JP3714814B2 - インバータ洗濯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は回転槽を直流ブラシレスモータでダイレクトに駆動するインバータ洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
インバータ洗濯機は回転槽と撹拌体を駆動するのに単相誘導モータでなく3相モータ(3相誘導モータ又は直流ブラシレスモータ)を使用している。そのため、インバータ洗濯機は3相モータに120゜ずつ位相のずれた3相交流を印加するために直流を交流に変えるインバータ手段を備えている。インバータ手段はパワートランジスタやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチング手段を2個直列接続してハーフブリッジ構成にしたものを3組設けて3相全波ブリッジ構成にしたものである。このとき、インバータ手段に入力される直流電源の+側に接続される3個のスイッチング手段を上アームと呼び、−側に接続される3個のスイッチング手段を下アームと呼んでいる。この上アームと下アームの接続点に、3相モータの各相(U相、V相、W相)が接続されている。
【0003】
また、特開平10−15278号公報で提案されている洗濯機は、静音・低振動化を図るために、直流ブラシレスモータにより外槽の内部に設けられた回転槽とこの回転槽の内部に設けられた撹拌体をダイレクトにドライブする方式である。この洗濯機はロータの回転位置を検知してロータ位置信号を出力するホールセンサと、ロータ位置信号に基づいてほぼ正弦波状の通電信号を形成する通電信号形成手段とを備えており、この通電信号に基づいてインバータ手段が3相交流を直流ブラシレスモータに印加して直流ブラシレスモータを駆動する構成である。
【0004】
インバータ洗濯機には「洗いモード」と「脱水モード」のモードがある。「洗いモード」のときにはモータの回転が撹拌体に伝達されて、回転槽の内部に入れられた洗濯物の洗い又はすすぎが行われる。一方、「脱水モード」のときにはモータの回転が回転槽に伝達されて、洗濯物の脱水が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平10−15278号公報に記載されているように、「洗いモード」では直流ブラシレスモータの各相の巻線に発生する誘起電圧に対して同位相の通電を行い、一方の「脱水モード」では誘起電圧に対して進み位相の通電を行っている。というのは「洗いモード」では低速回転させ、「脱水モード」では高速回転させるので、モータのトルク−回転数特性により「洗いモード」で同位相の通電を行い、「脱水モード」では進み位相の通電を行うとそれぞれのモードで最も大きなトルクが得られるようになるからである。そのため、「洗いモード」と「脱水モード」では位相制御パターン及び電圧制御パターンを記憶しておく必要があるので記憶しなければならないデータ量が大きくなるという問題がある。
【0006】
また、ホールセンサの取り付け位置にずれがあるとロータ位置信号にずれが生じるが、ロータの位置信号に基づいて通電信号を生成しているのでロータ位置信号のずれが通電信号に影響を与える。したがって、ホールセンサの取り付け位置のずれによって通電信号に歪みが生じ、このような歪みを含んだ通電信号でモータの駆動が行われるとモータではトルクリップルが発生するので、振動、騒音が生じるという問題がある。
【0007】
本発明は上記課題を解決するもので、振動、騒音を抑えたインバータ洗濯機を提供することを目的とする。また、運転指令パターンのデータ量も少なくしたインバータ洗濯機を提供することも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1では、回転槽と、前記回転槽をダイレクトにドライブすることが可能な直流ブラシレスモータと、前記直流ブラシレスモータのロータの回転位置を検知してロータ位置信号を出力するロータ位置検知手段と、前記ロータ位置信号に基づいて前記直流ブラシレスモータを駆動するモータ駆動部とを備えたインバータ洗濯機において、前記直流ブラシレスモータの回転数が所定値Aより小さいときには前記モータ駆動部は前記ロータ位置信号に同期した正弦波形の交流信号を前記直流ブラシレスモータに印加する同期運転を行い、前記回転数が前記所定値A以上のときには前記モータ駆動部は前記ロータ位置信号に非同期の正弦波形の交流信号を前記直流ブラシレスモータに印加する非同期運転を行い、前記ロータ位置信号は立ち上がりエッジと立ち下がりエッジが交互に出現する信号であり、前記回転数が前記所定値Aよりも小さい所定値Bよりもさらに小さいときには前記モータ駆動部は前記立ち上がりエッジと前記立ち下がりエッジの両方に同期した正弦波形の交流信号を前記直流ブラシレスモータに印加し、前記回転数が前記所定値B以上で且つ前記所定値Aよりも小さいときには前記モータ駆動部は前記立ち上がりエッジと前記立ち下がりエッジの一方に同期した正弦波形の交流信号を前記直流ブラシレスモータに印加するようにしている。
【0009】
このような構成によると、インバータ洗濯機はモータの起動時には同期運転によってロータ位置信号に同期した交流信号で直流ブラシレスモータを駆動しているので、ロータの回転位置に追従するようにモータを駆動することができる。そして、モータの回転数が所定値A以上となったときにはモータ駆動部は非同期運転によってロータ位置信号とは同期をとることなく正弦波形の交流信号を直流ブラシレスモータに印加して直流ブラシレスモータを駆動する。したがって、非同期運転では位相制御パターンと電圧制御パターンを記憶しておく必要がないのでモータ駆動部が予め記憶しておかなければならないデータ量が少なくて済む。また、非同期運転ではモータ駆動部はロータ位置信号に同期をとらないで正弦波形の交流信号を生成しているのでロータ位置検知手段の取り付け位置がずれていたとしてもモータに印加する信号には影響しなくなる。したがって、印加する信号に歪みが入り込むことがないのでトルクリップルが発生せず振動、騒音を低減できる。また、このような構成によると、インバータ洗濯機は直流ブラシレスモータの起動時のように回転数が所定値Bよりも小さい場合にはロータ位置信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの両方でロータ位置を検知して、このエッジで同期がとられた正弦波形の交流信号を直流ブラシレスモータに印加するのでロータ位置検出の精度が高くなり起動しやすい。回転数が所定値Bから所定値Aまでの範囲では立ち上がりエッジのみに同期した正弦波形の交流信号を直流ブラシレスモータに印加するのでロータ位置の検出の頻度を抑え、計算処理を少なくして誤差を少なくするとともに非同期運転に移行しやすくなっている。
【0010】
また、本発明の請求項2では、回転槽と、前記回転槽をダイレクトにドライブすることが可能な直流ブラシレスモータと、前記直流ブラシレスモータのロータの回転位置を検知してロータ位置信号を出力するロータ位置検知手段と、前記ロータ位置信号に基づいて前記直流ブラシレスモータを駆動するモータ駆動部とを備えたインバータ洗濯機において、前記直流ブラシレスモータの回転数が所定値Aより小さいときには前記モータ駆動部は前記ロータ位置信号に同期した正弦波形の交流信号を前記直流ブラシレスモータに印加する同期運転を行い、前記回転数が前記所定値A以上のときには前記モータ駆動部は前記ロータ位置信号に非同期の正弦波形の交流信号を前記直流ブラシレスモータに印加する非同期運転を行い、前記モータ駆動部は前記同期運転と前記非同期運転の切り替えを前記正弦波形のゼロクロス点としている。
【0011】
このような構成によると、インバータ洗濯機はモータの起動時には同期運転によってロータ位置信号に同期した交流信号で直流ブラシレスモータを駆動しているので、ロータの回転位置に追従するようにモータを駆動することができる。そして、モータの回転数が所定値A以上となったときにはモータ駆動部は非同期運転によってロータ位置信号とは同期をとることなく正弦波形の交流信号を直流ブラシレスモータに印加して直流ブラシレスモータを駆動する。したがって、非同期運転では位相制御パターンと電圧制御パターンを記憶しておく必要がないのでモータ駆動部が予め記憶しておかなければならないデータ量が少なくて済む。また、非同期運転ではモータ駆動部はロータ位置信号に同期をとらないで正弦波形の交流信号を生成しているのでロータ位置検知手段の取り付け位置がずれていたとしてもモータに印加する信号には影響しなくなる。したがって、印加する信号に歪みが入り込むことがないのでトルクリップルが発生せず振動、騒音を低減できる。また、このような構成によると、同期運転と非同期運転の切り替えを正弦波形の信号のゼロクロス点としているので、切り替え時に正弦波形の信号を崩すことなく運転の切り替えを行うことができる。
【0012】
また、本発明の請求項3では、請求項1に記載のインバータ洗濯機において、前記モータ駆動部は前記同期運転と前記非同期運転の切り替えを前記正弦波形のゼロクロス点としている。
【0013】
このような構成によると、同期運転と非同期運転の切り替えを正弦波形の信号のゼロクロス点としているので、切り替え時に正弦波形の信号を崩すことなく運転の切り替えを行うことができる。
【0014】
また、本発明の請求項4では、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインバータ洗濯機において、前記モータ駆動部は交流電源の交流電圧を整流する整流手段と、前記整流手段の出力を平滑するコンデンサと、前記コンデンサで平滑された電圧を前記正弦波形の交流信号に変換するインバータ手段と、前記電圧を検出する電圧検出手段とを有し、前記非同期運転中に前記電圧検出手段で検出された電圧が跳ね上がった場合に前記モータ駆動部は前記正弦波形の交流信号の出力を一旦中止するようにしている。
【0015】
このような構成によると、モータ駆動部は交流電源の交流を整流手段とコンデンサで直流電圧を生成し、この直流電圧をインバータ手段で正弦波形の交流信号に変換して直流ブラシレスモータに供給する。非同期運転中ではモータ駆動部は正弦波形の交流信号の生成をロータ位置信号に非同期で行っているため、負荷の急変等によってロータの動きが急変すると直流電圧が異常に跳ね上がることがあるが、その場合には電圧検出手段で跳ね上がりが検出されると、モータ駆動部はモータへの信号の出力を一旦中止してモータ駆動部の回路を保護する。
【0016】
また、本発明の請求項5では、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインバータ洗濯機において、前記モータ駆動部は交流電源の交流電圧を整流する整流手段と、前記整流手段の出力を平滑するコンデンサと、前記コンデンサで平滑された電圧を前記正弦波形の交流信号に変換するインバータ手段と、前記コンデンサと前記インバータ手段の間に流れる電流を検出する電流検出手段とを有し、前記非同期運転中に前記電流検出手段で検出された電流に基づいて前記モータ駆動部が前記コンデンサで平滑された電圧が跳ね上がったと判断したときには前記正弦波形の交流信号の出力を一旦中止するようにしている。
【0017】
このような構成によると、モータ駆動部は交流電源の交流を整流手段とコンデンサで直流電圧を生成し、この直流電圧をインバータ手段で正弦波形の交流信号に変換して直流ブラシレスモータに供給する。非同期運転中ではモータ駆動部はロータ位置信号に同期しないで正弦波形の交流信号を生成しているので負荷の急変等によってロータの動きが急変すると、直流電圧が異常に跳ね上がることがあるが、その場合には電流検出手段で検出した電流から電圧の跳ね上がりがあったか否かを判断することができる。そして、直流電圧が跳ね上がったと判断したときにはモータ駆動部はモータへの正弦波形の交流信号の出力を一旦中止してモータ駆動部の回路を保護する。
【0020】
また、本発明の請求項では、請求項1乃至請求項のいずれかに記載のインバータ洗濯機において、前記非同期運転中に前記回転数が急激に変化したときには前記モータ駆動部は前記正弦波形の交流信号の出力を一旦中止するようにしている。
【0021】
このような構成によると、インバータ洗濯機は非同期運転中においてもロータ位置信号等からモータの回転数を検出することができる。そして、非同期運転中で負荷が片寄る等によって回転数が急激に変化したときにはモータに印加する信号の出力を一旦中止して負荷のバランスを整える等の動作を行う。
【0022】
また、本発明の請求項では、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のインバータ洗濯機において、前記直流ブラシレスモータの負荷角を検出する手段を備え、前記非同期運転中に前記負荷角が所定の範囲外にある場合には前記モータ駆動部は前記正弦波形の交流信号の出力を一旦中止するようにしている。
【0023】
このような構成によると、インバータ洗濯機は非同期運転中に直流ブラシレスモータの負荷角を検出し、負荷角が所定の範囲にあるか否かを判断することによって負荷の片寄り等を検出する。そして、負荷角が所定の範囲外にあるときにはモータ駆動部は正弦波形の交流信号の出力を一旦中止して負荷のバランスを整える等の動作を行い、モータの脱調を防止する。
【0024】
また、本発明の請求項では、請求項に記載のインバータ洗濯機において、前記負荷角を検出する手段は前記回転数が前記所定値Aよりも大きい所定値C以上のときに前記負荷角を検出するようにしている。
【0025】
このような構成によると、モータ駆動部が同期運転を行っていた時から非同期運転にモータの駆動制御を切り替えた直後では制御の切り替えにともない負荷角が非常に不安定であるため、回転数が所定値Cとなるまでは負荷角の検出を行わないようにすることで誤って正弦波形の交流信号の出力を中止してしまうことがないようにしている。
【0026】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>
以下、本発明を適用したインバータ洗濯機の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態のダイレクトドライブ方式のインバータ洗濯機の概略図を図1に示す。洗濯機1は一槽式の全自動洗濯機であり、本体の内部に洗濯槽を兼ねた回転槽2及び外槽3を備えている。外槽3はサスペンション部4によって本体に吊持されており、回転槽2は外槽3の内側に回転可能に設置されている。また撹拌体5が回転槽2の底部から一定の距離が開けられて設けられている。本体は洗濯物を出し入れするための蓋6を有する。外槽3の下部には直流ブラシレスモータ7の回転を回転槽2もしくは撹拌体5に切り替える伝達機構8を有する。
【0027】
本体の上部には、操作部9、表示部10、ブザー11、及び蓋6の開閉を検知する蓋センサ12が備えられており、外槽3の側方には外槽3内の水位を検出する水位センサ13が備えられている。また、操作部9の下部には、洗濯機1の動作全体を制御するための、マイクロコンピュータよりなる主制御部14が設けられ、主制御部14とは別に上面板にモータ7に信号を供給するためのインバータ手段と、このインバータ手段を介してモータ7の回転を制御するためのマイクロコンピュータとから成る副制御部15(モータ駆動部)が設けられている。外槽3内の水量を調節するための給水弁16と排水弁17が設けられている。
【0028】
インバータ洗濯機1には「洗いモード」と「脱水モード」のモードがある。「洗いモード」のときには伝達機構8によってモータ7の回転が撹拌体5にダイレクトに伝達されて、回転槽2の内部に入れられた洗濯物の洗い又はすすぎが行われる。一方、「脱水モード」のときには伝達機構8によってモータ7の回転が回転槽2にダイレクトに伝達されて、洗濯物の脱水が行われる。本発明は後者の「脱水モード」での動作に関係している。
【0029】
洗濯機1の動作に関する回路構成の概略を図2に示す。主制御部14は洗い、すすぎ、脱水等の各行程の動作の内容や、行程の実行順序すなわち処理コースを記憶したプログラムを記憶しており、このプログラムに従って給水弁16と排水弁17の開閉、及び伝達機構8におけるモータ7の回転の伝達先の切り替えを制御し、副制御部15を介してモータ7の回転を制御する。
【0030】
主制御部14はモータ7の回転を制御するために必要な制御データ20を同期用クロック19とともに副制御部15に送信する。また副制御部15は信号20を読み取った後クロック19に同期して信号21を主制御部14に送信する。副制御部15は直流ブラシレスモータ7のロータ回転位置を示すロータ位置信号Hu、Hv、Hwに基づいてモータ7に交流信号を供給する。
【0031】
次に、図3を用いて副制御部15の構成を説明する。本実施形態のインバータ洗濯機1ではモータ7として3相20極直流ブラシレスモータを使用している。商用電源30の交流電圧は整流手段31で脈流状の直流に変換される。整流手段31にはダイオードブリッジが使用されている。整流手段31で整流された直流は平滑用のコンデンサ32で平滑される。コンデンサ32で平滑された直流がインバータ手段35に供給される。インバータ手段35は直流を三相交流に変換する。
【0032】
インバータ手段35は6個のスイッチング手段としてNPN型トランジスタ36a〜36c、37a〜37cを3相全波ブリッジ構成にしたものである。平滑用のコンデンサ32の+側に接続された3個のトランジスタ36a〜36cを上アーム、コンデンサ32の−側に接続された3個のトランジスタ37a〜37cを下アームという。そして、6個のトランジスタ36a〜36c、37a〜37cにはそれぞれ並列にダイオード38a〜38c、39a〜39cが接続されている。上アームのトランジスタ36a〜36cと下アームのトランジスタ37a〜37cの各接続点のa、b、cが直流ブラシレスモータ7の各相(U相、V相、W相)に接続されている。
【0033】
トランジスタ36a〜36c、37a〜37cのベースはドライブ回路40に接続されており、マイクロコンピュータ41の信号により、トランジスタ36a〜36c、37a〜37cは駆動される。インバータ手段35はトランジスタ36〜36c、37a〜37cをスイッチ動作させることにより各相が正弦波形の3相交流の信号を直流ブラシレスモータ7に印加する。これにより、直流ブラシレスモータ7は回転する。
【0034】
電流検出手段42は平滑用のコンデンサ32の+側からインバータ手段35に流れる電流を検出し、検出結果をマイクロコンピュータ41に出力する。電圧検出手段43はコンデンサ32で平滑された電圧を直列接続された抵抗51、52で分圧して取り込むことで検出する。ホールセンサ55はモータ7のロータの回転位置を検知するロータ位置検知手段であり、ホールセンサ55のそれぞれでで得られるロータ位置信号Hu、Hv、Hwをマイクロコンピュータ41に出力する。
【0035】
次に、モータ駆動信号波形を正弦波としたときの駆動パターンの一例を図4に示す。図4はモータ7を一定の回転数で定常的に駆動するときの信号の波形図である。図4の(d)はU相の上アームのトランジスタ36aの駆動信号、図4の(d’)はU相の下アームのトランジスタ37aの駆動信号の例を示しており、マイクロコンピュータ41が図4の(d)及び(d’)のパターンで駆動信号を出力した場合、U相への出力電圧は図4の(e)のように、PWM(Pulse Width Modulation)された波形となり、U相の巻線電流は図4の(f)のような正弦波状となる。このとき、インバータ手段35はV相、W相は図4の(b)のようにU相を基準とした場合、V相が電気角で240゜、W相は120゜ずれた信号を発生し、モータ7を駆動している。70はU相の誘起電圧である。71はV相の誘起電圧である。72はW相の誘起電圧である。
【0036】
副制御部15のマイクロコンピュータ41から図4の(d)及び(d’)に示す駆動信号を発生させるために、マイクロコンピュータ41は図4の(c)に示す一定周期の三角波60(キャリア)を内部において発生させ、正弦波形の駆動波形データ61と三角波60を比較することによって図4の(d)及び(d’)に示すようなPWM波形を発生するようにしている。U相、V相、W相は2π/3ラジアンずつ位相のずれた波形であるので、U相に着目して説明する。
【0037】
マイクロコンピュータ41は正弦波データを記憶した正弦波テーブルをデータポインタ(NEW_DATA)をアドレスにて参照して駆動波形データ61を生成している。詳細には次のような処理を行っている。一般に周波数fの正弦波の信号波の時刻tにおける位相角Θは
Θ=2πft(ラジアン)
である。キャリア周期Tcごとの位相更新量ΔΘは
ΔΘ=2πf・Tc(ラジアン)
である。そして、マイクロコンピュータ41は信号波の1周期の2πラジアンを65536で分割したデータポインタ(NEW_DATA)で処理している。このとき、キャリア周期Tcごとの位相更新量の変数(α_DATA)は
α_DATA=2πf・Tc・(65536/2π)
となり、キャリア周期Tc=63.5μsで、周波数f=60Hzの駆動信号を出力するときには
α_DATA=4.161・f=249
となる。キャリア周波数はタイマの分解能とPWMの分解能で決定する。
【0038】
更新量(α_DATA)が定まるとマイクロコンピュータ41は新しい位相角をデータポインタNEW_DATAとして
NEW_DATA=NEW_DATA+α_DATA
で更新し、0〜2πの位相範囲のどの位置なのかを保持する。
【0039】
次に位相角(NEW_DATA)に対しての正弦波の振幅値を求める。予め正弦波テーブルデータには2πラジアン分が512バイトとなるようなデータの(1+2/3)×2πラジアン分の854個の基本データが記憶されている。これらの基本データには符号ビットも含まれる。2πラジアン分が512個のテーブルデータなのでNEW_DATAの内容を128で割った数の番地(アドレス)の内容を前記テーブルデータより読み込み、それに変調率βを掛けた値がデータ61として実際の比較バッファに埋め込まれる。そして、マイクロコンピュータ41に内蔵の比較器が図4の(c)に示す正弦波のデータ61と三角バッファに埋め込まれたデータ60を比較して比較結果を出力する。これにより、図4の(d)及び(d’)に示す駆動信号が生成される。
【0040】
この駆動信号を受けたインバータ手段35より直流ブラシレスモータ7のU相の巻線には図4の(f)に示すような正弦波形の交流電流が流される。V相、W相についても同様にして駆動信号が生成される。これによって、直流ブラシレスモータ7が回転する。3個のホールセンサ55から出力されるロータ位置信号Hu、Hv、Hwが図4の(a)に示すようになるようにホールセンサ55が直流ブラシレスモータ7に取り付けられている。また、直流ブラシレスモータ7の各相の誘起電圧は図4の(b)に示すようになる。
【0041】
次に、「脱水モード」における制御の一例を図5を用いて説明する。図5は副制御部15が直流ブラシレスモータ7を駆動しているときの信号の波形図である。図5はロータが回転しているときの波形を示しているが、まず直流ブラシレスモータ7を起動するときの同期運転について説明する。
【0042】
ホールセンサ55はロータが停止していてもロータ位置を検出することができる。起動するときにまずマイクロコンピュータ41はロータ位置信号Hu、Hv、Hwからロータ位置を確認して起動パターンを決定する。起動パターンはロータ位置信号Hu、Hv、Hwから識別できるもので図5の(d)に示すように6種類ある。図5の(e)はU相に流れる巻線電流である。図5の(f)はV相に流れる巻線電流である。図5の(g)はW相に流れる巻線電流である。図5の(h)は後述するように運転モードである。
【0043】
例えば図5の(a)に示す信号Huがハイレベル、図5の(b)に示す信号Hvがローレベル、図5の(c)に示す信号Hwがローレベルであるときにはパターン1である。このとき、副制御部15はV相に着目してV相の位相30゜分のデータポインタ(NEW_DATA)にあたる65536×30/360=1555‘Hをアドレスにて埋め込みテーブルデータよりデータを取り込む。このとき、運転モードはモードaとし、V相に対してW相は120゜、U相は240゜遅れた位相のデータポインタよりデータを読み込む。このとき、更新量(α_DATA)は実験値より適当な初期値を求めている。また、モータ7の回転数を検出するためのタイマを起動する。
【0044】
これにより、副制御部15が駆動信号を発生してロータが回転を開始する。ロータの回転によりロータ位置信号Hu、Hv、Hwの切り替わりである信号Hwの立ち上がりエッジ53cが来るが、このときにデータポインタ(NEW_DATA)はロータが遅れることを想定して、データポインタ(NEW_DATA)が1555‘H×2=2AAA‘Hに達すると信号Hwの立ち上がりエッジ53cを検出するまで更新せず同じデータで待機している。そして、実際に信号Hwの立ち上がりエッジ53cが来た時点でデータポインタ(NEW_DATA)の更新を再開して再度速度検知タイマを一旦リセットする。
【0045】
さらにロータの回転によって信号Huの立ち下がりエッジ53dが来るが、このとき正弦波モードをモードbに切り替え、U相に着目する。このときにも信号Huの立ち下がりエッジ53dまでV相のデータポインタは2AAA‘Hで待機しておく。そして、U相基準(データポインタの初期値が0)で、U相に対してV相は240゜、W相は120゜進んだデータポインタからデータを読み込む。このようにして順次6箇所のエッジ53a〜53fでデータの補正を行い、ロータ位置信号Hu、Hv、Hwに同期した交流信号をモータ7に印加する。また、速度検知タイマの値で回転数が得られるのでこれに応じて更新量(α_DATA)を随時速度変化に追従するように変更する。
【0046】
その後、モータの回転数が所定値Aになったとき、運転モードを固定し、上記6個のエッジでの補正を中止し、ホールセンサ55からのロータ位置信号を使用しない非同期運転に移行する。その後は、固定された運転モードで主制御部より送信される目標回転数に達するまで、上記更新量(α_DATA)及び実験から求めた変調率βを主制御部14からの立ち上げ時間設定に応じて徐々に更新する。これにより、ロータを一定の高速回転に保つようにする。
【0047】
したがって、本実施形態のインバータ洗濯機では、「脱水モード」のときにはまず同期運転でロータ位置信号Hu、Hv、Hwに同期した正弦波形の信号を生成してモータの起動を確実にできるようになっている。そして、回転数が所定値A以上となるとロータ位置信号Hu、Hv、Hwに同期をとらないで予め決められた変調率βと更新量(α_DATA)で決まる正弦波形の信号をモータ7に印加するので、ホールセンサ55の取り付け位置のずれによって生じるロータ位置信号Hu、Hv、Hwのずれに影響を受けることなく歪みのない信号をモータ7に印加することができる。そのため、モータ7のトルクリップルを軽減でき、静音化できる。また、「脱水モード」では進み角位相制御パターンを使用しないため副制御部15に予め記憶しておかなければならないデータ量も少なくて済む。
【0048】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では上記第1の実施形態とは同期運転での処理が異なっているだけで、それ以外については上記第1の実施形態と同一構成なので同期運転での処理についてのみ説明する。図5において、起動時にはホールセンサ55(図3参照)を用いて信号Hu、Hv、Hwの立ち上がりエッジ53a、53c、53e(図5参照)と立ち下がりエッジ53b、53d、53f(図5参照)の6箇所で補正を行ってモータ7の駆動を行う。回転数が所定値Bになると、3箇所の立ち下がりエッジ53b、53d、53fのみで補正を行う。その後、さらにモータ7の回転数が上昇して所定値Aになると、ロータ位置信号Hu、Hv、Hwに同期をとることなく非同期運転でモータ7を駆動する。
【0049】
したがって、モータ7の回転数が所定値B以上で且つ所定値Aより小さいときには、立ち下がりエッジ53b、53d、53fのみで補正をおこなって信号を生成しているので、マイクロコンピュータ41(図3参照)で正弦波の位相量の計算にともなう誤差を少なくすることができる。さらに非同期運転に移行しやすくなる。なお、モータ7の回転数が所定値Bから所定値Aまでの範囲では、副制御部15は立ち上がりエッジ53a、53c、53eのみに同期して信号をモータ7に出力するようにしてもよい。
【0050】
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態では上記第1の実施形態とは同期運転と非同期運転との切り替え時の動作が異なっているだけで、それ以外については上記第1の実施形態と同一なので切り替え時の動作についてのみ説明する。上記第1の実施形態では速度検出タイマによってロータの回転数が所定値Aとなった判断された時点で同期運転から非同期運転に切り替わるようになっていたが、本実施形態では同期運転から非同期運転に切り替わるタイミングを信号Huの立ち下がりエッジ53d(図5参照)のタイミングで切り替えを行う。立ち上がりエッジ53dはU相のゼロクロス点65に一致する。同期運転で起動し、非同期運転に切り替わった後は、運転モードであるモードbで主制御部より送信される目標回転数に達するまで、上記更新量(α_DATA)及び実験から求めた変調率βを主制御部14からの立ち上げ時間設定に応じて徐々に更新する。
【0051】
したがって、本実施形態のインバータ洗濯機では、正弦波形の信号のゼロクロス点で同期運転から非同期運転に制御が切り替わるようになっているので、制御が切り替わるときにモータ7(図1参照)を駆動するための正弦波形の信号が崩れることなく運転の切り替えが行われる。したがって、非同期運転に制御が切り替わったときにモータ7の回転が不安定になりにくい。
【0052】
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。上記第1の実施形態では非同期運転中にはロータ位置信号Hu、Hv、Hwに同期をとらないで副制御部15(図2参照)がモータ7(図2参照)を駆動しているので、非同期運転中に負荷のバランスや重負荷によりロータの動きが急激に変化すると、平滑用のコンデンサ32(図3参照)で平滑された直流電圧がインバータ手段35(図3参照)から回生される電流により異常に跳ね上がる。そのため、インバータ手段35のトランジスタ36a〜36c、37a〜37cが耐圧オーバーとなるおそれがある。
【0053】
そこで、本実施形態では電圧検出手段43(図3参照)を利用して、直流電圧に異常な跳ね上がりが検出されたときにはマイクロコンピュータ41は駆動信号の出力を中止して「脱水モード」を一旦中止し、インバータ手段35を保護する。この場合、副制御部15はこの情報を主制御部14に送信し、主制御部14はこの情報を受けて負荷のバランスを整えるモードに移行する。負荷のバランスを整えるモードでは例えばモータ7を一旦停止させて外槽3に水を注入し、回転槽2を正転、反転を繰り返すことが行われる。その後インバータ洗濯機は「脱水モード」を再開する。
【0054】
したがって、本実施形態のインバータ洗濯機では、負荷のバランスや重負荷によってロータの動きが急激に変化したときでも一旦脱水を停止しているので回路が耐圧オーバーとなるのが防止される。また、このときには負荷のバランスを整えるモードで負荷のバランスを整えているのでインバータ洗濯機は再び脱水を行うことができる。
【0055】
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。上記第4の実施形態で説明したように、非同期運転中に負荷のバランスや重負荷によりロータの動きが急激に変化し、直流電流がモータ7(図3参照)の発電効果により逆バイアスがかかる場合に、インバータ手段35(図3参照)が耐圧オーバーとなるおそれがある。そこで本実施形態では電流検出手段42(図3参照)を利用して、平滑用のコンデンサ32の+側からインバータ手段35に流れる電流を検知し、電流の異常な跳ね上がりを検出したときにはマイクロコンピュータ41(図3参照)は駆動信号の出力を中止して「脱水モード」を一旦停止してインバータ手段35を保護する。この場合、副制御部15はこの情報を主制御部14に送信し、主制御部14はその情報を受けて負荷のバランスを整えるモードに移行する。そして、上述のように負荷のバランスを整えてから、その後「脱水モード」を再開する。
【0056】
したがって、本実施形態のインバータ洗濯機においても、上記第4の実施形態と同様に負荷のバランスや重負荷によってロータの動きが急激に変化したときでも一旦脱水を停止しているので回路の耐圧オーバーとなるのが防止される。また、インバータ洗濯機は負荷のバランスを整えてから再び脱水を行うことができる。
【0057】
<第6の実施形態>
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。本実施形態では上記第1の実施形態とは非同期運転での処理が異なっているだけで、それ以外については上記第1の実施形態と同一構成なので非同期運転での処理についてのみ説明する。上記第1の実施形態では非同期運転中に副制御部15(図2参照)は予め決められた変調率βと更新量(α_DATA)で決まる正弦波形の信号をモータ7(図2参照)に印加していた。
【0058】
これに対して、本実施形態では非同期運転中においてマイクロコンピュータ41はモータ7(図2参照)の負荷角を検出している。負荷角の検出はロータ位置信号Hu、Hv、Hwの立ち上がりエッジ53a、53c、53e(図5参照)又は立ち下がりエッジ53b、53d、53f(図5参照)のタイミングでその時のデータポインタ(NEW_DATA)の位相から、印加している正弦波形の信号の位相と実際のロータの回転位置のずれを検出することができることを利用して行われる。
【0059】
非同期運転中においてマイクロコンピュータ41から出力される駆動信号は所定の周波数の正弦波形となるように出力するが、負荷角が安定しない場合には、変調率βを更新することによって負荷角が安定するように更新する。これによってモータ7の安定動作を図る。
【0060】
<第7の実施形態>
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。本実施形態では上記第1の実施形態とは非同期運転での処理が異なっているだけで、それ以外については上記第1の実施形態と同一構成なので非同期運転での処理についてのみ説明する。モータ7を周期運転により起動した後に回転数が所定値Aに達すると、上述のようにロータ位置信号Hu、Hv、Hwに同期をとらない信号でモータ7を駆動する非同期運転に移行する。本実施形態では、この非同期運転においてはロータ位置信号Hwの立ち上がりエッジ53c(図5参照)から信号Huの立ち下がりエッジ53d(図5参照)までの時間をマイクロコンピュータ41(図3参照)に内蔵のタイマを使って検知する。検知したデータは、一旦マイクロコンピュータ41内部のメモリに記憶する。
【0061】
ロータが回転するたびに信号Hwの立ち上がりエッジ53cから信号Huの立ち下がりエッジ53dまでの時間が検知されるので、今回得られたデータとメモリに記憶されている前回検知されたデータを比較する。負荷にムラがある場合には前回計られたモータ7の回転数に対してスピードが落ちていたり、加速していたりすることがある。その場合にはマイクロコンピュータ41は異常振動検知と判断し一旦「脱水モード」を中止する。この場合、副制御部15はこの情報を主制御部14に送信し、主制御部14はその情報を受けて負荷のバランスを整えるモードに移行する。
【0062】
<第8の実施形態>
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。本実施形態では上記第1の実施形態とは非同期運転での処理が異なっているだけで、それ以外については上記第1の実施形態と同一構成なので非同期運転での処理についてのみ説明する。本実施形態では、「脱水モード」での起動時にはホールセンサ55(図3参照)で得られるロータ位置信号Hu、Hv、Hwに同期した信号をモータ7(図3参照)に印加する同期運転でモータ7(図3参照)を起動する。その後、モータ7の回転数がある所定値Aに達すると、上述のようにロータ位置信号Hu、Hv、Hwに同期をとらない信号でモータ7を駆動する非同期運転に移行する。非同期運転において、例えばロータ位置信号Huの立ち下がりを基準にして運転モードbで正弦波状に通電している場合にはマイクロコンピュータ41(図3参照)がロータ位置信号Huをホールセンサ55から取り込む。このとき、重負荷であれば駆動信号の正のゼロクロス点65に対してロータ位置信号Huの立ち下がりエッジ53a(図5参照)が一致せず信号Huの位相が遅れる。
【0063】
重負荷となる原因には外槽3と回転槽2の間に泡が残っていたとき等のように摩擦抵抗による負荷がある。これによってロータが駆動信号についてこれなくなっているときにはモータ7が脱調するおそれがある。そのため、マイクロコンピュータ41はこの位相が90゜を超えたことを検出すると、一旦「脱水モード」を中止する。位相の検出は上述のようにロータ位置信号のエッジの時点でデータポインタ(NEW_DATA)を取り込むことで検出することができる。そして、副制御部15はこの情報を主制御部14に送信し、主制御部15はその情報を受けて負荷のバランスを整えるモードに移行する。
【0064】
したがって、本実施形態のインバータ洗濯機では、非同期運転中においても重負荷等によりロータが副制御部15での制御に回転がついてこれなくなったときに運転を一旦停止することによって脱調を防止できる。
【0065】
<第9の実施形態>
次に、本発明の第9の実施形態について説明する。本実施形態では上記第1の実施形態とは非同期運転での処理が異なっているだけで、それ以外については上記第1の実施形態と同一構成なので非同期運転での処理についてのみ説明する。本実施形態では、「脱水モード」での起動時にはホールセンサ55(図3参照)で得られるロータ位置信号Hu、Hv、Hwに同期した信号をモータ7(図3参照)に印加する同期運転でモータ7(図3参照)を起動する。その後、モータ7の回転数が所定値Aに達すると、上述のようにロータ位置信号Hu、Hv、Hwに非同期の信号でモータ7を駆動する非同期運転に移行する。
【0066】
非同期運転において、例えばロータ位置信号Huの立ち下がりエッジ53d(図5参照)を基準にして運転モードbで正弦波状に通電している場合にはマイクロコンピュータ41(図3参照)がロータ位置信号Huをホールセンサ55から取り込む。このとき、軽負荷であれば駆動信号の正のゼロクロス点65に対してロータ位置信号Huの立ち下がりエッジ53dが一致せず信号Huの位相が進む。
【0067】
軽負荷となる原因には例えば外槽3と回転槽2の間に残っていた泡が急に抜けたために泡による摩擦抵抗の負荷が存在する状態から負荷がかからなくなる場合がある。これによって駆動信号に対して位相が90゜以上進んでしまうことがある。この場合にもモータ7が脱調するおそれがあるために、マイクロコンピュータ41は一旦「脱水モード」を中止して脱調を防止する。そして、副制御部15は再度同期運転による運転から脱水の立ち上げを始めるようにする。
【0068】
したがって、本実施形態のインバータ洗濯機では、非同期運転中に負荷の変動によって軽負荷となり副制御部15の制御よりもロータの位相が進んでしまった場合にも一旦停止し、再起動することによってモータの脱調を防止できる。
【0069】
<第10の実施形態>
次に、本発明の第10の実施形態について説明する。上記第8の実施形態又は上記第9の実施形態では、非同期運転中には副制御部15は負荷角を検出して、検出した負荷角が所定の範囲外にあるときはモータ7を一旦中止するようにしていた。しかし、モータ7を同期運転により起動してモータ7の回転数が所定値Aになって非同期運転に運転が切り替わった直後ではモータ7の負荷角が非常に不安定であり、上記第8の実施形態又は上記上記第9の実施形態では負荷角が安定する前に誤ってモータ7の駆動が一旦中止されてしまうおそれがある。そこで、本実施形態では回転数が所定値Aになって非同期運転を開始してもすぐには負荷角の検出を開始せず、回転数が所定値C(ただし、C>A)になってから負荷角の検出を開始するようにする。
【0070】
したがって、本実施形態のインバータ洗濯機では、同期運転から非同期運転に副制御部15が制御を切り替えたときに、モータ7の回転数が所定値Cとなるまではロータ位置信号Hu、Hv、Hwで負荷角の検出を行わないようになっているので切り替え時の動作の不安定なときにモータの脱調を防止する制御に誤って移行することがない。なお、非同期運転での処理以外については上記第8の実施形態又は上記第9の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0071】
以上、本発明の各種のこれらは実施形態について説明したが、これらを任意に組み合わせた構成とすることも可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1によれば、モータ駆動部はロータ位置検知手段から出力されるロータ位置信号に同期した正弦波形の交流信号を直流ブラシレスモータに出力しているのでモータ駆動部は直流ブラシレスモータを起動しやすい。そして、ロータの回転数が所定値Aになってからはモータ駆動部はロータ位置信号に非同期の正弦波形の交流信号をモータに出力するので、ロータ位置検知手段の取り付け位置のずれによって現れるロータ位置信号のずれに依存しなくなるために直流ブラシレスモータのトルクリップルを軽減できる。したがって、騒音、振動が低減されて静かになる。さらに、ロータ位置信号から進み位相制御を行わなくてもよいので、モータ駆動部が予め記憶しておかなければならないデータ量も減っている。また、本発明の請求項1によれば、起動開始時にはロータ位置信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの両方に同期した正弦波形の交流信号を出力することによってモータの回転に追随した駆動ができる。そのため、モータの起動が確実となる。そして、回転数が所定値Bから所定値Aまでの間では立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの一方に同期した正弦波形の交流信号を出力することによって計算誤差が小さくなり、非同期運転に制御が移行しやすくなっている。
【0073】
本発明の請求項2によれば、モータ駆動部はロータ位置検知手段から出力されるロータ位置信号に同期した正弦波形の交流信号を直流ブラシレスモータに出力しているのでモータ駆動部は直流ブラシレスモータを起動しやすい。そして、ロータの回転数が所定値Aになってからはモータ駆動部はロータ位置信号に非同期の正弦波形の交流信号をモータに出力するので、ロータ位置検知手段の取り付け位置のずれによって現れるロータ位置信号のずれに依存しなくなるために直流ブラシレスモータのトルクリップルを軽減できる。したがって、騒音、振動が低減されて静かになる。さらに、ロータ位置信号から進み位相制御を行わなくてもよいので、モータ駆動部が予め記憶しておかなければならないデータ量も減っている。また、本発明の請求項2によれば、同期運転と非同期運転の切り替えをモータ駆動部が直流ブラシレスモータに出力する正弦波形の信号のゼロクロス点としているので、交流信号の波形を崩すことなく運転の切り替えを行うことができる。このことから同期運転から非同期運転に切り替わったときに直流ブラシレスモータの回転が不安定にならないようになっている。
【0074】
また、本発明の請求項3によれば、同期運転と非同期運転の切り替えをモータ駆動部が直流ブラシレスモータに出力する正弦波形の信号のゼロクロス点としているので、交流信号の波形を崩すことなく運転の切り替えを行うことができる。このことから同期運転から非同期運転に切り替わったときに直流ブラシレスモータの回転が不安定にならないようになっている。
【0075】
また、本発明の請求項4によれば、コンデンサで平滑された電圧を電圧検出手段で検出しており、電圧が跳ね上がったときにはモータ駆動部はモータの駆動を一旦中止することによって回路を耐圧オーバーから保護できる。
【0076】
また、本発明の請求項5によれば、電流検出手段でコンデンサとインバータ手段の間に流れる電流を検出することで回路を耐圧オーバーから保護できる。
【0078】
また、本発明の請求項によれば、インバータ洗濯機は非同期運転中に直流ブラシレスモータの回転数が急激に変化したときには直流ブラシレスモータへの信号の出力を一旦中止してモータを安全に止めることができる。
【0079】
また、本発明の請求項によれば、負荷角を検知することから重負荷や軽負荷時の回転槽の遅れを検知でき、負荷角が所定の範囲に入らなくなると、一旦運転を中止することでモータの脱調を防ぐことができる。
【0080】
また、本発明の請求項によれば、同期運転から非同期運転に制御が切り替わった直後ではモータの負荷角が不安定であるため、モータの回転数が所定値Cになるまでは負荷角の検出を行わず、所定値C以上となってから負荷角の検出を行うようにしているので誤って運転を中止してしまうことがないようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の洗濯機全体の内部概略構成図。
【図2】 その洗濯機のブロック図。
【図3】 その洗濯機の副制御部のブロック図。
【図4】 その洗濯機のホールセンサの位置信号に対する出力波形図。
【図5】 その洗濯機の起動パターンと運転モードを示す図。
【符号の説明】
1 一槽式の全自動洗濯機
2 回転槽
3 外槽
4 サスペンション部
5 撹拌体
6 蓋
7 直流ブラシレスモータ
8 伝達機構
9 操作部
10 表示部
11 ブザー
12 蓋センサ
13 水位センサ
14 主制御部
15 副制御部
16 給水弁
17 排水弁
19 クロック
20、21 制御データ
30 商用電源
31 整流手段
32 平滑用のコンデンサ
35 インバータ手段
36a〜36c 上アームのNPN型トランジスタ
37a〜37c 下アームのNPN型トランジスタ
38a〜38c、39a〜39c ダイオード
40 ドライブ回路
41 マイクロコンピュータ
42 電流検出手段
43 電圧検出手段
55 ホールセンサ(ロータ位置検知手段)
Hu、Hv、Hw ロータ位置信号

Claims (8)

  1. 回転槽と、前記回転槽をダイレクトにドライブすることが可能な直流ブラシレスモータと、前記直流ブラシレスモータのロータの回転位置を検知してロータ位置信号を出力するロータ位置検知手段と、前記ロータ位置信号に基づいて前記直流ブラシレスモータを駆動するモータ駆動部とを備えたインバータ洗濯機において、
    前記直流ブラシレスモータの回転数が所定値Aより小さいときには前記モータ駆動部は前記ロータ位置信号に同期した正弦波形の交流信号を前記直流ブラシレスモータに印加する同期運転を行い、前記回転数が前記所定値A以上のときには前記モータ駆動部は前記ロータ位置信号に非同期の正弦波形の交流信号を前記直流ブラシレスモータに印加する非同期運転を行い、
    前記ロータ位置信号は立ち上がりエッジと立ち下がりエッジが交互に出現する信号であり、前記回転数が前記所定値Aよりも小さい所定値Bよりもさらに小さいときには前記モータ駆動部は前記立ち上がりエッジと前記立ち下がりエッジの両方に同期した正弦波形の交流信号を前記直流ブラシレスモータに印加し、前記回転数が前記所定値B以上で且つ前記所定値Aよりも小さいときには前記モータ駆動部は前記立ち上がりエッジと前記立ち下がりエッジの一方に同期した正弦波形の交流信号を前記直流ブラシレスモータに印加することを特徴とするインバータ洗濯機。
  2. 回転槽と、前記回転槽をダイレクトにドライブすることが可能な直流ブラシレスモータと、前記直流ブラシレスモータのロータの回転位置を検知してロータ位置信号を出力するロータ位置検知手段と、前記ロータ位置信号に基づいて前記直流ブラシレスモータを駆動するモータ駆動部とを備えたインバータ洗濯機において、
    前記直流ブラシレスモータの回転数が所定値Aより小さいときには前記モータ駆動部は前記ロータ位置信号に同期した正弦波形の交流信号を前記直流ブラシレスモータに印加する同期運転を行い、前記回転数が前記所定値A以上のときには前記モータ駆動部は前記ロータ位置信号に非同期の正弦波形の交流信号を前記直流ブラシレスモータに印加する非同期運転を行い、
    前記モータ駆動部は前記同期運転と前記非同期運転の切り替えを前記正弦波形のゼロクロス点としたことを特徴とするインバータ洗濯機。
  3. 前記モータ駆動部は前記同期運転と前記非同期運転の切り替えを前記正弦波形のゼロクロス点としたことを特徴とする請求項1に記載のインバータ洗濯機。
  4. 前記モータ駆動部は交流電源の交流電圧を整流する整流手段と、前記整流手段の出力を平滑するコンデンサと、前記コンデンサで平滑された電圧を前記正弦波形の交流信号に変換するインバータ手段と、前記電圧を検出する電圧検出手段とを有し、前記非同期運転中に前記電圧検出手段で検出された電圧が跳ね上がった場合に前記モータ駆動部は前記正弦波形の交流信号の出力を一旦中止することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインバータ洗濯機。
  5. 前記モータ駆動部は交流電源の交流電圧を整流する整流手段と、前記整流手段の出力を平滑するコンデンサと、前記コンデンサで平滑された電圧を前記正弦波形の交流信号に変換するインバータ手段と、前記コンデンサと前記インバータ手段の間に流れる電流を検出する電流検出手段とを有し、前記非同期運転中に前記電流検出手段で検出された電流に基づいて前記モータ駆動部が前記コンデンサで平滑された電圧が跳ね上がったと判断したときには前記正弦波形の交流信号の出力を一旦中止することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインバータ洗濯機。
  6. 前記非同期運転中に前記回転数が急激に変化したときには前記モータ駆動部は前記正弦波形の交流信号の出力を一旦中止することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のインバータ洗濯機。
  7. 前記直流ブラシレスモータの負荷角を検出する手段を備え、前記非同期運転中に前記負荷角が所定の範囲外にある場合には前記モータ駆動部は前記正弦波形の交流信号の出力を一旦中止することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のインバータ洗濯機。
  8. 前記負荷角を検出する手段は前記回転数が前記所定値Aよりも大きい所定値C以上のときに前記負荷角を検出することを特徴とする請求項に記載のインバータ洗濯機。
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