JP3719086B2 - ガラスランの取付構造 - Google Patents
ガラスランの取付構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3719086B2 JP3719086B2 JP2000055152A JP2000055152A JP3719086B2 JP 3719086 B2 JP3719086 B2 JP 3719086B2 JP 2000055152 A JP2000055152 A JP 2000055152A JP 2000055152 A JP2000055152 A JP 2000055152A JP 3719086 B2 JP3719086 B2 JP 3719086B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sash
- glass run
- side wall
- vehicle
- width
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Window Of Vehicle (AREA)
- Seal Device For Vehicle (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車ドアに取付けられるガラスランの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車ドアには、ドアガラスの昇降を案内し、かつドアガラスが上昇して閉じられたときにドアガラスの外周とドアフレームとの間をシールするガラスランが取付けられている。すなわち、図2(A)に示すように、自動車ドア1のベルトライン10よりも下方のドアパネル2内には、ドアフレーム3の前後の垂直部を延長するように下方へ延びるサッシュ4が設けてあり、ドアフレーム3および前後のサッシュ4には一連に図2(B)に示すガラスラン5が取付けられている。
【0003】
図3(A)に示すように、ドアフレーム3の内周側には、ガラスラン5を嵌着する断面コ字形のチャンネル部30が形成してある。ところで、ドアフレーム3として、外観の見栄えをよくするために、チャンネル部30の車外側の側壁32bを狭く(細く)し、ドアフレーム3は上部へ行くに従って車内側へ湾曲しておりドアガラス昇降時のドアガラス6の押付け力は主として車内側へ作用することから、ドアフレーム3に強度を与えるために車内側の側壁32aを広くしたものが採用されている。そして、このチャンネル部30に合わせて、本体部50の車内側の側壁52aの幅を車外側の側壁52bよりも広くしたガラスラン5が用いられている。
【0004】
なお、ガラスラン5は本体部50の内外の側壁52a,52bから対向方向に伸出してドアガラス6の外周部を両面から挟むシールリップ53a,53bを備え、また車内側の側壁52aの先端には、ガラスラン取付け時にチャンネル部30の車内側の側壁32aの先端に形成した受け面33に圧接させるリップ54が形成してある。
【0005】
この種のドアでは、図3(B)に示すようにサッシュ4もチャンネル部30に合わせて車内側の側壁42aを車外側の側壁42bよりも広くしたコ字形断面形状とし、チャンネル部30から一連にガラスラン5を嵌着している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、サッシュ4は、ドアパネル2内に設けられ、かつこれに取付けられたガラスラン5はドアガラス6の昇降を案内するのみであるからドアフレーム3のような強度を必要とせず、また外観に現れないからドアフレーム3と形状を整合せしめる必要がない。しかも、サッシュ4へのガラスラン5の組付けは、ドアパネル2の内板に設けたサービスホールから手さぐりで行なわれるから、幅の広い(根元からの長さが長い)車内側の側壁52aの先端のリップ54をサッシュ4の受け面43に嵌着する作業がやりにくい。
【0007】
本発明はかかる問題点に着目し、ドアパネル内のサッシュを小型化してコストダウンをはかるとともに、サッシュへのガラスランの組付け作業性を改善することを課題としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、断面ほぼコ字形の本体部の両側壁の先端から対向方向に伸出するシールリップを有するガラスランを、自動車ドアのドアフレーム、およびドアパネル内に設けられてドアフレームの前後の垂直部を下方へ延長するように延びるサッシュに一連に取付けるガラスランの取付構造において、ドアフレームの断面ほぼコ字形のチャンネル部は車内側の側壁の幅を車外側の側壁の幅よりも広く形成する一方、断面コ字形の上記サッシュは、車内側の側壁の幅を上記チャンネル部の車内側の側壁の幅よりも狭く形成するとともに先端にく字形に屈曲してサッシュの内側へ延出する受け面を形成し、上記チャンネル部に対応する断面コ字形に押出成形され、車内側の側壁の厚肉とした先端に上記チャンネル部の内面に圧接するリップを形成したガラスランのうち、上記サッシュに取付けられる部分で、上記厚肉とした先端の先端末側の半部を上記リップとともに切除して上記車内側の側壁の幅を短縮させ断面形状を上記サッシュの断面形状に対応する形状に形成し、かつ切除面を上記サッシュの受け面に沿う傾斜面とし、該ガラスランを上記チャンネル部およびサッシュに一連に取付けることを特徴とする。
【0009】
これにより、ドアパネル内のサッシュは小型化され、重量軽減およびコストダウンがなされる。ガラスランは押出成形のガラスランの所定部分を切除することにより容易に得られ、またガラスランのサッシュへの組付け作業が容易となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1(A)に示すようにドアフレーム3のチャンネル部30は断面ほぼコ字形で、車外側の側壁32bの幅は狭く、かつ車内側の側壁32aは車外側の側壁32bに対してやや開く方向に、開口側へ更に長く延びている。側壁32aの幅は側壁32bの2.5倍程度としてある。底壁31に連なる両側壁32a,32bの基端側にはそれぞれくびれ部34a,34bが形成してある。車内側の側壁32aの先端はチャンネル部30内側へ屈曲延出して受け面33を形成している。車外側の側壁32bからは折り返し状にドアフレーム3の突縁35が上方へ突出している。
【0011】
図1(B)に示すように、サッシュ4はその車内側の側壁42aをドアフレーム3のチャンネル部30の車内側の側壁32aよりも狭く(短かく)形成した以外は、チャンネル部30と実質的に同一の断面コ字形に形成してある。内外の側壁42a,42bの底壁41に接続する基端にはそれぞれくびれ部44a,44bが設けてあり、車内側の側壁42aの先端はサッシュ4の内側へく字形に屈曲延出して受け面43を形成している。
【0012】
前後のサッシュ4は図2(A)に示すように、その上端をドアフレーム3の前後の垂直部のチャンネル部30下端と衝き合わせるようにし、ドアフレーム3の垂直部を下方へ延長する方向に配してドアパネル2の内板の内面に固定されている。
【0013】
ドアフレーム3のチャンネル部30および前後のサッシュ4には一連にガラスラン5が嵌着される。ガラスラン5は押出成形材を図2(B)に示すようにコーナ部5a,5bで型成形で接続したものである。ガラスラン5は、図1(A)に示すように、その本体部50がチャンネル部30に対応して車内側の側壁52aが車外側の側壁52bよりも広い断面コ字形をなす形状に押出成形される。なお、押出し状態で本体部50は両側壁52a,52bが開口側に向けて大きくハ字状に開いた形状をなしており、チャンネル部30へ取付けるときに両側壁52a,52bの先端間の開口幅を狭めるようにしてチャンネル部30に押込む。
【0014】
ガラスラン5の底壁51の両端には係止リップ55a,55bが突出している。車内側の側壁52aの先端は厚肉かつ内方へ膨出しており、膨出上端からシールリップ53aが本体部内奥に向け斜め方向に伸びている。厚肉の上記先端の下面にはリップ54が突出している。車外側の側壁52bの先端からは上記シールリップ53aに沿ってその下方へ伸びるシールリップ53bが伸出している。
【0015】
ドアフレーム3の前後の垂直部および前後のサッシュ4には一連の押出成形のガラスラン5が取付けられる。この場合、押出成形されたガラスラン5は、図1(A),(B)に示すように、サッシュ4に取付けられる部分で車内側の側壁52aの厚肉の先端部のシールリップ53aが伸出する側の半部を残し、リップ54を含む先端末側の半部を切除して側壁52aの幅をサッシュ4の車内側の側壁42aに合わせて短縮するとともに切除面521を上記側壁42a先端の受け面43に沿う傾斜面としたものを取付ける。
【0016】
ガラスラン5は、ドアフレーム3においては本体部50をチャンネル部30に嵌入して係止リップ55a,55bをそれぞれチャンネル部30のくびれ部34a,34bに係止せしめるとともに、車内側の側壁52a先端のリップ54をチャンネル部30の受け面33上に押し込み圧接せしめて取付ける。そしてサッシュ4においては、ガラスラン5の本体部50をサッシュ4内に嵌入して係止リップ55a,55bをそれぞれサッシュ4のくびれ部44a,44bに係止せしめるとともに、短かくされた車内側の側壁52aの先端を受け面43を形成したサッシュ4の先端に係合せしめて取付ける。
【0017】
サッシュ4への取付け時、作業は手さぐり状態でなされるが、ガラスラン5をサッシュ4内へ嵌入すれば、ガラスラン5の車内側の側壁52aには押出し時の原形に戻ろうとする開き方向の復元力が作用するから、側壁52a先端の外端部がサッシュ4の車内側の側壁42aの先端内面に圧接し、ガラスラン5はサッシュ4内に位置保持される。そして、ドアガラス昇降時、たとえ若干の位置ずれが生じたとしてもサッシュ4においてはガラスラン5のシールリップ53a,53bとドアガラスとの間に厳格なシール性能は要求されないから支障は生じない。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、ガラスランを取付けるドアパネル内のサッシュをドアフレームよりも小型化したから、サッシュの軽量化およびコストダウンがなされ、かつサッシュへのガラスランの取付作業が容易となる。また、ガラスランの、サッシュへの取付部分は押出成形されたガラスランの一部を切除するのみで容易に形成され得る。切除された部分は、再生使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガラスランの取付構造を示すもので、(A)および(B)はそれぞれ図2のA−A線およびB−B線に沿う位置でのガラスラン取付状態の断面図である。
【図2】 (A)はガラスランが取付けられる自動車ドアの正面図、(B)はガラスランの全体図である。
【図3】 従来のガラスランの取付構造を示すもので、(A)および(B)はそれぞれ図2のA−A線およびB−B線に沿う位置でのガラスラン取付状態の断面図である。
【符号の説明】
1 自動車ドア
2 ドアパネル
3 ドアフレーム
30 チャンネル部
32a 車内側の側壁
32b 車外側の側壁
4 サッシュ
42a 車内側の側壁
42b 車外側の側壁
43 受け面
5 ガラスラン
50 本体部
52a 車内側の側壁
52b 車外側の側壁
521 切除面
53a,53b シールリップ
54 リップ
6 ドアガラス
Claims (1)
- 断面ほぼコ字形の本体部(50)の両側壁(52a,52b)の先端から対向方向に伸出するシールリップ(53a,53b)を有するガラスラン(5)を、自動車ドアのドアフレーム(3)、およびドアパネル(2)内に設けられてドアフレーム(3)の前後の垂直部を下方へ延長するように延びるサッシュ(4)に一連に取付けるガラスランの取付構造において、
ドアフレーム(3)の断面ほぼコ字形のチャンネル部(30)は車内側の側壁(32a)の幅を車外側の側壁(32b)の幅よりも広く形成する一方、断面コ字形の上記サッシュ(4)は、車内側の側壁(42a)の幅を上記チャンネル部(30)の車内側の側壁(32a)の幅よりも狭く形成するとともに先端にく字形に屈曲してサッシュ(4)の内側へ延出する受け面(43)を形成し、
上記チャンネル部(30)に対応する断面コ字形に押出成形され、車内側の側壁(52a)の厚肉とした先端に上記チャンネル(30)の内面に圧接するリップ(54)を形成したガラスラン(5)のうち、上記サッシュ(4)に取付けられる部分で、上記厚肉とした先端の先端末側の半部を上記リップ(54)とともに切除して上記車内側の側壁(52a)の幅を短縮させ断面形状を上記サッシュ(4)の断面形状に対応する形状に形成し、かつ切除面(521)を上記サッシュ(4)の受け面(43)に沿う傾斜面とし、
該ガラスラン(5)を上記チャンネル部(30)およびサッシュ(4)に一連に取付けることを特徴とするガラスランの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000055152A JP3719086B2 (ja) | 2000-03-01 | 2000-03-01 | ガラスランの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000055152A JP3719086B2 (ja) | 2000-03-01 | 2000-03-01 | ガラスランの取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001239839A JP2001239839A (ja) | 2001-09-04 |
JP3719086B2 true JP3719086B2 (ja) | 2005-11-24 |
Family
ID=18576315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000055152A Expired - Fee Related JP3719086B2 (ja) | 2000-03-01 | 2000-03-01 | ガラスランの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3719086B2 (ja) |
-
2000
- 2000-03-01 JP JP2000055152A patent/JP3719086B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001239839A (ja) | 2001-09-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20050229496A1 (en) | Door sash structure | |
CN108725158B (zh) | 汽车用车门的密封结构 | |
JPH0717559Y2 (ja) | 自動車用ドアガラスラン | |
US4785584A (en) | Weather strip for door pane of motor vehicle | |
EP1512570A2 (en) | Seal structure for a vehicle | |
JP3719086B2 (ja) | ガラスランの取付構造 | |
JP3635985B2 (ja) | 自動車ドアのシール構造 | |
JP2004017904A (ja) | 自動車用ドアウエザストリップ | |
JP2002178769A (ja) | 自動車用ドアウェザーストリップ及びその取付構造 | |
JP2001328429A (ja) | リヤゲート構造 | |
JP4128421B2 (ja) | ピラーレス自動車用ドアウエザーストリップの取付構造 | |
JP3209964B2 (ja) | 自動車用ドアのガラスシール構造 | |
JP2001206068A (ja) | 車両用シール部品 | |
JP2607972B2 (ja) | ドアガラスランのコーナ部組付け構造 | |
KR100873556B1 (ko) | 백도어 시일 구조 | |
JP3596629B2 (ja) | 自動車のシール構造 | |
JP2018114793A (ja) | 自動車用ドアウエザーストリップ | |
JP3420053B2 (ja) | 自動車のドアシール構造 | |
JPH0611247Y2 (ja) | 自動車のドアサッシュモール | |
JP2000351325A (ja) | ガラスラン取付け構造 | |
JP3830117B2 (ja) | ガラスラン | |
JP3133871B2 (ja) | 自動車のドアシール構造 | |
JP2000043581A (ja) | ヒドンサッシ型ウェザストリップ | |
JP2602948Y2 (ja) | グラスランチャンネル | |
JP3666272B2 (ja) | 自動車用ドアガラスラン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050301 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050418 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050816 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050829 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110916 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110916 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120916 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130916 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |