JP3716509B2 - 火花点火式直噴型エンジン用ピストン - Google Patents

火花点火式直噴型エンジン用ピストン Download PDF

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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火花点火式直噴型エンジンに用いられ、頂面に凹所が形成されたピストンに関する。
【0002】
【従来の技術】
円筒状シリンダに嵌挿されたピストンとシリンダヘッドとの間に燃焼室が形成され、インジェクタから燃焼室内へ燃料が直接噴射される、いわゆる直噴型の火花点火式エンジンにおいて、ピストンの頂面に凹所が形成されたものは、例えば特開平5−240047号公報や特開平7−102976号公報により既に知られている。
【0003】
このようなエンジンにあっては、シリンダヘッドの吸気ポートから燃焼室内へ流入した吸気が、ピストン頂面の凹所により反転させられて燃焼室内に旋回流、例えば、スワール流や逆タンブル流を形成するので、とくに、エンジン低負荷時の圧縮行程後期に、インジェクタから上記凹所内へ燃料を噴射すると、その燃料は吸気の旋回流により点火プラグ近辺へ流動し、従って、着火性及び燃焼安定性を十分に確保してリーンバーンを達成することができ、これにより、燃費の向上や低負荷運転の安定化等を図っている。
【0004】
この場合、ピストンの上死点において、ピストン頂面の凹所内面と点火プラグとを極力近接させて、インジェクタから噴射された燃料が点火プラグの周囲へ送給されたとき、燃料が確実に着火及び燃焼するように構成する必要があるが、ピストンを鋳造により製造すると、製造公差が比較的大きくなるので、ピストンの上死点においてピストン頂部が点火プラグと干渉するおそれがあって、凹所内面と点火プラグとが十分に近接した状態でエンジン構造を設定することかできず、また、凹所内面と点火プラグとの隙間を精度良く設定するために、ピストン頂面の全体を切削加工により仕上げるようにすれば、ピストンの製造コストが大幅に増加する不具合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、頂面に凹所が形成されて、エンジン性能を容易に向上させうる火花点火式直噴型エンジン用ピストンを安価に提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明にかかる火花点火式直噴型エンジン用ピストンは、頂面に凹所を形成したピストン本体が鋳造により成型され、エンジンシリンダに嵌挿された上死点において点火プラグと対向する上記凹所の内面が、ほぼ全面的にまたは部分的に除去加工で成形されて、上記凹所の内面と上記ピストン本体の頂面との境界が、上記除去加工により尖ったエッジに形成された部分と鋳肌のままの部分とを有している。
【0007】
すなわち、頂面に凹所が形成されたピストン本体が鋳造により成型されているため、複雑な形状をしたピストン本体を低コストで成型することができる一方、エンジンシリンダに嵌挿されたピストンの上死点において点火プラグと対向する凹所の内面が、ほぼ全面的にまたは部分的に除去加工で成形されているので、除去加工で成形された凹所内面の精度を容易に高めることができて、ピストンの上死点において点火プラグと干渉することを確実に避けながら、ピストン頂面の凹所内面を点火プラグへ十分に近接させることが容易であり、また、上記凹所内面に沿って吸気がスムースに流動できるため、エンジンの低負荷、低速回転時でも、燃料を点火プラグの周囲へ確実に送給することができて、燃料の確実な着火及び安定した燃焼を実現させることが可能となる。
しかも、凹所の内面とピストン本体の頂面との境界が、除去加工により尖ったエッジに形成された部分と鋳肌のままの部分とを有していて、尖ったエッジに形成された部分では、凹所内の燃料が凹所内から流出することが抑制されて点火プラグまわりへの燃料集中が促進されると共に、鋳肌のままの部分では、尖った個所がないため燃焼熱の集中が防止されて高温化が抑制され、かつ、表面積の減少によって熱損失が減少し、エンジンの高出力化を図ることができる。
なお、除去加工としては、切削加工や放電加工等が含まれているが、ピストンの製作にあたっては、生産性の良い切削加工を用いることがとくに好ましい。
【0008】
さらには、ピストン本体の頂面のうち、点火プラグに対向して燃料の着火性及び燃焼安定性において特に重要な凹所内面が除去加工により成形された場合には、ピストン本体の頂面全体が除去加工により成形される場合と比較して、ピストン本体加工時のコストアップを抑制することができ、とくに、除去加工として切削加工を上記凹所内面に施した場合、ピストン本体の頂面全体を切削加工する場合と比較して、ピストン本体加工時のコストアップを大幅に抑制することができる。
また、ピストン本体の頂面を、シリンダヘッド下面に沿うようなペントルーフ形状とし、頂面の凹所を吸気側に寄せて形成したピストンであることが好ましく、これにより、燃焼室内の圧縮比を高めることができると共に、燃焼効率の向上を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の各実施形態例について、同等部分にはそれぞれ同一符号を付けて説明する。
図1及び図2に示す4サイクル火花点火式直噴型多シリンダエンジンにおいて、各円筒状シリンダ1にピストン2が嵌挿され、ピストン2の頂面とシリンダヘッド3の下面との間に燃焼室4が形成されており、シリンダヘッド3の下面は、シリンダ1の中心軸線5と図示しないクランクシャフトの軸線とを含む仮想平面6を境界として、シリンダヘッド3に2本平行に形成された吸気路7が燃焼室4に開口する側と、シリンダヘッド3に2本平行に形成された排気路8が燃焼室4に開口する側とで、それぞれ反対方向へ傾斜した吸気側下面9及び排気側下面10を形成し、吸気側下面9及び排気側下面10によりシリンダヘッド3の下面全体がいわゆるペントルーフ形を構成している。
【0010】
また、燃焼室4に対する吸気路7はピストン2の頂面へ向かうようにシリンダ中心軸線5と略平行に形成され、吸気路7の各開口端にはそれぞれ吸気弁11が設けられていると共に、燃焼室4に対する排気路8の各開口端にはそれぞれ排気弁12が設けられている一方、シリンダヘッド3の中央部に点火プラグ13が取り付けられ、点火プラグ13はシリンダ中心軸線4に対し若干傾斜して、その放電電極13aが燃焼室4内で吸気側下面9側へ片寄るように配置されており、さらに、シリンダヘッド3には燃焼室4内へ燃料を直接噴射するインジェクタ14が設置されている。
【0011】
ピストン2の本体は全体的に鋳造で成型され、その頂面の中央部分には、ピストン2の上死点において、シリンダヘッド3の吸気側下面9に沿って傾斜する吸気側頂面20と、シリンダヘッド3の排気側下面10に略沿って吸気側頂面20と反対側へ傾斜する排気側頂面21とで、頂面が略ペントルーフ形の隆起部22が形成されて、ピストン頂面における隆起部22の周囲には比較的狭い幅の平坦面23が設けられ、また、吸気側頂面20から排気側頂面21及び平坦面23にかけて凹所24が成形されている。
【0012】
ピストン凹所24の内面は、図3及び図4に示されているように、点Oを中心とする2点鎖線の球面状鋳肌25が、ボールエンドミルやバイトの切削加工あるいは研削加工により、または、周知の放電加工により、すなわち、加工液中において工作物と工具とを数ミクロン〜数十ミクロンの微小間隔で対向させ、陽極の工作物と陰極の工具との間にパルス電圧を加えて放電を起こさせ、工具を少しずつ工作物へ向かって送り込んで、工作物の放電部分が溶解除去されることにより、工具の外形が陰陽逆に工作物の表面へ転写されて、点Oを中心とするなめらかな球面状に仕上げられた底面26からなり、または、図5及び図6に示されているように、点Oを中心とする球面状鋳肌25に対して、上記切削加工や研削加工または上記放電加工等の除去加工により、点Oよりわずか、例えば、1mm程度シリンダ中心軸線5側へ偏った点O1を中心とし、球面状鋳肌25と略等しい半径のなめらかな球面状に仕上げられた底面27を有すると共に、除去加工されないで残った球面状鋳肌25と球面状底面27とがなめらかに接続されている。
【0013】
従って、図4及び図6によく示されているように、ピストン凹所24の底面26または底面27と排気側頂面21との境界M1には鋭く尖ったエッジ40が形成されており、また、ピストン凹所24の底面26または鋳肌25と平坦面23との境界M2においては、鋳肌のままのゆるやかな曲面41によってピストン凹所24の底面26または鋳肌25と平坦面23とがなめらかに接続されている。
【0014】
また、このエンジンでは、シリンダヘッド3の下面が吸気側下面9及び排気側下面10によりペントルーフ形に構成されていると同時に、ピストン2の頂面が吸気側頂面20及び排気側頂面21により略ペントルーフ形に構成されているため、図7に概略示されているようにピストン2が上死点位置にあるとき、ピストン凹所24の容積をVa、シリンダヘッド3における吸気側下面9及び排気側下面10とピストン凹所24の頂面との間の容積をVb、ピストン凹所24以外におけるピストン2の頂面とシリンダヘッド3の下面との間の容積をVcとすると、シリンダヘッド3の下面とピストン2の頂面との間に形成される燃焼室空間の容積(Vb+Vc)を減少させて、ピストン凹所24の容積Vaを比較的大きくすることにより、容積比A=(Va+Vb)/(Va+Vb+Vc)の値が0.4〜0.7の範囲内にあるように設定されている。
【0015】
さらに、図8に概略示されているように、シリンダヘッド3における吸気側下面9及び排気側下面10が反対側へそれぞれ略同一の傾斜角を有し、かつ、ピストン2における吸気側頂面20が吸気側下面9と略同一の傾斜角を有しているのに対し、ピストン2における排気側頂面21の傾斜角が排気側下面10よりも小さいために、ピストン2が上死点位置近傍にあるとき、排気側下面10及び排気側頂面21間に形成された空間50は、燃焼室4の周縁にいくほど狭められた楔状の断面を有している。
【0016】
また、図1に示されているようにピストン2が上死点位置にあるとき、点火プラグ13の放電電極13aはピストン凹所24内に配置されて、放電電極13aとピストン凹所24内面との最短距離D1が1〜2mm程度となるように設定されていると共に、ピストン2の頂面と排気側下面10との間隔D2が4〜8mmの範囲内にあるように設定されている。
【0017】
次に、上記エンジンの作動状態について説明する。
吸気行程時に燃焼室4に対する吸気路7の開口端を吸気弁11が開くと、シリンダ中心軸線5と略平行に形成された吸気路7から、仮想平面6の一方側でピストン凹所24に向かって燃焼室4内に流入した吸気は、図2の矢印で示されているように、シリンダ1の内壁面に沿ってピストン2の頂面へと流れて、ピストン凹所24の球面状底面26または球面状鋳肌25と平坦面23との境界M2に形成されたゆるやかな曲面41により、ピストン凹所24内へスムースに導かれ、さらに、ピストン凹所24の球面状底面26、または、球面状鋳肌25及び球面状底面27に沿って流れることにより反転し、同時にまた、球面状底面26、または、球面状鋳肌25及び球面状底面27に沿って流れることにより、図1の紙面と直角方向にピストン凹所24の中央側へ付勢されて集められながら、ピストン凹所24の底面26または底面27と排気側頂面21との境界M1に形成され、かつ、隆起部22上にあるため境界M2よりもシリンダヘッド3側に近接して配置されたエッジ40により、ピストン凹所24内面から効果的に剥離してシリンダヘッド3の下面に向かい流動し、従って、シリンダヘッド3の排気側下面10とピストン2の排気側頂面21との間の空間50へ吸気が流入することは強く抑制される結果、吸気は燃焼室4内において図2の矢印のように縦渦流である強い逆タンブル流を形成する。
【0018】
しかも、ピストン凹所24に対向するリンダヘッド3の吸気側下面9及び排気側下面10がペントルーフ形状をしていて、ピストン凹所24内から排気側下面10に向かう逆タンブル流は、吸気側下面9からピストン凹所24に向かう流れへとスムースに変えられて、圧縮行程の後期にまでピストン凹所24内に逆タンブル流が維持される。
【0019】
従って、エンジンの高負荷時や高速回転時には、吸気行程の早期からインジェクタ14で燃焼室4内へ燃料を噴射させて、吸気との混合を早めると同時に、圧縮行程後期の逆タンブル流崩壊により混合気の攪拌を強化させて、燃焼室4内に均質な混合気を形成させることにより、なめらかな急速燃焼を行わせ、これによってエンジンの高出力化を可能とする一方、燃焼室4における容積比Aの値が0.4〜0.6の範囲内に設定されていて、燃焼室4の全容積に対するピストン凹所24の容積Vaを適切な大きさとすることにより、燃費の向上と高出力化とをバランス良く実現することができ、また、ピストン凹所24が球面状に形成されて、ピストン凹所24の容積Vaに対するピストン凹所24の表面積を最小にしすることにより、熱損失を低減させて燃焼効率を向上させることができ、この面からもエンジン出力の向上を図ることができる。
【0020】
さらに、ピストン2の頂面と排気弁12との間隔D2がピストン2の上死点において〜8mmの範囲内にあるように設定されていて、上記のようなエンジンの高負荷時や高速回転時でも、ピストン2の上死点近傍において、シリンダヘッド3の排気側下面10とピストン2の排気側頂面21との間の燃焼室空間50に火炎が十分に伝播できる空間が確保され、しかも、上記燃焼室空間50が燃焼室4の周縁にいくほど狭められた楔状の断面を有していて、燃焼室4における容積比Aの値が前記の適切な範囲内に設定されているため、燃焼室4における容積Vcが小さくとも、点火プラグ13の放電電極13a近傍を中心として燃焼を開始した火炎が、比較的隙間の大きい燃焼室中心側から空間50内へ確実に伝播し、さらに、比較的隙間の小さい空間50の燃焼室周縁側へも、他の燃焼室空間に対して遅れることなく伝播して、燃焼室4内でむらの少ない均一な燃焼を実現させることができるので、エンジンの高出力化を果たすことが可能となる。
【0021】
また、エンジンの低負荷、低速回転時においては、上記のように、ピストン凹所24に向かって燃焼室4内に流入した吸気が、ピストン凹所24の球面状底面26、または、球面状鋳肌25及び球面状底面27に沿って流れることにより反転し、次に、鋭く尖ったエッジ40によりピストン凹所24内から効果的に剥離してシリンダヘッド3の下面に向かい流動し、圧縮行程の後期でもピストン凹所24内に逆タンブル流が形成されていると共に、ピストン2の上死点における放電電極13aとピストン凹所24内面との最短距離D1が1〜2mm程度となるように、放電電極13aがピストン凹所24の内面に近接して配置されているので、圧縮行程後期にインジェクタ14からピストン凹所24内へ燃料が噴射されると、その燃料噴霧は吸気の逆タンブル流に乗って点火プラグ13の放電電極13a近傍へ層状に送給され、しかも、ピストン2の上死点近傍において、シリンダヘッド3の排気側下面10とピストン2の排気側頂面21との間の燃焼室空間50へ燃料噴霧が流入することは、ピストン2の頂面と排気弁12との間隔D2が上記のように比較的狭く設定され、かつ、逆タンブル流が存在していることにより抑制されている。
【0022】
従って、点火プラグ13の放電電極13a近傍に比較的濃い混合気が滞留するため、混合気が層状燃焼を行う結果、全体としては極めて希薄な混合気であるにもかかわらず、エンジンの低負荷、低速回転時において燃料の確実な着火及び安定した燃焼を実現させることができて、リーンバーンの達成によりエンジンの燃費向上に大きく貢献することができると同時に、低負荷運転の安定化が可能となり、かつ、排ガスの悪化も未然に防止することができる。
【0023】
上記のように、ピストン凹所24の底面が球面状に形成され、かつ、ピストン凹所24の底面26または底面27と排気側頂面21との境界M1にエッジ40が形成されていて、吸気がピストン凹所24の底面に沿って流れることにより反転させられた後、エッジ40によりピストン凹所24内から剥離して、逆タンブル流を形成するが、ピストン凹所24内から吸気流を効果的に剥離させるためには、エッジ40が鋭く尖っていることが重要であり、また、このようにエッジ40が鋭く尖っていれば、ピストン2の圧縮行程後期に凹所24内へ向けて噴射された燃料が凹所24内から排気側へ流出することが抑制され、点火プラグ13まわりへの燃料集中が促進される。
【0024】
ピストン2においては、凹所24の底面26または底面27が除去加工、好ましくは切削加工により形成されているので、エッジ40を鋭く尖らせることが容易に可能となって、吸気流の前記剥離作用を確実に行わせることができると共に、ピストン凹所24の精度も容易に高めることが可能となって、ピストン2の上死点時に点火プラグ13の放電電極13aがピストン凹所24の内面と干渉することは確実に回避しながら、放電電極13aをピストン凹所24の内面に近接して配置させることにより、エンジンの低負荷、低速回転時のピストン2上死点近傍において、放電電極13aの周辺へ燃料噴霧を層状に送給し、燃料の確実な着火及び安定した燃焼を実現させることができる。
【0025】
また、ピストン凹所24においては、底面26または除去加工されなかった鋳肌25と平坦面23との境界M2に、鋳肌のままのゆるやかな曲面41が存在しているので、燃焼室4内に流入してシリンダ1の内壁面に沿いピストン2の頂面へと流れる吸気は、ゆるやかな曲面41によりピストン凹所24内へスムースに導かれて、上記した逆タンブル流の生成を助長することができる一方、境界M2では、曲面41の存在により燃焼熱の集中が防止されて、高温化が抑制されると共に、表面積の減少によって熱損失が減少し、従って、エンジンの高出力化を図ることができる。
【0026】
さらに、鋳造により本体が成型されたピストン2の頂面は、部分的に凹所底面26または凹所底面27のみが除去加工、好ましくは切削加工されていて、除去加工の範囲が必要最小限度ですむため、ピストン2の製造コスト増大を効果的に抑制することができる利点がある。
【0027】
しかも、ピストン凹所24の内面は、球状底面26または球状底面27が除去加工、好ましくは切削加工により成形され、鋳肌と比較して滑らかな表面となっているため、この底面26、27に沿い吸気流はスムースに反転できるという効果があると共に、エンジンの低負荷、低速回転時におけるように、インジェクタ14からピストン凹所24内へ燃料が噴射された場合、ピストン凹所24の底面26または底面27に衝突した燃料は、それらの底面26、27に付着することなくエッジ40へ向かって運ばれて、点火プラグ13の放電電極13a周辺へ確実に送給される長所があり、また、ピストン凹所24の底面26または底面27にはすすが付着しにくく、燃料の送給がすすにより大きく妨げられることを防止できるという効果もある。
【0028】
なお、上記実施形態例においては、ピストン凹所24の球面状鋳肌25と球面状底面26とが共通の中心点Oを有しているが、球面状底面26が球面状鋳肌25からほぼ全面的に除去加工されて、球面状底面26と排気側頂面21との境界M1に尖ったエッジ40が形成されている限り、適宜中心点の位置を異にし、あるいは、球面状鋳肌25に対して球面状底面26の半径を適宜変更することができるものである。
【0029】
また、上記実施形態例において、球面状底面27が球面状鋳肌25に対し部分的に形成されて、ピストン凹所24の球面状底面27と排気側頂面21との境界M1に尖ったエッジ40が形成されている限り、球面状鋳肌25の中心点Oと球面状底面27の中心点O1との距離を適宜変更し、あるいは、球面状鋳肌25に対して球面状底面27の半径を適宜変更することも可能である。
【0030】
また、上記各実施形態例において、底面26または除去加工されなかった鋳肌25と平坦面23との境界M2に存在する鋳肌のままのゆるやかな曲面41を、図9に示されたような断面直線の単一傾斜面60に置き換え、もしくは、断面がそれぞれ直線的に折れ曲がった多段傾斜面に置き換え、もしくは、適宜の傾斜面と曲面とを組み合わせたものに置き換えても、上記各実施形態例とそれぞれ同様な作用効果を奏することができるものである。
【0031】
図10及び図11に示す実施形態例では、ピストン凹所24の底面が、適当な平面と曲面とがなめらかに接続された複合曲率面として構成され、ピストン凹所24の底面26または底面27と排気側頂面21との境界M1には、仮想平面6と平行に延びる鋭く尖ったエッジ40が除去加工、好ましくは切削加工により形成され、また、ピストン凹所24の底面26または鋳肌25と平坦面23との境界M2においては、ゆるやかな曲面41によってピストン凹所24の底面26または鋳肌25と平坦面23とが接続されており、この場合にあっても上記各実施形態例とそれぞれ同様な作用効果を奏することができる。
【0032】
図12に示す実施形態例では、ピストン凹所24の底面と吸気側頂面20との境界M3に、境界M2における曲面41となめらかに接続されて、仮想平面6に向かい徐々に幅が狭められ、ピストン凹所24の底面と吸気側頂面20とをなめらかに接続するゆるやかな曲面70が形成されており、境界M2及び境界M3の比較的長い範囲にわたってゆるやかな曲面41及び曲面70が存在しているので、ピストン2の頂面における比較的多くの部分で燃焼熱の集中を防止して、それらの高温化を抑制できると共に、表面積の減少によって熱損失も減少して、エンジンの高出力化を図ることができ、また、ピストン凹所24には除去加工、好ましくは切削加工により鋭く尖ったエッジ40が形成されているため、吸気の逆タンブル流を確実に形成させることができるので、上記各実施形態例と同等の作用効果を奏することができる。
【0033】
図13に示す実施形態例は、ピストン凹所24の底面が、適当な平面と曲面とがなめらかに接続された複合曲率面として構成されて、ピストン凹所24の底面26または底面27と排気側頂面21との境界M1に、仮想平面6と平行に延びる鋭く尖ったエッジ40が除去加工、好ましくは切削加工により形成され、かつ、ピストン凹所24の底面と吸気側頂面20との境界M3に、ピストン凹所24の底面と吸気側頂面20とをなめらかに接続するゆるやかな曲面70が形成されると共に、ピストン凹所24の底面と排気側頂面21との境界M4に、ピストン凹所24の底面と排気側頂面21とをなめらかに接続するゆるやかな曲面71が形成されて、ピストン凹所24の底面26または鋳肌25と平坦面23との境界M2におけるゆるやかな曲面41、曲面70及び曲面71がそれぞれなめらかに接続されており、上記各実施形態例と同様な作用効果を奏することができるものである。
【0034】
なお、図11、図12及び図13の実施形態例において、曲面41、曲面70及び曲面71の幅をそれぞれ適当な大きさとし、及びまたは、曲面41、曲面70及び曲面71をそれぞれ適当な傾斜面に置き換えることができるのはいうまでもない。
【0035】
さらに、上記実施形態例におけるピストン凹所24の底面26、27は、それぞれ球面状以外に略球面状等の適当な、かつ、なめらかな曲面からなる底面、または、一部に適宜の平坦面を含んだなめらかな曲面からなる底面に変更することも可能であり、あるいはまた、シリンダヘッドにおける吸気側下面と排気側下面の傾斜角をそれぞれ異ならせても良いものである。
【0036】
また、上記各実施形態例では隆起部を有するピストンについて説明されているが、必ずしも隆起部を有するものに限定されることはなく、ほぼ頂面全体が平坦なピストンにおいて、点火プラグと対向する部位に凹所が形成されたものであってもよいことはいうまでもない。
【0037】
さらに、上記各実施形態例は逆タンブル流を形成する直噴型エンジンのピストンであるが、従来技術として引用した特開平7−102976号公報所載のように、スワール流を用いた直噴型エンジンのピストンに本発明を適用することもできるものである。
すなわち、図14及び図15に例示されているように、鋳造ピストン2の頂面に形成された凹所24の内面は、除去加工、好ましくは切削加工により部分的に成形されて点火プラグ13と対向するなめらかな底面27と、除去加工されないまま残された鋳肌25とがなめらかに接続されて形成されており、底面27と排気側頂面21との境界M1には鋭く尖ったエッジ40が形成され、また、鋳肌25と吸気側頂面20の一部との境界M3に、鋳肌25と吸気側頂面20とをなめらかに接続するゆるやかな曲面70が形成されている。
【0038】
この場合においても、上記各実施形態例と同様に、点火プラグ13と対向するピストン凹所24の底面27が除去加工されているため、底面27と点火プラグ13とを容易に近接させることができるので、図14の左半分に配置された図示しない吸気ポートから吸気が曲面71に沿って凹所24内に流入し、図14の矢印が示すように凹所24内に生成されたスワール流により、インジェクタから噴射された燃料をスムースに、かつ、確実に点火プラグ13の周囲へ集めることが可能となって、燃料の着火性及び燃焼安定性を向上させることができる。
【0039】
また、点火プラグ13と対向するピストン凹所24の底面27が除去加工によりなめらかであるため、この底面27にはすすが付着しにくくなるので、すすの付着により点火プラグ13まわりへの燃料の送給が妨げられることも防止され、さらに、ピストン2全体が鋳造により成形されて、凹所24内面の一部のみに除去加工が施されているため、ピストン加工のコスト低減を図ることができる。
【0040】
また、境界M3にゆるやかな曲面70が形成されているため、ピストン2の圧縮行程において凹所24内に対するスワールの流入がスムースに行われ、しかも、点火プラグ13周辺の境界M1には除去加工によりエッジ40が形成されているので、点火プラグ13の周囲に集められた燃料の拡散を効果的に防止することができる。なお、スワール流の旋回方向は上記と逆とすることも可能であり、また、ピストン頂面における平坦面23と凹所24内面の鋳肌25との境界がなるべく尖るように鋳造して、凹所24内からスワール流が流出しにくいようにするのが好ましい。
【0041】
さらに、上記各実施形態例のピストンを2サイクルエンジンに適用することも可能であって、それぞれ上記各実施形態例と同様な作用効果を奏することができるものである。
【0042】
【発明の効果】
本発明にかかるエンジン用ピストンにあっては、頂面に凹所が形成されたピストン本体が鋳造により成型されていても、点火プラグに対向する凹所の内面が精度のよい除去加工、好ましくは切削加工で成形されて、ピストンの上死点において上記凹所内面を点火プラグへ十分に近接させることが容易であり、また、上記凹所内面に沿う吸気及び燃料の流動がスムースとなるため、エンジンの低負荷、低速回転時でも、燃料を点火プラグの周囲へ確実に送給することができて、燃料の確実な着火及び安定した燃焼を実現させることが可能となり、さらには、ピストン本体の頂面のうち、部分的な凹所内面が除去加工、好ましくは切削加工されているに止まるため、ピストン加工時のコストアップを抑制することができて、実用上非常に有益である。
しかも、凹所の内面とピストン本体の頂面との境界が尖ったエッジに形成された部分では、点火プラグまわりへの燃料集中が促進されると共に、上記境界が鋳肌のままの部分では、高温化の抑制と、熱損失の減少によるエンジンの高出力化とを図ることができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における縦断面図。
【図2】上記実施形態例の概略斜視図。
【図3】上記実施形態例の要部上面図。
【図4】図3のIV−IV矢視断面図。
【図5】上記実施形態例の変形における要部上面図。
【図6】図5のVI−VI矢視断面図
【図7】上記実施形態例の要部説明図。
【図8】上記実施形態例の要部説明図。
【図9】本発明の他の実施形態例における要部縦断面図。
【図10】本発明のさらに他の実施形態例における要部上面図。
【図11】図10のXI−XI矢視断面図
【図12】本発明のさらに他の実施形態例における要部上面図。
【図13】本発明のさらに他の実施形態例における要部上面図。
【図14】本発明のさらに他の実施形態例における要部上面図。
【図15】図14のXV−XV矢視断面図
【符号の説明】
1 シリンダ
2 ピストン
3 シリンダヘッド
7 吸気路
8 排気路
9 吸気側下面
10 排気側下面
13 点火プラグ
13a 放電電極
14 インジェクタ
20 吸気側頂面
21 排気側頂面
23 平坦面
24 凹所
25 球面状鋳肌
26、27 底面
40 エッジ
41 曲面
50 空間
60 傾斜面
70、71 曲面
M1、M2、M3、M4 境界

Claims (4)

  1. 頂面に凹所を形成したピストン本体が鋳造により成型され、エンジンシリンダに嵌挿された上死点において点火プラグと対向する上記凹所の内面が、ほぼ全面的にまたは部分的に除去加工で成形されて、上記凹所の内面と上記ピストン本体の頂面との境界が、上記除去加工により尖ったエッジに形成された部分と鋳肌のままの部分とを有する火花点火式直噴型エンジン用ピストン。
  2. 請求項1において、上記
    凹所の内面と上記ピストン本体の排気側頂面との境界が、上記除去加工により尖ったエッジに形成された火花点火式直噴型エンジン用ピストン。
  3. 請求項2において、上記凹所の内面と上記ピストン本体の吸気側頂面との境界がゆるやかな曲面によってなめらかに接続された火花点火式直噴型エンジン用ピストン。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、頂面に略ペントルーフ型の隆起部が形成され、上記隆起部にかけて成形された上記凹所の内面が略球面状である火花点火式直噴型エンジン用ピストン。
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