JP3716256B2 - 転写紙押え機構 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、複写機、プリンタ等の給紙装置に用いられる転写紙押え機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、給紙トレイの概略構成(第一の従来例)を示すものである。給紙トレイ1内には、転写紙(図示せず)の載置される底板2と、転写紙の両側の側辺に沿って配置されるサイドフェンス3と、転写紙の上面からの押えを行う転写紙押え部材4とが設けられている。この場合、組付け方法としては、底板2の両側に形成された穴2aとサイドフェンス3に形成された穴3aとを合わせて固定具5(リベット等)を通して給紙トレイ1の側板1aの穴1bに挿入することによって、底板2は穴2aに挿入された固定具5の部分を回動支点として上下方向に回動する。
【0003】
この場合、転写紙の両サイド(側辺)部分にカールが発生していると、給紙中のジャム発生の原因となるため、サイドフェンス3には転写紙押え機構が設けられている。具体的には、転写紙押え部材4はその一端側に設けられた穴4aを介して固定具6(ピン等)によりサイドフェンス3の穴3bに回動自在に止められ、他端側に設けられた押え爪4bの平坦な面により転写紙に発生するカールを押えるような機構となっている。
【0004】
また、図6は、転写紙カール押え機構の他の例(第二の従来例)を示すものである。給紙装置7側の中央部には、ピックアップローラ8a、フィードローラ8b、リバースローラ8cが設けられている。この場合、転写紙9の両サイドのカールをなくすために、給紙装置7側からは押え棒10が突き出た形で設けられている。この押え棒10は前述したような押え爪4bに代わるものであり、この場合にも転写紙9のカールをなくして給紙中でのジャム発生を防いでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、転写紙カール押え機構としては、転写紙押え部材4の押え爪4bや押え棒10を用いたものがある。この場合、押え棒10は、転写紙9の積載量が増加(例えば、500枚からなる満載時)した底板2の傾斜角度が変わったような場合においても、転写紙押えを十分に行うことができる。しかし、押え棒10は円筒状で接触面積が少ないため、転写紙9のカールを押えることに関しては劣っており、特に、このような現象は転写紙9の積載量が増加するほど顕著に現われる。
【0006】
一方、押え棒10の代わりに押え爪4bを採用することにより、転写紙9の積載量が増加したような場合においても押え爪4bの平坦な面を転写紙9に押接することによりカール押えを行うことは可能であるが、しかし、底板2の傾斜角度が変わることによって転写紙9を十分に押えることができないという問題がある。しかも、このような現象は、転写紙9の積載量が増加するほど顕著に現われる。
【0007 】
【課題を解決するための手段】
本発明は、転写紙を載置する底板と、前記転写紙の側辺に沿って配置されるサイドフェンスと、前記底板上に載置された前記転写紙を上部から押える回動支点を中心に回動自在な転写紙押え部材とを備えた給紙装置において、前記転写紙押え部材に前記転写紙を押えるための互いに角度の異なる複数の平坦な押え面を有する押圧部を設け、前記底板の傾斜角度に応じてその傾斜する底板の面と平行となる状態が複数回生じるように前記押圧部の各押え面の傾斜角度を設定したことにより転写紙押え機構を構成した。
【0008】
【作用】
本発明においては、底板の傾斜角度が変化しても、底板の面と押圧部の複数の押え面のうちの一つの面とは平行若しくは平行に近い状態に保たれ、その平行若しくは平行に近い状態にある押え面によって転写紙面を押えつけることにより、転写紙の積載量が増減して底板の傾斜角度が変わっても給紙中に転写紙の給紙ズレが生じるようなことがなくなり、これにより、カール押えを行えると共に、給紙時におけるジャムの発生を防止することが可能となる。
【0009】
【実施例】
本発明の第一の実施例を図1〜図3に基づいて説明する。なお、従来技術(図5、図6参照)と同一部分についての説明は省略し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0010】
図2(a)は給紙トレイ11を側面から見たものであり、給紙トレイ11のトレイ底面11a上には、中央部に切欠き部aの形成されたサイドフェンス12が両サイドに設けられている。このサイドフェンス12の間には、一端に回動支点Pを有する底板13が配置されている。この底板13は、切欠部aを介して回動支点Pにてトレイ側板11bに回動自在に取付けられている。また、サイドフェンス12には、転写紙押え部材14が回動支点Qを中心にして回動自在に取付けられている。本実施例では、このような給紙トレイ11を備えた給紙装置(図示せず)において、図1に示すように、転写紙押え部材14に、転写紙9を押えるための互いに角度の異なる複数(ここでは、2片)の押え面としての押え爪15a,15bを有する押圧部15を設けた。この場合、図2(b)に示すように、底板13の傾斜角度に応じてその傾斜する底板13の面と平行な状態となるように、2片の押え爪15a,15bの傾斜角度がそれぞれ設定されている。ここでは、押え爪15bの傾斜角度は、給紙セット前の底板13の面に対してα°(例えば、500枚の満載時の底板13の傾斜角度に等しい)に設定されている。また、押え爪15aの面は、給紙セット前の底板13の面と平行とする。
【0011】
このような構成において、図2(a)は、転写紙9を満載した状態で給紙トレイ11を給紙装置にセットする前の様子を示すものである。このような転写紙9を満載した給紙トレイ11の底板13を上方に移動させることにより、転写紙押え部材14も回動支点Qを中心にして押圧部15側が回動(反時計の上方方向)していき、最終的な給紙可能な状態にセットされる。図3は、その給紙トレイ11が給紙装置内で給紙可能な状態にセットされた時の様子を示すものである。この給紙セットされた満載時において、転写紙9の最上面にはピックアップローラ(図示せず)が接し給紙位置の高さが一定に保たれており、転写紙押え部材14のα°の傾斜をなす押え爪15bの平坦な面が底板13の面と平行な状態となっており、その押え爪15bが最上層の転写紙9の面を十分大きな力(底板13がセットされ傾斜した状態でも転写紙ズレが生じない程度の力)で下方に押えつける。なお、この時に、底板13は押え爪15bの面方向に押し上げた形となる。これにより、転写紙9が満載の状態から順次給紙されていきその枚数が減っていくことにより、転写紙9と接する面は押え爪15bから押え爪15aへと変わっていき、今度はその押え爪15aの面と転写紙9の面とが平行な状態に保たれるため、これにより転写紙ズレが生じてジャムが発生するようなことがなくなる。
【0012】
上述したように、転写紙9が満載時から給紙され順次減少していくに従って、底板13の面と転写紙押え部材14の押え面(ここでは、押え爪15b→押え爪15a)とをほぼ平行な状態に保つことができるため、転写紙9の積載量が満載時から減少して底板13の傾斜角度が変わっても転写紙押えの機能を常に十分に発揮することができ、しかも、このような転写紙押え部材14は転写紙9のカール押えの機能(従来技術でも述べた)も備えていることから、給紙中にジャムが発生するといった問題がなくなり、これにより常に正常な給紙動作を行わせることが可能な転写紙押え機構を得ることができる。
【0013】
次に、本発明の第二の実施例を図4に基づいて説明する。なお、前述した第一の実施例と同一部分についての説明は省略し、その同一部分については同一符号を用いる。
【0014】
前述した第一の実施例のような2片の押え爪15a,15bからなる押圧部15では、転写紙9の積載量が極端に少なくなってくると、その平坦な押え面と底板13とが平行な状態にならないため押えの効果が減少する。そこで、このような点を考慮して、本実施例では、図4(a)に示すように、押圧部15の曲げの部分を増加させたものである。具体的には、転写紙押え部材14の押圧部15の押圧面を、押え爪15c,15d,15eの3片から形成した。この場合、例えば、押え爪15eを満載時(500枚程度)の傾斜角度に設定し、押え爪15dを300枚程度の傾斜角度に設定し、押え爪15cを100枚程度の傾斜角度に設定する。
【0015】
このような構成において、転写紙9の積載量が少ない場合における転写紙押え部材14の動作について述べる。図4(b)は、積載量が少ない転写紙9をもつ給紙トレイ11を給紙装置内にセットして、底板13を上昇させていき、給紙可能な状態にセットした時の様子を示すものである。この満載時では、3段目の押え爪15eの面が底板13の面と平行状態となるため、その押え爪15eが転写紙9を上部からしっかりと押えつける。また、転写紙9が減少していき300枚前後になると押え爪15dが押えつけ、さらに転写紙9が減少していき100枚前後になると押え爪15cが押えつける。従って、このようなことから、転写紙9の積載量が減少していくような場合においても、転写紙押えの機能を十分に発揮することができるため、給紙中にジャムが発生するといった問題をなくすことができ、これにより、押圧部の押え爪の数を増やすほど一段と正常な給紙動作を行わせることが可能な転写紙押え機構を得ることができる。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、転写紙を載置する底板と、前記転写紙の側辺に沿って配置されるサイドフェンスと、前記底板上に載置された前記転写紙を上部から押える回動支点を中心に回動自在な転写紙押え部材とを備えた給紙装置において、前記転写紙押え部材に前記転写紙を押えるための互いに角度の異なる複数の押え面を有する押圧部を設け、前記底板の傾斜角度に応じてその傾斜する底板の面と平行となる状態が複数回生じるように前記押圧部の各押え面の傾斜角度を設定したので、底板の傾斜角度が変化するに伴って、その底板の面と平行若しくは平行に近い状態にある押え面によって転写紙を押えつけることができ、これにより、転写紙のカール押えのみならず、給紙時に転写紙積載量が増減して底板の傾斜角度が変わってもジャムが発生するようなことがなくなり、一段と正常な給紙動作を行わせることが可能な転写紙押え機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例である転写紙押え機構を示す斜視図である。
【図2】(a)は転写紙が満載時における給紙トレイ内での転写紙押えの様子を示す縦断側面図、(b)は転写紙押え部材の形状を示す正面図である。
【図3】給紙トレイを給紙可能な状態にセットした時の様子を示す縦断側面図である。
【図4】本発明の第二の実施例を示すものであり、(a)は転写紙の積載量が少ない時において給紙トレイを給紙可能な状態にセットした時の様子を示す縦断側面図、(b)はその転写紙押え部材の押え部での押えの様子を示す正面図である。
【図5】第一の従来例を示す分解斜視図である。
【図6】第二の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
9 転写紙
11 給紙トレイ
12 サイドフェンス
13 底板
14 転写紙押え部材
15 押圧部
15a〜15f 押え面
Claims (1)
- 転写紙が載置される底板と、前記転写紙の側辺に沿って配置されるサイドフェンスと、前記底板上に載置された前記転写紙を上部から押える回動支点を中心に回動自在な転写紙押え部材とを備えた給紙装置において、前記転写紙押え部材に前記転写紙を押えるための互いに角度の異なる複数の平坦な押え面を有する押圧部を設け、前記底板の傾斜角度に応じてその傾斜する底板の面と平行となる状態が複数回生じるように前記押圧部の各押え面の傾斜角度を設定したことを特徴とする転写紙押え機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003034338A JP3716256B2 (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | 転写紙押え機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003034338A JP3716256B2 (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | 転写紙押え機構 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP6012445A Division JPH07215508A (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 転写紙押え機構 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=28672873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003034338A Expired - Fee Related JP3716256B2 (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | 転写紙押え機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3716256B2 (ja) |
-
2003
- 2003-02-12 JP JP2003034338A patent/JP3716256B2/ja not_active Expired - Fee Related
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