JP3715849B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機などの画像形成装置本体の制御部と、給紙装置や排紙装置などの周辺装置の制御部がシリアル通信線を介して接続されたシステム構成の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ等の画像形成装置において、シリアル通信線を介して画像形成装置本体と給紙装置や排紙装置などの周辺機を接続し、本体からの指示によって周辺機内を紙搬送させるように構成されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなシステム構成の画像形成装置において、周辺機内で紙がジャムになった場合等には周辺機のドアの開閉によりジャム紙を取り除き、異常状態を解除する必要がある。ところが本体と周辺機とはシリアル通信線で接続されているため、この線による通信がコネクタの異常などにより途絶えた場合には、ジャム紙が取り除かれたか否かの情報、周辺機のドア開閉情報など、一切の周辺機情報が取得できなくなってしまう。ここで、画像形成装置が例えば周辺機として排出装置を用いていた場合、他の排出口(例えば本体の排出口)は利用可能であるにも係わらず、ジャム等の異常状態であるためにシステムそのものが異常解除待ち状態となり、使用できなくなってしまうという問題があった。
【0004】
本発明は、従来の画像形成装置における上述の問題を解決し、周辺機において異常状態中に通信が途絶えた場合でも、システムとしての動作が可能な画像形成装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の課題は、本発明により、シリアル通信により画像形成装置本体と周辺機とで制御情報を交換する画像形成装置において、前記周辺機にジャム処理のためのドアが設けられ、該ドアの開放時に画像形成装置本体と当該周辺機との通信異状が発生した場合、該ドアに係るジャムが発生していなければ、当該周辺機との通信異状発生検知により当該ドアを「閉鎖」として扱い制御することを提案する。
【0006】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記周辺機でジャム発生中に画像形成装置本体と当該周辺機との通信異状が発生した場合、ジャム発生個所の本体側最近傍の用紙搬送路におけるジャム処理を行うためのドアに係るジャム発生として取り扱い、該ジャム発生として取り扱ったドアの開閉により当該周辺機でのジャム解除とすることを提案する。
【0007】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記周辺機でジャム発生中に画像形成装置本体と当該周辺機との通信異状が発生した場合、該通信異状発生検知により当該周辺機でのジャム解除とすることを提案する。
【0008】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記周辺機との通信異状発生検知により当該周辺機でのジャム解除とするときに、当該周辺機との通信異状発生検知によりジャム解除したことを表示する表示手段を備えることを提案する。
【0009】
また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記周辺機でジャム発生中に画像形成装置本体と当該周辺機との通信異状が発生した場合、ジャム発生個所の本体側最近傍の用紙搬送路におけるジャム処理を行うためのドアに係るジャム発生として取り扱い、該ジャム発生として取り扱ったドアの開閉により当該周辺機でのジャム解除とするか、該通信異状発生検知により当該周辺機でのジャム解除とするかを設定するための設定手段を備えることを提案する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例である複写装置の概略を示す構成図である。この図に示す複写装置は、画像形成装置本体10,原稿読取部20,給紙装置30,両面装置40,排出装置50から構成されている。給紙装置30,両面装置40及び排出装置50は、シリアル通信線を介して画像形成装置本体10と接続された周辺機である。
【0011】
この複写装置における用紙搬送経路11は、給紙装置30から本体10への搬送経路(以下、給紙搬送路という)11aと、両面装置40における搬送経路(以下、両面搬送路という)11bと、本体10の搬送経路(以下、本体搬送路という)11cと、排出装置50における搬送経路(以下、排出搬送路という)11dと、本体10に設けられた内部排出口12への搬送経路(以下、本体排出搬送路という)11eとから成っている。用紙搬送経路11の適宜位置には用紙センサ(図示せず)が配置され、該用紙センサの検知情報に基づいて用紙ジャムが検出される。
【0012】
画像形成装置本体10は、電子写真方式等任意の方式で画像を形成する作像部であり、原稿読取部20により読み取った画像情報(または外部よりの画像情報)に基づいて画像を形成する。電子写真方式の場合、アナログ方式、デジタル方式のどちらでも良い。
【0013】
給紙装置30の給紙部31,32には、それぞれ給紙部ドア33,34が設けられている。給紙装置30においてジャムが発生した場合は給紙部ドア33又は34を開放してジャム処理を行う。給紙部31,32における用紙搬送路の適宜位置には用紙センサ(ジャムセンサ)が配置されている。ドア33,34は給紙部31,32の用紙搬送路におけるジャムを処理できるように用紙搬送路の近傍に設けられたものである。そして、その用紙搬送路に配置されたジャムセンサは、当然、ドア33,34の近傍に設けられていることになり、このジャムセンサによって検出される用紙ジャムは、ドア33又は34の開閉によって解除されるジャムということになる。言い換えれば、ドア33,34よって解除されるジャムが発生したか否かは、給紙部31,32の用紙搬送路に配置されたジャムセンサ(図示せず)によって検知できるものである。
【0014】
両面装置40は、用紙両面への画像形成を可能とするための用紙反転部であり、本実施形態における紙搬送の観点から見た場合、給紙部と排出部の途中に位置する搬送途中部となる。この両面装置40には両面部ドア41が設けられ、両面装置40においてジャムが発生した場合は両面部ドア41を開放してジャム処理を行う。両面装置40におけるジャム検出と両面部ドア41の関係も上記給紙部におけると同様である。
【0015】
排出装置50は、例えばソータあるいはフィニッシャ等の後処理を行う装置であり、排出トレイ51を備えて、該トレイ上に用紙を排出する。また、排出装置50には排出部ドア52が設けられ、排出装置50においてジャムが発生した場合は排出部ドア52を開放してジャム処理を行う。排出装置50におけるジャム検出と排出部ドア52の関係も上記給紙部におけると同様である。
【0016】
なお、各周辺機においては、それぞれに設けられたドア33,34,41,52の開放及び閉鎖を検知するドアセンサ(図示せず)が設けられている。また、各周辺機の用紙搬送路におけるジャム検出用の用紙センサ(図示せず)が設けられている。各ドアセンサ及びジャムセンサの出力はシリアル通信により本体10に送られ、各ドアの開放又は閉鎖ならびにジャムの有無が検知される。
【0017】
図2は、本実施形態の複写装置における制御系の構成を示すブロック図である。図2において、101は本体10の制御を司るCPU、102は画像形成装置としての基本プログラムや本発明に係る処理プログラム等が格納されたROM、103はCPUのワークエリアが形成されるRAMで、制御に必要な種々のデータが記憶される。104は原稿を読み取るスキャナで、図1の原稿読取部20に相当する。105はコピーや受信原稿の印字を行うプロッタで、本体10のエンジン部に相当する。106はユーザからの操作入力・ユーザへの情報表示を行う操作・表示制御部、107は相手ファクシミリ装置との間でファクシミリ制御信号を交換し、ファクシミリ通信手順を実行する通信制御部(CCU)、108は送信信号の変調と受信信号の復調を行うモデム、109は画像の蓄積を行うSAF(Store and Forward)メモリ、110は画情報を所定の符号化方式に従って符号化し、また、符号化された画情報を復号化する符号化復号化部(DCR)、111は通信回線の制御を行うネットワーク制御部(NCU)、113は周辺機との通信に用いるシリアル制御部、114は周辺機であり、本実施形態では給紙装置30,両面装置40,排出装置50に相当する。各周辺機は独立したCPUをもち、シリアル制御部113を介して本体装置から制御を指令される。112は上記各部を接続するバスである。
【0018】
ところで、図1に示す複写装置において、本体10に連なる周辺機の用紙搬送の流れを考えた場合、大まかに給紙部,搬送途中部(両面部),排紙部の3つに分けることができる。図1では、この3つの用紙搬送経路を11a,11b,11dとして示している。
【0019】
給紙装置30に注目したときに、例えば下側の給紙部32においてジャムが発生し、これを処理すべくドア34が開かれた場合、従来の画像形成装置では、ジャム処理が終了してドア34の閉鎖が検知されるとシステムとして複写装置が稼動可能となる。ところが、このときにコネクタ異状などにより給紙部32からの通信が途絶えた場合には、ドア34の閉鎖情報など一切の周辺機情報が通知できなくなってしまう。この場合にはシステムそのものが異常解除待ち状態となってしまい、複写装置を使用することができない。
【0020】
そこで、本発明により、通信異状により周辺機からドア情報が得られない場合でも、その周辺機のドアを「閉」状態として取り扱うことによって、システムとしての複写装置を使用可能とするようにしている。ただし、これは、そのドアの開閉によって解除されるジャムが発生していない場合に限りそのドアを「閉」として取り扱うものとする。
【0021】
具体的には、給紙部32のドア34の開放時に通信異状となった場合で、給紙部32でのジャムが検出されていない場合に、このドア34を「閉」として取り扱うとともに、システムを稼動可能とする。このとき、上側の給紙部31から給紙可能であり、ここから給紙を行うことで複写動作を実行可能とする。なお、給紙部32でのジャムが検出されていなければ給紙部32を使用できる可能性もあるが、通信異状により周辺機(ここでは給紙部32)と制御情報のやり取りができないので、給紙部32を使用することができない。
【0022】
また、両面装置40のドア41の開放時に通信異状となった場合で、両面装置40でのジャムが検出されていない場合に、このドア41を「閉」として取り扱うとともに、システムを稼動可能とする。この場合には、両面装置を使用しない用紙片面への複写動作を実行可能とする。
【0023】
さらに、排出装置50のドア52の開放時に通信異状となった場合で、排出装置50でのジャムが検出されていない場合に、このドア52を「閉」として取り扱うとともに、システムを稼動可能とする。この場合には、本体10に設けられた内部排出口12用紙を排出するようにして複写動作を実行可能とする。
【0024】
なお、ここでは、通信異状となった周辺機におけるドアを「閉」として取り扱って実行する動作として複写動作を例に上げたが、この複写装置をファクシミリあるいはプリンタとして使用する場合には、ファクシミリあるいはプリンタとしての動作を実行可能とする。
【0025】
このように、周辺機側のドア開時にその周辺機との通信異常が発生した場合には、当該ドアの開閉によって解除されるジャムが発生していない場合に限り、通信異常の発生を検知したら本体10のCPU101は当該ドア情報を「ドア閉」として取り扱うことにより、その通信異常が発生中の周辺機を使用しないでシステム(複写装置)を縮退運転(一部機能を使用しない運転)することが可能となる。そのため、システム全体が異常解除待ちとなることを防ぎ、機能が限定された状態でも複写装置を使用することができる。
【0026】
次に、周辺装置においてジャムが発生したときに通信異状となった場合について図3を参照して説明する。
図3に示すように、本実施形態の複写装置の本体10には、本体ドア13,本体上部ドア14,内部排出口ドア15の3つのドアが設けられている。本体ドア13は、給紙装置30(給紙部31,32)から見た場合、本体側最近傍の用紙搬送路におけるジャム処理を行うためのドアである。また、本体上部ドア14は、両面装置40が接続された部分での用紙搬送路におけるジャム処理を行うためのドアである。両面装置40から見れば、本体上部ドア14は、両面装置40の本体側最近傍の用紙搬送路におけるジャム処理を行うためのドアである。さらに、内部排出口ドア15は、排出装置50の本体側最近傍の用紙搬送路におけるジャム処理を行うためのドアである。これら3つのドアが設けられた位置の用紙搬送路には、図示しないジャムセンサが配置され、この部分でのジャム発生を検知するようになっている。
【0027】
そして、周辺装置においてジャムが発生した状態で通信異状となった場合には、そのジャム発生個所の本体側最近傍の用紙搬送路におけるジャム処理を行うためのドアが設けられた部分(また、その個所は、搬送路にジャムセンサが設けられた部分でもある)において、ジャム発生として取り扱い、複写装置の操作パネル上にジャム発生を表示する。その後、ユーザが当該個所(疑似的にジャム発生として取り扱った個所=周辺装置において発生したジャム位置の直上流に設けられたジャムセンサの位置)のジャム処理動作を行うために当該ドア(周辺装置で発生したジャム個所の本体側最近傍のドア)を開閉したら、周辺装置において発生したジャムが解除されたものとして取り扱うようにする。
【0028】
この処理について具体的に説明する。
例えば、給紙部32でジャムと通信異常が併発した(ジャム発生を検知した後に通信異常となった)場合には、その本体側最近傍の用紙搬送路におけるジャム処理を行うためのドアが設けられた部分、すなわち給紙部31のドア33に係わるジャムが発生したとして取り扱う。これは、ドア33が設けられた部分の用紙搬送路に配置されたジャムセンサがシャムを検知したとして取り扱うものである。これにより、複写装置の操作パネル上にドア33に係わるジャム発生が表示される。ユーザがこの表示を見て、ドア33を開いた後にドア33を閉鎖したタイミングで、給紙部32でのジャムを(もちろん給紙部31での疑似的ジャムも)解除する。このようにすることで、(通信異常により情報を取得できない)周辺機で発生したジャムをユーザが認識することができ、また、ユーザのジャム処理動作(ドア開閉)によってジャム解除として装置を動作可能とすることができる。
【0029】
この場合の装置状態としては、給紙部32でジャムと通信異常が発生しているので、従来であれば、給紙部32のジャム処理を行ったとしてもジャム解除の情報が本体10に伝達されないので、システムは異常解除待ちで使用不能となってしまう。しかし、本実施形態では、通信異常により情報を取得できないにもかかわらず、給紙部32でのジャムを(もちろん給紙部31での疑似的ジャムも)解除されたとして取り扱うことにより、異常解除待ち状態を解消してシステムが運転可能となる。この場合、給紙部32は通信異常のために使用できず、上側の給紙部31を使用した動作となる。
【0030】
また、例えば、給紙部31でジャムと通信異常が併発した(ジャム発生を検知した後に通信異常となった)場合には、その本体側最近傍の用紙搬送路におけるジャム処理を行うためのドアが設けられた部分、すなわち本体ドア13に係わるジャムが発生したとして取り扱う。これにより、複写装置の操作パネル上に本体ドア13に係わるジャム発生が表示される。ユーザがこの表示を見て、本体ドア13を開いた後にドア13を閉鎖したタイミングで、給紙部31でのジャムを(もちろん本体のドア13に対応する搬送路での疑似的ジャムも)解除する。
【0031】
この場合の装置状態としては、給紙装置40が通信異状により使用できないが、すでに給紙された用紙に対する画像形成動作とその用紙の排出が可能となるであろう。また、他に手差し給紙装置などがあれば、その給紙装置を使用した複写動作も可能となる。
【0032】
また、同じように、両面装置40でジャムと通信異常が併発した(ジャム発生を検知した後に通信異常となった)場合には、その本体側最近傍の用紙搬送路におけるジャム処理を行うためのドアが設けられた部分、すなわち本体上部ドア14に係わるジャムが発生したとして取り扱う。これにより、複写装置の操作パネル上に本体上部ドア14に係わるジャム発生が表示される。ユーザがこの表示を見て、本体上部ドア14を開いた後にドア14を閉鎖したタイミングで、両面装置40でのジャムを(もちろん本体上部ドア14に対応する搬送路での疑似的ジャムも)解除する。
【0033】
この場合の装置状態としては、両面装置40が通信異状により使用できないが、両面装置40を使用しない用紙片面への複写動作が可能となる。
【0034】
また、同じように、排出装置50でジャムと通信異常が併発した(ジャム発生を検知した後に通信異常となった)場合には、その本体側最近傍の用紙搬送路におけるジャム処理を行うためのドアが設けられた部分、すなわち内部排出口ドア15に係わるジャムが発生したとして取り扱う。これにより、複写装置の操作パネル上に内部排出口ドア15に係わるジャム発生が表示される。ユーザがこの表示を見て、内部排出口ドア15を開いた後にドア15を閉鎖したタイミングで、排出装置50でのジャムを(もちろん内部排出口ドア15に対応する搬送路での疑似的ジャムも)解除する。
【0035】
この場合の装置状態としては、排出装置50が通信異状により使用できないが、内部排出トレイ12(図1)への用紙排出による装置動作が可能となる。
【0036】
このように、周辺装置においてジャムが発生した状態で通信異状となった場合には、そのジャム発生個所の本体側最近傍の用紙搬送路におけるジャム(疑似的ジャム)発生として取り扱い、これをユーザが手動解除した後にシステムを運転可能とすることにより、周辺機における異常解除待ち状態を解消して装置を稼動可能とすることができる。
【0037】
ところで、周辺装置においてジャムが発生した状態で通信異状となったときに、上記のように疑似的ジャムを発生させそれをユーザが手動解除したらシステムを運転可能とするのではなく、システムが自動的に周辺装置におけるジャムを解除として取り扱い、運転可能状態とするようにしても良い。
【0038】
例えば、給紙部32でジャムと通信異常が併発した場合には、通信異状発生により直ちに給紙部32のジャム解除として取り扱い、システムを運転可能とする。このときの装置状態は、通信異常発生中の給紙部32を使用することはできないが、上段の給紙部31を用いた運転が可能である。
【0039】
その他の周辺装置においてジャムと通信異常が併発した場合も同様であり、その周辺装置におけるジャムを直ちにジャム解除として取り扱い、システムを運転可能とする。
【0040】
ただし、このように処理した場合には、ユーザが装置近傍にいなかった場合には異状発生を知ることができないため、複写装置の操作パネル上に、周辺機におけるジャムを自動的に解除した旨の表示を行う。これにより、ユーザは周辺機における異状発生を知ることができ、後から周辺機のジャム処理を行うことができる。
【0041】
このように、周辺装置においてジャムが発生した状態で通信異状となったときに、自動的に周辺装置におけるジャムを解除として取り扱い、運転可能状態とすることにより、システムの異常解除待ち状態を解消して縮退運転を行うことが可能となる。
【0042】
そして、本実施形態の複写装置では、上記説明した手動解除(周辺装置においてジャムが発生した状態で通信異状となったときに、疑似的ジャムを発生させ、この疑似的ジャムが解消されたら装置を運転可能とする処理)と自動解除(周辺装置においてジャムが発生した状態で通信異状となったときに、自動的に周辺装置におけるジャムを解除として取り扱い、運転可能状態とする処理)のどちらの処理を行わせるかをユーザが選択できるようにしている。
【0043】
具体的には、複写装置の操作パネル上に、上記2つの処理のどちらかを設定するための入力手段(例えば、入力ボタン,入力キー等)を設け、該入力手段で設定された処理を装置が行うようにする。その場合の制御を図4のフローチャートにより説明する。なお、この制御は複写装置本体10のCPU101(図2)が処理するものとする。
【0044】
図4のフローチャートに示すように、ある周辺機でジャムが発生した(S1)状態で、その周辺機との通信異状が発生した(S2)場合には、上記入力手段による設定が手動解除か自動解除かを判断し(S3)、手動解除が設定されている場合には、ジャム発生した周辺機の本体側最近傍の用紙搬送路における位置で疑似的ジャムを発生させ(S4)、この疑似的ジャムの処理が終了したか否かをその疑似ジャム個所でのドア開閉検知により判断し(S5)、疑似的ジャムの処理が終了すれば当該周辺機のジャム解除とする(S6)。
【0045】
一方、S3で自動解除が設定されている場合には、直ちに当該周辺機のジャム解除とし(S7)、操作部上に当該周辺機のジャム自動解除を行ったことを表示する(S8)。
【0046】
以上、本発明を図示の実施形態により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、複写装置に限らず、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に本発明を適用することができる。また、作像方式も一例であり、種々の方式のものに適用することができる。
【0047】
さらに、周辺装置も一例であり、給紙装置や両面装置あるいは排出装置以外の周辺装置を画像形成装置本体に接続する場合にも本発明を適用することができる。例えば、排出装置としてのソータやステープラ以外にも、例えば紙折り装置などの後処理装置を接続することもできる。
【0048】
また、周辺装置の構造も本実施形態に限定されるものではない。例えば給紙装置としては1段のものでも良いし、3段以上のものでも良い。また、両面装置や排出装置の構造も任意のものを採用することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、周辺機にジャム処理のためのドアが設けられ、該ドアの開放時に画像形成装置本体と当該周辺機との通信異状が発生した場合、該ドアに係るジャムが発生していなければ、当該周辺機との通信異状発生検知により当該ドアを「閉鎖」として扱い制御するので、その通信異常が発生中の周辺機を使用しないで画像形成装置を縮退運転することが可能となる。そのため、システム全体が異常解除待ちとなることを防ぎ、画像形成装置を使用することができる。
【0050】
請求項2の構成により、周辺機でジャム発生中に画像形成装置本体と当該周辺機との通信異状が発生した場合、ジャム発生個所の本体側最近傍の用紙搬送路におけるジャム処理を行うためのドアに係るジャム発生として取り扱い、該ジャム発生として取り扱ったドアの開閉により当該周辺機でのジャム解除とするので、周辺機での異状をユーザが認識でき、また、ユーザのジャム処理(ドア開閉)により周辺機における異常解除待ち状態を解消して装置を稼動可能とすることができる。
【0051】
請求項3の構成により、周辺機でジャム発生中に画像形成装置本体と当該周辺機との通信異状が発生した場合、該通信異状発生検知により当該周辺機でのジャム解除とするので、周辺機でジャムと通信異状が併発した場合でも自動的に画像形成装置を縮退運転することができる。
【0052】
請求項4の構成により、周辺機との通信異状発生検知により当該周辺機でのジャム解除とするときに、当該周辺機との通信異状発生検知によりジャム解除したことを表示する表示手段を備えるので、周辺機でのジャムを自動的に解除したことをユーザに通知することができ、周辺機におけるジャム処理をユーザに促すことができる。
【0053】
請求項5の構成により、周辺機でジャム発生中に画像形成装置本体と当該周辺機との通信異状が発生した場合、ジャム発生個所の本体側最近傍の用紙搬送路におけるジャム処理を行うためのドアに係るジャム発生として取り扱い、該ジャム発生として取り扱ったドアの開閉により当該周辺機でのジャム解除とするか、該通信異状発生検知により当該周辺機でのジャム解除とするかを設定するための設定手段を備えるので、ユーザの好みに応じた態様での画像形成装置の縮退運転を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例である複写装置の概略を示す構成図である。
【図2】その複写装置における制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】その複写装置に設けられたジャム処理用ドアを示す概略構成図である。
【図4】その複写装置における周辺機ジャムの手動解除又は自動解除の選択処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像形成装置本体
11 用紙搬送経路
12 内部排出口
13 本体ドア
14 本体上部ドア
15 内部排出口ドア
30 給紙装置
33,34 給紙部ドア
40 両面装置
50 排出装置
101 CPU

Claims (5)

  1. シリアル通信により画像形成装置本体と周辺機とで制御情報を交換する画像形成装置において、
    前記周辺機にジャム処理のためのドアが設けられ、該ドアの開放時に画像形成装置本体と当該周辺機との通信異状が発生した場合、該ドアに係るジャムが発生していなければ、当該周辺機との通信異状発生検知により当該ドアを「閉鎖」として扱い制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記周辺機でジャム発生中に画像形成装置本体と当該周辺機との通信異状が発生した場合、ジャム発生個所の本体側最近傍の用紙搬送路におけるジャム処理を行うためのドアに係るジャム発生として取り扱い、該ジャム発生として取り扱ったドアの開閉により当該周辺機でのジャム解除とすることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記周辺機でジャム発生中に画像形成装置本体と当該周辺機との通信異状が発生した場合、該通信異状発生検知により当該周辺機でのジャム解除とすることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記周辺機との通信異状発生検知により当該周辺機でのジャム解除とするときに、当該周辺機との通信異状発生検知によりジャム解除したことを表示する表示手段を備えることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記周辺機でジャム発生中に画像形成装置本体と当該周辺機との通信異状が発生した場合、ジャム発生個所の本体側最近傍の用紙搬送路におけるジャム処理を行うためのドアに係るジャム発生として取り扱い、該ジャム発生として取り扱ったドアの開閉により当該周辺機でのジャム解除とするか、該通信異状発生検知により当該周辺機でのジャム解除とするかを設定するための設定手段を備えることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
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