JP3820688B2 - 筒内直接噴射式火花点火エンジン - Google Patents

筒内直接噴射式火花点火エンジン Download PDF

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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒内直接噴射式火花点火エンジンにおいて吸気系の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
点火栓の近傍に燃料を集める混合気の成層化をはかるため、シリンダ内にインジェクタ(燃料噴射弁)を臨ませ、シリンダ内に直接に燃料を噴射するようにした筒内直接噴射式火花点火エンジンがある。
【0003】
従来の筒内直接噴射式火花点火エンジンとして、例えば特開平6−207542号公報に開示さたものや、図13に示すようなものがある。
【0004】
これについて説明すると、ピストン1の冠部10から突出する凸部17が形成されるとともに、冠部10に凹状に窪むキャビティ11が形成される。
【0005】
図示しないインジェクタが燃焼室天井壁からシリンダ内に臨み、図14に示すように、キャビティ11に向けて燃料を放射状に噴射するようになっている。
【0006】
図示しない吸気ポートがシリンダに沿って直立して形成されている。直立した吸気ポートからシリンダ内に流入した吸気は、シリンダに沿って下降した後、ピストン冠部10に沿って旋回する逆タンブルが生起される。
【0007】
キャビティ11には点火栓に向けて傾斜しており、キャビティ11上において逆タンブルと共に旋回する燃料噴霧を点火栓の近傍に導くようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の筒内直接噴射式火花点火エンジンにあっては、ピストン1の冠部10の肉厚Tを確保する必要から、球面状に窪むキャビティ11の開口径が制約されるため、図14に示すように、燃料噴霧がピストン冠部10に到達する領域Fがキャビティ11の外側に拡がり、燃料を点火栓の近傍に十分に集められないという問題点がある。
【0009】
また、筒内直接噴射式エンジンの場合、燃料としてオイルに比べて粘度が低いガソリンが用いられるため、ガソリンの噴霧がキャビティ11の外側に拡散してシリンダ5に付着する量が増えると、付着したガソリンによってオイルの粘性が希釈されてシリンダ5の油膜が切れる可能性があり、ピストン1の潤滑性が悪化するという問題点が考えられる。
【0010】
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、筒内直接噴射式火花点火エンジンに適した燃焼室構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の筒内直接噴射式火花点火エンジンは、シリンダ内に吸気を導入する吸気ポートと、吸気ポートからシリンダ内に流入する吸気にタンブルを生起するタンブル生起手段と、ピストンの冠部に凹状に窪むキャビティと、シリンダ内にキャビティに向けて燃料を噴射するインジェクタと、シリンダ内の混合気に点火する点火栓と、シリンダ内から排気を排出する排気ポートとを備える筒内直接噴射式火花点火エンジンにおいて、前記キャビティ部に点火栓に向けて傾斜する傾斜キャビティ部、前記ピストンの冠部に傾斜キャビティ部が開口するピストン傾斜面、傾斜キャビティ部の側方に連通する側方キャビティ部をそれぞれ形成し、傾斜キャビティ部をピストン傾斜面に対して略球面状に窪ませるとともに、側方キャビティ部をピストン傾斜面に対して楕円形の断面を持つ回転体の表面に沿って窪ませることで、傾斜キャビティ部より側方に到達する燃料噴霧を側方キャビティ部を介して点火栓の近傍に導く構成とする。
【0012】
請求項2に記載の筒内直接噴射式火花点火エンジンは、シリンダ内に吸気を導入する吸気ポートと、吸気ポートからシリンダ内に流入する吸気にタンブルを生起するタンブル生起手段と、ピストンの冠部に凹状に窪むキャビティと、シリンダ内にキャビティに向けて燃料を噴射するインジェクタと、シリンダ内の混合気に点火する点火栓と、シリンダ内から排気を排出する排気ポートと、を備える筒内直接噴射式火花点火エンジンにおいて、前記キャビティに点火栓に向けて傾斜する傾斜キャビティ部、前記ピストンの冠部に傾斜キャビティ部が開口するピストン傾斜面、傾斜キャビティ部の側方に連通する側方キャビティ部をそれぞれ形成し、傾斜キャビティ部をピストン傾斜面に対して略球面状に窪ませるとともに、側方キャビティ部の底面をピストン傾斜面に対して略平行に延びる平面状に形成することで、傾斜キャビティ部より側方に到達する燃料噴霧を側方キャビティ部を介して点火栓の近傍に導く構成とする。
【0013】
請求項3に記載の筒内直接噴射式火花点火エンジンは、請求項1または2に記載の発明において、前記シリンダの中心線を含み、クランクシャフトの回転中心軸と直交する平面をシリンダ中心面cと定義し、燃焼室をシリンダ中心面cについて対称的に形成し、一対の側方キャビティ部を傾斜キャビティ部の両側方に連通させる。
【0014】
請求項4に記載の筒内直接噴射式火花点火エンジンは、請求項1またはに記載の発明において、前記ピストンの冠部に傾斜キャビティ部が開口するピストン傾斜面を形成し、傾斜キャビティ部をピストン傾斜面に対して略球状に窪ませ、側方キャビティ部の底面をシリンダ中心線と直交する平面状に形成し、側方キャビティ部の底面から連続して点火栓に向けて傾斜するガイド面を形成する。
【0015】
請求項5に記載の筒内直接噴射式火花点火エンジンは、請求項1または2に記載の発明において、前記ピストンの冠部に傾斜キャビティ部が開口するピストン傾斜面を形成し、傾斜キャビティ部をピストン傾斜面に対して略球面状に窪ませ、側方キャビティ部の底面をピストン傾斜面に対して略平行に延びる平面状に形成する。
【0016】
請求項6に記載の筒内直接噴射式火花点火エンジンは、請求項1から6のいずれか一つに記載の発明において、前記ピストンの冠部に傾斜キャビティ部が開口するピストン傾斜面を形成し、傾斜キャビティ部をピストン傾斜面に対して略球面状に窪ませ、側方キャビティ部を傾斜キャビティ部から側方に離れるのにしたがって深く形成する。
【0018】
【発明の作用および効果】
請求項1に記載の筒内直接噴射式火花点火エンジンにおいて、吸気バルブが開かれるのに伴って吸気ポートからシリンダ内に空気が吸入される。吸気ポートを通ってシリンダ内に吸入される吸気には、クランクシャフトの回転中心軸と平行な軸を中心として旋回するタンブルが生起される。
【0019】
例えば希薄空燃比で運転されるリーンバーン領域では、ピストンが上昇する圧縮行程においてインジェクタが開弁し、燃焼室に燃料が噴射される。吸気ポートを通ってシリンダ内に吸入された空気がピストンで圧縮された状態で、点火栓を介して燃料を着火燃焼させる。
【0020】
ピストンが上昇する圧縮行程においてキャビティ上においてタンブルと共に旋回する燃料噴霧は、傾斜キャビティ部に沿って点火栓に向けて上昇することにより、濃混合気が点火栓の近傍に集められる。
【0021】
しかし、ピストン冠部の肉厚を確保する必要から、傾斜キャビティ部の大きさが制約されるため、放射状に拡がる燃料噴霧の外周部が傾斜キャビティ部の外側に到達する。
【0022】
本発明はこれに対処して、傾斜キャビティ部の側方に連通する両側方キャビティ部が燃料噴霧の到達する領域に開口しているため、燃料噴霧の外周部は側方キャビティ部上でタンブルと共に旋回し、側方キャビティ部に沿って上昇することにより、濃混合気が点火栓の近傍に集められ、混合気の成層化がはかれる。
【0023】
こうして燃料を点火栓の近傍に集中させることにより、着火が確実に行われる。この結果、燃焼性が確保される希薄空燃比の限界値を拡大し、燃費の低減がはかれる。
【0024】
燃料噴霧がキャビティに集められることにより、燃料が燃焼室の外周部やシリンダ等に付着して、未燃焼HC,COが排出されることを抑えられる。さらに、冷間時において燃料噴射量を増やす必要がなく、これによってもエミッションを改善することができる。
【0025】
また、燃料噴霧がキャビティに集められることにより、燃料とするガソリンがシリンダに付着することが抑えられ、付着したガソリンによってオイルの粘性が希釈されてシリンダの油膜が切れることを防止し、ピストンの摺動を円滑に維持することができる。
【0027】
さらに、ピストン冠部の肉厚を確保する必要から、ピストン傾斜面に対して略球面状に窪む傾斜キャビティ部の開口径が制約されるため、放射状に拡がる燃料噴霧の外周部が傾斜キャビティ部の外側に到達する。
【0028】
これに対処して、請求項1に記載の筒内直接噴射式火花点火エンジンでは、ピストン傾斜面に対して楕円形の断面を持って窪む側方キャビティ部は、傾斜キャビティ部の両側方に連通し、燃料噴霧の到達する領域に開口しているため、燃料噴霧の外周部は側方キャビティ部上でタンブルと共に旋回し、側方キャビティ部に沿って上昇することにより、濃混合気が点火栓の近傍に集められ、混合気の成層化がはかれる。この結果、燃焼性が確保される希薄空燃比の限界値を拡大し、燃費の低減がはかれる
【0030】
また、請求項2に記載の筒内直接噴射式火花点火エンジンでは、ピストン傾斜面に対して略平行な底面を持って窪む側方キャビティ部は、傾斜キャビティ部の両側方に連通し、燃料噴霧の到達する領域に開口しているため、燃料噴霧の外周部は側方キャビティ部上でタンブルと共に旋回し、側方キャビティ部に沿って上昇する。
【0031】
側方キャビティ部の底面がピストン傾斜面と平行な平面状に形成されているため、側方キャビティ部は偏平な空間として画成され、ピストン冠部に対する開口面積を大きくして、多くの燃料噴霧をキャビティに集めることができる。
【0032】
こうして燃料を点火栓の近傍に集中させることにより、着火が確実に行われる。この結果、燃焼性が確保される希薄空燃比の限界値を拡大し、燃費の低減がはかれる。また、請求項3に記載の筒内直接噴射式火花点火エンジンでは、傾斜キャビティ部の両側方に連通する両側方キャビティ部が燃料噴霧の到達する領域に開口しているため、燃料噴霧の外周部は側方キャビティ部上でタンブルと共に旋回し、側方キャビティ部に沿って上昇することにより、濃混合気が点火栓の近傍に集められ、混合気の成層化がはかれる。この結果、燃焼性が確保される希薄空燃比の限界値を拡大し、燃費の低減がはかれる。
【0033】
請求項に記載の筒内直接噴射式火花点火エンジンにおいて、ピストン冠部の肉厚を確保する必要から、ピストン傾斜面に対して略球面状に窪む傾斜キャビティ部の開口径が制約されるため、放射状に拡がる燃料噴霧の外周部が傾斜キャビティ部の外側に到達する。
【0034】
これに対処して、ピストン傾斜面に対して略平行な底面を持って窪む側方キャビティ部は、傾斜キャビティ部の両側方に連通し、燃料噴霧の到達する領域に開口しているため、燃料噴霧の外周部は側方キャビティ部上でタンブルと共に旋回し、側方キャビティ部に沿って上昇する。
【0035】
側方キャビティ部の底面がシリンダ中心線と直交する平面状に形成されているため、この底面から立ち上がるガイド面の勾配を大きく形成することが可能となる。このため、側方キャビティ部上の燃料噴霧を点火栓の近傍に有効に集められ、着火が確実に行われる。この結果、燃焼性が確保される希薄空燃比の限界値を拡大し、燃費の低減がはかれる。
【0036】
請求項に記載の筒内直接噴射式火花点火エンジンにおいて、ピストン冠部の肉厚を確保する必要から、ピストン傾斜面に対して略球面状に窪む傾斜キャビティ部の開口径が制約されるため、放射状に拡がる燃料噴霧の外周部が傾斜キャビティ部の外側に到達する。
【0037】
これに対処して、ピストン傾斜面に対して略平行な底面を持って窪む側方キャビティ部は、傾斜キャビティ部の両側方に連通し、燃料噴霧の到達する領域に開口しているため、燃料噴霧の外周部は側方キャビティ部上でタンブルと共に旋回し、側方キャビティ部に沿って上昇する。
【0038】
側方キャビティ部はその開口幅がピストン冠部の外周部から中央部にかけてしだいに大きくなっているため、多くの燃料噴霧をキャビティに集めることができる。このため、側方キャビティ部上の燃料噴霧を点火栓の近傍に有効に集められ、着火が確実に行われる。この結果、燃焼性が確保される希薄空燃比の限界値を拡大し、燃費の低減がはかれる。
【0039】
請求項に記載の筒内直接噴射式火花点火エンジンにおいて、ピストン冠部の肉厚を確保する必要から、ピストン傾斜面に対して略球面状に窪む傾斜キャビティ部の開口径が制約されるため、放射状に拡がる燃料噴霧の外周部が傾斜キャビティ部の外側に到達する。
【0040】
これに対処して、ピストン傾斜面に対して略平行な底面を持って窪む側方キャビティ部は、傾斜キャビティ部の両側方に連通し、燃料噴霧の到達する領域に開口しているため、燃料噴霧の外周部は側方キャビティ部上でタンブルと共に旋回し、側方キャビティ部に沿って上昇する。
【0041】
側方キャビティ部の深さが傾斜キャビティ部から側方に離れるのにしたがって大きく形成されているため、側方キャビティ部に向けて噴射された燃料噴霧を逃がすことなく点火栓の近傍に導くことが可能となる。この結果、燃焼性が確保される希薄空燃比の限界値を拡大し、燃費の低減がはかれる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0043】
図4、図6に示すように、シリンダヘッド2に形成された燃焼室天井壁20とピストン1の間に燃焼室3が画成される。
【0044】
ペントルーフ型に傾斜する燃焼室天井壁20には2つの吸気ポート21と2つの排気ポート22が互いに対向して開口している。すなわち、燃焼室天井壁20は、各吸気ポート21が開口する吸気ポート側傾斜面23と各排気ポート22が開口する排気ポート側傾斜面24によって構成される。
【0045】
燃焼室天井壁20の中央部から燃焼室3に臨むインジェクタ6と点火栓4が設けられる。インジェクタ6と点火栓4を挟むようにして2つの吸気バルブ7と2つの排気バルブ(図示せず)が互いに対向して設けられる。
【0046】
インジェクタ6は2つの排気バルブの側方で、かつ両排気バルブの中間に位置して燃焼室3に臨んでいる。インジェクタ6はシリンダ中心線に略平行に配置される。
【0047】
点火栓4は2つの吸気バルブ7の側方で、かつ両吸気バルブ7の中間に位置して燃焼室3に臨んでいる。すなわち、点火栓4は燃焼室天井壁20の各吸気ポート21と各排気ポート22の間でインジェクタ6より各吸気ポート21に近接する位置から燃焼室3に臨む。
【0048】
各吸気ポート21から燃焼室3に流入する吸気を図2に矢印で示すように排気ポート側傾斜面24およびシリンダ5に沿って下降させてタンブルを生起するタンブル生起手段が備えられる。このタンブル生起手段として、各吸気ポート21は、その通路中心が図4の正面図上において直線状に延び、各排気ポート側傾斜面24およびシリンダ5に対向するように、シリンダ中心線に対して大きく傾斜している。
【0049】
図2にも示すように、ピストン冠部10はペントルーフ型に傾斜して形成される。ピストン冠部10は、同じくペントルーフ型に傾斜した燃焼室天井壁20の吸気ポート側傾斜面23に対向して傾斜するピストン傾斜面15と、排気ポート側傾斜面24に対向して傾斜するピストン傾斜面16等によって構成される。
【0050】
この場合、ピストン1が上死点に到達するとき、ピストン1と燃焼室天井壁10の間に画成される燃焼室3の容積を後述するキャビティ11に集中させて、高い圧縮比が得られる。
【0051】
図1にも示すように、ピストン1の冠部10には凹状に窪むキャビティ11が形成される。キャビティ11は、ピストン冠部10の中央部から排気ポート側傾斜面24の下方に配置される傾斜キャビティ部12と、傾斜キャビティ部12の両側方(エンジンの前後方向)に連通する側方キャビティ部13とから構成される。
【0052】
インジェクタ6はその噴口が傾斜キャビティ部12の上方に位置し、噴口から噴射される燃料噴霧が傾斜キャビティ部12に向けて放射状に拡がるようになっている。
【0053】
傾斜キャビティ部12はその底面が略球面状に湾曲して形成される。傾斜キャビティ部12の底面は、点火栓4に向けて傾斜する。インジェクタ6から噴射された燃料噴霧は、図2に矢印Bで示すように燃焼室3に生起されるタンブルと共に旋回し、傾斜キャビティ部12に沿って上昇することにより、濃混合気が点火栓4の近傍に集められるようになっている。
【0054】
ピストン冠部10のピストン傾斜面15とピストン傾斜面16が交わる稜線19は図示しないクランクシャフトの回転中心軸と平行方向に延びる直線状に形成される。傾斜キャビティ部12は稜線19を削除するように、ピストン傾斜面15とピストン傾斜面16にわたって開口している。
【0055】
本実施形態では、図3に示すように、両側方キャビティ部13はその底面が楕円形の断面を持つ回転体Gの表面に沿って湾曲するように形成される。両側方キャビティ部13はインジェクタ6から放射状に拡がる燃料噴霧が到達する領域を含むように形成される。
【0056】
側方キャビティ部13は傾斜キャビティ部12より浅く形成される。側方キャビティ部13の底面は、点火栓4に向けて傾斜する。インジェクタ6から噴射された燃料噴霧は、図2に矢印Cで示すように燃焼室3に生起されるタンブルと共に旋回し、側方キャビティ部13に沿って上昇することにより、濃混合気が点火栓4の近傍に集められるようになっている。
【0057】
以上のように構成され、次に作用について説明する。
【0058】
各吸気バルブ7が開かれるのに伴って各吸気ポート21からシリンダ5内に空気が吸入される。低負荷時ではピストン1が上昇する圧縮行程の後半にインジェクタ6が開弁し、燃焼室3に燃料がキャビティ11に向けて放射状に噴射される。 各吸気ポート21を通ってシリンダ5内に吸入された空気がピストン1で圧縮された状態で、点火栓4を介して燃料を着火燃焼させる。燃焼したガスはピストン1を下降させてクランクシャフトを介して回転力を取り出した後、ピストン1が上昇する排気行程中に排気バルブが開かれるのに伴って各排気ポート22から排出される。これらの各行程が連続して繰り返される。
【0059】
各吸気ポート21を通ってシリンダ5内に流入する吸気流は、図5に矢印で示すように、排気ポート側傾斜面24およびシリンダ5に沿って下降した後にピストン冠部10上へと進んで旋回する順タンブルを生起する。
【0060】
インジェクタ6から放射状に噴射される燃料噴霧の大部分は、傾斜キャビティ部12に向かう。傾斜キャビティ部12は点火栓4に向けて傾斜しているため、図2に矢印Bで示すようにキャビティ11上において順タンブルと共に旋回する燃料噴霧は、傾斜キャビティ部12に沿って燃焼室3の中央部へと上昇する。これにより、濃混合気が点火栓4の近傍に集められる。
【0061】
しかし、ピストン1の冠部10の肉厚を確保する必要から、球面状に窪む傾斜キャビティ部12の開口径が制約されるため、放射状に拡がる燃料噴霧の外周部が傾斜キャビティ部12の外側に到達する。
【0062】
本発明はこれに対処して、傾斜キャビティ部12の側方に連通する両側方キャビティ部13が燃料噴霧の到達する領域に開口しているため、燃料噴霧の外周部は、図2に矢印Cで示すように側方キャビティ部13上でタンブルと共に旋回し、側方キャビティ部13に沿って上昇する。これにより、濃混合気が点火栓4の近傍に集められ、混合気の成層化がはかれる。
【0063】
こうして燃料を点火栓4の近傍に集中させることにより、着火が確実に行われる。この結果、燃焼性が確保される希薄空燃比の限界値を拡大し、燃費の低減がはかれる。
【0064】
多くの燃料噴霧がキャビティ11に集められることにより、ピストン1の外周部やシリンダ5等に付着して、未燃焼HC,COが排出されることを抑えられる。さらに、冷間時において燃料噴射量を増やす必要がなく、これによってもエミッションを改善することができる。
【0065】
また、多くの燃料噴霧がキャビティ11に集められることにより、燃料とするガソリンがシリンダ5に付着することが抑えられ、付着したガソリンによってオイルの粘性が希釈されてシリンダ5の油膜が切れることを防止し、ピストン1の摺動を円滑に維持することができる。
【0066】
高負荷時では、ピストン1が下降する吸入行程にインジェクタ6が開弁し、燃焼室3に燃料が噴射される。インジェクタ6から噴射された燃料が順タンブルによってピストン1のキャビティ11に沿って旋回する過程でピストン1によって加熱され、その微粒化および気化が進む。
【0067】
こうしてシリンダ5内に生起される順タンブルのガス流動により燃料の拡散が促され、点火時期を迎えるときに、燃焼室3に均質な混合気が形成され、着火が確実に行われるとともに、火炎の伝播が促される。この結果、サイクル変動に影響されない安定した燃焼性が確保され、出力の向上がはかれる。
【0068】
次に、図7、図8、図9に示す実施形態について説明する。なお、図1、図2、図3との対応部分には同一符号を付す。
【0069】
ピストン1の冠部10に凹状に窪むキャビティ11は、ピストン冠部10の中央部から排気ポート側傾斜面の下方に配置される傾斜キャビティ部12と、傾斜キャビティ部12の両側方に連通する側方キャビティ部13とから構成される。
【0070】
傾斜キャビティ部12はその底面が略球面状に湾曲して形成される。傾斜キャビティ部12の底面は、点火栓に向けて傾斜する。インジェクタから噴射された燃料噴霧は、燃焼室3に生起されるタンブルと共に旋回し、傾斜キャビティ部12に沿って上昇することにより、濃混合気が点火栓の近傍に集められるようになっている。
【0071】
本実施形態では、側方キャビティ部13は略三角形の外郭31を有し、ピストンに対して燃料噴霧が到達する領域を含むように形成される。
【0072】
側方キャビティ部13は傾斜キャビティ部12をまたぐようにして形成され、その底面がピストン冠部10の外周部に段差無く連続している。
【0073】
側方キャビティ部13は傾斜キャビティ部12より浅く形成される。側方キャビティ部13の底面はピストン傾斜面16と平行な平面状に形成され、排気ポート側天井壁に平行に対峙している。
【0074】
側方キャビティ部13の外郭31はその断面が円弧状に湾曲してピストン傾斜面16に接続している。
【0075】
以上のように構成され、次に作用について説明する。
【0076】
放射状に拡がる燃料噴霧の外周部が傾斜キャビティ部12の外側に到達する。これに対処して、傾斜キャビティ部12の側方に連通する側方キャビティ部13が燃料噴霧の到達する領域に開口しているため、燃料噴霧の外周部は、側方キャビティ部13上でタンブルと共に旋回し、側方キャビティ部13に沿って上昇する。
【0077】
側方キャビティ部13の底面がピストン傾斜面16と平行な平面状に形成されているため、側方キャビティ部13は偏平な空間として画成され、ピストン冠部10に対する開口面積を大きくして、多くの燃料噴霧をキャビティ11に集めることができる。
【0078】
こうして燃料を点火栓4の近傍に集中させることにより、着火が確実に行われる。この結果、燃焼性が確保される希薄空燃比の限界値を拡大し、燃費の低減がはかれる。
【0079】
次に、図10に示す実施形態について説明する。なお、図2との対応部分には同一符号を付す。
【0080】
ピストン1の冠部10に凹状に窪むキャビティ11は、ピストン冠部10の中央部から排気ポート側傾斜面の下方に配置される傾斜キャビティ部12と、傾斜キャビティ部12の両側方に連通する側方キャビティ部13とから構成される。
【0081】
傾斜キャビティ部12はその底面が略球面状に湾曲して形成される。傾斜キャビティ部12の底面は、点火栓に向けて傾斜する。インジェクタから噴射された燃料噴霧は、燃焼室3に生起されるタンブルと共に旋回し、傾斜キャビティ部12に沿って上昇することにより、濃混合気が点火栓の近傍に集められるようになっている。
【0082】
側方キャビティ部13は傾斜キャビティ部12より浅く形成される。傾斜キャビティ部12の底面は、シリンダ中心線と直交する平面状に形成され、ピストン冠部10の外周部と段差無く連続する。
【0083】
側方キャビティ部12はその底面から連続して点火栓に向けて傾斜するガイド面33を有する。ガイド面33はその断面が円弧状に湾曲して形成される。ガイド面33の下端は側方キャビティ部12の底面に段差無く連続する。ガイド面33の上端は稜線19の近傍でピストン傾斜面16と接続している。
【0084】
以上のように構成され、次に作用について説明する。
【0085】
放射状に拡がる燃料噴霧の外周部が傾斜キャビティ部12の外側に到達する。これに対処して、傾斜キャビティ部12の側方に連通する側方キャビティ部13が燃料噴霧の到達する領域に開口しているため、燃料噴霧の外周部は、側方キャビティ部13上でタンブルと共に旋回し、側方キャビティ部13のガイド面33に沿って上昇する。
【0086】
側方キャビティ部13の底面がシリンダ中心線と直交する平面状に形成され、ピストン冠部10の外周部と段差無く連続しているため、この底面から立ち上がるガイド面33の勾配を大きく形成することが可能となる。このため、側方キャビティ部13上の燃料噴霧を点火栓4の近傍に有効に集められ、着火が確実に行われる。この結果、燃焼性が確保される希薄空燃比の限界値を拡大し、燃費の低減がはかれる。
【0087】
次に、図11に示す実施形態について説明する。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0088】
ピストン1の冠部10に凹状に窪むキャビティ11は、ピストン冠部10の中央部から排気ポート側傾斜面の下方に配置される傾斜キャビティ部12と、傾斜キャビティ部12の両側方に連通する側方キャビティ部13とから構成される。
【0089】
傾斜キャビティ部12はその底面が略球面状に湾曲して形成される。傾斜キャビティ部12の底面は、点火栓に向けて傾斜する。インジェクタから噴射された燃料噴霧は、燃焼室3に生起されるタンブルと共に旋回し、傾斜キャビティ部12に沿って上昇することにより、濃混合気が点火栓の近傍に集められるようになっている。
【0090】
本実施形態では、側方キャビティ部13は三日月形の外郭31を有し、ピストンに対して燃料噴霧が到達する領域を含むように形成される。側方キャビティ部13は傾斜キャビティ部12をまたぐようにして形成され、その開口幅がピストン冠部10の外周部から中央の稜線19に近づくのにしたがって大きくなっている。外郭31の上端31aは稜線19に対してその近傍で平行に延びる直線状に形成される。
【0091】
以上のように構成され、次に作用について説明する。
【0092】
放射状に拡がる燃料噴霧の外周部が傾斜キャビティ部12の外側に到達する。これに対処して、傾斜キャビティ部12の側方に連通する側方キャビティ部13が燃料噴霧の到達する領域に開口しているため、燃料噴霧の外周部は、側方キャビティ部13上でタンブルと共に旋回し、側方キャビティ部13に沿って上昇する。
【0093】
側方キャビティ部13はその外郭31が三日月形をして、その開口幅がピストン冠部10の外周部から中央部にかけてしだいに大きくなっているため、多くの燃料噴霧をキャビティ11に集めることができる。
【0094】
こうして燃料を点火栓4の近傍に集中させることにより、着火が確実に行われる。この結果、燃焼性が確保される希薄空燃比の限界値を拡大し、燃費の低減がはかれる。
【0095】
次に、図12に示す実施形態について説明する。なお、図3との対応部分には同一符号を付す。
【0096】
ピストン1の冠部10に凹状に窪むキャビティ11は、ピストン冠部10の中央部から排気ポート側傾斜面の下方に配置される傾斜キャビティ部12と、傾斜キャビティ部12の両側方に連通する側方キャビティ部13とから構成される。
【0097】
傾斜キャビティ部12はその底面が略球面状に湾曲して形成される。傾斜キャビティ部12の底面は、点火栓に向けて傾斜する。インジェクタから噴射された燃料噴霧は、燃焼室3に生起されるタンブルと共に旋回し、傾斜キャビティ部12に沿って上昇することにより、濃混合気が点火栓の近傍に集められるようになっている。
【0098】
側方キャビティ部13は傾斜キャビティ部12より浅く形成され、ピストンに対して燃料噴霧が到達する領域を含むように形成される。
【0099】
本実施形態では、側方キャビティ部13はその深さが傾斜キャビティ部12から側方に離れるのにしたがって大きくなるように形成される。
【0100】
側方キャビティ部13の外郭31はその断面が円弧状に湾曲してピストン傾斜面16に接続している。
【0101】
以上のように構成され、次に作用について説明する。
【0102】
放射状に拡がる燃料噴霧の外周部が傾斜キャビティ部12の外側に到達する。これに対処して、傾斜キャビティ部12の側方に連通する側方キャビティ部13が燃料噴霧の到達する領域に開口しているため、燃料噴霧の外周部は、側方キャビティ部13上でタンブルと共に旋回し、側方キャビティ部13に沿って上昇する。
【0103】
側方キャビティ部13はその深さが傾斜キャビティ部12から側方に離れるのにしたがって大きくなっているため、側方キャビティ部12に向けて噴射された燃料噴霧を逃がすことなく点火栓4の近傍に導くことが可能となる。
【0104】
こうして燃料を点火栓4の近傍に集中させることにより、着火が確実に行われる。この結果、燃焼性が確保される希薄空燃比の限界値を拡大し、燃費の低減がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すピストンの平面図。
【図2】同じくピストンの正面図。
【図3】同じく図2のA−A線に沿うピストンの断面図。
【図4】同じく吸入行程におけるエンジンの概略正面図。
【図5】同じく点火時期タイミングにおけるエンジンの概略正面図。
【図6】同じく燃焼室天井壁の概略平面図。
【図7】他の実施形態を示すピストンの平面図。
【図8】同じくピストンの正面図。
【図9】同じく図8のD−D線に沿うピストンの断面図。
【図10】さらに他の実施形態を示すピストンの正面図。
【図11】さらに他の実施形態を示すピストンの平面図。
【図12】さらに他の実施形態を示すピストンの断面図。
【図13】従来例を示すピストンの正面図。
【図14】同じくピストンの斜視図。
【符号の説明】
1 ピストン
2 シリンダヘッド
3 燃焼室
4 点火栓
5 シリンダ
6 インジェクタ
10 ピストン冠部
11 キャビティ
12 傾斜キャビティ部
13 側方キャビティ部
15 ピストン傾斜面
16 ピストン傾斜面
20 燃焼室天井壁
21 吸気ポート
22 排気ポート

Claims (6)

  1. シリンダ内に吸気を導入する吸気ポートと、
    吸気ポートからシリンダ内に流入する吸気にタンブルを生起するタンブル生起手段と、
    ピストンの冠部に凹状に窪むキャビティと、
    シリンダ内にキャビティに向けて燃料を噴射するインジェクタと、
    シリンダ内の混合気に点火する点火栓と、シリンダ内から排気を排出する排気ポートと、
    を備える筒内直接噴射式火花点火エンジンにおいて、
    前記キャビティ部に点火栓に向けて傾斜する傾斜キャビティ部、前記ピストンの冠部に傾斜キャビティ部が開口するピストン傾斜面、傾斜キャビティ部の側方に連通する側方キャビティ部をそれぞれ形成し、
    傾斜キャビティ部をピストン傾斜面に対して略球面状に窪ませるとともに、側方キャビティ部をピストン傾斜面に対して楕円形の断面を持つ回転体の表面に沿って窪ませることで、傾斜キャビティ部より側方に到達する燃料噴霧を側方キャビティ部を介して点火栓の近傍に導くことを特徴とする筒内直接噴射式火花点火エンジン。
  2. シリンダ内に吸気を導入する吸気ポートと、
    吸気ポートからシリンダ内に流入する吸気にタンブルを生起するタンブル生起手段と、
    ピストンの冠部に凹状に窪むキャビティと、
    シリンダ内にキャビティに向けて燃料を噴射するインジェクタと、
    シリンダ内の混合気に点火する点火栓と、シリンダ内から排気を排出する排気ポートと、
    を備える筒内直接噴射式火花点火エンジンにおいて、
    前記キャビティに点火栓に向けて傾斜する傾斜キャビティ部、前記ピストンの冠部に傾斜キャビティ部が開口するピストン傾斜面、傾斜キャビティ部の側方に連通する側方キャビティ部をそれぞれ形成し、傾斜キャビティ部をピストン傾斜面に対して略平行に延びる平面状に形成することで、傾斜キャビティ部より側方に到達する燃料噴霧を側方キャビティ部を介して点火栓の近傍に導く構成としたことを特徴とする筒内直接噴射式火花点火エンジン。
  3. 前記シリンダの中心線を含み、クランクシャフトの回転中心軸と直交する平面をシリンダ中心面cと定義し、燃焼室をシリンダ中心面cについて対称的に形成し、一対の側方キャビティ部を傾斜キャビティ部の両側方に連通させた請求項1または2に記載の内直接噴射式火花点火エンジン。
  4. 前記ピストンの冠部に傾斜キャビティ部が開口するピストン傾斜面を形成し、傾斜キャビティ部をピストン傾斜面に対して略球面状に窪ませ、側方キャビティ部の底面をシリンダ中心線と直交する平面状に形成し、側方キャビティ部の底面から連続して点火栓に向けて傾斜するガイド面を形成した請求項1または3に記載の筒内直接噴射式火花点火エンジン。
  5. 前記ピストンの冠部に傾斜キャビティ部が開口するピストン傾斜面を形成し、傾斜キャビティ部をピストン傾斜面に対して略球面状に窪ませ、側方キャビティ部の底面をピストン傾斜面に対して略平行に延びる平面状に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の筒内直接噴射式火花点火エンジン。
  6. 前記ピストンの冠部に傾斜キャビティ部が開口するピストン傾斜面を形成し、傾斜キャビティ部をピストン傾斜面に対して略球面状に窪ませ、側方キャビティ部を傾斜キャビティ部から側方に離れるのにしたがって深く形成したことを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の筒内直接噴射式火花点火エンジン。
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