JP3714781B2 - フィルムキャリア - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムキャリアに係り、より詳しくは、フィルムを搬送するフィルムキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタルプリンタは、原稿を搬送すると共に、読取走査位置において、搬送されている原稿に光を照射し、原稿から反射した光をラインセンサで測光することにより、原稿の画像を読み取り、読み取った画像データを画像処理して、プリントしている。
【0003】
ところで、ネガフィルムに記録された画像を印画紙に焼き付けるデジタルプリンタにおいて、上記デジタルプリンタと同様に、ネガフィルムを搬送すると共に、読取走査位置において、搬送されているネガフィルムに光を照射し、ネガフィルムから透過した光をラインセンサで測光することにより、画像を読み取り、読み取った画像データに基づいて、印画紙を焼き付け露光することにより、印画紙に画像を形成することも考えられる。
【0004】
この場合、印画紙に高品質の画像を形成するためには、読取走査位置においてネガフィルムが高い平面性を確保する必要がある。即ち、読取走査位置に位置するネガフィルムが、読取走査位置を含みかつ光軸に垂直な平面内に位置する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ネガフィルムはカートリッジに巻き取られて収納されているので、巻き取られている方向に沿って湾曲する巻き癖(巻きカール)が生じている。また、ネガフィルムには、自重により、幅方向に樋状に沿って湾曲する樋カールが生じている。このように巻きカールや樋カールが生じているので、走査読取位置においてネガフィルムに平面性を確保できない。
【0006】
本発明は、上記事実に鑑みなされたもので、走査位置においてフィルムの平面性を確保することの可能なフィルムキャリアを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明は、フィルムを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されるフィルムに対し搬送方向と交差する方向に沿って走査が行われる走査位置において、走査方向と略直交する方向に沿ってフィルムを湾曲させる湾曲手段と、を備えている。
【0008】
即ち、本発明に係る搬送手段は、フィルムを搬送し、湾曲手段は、搬送手段により搬送されるフィルムに対し搬送方向と交差する方向に沿って走査が行われる走査位置において、走査方向と略直交する方向に沿ってフィルムを湾曲させる。なお、走査方向は、好ましくは、フィルム幅方向である。
【0009】
ここで、走査位置では、読取部により走査方向に沿って走査読み取りが行われ、湾曲手段は、読取部が配置されている側が凸となるようにフィルムを湾曲させるようにしてもよい。この場合、フィルムの凸となるように湾曲される部分の内側に、該部分が走査方向に沿って水平となるように規制する規制手段を配置するようにしてもよい。このようにフィルムの凸となるように湾曲される部分の内側に、該部分が走査方向に沿って水平となるように規制する規制手段を配置するので、フィルムの凸となるように湾曲される部分のたわみ等を規制することができる。なお、湾曲手段は、読取部が配置されている側が凹となるようにフィルムを湾曲させるようにしてもよい。
【0010】
また、湾曲手段は、搬送方向に直交する方向に沿ったフィルムの全域を案内するガイド等でもよいが、フィルムの端部を案内するガイドとしてもよい。このように、湾曲手段をフィルムの端部を案内するガイドとすれば、湾曲手段により、フィルムに記録された画像が傷つけられることを防止することができる。
【0011】
以上のように、走査位置において、走査方向と略直交する方向に沿ってフィルムを湾曲させるので、走査位置に位置するフィルムの領域における巻きカールを矯正することができる。よって、走査位置に位置するフィルムの領域における平面性を確保することができる。
【0012】
本発明では、前記搬送手段により搬送されるフィルムに対しフィルム搬送方向と交差する方向に沿って走査が行われる走査位置を挟んで搬送方向の上流側及び下流側の少なくとも一方において、フィルムを押圧する押圧手段を更に備えるようにしてもよい。
【0013】
即ち、本発明に係る押圧手段は、搬送手段により搬送されるフィルムに対しフィルム搬送方向と交差する方向に沿って走査が行われる走査位置を挟んで搬送方向の上流側及び下流側の少なくとも一方において、フィルムを押圧する。
【0014】
このように、走査位置を挟んで搬送方向の上流側及び下流側の少なくとも一方において、フィルムを押圧するので、走査位置に位置するフィルムの領域における樋カールを矯正することができる。
【0015】
なお、押圧手段がフィルムの下方に位置する場合には、押圧手段は、フィルムの走査方向の中央部を押圧し、押圧手段がフィルムの上方に位置する場合には、押圧手段は、フィルムの走査方向の両端部を押圧する。
【0016】
本発明では、前記搬送手段により搬送されるフィルムに対し搬送方向と交差する方向に沿って走査が行われる走査位置を通過している該フィルムの部分に、テンションを発生させるテンション発生手段を更に備えるようにしてもよい。
【0017】
即ち、本発明に係るテンション発生手段は、搬送手段により搬送されるフィルムに対し搬送方向と交差する方向に沿って走査が行われる走査位置を通過している該フィルムの部分に、テンションを発生させる。
【0018】
このように、走査位置を通過しているフィルムの部分に、テンションを発生させるので、テンションにより、フィルムの巻きカール及び樋カールを矯正することができる。
【0019】
なお、搬送手段は、走査位置よりフィルム搬送方向下流側でフィルムを引っ張るように搬送し、テンション発生手段は、搬送手段により搬送されるフィルムに、搬送方向と逆方向の抵抗力を発生させることにより、上記テンションを発生させてもよい。また、テンション発生手段は、フィルムを押圧することにより、テンションを発生させてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0021】
図1には、デジタルプリンタのラインCCDスキャナ部が示されている。ラインCCDスキャナ部は、ハロゲンランプやメタルハライドランプ等から成りフィルム22に光を照射する光源130を備えており、光源130の光射出側には、フィルム22に照射する光を拡散光とする光拡散ボックス136が順に配置されている。
【0022】
フィルム22は、光拡散ボックス136の光射出側に配置されたフィルムキャリア14(図2も参照)によって、予め定められたフィルム幅方向に沿った走査位置(中央が光軸に一致する)で湾曲されたフィルム画像の画面中心が光軸に一致するように位置決めされる。なお、フィルムキャリア14は、略箱型の筐体に内蔵されている。
【0023】
また、光源130と光拡散ボックス36との間には、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の調光フィルタ114C、114M、114Yが射出光の光軸に沿って順に設けられており、フィルム22を挟んで光源130と反対側には、光軸に沿って、フィルム画像を透過した光を結像させるレンズユニット140、フィルム幅方向が長手方向となるように配置されたラインCCD116が順に配置されている。図1ではレンズユニット40として単一のレンズのみを示しているが、レンズユニット40は、実際には複数枚のレンズから構成されたズームレンズである。
【0024】
ラインCCD116は、CCDセル及びフォトダイオード等の光電変換素子が一列に多数配置されかつ電子シャッタ機構が設けられたセンシング部が、間隔を空けて互いに平行に3ライン設けられており、各センシング部の光入射側にR、G、Bの色分解フィルタの何れかが各々取付けられて構成されている(所謂3ラインカラーCCD)。ラインCCD116は、各センシング部の受光面がレンズユニット40の結像点位置に一致するように配置されている。また、各センシング部の近傍には、多数のCCDセルから成る転送部が各センシング部に対応して各々設けられており、各センシング部の各CCDセルに蓄積された電荷は、対応する転送部を介して順に転送される。また図示は省略するが、ラインCCD116とレンズユニット40との間にはシャッタが設けられている。
【0025】
次に、図2を参照してフィルムキャリア14を説明する。なお、本実施の形態に係るフィルムキャリア14は、所定の規格のフィルム種に適用される。即ち、フィルムの先端及び後端各々から後述する第2搬送ローラ対414と第3搬送ローラ対418との間の距離以内の領域には画像が存在せず、該距離以上離れた領域に画像が存在するフィルムに適用される。
【0026】
図2に示すように、フィルムキャリア14は、フィルム22を収容したカートリッジ402が所定の位置にセット可能に構成され、セットされたカートリッジ402からフィルム22を引き出す方向に沿って、後述する各種搬送ローラ対が配置されている。なお、以下では、図2に示される矢印J方向のフィルム22を引き出す方向を引出方向と称し、矢印K方向のフィルム22をカートリッジ402に巻き戻して収容する方向を収容方向と称する。
【0027】
上記カートリッジ402のセット位置から引出方向Jに沿って、第1搬送ローラ対404、ゴミ取り用ローラ406、フィルム22の幅方向両端部に設けられた図示しない磁気記録層の表面からゴミを除去するゴミ取りローラ408(フィルム22の幅方向両端部に対応して一対)、磁気記録層からの磁気情報の読み取りを行う図示しない磁気ヘッド及び磁気記録層への磁気情報の書き込みを行う図示しない磁気ヘッドをそれぞれ備えた磁気情報読み書き部410(フィルム22の幅方向両端部に対応して一対)、フィルム22に設けられた図示しないパーフォレーション及びバーコードを検出するパーフォレーションセンサ412、第2搬送ローラ対414、フィルム22の幅方向に沿った反りを矯正してフィルム22におけるフィルム画像の走査位置(実際にはフィルム22の長さ方向に微小な幅の細長い領域)でフィルム22の表面が平面となるように保持する一対のフィルム湾曲部材416(詳細は後述する)、第3搬送ローラ対418、第4搬送ローラ対420、フィルム22の仮巻き取り部422が順に配設されている。
【0028】
第1〜第4搬送ローラ対404、414、418、420は、駆動ローラ404A、414A、418A、420Aと、従動ローラ404B、414B、418B、420Bによって構成されている。
【0029】
また、フィルムキャリア14には、駆動ローラ404A、414A、418A、420Aの駆動力源となるモータ430が設置されており、このモータ430の駆動軸432と第2搬送ローラ対414の駆動軸434とは、径が異なる複数のプーリーや無端ベルト等を含んで構成された多段階変速機構440によって連結されている。
【0030】
第2搬送ローラ対414の駆動軸434には無端ベルト452、454が巻き掛けられており、このうち無端ベルト452は第1搬送ローラ対404の駆動軸456に、無端ベルト454は第3搬送ローラ対418の駆動軸458に、それぞれ巻き掛けられている。また、第3搬送ローラ対418の駆動軸458には無端ベルト460が巻き掛けられており、この無端ベルト460は第4搬送ローラ対420の駆動軸462に巻き掛けられている。これにより、モータ430の駆動力により第2搬送ローラ対414の駆動軸434が回転駆動されることで、駆動軸456、458、462も回転駆動される。従って、モータ430の回転速度を一定に保持しながら、上記多段階変速機構440によって第2搬送ローラ対414の駆動軸434の回転速度を変化させることにより、駆動軸456、458、462の回転速度も変化させ、フィルム22の搬送速度を変更可能にしている。
【0031】
第3搬送ローラ対418の駆動軸458における、駆動ローラ418Aと無端ベルト454が巻き掛けられた位置との間には、ワンウェイクラッチ30が設けられている。ワンウェイクラッチ30は、フィルム22を引出方向Jに搬送する場合、モータ430の駆動力を駆動ローラ414Aに伝達し、フィルム22を収容方向Kに搬送する場合、モータ430の駆動力を駆動ローラ414Aに伝達せずに、駆動ローラ414Aを従動ローラとして機能させるものである。
【0032】
ところで、フィルムキャリア14の筐体における、前述した走査位置の真上部及び真下部には走査光用の図示しないスリット孔が形成されている。すなわち、フィルムキャリア14内を搬送されるフィルム22に対し、走査位置において下方から走査光(調光されている)が光軸に沿って照射され、その透過光がフィルムキャリア14の上方に配設された、ラインCCD116に到達するように構成されている。
【0033】
なお、図示は省略したが、カートリッジ402を図1に示される位置にセットしたときにカートリッジ402からフィルム22の先端部を引き出し、第1搬送ローラ対404の挟持部へ自動的に送り出すフィルム送り出し機構もフィルムキャリア14に内蔵されている。
【0034】
図3及び図4に示すように、フィルム湾曲部材416は、第2搬送ローラ対414と第3搬送ローラ対418との間の、フィルム22の幅方向両端部各々に配置されている。なお、フィルム22の幅方向両端部各々に配置されているフィルム湾曲部材416の各々は、同一の構成であるので、引出方向Jに向かって左側に配置されているフィルム湾曲部材416を説明し、右側のフィルム湾曲部材416の説明を省略する。
【0035】
フィルム湾曲部材416は、通過するフィルム22が第2搬送ローラ対414及び第3搬送ローラ対418間で、一旦フィルム22の巻きカール方向と逆方向に第1の湾曲角で湾曲し、その後、後述する走査位置rで巻きカール方向に第1の湾曲角以上の大きさの第2の湾曲角で湾曲し、再度、巻きカール方向と逆方向に第1の湾曲角で湾曲して搬送される搬送経路K3が形成されるように、フィルム22の端部を下側から挟む位置に配置された第1部材32Aと、フィルム22の端部を上側から挟む位置に配置された第2の部材34A及び第3の部材38Aと、を含んで構成されている。なお、第2搬送ローラ対414及び第3搬送ローラ対418の外側のフィルム搬送経路を、フィルム搬送経路K1、K2と称する。
【0036】
第1部材32Aは、両端がフィルム搬送経路K1、K2に連続する凸表面を有する。なお、凸表面の頂上部がフィルム搬送経路K1、K2面より上側に位置する。
【0037】
第2部材34Aは、両端がフィルム搬送経路K1、K2に連続し、かつ、下部面が第1部材32Aの凸表面に対応する凹表面を有する。また、例えば、図3(B)の点P、Q、Rが、図4(C)の点P、Q、R位置に位置して、第2の部材34Aが、凹表面と凸表面とが、フィルム22の厚さより十分厚い所定距離L1(例えば、0.5mm〜0.6mm)離間するように配置されている。更に、第2の部材34Aは、中央が矩形状に切り欠けられている。
【0038】
第3部材38Aは、第2部材34Aの矩形状に切り欠けられた位置に配置されると共に、例えば、図3(A)の点S、Tが、図4(C)の点S、T位置に位置して、凸表面と、所定距離L1より短い、フィルム22の厚さより若干厚い所定距離L2(0.4mm以下、好ましくは、0.2mm程度)離間するように配置されている。なお、第3の部材38Aは第1の部材32Aに、バネ40Aの弱い付勢力により、付勢されている。
【0039】
なお、第3部材38Aの下部面に対応する第1部材32Aの凸表面内に、フィルム22の前述した左側端部22ABが位置する。
【0040】
なお、図に示されるフィルム湾曲部材416は、上方凸(ラインCCD116に向かって凸)の形状に形成したが、後述するように押さえローラを採用する場合には、下方凸の形状に形成してもよい。
【0041】
ここで、第1部材32A及び第1部材32Bの頂上部間は、前述した走査位置rとされ、フィルムキャリア14は、走査位置rより所定距離離間した位置に、押さえローラ42A、42Bを備えている。押さえローラ42A、42Bの上部は、第1部材32Aの凸表面と同じ位置に位置する。
【0042】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
カートリッジ402が図1に示される位置にセットされると、フィルム送り出し機構が作動して、カートリッジ402からフィルム22の先端部が引き出され、第1搬送ローラ対404の挟持部へ自動的に送り出される。
【0043】
フィルム22の先端部が第1搬送ローラ対404の挟持部へ自動的に送り出されると、第1搬送ローラ対404近傍に配置された図示しない先端検出センサが、フィルム22の先端部を検出する。これにより、図示しないコントローラが、モータ430を作動させる。モータ430が作動すると、モータ430の駆動力により第2搬送ローラ対414の駆動軸434が回転駆動され、駆動軸456、458、462が回転駆動され、第1搬送ローラ対404、第2搬送ローラ対414、第3搬送ローラ対418、第4搬送ローラ対420により、フィルム22が、引出方向Jに搬送され、搬送経路K1、K3、K2の順に搬送される。
【0044】
搬送経路K1に沿ってフィルム22が搬送され、第2搬送ローラ対414に到達するまでの間では、ゴミ取りローラ408により、フィルム22に設けられた磁気記録層の表面からゴミが除去され、磁気情報読み書き部410により、磁気記録層からの磁気情報の読み取り及び磁気記録層への磁気情報の書き込みが行われ、パーフォレーションセンサ412により、フィルム22に設けられたパーフォレーション及びバーコードが検出される。
【0045】
搬送経路K3に沿ってフィルム22が搬送されるときには、フィルム22の走査位置rに位置する画像がラインCCD116によりプレスキャンされる。なお、このとき、磁気情報読み書き部410により読み取られた磁気情報やパーフォレーションセンサ412により検出されたパーフォレーション及びバーコードに基づいて、搬送制御される。
【0046】
フィルム22を引出方向Jに搬送する場合、ワンウェイクラッチ30は、モータ430の駆動力を駆動ローラ414Aに伝達している。
【0047】
一方、搬送経路K2上に配置された図示しない後端検出センサが、フィルム22の後端を検出すると、フィルム22の全ての画像のプレスキャンが終了したと判断し、コントローラは、モータ430を上記とは逆方向に作動させる。モータ430が逆方向に作動すると、第1搬送ローラ対404、第2搬送ローラ対414、第3搬送ローラ対418、第4搬送ローラ対420により、フィルム22が、収容方向Kに搬送され、搬送経路K2、K3、K1の順に搬送される。
【0048】
なお、フィルム22を収容方向Kに搬送する場合、ワンウェイクラッチ30は、モータ430の駆動力を駆動ローラ414Aに伝達せずに、駆動ローラ414Aを従動ローラとして機能させている。
【0049】
搬送経路K3に沿ってフィルム22が搬送されるときには、フィルム22の走査位置rに位置する画像が、前述したように、ラインCCDによりファインスキャンされる。
【0050】
ここで、光軸上の搬送経路外側にはピントチャートが表示されている。そして、プレスキャン時やファインスキャン時に、ラインCCD116によりこのピントチャートを読み取り、走査位置rのオートフォーカスを行う。
【0051】
以上説明したように本実施の形態では、フィルム22の引出方向及び収容方向Kの各々の搬送時、フィルム22を搬送経路K3に沿って搬送するので、フィルム22は、フィルム湾曲部材416により、ラインCCD側に凸となるように湾曲する、即ち、一旦フィルム22の巻きカール方向と逆方向に湾曲し、その後、走査位置rで巻きカール方向に湾曲し、再度巻きカール方向と逆方向に湾曲して搬送される。即ち、フィルム22は、フィルム搬送経路K1、K2面より上方凸に湾曲搬送されるので、巻きカールが除去される。
【0052】
なお、搬送経路K3の両端部の隙間は、フィルム22の厚さより十分厚い所定距離L1であるので、フィルム22が容易に搬送経路K3内に進入することができる。
【0053】
ここで、フィルム22の先端が折れていたり、チェックテープや目切れていても、フィルム22の両端が頂上部を通過する際は、フィルム22の剛性による力(上方向)が第3部材38Aへのバネ40Aの弱い付勢力に勝り、第3部材38Aを上方向に持ち上げながらフィルム22の両端が頂上部を通過する。
【0054】
また、フィルム22の両端が頂上部を通過する際、即ち、フィルム22が走査位置rを通過する際は、押さえローラ42A、42Bにより、フィルム22が、幅方向に押さえられ、樋カールが矯正される。
【0055】
以上のようにフィルムが走査位置を通過する際は、フィルムの巻きカール及び樋カールが矯正される。
【0056】
よって、走査位置に位置するフィルムの領域は、走査位置を含みかつ光軸に対して垂直な平面内に略位置する。即ち、フィルムの走査位置での高い平面性が得られる。従って、フィルムの画像の読み取り性能が向上する。
【0057】
なお、フィルムを収容方向に搬送する場合、ワンウェイクラッチにより、モータ430の駆動力が駆動ローラ414Aに伝達されず、駆動ローラ414Aが従動ローラとして機能するので、駆動ローラ414Aが抵抗となり、フィルム22が第2搬送ローラ対414により引っ張られることになる。よって、第2搬送ローラ対414と第3搬送ローラ対418との間でフィルム22にテンションが発生する。フィルム22にテンションが発生すると、フィルム22は第1部材32Aの凸表面に張り付くようになる。よって、上記平面性が更に向上する。
【0058】
なお、フィルムにテンションを発生させる方法は、上記ワンウェイクラッチによる方向に限定されない。即ち、第3搬送ローラ対418に代えて、図5に示すように、フィルム22の端部に対応する位置の垂直断面円の半径r0 が第2搬送ローラ対の414の各ローラの半径より長い逆クラウンローラ418A1を採用してもよい。このように逆クラウンローラ418A1は、フィルム22の端部に対応する位置の垂直断面円の半径r0 が第2搬送ローラ対の414の各ローラの半径より長いので、逆クラウンローラ418A1のフィルム22の端部に対応する位置の周速度が第2搬送ローラ対414の周速度より遅くなり、フィルム22が第2搬送ローラ対414により引っ張られることになる。よって、フィルム22にテンションが発生する。
【0059】
また、図6に示すように、搬送経路K3内の第3搬送ローラ対418側位置に、テンションローラ装置50を備えるようにしてもよい。即ち、テンションローラ装置50は、フィルム22の幅方向に沿って配置され、フィルム22の幅以上の長さの、フィルム22に接触するローラ56、一端でローラ56を支持すると共に他端がバネ52により付勢される支柱54と、ローラ56位置を上方向に退避させる、図示しないソレノイド等の退避手段と、により構成されている。即ち、支柱54は、バネ52により付勢されており、付勢力をローラ56に伝達し、ローラ56によりフィルム22が下方に押される。これにより、フィルム22にテンションが発生する。なお、先端検出センサがフィルム22の先端部を検出した時から、フィルム22の先端が該ローラ56位置に到達するまでの時間が経過するまでに、例えば、フィルム22の先端が該ローラ56位置に到達する直前に、退避手段により、ローラ56を上方向に退避させておいて、フィルム22が通過しやすくする。
【0060】
なお、フィルム湾曲部材416を省略し、図3に示した押さえローラ42A、42B、図5に示した逆クラウンローラ418A1、及び図6に示したテンションローラ装置50により、巻きカール及び樋カールを矯正するようにしてもよい。
【0061】
前述した実施の形態では、押さえローラ42A、42Bを備えて、フィルムを幅方向に押さえて樋カールを矯正しているが、本発明はこれに限定されず、図7に示すように、押さえローラ42A、42Bに代えて、フィルムの凸(ラインCCDに向かって凸)となるように湾曲される部分rの内側に、該部分rが走査方向に沿って水平となるように規制する、ガラス製の規制手段60を配置するようにしてもよい。
【0062】
このように、ラインCCDに向かって凸となるようにフィルムを湾曲させた場合に、フィルムの凸となるように湾曲される部分rの内側に規制手段60を配置するのは次の通りである。即ち、当該部分rの外側に配置すると、ラインCCDにより、フィルムを透過した光が規制手段60を介して読み取られ、読み取り精度が悪くなるためである。また、前述したようにフィルムが一対のフィルム湾曲部材416により両端が保持されると、フィルムの当該部分rは当該部分rの内側にたわむので、このたわみを当該部分rの内側から規制するようにするためである。
【0063】
前述した実施の形態では、走査位置でフィルムに記録された画像を走査読取りしているが、本発明はこれに限定されず、走査位置でフィルムに画像を走査記録するようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、走査位置において、走査方向と略直交する方向に沿ってフィルムを湾曲させるので、走査位置に位置するフィルムの領域における巻きカールを矯正することができ、走査位置に位置するフィルムの領域における平面性を確保することができる、という効果を有する。
【0065】
本発明は、フィルムの凸となるように湾曲される部分の内側に、該部分が走査方向に沿って水平となるように規制する規制手段を配置するので、フィルムの凸となるように湾曲される部分のたわみ等を規制することができる、という効果を有する。
【0066】
本発明は、湾曲手段を、搬送方向に直交する方向に沿ったフィルムの端部を案内するガイドとしているので、湾曲手段により、フィルムに記録された画像が傷つけられることを防止することができる、という効果を有する。
【0067】
本発明は、走査位置を挟んで搬送方向の上流側及び下流側の少なくとも一方において、フィルムを押圧するので、走査位置に位置するフィルムの領域における樋カールを矯正することができ、走査位置に位置するフィルムの領域における平面性を確保することができる、という効果を有する。
【0068】
本発明は、走査位置を通過しているフィルムの部分に、テンションを発生させるので、テンションにより、フィルムの巻きカール及び樋カールを矯正することができ、走査位置に位置するフィルムの領域における平面性を確保することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラインCCDスキャナの構成を示した断面図である。
【図2】フィルムキャリアの概略構成を示す概略斜視図である。
【図3】(A)は、フィルム湾曲部材の概略構成を示す断面図、(B)は、フィルム湾曲部材の概略構成を示す上面図である。
【図4】(A)は、フィルム湾曲部材の第3部材を示した図であり、(B)は、フィルム湾曲部材の第2部材を示した図であり、(C)は、フィルム湾曲部材の第1部材を示した図であり、(D)は、フイルム搬送経路を示した図である。
【図5】第3搬送ローラの変形例を示す斜視図である。
【図6】他の変形例を示す図である。
【図7】規制手段の例を示す図である。
【符号の説明】
416 フィルム湾曲部材
404、414、418、420 第1〜第4搬送ローラ対

Claims (4)

  1. フィルムを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されるフィルムに対し搬送方向と交差する方向に沿って走査が行われる走査位置において、走査方向と略直交する方向に沿ってフィルムを湾曲させる湾曲手段と、
    を備えたフィルムキャリアであって、
    前記走査位置では、読取部により前記走査方向に沿って走査読み取りが行われ、
    前記湾曲手段は、前記読取部が配置されている側が凸となるようにフィルムを湾曲させ、
    前記フィルムの前記凸となるように湾曲される部分の内側に配置され、該部分が前記走査方向に沿って水平となるように規制する規制手段を更に備えた、
    ことを特徴とするフィルムキャリア
  2. 前記湾曲手段は、前記搬送方向に直交する方向に沿ったフィルムの端部を案内するガイドである請求項1記載のフィルムキャリア。
  3. 前記搬送手段により搬送されるフィルムに対し搬送方向と交差する方向に沿って走査が行われる走査位置を挟んで搬送方向の上流側及び下流側の少なくとも一方において、フィルムを押圧する押圧手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフィルムキャリア。
  4. 前記搬送手段により搬送されるフィルムに対し搬送方向と交差する方向に沿って走査が行われる走査位置を通過している該フィルムの部分に、テンションを発生させるテンション発生手段を更に備えた請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のフィルムキャリア。
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