JP3715137B2 - 配線基板の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属製のピン(リードピン)を備えた配線基板の製造方法に関し、詳しくは半導体素子等の電子部品の封止に用いられるPGA(ピン・グリッド・アレイ)タイプなどの配線基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の配線基板(以下、基板ともいう)の製造においてピンを接合するには次のようである。まず、基板のピンの配置に対応する多数のピン挿入孔(ピン挿入孔群)を有するピン立て治具(ピン立て位置決め治具)を用意する。そして、このピン立て治具のピン挿入孔にネイルヘッド形状に形成された42アロイやコバルトなどの金属製のピンを挿入し、そのピンの頭部(フランジ)と配線基板のピン接合用端子(以下、端子ともいう)との間に銀ロウやハンダなどの接合用金属を介在させるようにして配線基板を載せる。こうしてピンの頭部とピン接合用端子とを当接状に保持し、その下で接合用金属を加熱溶融して同端子にピンを接合するのである。
【0003】
例えばセラミック製のPGAタイプの配線基板(仕掛り品)においては、図8に示したようなピン立て治具(以下、治具ともいう)100を用意する。このピン立て治具100は、カーボン製の平板部101を備え、配線基板に対応する多数のピン挿入孔113をその主面102に垂直に備えている。そして、このピン挿入孔113に、多数のピン21を軸部22の先端から挿入し、頭部23にてピン挿入孔113に吊り下げ状に係止させる(図9参照)。ただし、例えば頭部の端面24には適量の銀ロウ30がリフローされて付着されている。
【0004】
次に図10に示したように、配線基板41の主面42に形成されたピン接合用端子(ニッケルメッキ層付きのメタライズ層)43がピン21の頭部23に正対するように同基板41を位置決めし、ピンの頭部23の上に基板41を載せる。そして要すれば基板41の上に図示しない錘を載せて適度に加圧した状態の下で、銀ロウ30を加熱溶融する。こうすることで図11に示したように配線基板41のピン接合用端子43にピン21が接合される。なお、通常、ピン21の頭部23の外径よりもピン接合用端子43の外径が大きく形成されている。
【0005】
また、樹脂(オーガニック)製のPGAタイプの配線基板51においては図12、図13に示したようである。すなわち、セラミック製の配線基板における場合と同様の治具100を用い、それのピン挿入孔113にピン21を挿入し、配線基板51の端子53がピン21の頭部に正対するように位置決めして載せ(図12参照)、接合用金属80を加熱溶融して接合するのである(図13参照)。ただし、このものにおいては、接合用金属に銀ロウに代えて低融点のハンダ(鉛錫ハンダ)が用いられ、例えば金メッキされたピン接合用端子53に図12に示したようにハンダペーストとしてスクリーン印刷されている。なおピン21は予め金メッキされたものが使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来技術においては治具100にセットされたピン21はその頭部23にて吊り下げ状にあるため、ピン21の頭部23とピン立て治具100とが接触した状態にある。ただし、ピン挿入孔113の挿入側の開口端部にはピン21の挿入を容易とするためテーパ部115が形成されているので、ピン21の頭部23の外周面25と下面26との稜線部がこのテーパ部115に当接する形で接触している。したがって、このような状態の下で銀ロウ30やハンダ80を溶融する上記従来の技術においては、接合用金属の溶融時にその溶融金属がピン挿入孔113の開口端部の周面(テーパ部115)にてピン21の頭部23の外周面25から下面26に濡れ広がり、ピン立て治具100にくっついしてまう。このため、基板41、51を治具100から分離する場合には固化した接合用金属の一部が治具100に付着してしまうことから、接合用金属に良好なフィレットが形成されず、接合強度の低下や外観不良を招き、歩留まりを低下させるといった問題があった。
【0007】
特に接合用金属にハンダを用いる樹脂製の配線基板では接合強度確保の観点から、セラミック製の基板における銀ロウと異なり、多量のハンダが用いられるため、図13(拡大図)に示したようにハンダ80がピン挿入孔113の開口端部のテーパ部115に形取られたフィレット形状となって頭部23をくるむ形で接合される。したがって、溶融ハンダがピン挿入孔113のテーパ部115に濡れ広がる量も多く、銀ロウの場合に比べてピン立て治具にくっつき易いなどより前記した問題も大きい。しかもこの場合には金メッキ後のピンを接合しているため、ハンダ溶融時にその成分中の錫と金とが化合してなる金錫合金がピンの表面に形成されるため、外観不良を招き易いといった問題もあった。
【0008】
本発明はこうした問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、配線基板へのピンの接合時に加熱溶融された接合用金属がピン立て治具に濡れてくっつくことを防止して良好なフィレットが形成されるようにし、もって接合強度の低下や外観不良の発生を防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために請求項1に記載の本発明の配線基板の製造方法は、配線基板のピン接合用端子の配置に対応する複数のピン挿入孔を有するピン立て治具の該ピン挿入孔にピンを挿入し、該ピンの頭部と配線基板のピン接合用端子との間に接合用金属を介在させて該ピンの頭部に配線基板を載せ、その状態の下で接合用金属を加熱溶融することで配線基板のピン接合用端子にピンを接合することによって配線基板を製造する方法において、
前記ピン立て治具のピン挿入孔を貫通孔とすると共にそのピン挿入孔にピンを挿入し、その後、そのピン挿入孔にピンが挿入されている前記ピン立て治具を、上面が平らな台の上に載せることで該ピンの先端を軸方向に加圧して、前記接合用金属を加熱溶融する際に前記ピンの頭部を前記ピン立て治具から離しておくことを特徴とする。
【0010】
本発明においては、ピン接合時すなわち接合用金属を加熱溶融する際にピンの頭部をピン立て治具から離してあるから、溶融金属はピンの頭部の周面などに濡れても従来のように治具のピン挿入孔の開口端部の周縁に殆ど付着することがなく、ピンの頭部の上面と周面、さらには下面に具合良く濡れる。このように溶融金属がピン立て治具にくっついたりすることがないか、そのくっつきが有効に防止できるから、接合用金属を適量に設定しておくことで良好なフィレットが形成されるため、接合強度の低下や外観不良の発生が防止される。なお、ピンの頭部をピン立て治具から離す距離は、接合用金属の量やピン挿入孔の開口端部の形状になどに応じて適宜に設定すればよい。
【0011】
また請求項2に記載の本発明は、配線基板のピン接合用端子の配置に対応する複数のピン挿入孔を有するピン立て治具の該ピン挿入孔にピンを挿入し、該ピンの頭部と配線基板のピン接合用端子との間に接合用金属を介在させて該ピンの頭部に配線基板を載せ、その状態の下で接合用金属を加熱溶融することで配線基板のピン接合用端子にピンを接合することによって配線基板を製造する方法において、
前記ピン立て治具のピン挿入孔を貫通孔とすると共にそのピン挿入孔にピンを挿入して頭部で吊り下げ状とし、その後、該ピンの先端を軸方向に加圧して、前記接合用金属を加熱溶融する際に前記ピンの頭部を前記ピン立て治具から離しておくことを特徴とする配線基板の製造方法である。そして請求項2の場合においても、ピン挿入孔にピンが挿入されているピン立て治具を、上面が平らな台(ベース)の上に載せることで該ピンの先端を軸方向に加圧して該ピンの頭部を前記ピン立て治具から離すようにするのが、作業が容易でもあり好ましい。また、ピン立て治具のピン挿入孔群の存在領域を一定厚さの平板部とし、かつ該平板部の厚さを前記ピンの首下長さ(軸部の長さ)より小さくしておくとよい。
【0012】
さらに、ピン立て治具のピン挿入孔の挿入側の開口端部の周縁を外広がり状に形成しておくのが好ましい。このようにしておくと、ピンの挿入が容易で有ることに加えて、ピンの頭部を治具から離すことに積極的に寄与するためである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。ただし、本形態ではセラミック製の配線基板41にピン21を銀ロウ付けする場合で説明する。まず、本形態に使用する治具100について図1を参照して説明する。この治具100は、カーボン製で一定厚さの平板状をなし、主面102には配線基板のピンの設計上の配置に対応して多数のピン挿入孔(円形ピン挿入孔)113を備えている。ただし、ピン挿入孔113は主面102に垂直で厚さ方向に貫通してあけられている。またピン挿入孔113の径(内径)は、ピン21の軸部22の外径よりやや大径とされている。そして、ピン挿入孔113の上の開口端部の周縁には座ぐり状のテーパ部115が設けられている。これより明らかなように、治具100の形態は従来におけるものと本質的な相違はないが、本形態ではその平板部101の板厚Тが挿入するピン21の首下寸法(軸部の長さ)Lよりも小さくされている。
【0014】
次に図2に示したように、このような治具100の多数のピン挿入孔113に、例えば42アロイからなり頭部23の端面24に銀ロウ30が適量付着されたピン21を挿入する。この挿入は例えば治具100の主面102の上に多数のピンをランダムに配置してブラシで均一化するように左右に移動しながら、治具100の裏面側から真空引きすることでピン21の軸部22をピン挿入孔113に真空引する手法などで実施される。こうして挿入されたピン21は図2に示したように、その頭部23で吊り下げ状となり、先端(下端)22aが治具100の下面105から適量突出する。次に図3に示したように、このようにピン21が挿入された治具100を、上面が平ら(平坦)でピン立て治具100のピン挿入孔113群の存在領域Rより大きいカーボン製の台(ベース)120の上面に載せる。
【0015】
こうすることで、ピン21はその先端22aが台120の上面121に当接して軸方向(図3上方向)に加圧され、頭部23はピン挿入孔113の開口端部のテーパ部115から持ち上がる。本形態では頭部23が治具100の上面102より上方に位置するように設定されている。なお、本形態でピン21の頭部23が持上る量は、治具100の下面105から突出しているピン21の軸部22の長さ分となるが、これが大きすぎるとピン21の傾斜が大きくなるため、このような大きな傾斜を招かない程度で、銀ロウ30が治具100に付着しない程度の適度の突出長さとなるように治具100の厚さТを設定すると良い。
【0016】
次に図4に示したように、セラミック製の配線基板(仕掛り品)41を、その端子43が形成された主面42を治具100にセットされたピン21の頭部23に正対するように、図示しない位置決め手段にて位置決めして載置する。そして、要すれば適宜の大きさの面圧が各ピン21に加わるように基板41の上に錘を載せる。なお配線基板41のピン接合用端子43はタングステンやモリブデン等の高融点金属からなっているため、ニッケルメッキ層が形成されている。
【0017】
このような治具100にピン21がセットされて基板41が載せられたものをリフロー炉中を通すなどして銀ロウ30を溶融し、ピン21を接合する。図5はその接合状態を示したものである。すなわち本形態では、ピン21の頭部23が治具100の上面と離れているため、銀ロウ30は頭部23の周面及び下面に濡れても治具100に付着することなく、所望とするフィレット形状になって固化する。このように、ピン接合過程における銀ロウ30の加熱溶融時に、溶融した銀ロウ30が治具100についたりすることがないから、配線基板41を治具100から分離する際でも、銀ロウ30が治具100に付着してピン21が破損したり接合強度が低下するといった問題を生じさせない。
【0018】
なお、こうしてピン21が銀ロウ付けされた配線基板41はその後、ピン21の表面などにニッケルメッキ層が形成され、さらに金メッキ層が形成されてPGAタイプの配線基板(完成品)となる。なお、本形態では銀ロウをピンの頭部に予め付着しておくことで端子との間に介在させたが、端子に付着しておいてももちろんよい。
【0019】
本発明に用いる治具100は、一つの配線基板分のピン挿入孔113群を備えたものとしてもよいし、量産に適するように複数の配線基板分の複数のピン挿入孔群を備えたものとしてもよい。また、前記形態では治具100及び台120を42アロイなどのピン素材より低硬度のカーボン製としたため、ピンに傷がつくのを防止するのに効果的である。ただし、本発明に用いるこれらの材質については、耐熱性や耐摩耗性さらには熱膨張係数の点などで接合用金属の溶融時に配線基板やピンに悪影響を与えない素材であればよく、したがって例えばセラミックで形成することも可能である。
【0020】
上記形態では治具100をピン21の首下長さLより小さい厚さの平板状のものとしとたため、平坦な台120の上に載せることのみで、ピン21の頭部23を治具100から容易に離間できる。また上記形態では治具全体が一定厚さで平板状となすものとしたが、ピン立て治具のピン挿入孔群の存在領域を一定厚さの平板部101とし、かつ該平板部101の厚さを前記ピンの首下長さより小さくしてあれば、上記の形態と同様に上面が平らな台120の上に載せることで頭部23を治具100から離すことができる。
【0021】
なお本発明では治具100の厚さを、ピン21の首下長さより大きいものとしておいてもよい。この場合には、貫通するピン挿入孔にピンを挿入する一方で、ピン挿入後にピンの先端を所定量持ち上げることのできる押出し用ピンなどを台の上面にピン挿入孔と同じ配置で立設しておいても同様にピンの頭部を治具から離すことができる。すなわち、図示はしないが、上面が平坦な台に必要長さの別のピンを立設しておき、リードピンが挿入された治具のピン挿入孔の下側の開口端部に押出し用ピンを挿入するようにしてピンの先端を押して持ち上げるのである。
【0022】
さらに、本発明に用いる治具のピン挿入孔は、閉塞孔でなく貫通孔とされているため、上記もしたように真空法にてピンを挿入することができる。
【0023】
さて次に図6及び図7に基づいて樹脂製基板にピンを接合する場合について説明する。ただし、前記したセラミック製の配線基板における場合と使用する治具を含め本質的相違はないことから、同一部位には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
【0024】
すなわち、樹脂製のPGAタイプの配線基板51においては、接合用金属として鉛錫共晶ハンダ80が用いられ、これはハンダペーストとして例えば基板51の金メッキされたピン接合用端子53にスクリーン印刷され、またピン21は予め金メッキされたものが使用される。しかして、前記の形態と同様にピン21を治具100のピン挿入孔113に挿入し、その状態の治具100を上面121が平らな台120の上におく(図6参照)。次に図7に示したように樹脂製の配線基板51を位置決めして治具100の上のピン21の頭部23の上にピン接合用端子53が正対するように置き、その状態の下でハンダ80を加熱溶融することで、端子53にピン21が接合される。
【0025】
そしてこのようなピン21の接合時においてもセラミック基板における場合と同様の効果がある。ただし樹脂製の配線基板51では前記したようにハンダ80を用いるために、銀ロウよりその量が多く使用されるし、金メッキ後のピン21が接合される。したがって、セラミック基板におけるピンの接合時よりも、その効果が大きい。すなわち、従来は溶融ハンダの量が多いためにピン立て治具にくっつき易かったが、本発明においてはハンダの量が多くても溶融時にピンの頭部がピン立て治具から離れているために、治具に濡れてくっつくことを確実に回避できるためである。
【0026】
本発明においてピンの頭部は、銀ロウやハンダなどの接合用金属の加熱溶融時にピン立て治具から離れていればよく、その固化後においてはピンの頭部や接合用金属がピン立て治具に接してもよい。なお、ピン立て治具のピン挿入孔の挿入側の開口端部には、本形態のように外広がりのテーパ部を形成しておくとよい。特に接合用金属にハンダを用いる場合のようにピンの頭部の下面まで同頭部をくるむ形のフィレット形状が要求される場合には、ピンの挿入が容易で有ることに加えて、ピンの頭部を治具から効率良く離すことができるためである。さらに、外広がり状の形態、大きさによっては、ピン立て治具が平板状でその厚さがピンの全長以下であれば、上記したのと同様に、ピン挿入孔にピンが挿入されているピン立て治具を、上面が平らな台(ベース)の上に載せることで該ピンの先端を軸方向に加圧して該ピンの頭部を前記ピン立て治具から離すことができる。
【0027】
なお前記形態では、セラミック製又は樹脂製の配線基板において本発明を具体化した場合で説明したが、いずれの材質の配線基板においても適用できる。また、いわゆるPGAタイプの配線基板で説明したが、本発明はこれとは異なる種類の基板であってもピンを接合用金属を加熱溶融して接合するものにおいて広く適用できる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の配線基板の製造方法によればピン接合時、すなわち接合用金属を加熱溶融する際にピンの頭部がピン立て治具から離れている。したがって、接合用の溶融金属は、従来のように治具のピン挿入孔の開口端部の周縁及びその近傍に濡れて付着することがなく、ピンの頭部の周面さらには下面に具合良く濡れ広がる。かくして、接合用金属を適量介在させておくことで良好なフィレットが形成され、ピンの接合強度の低下や外観不良の発生が防止される。とりわけ、接合用金属として多めに使用されるハンダを用いる樹脂製の配線基板のピンの接合においては大きな効果が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いるピン立て治具の概略構成断面図。
【図2】 図1のピン立て治具のピン挿入孔にピンを挿入した状態の概略構成断面図。
【図3】 ピン挿入孔にピンが挿入されているピン立て治具を上面が平らな台の上に載せてピンの頭部をピン立て治具から離した状態の概略構成断面図。
【図4】 図3においてセラミック製の配線基板を載せた状態の概略構成断面図。
【図5】 図4において加熱溶融して配線基板にピンを接合した状態の概略構成断面図。
【図6】 ピン挿入孔にピンが挿入されているピン立て治具を上面が平らな台の上に載せてピンの頭部をピン立て治具から離した状態の概略構成断面図。
【図7】 図6において樹脂製の配線基板を載せた状態の概略構成断面図。
【図8】 従来のピン立て治具の概略構成断面図。
【図9】 図8のピン立て治具のピン挿入孔にピンを挿入した状態の概略構成断面図。
【図10】 図9においてセラミック製の配線基板を載せた状態の概略構成断面図。
【図11】 図10において加熱溶融して配線基板にピンを接合した状態の概略構成断面図及びその部分拡大図。
【図12】 ピン立て治具のピン挿入孔にピンを挿入し、樹脂製の配線基板を載せた状態の概略構成断面図。
【図13】 図12において加熱溶融して配線基板にピンを接合した状態の概略構成断面図及びその部分拡大図。
【符号の説明】
21 ピン
22 ピンの軸部
22a ピンの先端
30 銀ロウ(接合用金属)
41、51 配線基板
43、53 ピン接合用端子
80 ハンダ(接合用金属)
100 ピン立て治具
101 ピン立て治具の平板部
113 ピン挿入孔
115 ピン挿入孔の挿入側の開口端部のテーパ部
120 上面が平らな台
Т ピン立て治具の平板部の厚さ
L ピンの首下長さ

Claims (5)

  1. 配線基板のピン接合用端子の配置に対応する複数のピン挿入孔を有するピン立て治具の該ピン挿入孔にピンを挿入し、該ピンの頭部と配線基板のピン接合用端子との間に接合用金属を介在させて該ピンの頭部に配線基板を載せ、その状態の下で接合用金属を加熱溶融することで配線基板のピン接合用端子にピンを接合することによって配線基板を製造する方法において、
    前記ピン立て治具のピン挿入孔を貫通孔とすると共にそのピン挿入孔にピンを挿入し、その後、そのピン挿入孔にピンが挿入されている前記ピン立て治具を、上面が平らな台の上に載せることで該ピンの先端を軸方向に加圧して、前記接合用金属を加熱溶融する際に前記ピンの頭部を前記ピン立て治具から離しておくことを特徴とする配線基板の製造方法。
  2. 配線基板のピン接合用端子の配置に対応する複数のピン挿入孔を有するピン立て治具の該ピン挿入孔にピンを挿入し、該ピンの頭部と配線基板のピン接合用端子との間に接合用金属を介在させて該ピンの頭部に配線基板を載せ、その状態の下で接合用金属を加熱溶融することで配線基板のピン接合用端子にピンを接合することによって配線基板を製造する方法において、
    前記ピン立て治具のピン挿入孔を貫通孔とすると共にそのピン挿入孔にピンを挿入して頭部で吊り下げ状とし、その後、該ピンの先端を軸方向に加圧して、前記接合用金属を加熱溶融する際に前記ピンの頭部を前記ピン立て治具から離しておくことを特徴とする配線基板の製造方法。
  3. ピン挿入孔にピンが挿入されているピン立て治具を、上面が平らな台の上に載せることで該ピンの先端を軸方向に加圧して該ピンの頭部を前記ピン立て治具から離すことを特徴とする請求項2記載の配線基板の製造方法。
  4. ピン立て治具のピン挿入孔群の存在領域を一定厚さの平板部とし、かつ該平板部の厚さを前記ピンの首下長さより小さくしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の配線基板の製造方法。
  5. ピン立て治具のピン挿入孔の挿入側の開口端部の周縁を外広がり状に形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の配線基板の製造方法。
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