JP3715207B2 - ワイヤハーネス - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体としての自動車に配索されるワイヤハーネスに関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体としての自動車は、例えば、ABS(Antilock Brake System)や、エンジン制御システムや、ヘッドランプシステムや、ワイパ駆動システムや、テールランプシステムなどの種々のシステムが装備されている。これらのシステムは、それぞれ複数の補機などを備えている。
【0003】
このため、前記自動車は、前述した補機間又は、前記システム間などを接続するワイヤハーネスを配索している。前述した各補機は、他のシステムが用いない特有の信号と、例えば、電源からの電力やスピード信号などの他のシステムと共用する共用信号と、が前述したワイヤハーネスによって伝えられる。
【0004】
前記ワイヤハーネスは、複数の電線と、これらの電線それぞれの端部に取り付けられた複数のコネクタなどを備えている。前記ワイヤハーネスを組み立てる際には、前記システム毎に対応するサブハーネスを複数組み立てた後、これらのサブハーネスを互いに組み付ける。これらのサブハーネスは、それぞれ、複数の電線と、該電線の端部に取り付けられた端子金具と、該端子金具の少なくとも一つを収容するコネクタハウジングと、を備えている。前記端子金具と前記コネクタハウジングとがコネクタを構成する。
【0005】
前記システムに前述した共用信号を伝えるために、前記サブハーネスを互いに組み付ける際に、一つのサブハーネスの電線と他のサブハーネスの電線とを互いに電気的に接続する必要が生じる。さらに、一つのサブハーネスの端子金具を、他のサブハーネスのコネクタハウジング内に挿入する必要が生じる。
【0006】
このため、従来から前述したサブハーネスを互いに組み付けるワイヤハーネスの最終組立工程などにおいて、周知の端子金具を用いて圧着したり、抵抗溶接機などによって熱圧着して、電線同士を接合(ジョイント)してきた。さらに、前記ワイヤハーネスの最終組立工程などにおいて、一つのサブハーネスの端子金具を、他のサブハーネスのコネクタハウジング内に挿入する所謂後嵌め作業を行ってきた。
【0007】
前述した構成のワイヤハーネスを製造する際には、まず、例えば、特開平10−154568号公報などに示された圧接機や特開平9−115639号公報などに示された圧着機を用いて電線の端部それぞれに端子を圧着または圧接して取り付ける。
【0008】
そして、特開平10−112229号公報などに示されたジョイント圧着機や抵抗溶接機などを用いて前記接合部を形成してきた。さらに、前記特開平10−112229号公報などに示された挿入装置などを用いて、前記端子をコネクタハウジングの端子収容室内に挿入して、前記従来のワイヤハーネスを製造してきた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のワイヤハーネスの最終組立工程などでは、互いに組み付けられるサブハーネスを、前述したジョイント圧着機や抵抗溶接機などに搬送する必要が生じるとともに、前述した挿入装置に搬送する必要があった。
【0010】
即ち、前記サブハーネス同士を互いに組み付ける際に、前記ジョイント圧着機や抵抗溶接機などへ搬送したり、これらのジョイント圧着機や抵抗溶接機から前述した挿入装置へ搬送する手間が生じて、製造にかかる所要時間が長時間化する傾向となっていた。
【0011】
さらに、前述したジョイント圧着機や抵抗溶接機では、互いに圧着または熱圧着する電線同士を所定の位置に位置決めする必要があるなどの、接合部自体を形成する際にかかる手間が増加する傾向となっていた。このため、前記従来のワイヤハーネスは製造にかかる所要時間がより一層長時間化して、生産効率が低下する傾向となっていた。
【0012】
したがって、本発明の目的は、生産効率の低下を抑制できるワイヤハーネスを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のワイヤハーネスは、複数の補機を搭載する自動車に配索されかつ前記補機間を接続するワイヤハーネスにおいて、前記自動車は機能を実現しかつ前記補機を複数有するシステムを複数備えているとともに、前記システムそれぞれに対応して設けられ、かつ複数のコネクタとこれらのコネクタを相互に接続する電線とを有しているとともに、該システム特有の信号を伝送するシステムサブハーネスと、複数の第2コネクタとこれらの第2コネクタを相互に接続する第2電線とを有し、かつ前記複数のシステムのうち少なくとも二つ以上のシステムが共用する共用信号を伝送する共用サブハーネスと、を備え、複数の補機のうち少なくとも一つの補機には、対応するシステムサブハーネスの少なくとも一つのコネクタと、前記共用サブハーネスの少なくとも一つの第2コネクタと、が接続することを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載の本発明のワイヤハーネスは、請求項1に記載のワイヤハーネスにおいて、同一の補機に接続する前記システムサブハーネスのコネクタと前記共用サブハーネスの第2コネクタとは、一方が係合部を備え、かつ他方が前記係合部と係合する係合受け部を備えているとともに、前記係合部と係合受け部とが互いに係合して、前記同一の補機に接続することを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の本発明のワイヤハーネスは、請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスにおいて、前記共用サブハーネスの複数の第2コネクタのうち一つは、前記共用信号が入力される入力用コネクタであり、他は前記補機と接続する補機用コネクタであるとともに、前記共用サブハーネスは、前記入力用コネクタと前記補機用コネクタとの双方と前記第2電線を介して接続される分岐ユニットを備えており、前記分岐ユニットは、前記入力用コネクタから入力した共用信号を、該共用信号を必要とする補機と接続する補機用コネクタに分配することを特徴としている。
【0016】
請求項4に記載の本発明のワイヤハーネスは、請求項3に記載のワイヤハーネスにおいて、前記分岐ユニットは、前記第2電線が圧接可能な圧接端子を複数並べて保持する絶縁体と、並設される複数の圧接端子のうち隣り合う圧接端子を互いに接続可能な第1接続手段と、前記圧接端子が互いに重ねられた際に、重なる圧接端子を互いに接続可能な第2接続手段と、を備え、複数の圧接端子を保持した前記絶縁体が複数積層されて、ジョイントコネクタをなしていることを特徴としている。
【0017】
請求項5に記載の本発明のワイヤハーネスは、請求項3に記載のワイヤハーネスにおいて、前記分岐ユニットは、前記第2電線を圧接可能な電線接続部と他の端子金具と接続可能な電気接触部とを平面形状がL字状となる位置に配した第2圧接端子と、前記第2圧接端子を、互いに交差する二方向に沿って並べて保持する第2絶縁体と、互いに重なる第2圧接端子の電気接触部を接続可能な接続片と、を備え、前記第2圧接端子を保持した第2絶縁体が複数積層され、かつ前記接続片が互いに重なる第2圧接端子の電気接触部を接続していることを特徴としている。
【0018】
請求項6に記載の本発明のワイヤハーネスは、請求項3に記載のワイヤハーネスにおいて、前記分岐ユニットは、絶縁性の基板と、該基板から立設しかつ前記第2電線を圧接可能であるとともに前記基板の縁部に複数設けられたタブと、前記基板の表面に形成されかつ前記入力用コネクタから入力した共用信号を該共用信号を必要とする補機に接続する補機用コネクタに分配できるパターンにしたがって、前記複数のタブを互いに電気的に接続する導体パターンと、を備えたことを特徴としている。
【0019】
請求項1に記載された本発明によれば、システム毎に対応したシステムサブハーネスと、複数のシステムが共用する共用信号を伝送する共用サブハーネスとに分かれている。そして、補機にシステムサブハーネスのコネクタと共用サブハーネスの第2コネクタとを接続する。
【0020】
このため、サブハーネス同士を互いに組み付ける最終組立工程において、サブハーネス間の電線同士を接続する必要がない。また、システムサブハーネスのコネクタと、共用サブハーネスの第2コネクタと、が同一の補機に接続する。このため、サブハーネス同士を互いに組み付ける最終組立工程において、一つのサブハーネスの端子金具を他のサブハーネスのコネクタハウジング内に挿入する必要がない。
【0021】
請求項2に記載された本発明によれば、同一の補機に接続するシステムサブハーネスのコネクタと、共用サブハーネスの第2コネクタとは、互いに係合する。このため、補機と前記コネクタなどとを接続する接続箇所の機械的な寸法を抑制できる。
【0022】
請求項3に記載された本発明によれば、共用サブハーネスの分岐ユニットが入力用コネクタから入力した共用信号を、補機用コネクタに分配する。このため、システムサブハーネスの各コネクタと、共用サブハーネスの各補機用コネクタとを、所望の補機に接続することによって、各システムを構成する各補機に必要な信号を確実に伝送することができる。
【0023】
このため、サブハーネス同士を互いに組み付ける最終組立工程において、サブハーネス間の電線同士を接続する必要が確実に生じないとともに、一つのサブハーネスの端子金具を他のサブハーネスのコネクタハウジング内に挿入する必要が確実に生じない。
【0024】
請求項4に記載された本発明によれば、互いに積層される複数の絶縁体が圧接端子を並設する。第1接続手段が互いに並設された圧接端子同士を接続可能である。第2接続手段が互いに重なる圧接端子同士を接続可能である。このため、前記絶縁体が積層されると、互いに接続しなければならない隣り合う圧接端子を第1接続手段が接続し、互いに接続しなければならない互いに重なる圧接端子を第2接続手段が接続する。したがって、分岐ユニットは、圧接端子に圧接される電線同士を、所望のパターンにしたがって確実に接続できる。
【0025】
請求項5に記載された本発明によれば、互いに積層される複数の第2絶縁体が第2圧接端子を、互いに交差する二方向に沿って並設する。接続片が互いに重なる第2圧接端子同士を接続可能である。このため、前記第2絶縁体が積層されると、二方向に沿って並設された第2圧接端子のうち同一の電線が圧接した第2圧接端子が互いに接続し、互いに接続しなければならない互いに重なる圧接端子を前記接続片が接続する。したがって、分岐ユニットは、第2圧接端子に圧接される電線同士を、所望のパターンにしたがってより確実に接続できる。
【0026】
請求項6に記載された本発明によれば、絶縁性の基板の表面に形成された導体パターンが、前記入力用コネクタから入力した共用信号を、該共用信号を必要とする補機と接続する補機用コネクタに分配できるパターンにしたがって形成されている。このため、タブに圧接された電線同士を、前記入力用コネクタから入力した共用信号を、該共用信号を必要とする補機と接続する補機用コネクタに分配できるパターンにしたがって、より確実に接続できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネス1を図1ないし図20を参照して説明する。本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネス1(図1に示す)は、移動体としての自動車に配索される。
【0028】
前記自動車は、例えば、ABS(Antilock Brake System)や、エンジン制御システムや、ヘッドランプシステムや、ワイパ駆動システムや、テールランプシステムなどの種々のシステムを備えている。これらのシステムは、前記自動車を有する種々の機能を実現するために用いられる。これらのシステムは、それぞれ前記自動車の一つの機能を実現する。前記システムは、各種の補機4(図1などに示す)などを備えている。即ち、これらの補機4は、前記自動車に搭載されている。
【0029】
前述したABSは、前記自動車の車輪のブレーキ装置の制動力を増減させるアクチュエータと、該アクチュエータなどを制御するECU(Electronic Control Unit)などを備えている。これらのアクチュエータとECUとが、前述した補機4である。前記エンジン制御システムは、燃料噴射装置と、点火装置と、これらを制御するECU(Electronic Control Unit)などを備えている。これらの燃料噴射装置と点火装置とECUとが、前述した補機4である。
【0030】
ヘッドランプシステムは、ヘッドランプ(前照灯ともいう)と、スイッチ装置などを備えている。ヘッドランプは、比較的遠くまで光を照射する走行用ビームと比較的近くまでしか光を照射しないすれ違いビームとが切換可能である。前記スイッチ装置は、ヘッドランプの点灯・消灯及び前述したビームの切換を操作するためのものである。ヘッドランプとスイッチ装置などが前述した補機4である。
【0031】
ワイパ駆動システムは、ワイパブレードを回動させるためのモータと、スイッチ装置などを備えている。前記モータは、前記ワイパブレードを間欠的に回動させる間欠作動と、前記ワイパブレードを連続的に回動させる連続作動と、が切換可能である。前記スイッチ装置は、ワイパブレードを回動させるか否か及び前記間欠作動と前記連続作動との切換を操作するためのものである。前記モータと前記スイッチ装置などが前述した補機4である。
【0032】
テールランプシステムは、夜間などに存在を示すために使用されるテールランプ(尾灯ともいう)と、該テールランプの点灯・消灯を操作するためのスイッチ装置などを備えている。これらのテールランプとスイッチ装置などが前述した補機4である。
【0033】
図1に示されたワイヤハーネス1は、前述した移動体としての自動車などに配索されて、前述したシステム間や補機4間を接続して、各補機4にバッテリなどの電源から供給される電力や、各種の信号等を伝送する。
【0034】
ワイヤハーネス1は、図1に示すように、第1のシステムサブハーネス11(図3に示す)と、第2のシステムサブハーネス12(図4に示す)と、第3のシステムサブハーネス13(図5に示す)と、第4のシステムサブハーネス14(図6に示す)と、第5のシステムサブハーネス15(図7に示す)と、共用サブハーネス6(図2に示す)と、を備えている。
【0035】
第1のシステムサブハーネス11は、前述したABSなどの自動車の第1のシステムに対応して設けられる。第2のシステムサブハーネス12は、前述したエンジン制御システムなどの自動車の第2のシステムに対応して設けられる。第3のシステムサブハーネス13は、前述したヘッドランプシステムなどの自動車の第3のシステムに対応して設けられる。
【0036】
第4のシステムサブハーネス14は、前述したワイパ駆動システムなどの自動車の第4のシステムに対応して設けられる。第5のシステムサブハーネス15は、前述したテールランプシステムなどの自動車の第5のシステムに対応して設けられる。このように、前述したシステムサブハーネス11,12,13,14,15は、前述した自動車の各システムに対応して設けられている。
【0037】
前述したシステムサブハーネス11,12,13,14,15は、図3ないし図7に示すように、それぞれ、複数の電線2(以下システムサブハーネスの電線を符号2aで示す)と、複数のコネクタ3(後述するように共用サブハーネス6と同一の補機4に接続するものを以下符号3aまたは符号3bで示し、他を以下符号3で示す)と、を備えている。電線2aは、それぞれ、導体などからなる芯線と、この芯線を覆う絶縁材料などからなる被覆部と、を備えたいわゆる被覆電線となっている。
【0038】
コネクタ3,3a,3bは、前記電線2aの端部に取り付けられている。即ち、前記電線2aは、前記コネクタ3,3a,3bを相互に電気的に接続している。前記コネクタ3,3a,3bは、対応するシステムの各補機4のコネクタ5(図11に示す)にコネクタ結合する。なお、このコネクタ5のコネクタハウジング5aは、筒状に形成された所謂雌型のハウジングとなっている。
【0039】
前記コネクタ5のコネクタハウジング5aは、図示しないロック穴と、複数の端子収容室5dと、を備えている。ロック穴は、コネクタハウジング5aを構成する複数の周壁5bのうち一つの内面から凹に形成されている。端子収容室5dは、コネクタハウジング5a内に設けられている。端子収容室5dは、それぞれ、図示しない周知の雄型の端子金具を収容する。該雄型の端子金具は、勿論、導電性の金属などからなり、電線を接続する電線接続部と、帯板状のタブと、を備えている。
【0040】
第1のシステムサブハーネス11は、他のサブハーネス12,13,14,15が対応するシステムには不要で、かつ、前述したABSなどの対応するシステムの補機4に必要な信号を伝える。即ち、第1のシステムサブハーネス11は、対応する第1のシステムしか用いない、該第1のシステム特有の信号を伝送する。
【0041】
第2のシステムサブハーネス12は、他のサブハーネス11,13,14,15が対応するシステムには不要で、かつ、前述したエンジン制御システムなどの対応するシステムの補機4に必要な信号を伝える。即ち、第2のシステムサブハーネス12は、対応する第2のシステムしか用いない、該第2のシステム特有の信号を伝送する。
【0042】
第3のシステムサブハーネス13は、他のサブハーネス11,12,14,15が対応するシステムには不要で、かつ、前述したヘッドランプシステムなどの対応するシステムの補機4に必要な信号を伝える。即ち、第3のシステムサブハーネス13は、対応する第3のシステムしか用いない、該第3のシステム特有の信号を伝送する。
【0043】
第4のシステムサブハーネス14は、他のサブハーネス11,12,13,15が対応するシステムには不要で、かつ、前述したワイパ駆動システムなどの対応するシステムの補機4に必要な信号を伝える。即ち、第4のシステムサブハーネス14は、対応する第4のシステムしか用いない、該第4のシステム特有の信号を伝送する。
【0044】
第5のシステムサブハーネス15は、他のサブハーネス11,12,13,14が対応するシステムには不要で、かつ、前述したテールランプシステムなどの対応するシステムの補機4に必要な信号を伝える。即ち、第5のシステムサブハーネス15は、対応する第5のシステムしか用いない、該第5のシステム特有の信号を伝送する。
【0045】
このように、前述したシステムサブハーネス11,12,13,14,15は、それぞれ対応するシステム特有の信号を伝送し、コネクタ3,3a,3bが各補機4のコネクタ5にコネクタ結合することによって、前記特有の信号を対応するシステムの各補機4に伝える。
【0046】
共用サブハーネス6は、図2に示すように、複数の電線2(以下共用サブハーネスの電線を符号2bで示す)と、複数の第2コネクタ7(以下後述するようにシステムサブハーネスと同一の補機4に接続するものを符号7aで示し、後述する入力用コネクタを符号7bで示す)と、分岐ユニット8(図20に示す)と、を備えている。電線2bは、それぞれ、導体などからなる芯線と、この芯線を覆う絶縁材料などからなる被覆部と、を備えたいわゆる被覆電線となっている。なお、電線2bは、本明細書に記した第2電線である。
【0047】
前記第2コネクタ7a,7bは、前記電線2bの端部に取り付けられている。即ち、電線2bは、前記第2コネクタ7a,7bを相互に電気的に接続している。これらの第2コネクタ7a,7cのうち一つのコネクタ7bは、入力用コネクタである。入力用コネクタ7bは、外部機器9(図1に示す)の図示しないコネクタにコネクタ結合する。
【0048】
前記外部機器9は、前記自動車に装備され、前述したシステムサブハーネス11,12,13,14,15が対応するシステムのうち少なくとも二つ以上のシステムが必要な共用信号を、ワイヤハーネス1に伝送する。外部機器9は、例えば、周知のECU(Electronic Control Unit)や、電気接続箱(ジャンクションボックスともいう)などである。
【0049】
このため、入力用コネクタ7bは、前記外部機器9を介して前述した共用信号が入力される。
【0050】
なお、前記共用信号は、バッテリなどの電源から供給される電力(以下PWR信号と示す)と、アース(以下GND信号と示す)と、スイッチ照明増大信号(以下ILL+信号と示す)と、スイッチ照明縮小信号(以下ILL−信号と示す)と、一対の多重通信信号と、自動車の走行状態を示す各種の信号(以下SIG信号と示す)と、を含んでいる。
【0051】
本明細書で記載された共用信号に含まれるGND信号とは、アース回路と電位が等しくなるように、該アース回路に接続していることを示している。
【0052】
前記ILL+信号は、前述した補機4としての各種のスイッチ装置の表示部の照明を明るくするための信号である。前記ILL−信号は、前述したスイッチ装置の表示部の照明を暗くするための信号である。スイッチ装置の表示部は、例えば、各種の目盛やシンボルであり、該スイッチ装置の設定状況などを示すものである。前記スイッチ装置の表示部の照明は、自動車の乗員などに前記設定状況などを知らせるために用いられる。前記ILL+信号が連続して前記スイッチ装置に多く入力すると、前記照明が徐々に明るくなり、前記ILL−信号が連続して前記スイッチ装置に多く入力すると、前記照明が徐々に暗くなる。
【0053】
一対の多重通信とは、一対の電線それぞれに、プラスの電位の信号とマイナスの電位の信号とを同時に流すことである。一対の多重通信は、前述したように、一対の電線に互いに逆位相の信号を同時に流すことにより、これらの一対の電線によって伝送される信号のノイズを抑制するものである。前記多重通信信号とは、これら一対の電線それぞれに流れる信号を示しており、以下MPX+信号及びMPX−信号と示す。
【0054】
SIG信号とは、例えば、自動車の走行速度を示す速度信号や、エンジン回転数を示すエンジン回転数信号や、ブレーキペダルが操作されたことを示すブレーキペダル操作信号や、変速操作装置(オートマチックトランスミッション搭載車両の変速操作装置)の操作位置(所謂シフトポジション)を示すシフトポジション信号や、ドアが開いていることを示すドアポジション信号や、パーキングブレーキ(所謂サイドブレーキ)が操作されたことを示すパーキングブレーキ信号などである。
【0055】
第2コネクタ7a,7bのうち他のコネクタ7aは、補機用コネクタである。補機用コネクタ7aは、前述した共用信号を必要とする補機4に対応して設けられる。補機用コネクタ7aは、前記共用信号を必要とする補機4のコネクタ5にコネクタ結合する。すなわち、補機用コネクタ7aは、前記共用信号を用いる補機4と接続する。
【0056】
前述したシステムサブハーネス11,12,13,14,15のコネクタ3,3a,3bのうち一部のコネクタ3a,3bは、前記補機用コネクタ7aと同一の補機4のコネクタ5にコネクタ結合する。
【0057】
同一の補機4のコネクタ5にコネクタ結合するコネクタ3a,3b,7aは、それぞれ、図10に示すコネクタハウジング16,17,18と、端子金具19と、を備えている。コネクタハウジング16,17,18は、それぞれ、絶縁性の合成樹脂からなりかつ端子収容溝16a,17a,18aを備えている。前記コネクタハウジング16,17,18は、それぞれ、端子収容溝16a,17a,18aを一方向に沿って並べている。これらの端子収容溝16a,17a,18aは、それぞれ、直線状に延びている。これらの端子収容溝16a,17a,18aは、互いに平行である。
【0058】
図示例では、前記コネクタハウジング16,17,18のうち一つのコネクタハウジング16は、端子収容溝16aを10本備えている。他の一つコネクタハウジング17は、端子収容溝17aを5本備えている。更に他の一つコネクタハウジング18は、端子収容溝18aを4本備えている。
【0059】
端子金具19は、導電性を有する板金などを折り曲げて形成されている。端子金具19は、筒状の電気接触部19aと、該電気接触部19aに連なる電線接続部19bと、を備えている。電気接触部19aは、内側に前記コネクタ5の端子金具(雄型端子)の図示しないタブが挿入されると、該タブを電気接触部19aの内面に向かって付勢するばね片19dを備えている。ばね片19dが前記タブを電気接触部19aの内面に向かって付勢することによって、前記コネクタ5の端子金具と電気的に接続する。
【0060】
電線接続部19bは、前述した電線2a,2bをかしめるためのかしめ片19cを備えている。かしめ片19cが電線2a,2bをかしめることによって、電線接続部19bは、電線2a,2bと端子金具19とを電気的に接続する。
【0061】
前記コネクタハウジング16,17,18は、互いに係合する係合部20と係合受け部21とを備えている。これらの係合部20と係合受け部21とが互いに係合して、前記コネクタハウジング16,17,18が一体となる。即ち、システムサブハーネス11,12,13,14,15のコネクタ3a,3bと、共用サブハーネス6の第2コネクタ7aとは、一方が係合部20を備え、他方が係合受け部21を備えている。係合部20と係合受け部21とが係合すると、コネクタハウジング16,17,18の端子収容溝16a,17a,18aは互いに平行となる。
【0062】
なお、図示例では、前記コネクタハウジング17,18が前記端子収容溝17a,18aが並ぶ方向に沿って連結し、これらのコネクタハウジング17,18が前記コネクタハウジング16に積層される。このように、図示例では、三つのコネクタハウジング16,17,18が互いに係合する。
【0063】
しかしながら、本発明では、例えば、同一の補機4に、一つのコネクタ3aと一つの補機用コネクタ7aとが接続する際には、図10中に符号16で示すコネクタハウジングを二つ用いて、これら二つのコネクタハウジング16を互いに積層させるようにしても良い。このように、本発明では、端子収容溝16a,17a,18aを任意の本数備えるように、コネクタハウジング16,17,18を構成して、これらのコネクタハウジング16,17,18を任意に組み合わせるようにすればよい。
【0064】
こうして、同一の補機4のコネクタ5にコネクタ結合するコネクタ3a,3b,7aは、係合部20と係合受け部21とが互いに係合して一体となると、蓋22(図11に示す)が取り付けられるとともに、必要に応じてブスバー23(図11に示す)が取り付けられる。蓋22は、絶縁性の合成樹脂などからなり、平板状の蓋本体22aと、前記係合受け部21と、ロックアーム22bと、を備えている。
【0065】
蓋22は、蓋本体22aが、互いに連結した前記コネクタハウジング17,18などに重ねられる。蓋22の係合受け部21には、前記コネクタハウジング17,18の係合部20が係合する。蓋22は、係合受け部21に、前記コネクタハウジング17,18の係合部20が係合して、前記コネクタハウジング16,17,18と固定される。
【0066】
ロックアーム22bは、アーム状に形成されかつ一端が蓋本体22aに連なっている。ロックアーム22bは、他端が蓋本体22aに近づくように弾性変形自在である。ロックアーム22bは、長手方向が、蓋22が固定されるコネクタハウジング16,17,18の端子収容溝16a,17a,18aに沿っている。ロックアーム22bは、外方向に向かって突出したロック突起22cを備えている。ロック突起22cは、前述したコネクタ5のロック穴に係合可能である。
【0067】
ブスバー23は、絶縁性の帯状体23aと、導電性の接触板23bと、を備えている。帯状体23aは、帯板状に形成されている。接触板23bは、帯状体23aの互いに逆に位置する一対の表面それぞれに重ねられている。接触板23bには、前記帯状体23aの表面から接離自在な接触片23cが複数連なっている。これらの接触片23cは、帯状体23aの長手方向に沿って並んでいる。
【0068】
ブスバー23は、前記端子収容溝16a,17a,18aが互いに並ぶ方向に、長手方向が沿う状態で、互いに重なるコネクタハウジング16,17,18間に挿入される。すると、前記接触片23cは、端子収容溝16a,17a,18aに収容された端子金具19と接触する。接触片23cが端子金具19に接触すると、これらの端子金具19は互いに電気的に接続する。ブスバー23は、端子金具19間を電気的に絶縁状態に保つ場合には、絶縁状態に保つ端子金具19と接触する接触片23cが接触板23bから切り離される。
【0069】
同一の補機4のコネクタ5にコネクタ結合するコネクタ3a,3b,7aは、係合部20と係合受け部21とが互いに係合して、互いに一体となるとともに、蓋22が取り付けられる。さらに、コネクタハウジング16,17,18間にブスバー23が挿入されて、これらの端子収容溝16a,17a,18a内に挿入された端子金具19が所望のパターンにしたがって電気的に接続される。
【0070】
そして、図11に示すように、蓋22とブスバー23などと一体となったコネクタ3a,3b,7aは、補機4のコネクタ5のコネクタハウジング5a内に挿入される。すると、他端が蓋本体22aに近づく方向に前記ロックアーム22bが弾性変形する。その後、蓋22とブスバー23などと一体となったコネクタ3a,3b,7aは、ロック穴にロック突起22cが係合して、補機4のコネクタ5とコネクタ結合する。このとき、補機4のコネクタ5の端子金具のタブが、コネクタ3a,3b,7aの端子金具19の電気接触部19a内に侵入して、前記補機4のコネクタ5の端子金具とコネクタ3a,3b,7aの端子金具19とが電気的に接続する。
【0071】
前記分岐ユニット8は、図1及び図2に示すように、入力用コネクタ7bと補機用コネクタ7aとの双方と電線2bを介して接続されている。分岐ユニット8は、図19及び図20などに示すように、圧接端子としてのJC(Joint connector)用圧接端子30(図12に示す)と、絶縁体としての圧接ハウジング40(図15に示す)と、カバーハウジング49と、を備えている。分岐ユニット8は、JC用圧接端子30と、圧接ハウジング40と、をそれぞれ複数備えている。
【0072】
JC用圧接端子30は、導電性の板金などを折り曲げるなどして形成されている。JC用圧接端子30は、図12及び図13などに示すように、電線2bが載置される平坦な連結壁35aと、一対の側壁35bと、電線接続部31と、電気接触部32とを備えている。
【0073】
連結壁35aは、帯板状に形成されている。一対の側壁35bは、それぞれ帯板状に形成されている。一対の側壁35bは、幅方向に沿った連結壁35aの両縁に連なっている。一対の側壁35bは、それぞれ連結壁35aに対し立設している。
【0074】
電線接続部31は、互いに対向する一対の折曲げ片33と、圧接部31aと、を備えている。折曲げ片33は、連結壁35aに対し立設している。折曲げ片33は、折り曲げられることにより連結壁35aに載置された電線2bを保持する。
【0075】
圧接部31aは、それぞれ互いに対向する三対の圧入刃34a,34b,34cを備えている。圧入刃34a,34b,34cは、それぞれ、連結壁35aに対し立設している。三対の圧入刃34a,34b,34cは、それぞれ、側壁35bの内面からこれら一対の側壁35bが互いに近づく方向に突出している。
【0076】
圧入刃34a,34b,34cは、それぞれの間に電線2bを圧入することにより、電線2bの被覆部を切り込んで該電線2bの芯線に接触する。圧入刃34a,34b,34cは、前記電線2bとJC用圧接端子30との間の電気的な接続を確保する。即ち、電線2bと圧接する。
【0077】
電気接触部32は、連結壁35aに開口した開口孔36と、連結壁35aから立設可能な第2接続手段としての接触片37とを備えている。接触片37は、帯状に形成されている。接触片37は、一端が連結壁35aに連なっている。
【0078】
接触片37は、曲げられることによって、前記連結壁35aに対し立設した状態と、図12中の二点鎖線で示すように連結壁35aと平行な状態と、に亘って変位自在となっている。接触片37は、曲げられて一旦連結壁35aに対し立設した状態にされるとこの状態を維持し、連結壁35aに平行な状態にされるとこの状態を維持する。
【0079】
なお、接触片37が連結壁35aに対し立設した状態は接続状態をなしており、接触片37が連結壁35aに沿った状態は絶縁状態をなしている。開口孔36には、図13に示すように、連結壁35aの端部と接触片37とを圧接するための接触ばね片36aが設けられている。
【0080】
前述した構成のJC用圧接端子30は、連結壁35aが互いに平行でかつ間隔存した状態で積み重ねられる。そして、電気接触部32は、図13中下方に位置するJC用圧接端子30の接触片37が図13中上方に位置する他のJC用圧接端子30の開口孔36内に挿入されることによって、互いに積み重ねられたJC用圧接端子30を互いに電気的に接続する。
【0081】
このとき、下方に位置するJC用圧接端子30の接触片37は、上方に位置する他のJC用圧接端子30の連結壁35aと接触ばね片36aとによって挟まれている。
【0082】
JC用圧接端子30は、圧接ハウジング40の端子収容溝41内に圧入される。JC用圧接端子30は、端子収容溝41内に圧入されることで、圧接ハウジング40に収容・保持される。
【0083】
前記端子挿入溝41内に圧入された際に、互いに隣り合うJC用圧接端子30を相互に電気的に接続する際には、図14に示すように、電線接続部31寄りの連結壁35aの端部を相互に連結する連結部39が除去されずに残される。互いに隣り合うJC用圧接端子30を相互に電気的に絶縁状態に保つ際には前記連結部39を連結壁35aから除去する。なお、前記連結部39は、本明細書に記した第1接続手段をなしている。
【0084】
前記接触片37及び連結部39は、圧接ハウジング40が複数積層されて分岐ユニット8が組み立てられた際に、前記入力用コネクタ7bから電線2bを介して入力した共用信号を、電線2bを介して該共用信号を必要とする補機4に接続する補機用コネクタ7aに分配するように、JC用圧接端子30を相互に電気的に接続する。
【0085】
圧接ハウジング40は、絶縁性の合成樹脂などからなり、図15から図20に示すように、矩形状のプレート本体42と、複数の端子収容溝41と、を備えている。プレート本体42は、底壁42aと、底壁42aからそれぞれ立設した複数の隔壁43と、を備えている。底壁42aは、平面形状が略矩形状に形成されている。底壁42aは、略平坦に形成されている。隔壁43は、互いに平行である。隔壁43は、前記底壁42aの幅方向に沿って互いに並設している。
【0086】
前記端子収容溝41は、互いに隣り合う隔壁43と底壁42aとで囲まれている。端子収容溝41は、複数設けられている。これらの端子収容溝41は、隔壁43が並設する方向に沿って、並設している。端子収容溝41は、それぞれ、JC用圧接端子30を収容可能である。
【0087】
圧接ハウジング40は、端子収容溝41内にJC用圧接端子30を収容して、JC用圧接端子30を保持する。このとき、圧接ハウジング40は、複数のJC用圧接端子30を保持する際には、端子収容溝41が並設する方向に沿ってJC用圧接端子30を並設する。
【0088】
圧接ハウジング40は、図17に示すように、複数の端子収容溝41のうち任意に選択される端子収容溝41内にJC用圧接端子30を収容する。圧接ハウジング40はJC用圧接端子30を収容する際には、図16に示すようにそれぞれの端子挿入溝41の一端部41aから挿入される。
【0089】
カバーハウジング49は、その構成が圧接ハウジング40と略同等であるため、構成が圧接ハウジング40と同一箇所には同一符号を付して説明を省略する。カバーハウジング49には、隔壁43が設けられておらず、端子収容溝41が形成されていない。
【0090】
また、前記圧接ハウジング40及びカバーハウジング49は、積層された際に互いを固定する係止部44と係止受け部45とをそれぞれ複数備えている。さらに、圧接ハウジング40は、下方に位置するJC用圧接端子30の接触片37が上方に位置するJC用圧接端子30の開口孔36内へ侵入することを妨げない図示しない孔を複数備えている。
【0091】
前述した構成の分岐ユニット8は、以下に示すように組み立てられる。まず、分岐ユニット8として組み立てられた際に、電線2bを介して入力用コネクタ7bから入力した共用信号を、電線2bを介して該共用信号を必要とする補機4に接続する補機用コネクタ7aに分配できるように、各端子収容溝41内にJC用圧接端子30を収容する。
【0092】
そして、図18に示すように、端子収容溝41に収容されたJC用圧接端子30に電線2bを圧接し、図19に示すように、電線2bを取り付けた状態の圧接ハウジング40を互いに積み重ねる。これらの圧接ハウジング40の図19中の最上方にカバーハウジング49を重ねる。これらの圧接ハウジング40とカバーハウジング49の係止部44と係止受け部45とを互いに係合させて、これらの圧接ハウジング40とカバーハウジング49とを固定する。
【0093】
このように、前記分岐ユニット8は、JC用圧接端子30を収容した圧接ハウジング40を、プレート本体42が互いに平行な状態に積層されることによって、組み立てられる。前記分岐ユニット8は、ジョイントコネクタ(Joint Connector)となる。なお、ジョイントコネクタとは、一般にコネクタハウジング内に収容された複数の端子相互を所定のパターンにしたがって電気的に接続したものをいう。この場合、複数積層される圧接ハウジング40が前記コネクタハウジングに相当する。
【0094】
また、図17ないし図20に示した例では、すべての端子挿入溝41にJC用圧接端子30が収容された状態を示しているが、前記圧接ハウジング40は必ずしもすべての端子挿入溝41にJC用圧接端子30を収容するわけではない。即ち、圧接ハウジング40は、複数の端子挿入溝41のうち必要とされる端子挿入溝41にJC用圧接端子30を収容する。
【0095】
前述した構成の分岐ユニット8は、入力用コネクタ7bから入力した共用信号を、該共用信号を必要とする補機4と接続する補機用コネクタ7aに分配する。図示例では、分岐ユニット8は、図9に示すように、前述した圧接ハウジング40が7枚積層されている。入力用コネクタ7bには7本の電線2bが接続しており、これらの電線2bは、それぞれ、前述したPWR信号とGND信号とILL+信号とILL−信号とMPX+信号とMPX−信号とSIG信号とのうち一つが前記入力用コネクタ7bから入力される。
【0096】
前述した入力用コネクタ7bに接続した電線2bは、7枚積層された圧接ハウジング40のうち互いに異なる圧接ハウジング40に装着されたJC用圧接端子30に接続している。以下、前記PWR信号が入力されるJC用圧接端子30を装着した圧接ハウジング40をPWRハウジング40aと示し、GND信号が入力されるJC用圧接端子30を装着した圧接ハウジング40をGNDハウジング40bと示し、ILL+信号が入力されるJC用圧接端子30を装着した圧接ハウジング40をILL+ハウジング40cと示し、ILL−信号が入力されるJC用圧接端子30を装着した圧接ハウジング40をILL−ハウジング40dと示し、MPX+信号が入力されるJC用圧接端子30を装着した圧接ハウジング40をMPX+ハウジング40eと示し、MPX−信号が入力されるJC用圧接端子30を装着した圧接ハウジング40をMPX−ハウジング40fと示し、SIG信号が入力されるJC用圧接端子30を装着した圧接ハウジング40をSIGハウジング40gと示す。
【0097】
図9では、上から順に、PWRハウジング40aとGNDハウジング40bとILL+ハウジング40cとILL−ハウジング40dとMPX+ハウジング40eとMPX−ハウジング40fとSIGハウジング40gとが積層されている。
【0098】
前述した各ハウジング40a,40b,40c,40d,40e,40f,40gには、それぞれ複数のJC用圧接端子30が装着されている。これらのJC用圧接端子30は、前記接触片37が前述した絶縁状態となっている。このため、前記ハウジング40a,40b,40c,40d,40e,40f,40g間では、JC用圧接端子30は互いに絶縁されている。
【0099】
各ハウジング40a,40b,40c,40d,40e,40f,40gに装着されたJC用圧接端子30は、前記連結部39によって互いに電気的に接続されている。このため、PWRハウジング40aに装着された複数のJC用圧接端子30それぞれにはPWR信号が伝送されており、GNDハウジング40bに装着された複数のJC用圧接端子30それぞれにはGND信号が伝送されており、ILL+ハウジング40cに装着された複数のJC用圧接端子30それぞれにはILL+信号が伝送されており、ILL−ハウジング40dに装着された複数のJC用圧接端子30それぞれにはILL−信号が伝送されており、MPX+ハウジング40eに装着された複数のJC用圧接端子30それぞれにはMPX+信号が伝送されており、MPX−ハウジング40fに装着された複数のJC用圧接端子30それぞれにはMPX−信号が伝送されており、SIGハウジング40gに装着された複数のJC用圧接端子30それぞれにはSIG信号が伝送されている。
【0100】
これらのJC用圧接端子30には、それぞれ電線2bが接続している。これらの電線2bは、前述した各信号を必要とする補機4に接続する補機用コネクタ7aに接続している。
【0101】
図9中に示す一つの補機用コネクタ7a(以下第1補機用コネクタ7aaと呼ぶ)には、PWRハウジング40aとGNDハウジング40bとILL+ハウジング40cとILL−ハウジング40dとMPX+ハウジング40eとのそれぞれに装着されたJC用圧接端子30に接続した電線2bが接続している。即ち、第1補機用コネクタ7aaには、PWR信号とGND信号とILL+信号とILL−信号とMPX+信号とが入力する。
【0102】
図9中に示す他の補機用コネクタ7a(以下第2補機用コネクタ7abと呼ぶ)には、PWRハウジング40aとGNDハウジング40bとILL+ハウジング40cとILL−ハウジング40dとMPX+ハウジング40eとMPX−ハウジング40fとSIGハウジング40gのそれぞれに装着されたJC用圧接端子30に接続した電線2bが接続している。即ち、第2補機用コネクタ7abには、PWR信号とGND信号とILL+信号とILL−信号とMPX+信号とMPX−信号とSIG信号とが入力する。
【0103】
図9中に示す更に他の補機用コネクタ7a(以下第3補機用コネクタ7acと呼ぶ)には、PWRハウジング40aとGNDハウジング40bとILL+ハウジング40cとILL−ハウジング40dとMPX+ハウジング40eとMPX−ハウジング40fとSIGハウジング40gのそれぞれに装着されたJC用圧接端子30に接続した電線2bが接続している。即ち、第3補機用コネクタ7acには、PWR信号とGND信号とILL+信号とILL−信号とMPX+信号とMPX−信号とSIG信号とが入力する。
【0104】
このように、前述した構成の分岐ユニット8は、入力用コネクタ7bから入力した共用信号を、該共用信号を必要とする補機4と接続する補機用コネクタ7aに分配する。
【0105】
前述した構成によって、共用サブハーネス6は、前述したシステムサブハーネス11,12,13,14,15が対応するシステムのうち、少なくとも二つ以上のシステムが必要とする共用信号を伝送するとともに、前述した構成の分岐ユニット8が、入力用コネクタ7bから入力した共用信号を、該共用信号を必要とする補機4と接続する補機用コネクタ7aに分配する。
【0106】
前述した構成のワイヤハーネス1を組み立てる際には、まず、各システムサブハーネス11,12,13,14,15と、共用サブハーネス6と、を組み立てる。各システムサブハーネス11,12,13,14,15を組み立てる際には、まず、電線2aを所望の長さに切断し、該電線2aの両端部に端子金具19を取り付ける。これらの端子金具19をコネクタ3,3a,3bのコネクタハウジング内に挿入する。こうして、各システムサブハーネス11,12,13,14,15を組み立てる。
【0107】
共用サブハーネス6を組み立てる際には、まず、電線2bを所望の長さに切断し、該電線2bの一部の端部などに端子金具19を取り付ける。端子金具19を、入力用コネクタ7bと補機用コネクタ7aのコネクタハウジングに取り付ける。
【0108】
圧接ハウジング40の所望の端子収容溝41にJC用圧接端子30を取り付ける。これらのJC用圧接端子30に、電線2bの他の端部などを圧接する。JC用圧接端子30を装着した圧接ハウジング40を複数積層するなどして、前記分岐ユニット8を組み立てる。こうして、前記共用サブハーネス6を組み立てる。
【0109】
前述したように組み立てられたシステムサブハーネス11,12,13,14,15を、図8に示すように、前記自動車に配索する際の配索パターンにしたがって並べる。
【0110】
これらのシステムサブハーネス11,12,13,14,15に、更に、前記配索パターンにしたがって、共用サブハーネス6を並べる。同一の補機4に接続されるコネクタ3a,3b,7aのコネクタハウジング16,17,18の係合部20と係合受け部21とを互いに係合させて、これらのコネクタハウジング16,17,18を互いに固定する。このとき、ブスバー23を、コネクタハウジング16,17,18間に挿入するとともに、前記蓋22も取り付ける。こうして、前述した構成のワイヤハーネス1が得られる。各コネクタ3,3a,3b,7a,7bを、対応するシステムの補機4のコネクタ5及び外部機器9のコネクタにコネクタ結合させて、前記ワイヤハーネス1を自動車に配索する。
【0111】
本実施形態によれば、ワイヤハーネス1が自動車のシステム毎に設けられかつこれらシステム特有の信号を伝送するシステムサブハーネス11,12,13,14,15と、複数のシステムが共用する共用信号を伝送する共用サブハーネス6とに分かれている。このため、各サブハーネス11,12,13,14,15,6を組み立てた後、これらのサブハーネス11,12,13,14,15,6を互いに束ねることで、各コネクタ3,3a,3b,7a,7bを各補機4のコネクタ5にコネクタ結合させることが可能となる。
【0112】
したがって、サブハーネス11,12,13,14,15,6を互いに束ねるワイヤハーネス1の最終組立工程において、互いに異なるサブハーネス11,12,13,14,15,6の電線2a,2b同士を接続する必要が生じない、
【0113】
さらに、システムサブハーネス11,12,13,14,15のコネクタ3a,3bと共用サブハーネス6のコネクタ7aとが、同一の補機4のコネクタ5にコネクタ結合する。このため、前記最終組立工程において、一つのサブハーネス11,12,13,14,15,6の端子金具を、他のサブハーネス11,12,13,14,15,6のコネクタハウジングに取り付ける必要がない。
【0114】
このため、前述した最終組立工程において、電線同士を接続するジョイント作業や、端子金具をコネクタハウジングに取り付ける後嵌め作業を行う必要がない。したがって、ワイヤハーネス1の最終組立工程からサブハーネス11,12,13,14,15,6をジョイント圧着機や抵抗溶接機や端子挿入装置などに搬送する必要がない。したがって、ワイヤハーネス1の生産効率の低下を抑制できる。
【0115】
同一の補機4のコネクタ5に接続するシステムサブハーネス11,12,13,14,15のコネクタ3a,3bと、共用サブハーネス6の補機用コネクタ7aとは、係合部20と係合受け部21とが互いに係合して一体となる。このため、補機4とワイヤハーネス1との接続箇所の機械的な寸法を抑制できる。
【0116】
分岐ユニット8が、入力用コネクタ7bから入力した共用信号を、所望のパターンにしたがって、補機用コネクタ7aに分配する。このため、システムサブハーネス11,12,13,14,15のコネクタ3,3a,3bと、共用サブハーネス6の補機用コネクタ7aと、を所望の補機4のコネクタ5に接続することによって、各補機4に必要とされる信号を確実に伝送できる。
【0117】
また、圧接ハウジング40が電線2bを圧接するJC用圧接端子30を複数並べて装着する。連結部39が互いに隣り合うJC用圧接端子30を互いに電気的に接続する。接触片37が、互いに重なるJC用圧接端子30を互いに電気的に接続可能である。このため、分岐ユニット8は、前記JC用圧接端子30に圧接される二つ以上の電線2bを、所望のパターンにしたがって、確実に電気的に接続できる。
【0118】
このため、前記分岐ユニット8は、入力用コネクタ7bから入力した共用信号を、所望のパターンにしたがって、補機用コネクタ7aに確実に分配できる。したがって、システムサブハーネス11,12,13,14,15のコネクタ3,3a,3bと、共用サブハーネス6の補機用コネクタ7aと、を所望の補機4のコネクタ5に接続することによって、各システムを構成する各補機4に必要とされる信号を確実に伝送できる。
【0119】
また、本発明では、前記分岐ユニット8を、図24に示す第2圧接端子としてのJB用圧接端子50と、図22に示す第2絶縁体としての圧接プレート60などから、図21に示すように構成しても良く、図26に示すように絶縁性の基板81などから構成しても良い。
【0120】
図21に示された分岐ユニット8は、JB用圧接端子50と、圧接プレート60とを、それぞれ複数備えている。
【0121】
JB用圧接端子50は、導電性の板金などを折り曲げるなどして形成されている。JB用圧接端子50は、図24などに示すように、電線2bが接続される電線接続部51と、電気接触部52と、複数の係止片58と、を備えている。電線接続部51は、電線2bが載置される平坦な載置壁55と、一対の側壁56a,56bと、かしめ片53と、圧接部51aと、を備えている。
【0122】
載置壁55は、帯板状に形成されている。一対の側壁56a,56bは、それぞれ、帯板状に形成されている。一対の側壁56a,56bは、載置壁55の幅方向に沿って間隔を存する両縁に連なっている。一対の側壁56a,56bは、それぞれ、載置壁55に立設している。一対の側壁56a,56bは、互いの間に圧接部51aに圧接される電線2bを位置させる。
【0123】
かしめ片53は、載置壁55に立設している。かしめ片53は、載置壁55の幅方向の縁に連なっている。かしめ片53は、載置壁55に被さるように曲げられることにより、載置壁55との間に電線2bを挟んで保持する。即ち、かしめ片53は、電線2bを載置壁55にかしめる。
【0124】
圧接部51aは、互いに対向する二対の圧接刃54a,54bを備えている。圧接刃54a,54bは、載置壁55に立設している。圧接刃54a,54bは、側壁56a,56bの内面からこれら一対の側壁56a,56bが互いに近づく方向に突出している。
【0125】
圧接刃54a,54bは、それぞれ、互いの間に電線2bを圧入することにより、電線2bの被覆部を切り込んで芯線に接触する。圧接刃54a,54bは、前記電線2bと電気的に接続する。即ち、圧接刃54a,54bは、電線2bと圧接する。
【0126】
電気接触部52は、載置壁55の幅方向の一方の縁に連なっている。即ち、電気接触部52は、電線接続部51と連なっている。電気接触部52と電線接続部51とは、JB用圧接端子50の平面形状がL字状となる位置に配されている。電気接触部52は、電線接続部51に対し、載置壁55に載置される電線2bの長手方向から屈曲した位置に配されている。
【0127】
電気接触部52は、角筒状に形成されている。電気接触部52はその筒孔が圧接プレート60の図示しない孔に連通するように配される。電気接触部52の筒孔内には、接続片としての図25などに示す接続バー70が挿入される。
【0128】
この接続バー70は、導電性の金属などからなりかつ帯板状に形成されている。電気接触部52の筒孔内には、接続ばね片57が設けられている。接続ばね片57は、接続バー70を電気接触部52の筒孔の内面に向かって押圧する。接続ばね片57は、接続バー70と電気接触部52とを電気的に接続する。
【0129】
電気接触部52は、圧接プレート60が互いに積層された際に、筒孔内に接続バー70が挿入されることによって、互いに重なるJB用圧接端子50同士を電気的に接続する。こうして、電気接触部52は、他の端子金具としての他のJB用圧接端子と接続する。
【0130】
係止片58は、側壁56a,56bの一部が切り欠かれて形成されている。係止片58は、側壁56a,56bそれぞれに設けられている。それぞれの係止片58は、一端部が側壁56a,56bに連なり、かつ他端部が側壁56a,56bから離れている。それぞれの係止片58は、特に前記他端部が側壁56a,56bの外面から外方向に突出している。係止片58は、JB用圧接端子50が圧接プレート60に装着された際に、前記他端部が後述する隔壁63bの内面に係止可能である。
【0131】
JB用圧接端子50は、電線接続部51が圧接プレート60の後述する電線収容溝61の溝本体61a内に収容され、かつ電気接触部52が電線収容溝61の後述する収容部64内に収容される。JB用圧接端子50は、他端部間の間隔が狭くなる方向に係止片58が押圧されて、溝本体61a及び収容部64内に圧入される。JB用圧接端子50は、溝本体61a及び収容部64内に圧入されることで、圧接プレート60に収容される(又は保持されるともいい又は装着されるともいう)。
【0132】
圧接プレート60は、絶縁性の合成樹脂などからなり、プレート状即ち平板状に形成されている。圧接プレート60は、図21ないし図23に示すように、矩形状のプレート本体62と、複数の電線収容溝61と、を備えている。プレート本体62は、ほぼ平坦な底壁63aと、底壁63aから立設した複数の隔壁63bと、を備えている。
【0133】
隔壁63bは、互いに平行でかつ間隔を存している。隔壁63bは、それぞれプレート本体62の長手方向に沿って、延びている。
【0134】
電線収容溝61は、隣り合う隔壁63bと底壁63aとで囲まれて形成されている。電線収容溝61は、プレート本体62の幅方向に沿って、即ち前記隔壁63bが互いに並設する方向に沿って、並設されている。電線収容溝61は、互いに平行である。電線収容溝61は、プレート本体62の長手方向に沿って延びている。電線収容溝61は、電線2bとJB用圧接端子50とを収容可能である。
【0135】
電線収容溝61は、図22に示すように、溝本体61aと、収容部64とを備えている。溝本体61aは、隣り合う隔壁63bの内面と、底壁63aの表面とで、形成されている。溝本体61aは、前記隔壁63bに沿って延在している。溝本体61aは、電線2bと、JB用圧接端子50の電線接続部51と、を収容する。
【0136】
収容部64は、隣り合う一対の隔壁63bの間隔を拡げるように、前記隔壁63bから凹に形成されている。収容部64は、一つの電線収容溝61を形成する隣り合う一対の隔壁63bそれぞれに設けられている。収容部64は、溝本体61aの長手方向に沿って、一方の隔壁63bと他方の隔壁63bとに、交互に設けられている。
【0137】
こうして、収容部64は、電線収容溝61の溝本体61aの長手方向に沿って複数並設されている。収容部64は、JB用圧接端子50の電気接触部52を収容する。収容部64には、一つの孔が設けられている。前記孔は、それぞれプレート本体62の底壁63aを貫通している。
【0138】
また、前記圧接プレート60は、複数の係止突起66と図示しない複数の係止受け突起とを備えている。これらの係止突起66と係止受け突起とは、互いに係止する。前述した分岐ユニット8を構成する際に、これらの係止突起66と係止受け突起とが互いに係止して、圧接プレート60が互いに固定する。
【0139】
圧接プレート60は、JB用圧接端子50を、前記電線収容溝61の溝本体61aの長手方向と、これらの電線収容溝61が並設する方向と、の互いに交差する二方向に沿って前記底壁63a上に並べる。即ち、圧接プレート60は、JB用圧接端子50を、底壁63a上に二次元のマトリックス状に配置する。
【0140】
前記分岐ユニット8を組み立てる際には、まず、分岐ユニット8として組み立てられた際に、電線2bを介して入力用コネクタ7bから入力した共用信号を、電線2bを介して該共用信号を必要とする補機4に接続する補機用コネクタ7aに分配できるように、圧接プレート60の溝本体61aと収容部64とにJB用圧接端子50を装着する。このとき、JB用圧接端子50を、底壁63aに近づけてプレート本体62に装着する。係止片58が隔壁63bの内面に係止して、JB用圧接端子50は電線収容溝61内に収容されて、圧接プレート60に固定される。
【0141】
そして、溝本体61a及び収容部64内に収容されたJB用圧接端子50に、電線2bを圧接する。このとき、電線2bを、電線接続部51の圧接刃54a,54b間に圧入するとともに、電線収容溝61内に挿入する。同一の電線2bが圧接したJB用圧接端子50は、互いに電気的に接続する。
【0142】
この状態で、圧接プレート60を、図23に示すように、プレート本体62が互いに平行でかつ間隔を存して積層する。そして、圧接プレート60は、互いに近づけられて、係止突起66と係止受け突起とが互いに係止して固定される。圧接プレート60は、所定の孔及び電気接触部52の筒孔内に接続バー70が挿入されて、図21に示すように、分岐ユニット8を構成する。
【0143】
分岐ユニット8は、JB用圧接端子50を底壁63a上に配置する位置及び接続バー70を挿入する位置を選択することによって、JB用圧接端子50に圧接される電線2bを、予め定められるパターンにしたがって接続する。したがって、前記分岐ユニット8は、JB用圧接端子50を底壁63a上に配置する位置及び接続バー70を挿入する位置を選択することによって、入力用コネクタ7bから入力した共用信号を、該共用信号を必要とする補機4に接続する補機用コネクタ7aに、確実に分配できる。
【0144】
このため、図21に示す分岐ユニット8は、入力用コネクタ7bから入力した共用信号を、所望のパターンにしたがって、補機用コネクタ7aに確実に分配できる。したがって、システムサブハーネス11,12,13,14,15のコネクタ3,3a,3bと、共用サブハーネス6の補機用コネクタ7aと、を所望の補機4のコネクタ5に接続することによって、各システムを構成する各補機4に必要とされる信号を確実に伝送できる。
【0145】
図26に示す分岐ユニット8は、絶縁性の合成樹脂からなる基板81と、該基板81から立設したタブ82と、前記基板81の表面に形成された導体パターン83と、を備えている。基板81は、平面形状が略矩形状に形成されている。
【0146】
タブ82は、複数設けられている。図示例では、タブ82は、基板81の外縁部に沿って並設されている。タブ82は、それぞれ、導電性の金属などからなり、かつ一対の圧接刃82a,82bを備えている。一対の圧接刃82a,82bは、基板81の縁に沿って互いに並べられている。一対の圧接刃82a,82bは、互いの間に電線2bを圧入することにより、電線2bの被覆部を切り込んで該電線2bの芯線に接触する。一対の圧接刃82a,82bは、電線2bと接続する。即ち、一対の圧接刃82a,82bは、電線2bと圧接する。
【0147】
導体パターン83は、例えば、銅などの導電性の金属などからなり、かつ薄い膜状に形成されている。導体パターン83は、基板81の表面に貼り付けられている。導体パターン83は、予め定められる所望のパターンにしたがって、タブ82を互いに電気的に接続している。なお、この予め定められる所望のパターンとは、分岐ユニット8として組み立てられた際に、電線2bを介して入力用コネクタ7bから入力した共用信号を、電線2bを介して該共用信号を必要とする補機4に接続する補機用コネクタ7aに分配できるパターンである。
【0148】
図26に示した分岐ユニット8においても、導体パターン83が、前述した所望のパターンにしたがって、タブ82を互いに接続する。したがって、前記分岐ユニット8は、入力用コネクタ7bから入力した共用信号を、該共用信号を必要とする補機4に接続する補機用コネクタ7aに、確実に分配できる。
【0149】
このため、図26に示す分岐ユニット8は、入力用コネクタ7bから入力した共用信号を、所望のパターンにしたがって、補機用コネクタ7aに確実に分配できる。したがって、システムサブハーネス11,12,13,14,15のコネクタ3,3a,3bと、共用サブハーネス6の補機用コネクタ7aと、を所望の補機4のコネクタ5に接続することによって、各システムを構成する各補機4に必要とされる信号を確実に伝送できる。
【0150】
なお、図26に示した分岐ユニット8は、図中では前記タブ82と導体パターン83とを基板81の一方の表面のみに設けている。しかしながら本発明では、基板81の両方の表面に、前記タブ82と導体パターン83とを設けても良いことは勿論である。また、図26に示した分岐ユニット8を前記自動車などに設置する際には、図示しない絶縁性のケース内に収容するのが望ましい。
【0151】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の本発明は、システム毎に対応したシステムサブハーネスと、複数のシステムが共用する共用信号を伝送する共用サブハーネスとに分かれている。このため、サブハーネス同士を互いに組み付ける最終組立工程において、サブハーネス間の電線同士を接続する必要が生じない。
【0152】
また、システムサブハーネスのコネクタと、共用サブハーネスの第2コネクタと、が同一の補機に接続する。このため、サブハーネス同士を互いに組み付ける最終組立工程において、一つのサブハーネスの端子金具を他のサブハーネスのコネクタハウジング内に挿入する必要が生じない。
【0153】
このため、サブハーネス同士を互いに組み付ける最終組立工程において、これらのサブハーネスを前記ジョイント圧着機や抵抗溶接機や端子挿入装置などに搬送する手間が生じない。したがって、ワイヤハーネスの生産効率の低下を抑制できる。
【0154】
請求項2に記載の本発明は、同一の補機に接続するシステムサブハーネスのコネクタと、共用サブハーネスの第2コネクタとは、互いに係合する。このため、補機と前記コネクタとが接続する接続箇所の機械的な寸法を抑制できる。したがって、ワイヤハーネスの生産効率の低下を抑制できることにくわえ、補機などの小型化を図ることが可能となる。
【0155】
請求項3に記載の本発明は、共用サブハーネスの分岐ユニットが入力用コネクタから入力した共用信号を、補機用コネクタに分配する。このため、システムサブハーネスの各コネクタと、共用サブハーネスの各補機用コネクタとを、所望の補機に接続することによって、各システムを構成する各補機に必要な信号を確実に伝送することができる。
【0156】
このため、サブハーネス同士を互いに組み付ける最終組立工程において、サブハーネス間の電線同士を接続する必要がより生じないとともに、一つのサブハーネスの端子金具を他のサブハーネスのコネクタハウジング内に挿入する必要がより生じない。
【0157】
このため、サブハーネス同士を互いに組み付ける最終組立工程において、これらのサブハーネスを前記ジョイント圧着機や抵抗溶接機や端子挿入装置などに搬送する手間が生じない。したがって、ワイヤハーネスの生産効率の低下をより抑制できる。
【0158】
請求項4に記載の本発明は、分岐ユニットの絶縁体が積層されると、互いに接続しなければならない隣り合う圧接端子を第1接続手段が接続し、互いに接続しなければならない互いに重なる圧接端子を第2接続手段が接続する。このため、分岐ユニットは、圧接端子に圧接される電線同士を、所望のパターンにしたがって互いに接続できる。
【0159】
したがって、分岐ユニットは、共用サブハーネスの分岐ユニットが入力用コネクタから入力した共用信号を補機用コネクタにより確実に分配できる。このため、システムサブハーネスの各コネクタと、共用サブハーネスの各補機用コネクタとを、所望の補機に接続することによって、各システムを構成する各補機に必要な信号をより確実に伝送できる。
【0160】
請求項5に記載の本発明は、分岐ユニットの第2絶縁体が積層されると、二方向に沿って並設された第2圧接端子のうち同一の電線が圧接した第2圧接端子が互いに接続し、互いに接続しなければならない互いに重なる圧接端子を前記接続片が接続する。このため、分岐ユニットは、第2圧接端子に圧接される電線同士を、所望のパターンにしたがって互いに接続できる。
【0161】
したがって、分岐ユニットは、共用サブハーネスの分岐ユニットが入力用コネクタから入力した共用信号を補機用コネクタにより確実に分配できる。このため、システムサブハーネスの各コネクタと、共用サブハーネスの各補機用コネクタとを、所望の補機に接続することによって、各システムを構成する各補機に必要な信号をより確実に伝送できる。
【0162】
請求項6に記載の本発明は、絶縁性の基板の表面に形成された導体パターンが、前記入力用コネクタから入力した共用信号を、該共用信号を必要とする補機と接続する補機用コネクタに分配できるパターンにしたがって形成されている。このため、タブに圧接された電線同士を、所望のパターンにしたがって互いに接続できる。
【0163】
したがって、分岐ユニットは、共用サブハーネスの分岐ユニットが入力用コネクタから入力した共用信号を補機用コネクタにより確実に分配できる。このため、システムサブハーネスの各コネクタと、共用サブハーネスの各補機用コネクタとを、所望の補機に接続することによって、各システムを構成する各補機に必要な信号をより確実に伝送できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネスの配線図である。
【図2】図1に示されたワイヤハーネスの共用サブハーネスの配線図である。
【図3】図1に示されたワイヤハーネスの第1のシステムサブハーネスの配線図である。
【図4】図1に示されたワイヤハーネスの第2のシステムサブハーネスの配線図である。
【図5】図1に示されたワイヤハーネスの第3のシステムサブハーネスの配線図である。
【図6】図1に示されたワイヤハーネスの第4のシステムサブハーネスの配線図である。
【図7】図1に示されたワイヤハーネスの第5のシステムサブハーネスの配線図である。
【図8】図3から図7に示されたシステムサブハーネスを束ねた状態を示す配線図である。
【図9】図1に示されたワイヤハーネスの要部を示す配線図である。
【図10】図1に示されたワイヤハーネスの同一の補機に接続されるコネクタなどの構成を示す斜視図である。
【図11】図10に示されたコネクタと補機のコネクタとを示す斜視図である。
【図12】図1に示されたワイヤハーネスの分岐ユニットのJC用圧接端子を示す斜視図である。
【図13】図12に示されたJC用圧接端子が互いに重ねられて相互に電気的に接続する状態を示す説明図である。
【図14】図12に示されたJC用圧接端子が互いに並設されて相互に電気的に接続する状態を示す説明図である。
【図15】図1に示されたワイヤハーネスの分岐ユニットの圧接ハウジングを示す斜視図である。
【図16】図15に示された圧接ハウジングにJC用圧接端子が圧入される状態を示す斜視図である。
【図17】図15に示された圧接ハウジングにJC用圧接端子が保持された状態を示す斜視図である。
【図18】図17に示された圧接ハウジングに保持されたJC用圧接端子に電線が圧接される状態を示す斜視図である。
【図19】図18に示された圧接ハウジングが互いに間隔を存して重ねられた状態を示す斜視図である。
【図20】図1に示されたワイヤハーネスの分岐ユニットを示す斜視図である。
【図21】同実施形態のワイヤハーネスの分岐ユニットの変形例を示す斜視図である。
【図22】図21に示された分岐ユニットの圧接プレートなどを示す斜視図である。
【図23】図22に示された圧接プレートが互いに間隔を存して重ねられた状態を示す斜視図である。
【図24】図21に示された分岐ユニットのJB用圧接端子を示す斜視図である。
【図25】図21に示された分岐ユニットの接続バーを示す斜視図である。
【図26】同実施形態のワイヤハーネスの分岐ユニットの他の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ワイヤハーネス
2 電線
2a 電線
2b 電線(第2電線)
3,3a,3b コネクタ
4 補機
6 共用サブハーネス
7 第2コネクタ
7a 補機用コネクタ
7b 入力用コネクタ
8 分岐ユニット
11 第1のシステムサブハーネス
12 第2のシステムサブハーネス
13 第3のシステムサブハーネス
14 第4のシステムサブハーネス
15 第5のシステムサブハーネス
20 係合部
21 係合受け部
30 JC用圧接端子(圧接端子)
37 接触片(第2接続手段)
39 連結部(第1接続手段)
40 圧接ハウジング(絶縁体)
50 JB用圧接端子(第2圧接端子)
51 電線接続部
52 電気接触部
60 圧接プレート(第2絶縁体)
70 接続バー(接続片)
81 基板
82 タブ
83 導体パターン

Claims (6)

  1. 複数の補機を搭載する自動車に配索されかつ前記補機間を接続するワイヤハーネスにおいて、
    前記自動車は、機能を実現しかつ前記補機を複数有するシステムを複数備えているとともに、
    前記システムそれぞれに対応して設けられ、かつ複数のコネクタとこれらのコネクタを相互に接続する電線とを有しているとともに、該システム特有の信号を伝送するシステムサブハーネスと、
    複数の第2コネクタとこれらの第2コネクタを相互に接続する第2電線とを有し、かつ前記複数のシステムのうち少なくとも二つ以上のシステムが共用する共用信号を伝送する共用サブハーネスと、
    を備え、
    複数の補機のうち少なくとも一つの補機には、対応するシステムサブハーネスの少なくとも一つのコネクタと、前記共用サブハーネスの少なくとも一つの第2コネクタと、が接続することを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 同一の補機に接続する前記システムサブハーネスのコネクタと前記共用サブハーネスの第2コネクタとは、一方が係合部を備え、かつ他方が前記係合部と係合する係合受け部を備えているとともに、前記係合部と係合受け部とが互いに係合して、前記同一の補機に接続することを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネス。
  3. 前記共用サブハーネスの複数の第2コネクタのうち一つは、前記共用信号が入力される入力用コネクタであり、他は前記補機と接続する補機用コネクタであるとともに、
    前記共用サブハーネスは、前記入力用コネクタと前記補機用コネクタとの双方と前記第2電線を介して接続される分岐ユニットを備えており、
    前記分岐ユニットは、前記入力用コネクタから入力した共用信号を、該共用信号を必要とする補機と接続する補機用コネクタに分配することを特徴とする請求項1または請求項2記載のワイヤハーネス。
  4. 前記分岐ユニットは、
    前記第2電線が圧接可能な圧接端子を複数並べて保持する絶縁体と、
    並設される複数の圧接端子のうち隣り合う圧接端子を互いに接続可能な第1接続手段と、
    前記圧接端子が互いに重ねられた際に、重なる圧接端子を互いに接続可能な第2接続手段と、を備え、
    複数の圧接端子を保持した前記絶縁体が複数積層されて、ジョイントコネクタをなしていることを特徴とする請求項3記載のワイヤハーネス。
  5. 前記分岐ユニットは、
    前記第2電線を圧接可能な電線接続部と他の端子金具と接続可能な電気接触部とを平面形状がL字状となる位置に配した第2圧接端子と、
    前記第2圧接端子を互いに交差する二方向に沿って並べて保持する第2絶縁体と、
    互いに重なる第2圧接端子の電気接触部を接続可能な接続片と、を備え、
    前記第2圧接端子を保持した第2絶縁体が複数積層され、かつ前記接続片が互いに重なる第2圧接端子の電気接触部を接続していることを特徴とする請求項3記載のワイヤハーネス。
  6. 前記分岐ユニットは、
    絶縁性の基板と、
    該基板から立設しかつ前記第2電線を圧接可能であるとともに、前記基板の縁部に複数設けられたタブと、
    前記基板の表面に形成され、かつ前記入力用コネクタから入力した共用信号を該共用信号を必要とする補機に接続する補機用コネクタに分配できるパターンにしたがって、前記複数のタブを互いに電気的に接続する導体パターンと、
    を備えたことを特徴とする請求項3記載のワイヤハーネス。
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