JP3715958B2 - 折戸装置 - Google Patents

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JP3715958B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1の扉体と第2の扉体とを折り畳むことにより収容空間の開口部が開口する折戸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の折戸装置は、キャビネット本体内に形成された収容空間の開口部の互いに対向した内側面に取り付けられたレール体としての案内レールを備えている。この案内レールは、キャビネット本体の開口部の開口方向に沿った長手方向を有している。また、この案内レールは、キャビネット本体のそれぞれの内側面に2つずつ取り付けられている。そして、これら案内レールは、キャビネット本体の内側面の上下方向に対して平行に離間された状態で取り付けられている。
【0003】
また、これら案内レールには、これら案内レールを介してキャビネット本体の内側面に沿ってスライドされるスライド部材が摺動可能に取り付けられている。そして、このスライド部材は、キャビネット本体の開口部の一部を開閉可能にする第1の扉体の一端部に回動可能に取り付けられている。また、この第1の扉体の他端部には、ヒンジ体が取り付けられている。このヒンジ体は、第1の扉体とによりキャビネット本体の開口部を開閉可能にする第2の扉体の一端部に回動可能に取り付けられている。そして、このヒンジ体は、第1の扉体と第2の扉体とを内端側に向けて折り畳み可能とする。
【0004】
さらに、第2の扉体の上端面における他端側には、円筒状の突部が突設されている。この突部は、キャビネット本体の収容空間における上側面の内側において、この上端面の幅方法に向けて摺動可能に係合されている。そして、第2の扉体を第1の扉体側に向けて移動させて、これら第1の扉体と第2の扉体とを内端側に向けて折り畳む。この状態で、第1の扉体と第2の扉体を折り畳んだ状態で、スライド部材を案内レールに対して摺動させて、これら第1の扉体および第2の扉体のそれぞれをキャビネット本体の内側面の内側に収納させる(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
実開昭63−18870号公報(第1頁、第3−4図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の折戸装置では、第1の扉体と第2の扉体とを内端側に向けて折り畳んだ状態で、スライド部材を案内レールに対して摺動させて、これら第1の扉体および第2の扉体のそれぞれをキャビネット本体の内側面の内側に収納させる際に、第1の扉体および第2の扉体がキャビネット本体の幅方向へと回動してしまうおそれがある。
【0007】
このため、これら第1の扉体および第2の扉体を折り畳んでキャビネット本体の内側面の内側に収納させる際に、これら第1の扉体および第2の扉体ががたついてしまい、取り扱いが容易ではないという問題を有している。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、取り扱いが容易な折戸装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の折戸装置は、開口部を有する収容空間の互いに対向した内側面の少なくとも一方に前記開口部の開口方向に沿って取り付けられたレール体と、このレール体を介して前記収容空間の内側面に沿って移動するスライド部材と、このスライド部材に一側部が回動可能に取り付けられ前記収容空間に収容される第1の扉体と、この第1の扉体の他側部に一側部が回動可能に連結されて内端側に折り畳み可能とされ前記収容空間に収容される第2の扉体と、前記収容空間の内側面間に位置する前記開口部の内縁に取り付けられたガイドレールと、このガイドレールに先端部がガイドされ、基端部が前記第2の扉体の他側部に取り付けられたガイド部材と、前記スライド部材に取り付けられ、前記第1の扉体および第2の扉体を折り畳んだ際に前記ガイド部材を保持して、このガイド部材の開口方向への移動を規制する規制部材とを具備したものである。
【0010】
そして、第2の扉体をガイド部材にてガイドレールにガイドさせながら、スライド部材に回動可能に取り付けられた第1の扉体および第2の扉体を内端側に折り畳み、この第2の扉体に取り付けられたガイド部材を規制部材に回転可能に保持させて、この規制部材にてガイド部材の移動を規制させる。この状態で、折り畳んだ第1の扉体および第2の扉体を、スライド部材によりレール体を介して収容空間の内側面に沿って移動させて、これら第1の扉体および第2の扉体を収容空間に収容させる。この結果、規制部材によりガイド部材の移動を規制した状態で、第1の扉体と第2の扉体とを折り畳んだ状態で収容空間に収容できる。したがって、これら第1の扉体および第2の扉体を収容空間に収容させる際に生じるおそれのあるこれら第1の扉体および第2の扉体のがたつきを防止できる。よって、収容空間の開口部を第1の扉体および第2の扉体にて開閉する際に、これら第1の扉体および第2の扉体が安定するので、取り扱いが容易になる。
【0011】
請求項2記載の折戸装置は、請求項1記載の折戸装置において、規制部材に設けられた保持部材を具備し、この保持部材は、前記規制部材にガイド部材を保持させることにより、前記保持部材による収容空間の開口部の開口縁への係合を解除可能とすることを特徴としたものである。
【0012】
そして、第1の扉体および第2の扉体を折り畳んでガイド部材を規制部材に保持させることにより、この規制部材に設けられた保持部材による収容空間の開口部の開口縁への係合が解除可能となる。このため、第1の扉体と第2の扉体とを折り畳んで、ガイド部材を規制部材に保持させるまで、第1の扉体および第2の扉体がスライド部材によってレール体を介して収容空間に収容されなくなる。よって、収容空間の開口部を開閉させる際に、第1の扉体および第2の扉体が収容空間内の収容物などに接触するなどといった誤操作を防止できるので、取り扱いがより容易になる。
【0013】
請求項3記載の折戸装置は、開口部を有する収容空間の互いに対向した内側面の少なくとも一方に前記開口部の開口方向に沿って取り付けられたレール体と、このレール体を介して前記収容空間の内側面に沿ってこの収容空間の開口部の開口方向に向けて移動するスライド部材と、このスライド部材に一側部が回動可能に取り付けられた第1の扉体と、この第1の扉体の他側部に一側部が回動可能に連結されて内端側に折り畳み可能とされた第2の扉体と、前記収容空間の内側面間に位置する前記開口部の内縁に取り付けられたガイドレールと、このガイドレールに先端部がガイドされ、基端部が前記第2の扉体の他側部に取り付けられたガイド部材と、前記収容空間の内側面間に位置する前記開口部の内縁に設けられ、前記第1の扉体および第2の扉体を折り畳んで、これら前記第1の扉体および第2の扉体を前記スライド部材によって前記レール体に沿って移動させる際に、これら前記第1の扉体および第2の扉体間に位置するガイド突起とを具備したものである。
【0014】
そして、第2の扉体をガイド部材にてガイドレールにガイドさせながら、スライド部材に回動可能に取り付けられた第1の扉体および第2の扉体を内端側に折り畳む。この後、これら第1の扉体および第2の扉体を折り畳んだ状態で、スライド部材によってレール体を介して収容空間に収容させる。このとき、収容空間の内側面間に位置する開口部の内縁に設けたガイド突起が、これら第1の扉体および第2の扉体間に位置する。このため、これら第1の扉体および第2の扉体にて収容空間を閉塞させた状態で、レール体を介してスライド部材を移動させることができなくなる。したがって、これら第1の扉体および第2の扉体にて収容空間を閉塞させた状態で第1の扉体を押しても、この第1の扉体が移動しなくなる。よって、収容空間内の収容物などに第1の扉体が接触するなどといった誤操作を防止できるので、取り扱いがより容易になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の折戸装置の第1の実施の形態の構成を図1ないし図7を参照して説明する。
【0016】
図1ないし図7において、1は収容装置としての家具で、この家具1は、例えば洋服だんすやクローゼットなどのキャビネットとしての収納式折戸装置である。また、この家具1は、図1および図2に示すように、矩形平板状の天板2、底板3、左右の側板4,5により矩形筒状に形成されたキャビネット本体としての家具本体6を備えている。そして、この家具本体6における左右の側板4,5よりも所定距離内側に向けて離間した位置には、矩形平板状の一対の内板7,8がそれぞれ平行に取り付けられている。
【0017】
これら一対の内板7,8の前端部は、左右の側板4,5の前端部よりも内側に入り込んでいる。また、これら一対の内板7,8の後端部は、左右の側板4,5の後端部それぞれに対して平行に位置している。そして、これら一対の内板7,8は、家具本体6の天板2と底板3との間を左右の側板4,5に対して水平に上下方向に沿って間仕切る。
【0018】
また、これら一対の内板7,8間の中央部には、家具本体6の天板2と底板3との間を垂直に間仕切る間仕切板9が取り付けられている。この間仕切板9は、一対の内板7,8のそれぞれと等しい矩形平板状に形成されている。また、この間仕切板9は、一対の内板7,8と同様に、前端部が左右の側板4,5の前端部よりも内側に入り込んでおり、後端部が左右の側板4,5の後端部のそれぞれに対して平行に位置している。
【0019】
さらに、家具本体6の一対の内板7,8における後端部間には、この家具本体6の裏面を構成する矩形平板状の裏板11が取り付けられている。この裏板11は、一対の内板7,8の間における天板2と底板3との間を閉塞している。また、この裏板11は、天板2、底板3、左右の側板4,5、各内板7,8および間仕切板9それぞれの面方向に対して面方向が垂直に交わるように取り付けられている。
【0020】
したがって、家具本体6の一対の内板7,8間における天板2と底板3との間には、内部に衣類などの収容物が収容される直方体状の収容空間12が形成されている。この収容空間12は、間仕切板9によって左右に仕切られている。また、この家具本体6の一対の内板7,8間における天板2と底板3との間の前端部には、この家具本体6の収容空間12に収容される収容物を出し入れ可能にする開口部としての矩形状の収容開口14が開口されている。
【0021】
さらに、この家具本体6の左右の側板4,5間における天板2と底板3との間には、この家具本体6の前端部を開閉可能にする折戸装置21が取り付けられる開口部としての取付開口15が開口されている。また、この家具本体6の左右の側板4,5と、これら左右の側板4,5に近接した側の一方の内板7,8との間には、折戸装置21を構成する一対の折戸体22,23のいずれか一方が折り畳まれた状態で取り出し可能に収容される細長立方体状の折戸収容空間16,17が形成されている。
【0022】
ここで、折戸装置21は、家具本体6の収容空間12における間仕切板9にて仕切られた左右の一方を開閉可能に閉塞する一対の折戸体22,23を備えている。なお、これら一対の折戸体22,23のうち、家具本体6の前面視右側に位置する折戸体22は、この家具本体6の収容空間12における間仕切板9よりも右側を開閉可能に閉塞する。また、これら一対の折戸体22,23のうち、家具本体6の前面視左側に位置する折戸体23は、この家具本体6の収容空間12における間仕切板9よりも左側を開閉可能に閉塞する。
【0023】
そして、これら一対の折戸体22,23のそれぞれは、蝶番24により内端側に向けて折り畳み可能に連結された矩形平板状の第1の扉体25と第2の扉体26とにより構成されている。そして、この蝶番24は、図1に示すように、第2の扉体26の幅方向における一側縁の内側と、第1の扉体25の幅方向における一側縁の裏面側との間に取り付けられている。また、この蝶番24は、第1の扉体25および第2の扉体26のそれぞれにおける長手方向である上下方向の上端縁および下端縁のそれぞれから内側に向けて離間した位置のそれぞれに取り付けられている。
【0024】
一方、家具本体6の左右の側板4,5それぞれの互いに対向した内側面には、レール体としての細長略平板状の一対の案内レール27,28が取り付けられている。これら一対の案内レール27,28は、左右の側板4,5それぞれの幅方向である水平方向に長手方向を沿わせた状態で取り付けられている。すなわち、これら一対の案内レール27,28は、家具本体6の収容開口14の開口方向に長手方向を沿わせた状態で取り付けられている。また、これら一対の案内レール27,28は、左右の側板4,5それぞれの長手方向である上下方向における上端縁および下端縁から内側に向けて離間した位置にそれぞれ取り付けられている。
【0025】
そして、これら一対の案内レール27,28それぞれは、幅方向における両縁が互いに対向する方向である内側に向けて円弧状に湾曲されて形成された係合縁部29を備えている。これら係合縁部29は、各案内レール27,28の長手方向に沿って設けられている。そして、これら案内レール27,28の係合縁部29間には、これら案内レール27,28の長手方向に向けて摺動可能な走行部材としての略矩形平板状の走行体31が吊り下げ支持されて取り付けられている。そして、この走行体31の幅方向における両側縁は、案内レール27,28の各係合縁部29に摺動可能に係合されている。また、この走行体31の表面には、略矩形平板状の取付板部32が左右の側板4,5の面方向に面方向を沿わせた状態で取り付けられている。
【0026】
さらに、この取付板部32の各角部のそれぞれには、円柱状のスペーサ33の基端部が軸方向を取付板部32の法線方向に一致させた状態で取り付けられている。
【0027】
また、これら各スペーサ33の先端部は、細長平板状のスライド部材としてのスライドレール34の長手方向における一端部に接続されている。よって、このスライドレール34は、スペーサ33それぞれの軸方向における長さ寸法を調整することにより厚み調整が可能である。また、このスライドレール34は、長手方向を家具本体6の上下方向に沿わせた状態で取り付けられている。よって、このスライドレール34は、案内レール27,28を介して左右の側板4,5の内側面に沿って移動する。
【0028】
そして、このスライドレール34の長手方向である上下方向の上端部が、左右の側板4,5の内側面における上側に位置する取付板部32に対してスペーサ33を介してボルト35およびナット36にて締め付け固定されている。また、このスライドレール34の上下方向の下端部が、左右の側板4,5の内側面における下側に位置する取付板部32に対してスペーサ33を介してボルト35およびナット36にて締め付け固定されている。
【0029】
さらに、このスライドレール34の上端部および下端部のそれぞれには、第1の扉体25の幅方向における一側部の内側に回動可能に取り付けられたヒンジ体としてのスライドヒンジ37に接続されるベース体としてのヒンジ取付具38が取り付けられている。ここで、スライドヒンジ37は、第1の扉体25の一側部の上端部および下端部のそれぞれに取り付けられている。
【0030】
また、スライドレール34のヒンジ取付具38よりも長手方向における内側には、このスライドレール34から家具本体6の側板4,5側に向けて突出した円柱状の凸部としての係合突体39がねじ止め固定されている。この係合突体39は、スライドレール34の幅方向における中央部に取り付けられている。
【0031】
一方、家具本体6の左右の側板4,5の内側面における各案内レール27,28よりも内側には、これら案内レール27,28に沿ってスライドレール34を移動させた際に、このスライドレール34に取り付けた係合突体39に係合して、このスライドレール34を係脱可能に係合保持する係合保持部材としてのストッパ体41がそれぞれ取り付けられている。これらストッパ体41は、左右の側板4,5の内側面における幅方向の両側縁に取り付けられている。また、これらストッパ体41は、左右の側板4,5の内側面における上端部および下端部のそれぞれに取り付けられている。
【0032】
さらに、これらストッパ体41は、長手方向における一端縁の中央部が凹状に切り欠かれて形成された切欠溝部42を備えている。これら各切欠溝部42の先端縁には、互いに対向した方向に拡径された保持凹部43がそれぞれ形成されている。また、各ストッパ体41は、互いの切欠溝部42を対向させた状態で左右の側板4,5の幅方向に沿って水平に取り付けられている。
【0033】
すなわち、これら各ストッパ体41は、スライドレール34を家具本体6の折戸収容空間16,17の裏板11側へと移動させることにより、このスライドレール34の係合突体39が、家具本体6の左右の側板4,5の幅方向における裏板11側に位置するストッパ体41の保持凹部43間にて係合保持される。また、これら各ストッパ体41は、スライドレール34を家具本体6の折戸収容空間16,17の取付開口15側へと移動させることにより、このスライドレール34の係合突体39が、家具本体6の左右の側板4,5の幅方向における取付開口15側に位置するストッパ体41の保持凹部43間に係合保持される。
【0034】
さらに、このスライドレール34の上端縁には、このスライドレール34の法線方向に向けて突出した略平板状の規制部材としての規制板体44が取り付けられている。この規制板体44は、強度確保のため平板状に構成されており、第1の扉体25および第2の扉体26の収納方向への移動を規制する。また、この規制板体44は、基端縁が直角に折り曲げられて接続片部45とされており、この接続片部45がスライドレール34の表面にボルト35にて締め付け固定されている。さらに、この規制板体44の幅方向における一側部である前端部には、この規制板体44の先端側に向けて凹状に開口した係合溝部46が形成されている。
【0035】
この係合溝部46は、規制板体44の前端部の長手方向における中央部にて前側に向けて切り欠かれている。また、この係合溝部46の反対側である規制板体44の幅方向における他側部としての後端部には、この規制板体44の基端部側から先端部側に向けて内側へと傾斜した傾斜片部47が形成されている。この傾斜片部47は、規制板体44の材料費の削減のために形成されている。
【0036】
一方、第2の扉体26の幅方向における他側部の内側には、この第2の扉体26の上端縁よりも上方に向けて突出したガイド部材としてのガイド体51が取り付けられている。このガイド体51は、第2の扉体26における第1の扉体25が蝶番24を介して接続された側に対する反対側に取り付けられている。また、このガイド体51は、第2の扉体26の内側の上端縁に設けられており、上下方向に長手方向を有する細長略矩形筒状のガイド支持体52を備えている。
【0037】
このガイド支持体52の上端部には、細長円筒状の軸部53が同心状に取り付けられている。この軸部53は、ガイド支持体52の幅寸法より小さく、規制板体44の係合溝部46の幅寸法よりも若干小さい外径寸法を有している。また、この軸部53は、第1の扉体25および第2の扉体26を内端側に向けて折り畳んだ際に、規制板体44の係合溝部46に回転可能に係合保持されて、この軸部53の移動が規制される。さらに、この軸部53の上端部には、偏平な円環状の走行輪54が同心状に回転可能に取り付けられている。
【0038】
ここで、このガイド体51のガイド支持体52は、このガイド支持体52を第2の扉体26に対して着脱可能にさせる取付支持部材としてのベースカップ55に取り付けられている。このベースカップ55は、ガイド支持体52が着脱可能に嵌合される断面略凹溝状の嵌合凹部56を備えており、この嵌合凹部56は、ベースカップ55の上側に向けて開口している。また、この嵌合凹部56の開口縁には、この嵌合凹部56の基端面に対して平行に突出した係合縁部としての略平板状のフランジ部57が一体的に設けられている。このフランジ部57は、嵌合凹部56の両側部および下端部から突出しており、略U字状に形成されている。
【0039】
そして、ベースカップ55の嵌合凹部56は、第2の扉体26の内面の上端縁に設けられた取付溝部58に嵌合されて、この第2の扉体26の幅方向における他側部の上端縁に取り付けられている。ここで、この取付溝部58は、断面略凹溝状に形成されており、第2の扉体26の上端面に向けて連通して開口している。また、ベースカップ55は、嵌合凹部56を第2の扉体26の取付溝部58に嵌合させた状態で、フランジ部57を第2の扉体26の内面にねじ止めさせることにより固定されている。
【0040】
さらに、家具本体6の収容開口14の上端縁には、この収容開口14の幅方向に沿った細長断面略凹状のガイドレール61が取り付けられている。このガイドレール61は、家具本体6の天板2の前端縁に長手方向を平行にさせた状態で取り付けられている。すなわち、このガイドレール61は、家具本体6の左右の側板4,5の内側面間に位置しており、この家具本体6の収容開口14の内縁に取り付けられている。そして、このガイドレール61には、長手方向に沿った走行凹部62が形成されている。また、この走行凹部62の幅方向における中央部には、この走行凹部62に連通した細長溝状の挿通溝部63が、この走行凹部62の長手方向に沿って形成されている。
【0041】
そして、ガイドレール61の走行凹部62には、ガイド体51の走行輪54が回転可能かつ走行可能に嵌合されて第2の扉体26が吊り下げ支持されている。このため、このガイド体51の走行輪54は、ガイドレール61の走行凹部62によって回転可能かつ走行可能にガイドされている。さらに、このガイドレール61の挿通溝部63には、このガイドレール61の走行凹部62にガイド体51の走行輪54を嵌合させた際に、このガイド体51の軸部53が摺動可能に挿通されて嵌合される。よって、このガイドレール61は、第2の扉体26の幅方向における他側部を、このガイドレール61の長手方向に沿って回動可能かつ走行可能にする。
【0042】
さらに、このガイドレール61の長手方向における両端部には、このガイドレール61の走行凹部62に嵌合された走行輪54の走行方向を左右の側板4,5の幅方向に向けて変更させる角部材としてのコーナ体64が取り付けられている。このコーナ体64は、家具本体6の天板2の前側縁の幅方向における両端部に取り付けられている。このコーナ体64の下端部には、このコーナ体64の一端部をガイドレール61の一端部に接続させた際に、このガイドレール61の走行凹部62および挿通溝部63の端部にそれぞれが連通するコーナ凹部65およびコーナ溝部66が形成されている。
【0043】
ここで、コーナ体64のコーナ凹部65は、ガイドレール61の走行凹部62に等しい断面形状であり、両端部が90°方向に湾曲されて円弧状とされている。また、このコーナ体64のコーナ溝部66は、このコーナ体64のコーナ凹部65と同様に、ガイドレール61の挿通溝部63に等しい断面形状であり、両端部が90°方向に湾曲されて円弧状とされ、コーナ凹部65の幅方向における中央部に形成されている。
【0044】
さらに、このコーナ体64の他端部は、家具本体6の左右の側板4,5の幅方向に沿った状態で、この家具本体6の天板2の下面に取り付けられた細長断面略凹状のサイドレール67の一端部に連通接続されている。このサイドレール67は、ガイドレール61に等しい断面形状であり、走行凹部62および挿通溝部63のそれぞれが形成されている。また、このサイドレール67は、長手方向を水平にした状態で、家具本体6の天板2の下面における幅方向の両側部のそれぞれに、この天板2の両側縁に対して平行にした状態で取り付けられている。
【0045】
一方、家具本体6の底板3の上面における左右の側板4,5と内板7,8との間には、円筒状のガイド突起としてのガイドピン68が取り付けられている。このガイドピン68は、軸方向を家具本体6の底板3の法線方向である上下方向に沿わせた状態で、この家具本体6の収容開口14の内縁に設けられている。また、このガイドピン68は、家具本体6の底板3の上面における前端縁から後側に向けて第1の扉体25の厚さ寸法よりも若干大きく離間した位置に設けられている。言い換えると、このガイドピン68は、家具本体6の底板3の前端縁から第1の扉体25の厚み分隔てた位置に立設されている。
【0046】
すなわち、このガイドピン68は、スライドヒンジ37にて回動可能に第1の扉体25を固定した状態で、この第1の扉体25および第2の扉体26を内端側に向けて折り畳んだ際に、これら第1の扉体25の内側面と第2の扉体26の内側面との間に位置する。言い換えると、このガイドピン68は、第1の扉体25と第2の扉体26とを内端側に折り畳んで、これら第1の扉体25および第2の扉体26をスライドレール34にて案内レール27,28に沿って家具本体6の折戸収容空間16,17内へと移動させる際に、これら第1の扉体25の内側面と第2の扉体26の内側面との間に位置する。
【0047】
一方、第1の扉体25の表面における第2の扉体26に接続された側の一側縁には、これら第1の扉体25および第2の扉体26を内端側に向けて折り畳む動作を容易にさせる把持部となるコ字状の取手69が取り付けられている。この取手69は、第1の扉体25の長手方向である上下方向における中央部に取り付けられている。また、この取手69は、第1の扉体25の上下方向に沿わせた状態で取り付けられている。したがって、この取手69は、この取手69を把持して、第1の扉体25と第2の扉体26との接続部分を手許へと引くことにより、これら第1の扉体25と第2の扉体26とを内端側に向けて折り畳ませる。
【0048】
次に、上記第1の実施の形態の開閉動作について説明する。
【0049】
まず、図4に示すように、家具本体6の取付開口15を一対の折戸体22,23にて閉塞させた状態から、この家具本体6の収容空間12に収容させた収容物をこの家具本体6の収容開口14から取り出す場合などには、第1の扉体25の表面に取り付けられた取手69を手許へと引き、これら一対の折戸体22,23を構成する第1の扉体25および第2の扉体26のそれぞれを内端側に向けて折り畳む。
【0050】
すると、図5に示すように、スライドヒンジ37によって第1の扉体25が家具本体6の左右の側板4,5の近接する側に対して固定された状態で回動するとともに、ガイド体51の走行輪54がガイドレール61の走行凹部62内を左右の側板4,5の近接する側に向けて走行して、第1の扉体25の内側面に内側面を対向させるように第2の扉体26が回動する。
【0051】
このとき、ガイド体51の軸部53が規制板体44の係合溝部46に回転可能に係合し、このガイド体51によるスライドヒンジ37に対する前後方向、すなわちスライドレール34に対する開口方向への移動が規制される。
【0052】
この状態で、折り畳まれた第1の扉体25および第2の扉体26を押して、ガイド体51の走行輪54をコーナ体64のコーナ凹部65を介してサイドレール67の裏板11側に向けて走行凹部62内を走行させるとともに、スライドレール34を案内レール27,28に対して裏板11側に向けて摺動させて、図6に示すように、折り畳まれた第1の扉体25および第2の扉体26を家具本体6の折戸収容空間16,17に収容させ、この家具本体6の収容開口14を開口させる。
【0053】
さらに、この状態から家具本体6の収容開口14を閉塞したい場合には、第1の扉体25の表面に取り付けられた取手69を把持して、家具本体6の各折戸収容空間16,17のそれぞれから折り畳んだ第1の扉体25および第2の扉体26を引き出す。
【0054】
このとき、ガイド体51の走行輪54がサイドレール67の走行凹部62内をこのサイドレール67の前端側に向けて走行するとともに、スライドレール34が案内レール27,28にて案内されて家具本体6の収容開口14側に向けて移動する。
【0055】
この後、ガイド体51の走行輪54を、コーナ体64のコーナ凹部65を介してガイドレール61の走行凹部62内を移動させて、図5に示すように、このガイド体51の軸部53による規制板体44の係合溝部46への係合保持を解除させる。
【0056】
さらに、ガイド体51の走行輪54を、スライドヒンジ37の反対側に向けてガイドレール61の走行凹部62内を走行させて、図4に示すように、第1の扉体25と第2の扉体26とを折り畳んだ状態を解除させ、これら第1の扉体25および第2の扉体26をそれぞれ備えた一対の折戸体22,23により家具本体6の収容開口14を閉塞する。
【0057】
上述したように、上記第1の実施の形態によれば、第1の扉体25および第2の扉体26を内端側に折り畳んで、これら第1の扉体25および第2の扉体26を家具本体6の折戸収容空間16,17に収容させる際に、第2の扉体26に取り付けられガイドレール61にてガイドされて走行されるガイド体51の軸部53を、スライドレール34に取り付けた規制板体44の係合溝部46に係合させる構成とした。
【0058】
この結果、案内レール27,28に対してスライドレール34を移動させて、折り畳んだ第1の扉体25および第2の扉体26を家具本体6の折戸収容空間16,17に収容させる際に生じるおそれのある、ガイド体51による開口方向に沿った移動に基づく第1の扉体25および第2の扉体26による家具本体6の幅方向への回動を、ガイド体51の軸部53による規制板体44の係合溝部46への係合によって、スライドレール34へのスライドヒンジ37による第1の扉体25の回転可能な固定を介して規制できる。
【0059】
したがって、これら第1の扉体25および第2の扉体26を折り畳んで家具本体6の折戸収容空間16,17に収容させる際に生じるおそれのある、これら第1の扉体25および第2の扉体26のがたつきを防止できる。よって、家具本体6の収容開口14を第1の扉体25および第2の扉体26にて開閉する際に、これら第1の扉体25および第2の扉体26を安定させてスムーズに移動させて開閉動作できる。このため、これら第1の扉体25および第2の扉体26を備えた家具1の取り扱いを容易にできる。
【0060】
また、家具本体6の収容開口14を開口させるために第1の扉体25および第2の扉体26を折り畳んだ際に、家具本体6の底板3の上面に取り付けたガイドピン68が第1の扉体25と第2の扉体26との間に位置するように構成した。このため、これら第1の扉体25および第2の扉体26にて家具本体6の収容開口14を閉塞させた状態では、第1の扉体25の内側にガイドピン68が位置するようになるから、案内レール27,28を介してスライドレール34を移動させることができなくなる。
【0061】
したがって、これら第1の扉体25および第2の扉体26にて家具本体6の収容開口14を閉塞した状態で、第1の扉体25の表面を内側に向けて押したとしても、この第1の扉体25の内側面にガイドピン68が当接するから、この第1の扉体25における正面視左側が内側に向けて回動することがなくなる。よって、家具本体6の収容開口14を閉塞した状態で、第1の扉体25に寄りかかったりしても、この第1の扉体25および第2の扉体26が家具本体6の収容空間12に収容させた収容物などに接触するなどといった誤操作を防止できる。このため、これら第1の扉体25および第2の扉体26を備えた家具1の取り扱いをより容易にできるとともに、この家具1の収容空間12に収容させた収容物の破損や損傷などを簡単な構成で確実に防止できる。
【0062】
さらに、規制板体44の前端部に設けた係合溝部46を、この規制板体44の前端部の長手方向における中央部にて前側に向けて切り欠いたことにより、ガイドレール61にてガイドさせて走行させたガイド体51の軸部53を、係合溝部46の先端側の縁部によって案内させつつ、この係合溝部46に係合させることができる。このため、第1の扉体25と第2の扉体26とを折り畳む動作によって、ガイド体51の軸部53を確実に係合溝部46へと係合できるから、これら第1の扉体25および第2の扉体26にて家具本体6の収容開口14を開閉させる際の取り扱いをより容易にできる。
【0063】
また、規制板体44の係合溝部46を前端部の中央部にて前側に向けて切り欠いたことにより、この係合溝部46にガイド体51の軸部53を係合させた状態で、第1の扉体25および第2の扉体26を家具本体6の折戸収容空間16,17に収容させる際に、係合溝部46の先端側の縁部によってこの係合溝部46からのガイド体51の軸部53による離脱を防止できる。このため、これら第1の扉体25および第2の扉体26を折り畳んだ状態で家具本体6の折戸収容空間16,17に収容させる際の取り扱いを容易にできる。
【0064】
次に、本発明の第2の実施の形態の構成を図8ないし図10を参照して説明する。
【0065】
この図8ないし図10に示す折戸装置21は、基本的には図1ないし図7に示す折戸装置21と同様であるが、規制板体44の係合溝部46にガイド体51の軸部53を係合させることにより、家具本体6の天板2への規制板体44の係合が解除可能となるものである。
【0066】
そして、家具本体6の天板2の下面には、円柱状の係合ピン71が突設されている。この係合ピン71は、軸方向を天板2の法線方向である上下方向に沿わせた状態で、家具本体6の左右の側板4,5と内板7,8との間における収容開口14の内縁に設けられている。また、この係合ピン71は、天板2の下面における前端縁から後側に向けて第1の扉体25の厚さ寸法よりも若干大きく離間した位置に設けられている。言い換えると、この係合ピン71は、家具本体6の天板2の前端縁から第1の扉体25の厚み分隔てた位置に立設されている。
【0067】
一方、規制板体44の係合溝部46よりも基端側には、この規制板体44の前端側に向けて開口した凹状の係合凹部72が切り欠き形成されている。この係合凹部72は、係合溝部46の基端部よりも後端側に入り込んだ位置に設けられており、係合ピン71が係脱可能に係合される。さらに、この規制板体44における係合凹部72よりも後端側には、ピン接続孔73が穿設されている。また、この規制板体44の先端縁には、この規制板体44の前後方向に沿った長手方向を有する細長溝状の摺動溝部74が形成されている。
【0068】
さらに、規制板体44の下側には、この規制板体44の係合溝部46にガイド体51の軸部53を係合保持させることにより、係合ピン71による係合凹部72への係合を解除させる保持部材としてのフック体75が取り付けられている。このフック体75は、細長角柱状のフック本体76を備えており、このフック本体76の長手方向における一端部には、上下方向に貫通したピン挿通孔77が穿設されている。そして、このピン挿通孔77には、下側からピン78が挿通されて、このピン78の先端部は規制板体44のピン接続孔73に挿入されて接続されている。
【0069】
また、フック本体76の幅方向における一側面である前面には、規制板体44の係合凹部72に係合した係合ピン71を係合保持する係合爪部79が取り付けられている。この係合爪部79は、フック本体76の長手方向における中間部に基端部が取り付けられている。また、この係合爪部79は、フック本体76の前面に対して垂直に突出しており、先端部がフック本体76の一端部側に向けて屈曲している。さらに、この係合爪部79におけるフック本体76の前面側には、基端から先端に向けて先細となるように傾斜した傾斜面部81が形成されている。
【0070】
そして、フック本体76の幅方向における他側面である後面には、角柱状の受止突部82が突設されている。この受止突部82は、フック本体76の後面の長手方向における一端部側に設けられている。さらに、この受止突部82におけるフック本体76の一端部側に位置する面には、断面凹溝状の保持凹部83が形成されている。この保持凹部83は、フック本体76の長手方向に沿った軸方向を有している。
【0071】
また、この保持凹部83には、図9および図10に示すように、弾性体としてのバネ体である螺旋状に巻回されたコイルスプリング84の軸方向における一端部が嵌合されて保持されている。このコイルスプリング84の軸方向における他端部は、規制板体44の接続片部45の内側面に当接しており、ピン挿通孔77を回転中心としてこのフック本体76を係合爪部79側に向けて付勢する。すなわち、このコイルスプリング84は、規制板体44の係合凹部72に係合した係合ピン71をフック体75の係合爪部79にて係合する方向に向けて、このフック体75のフック本体76を常時付勢している。
【0072】
さらに、規制板体44の下方におけるフック体75の係合爪部79よりも先端側には、略矩形平板状の操作板体85が平行に配設されている。この操作板体85の幅方向における一端部である後端部には、下方へと折曲させた当接片部86が形成されている。この当接片部86は、操作板体85の後端部における長手方向における一端部である基端側に形成されている。また、この当接片部86は、フック体75のフック本体76における係合爪部79よりも先端側の側面に当接している。
【0073】
また、この操作板体85の長手方向における他端部である先端縁の後端側には、円形のピン挿通孔87が穿設されている。このピン挿通孔87には、下側からピン88が挿通されて、このピン88の先端部が規制板体44の摺動溝部74に嵌合されこの摺動溝部74の長手方向に向けて摺動可能に接続されている。
【0074】
したがって、操作板体85は、規制板体44の係合溝部46にガイド体51の軸部53を係合させることにより、コイルスプリング84の弾性力に抗して後側へと移動する。このとき、この操作板体85は、当接片部86にてフック体75のフック本体76を押して、ピン挿通孔77を回転中心としてフック体75を後側へと回転させて、規制板体44の係合凹部72に係合した係合ピン71へのフック体75の係合爪部79による係合保持を解除させる。この結果、この操作板体85は、規制板体44の係合凹部72への係合ピン71の係合を解除可能にする。
【0075】
次に、上記第2の実施の形態の動作について説明する。
【0076】
まず、家具本体6の収容開口14を開口させる場合には、この収容開口14を閉塞する第1の扉体25および第2の扉体26を内端側に向けて折り畳む。
【0077】
このとき、第2の扉体26に取り付けたガイド体51の軸部53が規制板体44の係合溝部46に係合する。すると、このガイド体51の軸部53による規制板体44の係合溝部46への係合によって操作板体85がガイド体51の軸部53によって押されて、この操作板体85が規制板体44の後端側に向けて移動する。
【0078】
そして、この操作板体85による後端側への移動によって、フック体75のフック本体76がピン挿通孔77を回転中心として後端側に向けて回転する。この結果、このフック体75の係合爪部79による係合ピン71への係合が解除されて、この係合ピン71による規制板体44の係合溝部46への係合が解除可能となる。
【0079】
この後、折り畳んだ第1の扉体25および第2の扉体26を家具本体6の折戸収容空間16,17に収容させて、この家具本体6の収容開口14を開口させる。
【0080】
さらに、この家具本体6の収容開口14を閉塞する場合には、家具本体6の折戸収容空間16,17から折り畳んだ第1の扉体25および第2の扉体26を引き出して、規制板体44の係合凹部72に係合ピン71を係合させる。
【0081】
この状態で、これら第1の扉体25および第2の扉体26による折り畳んだ状態を解除させて、これら第1の扉体25および第2の扉体26にて家具本体6の収容開口14を閉塞させる。
【0082】
このとき、ガイド体51の軸部53による規制板体44の係合溝部46への係合が解除されて、操作板体85の押し付けによるフック体75の回動がコイルスプリング84の復元力によって解除され、このフック体75の係合爪部79により規制板体44の係合凹部72への係合ピン71の係合が保持される。
【0083】
上述したように、上記第2の実施の形態によれば、第1の扉体25および第2の扉体26を内端側に折り畳んで、これら第1の扉体25および第2の扉体26を家具本体6の折戸収容空間16,17に収容させる際に、ガイド体51の軸部53が規制板体44の係合溝部46に係合する構成としたので、上記図1ないし図7に示す折戸装置21と同様の作用効果を奏することができる。
【0084】
さらに、第1の扉体25および第2の扉体26を折り畳む際に、ガイド体51の軸部53を規制板体44の係合溝部46に係合させることにより、フック体75が回動して、このフック体75の係合爪部79による規制板体44の係合凹部72への係合ピン71の係合が解除可能となる構成とした。
【0085】
このため、ガイド体51の軸部53を規制板体44の係合溝部46に係合させるまで、スライドレール34を案内レール27,28に対して移動できなくなるから、第1の扉体25と第2の扉体26とを折り畳みながらガイド体51の軸部53を規制板体44の係合溝部46に係合させる前に、第1の扉体25の吊り元側のみが案内レール27,28を介したスライドレール34の移動によって家具本体6の折戸収容空間16,17へと入り込んで収容されることがなくなる。
【0086】
同時に、家具本体6の収容開口14を開閉させる際に、第1の扉体25および第2の扉体26がスライドヒンジ37を中心として回転などすることがなくなるから、これら第1の扉体25および第2の扉体26が収容空間12内の収容物などに接触するなどといった誤操作を防止できる。したがって、これら第1の扉体25および第2の扉体26にて家具本体6の収容開口14を開閉させる際の取り扱いをより容易にできる。
【0087】
なお、上記第2の実施の形態では、フック体75と操作板体85とを別体に構成したが、これらフック体75と操作板体85とを一体に構成しても、上記第2の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0088】
また、上記各実施の形態では、家具本体6の天板2の下面にガイドレール61を取り付けたが、この家具本体6の底板3の上面にガイドレール61を取り付けても、対応させて用いることができる。
【0089】
さらに、各折戸体22,23の第1の扉体25に取り付けた取手69の代わりに、これら第1の扉体25の表面の所定の位置に凹状に凹ませて取手とすることもできる。そして、このように構成することにより、各折戸体22,23の表面から突出するものがなくなるので、これら各折戸体22,23を家具本体6の折戸収容空間16,17へとより収納させることができる。
【0090】
また、家具本体6の左右の側板4,5それぞれの内側面に案内レール27,28を取り付けたが、これら左右の側板4,5の内側面のうちの少なくとも一方に案内レール27,28を取り付ける構成としても、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0091】
【発明の効果】
請求項1記載の折戸装置によれば、規制部材にてガイド部材の移動を規制しつつ、第1の扉体と第2の扉体とを折り畳んで収容空間に収容できるから、収容空間に収容させる際の第1の扉体および第2の扉体のがたつきを防止でき、収容空間の開口部を第1の扉体および第2の扉体にて開閉する際に、これら第1の扉体および第2の扉体が安定するので、取り扱いを容易にできる。
【0092】
請求項2記載の折戸装置によれば、第1の扉体と第2の扉体とを折り畳んでガイド部材を規制部材に保持させるまで、第1の扉体および第2の扉体がスライド部材により収容空間に収容されなくなるから、第1の扉体および第2の扉体が収容空間内の収容物などに接触するなどの誤操作を防止できるので、取り扱いをより容易にできる。
【0093】
請求項3記載の折戸装置によれば、第1の扉体および第2の扉体にて収容空間を閉塞させた状態ではスライド部材をレール体にて移動できないから、この状態で第1の扉体を押してもこの第1の扉体が移動しなくなり、収容空間内の収容物などに第1の扉体が接触するなどといった誤操作を防止できるので、取り扱いをより容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の折戸装置の第1実施の形態の一部を示す分解斜視図である。
【図2】同上折戸装置の一部を示す斜視図である。
【図3】同上折戸装置の一部を示す側面図である。
【図4】同上折戸装置にて収容空間を閉塞した状態を示す説明上面図である。
【図5】同上折戸装置にて第1の扉体と第2の扉体とを折り畳んだ状態を示す説明上面図である。
【図6】同上折戸装置にて第1の扉体および第2の扉体を収容した状態を示す説明上面図である。
【図7】同上折戸装置を備えた家具を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の規制部材を示す分解斜視図である。
【図9】同上規制部材にガイド部材を係合させる以前の状態を示す説明上面図である。
【図10】同上規制部材にガイド部材を係合させるときの状態を示す説明上面図である。
【符号の説明】
12 収容空間
14 開口部としての収容開口
21 折戸装置
25 第1の扉体
26 第2の扉体
27,28 レール体としての案内レール
34 スライド部材としてのスライドレール
44 規制部材としての規制板体
51 ガイド部材としてのガイド体
61 ガイドレール
68 ガイド突起としてのガイドピン
75 保持部材としてのフック体

Claims (3)

  1. 開口部を有する収容空間の互いに対向した内側面の少なくとも一方に前記開口部の開口方向に沿って取り付けられたレール体と、
    このレール体を介して前記収容空間の内側面に沿って移動するスライド部材と、
    このスライド部材に一側部が回動可能に取り付けられ前記収容空間に収容される第1の扉体と、
    この第1の扉体の他側部に一側部が回動可能に連結されて内端側に折り畳み可能とされ前記収容空間に収容される第2の扉体と、
    前記収容空間の内側面間に位置する前記開口部の内縁に取り付けられたガイドレールと、
    このガイドレールに先端部がガイドされ、基端部が前記第2の扉体の他側部に取り付けられたガイド部材と、
    前記スライド部材に取り付けられ、前記第1の扉体および第2の扉体を折り畳んだ際に前記ガイド部材を保持して、このガイド部材の開口方向への移動を規制する規制部材と
    を具備したことを特徴とした折戸装置。
  2. 規制部材に設けられた保持部材を具備し、
    この保持部材は、前記規制部材にガイド部材を保持させることにより、前記保持部材による収容空間の開口部の開口縁への係合を解除可能とする
    ことを特徴とした請求項1記載の折戸装置。
  3. 開口部を有する収容空間の互いに対向した内側面の少なくとも一方に前記開口部の開口方向に沿って取り付けられたレール体と、
    このレール体を介して前記収容空間の内側面に沿ってこの収容空間の開口部の開口方向に向けて移動するスライド部材と、
    このスライド部材に一側部が回動可能に取り付けられた第1の扉体と、
    この第1の扉体の他側部に一側部が回動可能に連結されて内端側に折り畳み可能とされた第2の扉体と、
    前記収容空間の内側面間に位置する前記開口部の内縁に取り付けられたガイドレールと、
    このガイドレールに先端部がガイドされ、基端部が前記第2の扉体の他側部に取り付けられたガイド部材と、
    前記収容空間の内側面間に位置する前記開口部の内縁に設けられ、前記第1の扉体および第2の扉体を折り畳んで、これら前記第1の扉体および第2の扉体を前記スライド部材によって前記レール体に沿って移動させる際に、これら前記第1の扉体および第2の扉体間に位置するガイド突起と
    を具備したことを特徴とした折戸装置。
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