JP2005261957A - インバータ洗濯機 - Google Patents

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尚彦 青木
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Abstract

【課題】 安定に確実な電気ブレーキングを行うことができるインバータ洗濯機を提供する。
【解決手段】 インバータ洗濯機は直流ブラシレスモータ7と、モータ7のロータの回転位置を検出する位置検出手段55a〜55cと、その検出された位置信号Hu、Hv、Hwに基づいて駆動信号P1〜P6を出力するマイコン41と、その駆動信号によってモータ7に3相交流を供給するインバータ回路35とから成る。マイコン41は正弦波のデータを記憶しているメモリを内蔵し、位置信号Hu、Hv、Hwからモータ7の回転数を検出して、位置信号Hu、Hv、Hwから得られるタイミングでメモリへのアドレスとなるデータポインタの値を回転数に応じて設定する。これにより、マイコン41は位相角制御を可能にしている。前記インバータ回路に電源として入力される電圧が所定値以上の場合に、そのインバータ入力電圧を低下させるように前記位置信号の反転タイミングでモータ回転方向に対して遅れ方向に前記データポインタの初期値を変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブラシレスモータで回転槽や撹拌体等を回転させるインバータ洗濯機に関する。
インバータ洗濯機は回転槽や撹拌体等を駆動するために単相誘導モータでなく3相モータ(3相誘導モータ又は直流ブラシレスモータ)を使用している。そのため、インバータ洗濯機は3相モータに120゜ずつ位相のずれた3相交流を印加する必要があるので直流を交流に変えるインバータ手段を備えている。一般に、このインバータ手段はパワートランジスタやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のスイッチング手段を2個直列接続したハーフブリッジ構成を3組設けて3相全波ブリッジ構成(フルブリッジ構成)として形成されている。インバータ手段に入力される直流電源の+側に接続される3個のスイッチング手段を上アームと呼び、−側に接続される3個のスイッチング手段を下アームと呼んでいる。この上アームと下アームの接続点に、3相モータの各相(U相、V相、W相)のコイルが接続されている。
また、従来から提案されている洗濯機には、静音・低振動化を図るために、直流ブラシレスモータにより外槽の内部に設けられた回転槽とこの回転槽の内部に設けられた撹拌体をダイレクトにドライブする方式がある。この洗濯機はロータの回転位置を検出してロータ位置信号を出力するホールセンサと、ロータ位置信号に基づいてほぼ正弦波状の通電信号を形成する通電信号形成手段とを備えており、この通電信号に基づいてインバータ手段が3相交流を直流ブラシレスモータに印加して直流ブラシレスモータを駆動する構成となっている(例えば特許文献1)。
特開平10−15278号公報
しかしながら、従来のインバータ洗濯機では以下のような問題があった:
(1)回転槽又は撹拌体をダイレクトに駆動するモータ制御において、洗濯機上面の蓋を開けた場合などに、回転槽や撹拌体を急に停止させるためにメカ的なブレーキ機構を設けていた。このため洗濯機のコストが高くなるとともに、ブレーキ機構配設のため余分なスペースを必要としていた。
(2)また、電気的に急ブレーキをかけるものであっても、ホールセンサの取り付け精度等によりインバータ入力電圧が安定しないので、回転槽や撹拌体を安定に停止させることができない。
(3)回転槽や撹拌体を急停止させる場合、モータからの回生電流によりモータ磁石が減磁してしまう。減磁がなされると、その後はトルクの弱いモータとなってしまう。
(4)脱水モードの際に、回転槽を急停止すると、停止動作開始時の回転数が低いほど回生電圧が低いためインバータ入力電圧を一定にするのが遅れる。そのため、回転槽を安定に停止させることができない。
(5)脱水モードの際、回転槽が回転しているとき、電源コンセントを抜かれ、回転槽を急停止させたいときにインバータ回路の充分な電源電圧が確保できない。そのため、充分なトルクが得られず、回転槽を停止させることができない。
(6)脱水モードの際、モータが低速で回転しているときに電源コンセントを抜かれ、回転槽を急停止する動作に入った場合、回生電圧が小さいため、インバータ回路の充分な電源電圧が確保できない。そのため、回転槽を停止させることができない。
(7)脱水モードの際、電源コンセントを抜かれた場合、制御部の電源電圧を確保できないため、蓋ロック機構を電気的に制御した時、回転槽が止まる前に蓋が開いてしまう。
本発明は上記課題を解決するもので、第1の目的は安定に確実な電気ブレーキングを行うことができるインバータ洗濯機を提供することにある。また、第2の目的は脱水中に電源コンセントが抜かれたような場合における回転槽の急停止を確実に行うことができるインバータ洗濯機を提供することにある。また、第3の目的は電源コンセントを抜かれた場合に回転槽が停止する前に蓋が開いてしまうことのないインバータ洗濯機を提供することにある。
本発明では、スイッチング手段からなるインバータ回路を介して駆動制御されるブラシレスモータと、前記モータのロータ回転位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段より出力される位置信号に基づいて前記ブラシレスモータを駆動する制御部とを備え、前記制御部はアドレス指定するデータポインタによってデータが特定されるとともに前記特定されるデータとして正弦波状のデータが記憶されたメモリを有し、前記位置信号に基づいて前記ブラシレスモータの回転数を検出するとともに、前記位置信号から得られる所定のタイミングでその検出された回転数に基づいて前記データポインタに初期値を設定し、その後所定周期ごとに前記データポインタの値に所定値を加えて前記データポインタを更新し、その更新されたデータポインタによって特定されるデータに基づいて前記ブラシレスモータを駆動するインバータ洗濯機において、前記制御部は前記インバータ回路に電源として入力される電圧が所定値以上の場合に、そのインバータ入力電圧を低下させるように前記位置信号の反転タイミングでモータ回転方向に対して遅れ方向に前記データポインタの初期値を変更することを特徴とする。
また本発明では、外槽の内部に設けられた回転槽と該回転槽の内部に設けられた撹拌体の少なくとも一方をドライブすることが可能なブラシレスモータと、商用電源からの交流電圧を整流する整流手段と、整流出力を平滑するコンデンサと、平滑された電圧を入力するスイッチング手段からなるフルブリッジ型のインバータ手段と、前記モータのロータ位置を示す位置信号を出力する位置検知手段と、電気角をアドレスとする正弦波状のデータを格納したメモリと、前記位置信号の反転タイミングで前記電気角に相当するアドレスの初期値を選択し、その後順次所定周期毎に前記アドレスを更新し、出力するモータ駆動電圧が正弦波状になるように制御する制御部と、を備え、前記制御部は前記インバータ手段の入力電圧が所定値以上の場合に、そのインバータ入力電圧を低下させるように前記位置信号の反転タイミングでモータ回転方向に対して遅れ方向に前記データポインタの初期値を変更することを特徴とする。
また本発明では、スイッチング手段からなるインバータ回路を介して駆動制御されるブラシレスモータと、前記モータのロータ回転位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段より出力される位置信号に基づいて前記ブラシレスモータを駆動する制御部とを備え、前記制御部はアドレス指定するデータポインタによってデータが特定されるとともに前記特定されるデータとして正弦波状のデータが記憶されたメモリを有し、前記位置信号に基づいて前記ブラシレスモータの回転数を検出するとともに、前記位置信号から得られる所定のタイミングでその検出された回転数に基づいて前記データポインタに初期値を設定し、その後所定周期ごとに前記データポインタの値に所定値を加えて前記データポインタを更新し、その更新されたデータポインタによって特定されるデータに基づいて前記ブラシレスモータを駆動するインバータ洗濯機において、前記制御部は前記インバータ回路に電源として入力される電圧が所定値以下の場合に、そのインバータ入力電圧を上昇させるように前記位置信号の反転タイミングでモータ回転方向に対して進み方向に前記データポインタの初期値を変更することを特徴とする。
また本発明は、外槽の内部に設けられた回転槽と該回転槽の内部に設けられた撹拌体の少なくとも一方をドライブすることが可能なブラシレスモータと、商用電源からの交流電圧を整流する整流手段と、整流出力を平滑するコンデンサと、平滑された電圧を入力するスイッチング手段からなるフルブリッジ型のインバータ手段と、前記モータのロータ位置を示す位置信号を出力する位置検知手段と、電気角をアドレスとする正弦波状のデータを格納したメモリと、前記位置信号の反転タイミングで前記電気角に相当するアドレスの初期値を選択し、その後順次所定周期毎に前記アドレスを更新し、出力するモータ駆動電圧が正弦波状になるように制御する制御部と、を備え、前記制御部は前記インバータ手段の入力電圧が所定値以下の場合に、そのインバータ入力電圧を上昇させるように前記位置信号の反転タイミングでモータ回転方向に対して進み方向に前記データポインタの初期値を変更することを特徴とする。
また本発明は、パルスにより制御されるスイッチング手段からなるインバータ回路を介して駆動制御されるブラシレスモータと、前記モータのロータ回転位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段より出力される位置信号に基づいて前記ブラシレスモータを駆動する制御部とを備え、前記制御部はアドレス指定するデータポインタによってデータが特定されるとともに前記特定されるデータとして正弦波状のデータが記憶されたメモリを有し、前記位置信号に基づいて前記ブラシレスモータの回転数を検出するとともに、前記位置信号から得られる所定のタイミングでその検出された回転数に基づいて前記データポインタに初期値を設定し、その後所定周期ごとに前記データポインタの値に所定値を加えて前記データポインタを更新し、その更新されたデータポインタによって特定されるデータに基づいて前記ブラシレスモータを駆動するインバータ洗濯機において、前記制御部は前記インバータ回路に電源として入力される電圧が所定値以上の場合に、そのインバータ入力電圧を低下させるように上記スイッチング手段駆動用のパルス幅をモータ印加電圧が高くなるように制御することを特徴とする。
また本発明は、外槽の内部に設けられた回転槽と該回転槽の内部に設けられた撹拌体の少なくとも一方をドライブすることが可能なブラシレスモータと、商用電源からの交流電圧を整流する整流手段と、整流出力を平滑するコンデンサと、平滑された電圧を入力するスイッチング手段からなるフルブリッジ型のインバータ手段と、前記モータのロータ位置を示す位置信号を出力する位置検知手段と、電気角をアドレスとする正弦波状のデータを格納したメモリと、前記位置信号の反転タイミングで前記電気角に相当するアドレスの初期値を選択し、その後順次所定周期毎に前記アドレスを更新し、出力するモータ駆動電圧が正弦波状になるように制御する制御部と、を備え、前記制御部は前記インバータ手段の入力電圧が所定値以上の場合に、そのインバータ入力電圧を低下させるように、前記スイッチング手段駆動用のパルス幅をモータ印加電圧が高くなるように制御することを特徴とする。
また本発明は、スイッチング手段からなるインバータ回路を介して駆動制御されるブラシレスモータと、前記モータのロータ回転位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段より出力される位置信号に基づいて前記ブラシレスモータを駆動する制御部とを備え、前記制御部はアドレス指定するデータポインタによってデータが特定されるとともに前記特定されるデータとして正弦波状のデータが記憶されたメモリを有し、前記位置信号に基づいて前記ブラシレスモータの回転数を検出するとともに、前記位置信号から得られる所定のタイミングでその検出された回転数に基づいて前記データポインタに初期値を設定し、その後所定周期ごとに前記データポインタの値に所定値を加えて前記データポインタを更新し、その更新されたデータポインタによって特定されるデータに基づいて前記ブラシレスモータを駆動するインバータ洗濯機において、前記制御部は前記インバータ回路に電源として入力される電圧が所定値以下の場合に、そのインバータ入力電圧を上昇させるように前記スイッチング手段駆動用のパルス幅をモータ印加電圧が低くなるように制御することを特徴とする。
また本発明は、外槽の内部に設けられた回転槽と該回転槽の内部に設けられた撹拌体の少なくとも一方をドライブすることが可能なブラシレスモータと、商用電源からの交流電圧を整流する整流手段と、整流出力を平滑するコンデンサと、平滑された電圧を入力するスイッチング手段からなるフルブリッジ型のインバータ手段と、前記モータのロータ位置を示す位置信号を出力する位置検知手段と、電気角をアドレスとする正弦波状のデータを格納したメモリと、前記位置信号の反転タイミングで前記電気角に相当するアドレスの初期値を選択し、その後順次所定周期毎に前記アドレスを更新し、出力するモータ駆動電圧が正弦波状になるように制御する制御部と、を備え、前記制御部は前記インバータ手段の入力電圧が所定値以下の場合に、そのインバータ入力電圧を上昇させるように、前記スイッチング手段駆動用のパルス幅をモータ印加電圧が低くなるように制御することを特徴とする。
また本発明は、スイッチング手段からなるインバータ回路を介して駆動制御されるブラシレスモータと、前記モータのロータ回転位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段より出力される位置信号に基づいて前記ブラシレスモータを駆動する制御部とを備え、前記制御部はアドレス指定するデータポインタによってデータが特定されるとともに前記特定されるデータとして正弦波状のデータが記憶されたメモリを有し、前記位置信号に基づいて前記ブラシレスモータの回転数を検出するとともに、前記位置信号から得られる所定のタイミングでその検出された回転数に基づいて前記データポインタに初期値を設定し、その後所定周期ごとに前記データポインタの値に所定値を加えて前記データポインタを更新し、その更新されたデータポインタによって特定されるデータに基づいて前記ブラシレスモータを駆動するインバータ洗濯機において、前記制御部は前記インバータ回路に電源として入力される電圧が第1の所定値以上で第2の所定値以下の範囲内では前記スイッチング手段駆動用のパルス幅を制御することによって前記入力電圧を前記範囲内に保持するように動作することを特徴とする。
また本発明は、外槽の内部に設けられた回転槽と該回転槽の内部に設けられた撹拌体の少なくとも一方をドライブすることが可能なブラシレスモータと、商用電源からの交流電圧を整流する整流手段と、整流出力を平滑するコンデンサと、平滑された電圧を入力するスイッチング手段からなるフルブリッジ型のインバータ手段と、モータのロータ位置を示す位置信号を出力する位置検知手段と、電気角をアドレスとする正弦波状のデータを格納したメモリと、前記位置信号の反転タイミングで前記電気角に相当するアドレスの初期値を選択し、その後順次所定周期毎に前記アドレスを更新し、出力するモータ駆動電圧が正弦波状になるように制御する制御部と、を備え、前記制御部は前記インバータ回路の入力電圧が第1の所定値以上で第2の所定値以下の範囲内では前記スイッチング手段制御用のパルス幅を制御することによって前記入力電圧を前記範囲内に保持するように動作することを特徴とする。
また本発明は、モータに流れるモータ電流を検出する電流検出手段が設けられており、前記制御手段はモータ電流が規定値を超えて増大した場合、モータへの印加電圧が上昇しないように上記パルス幅を広げないことを特徴とする。
また本発明は、前記制御手段は脱水モード中に回転槽を急停止させる場合、モータの回転数に応じて前記データポインタ又はアドレスの初期値を決定することを特徴とする。
また本発明は、脱水モード中に電源コンセントを抜かれた場合、回転槽が停止するまでモータからの回生電圧を利用してインバータ制御手段への電力を供給し続けることを特徴とする。
また本発明は、回転数が規定の回転数以下で回転槽を停止させる場合、モータからの回生エネルギーが少ないため回転数が前記規定回転数以下の場合は、前記フルブリッジ型のインバータ手段の上側トランジスタ、若しくは下側のトランジスタを全てONし、回転槽を止めることを特徴とする。
また本発明は、洗濯機の蓋をロックするロック機構を設けられており、脱水モード中に前記蓋にロックを掛けた状態で、電源コンセントを抜かれた場合、回転槽が停止するまで、モータからの回生電圧を利用して蓋のロックを解除しないことを特徴とする。
本発明では、インバータの入力電圧が所定値より上がらないように制御することで、インバータのドライブ回路の保護を行うことができる。
また、インバータの入力電圧が所定値より下がらないように制御することで、ブレーキ中に電源コンセントを抜かれてもモータの発電電圧により回転槽や撹拌体が停止するまでブレーキをかけ続けることができる。
また、ロータの回転位置信号を発生するホールセンサ等の位置ずれが生じていても、インバータ入力電圧を制御でき、回転槽や撹拌体を安定して停止させることができる。
また、インバータ入力電圧を一定になるように制御することができ、回転槽を安定して停止させることができる。
また、モータの電流が上昇しても減磁を起こす電流値前でモータ印加電流を制御でき、モータを減磁させない。
また、モータからの回生エネルギーは、回転数毎に異なることから、実験値から得たデータにより回転数ごとに位相角に相当するデータポインタの初期値を決めることで回転槽や撹拌体を安定して停止させることができる。
また、回転槽が回転中に電源コンセントを抜かれても、回転槽を停止させることが可能である。
また、回転槽が低速回転時にコンセントを抜かれても回転槽を停止させることが可能である。
また、脱水モード中に電源コンセントが抜かれた場合、モータからの回生電圧により回転槽が停止するまで、蓋のロックを解除しないことにより、より安全な洗濯機を提供できる。
以下、本発明を適用したインバータ洗濯機の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態のダイレクトドライブ方式のインバータ洗濯機の概略図を図1に示す。洗濯機1は一槽式の全自動洗濯機であり、本体の内部に洗濯槽を兼ねた回転槽2及び外槽3を備えている。外槽3はサスペンション部4によって本体に吊持されており、回転槽2は外槽3の内側に回転可能に設置されている。また撹拌体5が回転槽2の底部から一定の距離だけ離れた位置に設けられている。本体は洗濯物を出し入れするための蓋6を有する。外槽3の下部には直流ブラシレスモータ7の回転を回転槽2や撹拌体5に伝達する伝達機構8を有する。
本体の上部には、操作部9、表示部10、ブザー11、及び蓋6の開閉を検知する蓋センサ12、蓋の開閉を制御するロック機構18が備えられており、外槽3の側方には外槽3内の水位を検出する水位センサ13が備えられている。また、操作部9の下部には、洗濯機1の動作全体を制御するための、マイクロコンピュータより成る主制御部14が設けられている。また、モータ7にドライブ信号を供給するためのインバータ手段と、このインバータ手段を介してモータ7の回転を制御するためのマイクロコンピュータとから成る副制御部15が側板1aの内面上方に設けられている。16と17は外槽3内の水量を調節するための給水弁16と排水弁17である。
洗濯機1の動作に関する回路構成の概略を図2に示す。主制御部14は洗い、すすぎ、脱水等の各行程の動作の内容や、行程の実行順序(すなわち処理コース)等のプログラムを記憶しており、このプログラムに従って給水弁16と排水弁17の開閉、及び伝達機構8におけるモータ7の回転の伝達先の切り替えを制御し、副制御部15を介してモータ7を制御する。
また、主制御部14は操作部9から洗濯の予約等の信号を入力する。主制御部14は表示部10に動作の経過等を表示する。主制御部14は洗濯終了時等でブザー11を鳴らす。主制御部14は蓋センサ12から蓋6の開閉状態を表す信号を入力する。主制御部14は水位センサ13から外槽3内の水位を表す信号を入力する。
主制御部14はモータ7の回転を制御するために必要な信号S1を同期用クロックCLKとともに副制御部15に送信する。信号S1を受けた副制御部15は信号S1を読み取った後、クロックCLKに同期して信号S2を主制御部14に送信する。副制御部15は直流ブラシレスモータ7のロータの回転位置を示すロータ位置信号Hu、Hv、Hwに基づいてモータ7に3相電流を供給し、モータ7を駆動する。S3はモータを停止させるための停止信号である。
次に、図3を用いて副制御部15の構成を説明する。本実施形態のインバータ洗濯機1ではモータ7として3相20極直流ブラシレスモータを使用している。商用電源30の交流電圧は整流回路31で脈流状の直流に変換される。整流回路31にはダイオードブリッジが使用されている。
整流回路31で整流された直流は平滑用のコンデンサ32a、32bで平滑される。コンデンサ32aの+端子は整流回路31の+側の端子に接続されている。コンデンサ32aの−端子とコンデンサ32bの+端子は商用電源30の一方の端子に接続されている。コンデンサ32bの−端子は整流回路31の−側の出力端子に接続されている。コンデンサ32a、32bで平滑された直流電圧がインバータ回路35に供給される。インバータ回路35は直流を三相交流に変換する。
インバータ回路35は6個のスイッチング手段としてNPN型トランジスタ36a〜36c、37a〜37cを3相全波ブリッジ構成にしたものである。平滑用のコンデンサ32aの+端子に接続された3個のトランジスタ36a〜36cを上アーム、コンデンサ32bの−端子に接続された3個のトランジスタ37a〜37cを下アームという。そして、6個のトランジスタ36a〜36c、37a〜37cにはそれぞれ並列にダイオード42a〜42c、43a〜43cが接続されている。上アームのトランジスタ36a〜36cと下アームのトランジスタ37a〜37cの各接続点a、b、cが直流ブラシレスモータ7の各相(U相、V相、W相)に接続されている。Lu、Lv、Lwは各相のコイルである。トランジスタ36a〜36c、37a〜37cのベースはドライブ回路40に接続されている。
55a、55b、55cはモータ7のロータの回転位置を検出するホールセンサ(位置検出手段)である。各ホールセンサ55a、55b、55cより出力されるロータ位置信号Hu、Hv、Hwはマイクロコンピュータ41に入力される。
34aはモータ7のU相に流れる電流を検出するモータ電流検出手段である。34bはモータ7のV相に流れる電流を検出するモータ電流検出手段である。34cはモータ7のW相に流れる電流を検出する電流検出手段である。電流検出手段34a、34b、34cよりそれぞれ出力される信号Du、Dv、Dwはマイクロコンピュータ41に入力される。
41はロータ位置信号Hu、Hv、Hwに基づいて駆動信号P1〜P6を出力するマイクロコンピュータである。ドライブ回路40は信号P1、P2を増幅してそれぞれトランジスタ36a、37aのベースに供給する。ドライブ回路40は信号P3、P4を増幅してトランジスタ36b、37bのベースに供給する。ドライブ回路40は信号P5、P6を増幅してトランジスタ36c、37cのベースに供給する。38は抵抗R1とR2の接続ノードの電圧を入力してインバータ回路35の入力電圧を検出するインバータ入力電圧検出手段であり、その検出出力はマイクロコンピュータ41へ与えられる。尚、蓋ロック機構18は整流回路31の+端子と−端子に接続されているとともに、マイクロコンピュータ41によって制御されるようになっている。
したがって、信号P1によってトランジスタ36aはオン・オフ制御される。信号P2によってトランジスタ37aはオン・オフ制御される。信号P3によってトランジスタ36bはオン・オフ制御される。信号P4によってトランジスタ37bはオン・オフ制御される。信号P5によってトランジスタ36cはオン・オフ制御される。信号P6によってトランジスタ37cはオン・オフ制御される。
次に、モータ駆動信号波形を正弦波としたときの駆動パターンの一例を図4に示す。図4はモータ7を一定の回転数で定常的に駆動するときの信号の波形図である。図4の(d1)(d2)は駆動信号P1、P2の一例を示しており、マイクロコンピュータ41が駆動信号P1、P2を出力した場合、U相への出力電圧は図4の(e)のように、PWM(Pulse Width Modulation)された波形(この波形は実質的に正弦波と等価である)となり、U相の巻線電流は図4の(f)のような正弦波状となる。このとき、インバータ回路35はU相を基準とした場合、V相に電気角で240゜、W相に120゜位相の遅れた信号を発生し、モータ7を駆動している。
副制御部15のマイクロコンピュータ41から図4の(d1)(d2)に示す駆動信号を発生させるために、マイクロコンピュータ41は図4の(c)に示す一定周期の三角波62を内部において発生させ、正弦波状の駆動波形データ61と三角波62を比較することによって図4の(d1)(d2)に示すようなPWM波形を発生するようにしている。U相、V相、W相は2π/3ラジアンずつ位相のずれた波形であるので、U相について説明する。
図10はマイクロコンピュータ41に内蔵されているメモリに記憶されている正弦波データと、その正弦波の位相と、そのメモリのアドレスを指定するために用いられるデータポインタ(NEW_DATA)の値との関係を示す図である。マイクロコンピュータ41は駆動波形データ61をメモリに記憶されている正弦波データから求めている。
マイクロコンピュータ41は駆動波形データ61の正弦波の1周期の位相である2πラジアンを65536分割したものを単位とするデータポインタ(NEW_DATA)で処理している。データポインタ(NEW_DATA)はデジタル値であり、65536個ある。ちなみに、データポインタ(NEW_DATA)が0であるとき位相は0ラジアンである。また、データポインタ(NEW_DATA)が32768であるときは位相はπラジアンである。
さて、一般に周波数fの正弦波の信号波の時刻tにおける位相角θは
θ=2πft(ラジアン)
である。三角波62の周期Tc(図4参照)ごとの位相更新量Δθは
Δθ=2πf・Tc(ラジアン)
である。
図10で位相とデータポインタ(NEW_DATA)の関係から分かるように、位相を(65536/2π)倍した値がデータポインタ(NEW_DATA)の値となる。したがって、位相更新量Δθに対応する周期Tcごとのデータポインタ(NEW_DATA)の更新量(α_DATA)はΔθを(65536/2π)倍した値となるので、
α_DATA=2πf・Tc・(65536/2π)
である。
簡単には、三角波62の周期Tcでの位相更新量Δθが与えられたときに、更新量(α_DATA)は位相2πラジアンを65536分割したものの個数を数えることによって求められ、上式のようになる。
周期Tc=63.5μsで、周波数f=60Hzの駆動信号を出力するときには
α_DATA=4.161・f=249
となる。なお、三角波62の周波数はマイクロコンピュータ41が周期Tcの時間間隔を計るために用いているタイマーの分解能と、PWMの分解能で決定する。
更新量(α_DATA)が定まるとマイクロコンピュータ41は新しい位相角をデータポインタ(NEW_DATA)として
NEW_DATA=NEW_DATA+α_DATA
で更新し、保持する。周期Tc=63.5μsで、周波数f=60Hzの駆動信号を出力する場合には、図10に一部拡大して示すように、データポインタ(NEW_DATA)の値が0から始まるときには、データポインタ(NEW_DATA)の値は三角波62の周期Tcごとに更新量(α_DATA)の値である249が加算されるので、0、249、498…というように変化する。
次にデータポインタ(NEW_DATA)の値に対応する正弦波の振幅値を求める。予めメモリには正弦波テーブルデータとして位相の2πラジアン分が512バイトとなるようなデータで、(1+2/3)×2πラジアン分の854個の基本データが記憶されている。これらの基本データには符号ビットも含まれる。2πラジアン分が512個のテーブルデータ(従ってアドレスも512個)なのでNEW_DATAの値を128で割った数をアドレス(ちなみに2πラジアンに対応するアドレスは65536÷128=512)として指定することによりメモリから正弦波データが読み出され、それに変調率βを掛けた値がデータ61として実際の比較バッファに埋め込まれる。そして、マイクロコンピュータ41に内蔵の比較器が図4の(c)に示す正弦波状のデータ61と三角バッファに埋め込まれたデータ62を比較して比較結果を出力する。これにより、図4の(d1)(d2)に示す駆動信号P1、P2が生成される。
この駆動信号P1、P2を受けたインバータ回路35より直流ブラシレスモータ7のU相の巻線には図4の(f)に示すような正弦波形の交流電流が流される。V相、W相についても同様にして駆動信号が生成される。これによって、直流ブラシレスモータ7が回転する。3個のホールセンサ55a、55b、55cから出力されるロータ位置信号は図4の(a)に示すようになるように直流ブラシレスモータ7に取り付けられている。また、直流ブラシレスモータ7の各相の誘起電圧は図4の(b)に示すようになる。
図11はマイクロコンピュータ41の動作を概略的に示すために一部の信号を抜粋して示した波形図である。ロータ位置信号Hu、HvとU相の駆動波形データ61の時間変化が示されている。ロータ位置信号Huの立ち下がりのタイミングtaでマイクロコンピュータ41はデータポインタ(NEW_DATA)を初期化し、0とする。データポインタ(NEW_DATA)が0であるときにはメモリから振幅が0のデータが得られる。
また、マイクロコンピュータ41は速度検知タイマーを用いてモータの回転数を検出し、その検出された回転数に基づいて駆動波形データ61の周波数を決定する。これにより、上述のように更新量(α_DATA)が算出できる。その後、図11に一部拡大して示すように、タイマーを使って三角波62の周期Tcが経過したタイミングt1でマイクロコンピュータ41はデータポインタ(NEW_DATA)に更新量(α_DATA)を加算してデータポインタ(NEW_DATA)を更新する。これにより、メモリからデータポインタ(NEW_DATA)に対応したデータが得られ、駆動波形データ61とする。この駆動波形データ61は図4(c)に示すようにマイクロコンピュータ41において三角波62と比較され、比較結果はPWMされた波形となる。このPWMされた波形がマイクロコンピュータ41より出力される駆動信号P1、P2になる。
その後、タイマーを使って周期Tcが経過したタイミングt2でマイクロコンピュータ41はデータポインタ(NEW_DATA)に更新量(α_DATA)を加算してデータポインタ(NEW_DATA)を更新する。これにより、メモリからデータポインタに対応したデータが得られ、駆動波形データ61とする。その後、タイマーを使って周期Tcごとにデータポインタ(NEW_DATA)に更新量(α_DATA)を加算してデータポインタ(NEW_DATA)を加算してデータポインタ(NEW_DATA)を更新する。これにより、周期Tcごとに駆動波形データ61は更新されるようになる。
その後、モータ7のロータが回転することにより、ロータ位置信号Hvの立ち上がりがマイクロコンピュータ41に入力される。マイクロコンピュータ41はロータ位置信号Hvの立ち上がりが入力されたタイミングtbでデータポインタ(NEW_DATA)を初期化し、U相では初期値は10922(2AAA'H)で初期化する。
このように、マイクロコンピュータ41はロータ位置信号Hu、Hv、Hwの反転するタイミングでデータポインタ(NEW_DATA)を初期化し、速度検知タイマーを使って検出した回転数から更新量(α_DATA)を決定する。その後、周期Tcごとにデータポインタ(NEW_DATA)に更新量(α_DATA)を加算してデータポインタ(NEW_DATA)を更新し、駆動波形データ61を作る。
そして、マイクロコンピュータ41は速度検知タイマーを用いて回転数を検出し、その検出された回転数に基づいて駆動波形データ61の周波数を決定する。これにより、更新量(α_DATA)が算出される。その後、タイマーを使って周期Tcごとにデータポインタ(NEW_DATA)に更新量(α_DATA)を加算してデータポインタ(NEW_DATA)を更新する。これにより、周期Tcごとに駆動波形データ61は更新されるようになる。
次に、モータ7の制御例を説明する。図5は副制御部15が直流ブラシレスモータ7を正転方向に回転させる場合の位置信号Hu、Hv、Hwのパターンとモータ7の起動パターン及び運転モードを示す図である。図6は副制御部15が直流ブラシレスモータ7を逆転方向に回転させる場合の位置信号Hu、Hv、Hwのパターンとモータ7の起動及び運転モードを示す図である。図5はロータが回転しているときの波形を示しているが、まず直流ブラシレスモータ7を正転方向に起動するときの動作について説明する。
ホールセンサ55a、55b、55cはロータが停止していてもロータ位置を検出することができる。起動するときにまずマイクロコンピュータ41はロータ位置信号Hu、Hv、Hwからロータ位置を確認して起動パターンを決定する。起動パターンはロータ位置信号Hu、Hv、Hwから識別できるもので6種類ある。
例えばロータ位置信号Huがハイレベル、ロータ位置信号Hvがローレベル、ロータ位置信号Hwがローレベルであるときにはパターン1である。このとき、副制御部15はV相に着目してV相の位相30゜分のデータポインタ(NEW_DATA)にあたる65536×30/360=1555'Hをアドレスにて埋め込みテーブルデータよりデータを取り込む。このとき、運転モードはモードaとし、U相はV相に対して120゜、W相はV相に対して240゜位相の遅れたデータポインタ(NEW_DATA)よりデータを読み込む。このとき、更新量(α_DATA)は実験値より適当な初期値を求めている。また、モータ7の回転数を検出するための速度検知タイマーを起動する。
これにより、副制御部15が駆動信号を発生してロータが回転を開始する。ロータの回転によりロータ位置信号Hu、Hv、Hwの切り替わりであるロータ位置信号Hwの立ち上がりエッジ53cが来るが、このときにデータポインタ(NEW_DATA)はロータが遅れることを想定して、データポインタ(NEW_DATA)が1555'H×2=2AAA'Hに達するとロータ位置信号Hwの立ち上がりエッジ53cを検出するまで更新せず同じデータで待機している。そして、実際にロータ位置信号Hwの立ち上がりエッジ53cが来た時点でデータポインタ(NEW_DATA)の更新を再開してさらに速度検知タイマーを一旦リセットする。
さらにロータの回転によってロータ位置信号Huの立ち下がりエッジ53dが来るが、このとき運転モードをモードbに切り替え、U相に着目する。このときにもロータ位置信号Huの立ち下がりエッジ53dまでV相のデータポインタ(NEW_DATA)は2AAA'Hで待機しておく。そして、エッジ53dが来るとU相基準(データポインタの初期値が0)で、V相はU相に対して240゜、W相はU相に対して120゜位相の遅れたデータポインタ(NEW_DATA)からデータを読み込む。このようにして順次6箇所のエッジ53a〜53fでデータの補正を行う。また、速度検知タイマーの値で回転数が得られるのでこれに応じて更新量(α_DATA)を随時速度変化に追従するように変更する。
これにより、U相の駆動波形データ56aは正弦波状となり、ロータ位置信号Huのエッジ53a、53dでゼロとなる。V相の駆動波形データ56bは正弦波状となり、ロータ位置信号Hvのエッジ53b、53eでゼロとなる。W相の駆動波形データ56cは正弦波状となり、ロータ位置信号Hwのエッジ53c、53fでゼロとなる。
直流ブラシレスモータ7を逆転方向に回転させる場合にも、図6に示すようにロータ位置信号から識別できる6種類のロータ位置パターン6〜9、a、bで、どの位置なのかを確認してから起動を行う。ロータ位置信号Huがハイレベル、ロータ位置信号Hvがローレベル、ロータ位置信号Hwがハイレベルであるときを例に説明する。このとき、ロータ位置パターン6であり、副制御部15はU相に着目してU相の位相30゜分のデータポインタ(NEW_DATA)にあたる1555'Hを埋め込みテーブルデータよりデータを取り込む。このとき、運転モードはモードdとし、V相はU相に対して120゜、W相はU相に対して240゜位相の遅れたデータポインタ(NEW_DATA)よりデータを読み込む。このとき、更新量(α_DATA)は実験値より初期値を求めている。また、起動時にモータ7の回転数を検出するための速度検知タイマーを起動する。
ロータの回転によりロータ位置信号Hu、Hv、Hwの切り替わりであるロータ位置信号Hwの立ち下がりエッジ63bが来るが、このときにデータポインタ(NEW_DATA)はロータが遅れることを想定して、データポインタ(NEW_DATA)は2AAA'Hから更新せず、同じデータで待機している。そして、実際にロータ位置信号Hwの立ち上がりエッジ63bが来た時点でデータポインタ(NEW_DATA)の更新を再開して再度速度検知タイマーをリセットする。次に信号Hvの立ち上がりエッジ63cが来るが、このとき、動作モードをモードeに切り替え、V相に着目する。U相はV相に対して120゜、W相はV相に対して240゜位相の遅れたデータポインタ(NEW_DATA)からデータを読み込む。
このように順次6箇所のエッジ63a〜63fでデータを補正する。また、モータ7の速度検知タイマーの値により、更新量(α_DATA)を随時速度変化に追従するように変更する。これにより、U相に正弦波状のデータ66aが生成され、V相に正弦波状のデータ66bが生成され、W相に正弦波状のデータ66cが生成される。
特に位置信号Huのエッジ63a、63dのタイミングでデータ66aはゼロとなる。位置信号Hvのエッジ63c、63fのタイミングでデータ66bはゼロとなる。位置信号Hwのエッジ63b、63eのタイミングでデータ66cはゼロとなる。また、位置信号Hu、Hv、Hwから得られるエッジ63a〜63fのすべてのタイミングでデータポインタ(NEW_DATA)の値がセットされる。
〈実施例1〉
次に、モータが正転している状態で回転槽を止める指令が発っせられたときの制御動作について図7を参照して説明する。モータが回転している状態では、更新量(α_DATA)は、前述のようにモータの回転速度に応じた更新量に変更されている。今、回転槽2を止めるという指令が、主制御部14から副制御部15に命令があると、副制御部15は回転槽2を止めるように、図7に示すV相の波形56に対して、所定位相、例えば180°遅れた正弦波状のデータ51を出力する。
このとき、W相はV相に対して120°、U相は240°進んだデータアドレスの初期値を用いて正弦波状の出力を行う。これ以後、ホールセンサの反転タイミングで初期値を更新しながら、180°遅れたデータを出力することで、回転槽2を停止させるように制御する。
〈実施例2〉
図8はインバータ入力電圧が所定値以上の場合の場合は、インバータ回路のスイッチングトランジスタの耐圧を超えてトランジスタが破壊する虞があるので、次のような制御を行なって入力電圧を下げる。即ち、インバータ入力電圧検出手段38によって検出される入力電圧が所定値以上であることを副制御部15が判定したとき、現在のロータ位置がパターン3にあるとすると、次のホールセンサの反転タイミングであるHvの立ち上がり53eで、V相について、電気角に相当するアドレスの初期値をFDDCHにし、出力波形を60bのように3°遅れた波形になるように制御する。このとき、W相はV相に対して120°、U相は240°遅れたデータアドレスの初期値を用いて正弦波状に電圧を制御する。そして、インバータ入力電圧が依然として所定値以上であれば、随時ホールセンサの反転タイミングで初期値を遅らせるような制御をインバータ入力電圧が所定値以下になるまで行う。
〈実施例3〉
一方、インバータ入力電圧検出手段38によって検出される入力電圧が所定値以下である場合は、インバータ回路35の電源電圧が不十分となって、トルクが低下するので、次のように制御を行なって入力電圧を上昇させる。即ち、入力電圧が所定値以下であることを副制御部15が判定したとき、現在のロータ位置がパターン3にあるとすると、次のホールセンサの反転タイミングであるHvの立ち上がり53eで、V相について、電気角に相当するアドレスの初期値を222Hにし、出力波形を図8の61bのように3°進んだ波形になるように制御する。このとき、W相はV相に対して120°、U相は240°遅れたデータアドレスの初期値を用いて正弦波状に電圧を制御する。そして、インバータ入力電圧が依然として所定値以下であれば、随時ホールセンサの反転タイミングで初期値を進ませるような制御をインバータ入力電圧が所定値以上になるまで行う。
〈実施例4〉
実施例4はインバータ入力電圧が所定値以上の場合の別の制御方法である。インバータ入力電圧検出手段38によって検出される入力電圧が所定値以上であることを副制御部15が判定したとき、副制御部15は規定時間毎に正弦波状のデータのパルス幅(図4のeに示すようなパルス幅)を均等にモータへの印加電圧が高くなるように制御する。つまり、正弦波状の正のピーク部分では正のパルス幅を均等に大きくし、負のピーク部分では負のパルス幅を均等に大きくしてコンデンサ32a、32bからモータに流れる正電流を多くして、インバータ入力電圧を低下させる。
〈実施例5〉
実施例5はインバータ入力電圧が所定値以下の場合の制御である。インバータ入力電圧検出手段38によって検出される入力電圧が所定値以下であることを副制御部15が判定したとき、副制御部15は規定時間毎に正弦波状のデータのパルス幅を均等にモータへの印加電圧が低くなるように制御する。つまり、正弦波状の正のピーク部分では正のパルス幅を均等に小さくし、負のピーク部分では負のパルス幅を均等に小さくしてコンデンサ32a、32bからモータに流れる正電流を少なくして、インバータ入力電圧を上昇させる。
〈実施例6〉
本実施例を図9を用いて説明する。図9ではインバータ入力電圧に対し第1、第2、第3の規定値380V、400V、420Vを設定しておく。インバータ入力電圧Eが図示のように変化した場合、380V以下のゾーン81では、上記実施例3のようにホールセンサの反転タイミングで電気角に相当するアドレスの初期値を進めた波形になるように設定し、制御する。380V〜420Vのゾーン82では第2規定値400V以上あれば、モータへの印加電圧を増加させ、400V以下であればモータへの印加電圧を減少させ、インバータ入力電圧を第2規定値の400Vになるように制御する。
また、第3規定値420V以上のゾーン83では、実施例2のようにホールセンサの反転タイミングで電気角に相当するアドレスの初期値を遅らせた波形になるように設定し、制御する。380V〜420Vの範囲を超えないゾーン84の場合は、再び上記第2規定値400Vを中心にして400V以上であれば、モータ印加電圧を増加させ、400V以下であればモータ印加電圧を低下させ、インバータ入力電圧を400V一定になるように制御する。
〈実施例7〉
本実施例では、インバータ入力電圧検出手段38によって検出される入力電圧が所定値以下である場合は、正弦波状のデータのパルス幅を均等にモータへの印加電圧が高くなるように制御するが、モータ電流検出手段38で検出された電流値が規定値以上になった場合は、この電流値を優先し、モータ電流が規定値以上にならないようにパルス幅を制限するように制御を行う。
〈実施例8〉
本実施例では、ホールセンサの位置信号の反転タイミングから反転タイミングまでの時間を測定し、回転数の検知を行うとともに、副制御部15は「脱水モード」中に上記回転数を監視しておく、このとき、主制御部14から副制御部15に回転槽2を停止させる命令があったとする。そのとき、副制御部15は回転槽2が停止するようインバータ出力を変更する際に、回転槽2を停止させる時の回転数を検知し、実験値から得たデータに基づき、インバータ入力電圧が、或る一定電圧になるような位相角のデータポインタを初期値として回転槽2を止める動作に移行する。
〈実施例9〉
本実施例では、「脱水モード」中に電源コンセントが抜かれた場合、例えば、回転槽2を停止するような制御に移行する際に、モータからの回生エネルギーを利用し、実施例6のようにインバータ入力電圧が一定になるように制御することで、電源コンセントを抜かれても回転槽2を停止させることができるようにしている。
〈実施例10〉
「脱水モード」中に電源コンセントが抜かれた場合、例えば、実施例8のモータの回転数検出手段により、100rpm以下であると副制御部が判断した場合、副制御部15は、フルブリッジ型のインバータ手段35の上側のトランジスタ36a、36b、36c若しくは下側のトランジスタ37a、37b、37cを全てONする。この動作により、副制御部15は、平滑コンデンサ32a、32bを介して入力される電源電圧が降下するまで、この動作を続ける。モータは自己回生電圧により、停止する。
〈実施例11〉
本実施例では、蓋ロック機構18を副制御部15内で制御するものとし、蓋ロック機構18は、インバータ手段35の入力側から電源電圧が供給される。副制御部15は、「脱水モード」でこの工程が終わる(回転槽が停止する)までは、蓋6を開けないように制御するものとし、この時、「脱水モード」中に電源コンセントを抜かれた場合、回転槽2を停止させるように実施例9の如く、インバータ入力電圧が一定になるように制御する副制御部15は回転槽2が停止したと判断するまで、蓋ロックを掛けた状態で上記制御を行う。これにより回転槽2が停止し、安全な状態で蓋6のロックは解除される。
なお、上記実施形態では直流ブラシレスモータ7で発生するトルクを直接回転槽2と撹拌体5に伝達するダイレクトドライブ方式のインバータ洗濯機で説明したが、直流ブラシレスモータ7で発生するトルクをベルト、プーリー、ギアを介して回転槽2と撹拌体5に伝達するインバータ洗濯機でも同様に本発明を適用できる。
本発明の一実施形態の洗濯機全体の内部概略構成図。 その洗濯機のブロック図。 その洗濯機の副制御部のブロック図。 その洗濯機のホールセンサの位置信号に対する出力波形図。 その洗濯機の正転方向の位置信号のパターンとモータの起動パターン及び運転モードを示す図。 その洗濯機の逆転方向の位置信号のパターンとモータの起動パターン及び運転モードを示す図。 その洗濯機の停止の制御動作を示す図。 その洗濯機のインバータ入力電圧を下げる場合と上げる場合の制御動作を示す図。 その洗濯機のインバータ入力電圧制御形態を示す図。 その洗濯機のマイクロコンピュータに記憶されている正弦波データとその正弦波の位相とデータポインタの関係を示す図。 その洗濯機の動作を概略的に示す図。
符号の説明
1 インバータ洗濯機
2 回転槽
3 外槽
4 サスペンション部
5 撹拌体
6 蓋
7 直流ブラシレスモータ
8 伝達機構
9 操作部
10 表示部
11 ブザー
12 蓋センサ
13 水位センサ
14 主制御部
15 副制御部
16 給水弁
17 排水弁
18 蓋ロック機構
30 商用電源
31 整流回路
32a、32b 平滑用のコンデンサ
34a〜34c 電流検出手段
35 インバータ回路
36a〜36c、37a〜37c NPN型トランジスタ
38 インバータ入力電圧検出手段
40 ドライブ回路
41 マイクロコンピュータ
42a〜42c、43a〜43c ダイオード
55a、55b、55c ホールセンサ(位置検出手段)

Claims (15)

  1. スイッチング手段からなるインバータ回路を介して駆動制御されるブラシレスモータと、前記モータのロータ回転位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段より出力される位置信号に基づいて前記ブラシレスモータを駆動する制御部とを備え、前記制御部はアドレス指定するデータポインタによってデータが特定されるとともに前記特定されるデータとして正弦波状のデータが記憶されたメモリを有し、前記位置信号に基づいて前記ブラシレスモータの回転数を検出するとともに、前記位置信号から得られる所定のタイミングでその検出された回転数に基づいて前記データポインタに初期値を設定し、その後所定周期ごとに前記データポインタの値に所定値を加えて前記データポインタを更新し、その更新されたデータポインタによって特定されるデータに基づいて前記ブラシレスモータを駆動するインバータ洗濯機において、
    前記制御部は前記インバータ回路に電源として入力される電圧が所定値以上の場合に、そのインバータ入力電圧を低下させるように前記位置信号の反転タイミングでモータ回転方向に対して遅れ方向に前記データポインタの初期値を変更することを特徴とするインバータ洗濯機。
  2. 外槽の内部に設けられた回転槽と該回転槽の内部に設けられた撹拌体の少なくとも一方をドライブすることが可能なブラシレスモータと、
    商用電源からの交流電圧を整流する整流手段と、
    整流出力を平滑するコンデンサと、
    平滑された電圧を入力するスイッチング手段からなるフルブリッジ型のインバータ手段と、
    前記モータのロータ位置を示す位置信号を出力する位置検知手段と、
    電気角をアドレスとする正弦波状のデータを格納したメモリと、
    前記位置信号の反転タイミングで前記電気角に相当するアドレスの初期値を選択し、その後順次所定周期毎に前記アドレスを更新し、出力するモータ駆動電圧が正弦波状になるように制御する制御部と、
    を備え、前記制御部は前記インバータ手段の入力電圧が所定値以上の場合に、そのインバータ入力電圧を低下させるように前記位置信号の反転タイミングでモータ回転方向に対して遅れ方向に前記データポインタの初期値を変更することを特徴とするインバータ洗濯機。
  3. スイッチング手段からなるインバータ回路を介して駆動制御されるブラシレスモータと、前記モータのロータ回転位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段より出力される位置信号に基づいて前記ブラシレスモータを駆動する制御部とを備え、前記制御部はアドレス指定するデータポインタによってデータが特定されるとともに前記特定されるデータとして正弦波状のデータが記憶されたメモリを有し、前記位置信号に基づいて前記ブラシレスモータの回転数を検出するとともに、前記位置信号から得られる所定のタイミングでその検出された回転数に基づいて前記データポインタに初期値を設定し、その後所定周期ごとに前記データポインタの値に所定値を加えて前記データポインタを更新し、その更新されたデータポインタによって特定されるデータに基づいて前記ブラシレスモータを駆動するインバータ洗濯機において、
    前記制御部は前記インバータ回路に電源として入力される電圧が所定値以下の場合に、そのインバータ入力電圧を上昇させるように前記位置信号の反転タイミングでモータ回転方向に対して進み方向に前記データポインタの初期値を変更することを特徴とするインバータ洗濯機。
  4. 外槽の内部に設けられた回転槽と該回転槽の内部に設けられた撹拌体の少なくとも一方をドライブすることが可能なブラシレスモータと、
    商用電源からの交流電圧を整流する整流手段と、
    整流出力を平滑するコンデンサと、
    平滑された電圧を入力するスイッチング手段からなるフルブリッジ型のインバータ手段と、
    前記モータのロータ位置を示す位置信号を出力する位置検知手段と、
    電気角をアドレスとする正弦波状のデータを格納したメモリと、
    前記位置信号の反転タイミングで前記電気角に相当するアドレスの初期値を選択し、その後順次所定周期毎に前記アドレスを更新し、出力するモータ駆動電圧が正弦波状になるように制御する制御部と、
    を備え、前記制御部は前記インバータ手段の入力電圧が所定値以下の場合に、そのインバータ入力電圧を上昇させるように前記位置信号の反転タイミングでモータ回転方向に対して進み方向に前記データポインタの初期値を変更することを特徴とするインバータ洗濯機。
  5. パルスにより制御されるスイッチング手段からなるインバータ回路を介して駆動制御されるブラシレスモータと、前記モータのロータ回転位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段より出力される位置信号に基づいて前記ブラシレスモータを駆動する制御部とを備え、前記制御部はアドレス指定するデータポインタによってデータが特定されるとともに前記特定されるデータとして正弦波状のデータが記憶されたメモリを有し、前記位置信号に基づいて前記ブラシレスモータの回転数を検出するとともに、前記位置信号から得られる所定のタイミングでその検出された回転数に基づいて前記データポインタに初期値を設定し、その後所定周期ごとに前記データポインタの値に所定値を加えて前記データポインタを更新し、その更新されたデータポインタによって特定されるデータに基づいて前記ブラシレスモータを駆動するインバータ洗濯機において、
    前記制御部は前記インバータ回路に電源として入力される電圧が所定値以上の場合に、そのインバータ入力電圧を低下させるように上記スイッチング手段駆動用のパルス幅をモータ印加電圧が高くなるように制御することを特徴とするインバータ洗濯機。
  6. 外槽の内部に設けられた回転槽と該回転槽の内部に設けられた撹拌体の少なくとも一方をドライブすることが可能なブラシレスモータと、
    商用電源からの交流電圧を整流する整流手段と、
    整流出力を平滑するコンデンサと、
    平滑された電圧を入力するスイッチング手段からなるフルブリッジ型のインバータ手段と、
    前記モータのロータ位置を示す位置信号を出力する位置検知手段と、
    電気角をアドレスとする正弦波状のデータを格納したメモリと、
    前記位置信号の反転タイミングで前記電気角に相当するアドレスの初期値を選択し、その後順次所定周期毎に前記アドレスを更新し、出力するモータ駆動電圧が正弦波状になるように制御する制御部と、
    を備え、前記制御部は前記インバータ手段の入力電圧が所定値以上の場合に、そのインバータ入力電圧を低下させるように、前記スイッチング手段駆動用のパルス幅をモータ印加電圧が高くなるように制御することを特徴とするインバータ洗濯機。
  7. スイッチング手段からなるインバータ回路を介して駆動制御されるブラシレスモータと、前記モータのロータ回転位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段より出力される位置信号に基づいて前記ブラシレスモータを駆動する制御部とを備え、前記制御部はアドレス指定するデータポインタによってデータが特定されるとともに前記特定されるデータとして正弦波状のデータが記憶されたメモリを有し、前記位置信号に基づいて前記ブラシレスモータの回転数を検出するとともに、前記位置信号から得られる所定のタイミングでその検出された回転数に基づいて前記データポインタに初期値を設定し、その後所定周期ごとに前記データポインタの値に所定値を加えて前記データポインタを更新し、その更新されたデータポインタによって特定されるデータに基づいて前記ブラシレスモータを駆動するインバータ洗濯機において、
    前記制御部は前記インバータ回路に電源として入力される電圧が所定値以下の場合に、そのインバータ入力電圧を上昇させるように前記スイッチング手段駆動用のパルス幅をモータ印加電圧が低くなるように制御することを特徴とするインバータ洗濯機。
  8. 外槽の内部に設けられた回転槽と該回転槽の内部に設けられた撹拌体の少なくとも一方をドライブすることが可能なブラシレスモータと、
    商用電源からの交流電圧を整流する整流手段と、
    整流出力を平滑するコンデンサと、
    平滑された電圧を入力するスイッチング手段からなるフルブリッジ型のインバータ手段と、
    前記モータのロータ位置を示す位置信号を出力する位置検知手段と、
    電気角をアドレスとする正弦波状のデータを格納したメモリと、
    前記位置信号の反転タイミングで前記電気角に相当するアドレスの初期値を選択し、その後順次所定周期毎に前記アドレスを更新し、出力するモータ駆動電圧が正弦波状になるように制御する制御部と、
    を備え、前記制御部は前記インバータ手段の入力電圧が所定値以下の場合に、そのインバータ入力電圧を上昇させるように、前記スイッチング手段駆動用のパルス幅をモータ印加電圧が低くなるように制御することを特徴とするインバータ洗濯機。
  9. スイッチング手段からなるインバータ回路を介して駆動制御されるブラシレスモータと、前記モータのロータ回転位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段より出力される位置信号に基づいて前記ブラシレスモータを駆動する制御部とを備え、前記制御部はアドレス指定するデータポインタによってデータが特定されるとともに前記特定されるデータとして正弦波状のデータが記憶されたメモリを有し、前記位置信号に基づいて前記ブラシレスモータの回転数を検出するとともに、前記位置信号から得られる所定のタイミングでその検出された回転数に基づいて前記データポインタに初期値を設定し、その後所定周期ごとに前記データポインタの値に所定値を加えて前記データポインタを更新し、その更新されたデータポインタによって特定されるデータに基づいて前記ブラシレスモータを駆動するインバータ洗濯機において、
    前記制御部は前記インバータ回路に電源として入力される電圧が第1の所定値以上で第2の所定値以下の範囲内では前記スイッチング手段駆動用のパルス幅を制御することによって前記入力電圧を前記範囲内に保持するように動作することを特徴とするインバータ洗濯機。
  10. 外槽の内部に設けられた回転槽と該回転槽の内部に設けられた撹拌体の少なくとも一方をドライブすることが可能なブラシレスモータと、
    商用電源からの交流電圧を整流する整流手段と、
    整流出力を平滑するコンデンサと、
    平滑された電圧を入力するスイッチング手段からなるフルブリッジ型のインバータ手段と、
    モータのロータ位置を示す位置信号を出力する位置検知手段と、
    電気角をアドレスとする正弦波状のデータを格納したメモリと、前記位置信号の反転タイミングで前記電気角に相当するアドレスの初期値を選択し、その後順次所定周期毎に前記アドレスを更新し、出力するモータ駆動電圧が正弦波状になるように制御する制御部と、
    を備え、前記制御部は前記インバータ回路の入力電圧が第1の所定値以上で第2の所定値以下の範囲内では前記スイッチング手段制御用のパルス幅を制御することによって前記入力電圧を前記範囲内に保持するように動作することを特徴とするインバータ洗濯機。
  11. モータに流れるモータ電流を検出する電流検出手段が設けられており、前記制御手段はモータ電流が規定値を超えて増大した場合、モータへの印加電圧が上昇しないように上記パルス幅を広げないことを特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載のインバータ洗濯機。
  12. 前記制御手段は脱水モード中に回転槽を急停止させる場合、モータの回転数に応じて前記データポインタ又はアドレスの初期値を決定することを特徴とする請求項9又は10に記載のインバータ洗濯機。
  13. 脱水モード中に電源コンセントを抜かれた場合、回転槽が停止するまでモータからの回生電圧を利用してインバータ制御手段への電力を供給し続けることを特徴とする請求項9又は10に記載のインバータ洗濯機。
  14. 回転数が規定の回転数以下で回転槽を停止させる場合、モータからの回生エネルギーが少ないため回転数が前記規定回転数以下の場合は、前記フルブリッジ型のインバータ手段の上側トランジスタ、若しくは下側のトランジスタを全てONし、回転槽を止めることを特徴とする請求項12に記載のインバータ洗濯機。
  15. 洗濯機の蓋をロックするロック機構を設けられており、脱水モード中に前記蓋にロックを掛けた状態で、電源コンセントを抜かれた場合、回転槽が停止するまで、モータからの回生電圧を利用して蓋のロックを解除しないことを特徴とするインバータ洗濯機。
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JP2014094165A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Hitachi Appliances Inc 電気洗濯機
DE112020002001T5 (de) 2019-05-16 2022-01-27 Hitachi Astemo, Ltd. Motorsteuervorrichtung und Motorsteuerverfahren sowie Steuervorrichtung für variable Ventilzeiteinstellung und Steuerverfahren für variable Ventilzeiteinstellung, die diese verwenden

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