。
【0024】
上記第一実施形態に係る取付構造と同様に、バルブ1は、樹脂製のバルブボディ2を備えており、このバルブボディ2の底面部に下方に向けて円筒形を呈するポート部3が一体成形されており、このポート部3が図示しない相手部品の孔部に差し込まれた状態でバルブボディ2がブラケット21を介して相手部品に取り付けられる。バルブボディ2と相手部品の間は、ポート部3の外周面に形成した環状の装着溝3aにOリング等のパッキン(図示せず)が嵌着され、このパッキンが孔部の内面に密接することによりシールされる。取付構造は、以下のように構成されている。
【0025】
すなわち先ず、ポート部3の外周面およびこのポート部3の外側に一体成形された直線状を呈する左右一対のリブ6の外側側面に、平面略U字形を呈する溝状係合部(係合部とも称する)5を備えた被圧入部4が設けられており、これに対応して、図8に示すようにブラケット21の平面内に、平面略U字形の切欠部23を備えた圧入部22が設けられている。そして双方のUの字の向きを揃えて被圧入部4に圧入部22を矢印E方向に圧入することにより先ずバルブ1がブラケット21に固定され、次いでブラケット21に設けたネジ孔24にネジ(図示せず)を差し込んで相手部品にねじ込むことによりブラケット21が相手部品に固定される。
【0026】
平面U字形の溝状係合部5は、その長手方向と直交する方向の縦断面が略矩形に形成されており、その内面が、バルブボディ2の底面の一部により形成された上面部5aと、これに直交するように形成された側面部5bと、更にこれに直交するように形成された下面部5cとによって形成されており、このうちの側面部5bに左右一対の側面突起(側面ビードとも称する)7がそれぞれ外側に向けて設けられている。
【0027】
すなわち、図6に描かれた溝状係合部5の側面部5bのUの字における左右直線部に左右一対の側面突起7が互いに平行に設けられている。この側面突起7はそれぞれ断面半円形ないし円弧形に成形されており、ブラケット21の圧入方向Eに長く延びており、その高さが圧入方向Eに漸次高くなっており、更にこの一対の側面突起7の最大突起間距離によって被圧入部4の幅寸法Wが定められている。一方、ブラケット21側の圧入部22の幅寸法Wは切欠部23の幅によって定められており、このブラケット21側の圧入部22の幅寸法Wがバルブ1側の被圧入部4の幅寸法Wより小さく設定されている。したがってこのような寸法関係のもとでバルブ1側の被圧入部4にブラケット21側の圧入部22を矢印E方向に圧入すると、側面突起7が適宜潰れて圧入代が発生し、これにより先ず当該バルブ1およびブラケット21の平面方向についてバルブ1がブラケット21に対して強固に固定される。
【0028】
また、このような寸法関係のもとでバルブ1側の被圧入部4にブラケット21側の圧入部22を矢印E方向に圧入すると、図8(A)に点線で示すようにブラケット21に部分的な変形が発生し、この変形によりブラケット21の見かけ上の厚さがHからH'へと増大する。すなわち、平面状のブラケット21に切欠部23を備えた圧入部22が設けられていて、圧入により圧入部22の幅すなわち切欠部23の幅が押し広げられると、ブラケット21が切欠部23の両側の周縁部分25に限って図示したように厚さ方向に変形し、この厚さ方向に変形した分だけ、ブラケット21の見かけの厚さがHからH'へと増大し、これに伴って圧入部22の高さ寸法もHからH'へと増大する。したがって当該取付構造では、このような現象が発生するのを予め見込んで、下記する構造により被圧入部4の高さ寸法を圧入方向に沿って漸次小さく設定するとともに圧入時の変形により増大する圧入部22の高さ寸法H'より被圧入部4の最小高さ寸法H'を小さく設定し、これによりバルブ1およびブラケット21の高さ方向についても所定の大きさの圧入代を設定することにした。したがってこれによりバルブ1およびブラケット21の高さ方向についてもバルブ1がブラケット21に対して強固に固定される。
【0029】
被圧入部4の高さ寸法を圧入方向に沿って漸次小さく設定するために、以下の構造が採用されている。すなわち溝状係合部5の溝幅はその全長に亙って不変とされており、その内面のうち上面部5aに突起(ビードとも称する)8が下方に向けて設けられている。この突起8は、その長手方向と直交する方向の縦断面を半円形ないし円弧形に成形されており、図6に描かれた溝状係合部5の側面部5bのUの字の外側に沿って平面U字形に形成されており、溝状係合部5のUの字の全長に亙って設けられており、その高さが圧入方向Eに向けて漸次高くなっており、これにより被圧入部4の高さ寸法が圧入方向Eに向けて徐々に小さくなるように設定されており、更に上記したように被圧入部4の最小高さ寸法H'が圧入時の変形により増大する圧入部22の高さ寸法H'より小さくなるように設定されている。したがってブラケット21が切欠部23において溝状係合部5に圧入されると、この突起8が適宜潰れて圧入代が発生し、これにより当該バルブ1およびブラケット21の高さ方向についてもバルブ1がブラケット21に対して強固に固定される。尚、この突起8の高さは、圧入方向Eの手前側で最も低く設定されるが、この最も低い部分の高さは零であっても良い。この場合、突起8は高さ零の部分を境に左右対称に二分割され、左右一対の突起が形成されることになる。
【0030】
以上説明したように、当該実施形態に係る取付構造によれば、バルブ1およびブラケット21の平面方向および高さ方向の双方についてバルブ1がブラケット21に対して強固に固定され、またブラケット21はこれ自体がネジ止めにより相手部品に対して強固に固定される。したがってこれらのことからバルブ1を相手部品に対してガタなく強固に取り付けることができ、車載部品を搭載固定するのに適した取付構造を提供することができる。また側面突起7および突起8の大きさ(高さ、幅、断面形状、長さ、高さ勾配または最大高さ等)や形成位置を適宜調整することにより、圧入代の大きさを任意にかつ容易に変更することができる。
【0031】
第三実施形態・・・
図9は、当該実施形態に係る取付構造によって取り付けられるインタークーラーバイパスバルブ1の正面を示しており、図10がその底面、図11がその取付状態を示している。
【0032】
バルブ1は、樹脂製のバルブボディ2を備えており、このバルブボディ2の底面部に下方に向けて円筒形を呈するポート部3が一体成形されており、このポート部3が相手部品51の孔部52に差し込まれた状態でバルブボディ2がブラケット21に固定され、更にバルブボディ2に一体成形された被挟持部9がブラケット21と相手部品51との間に挟まれて、ブラケット21により相手部品51に押し付けられることにより、相手部品51に取り付けられる。バルブボディ2と相手部品51の間は、ポート部3の外周面に形成した環状の装着溝3aにOリング等のパッキン10が嵌着され、このパッキン10が孔部52の内面に密接することによりシールされる。取付構造は、以下のように構成されている。
【0033】
すなわち先ず、ポート部3の外周面およびこのポート部3の外側に一体成形された直線状を呈する左右一対のリブ6の外側側面に、平面略U字形を呈する溝状係合部(係合部とも称する)5を備えた被圧入部4が設けられており、これに対応してブラケット21の平面内に、平面略U字形の切欠部23を備えた圧入部22が設けられている。そして双方のUの字の向きを揃えて被圧入部4に圧入部22を矢印E方向に圧入することにより先ずバルブ1がブラケット21に固定される。
【0034】
また溝状係合部5の下側に位置して、ポート部3の外周面に鍔状を呈する被挟持部9が一体成形されており、この被挟持部9が取付時にブラケット21の切欠部22周縁下面(圧入部22下面)と相手部品51の上面との間に挟まれることによって、ブラケット21により相手部品51の上面に押し付けられる。被挟持部9は、ポート部3の回りにエンドレスに形成されており、その平面形状(外形形状)を直線部9aおよびU字部9bによって画成されており、U字部9bのUの字は溝状係合部54のUの字と同じ向きを向いている。
【0035】
ブラケット21は、その切欠部22周縁が相手部品51との間に被挟持部9を挟んで被挟持部9を相手部品51に押し付けたときに、自らの下面21aが相手部品51の上面に接触するように、切欠部22の回りに平面U字形の段差部26を形成されている。したがってネジ孔24に通されたネジ(図示せず)が相手部品51にねじ込まれてブラケット21が相手部品51に固定されると丁度、切欠部22周縁が相手部品51との間に被挟持部9を挟んで被挟持部9を相手部品51に押し付ける。
【0036】
したがって以上説明したように、当該構造によれば、バルブボディ2がその被挟持部9において、ブラケット21と相手部品51との間に挟み込まれることによって、ブラケット21により相手部品51に押し付けられるために、バルブ1が相手部品51に対してガタなく強固に取り付けられることになる。
【0037】
第四実施形態・・・
図12は、当該実施形態に係る取付構造によって取り付けられるインタークーラーバイパスバルブ1の正面を示しており、図13がその底面、図14がその取付状態を示している。
【0038】
上記第三実施形態に係る取付構造と同様に、バルブ1は、樹脂製のバルブボディ2を備えており、このバルブボディ2の底面部に下方に向けて円筒形を呈するポート部3が一体成形されており、このポート部3が相手部品51の孔部52に差し込まれた状態でバルブボディ2がブラケット21に固定され、更にバルブボディ2に一体成形された被挟持部9がブラケット21と相手部品51との間に挟まれて、ブラケット21により相手部品51に押し付けられることにより、相手部品51に取り付けられる。バルブボディ2と相手部品51の間は、後記するビード11が孔部52の開口周縁で相手部品51の上面に密接することによりシールされる。したがって上記第三実施形態のようにポート部3の外周面に装着溝は形成されておらず、パッキンは嵌着されていない。取付構造は、以下のように構成されている。
【0039】
すなわち先ず、ポート部3の外周面およびこのポート部3の外側に一体成形された直線状を呈する左右一対のリブ6の外側側面に、平面略U字形を呈する溝状係合部(係合部とも称する)5を備えた被圧入部4が設けられており、これに対応してブラケット21の平面内に、平面略U字形の切欠部23を備えた圧入部22が設けられている。そして双方のUの字の向きを揃えて被圧入部4に圧入部22を矢印E方向に圧入することにより先ずバルブ1がブラケット21に固定される。
【0040】
また溝状係合部5の下側に位置して、ポート部3の外周面に鍔状を呈する被挟持部9が一体成形されており、この被挟持部9が取付時にブラケット21の切欠部22周縁下面(圧入部22下面)と相手部品51の上面との間に挟まれることによって、ブラケット21により相手部品51の上面に押し付けられる。被挟持部9は、ポート部3の回りにエンドレスに形成されており、その平面形状(外形形状)を直線部9aおよびU字部9bによって画成されており、U字部9bのUの字は溝状係合部54のUの字と同じ向きを向いている。
【0041】
また、この被挟持部9の下面に、ビード11が同じくエンドレスに設けられており、このビード11が装着時に孔部52開口周縁で相手部品51の上面に密接するようになっている。ビード10は断面断面半円形ないし円弧形に成形されており、ポート部3に対して同心状に環状に成形されている。
【0042】
ブラケット21は、その切欠部22周縁が相手部品51との間に被挟持部9を挟んで被挟持部9を相手部品51に押し付けたときに、自らの下面21aが相手部品51の上面に接触するように、切欠部22の回りに平面U字形の段差部26を形成されている。したがってネジ孔24に通されたネジ(図示せず)が相手部品51にねじ込まれてブラケット21が相手部品51に固定されると丁度、切欠部22周縁が相手部品51との間に被挟持部9を挟んで被挟持部9を相手部品51に押し付ける。
【0043】
したがって以上説明したように、当該構造によれば、バルブボディ2がその被挟持部9においてビード11を押し潰されながらブラケット21と相手部品51との間に挟み込まれることによって、ブラケット21により相手部品51に押し付けられるために、バルブ1が相手部品51に対してガタなく強固に取り付けられる。またビード11の大きさや形成位置を適宜調整してその潰れ具合を変更することにより、ブラケット21の寸法許容値(許容範囲)を広げることが可能となる。更にまた、ビード11が相手部品51の密接することによりシールがなされるために、ポート部3の外周面に環状の装着溝を形成してOリング等のパッキンを嵌着する必要がなく、これらを省略することができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0045】
すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の請求項1による取付構造においては、バルブに溝状係合部を備えた被圧入部を設けるとともにブラケットに切欠部を備えた圧入部を設け、被圧入部に圧入部を圧入してバルブをブラケットに固定するとともにブラケットを相手部品に固定するバルブの取付構造であって、被圧入部の幅寸法より圧入部の幅寸法を小さく設定するとともに、圧入時の変形により増大する圧入部の高さ寸法より被圧入部の高さ寸法を小さく設定し、被圧入部における溝状係合部の内面側面部には被圧入部の幅寸法を規定する一対の側面突起が設けられ、側面突起はその高さが圧入方向に漸次高く形成されているために、バルブおよびブラケットの平面方向および高さ方向の双方について所定の大きさの圧入代を確実に設定することが可能となり、これによりバルブをブラケットおよび相手部品に対してガタなく強固に固定することができる。
また、上記構成を備えた本発明の請求項2による取付構造においては、バルブに溝状係合部を備えた被圧入部を設けるとともにブラケットに切欠部を備えた圧入部を設け、前記被圧入部に前記圧入部を圧入して前記バルブを前記ブラケットに固定するとともに前記ブラケットを相手部品に固定するバルブの取付構造であって、前記被圧入部の幅寸法より前記圧入部の幅寸法を小さく設定するとともに、前記被圧入部の高さ寸法を圧入方向に沿って漸次小さく設定し、かつ圧入時の変形により増大する前記圧入部の高さ寸法より前記被圧入部の最小高さ寸法を小さく設定し、前記被圧入部における溝状係合部の内面側面部には前記被圧入部の幅寸法を規定する一対の側面突起が設けられ、前記側面突起はその高さが圧入方向に漸次高く形成され、前記被圧入部における溝状係合部の内面上面部には前記被圧入部の高さ寸法を規定する突起が設けられ、前記突起はその高さが圧入方向に漸次高く形成されているために、バルブおよびブラケットの平面方向および高さ方向の双方について所定の大きさの圧入代を確実に設定することが可能となり、これによりバルブをブラケットおよび相手部品に対してガタなく強固に固定することができる。
【0046】
また上記構成を備えた本発明の請求項3による取付構造においては、ブラケットを相手部品に固定したときにこのブラケットと相手部品との間に挟持される被挟持部がバルブに一体成形されているために、この被挟持部がブラケットと相手部品との間に挟持されることによってバルブが相手部品に対して直接的に取り付けられることになり、これによりバルブを相手部品に対してガタなく強固に固定することができる。
更にまた、上記構成を備えた本発明の請求項4による取付構造においては、ブラケットを相手部品に固定したときにこのブラケットと相手部品との間に挟持される被挟持部がバルブに一体成形され、被挟持部の下面には、装着時に相手部品に密接するビードが一体成形されているために、被挟持部がブラケットと相手部品との間に挟持されることによってバルブが相手部品に対して直接的に取り付けられることになり、これによりバルブを相手部品に対してガタなく強固に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る取付構造を示すバルブの要部正面図
【図2】図1におけるC−C線縮小切断端面図
【図3】図1におけるD方向矢視図
【図4】(A)はブラケットの正面図、(B)はブラケットの底面図
【図5】本発明の第二実施形態に係る取付構造を示すバルブの要部正面図
【図6】図5におけるF−F線縮小切断端面図
【図7】図5におけるG方向矢視図
【図8】(A)はブラケットの正面図、(B)はブラケットの底面図
【図9】本発明の第三実施形態に係る取付構造を示すバルブの正面図
【図10】同バルブの底面図
【図11】同バルブの取付状態を示す説明図
【図12】本発明の第四実施形態に係る取付構造を示すバルブの正面図
【図13】同バルブの底面図
【図14】同バルブの取付状態を示す説明図
【図15】従来例に係る取付構造を示すバルブの正面図
【図16】同バルブの底面図
【図17】同バルブの取付状態を示す説明図
【符号の説明】
1 バルブ
2 バルブボディ
3 ポート部
4 被圧入部
5 溝状係合部
6 リブ
7 側面突起
8 突起
9 被挟持部
10 パッキン
11 ビード
21 ブラケット
22 圧入部
23 切欠部
24 ネジ孔
25 周縁部分
26 段差部
51 相手部品
52 孔部

Claims (4)

  1. バルブ(1)に溝状係合部(5)を備えた被圧入部(4)を設けるとともにブラケット(21)に切欠部(23)を備えた圧入部(22)を設け、前記被圧入部(4)に前記圧入部(22)を圧入して前記バルブ(1)を前記ブラケット(21)に固定するとともに前記ブラケット(21)を相手部品に固定するバルブの取付構造であって、
    前記被圧入部(4)の幅寸法(W)より前記圧入部(22)の幅寸法(W)を小さく設定するとともに、圧入時の変形により増大する前記圧入部(22)の高さ寸法(H')より前記被圧入部(4)の高さ寸法(H)を小さく設定し、
    前記被圧入部(4)における溝状係合部(5)の内面側面部(5b)には前記被圧入部(4)の幅寸法(W )を規定する一対の側面突起(7)が設けられ、前記側面突起(7)はその高さが圧入方向(E)に漸次高く形成されていることを特徴とするバルブの取付構造。
  2. バルブ(1)に溝状係合部(5)を備えた被圧入部(4)を設けるとともにブラケット(21)に切欠部(23)を備えた圧入部(22)を設け、前記被圧入部(4)に前記圧入部(22)を圧入して前記バルブ(1)を前記ブラケット(21)に固定するとともに前記ブラケット(21)を相手部品に固定するバルブの取付構造であって、
    前記被圧入部(4)の幅寸法(W)より前記圧入部(22)の幅寸法(W)を小さく設定するとともに、前記被圧入部(4)の高さ寸法を圧入方向に沿って漸次小さく設定し、かつ圧入時の変形により増大する前記圧入部(22)の高さ寸法(H')より前記被圧入部(4)の最小高さ寸法(H')を小さく設定し、
    前記被圧入部(4)における溝状係合部(5)の内面側面部(5b)には前記被圧入部(4)の幅寸法(W )を規定する一対の側面突起(7)が設けられ、前記側面突起(7)はその高さが圧入方向(E)に漸次高く形成され、
    前記被圧入部(4)における溝状係合部(5)の内面上面部(5a)には前記被圧入部(4)の高さ寸法を規定する突起(8)が設けられ、前記突起(8)はその高さが圧入方向(E)に漸次高く形成されていることを特徴とするバルブの取付構造。
  3. 請求項1または2に記載したバルブ取付構造において、
    前記ブラケット(21)を前記相手部品(51)に固定したときに前記ブラケット(21)と前記相手部品(51)との間に挟持される被挟持部(9)を前記バルブ(1)に一体成形したことを特徴とするバルブの取付構造。
  4. 請求項1または2に記載したバルブ取付構造において、
    前記ブラケット(21)を前記相手部品(51)に固定したときに前記ブラケット(21)と前記相手部品(51)との間に挟持される被挟持部(9)を前記バルブ(1)に一体成形し、
    前記被挟持部(9)の下面には、装着時に相手部品(51)に密接するビード(11)が一体成形されていることを特徴とするバルブの取付構造。
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