JP3714541B2 - 二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、冬季乃至夏季の気温範囲において、該樹脂組成物の可使時間を実用に適合した範囲に延長可能で、作業性が良好、しかも硬化性に優れた二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物は、強度、伸張率、弾性等の硬化物物性に優れていることから、防水材、床材、舗装材、接着剤等の用途に幅広く使用されている。
二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物は、活性水素化合物を主成分とする硬化剤とポリイソシアネート成分を主成分とする主剤を撹拌混合し、例えば、防水材として使用する場合、コテ、ヘラ、ローラー等で施工して硬化させる。従って、二液混合後の可使時間が短いと施工上不都合を生じるので、可使時間は長い方が好ましい。例えば、混合液の粘度が10万mPa・sに達するまでの時間は30分以上であることが必要とされているが、可使時間が30分未満では二液混合時、注入時またはコテ、ヘラ、ローラー等で施工する時に泡を巻き込みやすくなり外観および性能が悪化する。また、可使時間が120分以上になると硬化性が悪化し、発泡および硬化物の最終物性が低下する。
【0003】
従来、活性水素化合物およびポリイソシアネート成分よりなる二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物の製造方法は、ポリイソシアネート成分として、有機ポリイソシアネートとポリオールとを、イソシアネート基と活性水素基の当量比が2.0以下で反応させて得られるイソシアネート末端プレポリマーを用いるプレポリマー法が一般的である。
その他の方法として、ポリイソシアネート成分として、有機ポリイソシアネートとポリオールとを、イソシアネート基と活性水素基の当量比が2.0を超える比率で反応させて部分プレポリマーとしたセミワンショット法、および有機ポリイソシアネートを単独で使用するワンショット法等がある。
ポリイソシアネート成分と反応させる活性水素化合物としては、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(MOCA)が、二液硬化後のポリウレタン樹脂組成物の強度、伸張率、弾性等の硬化物物性に優れているため、一般的に使用されている。しかし、MOCAは、常温で固体であるため、ポリオールに溶解させて硬化剤を製造する必要がある。また、ポリオールは、ポリイソシアネート成分との反応性がMOCAより非常に遅いため、主剤と硬化剤を反応させて二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を製造する際に、硬化触媒としてオクチル酸鉛、ナフテン酸鉛等の有機鉛化合物、またはジブチル錫ジラウレート等の有機錫化合物を添加する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、硬化触媒として有機鉛化合物、有機錫化合物等の有機金属化合物を添加すると、主剤と硬化剤を混合した後の初期粘度の上昇が速くなるため、可使時間が短くなり作業性が悪化する欠点がある。特に、夏場は高温多湿になるため、有機金属化合物の添加量を減少させる必要がある。しかし、有機金属化合物の添加量を減少させるとイソシアネートと水分が反応し易くなるため発泡現象が発生する問題がある。また、冬場は温度が低くなるため硬化性が悪化する。有機金属化合物の添加量を増加させれば、硬化性は改善されるが硬化したポリウレタン樹脂組成物の耐熱性が悪化する欠点がある。さらに、MOCAは化審法の指定化学物質および労安法の特定化学物質に指定されており、近年環境負荷を軽減する観点から、安全性の高いアミンの使用および有機金属化合物を使用しない方法の提供が重要な課題となっている。
【0005】
これらの問題を解決する手段として、MOCAより反応性が高いジエチルトルエンジアミン(DETDA)を使用する方法がある。具体的には、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートとポリオールを反応させた部分プレポリマーを主成分とする主剤と、DETDAとポリオールの混合物を主成分とする硬化剤を高圧スプレーマシンで二液衝突混合させて塗布する方法がある。しかし、この方法は速硬化性を有するがスプレー塗布時に多量のスプレーミストが飛散する問題がある。また、反応が非常に速く手塗りによる施工が不可能なため、スプレーマシンが必要となる。さらに、ポリオールを使用するため有機金属化合物を添加する必要がある。
【0006】
一方、特開平8−143816号に記載されているようにトリレンジイソシアネートとポリオキシアルキレンポリオールとの反応によって得られるイソシアネート末端プレポリマーを主成分とする主剤と、DETDAと可塑剤を主成分とする硬化剤を二液混合後手塗りで施工する方法が提案されているが、冬場の硬化性は優れているが、夏場は可使時間が短く作業性が悪い欠点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、DETDAを一部ケチミン化した活性水素化合物を主成分とする硬化剤と、有機ポリイソシアネートとポリオールとの反応により得られるポリイソシアネート成分を主成分とする主剤、および有機酸または無機酸の少なくとも一種を硬化触媒として使用することにより、二液混合後の可使時間が冬場に相当する5℃から夏場に相当する35℃の範囲で30分以上と長く、作業性が良好であり、しかも、硬化性に優れた二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明で硬化剤に使用するDETDAは、化審法の既存化学物質に登録されており安全性が高く、有機金属化合物を添加する必要もないため、環境負荷の少ない二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を提供できる。
【0008】
すなわち、本発明は、活性水素化合物(a)とポリイソシアネート成分(b)および硬化触媒(c)よりなる二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物において、一般式(I);
【化4】
(式中、R1〜R3は炭素数1〜4のアルキル基を表す。)で表されるトリアルキルベンゼンジアミンを、一般式(II);
【化5】
(但し、R4 及びR 5 は炭素数が1〜6のアルキル基を表し、互いに同一又は異なっていても良い。)で表される化合物と、ケチミン化率が20〜80%となるように脱水縮合反応させて得られる活性水素化合物(a)を主成分とする硬化剤、有機ポリイソシアネートまたは有機ポリイソシアネートとポリオールとの反応により得られるポリイソシアネート成分(b)を主成分とする主剤、および有機酸または無機酸の少なくとも一種の硬化触媒(c)を含有することを特徴とする二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物であり、好ましくは、一般式(I)で表されるトリアルキルベンゼンジアミンが、ジエチルトルエンジアミンであり、有機酸が、一般式(III);
【化6】
(式中、R6は炭素数1〜10のアルキル基を表し、aは1〜2の整数を表す。)で表される酸性燐酸エステル類であり、または無機酸が燐酸であり、ポリイソシアネート成分(b)が、トリレンジイソシアネートとポリオールをイソシアネート基と水酸基の当量比が1.5〜2.2の範囲で反応させたイソシアネート末端プレポリマーである二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物であり、可使時間が5℃から35℃の範囲で30分以上と長く作業性が良好で、しかも硬化性に優れることを特徴とする二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物において、硬化剤の主成分である活性水素化合物(a)は、一般式(I);
【化7】
(式中、R1〜R3は炭素数1〜4のアルキル基を表す。)で表されるトリアルキルベンゼンジアミンを、一般式(II)
【化8】
(但し、R4 及びR 5 は炭素数が1〜6のアルキル基を表し、互いに同一又は異なっていても良い。)で表される化合物と脱水縮合反応させて得られる、ケチミン化率(%)が20〜80%である、トリアルキルベンゼンジアミンのアミノ基を一部ケチミン化した活性水素化合物である。
本発明において、ケチミン化率(%)とは、トリアルキルベンゼンジアミンと一般式(II)の化合物を反応させて得られる生成物において、トリアルキルベンゼンジアミン中のアミノ基が一般式(II)の化合物のカルボニル基と反応してケトイミン基に変換した量を、トリアルキルベンゼンジアミン中のアミノ基に対する割合で示すものである。このケチミン化率(%)は、反応原料の仕込み量により直接的に決まるものではなく、脱水縮合反応の反応速度、反応温度その他反応条件により影響を受ける。しかしながら、反応生成水とは密接な関係があり、次式により求めることもできる。
ケチミン化率(%)={〔(生成水のモル数)/(トリアルキルベンゼンジアミンの仕込モル数)〕×1/2}×100
活性水素化合物(a)のケチミン化率が20%未満では可使時間が30分未満と短く作業性が悪化する。80%を超えるとケチミンの解離が不十分となるため硬化性が悪化し、硬化物の最終硬度が低下する。
【0010】
一般式(II)の化合物と一般式(I)のトリアルキルベンゼンジアミンとを反応させ、ケチミン化率が20〜80%の活性水素化合物(a)を製造する方法は、特に限定はなく、例えば、トリアルキルベンゼンジアミンと一般式(II)の化合物を溶剤中で還流下脱水縮合反応を行い、生成した水を水分分離器で除去しながら反応させる。この除去した水分量により、トリアルキルベンゼンジアミンと一般式(II)の化合物の反応比率を調整し所望のケチミン化率とした、一般式(I)の化合物のアミノ基の一部をケチミン化した活性水素化合物(a)を含む生成物を得ることができる。脱水縮合反応を終了後、残存する化合物(II)および溶剤を蒸留除去することにより製造することができる。この製造方法で得られる生成物は、未反応のトリアルキルベンゼンジアミンを含むものであっても、上記に定義する範囲で所望のケチミン化率の活性水素化合物(a)を主成分とする硬化剤として、本発明の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物に使用できる。
【0011】
使用する一般式(II)の化合物としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、エチルプロピルケトン、エチルイソプロピルケトン、エチルブチルケトン、エチルイソブチルケトン、ジプロピルケトン、プロピルイソプロピルケトン、プロピルブチルケトン、ジブチルケトン、ブチルイソブチルケトン等があげられる。好ましくは、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトンである。
【0012】
また、使用するトリアルキルベンゼンジアミンは、1,3,5−トリメチル−2,4−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン,1−メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼン,1,3,5−トリエチル−2,6−ジアミノベンゼンであり、好ましくは1−メチル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン(3,5−ジエチルトルエン−2,4−ジアミン)や1−メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼン(3,5−ジエチルトルエン−2,6−ジアミン)のジエチルトルエンジアミン(DETDA)であり、例えば、エタキュアー100(エチルコーポレーション社製、2,4−異性体と2,6−異性体の重量比が80/20)等が使用できる。
また、この反応で使用する溶剤は、特に限定されるものではなく、通常、低沸点の有機溶媒、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの有機溶媒が使用される。量は、トリアルキルベンゼンジアミンの1〜5倍量使用すればよい。
【0013】
一般式(II)の化合物の使用量は、トリアルキルベンゼンジアミン1モルに対して、0.4〜3.0モルの範囲であり、特に好ましくは、0.5〜2.0モルの範囲である。
一般式(II)の化合物の仕込み量は、ケチミン化率を直接に左右するものではなく、ケチミン化率は、トリアルキルベンゼンジアミンの仕込みモル数に対する反応により生成する水のモル数で決まるので、ケチミン化率の調整は、脱水縮合反応で生成した水の量から求めることができる。
したがって、一般式(II)の化合物とトリアルキルベンゼンジアミンを、まず、所定の使用量で反応させた後、さらにケチミン化率を高めるために、一般式(II)の化合物を加えて反応を継続し、前後の反応で生成する水の量からケチミン化率を調整して、所望のケチミン化率に高められた活性水素化合物(a)を得ることもできる。
【0014】
本発明に使用する主剤の主成分であるポリイソシアネート成分(b)は、有機ポリイソシアネート、または有機ポリイソシアネートとポリオールを反応させて得られるものである。
有機ポリイソシアネートとしては、2,4−異性体を65%以上含有するトリレンジイソシアネート(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメリックMDI(MDI−CR)、カルボジイミド変性MDI(液状MDI)等の芳香族ポリイソシアネートおよびノルボルナンジイソシアネート(NBDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、4,4’−メチレン−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)(水添MDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)等の脂肪族ポリイソシアネートが挙げられる。
その中でも、2,4−異性体を65%以上含有するトリレンジイソシアネートとポリオールをイソシアネート基と水酸基の当量比が1.5〜2.2の範囲で反応させたプレポリマーが好ましい。さらにその中でも1.7〜2.0の範囲が特に好ましい。1.5未満では得られたイソシアネート末端プレポリマーの粘度が大幅に高くなり作業性が悪化する。2.2を超えると未反応トリレンジイソシアネートモノマーの含有量が高くなり、ポリウレタン樹脂組成物にクラックが発生し易くなる。また、トリレンジイソシアネートモノマーの毒性が問題となる。
【0015】
ポリオールとしては、ポリオキシアルキレンポリオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリカーボネートジオール、ポリブタジエンポリオール、ヒマシ油系ポリオール等があげられる。
また、必要に応じて分子量が200以下の低分子多価アルコールを使用してもよい。低分子多価アルコールの使用量は10重量%以下が好ましい。10重量%を超えると、得られたポリイソシアネート末端プレポリマーの粘度が大幅に高くなり作業性が悪化する。
【0016】
低分子多価アルコールとしては、エチレングリコール(EG)、ジエチレングリコール(DEG)、プロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール(DPG)、1,3−ブタンジオール(1,3−BG)、1,4−ブタンジオール(1,4−BG)、トリメチロールプロパン(TMP)等があげられる。
【0017】
本発明の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物は、前記活性水素化合物(a)に必要に応じて減粘剤としてトルエン、キシレン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等の有機溶剤、ジブチルフタレート、ジオクチルアジペート、ジオクチルフタレート、ジイソノニルアジペート、ジイソノニルフタレート等の可塑剤、塩素化パラフィン、石油系炭化水素油等の高沸点溶剤、リン酸エステル系難燃剤および炭酸カルシウム、タルク、クレー、酸化チタン、カーボンブラック、シリカ等の無機フィラー、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の安定剤、モレキュラーシブス等の水分吸収剤等を添加した硬化剤と、前記ポリイソシアネート成分(b)に必要に応じて前記有機溶剤、可塑剤、難燃剤等を添加した主剤を撹拌混合することにより製造される。
また、硬化剤には必要に応じて前記ポリオールを10重量%以下添加してもよい。10重量%を超える量を添加すると、ポリイソシアネート成分と硬化する時に、有機金属化合物を反応触媒として使用しないとポリウレタン樹脂組成物の硬化物物性が低下する。
【0018】
本発明に使用する硬化触媒(c)は、有機酸又は無機酸の少なくとも1種である。
有機酸としては、一般式(III);
【化9】
(式中、R6は炭素数1〜10のアルキル基を表し、aは1〜2の整数を表す。)で表される酸性燐酸エステル類、酢酸、蟻酸、p−トルエンスルホン酸等であり、酸性燐酸エステル類としては、メチルアシッドフォスフェート、エチルアシッドフォスフェート、イソプロピルアシッドフォスフェート、ブチルアシッドフォスフェート、モノブチルフォスフェート、ジブチルフォスフェート、2−エチルヘキシルアシッドフォスフェート、イソデシルアシッドフォスフェート、モノイソデシルフォスフェート等が挙げられる。また、無機酸としては燐酸、亜燐酸、硫酸等があげられる。
好ましくは、メチルアシッドフォスフェート、エチルアシッドフォスフェート、イソプロピルアシッドフォスフェート、ブチルアシッドフォスフェート、モノブチルフォスフェート、ジブチルフォスフェート、2−エチルヘキシルアシッドフォスフェート等の酸性燐酸エステル類、蟻酸及びp−トルエンスルホン酸等の有機酸、燐酸及び亜燐酸等の無機酸、さらに好ましくは、メチルアシッドフォスフェートや2−エチルヘキシルアシッドフォスフェート等の酸性燐酸エステル類、および燐酸である。
また、硬化触媒(c)は硬化剤と主剤を撹拌混合時または主剤および硬化剤にあらかじめ添加してもよい。硬化触媒(c)の添加量はポリイソシアネート成分(b)100重量部に対して、0.02〜5.0重量部、好ましくは0.05〜2.0重量部であり、さらに好ましくは0.1〜1.0重量部である。0.02重量部未満では硬度発現性が悪化し、硬化物の最終硬度が大幅に低下する。5.0重量部を超えると可使時間が短くなり作業性が悪化する。
なお、これらの硬化触媒は、従来一般に使用されるオクチル酸鉛、ナフテン酸鉛等の有機鉛化合物、またはジブチル錫ジラウレート等の有機錫化合物とは異なり、可使時間の短縮効果が少なく、硬化性を促進させる。
【0019】
本発明の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物の製造方法としては、特に限定はなく、例えば硬化剤と主剤および硬化触媒を一定の比率で撹拌機,低圧注型機,スプレーマシン等で均一に混合して室温から120℃の範囲で硬化させることにより得られる。
【0020】
【実施例】
以下、実施例および比較例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。なお、実施例および比較例中の部は重量部を、%は重量%を表す。
なお、実施例において、可使時間および硬化物の硬度は次を表す。
可使時間 :硬化剤および主剤を撹拌混合してから、B型粘度計で粘度が10万mPa・sに達するまでの時間を冬場に相当する5℃、25℃および夏場に相当する35℃で測定した。
硬化物の硬度:2mm厚になるようにスペーサーを取り付けたスレート板上に樹脂を流し込み、5℃、25℃および35℃の温度で24時間および7日間硬化後、シートを5枚重ねて硬度をShoreAの硬度計で測定した。
【0021】
合成例1
撹拌機、温度計、滴下ロート、コンデンサーおよび水分分離器を装着した反応容器に、DETDA178部(1mol)、p−トルエンスルホン酸0.4部およびトルエン300部を装入し室温にて均一に撹拌した。メチルエチルケトン144.0部(2.0mol)を滴下ロートにて約30分間で滴下した。加熱を開始して約90℃で環流が開始し、環流しながら所定量の水分が留出するまで反応を続けた。留出した水は8.9部(0.5mol)であった。留出した水のmol数から添加したメチルエチルケトンの0.5molが反応したことを示す。続いて、減圧下で残存するメチルエチルケトンおよびトルエンを留去して、ケチミン化率が25%の活性水素化合物(a−1)を得た。得られた活性水素化合物(a−1)のアミン価は553mgKOH/gであった。
【0022】
合成例2
合成例1で水分留出量が14.2部(0.8mol)で反応を終了した以外は合成例1と同様な方法で行った。留出した水のmol数から添加したメチルエチルケトンの0.8molが反応したことを示す。得られた活性水素化合物(a−2)のケチミン化率は40%であり、アミン価は513mgKOH/gであった。
【0023】
合成例3
合成例1で水分留出量が21.3部(1.2mol)で反応を終了した以外は合成例1と同様な方法で行った。留出した水のmol数から添加したメチルエチルケトンの1.2molが反応したことを示す。得られた活性水素化合物(a−3)のケチミン化率は60%であり、アミン価は467mgKOH/gであった。
【0024】
合成例4
合成例1でメチルエチルケトン144.0部をメチルイソブチルケトン200.0部(2.0mol)にした以外は合成例1と同様な方法で行った。留出した水のmol数から添加したメチルイソブチルケトンの0.5molが反応したことを示す。得られた活性水素化合物(a−4)のケチミン化率は25%であり、アミン価は518mgKOH/gであった。
【0025】
合成例5
合成例1で水分留出量を5.3部(0.3mol)で反応を終了した以外は合成例1と同様な方法で行った。留出した水のmol数から添加したメチルエチルケトンの0.3molが反応したことを示す。得られた活性水素化合物(a−5)のケチミン化率は15%であり、アミン価は584mgKOH/gであった。
【0026】
合成例6
合成例1で水分留出量を30.2部(1.7mol)で反応を終了した以外は合成例1と同様な方法で行った。留出した水のmol数から添加したメチルエチルケトンの1.7molが反応したことを示す。得られた活性水素化合物(a−6)のケチミン化率は85%であり、アミン価は420mgKOH/gであった。
【0027】
合成例7
炭酸カルシウム500部およびジイソノニルアジペート500部をプラネタリーミキサーに装入し、窒素気流下で室温で均一に分散させた後、100℃で10mmHg以下の減圧下で3時間加熱減圧脱水を行い、フィラーペーストを得た。40℃以下に冷却後、合成例1から6で得た活性水素化合物およびDETDAを表−1に示す割合で混合し硬化剤(A−1)から(A−7)を調整した。
【0028】
合成例8
撹拌機および温度計を装着した反応容器に2,4−異性体と2,6−異性体の重量比が80/20のトリレンジイソシアネート348.4部(2.0mol),分子量3,000のポリオキシプロピレングリコール1,650部(0.55mol)および分子量5,000のポリオキシプロピレントリオール1,500部(0.30mol)を装入して、窒素気流下80℃で5時間反応させて末端NCO基含有率が2.4%、粘度8,000(mPa・s)のポリイソシアネート成分(b)を得た。
【0029】
【表1】
【0030】
実施例1
合成例8で得たポリイソシアネート成分(b)100部、合成例7で得た硬化剤(A−1)100部および2−エチルヘキシルアシッドフォスフェート(大八化学工業製AP−8)0.6部を5分間均一に混合後、スレート板上に注入して2mm厚のシートを作製した。可使時間および24時間後、7日後の硬度を測定した。結果を表−2に示す。
【0031】
実施例2
実施例1で硬化剤(A−1)を(A−2)に置き換えた以外は実施例1と同様な方法で可使時間および24時間後、7日後の硬度を測定した。結果を表−2に示す。
【0032】
実施例3
実施例1で硬化剤(A−1)を(A−3)に置き換えた以外は実施例1と同様な方法で可使時間および24時間後、7日後の硬度を測定した。結果を表−2に示す。
【0033】
実施例4
実施例1で硬化剤(A−1)を(A−4)に置き換えた以外は実施例1と同様な方法で可使時間および24時間後,7日後の硬度を測定した。結果を表−2に示す。
【0034】
実施例5
実施例2で2−エチルヘキシルアシッドフォスフェートを0.3部にした以外は実施例2と同様な方法で可使時間および24時間後、7日後の硬度を測定した。結果を表−2に示す。
【0035】
実施例6
実施例2で2−エチルヘキシルアシッドフォスフェートを1.0部にした以外は実施例2と同様な方法で可使時間および24時間後、7日後の硬度を測定した。結果を表−2に示す。
【0036】
実施例7
実施例2で2−エチルヘキシルアシッドフォスフェートをメチルアシッドフォスフェート(大八化学工業製AP−1)に置き換えた以外は実施例2と同様な方法で可使時間および24時間後、7日後の硬度を測定した。結果を表−3に示す。
【0037】
実施例8
実施例2で2−エチルヘキシルアシッドフォスフェートを燐酸に置き換えた以外は実施例2と同様な方法で可使時間および24時間後、7日後の硬度を測定した。結果を表−3に示す。
【0038】
実施例9
実施例2で2−エチルヘキシルアシッドフォスフェートを亜燐酸に置き換えた以外は実施例2と同様な方法で可使時間および24時間後、7日後の硬度を測定した。結果を表−3に示す。
【0040】
比較例1
実施例2で2−エチルヘキシルアシッドフォスフェートの添加量を0.01部にした以外は実施例2と同様な方法で可使時間および24時間後、7日後の硬度を測定した。結果を表−4に示す。
【0041】
比較例2
実施例1で硬化剤(A−1)を(A−5)に置き換え、2−エチルヘキシルアシッドフォスフェートを添加しない以外は実施例1と同様な方法で可使時間および24時間後、7日後の硬度を測定した。結果を表−4に示す。
【0042】
比較例3
実施例1で硬化剤(A−1)を(A−6)に置き換えた以外は実施例1と同様な方法で可使時間および24時間後、7日後の硬度を測定した。結果を表−4に示す。
【0043】
比較例4
実施例1で硬化剤(A−1)を(A−7)に置き換え、2−エチルヘキシルアシッドフォスフェートを添加しない以外は実施例1と同様な方法で可使時間および24時間後、7日後の硬度を測定した。結果を表−4に示す。
【0044】
比較例5
実施例2で2−エチルヘキシルアシッドフォスフェートをオクチル酸鉛にした以外は実施例2と同様な方法で可使時間および24時間後、7日後の硬度を測定した。結果を表−4に示す。
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
表−2の実施例の結果から明らかなように、化合物(I)とDETDAの反応比率が高くなるに従い、可使時間が長くなり作業性は良好となる。また、冬場に相当する5℃から夏場に相当する35℃の範囲で可使時間が30分以上と長く、硬度発現性も良好であることが分かる。しかし、表−4の比較例2では硬化触媒(c)を添加しなくても35℃の可使時間が30分未満と短く夏場の作業性が悪く、比較例4のDETDA単独では25℃の可使時間が30分未満と短く作業性が悪い。また、硬化触媒(c)以外の従来一般的に使用されているオクチル酸鉛を添加した比較例5は、可使時間が30分未満と短くなり作業性が悪化し、硬度発現性も悪くなり硬化物の最終硬度が大幅に低下する。硬化触媒(c)の添加量が少ない比較例1は、可使時間は長く作業性は良好であるが、比較例5と同様に硬度発現性が悪化し、硬化物の最終硬度が大幅に低下する。さらに、ケチミン化率の高い比較例3は硬化触媒(c)を添加しても硬度発現性が悪化し、硬化物の最終硬度が大幅に低下する。
実施例10から明らかなように、ケチミン化率が高い活性水素化合物にDETDAを添加してケチミン化率を本発明の範囲に調整した場合でも、活性水素化合物としての効果に変わりはない。
【0048】
【発明の効果】
本発明のDETDAを一部ケチミン化した活性水素化合物を使用し、有機酸または無機酸の少なくとも一種を硬化触媒として添加した二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物は、二液混合後の可使時間が5℃から35℃の範囲で30分以上と長く作業性が良好で、しかも硬化性に優れている。また、MOCAおよび有機金属触媒を含有しないため、環境に対する負荷が少ない二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物を提供できる。
Claims (5)
- 活性水素化合物(a)とポリイソシアネート成分(b)および硬化触媒(c)よりなる二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物において、一般式(I);
- 一般式(I)で表されるトリアルキルベンゼンジアミンが、ジエチルトルエンジアミンである請求項1記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
- 無機酸が、燐酸である請求項1記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
- ポリイソシアネート成分(b)が、トリレンジイソシアネートとポリオールをイソシアネート基と水酸基の当量比が1.5〜2.2の範囲で反応させたイソシアネート末端プレポリマーである請求項1記載の二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物。
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