JP3717884B2 - エアクリーナのキャップ取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、小型農業機械(例えば、刈払い機)などに使用される小型エンジンに用いられるエアクリーナのキャップ取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、刈払い機に使用される小型エンジン(ガソリンエンジン)においては、キャブレタの上流側にエアクリーナが接続され、ピストンストロークで発生する吸気負圧によりエアクリーナを通じて空気を導入し、キャブレタを通過する際に燃料を霧化混合し、この混合気を燃焼室に供給する構成となっている。
【0003】
図9及び図10はこの種の従来のエアクリーナを示すもので、エアクリーナケース101とキャップ102とが組み合わされてケーシング103が形成され、そのケーシング103内に筒状のエアクリーナエレメント(空気ろ過材)104が、エンジンの燃焼室側と大気側とを仕切るように設置されている。そして、エアクリーナケース101の空気取入口101aからの空気を、エレメント104を通過させた後、エアクリーナケース101の中央部の空気出口101bからキャブレタ(図示せず)に供給するように構成され、その空気出口101bに対応する位置に吹き返し防止具106が配設されている。なお、101cは、図示しないキャブレタに取り付けられるキャブレタ取付面である。
【0004】
このような吹き返し防止具106を設ける理由は次の通りである。吸気には、シリンダーの吸気ポートや吸気バルブの作用による脈動が伴うため、高速運転時などに、キャブレタの側からエアクリーナの側へ吸気が吹き返す場合がある。その量が多くなると、エアクリーナのエレメントが吸気中の燃料や潤滑油により目詰まりを起こしてエンジンの出力低下をもたらすほか、燃料や潤滑油が外部へしみ出して種々の不都合を招く可能性もある。そのため、エアクリーナとキャブレタとが接近して配置され燃料中に潤滑油が含まれている小型2サイクルエンジンをはじめとして、各種エンジンの吸気装置には燃料の吹き返し防止具が設けられている。
【0005】
エアクリーナケース101は、板金製の吹き返し防止板106と共に、2つのケース取付スクリュー107によってキャブレタ(図示せず)に取付固定されている。そして、キャップ102は、2つのケース取付スクリュー107の間で、吹き返し防止板106の裏面側の固定ナット109に、別の取付スクリュー108を適用することによって、エアクリーナケース101に取付固定されている。このキャップ102が取付固定されることで、キャップ102がエレメント104をエアクリーナケース101側に弾性的に押し付けるようになっている。
【0006】
このような構造であると、エアクリーナケース101にキャップ102を取付けたりエレメント交換のために取り外したりするために、取付スクリュー108や固定ナット109等の部品が必要であり、また、それらの取付作業のための取付工具も必要である。
【0007】
そのような取付スクリュー108や固定ナット109を用いない取付構造として、エアクリーナキャップの下端が軸によって開閉自在に枢着され、上端の鈎形の係止片の傾斜する係止面によって本体ケースの係止部に係合させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
実公昭63−8850号公報(第1頁〜第2頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エアクリーナキャップの上端の鈎形の係止片の傾斜する係止面によって本体ケースの係止部に係合させるようにして、樹脂の弾性変形を利用して取り付ける構造であると、キャップ取付時にガタが生じやすく、その係合部分において振動による摩耗が生じる場合がある。よって、取り付けが不安定である。
【0010】
この発明は、エアクリーナケースに対する安定した、キャップの取り付けを実現できるエアクリーナのキャップ取付構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、合成樹脂製のエアクリーナケースに合成樹脂製のキャップが取り付けられてエアクリーナ室が形成され、前記エアクリーナ室にエンジンの燃焼室側と大気側とを仕切るようにエアクリーナエレメントが配設されているエアクリーナのキャップ取付構造において、前記エアクリーナケースには支持部を介して、吸気通路からの吹き返しを防止する吹き返し防止板が一体的に設けられており、前記エアクリーナケースとキャップとのいずれか一方に被係合部が、他方にその被係合部に係脱可能に係合する係合部がそれぞれ形成され、前記エアクリーナケースとキャップとの間に、前記被係合部に係合部が係脱可能に係合された係合状態で、それらの係合を解除する方向と異なる方向に前記係合部又は被係合部を付勢する手段として、前記キャップに内方向きに突出して設けられ、前記吹き返し防止板に当接して押圧する突き当て部を備えることを特徴とする。ここで、エアクリーナケースとキャップは、周知の合成樹脂材料で成形され、前記エアクリーナケース又はキャップのいずれか一方に形成された被係合部に他方に形成された係合部が樹脂の弾性を利用して弾性的に係合されている。「それらの係合を解除する方向と異なる方向に前記係合部又は被係合部を付勢する」とは、それらの係合を解除する方向と反対方向である必要はなく、それらの係合が解除されない方向に前記係合部又は被係合部を付勢すればよいという意味である。
【0012】
このようにすれば、エアクリーナケースにキャップを、被係合部と係合部との係合関係でそれらの弾性変形を利用して取り付けるものであっても、エアクリーナケースとキャップとの間に、前記被係合部に係合部が係脱可能に係合した係合状態で、それらの係合を解除する方向と異なる方向に前記係合部又は被係合部を付勢する手段が設けられているので、その手段による付勢力によって、キャップ取付時にガタが生じることがなく、振動による摩耗も生じない。よって、それらの取り付けが安定する。
また、前記付勢する手段として、前記キャップに内方向きに突出して設けられ、(前記エアクリーナケースに設けられる)吹き返し防止板に当接して押圧する突き当て部を備えているので、前記吹き返し防止板を有効に利用して、前記付勢する手段を簡単に設けることができる。
【0013】
なお、取付状態においてエレメント自体の弾性によっても、被係合部と係合部との係合を解除する方向と異なる方向に前記係合部又は被係合部を付勢することができるが、弱い付勢力のため、このエレメントでは十分な付勢効果は得られない。
【0018】
その場合、請求項2に記載するように、前記被係合部と係合部との係合部分とは反対側において、エアクリーナケースにキャップが回転可能に係止され、エアクリーナケースは、キャブレタへの取付部を境にして、前記キャップを回転可能に係止する部分側の方の肉厚が薄くされていることが望ましい。
【0019】
このようにすれば、キャブレタへの取付時に、エアクリーナケースの、キャップが回転可能に係止される部分が変形するため、エアクリーナケースのキャブレタへの取付部はほとんど変形せず、エアクリーナケースのキャブレタ取付面とキャブレタとの間に隙間ができたりすることを防止できる。
請求項3の発明は、前述したところのエアクリーナのキャップ取付構造において、前記エアクリーナケースとキャップとのいずれか一方に被係合部が、他方にその被係合部に係脱可能に係合する係合部がそれぞれ形成され、前記エアクリーナケースとキャップとの間に、前記被係合部に係合部が係脱可能に係合された係合状態で、それらの係合を解除する方向と異なる方向に前記係合部又は被係合部を付勢する手段がエアクリーナ室の内部に設けられ、前記被係合部と係合部との係合部分とは反対側において、前記エアクリーナケースに前記キャップが回転可能に係止され、前記エアクリーナケースは、前記キャブレタへの取付部を境にして、前記キャップを回転可能に係止する部分側の方の肉厚が薄くされていることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施の形態である小型エンジンを備えた刈払機の斜視図、図2および図3は前記小型エンジンの正面図および側面図である。
【0022】
図1〜図3に示すように、刈払機1は、小型エンジン2を駆動源とし、その小型エンジン2の前部に、カッタ4を有する作業装置部と連結する杆3が取り付けられている。この杆3の中空部にはシャフト5が挿通され、回転自在に軸支されている。このシャフト5によりエンジン2の動力がカッタ4に伝達され、カッタ4が回転される。また、杆3の中央部には、作業者が把握するハンドル6が装着されている。
【0023】
この小型エンジン2では、エンジン本体7の下部に燃料タンク8およびスタンド9が取り付けられている。エンジン本体7はクランクケースの上にシリンダを連結したもので、シリンダの一側面にキャブレタ11(図4参照)とエアクリーナ12とが、他側面にマフラ13が装着されている。シリンダはシュラウド14で覆われており、このシュラウド14を貫通して点火プラグ15がシリンダに取り付けられている。
【0024】
エアクリーナ12は、図4に示すように、一端が開放された他端がキャブレタ11に結合されるエアクリーナケース21と、エアクリーナケース21の開放端部21gを覆うエアクリーナキャップ22とを組み合わせて形成される合成樹脂製のケーシング23を有し、その内部に形成されるエアクリーナ室に筒形形状のエアクリーナエレメント24が設置されている。エアクリーナケース21の空気取り入れ口21aからの空気を、エレメント24を通過させた後、エアクリーナケース21の中央部の空気出口21bからキャブレタ11に供給されるように構成され、その空気出口21bの通路方向と略直交するように空気出口21bに相対して吹き返し防止板25が配設されている。エアクリーナケース21はキャブレタ11と一緒にインシュレータ27(断熱用部品)にケース取付スクリュー28によって取り付けられている。
【0025】
また、図4〜図8に示すように、エアクリーナケース21の下端部には2つのピン部21cが設けられ、そのピン部21cに回転可能に係止される2つの鈎形状のフック部22aがキャップ22の下部に設けられている。
【0026】
一方、エアクリーナケース21の上部には、門形形状の係止部21d(被係合部)が上方に突出して設けられている。そして、エアクリーナケース21のピン部21cにキャップ22のフック部22aが回転可能に係止された状態で、エアクリーナケース21の係止部21dに、キャップ22の上部に形成された引っ掛け部22b(係合部)が係脱可能に係止され、キャップ22がエアクリーナケース21に取り付けられる構成とされている。これにより、キャップ22を取り付けるための取付スクリューや取付工具が不要となる。なお、図7に示すように、前記引っ掛け部22bは、可撓部22dを介してキャップ22の本体部分22eから延設されており、その可撓部22dの可撓性を利用して、エアクリーナケース21の係止部21dに係止する構成とされている。
【0027】
また、エアクリーナケース21の底壁21i(キャブレタ11側で空気出口21bを有する壁面)からエレメントガイド21fが一体的に内方向きに突出して設けられている。このエレメントガイド21fは、周方向に間隔を存して設けられ、それらの外側に筒状のエレメント24が嵌め込まれている。このエレメント21fは、エアクリーナケース21にキャップ22を取り付けた状態で圧縮される。
【0028】
さらに、エアクリーナケース21には、キャブレタ11側の吸気孔に対向して、円板形状の吹き返し防止板25が、断面半円弧形状の支持部を29を介して一体に設けられ、部品点数の減少が図られている。そして、支持部29は、キャブレタ11側の吸気孔の下側ほぼ半分に相当する部分を延長した構造となっており、溜まった燃料をキャブレタ11側に流れやすくなるようにしている。
【0029】
一方、この吹き返し防止板25に、取付状態で弾性的に接触する断面H形状の突き当て部22cが、キャップ22にエアクリーナ室の内部に向かって外側壁22fより突出して一体に形成されている。本実施例の場合、突き当て部22cは、吹き返し防止板25の剛性を考慮して、支持部29にて支持されている付近に突き当てられている。突き当て部22cと吹き返し板25との間に生じる弾性力は、合成樹脂製のエアクリーナケース21やキャップ22の変形によって付与される。
【0030】
そして、前記突き当て部22cの先端は、エアクリーナケース21とキャップ22との合わせ面23aより長さX(図7参照)だけ内側にずれている。一方、吹き返し防止板25は、合わせ面23aより長さY(図6参照)だけ突出している。そして、Y>Xとすることでエアクリーナケース21とキャップ22が互いに反発する方向に力を付勢している。すなわち、エアクリーナケース21とキャップ22との係合を解除する方向と異なる方向に力を付勢している。尚、通常は、YはXよりも0.5〜1mm程度長く設定される。
【0031】
詳述すると、エアクリーナケース21の係止部21dは、第1係止面21dー1と、それに直交する方向に延びる第2の係止面21d−2とを有し、これらに当接係合する第1及び第2の係合面22b−1,22b−2がキャップ22の引っ掛け部22bに形成されている。突き当て部22cによる付勢力は係止面21d−1,21d−2と係合面22b−1,22b−2との係合を解除する方向Bとは異なる方向Aに作用するものである(図4参照)。突き当て部22cによる付勢力(弾性力)は、係止の解除が困難にならない範囲で設定している。
【0032】
このように、ケース21とキャップ22の取付時に、吹き返し防止板25の端部に突き当て部22cを突き当てて(当接させて)押圧することで、ケース21やキャップ22の下部の弾性変形を利用して取り付けるようにしているので、係合部分に緊迫力が発生し、取付時のガタが生ずることがなく、振動による摩耗を防止することができ、取り付けが安定する。
【0033】
また、係止する場合、特に、キャブレタ11に取り付けるエアクリーナケース21の取付面はひずませたくない。この部分がひずむと、ダストが浸入したり、空気が吸い込まれたりして、エンジントラブルの原因となるからである。
【0034】
そのため、エアクリーナケース21の底壁21i(取付側)の肉厚を、図5及び図6に示すように、キャブレタ11への取付部21hの下側部位(図5の破線Sの部分)を境として、それより下側部分S1(キャップ22を回転可能に係止する部分側)を上側部分S2よりも薄くして、剛性を弱くしている。これにより、キャップ22を取付けるときの係止の際に、下側部分が変形し、取付面は歪まなくなり、キャップの取付性も改善される。ここで、特にエアクリーナケース21の下側部分S1の剛性を低くして変形しやすく構成するのは、この部分が外部のものに衝突しないエンジンの内方に位置することと、エアクリーナケース21とキャップ22のヒンジをエアクリーナの取付部21hの下部に設け、係合部を取付部21hの上部に設けるためである。しかし、必要に応じて、他の部分でもよく、例えばキャップの突き当て部22cの上部壁面を薄くするなど、他の部分の剛性を弱くしてもよい。
【0035】
上述したほか、本発明に係るエアクリーナのキャップ取付構造は、次のように構成することも可能である。
(1)前記突き当て部22cの数は、1つである必要はなく、複数個あってもよい。
【0036】
(2)前記エアクリーナケースの係止部とキャップの引っ掛け部との形状も、前記実施の形態のものに制限されるものではなく、一般に使用されている形態のもの(例えば特許文献1に記載のもの)も採用可能である。
(3)前記エアクリーナケース21の係止部21d(被係合部)にキャップ22の引っ掛け部22b(係合部)が係脱可能に係止されるようにしているが、逆に、キャップ22に被係合部を、エアクリーナケース21にその被係合部に係脱可能に係合する係合部を設けるようにしてもよい。
【0037】
また、前記被係合部に係合部が係脱可能に係合された係合状態で、それらの係合を解除する方向と異なる方向に前記係合部(引っ掛け部22b)を付勢する手段が設けられているが、逆に被係合部を付勢する手段を設けるようにしてもよい。
(4)前記エアクリーナケース21のピン部21cにキャップ22のフック部22aが回転可能に係止された状態で、エアクリーナケース21の係止部21dに、キャップ22の引っ掛け部22b(係合部)が係脱可能に係止されることでエアクリーナケース21にキャップ22が取り付けられる構成としているが、これに限定されることなく、例えば、離れた2箇所において、エアクリーナケース21の係止部(被係合部)に、キャップ22の引っ掛け部(係合部)が係脱可能に係止される構成としてもよい。また、ピン21cとフック22aを廃止して、複数の係止部と引っ掛け部との係合によりエアクリーナケース21とキャップ22とを固定するようにしてもよい。
(5)前記吹き返し防止板25は、必ずしも支持部29を介してエアクリーナケース21に一体に設けられている必要はなく、別体とし、エアクリーナケース21に一体的に取り付けられる構成とすることも可能である。
【0038】
【発明の効果】
この発明は、以上に説明したように、エアクリーナケースとキャップとの間に、前記被係合部に係合部が係脱可能に係合した係合状態で、それらの係合を解除する方向と異なる方向に前記係合部又は被係合部を付勢する手段を設けているので、エアクリーナケースにキャップを被係合部と係合部との係合関係でそれらの弾性変形を利用して取り付けるものであっても、前記手段による付勢力によって、キャップ取付時にガタが生じることがなく、振動による摩耗も生じない。よって、それらの取り付けが安定する。
特に、請求項1の発明は、前記付勢する手段として、前記キャップに内方向きに突出して、(前記エアクリーナケースに設けられる)吹き返し防止板に当接して押圧する突き当て部を設けているので、前記吹き返し防止板を有効に利用して、前記付勢する手段を簡単に設けることができる。
また、請求項3の発明は、キャブレタへの取付時に、エアクリーナケースの、キャップが回転可能に係止される部分が変形するため、エアクリーナケースのキャブレタへの取付部はほとんど変形せず、エアクリーナケースのキャブレタ取付面とキャブレタとの間に隙間ができたりすることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である小型エンジンを備えた刈払機の斜視図である。
【図2】前記小型エンジンの正面図である。
【図3】前記小型エンジンの側面図である。
【図4】図3のIV−IV線における断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態であるエアクリーナケースを内側から見た図である。
【図6】前記エアクリーナケースの縦断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態であるキャップの縦断面図である。
【図8】前記キャップを内側から見た状態を示す図である。
【図9】従来のエアクリーナを、キャップの一部を切除して示す正面図である。
【図10】従来のエアクリーナの縦断面図である。
【符号の説明】
2 エンジン
11 キャブレタ
12 エアクリーナ
21 エアクリーナケース
21c ピン部
21d 係止部(被係合部)
22 キャップ
22a フック部
22b 引っ掛け部(係合部)
22c 突き当て部
24 エレメント
25 吹き返し防止板
29 支持部
Claims (3)
- 合成樹脂製のエアクリーナケースに合成樹脂製のキャップが取り付けられてエアクリーナ室が形成され、前記エアクリーナ室にエンジンの燃焼室側と大気側とを仕切るようにエアクリーナエレメントが配設されているエアクリーナのキャップ取付構造において、
前記エアクリーナケースには支持部を介して、吸気通路からの吹き返しを防止する吹き返し防止板が一体的に設けられており、
前記エアクリーナケースとキャップとのいずれか一方に被係合部が、他方にその被係合部に係脱可能に係合する係合部がそれぞれ形成され、
前記エアクリーナケースとキャップとの間に、前記被係合部に係合部が係脱可能に係合された係合状態で、それらの係合を解除する方向と異なる方向に前記係合部又は被係合部を付勢する手段として、前記キャップに内方向きに突出して、前記吹き返し防止板に当接して押圧する突き当て部が設けられていることを特徴とするエアクリーナのキャップ取付構造。 - 前記被係合部と係合部との係合部分とは反対側において、エアクリーナケースにキャップが回転可能に係止され、
エアクリーナケースは、キャブレタへの取付部を境にして、前記キャップを回転可能に係止する部分側の方の肉厚が薄くされている請求項1記載のエアクリーナのキャップ取付構造。 - 合成樹脂製のエアクリーナケースに合成樹脂製のキャップが取り付けられてエアクリーナ室が形成され、前記エアクリーナ室にエンジンの燃焼室側と大気側とを仕切るようにエアクリーナエレメントが配設されているエアクリーナのキャップ取付構造において、
前記エアクリーナケースとキャップとのいずれか一方に被係合部が、他方にその被係合部に係脱可能に係合する係合部がそれぞれ形成され、
前記エアクリーナケースとキャップとの間に、前記被係合部に係合部が係脱可能に係合された係合状態で、それらの係合を解除する方向と異なる方向に前記係合部又は被係合部を付勢する手段がエアクリーナ室の内部に設けられ、
前記被係合部と係合部との係合部分とは反対側において、前記エアクリーナケースに前記キャップが回転可能に係止され、
前記エアクリーナケースは、前記キャブレタへの取付部を境にして、前記キャップを回転可能に係止する部分側の方の肉厚が薄くされていることを特徴とするエアクリーナのキャップ取付構造。
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