JP3666272B2 - 自動車用ドアガラスラン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車ドアのドアフレームの内周に沿って取付けられるドアガラスランに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車ドアのドアフレームにはその内周に沿って、ドアガラスの昇降を案内するとともに、ドアガラスが閉じられたときにその外周縁とドアフレームとの間をシールするドアガラスラン(以下、ガラスランという)が取付けられている。ガラスランは一般に、ドアフレームの内周に沿って一連に設けたチャンネル部材に取付けられている。
【0003】
ところが、ドアの形式によっては、チャンネル部材がドアフレームの一部で欠除している場合がある。図3に示すプレスドアを例にとると、ドア本体1の外板とドアフレーム2の外板とは1枚の板からプレス成形され、またドア本体1の内板とドアフレーム2の内板も1枚の板からプレス成形される。そしてドアフレーム2はフレーム外板にフレーム内板を結合して形成されている。ドアフレーム2の前端部は三角形状に成形され、ドアミラー取付部を形成している。
【0004】
ドアフレーム2の内周には、ドアミラー取付部後縁の縦フレーム2Aの上端と接続する部分から後部上端のコーナ部を経て後部下端にかけて一連にチャンネル部材3Aが取付けられ、チャンネル部材3Aは更にドア本体1内を下方に延びている。
【0005】
図4(図3のY−Y断面)はチャンネル部材3Aに取付けられたガラスランを示すもので、ドアフレーム2の内周側でフレーム外板21aとフレーム内板21bとの対向隙間にチャンネル部材3Aが設けてあり、これに断面コ字形の本体部の両側壁61から内方へシールリップ62が伸び出すガラスラン6Aが取付けられている。8はドアガラスである。
【0006】
一方、ドアフレーム前端部のドアミラー取付部後縁の縦フレーム2Aの後縁にはこれに沿い、更にドア本体1内へ延びるチャンネル部材3Bが取付けてある。図5(図3のZ−Z断面)に示すようにチャンネル部材3Bには、型成形の接続部を介して上記ガラスラン6Aと一連に連なるガラスラン6Bが取付けてある。なお図において、21aは上記縦フレーム2Aのフレーム外板、21bはフレーム内板であり、これらの間に設けたドアミラー取付部の補強プレート4の後縁にチャンネル部材3Bが取付けてある。
【0007】
補強プレート4は、あらかじめチャンネル部材3Bを溶接した上でドアフレーム2,2Aおよびドア本体1の上縁で形成される三角部を塞ぐように取付けられる。この場合、チャンネル部材3Bの上端を、チャンネル部材3Aの端部と合致するように斜めに加工し、高さ位置を調整して取付けるには工数を要し、また精密に加工、調整しても補強プレート4の取付けバラツキで必ずしもチャンネル部材3Aと合致するとは限らないことから、先端をほぼ直角にカットし、チャンネル部材3Aと間隔をおくように設けている。このためチャンネル部材3A,3B間でチャンネル部材欠除部30(図3)が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って図6(図3のX−X断面)に示すようにガラスラン6Aとガラスラン6Bを接続するコーナ形状の接続部6Cはこれを支持する部材がない。このため、接続部6Cの両シールリップ62間にドアガラス8が進入すると、左右の側壁61が外方へ押し出されてシールリップ62とドアガラス8との圧接力が低くなり、車外騒音や高圧洗車水等に対するシール性能が不充分となるおそれがある。そこで本発明は、チャンネル部材欠除部においても、取付安定性が確保され、かつシール性能が低下しないガラスランを提供することを課題としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、断面コ字形の本体部と、本体部の左右の側壁の先端から対向方向に伸び出してドアガラスの周縁を挟むシールリップを備え、ドアフレームの内周のフレーム内板とフレーム外板との対向間隙に挿置されたチャンネル部材に本体部を嵌着してドアフレームに取付けられるガラスランであって、コーナ部でチャンネル部材が欠除するドアフレームに取付けられるガラスランにおいて、ガラスランはそのコーナ部を型成形の接続部で形成し、該接続部の左右の側壁の外側面に、相対向するフレーム板の内側面にそれぞれ当接する断面三角形状の突出部を形成する。
【0010】
チャンネル部材が欠除するドアフレームのコーナ部において、上記突出部が、ドアフレーム内周側の相対向するフレーム板の内側面に当接することでガラスランは安定に保持され、またガラスラン内に進入したドアガラスとガラスランのシールリップとの圧接力も低下しない。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明をプレスドアタイプの自動車ドアに用いるガラスランに適用した実施の形態について説明する。
【0012】
図3に示すように、ドアフレーム2にはその内周に沿ってチャンネル部材3Aが取付けられており、ドア前端部では縦フレーム2Aに沿うようにチャンネル部材3Bが設けられており、チャンネル部材3Bの上端とチャンネル部材3Aとの間にはチャンネル部材欠除部30がある。このフレーム構造は、上記した従来構造と同じである。
【0013】
図1(A)および図3に示すようにチャンネル部材3Aに取付けられるガラスラン6Aと、チャンネル部材3Bに取付けられるガラスラン6Bとは、ドアフレーム2Aと縦フレーム2Aの連接部のコーナ形状に対応してく字形に屈曲する接続部6Cで接続されている。
【0014】
ガラスラン6AはEPDMゴム,TPE,PVC等の高分子材料の押出成形体で、図1(A)に示すように断面コ字形の本体部の左右の側壁61の先端から対向方向にシールリップ62が伸び出し、また上記先端から外側へ反転するようにモールリップ63が伸び出している。ガラスラン6Bも高分子材料からなる押出成形体で、ガラスラン6Aと共通形状の本体部およびシールリップ62を備えている。両側壁61の先端には外方へ若干突出する突出部があるがガラスラン6Aのモールリップ63に対応するモールリップは備えていない。
【0015】
図1(A),(B)に示すように、ガラスラン6A,6Bは、く字状に屈曲する型成形の接続部6Cで接続されている。接続部6Cの基本構造はガラスラン6A,6Bと実質的に同じであるが断面形状はガラスラン6A側とガラスラン6B側とでは若干異なり、縦方向のガラスラン6B側はモールリップを備えていない。そして、左右の側壁61には屈曲中心からガラスラン6Bとの接続端にかけて断面三角形状に膨出する突出部7が形成してある。接続部6Cは、ガラスラン6A,6Bの端末を間隔をおいて対向させて金型内のキャビティにセットし、キャビティ内に上記高分子材料を注入することにより形成される。
【0016】
ガラスラン6Aは図4に示すように、ドアフレーム2のフレーム外板21aと内板21bの内周側の対向間隙に取付けた断面コ字形のチャンネル部材3A内に本体部を押込むとともに、両側の各側壁61とこれと対向するモールリップ63とで、チャンネル部材3Aの側壁と重合するフレーム外板21aおよび内板21bを挟持することにより取付けられる。また型成形接続部6Cのガラスラン6Aとの接続側はガラスラン6Aと同様にチャンネル部材3Aに取付けられる。
【0017】
図5に示すように、縦フレーム2Aのフレーム外板21aおよび内板21bにはこれらの間に設けた断面Z字形の補強プレート4の後端部が溶接してあり、補強プレート4の後端面には断面ほぼコ字形のチャンネル部材3Bがほぼ垂直方向に取付けられている。
【0018】
このチャンネル部材3Bは、その上端がチャンネル部材3Aと間隔をおいた高さで設置されている。チャンネル部材3Bには、ガラスラン6Bが嵌着してある。チャンネル部材3Bおよびガラスラン6Bの取付構造は従来と実質的に同じである。
【0019】
図1(B)に示すようにドアフレーム2と連接する縦フレーム2Aの上端部はチャンネル部材欠除部となっている。この部分では突出部7を形成した型成形接続部6Cが、フレーム内板21bと,補強プレート4の端末が重合するフレーム外板21aの間に、両側の突出部8をそれぞれ上記内板21bおよび補強プレート4に圧接せしめて押込むことにより取付けられている。突出部7の高さは、その撓みを考慮し、取付状態で本体部がガラスラン6A,6Bの本体部と共通の断面形状を保つ高さに設定してある。
【0020】
しかして、チャンネル部材欠除部において、ガラスランの型成形接続部6Cは取付けが安定化される。また接続部6Cの両側壁61は、突出部7を介してフレーム内板2bと、補強プレート4と一体のフレーム外板2aで挟持されているから、ドアガラス閉時にシールリップ61間にドアガラス8が進入したときに外側へ開くことがなく、シールリップ61はガラスラン6A,6Bにおけるとほぼ同じ圧接力でドアガラス8を挟む。なお、突出部7は接続部6Cを型成形するときに同時に形成され得る。
【0021】
型成形接続部6Cの突出部7は、図2に示すように、両側壁61の外面に肉盛り状に形成してもよい。本発明は、例えばドアフレームの上部後端のコーナ部で、水平側のチャンネル部材の後端と垂直側のチャンネル部材の上端との間に間隔を設ける構造とした場合、上記コーナ部に設けるガラスランにも適用され得る。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、自動車ドアフレームのガラスラン取付け用チャンネル部材の欠除部においても、ガラスランを安定に、かつドアガラスとのシール性良好に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明のドアガラスランの要部斜視図、図1(B)は図1(A)および図3のX−X線に沿う位置でのドアガラスランの取付状態断面図である。
【図2】本発明の他のドアガラスランの図3のX−X線に沿う位置での断面図である。
【図3】本発明のドアガラスランが適用される自動車ドアの正面図である。
【図4】図4のY−Y線に沿う位置でのドアガラスランの断面図である。
【図5】図4のZ−Z線に沿う位置でのドアガラスランの断面図である。
【図6】図4のX−X線に沿う位置での従来のドアガラスランの断面図である。
【符号の説明】
1 ドア本体
2 ドアフレーム
2A ドアフレーム垂直部
21a フレーム外板
21b フレーム内板
3A,3B チャンネル部材
30 チャンネル部材欠除部
4 ミラーブラケット
6A,6B ドアガラスラン
6C ドアガラスランの接続部
61 側壁
62 シールリップ
7 突出部
8 ドアガラス
Claims (1)
- 断面コ字形の本体部と、本体部の左右の側壁(61,61)の先端から対向方向に伸び出してドアガラス(8)の周縁を挟むシールリップ(62,62)を備え、ドアフレーム(2)の内周のフレーム内板(21b)とフレーム外板(21a)との対向間隙に挿置されたチャンネル部材(3)に本体部を嵌着してドアフレーム(2)に取付けられるドアガラスランであって、コーナ部でチャンネル部材(3)が欠除するドアフレーム(2)に取付けられるドアガラスラン(6)において、ドアガラスラン(6)はそのコーナ部を型成形の接続部(6C)で形成し、該接続部(6C)の左右の側壁(61,61)の外側面に、相対向するフレーム板(21a,21b)の内側面にそれぞれ当接する断面三角形状の突出部(7,7)を形成したことを特徴とする自動車用ドアガラスラン。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP30166898A JP3666272B2 (ja) | 1998-10-07 | 1998-10-07 | 自動車用ドアガラスラン |
Publications (2)
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30166898A Expired - Fee Related JP3666272B2 (ja) | 1998-10-07 | 1998-10-07 | 自動車用ドアガラスラン |
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1998
- 1998-10-07 JP JP30166898A patent/JP3666272B2/ja not_active Expired - Fee Related
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