JP3714319B2 - 原稿読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、コピー機、ファクシミリ装置、又はイメージスキャナ等のように原稿の画像を読み取る原稿読取装置に関し、読み取り後の原稿の取り忘れを防止するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコピー機においては、読み取り後の原稿の取り忘れを防止するために、自動原稿送り装置において読み取り後の原稿が排出される原稿排出トレーに、原稿が残っていることを検知するセンサを備え、読み取り対象の原稿がすべて原稿受けに移動されて収容されたことを検知した後、前記センサが原稿を検知した状態のまま所定時間が経過した時点で、スピーカ等により原稿の取り忘れを報知する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、従来のファクシミリ装置においては、送信後の原稿の取り忘れを防止するために、送信された原稿は、読取装置が読取った後、原稿排出トレーに排出され、原稿検出センサが原稿を検知すると、CPUは音声合成回路を制御し、スピーカを駆動して原稿の回収メッセージを報知し、さらに、NCUが回線の切断処理を行った後、原稿排出トレーの原稿の有無をセンサにより検知して、CPUは音声合成回路を制御し、スピーカを駆動して再び、原稿の回収メッセージを報知するか、送信終了メッセージを報知する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−87141号公報(第6−8頁、第3図)
【特許文献2】
実開平5−9066号公報(第1頁、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来のコピー機やファクシミリ装置では、原稿排出トレーに設けられたセンサにより読み取り後の原稿の有無を検知し、その検知結果に基づいて原稿の取り忘れに対する警告を報知する構成となっているため、原稿排出トレーに読み取り後の原稿の有無を検知するための1又は2以上のセンサを必ず配置することを要する。また、原稿の大きさに関係なく、センサの検知結果に基づいて一定のタイミングで原稿の取り忘れに対する警告を報知することから、そのような警告を報知する必要がない場合にまでそれが行われるという問題がある。すなわち、原稿の大きさが十分に大きい場合であって、読み取り前の原稿を載置する原稿載置台等の装置の他の部分により原稿が隠れることがなく、原稿排出トレー上における読み取り後の原稿の有無が一目で明らかに分かるような場合にまで、原稿の取り忘れに対する報知が行われることとなり無駄である。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、読み取り後の原稿の取り忘れを防止するための報知手段を備えた原稿読取装置において、原稿排出トレー等の読み取り後の原稿を収容する原稿収容手段にセンサを設けないことを可能とするとともに、前記原稿収容手段に収容された読み取り後の原稿の有無が一目でわかる場合にまで原稿の取り忘れに対する警告を報知するような無駄な報知を行わないことを可能とすることを技術課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記技術課題を解決するための具体的手段は、次のようなものである。すなわち、請求項1に記載する原稿読取装置は、原稿を自動的に搬送してその画像を読み取る原稿読取手段と、画像を読み取った後に排出された原稿が収容される原稿収容手段と、前記原稿読取手段において画像を読み取った原稿の大きさを検出し、その原稿の大きさが所定の設定値以下である場合に、前記原稿収容手段からの原稿の取り忘れに対する警告を報知手段により報知し、前記原稿の大きさが所定の設定値より大きい場合には、前記原稿収容手段からの原稿の取り忘れに対する警告を報知しないようにする制御を行う制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0008】
請求項2に記載する原稿読取装置は、請求項1に記載する構成において、前記所定の設定値を、前記原稿収容手段に収容された原稿が、前記原稿読取手段による読み取り前の原稿が載置される原稿載置手段により隠れる大きさに基づいて定めた値とすることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
ここでは、本発明に係る原稿読取装置1をコピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、及びスキャナ機能を備えた複合機に適用した場合の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る原稿読取装置1の全体の構成を示すブロック図であり、図2は、本発明の実施形態に係る原稿読取装置1の全体を示す概略断面図であり、図3は、本発明の実施形態に係る原稿読取装置1の原稿読取部2の近傍を示す斜視図である。以下、これらの図に基づいて本実施形態に係る原稿読取装置1の各部の構成について説明する。
【0010】
図1及び図2に示すように、この原稿読取装置1は、原稿3の画像を走査してそれを画像データとして読み取る読取デバイス4、及びこの読取デバイス4による読み取り位置に原稿3を自動的に搬送する原稿自動供給装置(ADF:Automatic Document Feeder)5を有する原稿読取部2と、この原稿読取部2で読み取られた画像データやファクシミリ受信した画像データ等を格納する画像メモリ6と、この画像メモリ6に対する画像データの書込み及び読出しやファクシミリ送受信等のために画像データの符号化及び復号を行なうコーデック(CODEC:Coder and Decoder)7と、原稿読取部2で読み取られた画像データやファクシミリ受信した画像データ等の画像を記録紙8上に記録する記録部9とを備えている。
【0011】
また、この原稿読取装置1は、使用者が動作指示や設定等の入力を行なうための各種操作キーを有して構成される操作部10と、読み取り後の原稿の取り忘れに対する警告や装置1の動作状態・設定状態等の各種情報を報知するための液晶表示画面11、LEDランプ12、及びスピーカ13を有する報知部14と、ファクシミリ送受信等の際に装置1を公衆電話交換網(PSTN)15に接続するモデム16及び網制御装置(NCU)17と、装置1をプリンタやスキャナとして用いるためにLAN18を介してコンピュータ端末(PC)19に接続するLANインターフェース20と、これらの原稿読取装置1の各部の動作制御を行う制御部21とを備えている。そして、これらの原稿読取装置1の各部は、バス22を介してこの制御部21のMPU(Microprocessing Unit)23に接続されている。
【0012】
ここで、原稿読取部2の読取デバイス4は、原稿3の画像を走査してそれを画像データとして読み取る装置であって、コピー機やファクシミリ装置等において一般的に用いられるものを使用することができ、具体的には、CCDを用いた電荷結合形イメージセンサ、あるいは密着形イメージセンサ等を使用することができる。そして、図2に示すように、この読取デバイス4は、原稿自動供給装置5により搬送される原稿3の画像を走査するために、原稿自動供給装置5による原稿3の搬送経路における原稿3の読み取り位置に設けられた透光板24の下方に配置されており、この透光板24上を搬送される原稿3の画像を下方から走査する構成となっている。また、この読取デバイス4は、水平方向に移動可能に設けられており、透光板24に隣接して配置されているフラットベッド読取部25の原稿載置板26の下方において水平方向に移動しつつ、該原稿載置板26上に載置された原稿3の画像の走査をも行う構成となっている。
【0013】
また、図2及び図3に示すように、原稿読取部2の原稿自動供給装置5は、読取デバイス4による読み取り位置に原稿3を自動的に搬送する装置であって、コピー機やファクシミリ装置等において一般的に用いられるものを使用することができる。ここでは、読み取り前の原稿3aが載置される原稿載置トレー27と、この原稿載置トレー27上に載置された原稿3を1枚ずつ分離して搬送する搬送機構28と、この搬送機構28による原稿3の搬送経路における原稿3の読み取り位置の手前に配置され、搬送経路を搬送される原稿3の始端及び終端を検出する原稿検出センサ29と、画像を読み取った後に排出された原稿3bが収容される原稿排出トレー30とを有して構成されている。そして、このような原稿読取部2における読取デバイス4及び原稿自動供給装置5の搬送機構28が、本発明における原稿読取手段を構成する。また、この原稿載置トレー27が、本発明における原稿載置手段を構成し、この原稿排出トレー30が、本発明における原稿収容手段を構成する。
【0014】
図2のA部拡大図である図4にも示すように、原稿自動供給装置5の搬送機構28は、ここでは、原稿載置トレー27から原稿3aを1枚ずつ分離して搬送経路に取り込むピックアップローラ31、このピックアップローラ31により取り込まれた原稿3を所定の速度で搬送する搬送ローラ32、原稿3の搬送経路の最下部における原稿3の読み取り位置に設けられた透光板24、この透光板24上を通過して読み取りが終了した後の原稿3を原稿排出トレー30に排出する排出ローラ33、これらのピックアップローラ31、搬送ローラ32、及び排出ローラ33を駆動する図示しない駆動モータ等を有している。本実施形態においては、このような搬送機構28の各ローラを駆動する駆動モータとしては、読み取り位置に対する原稿3の送り量を正確に制御するためにステッピングモータを用いることとしている。また、原稿検出センサ29は、読取デバイス4による原稿3の読み取りの開始及び終了の動作制御を行うために、搬送機構28による原稿3の搬送経路における原稿3の読み取り位置の手前、ここでは透光板24の手前の位置に配置され、その位置において搬送経路を搬送される原稿3の始端及び終端を検出するセンサである。したがって、このような原稿検出センサ29としては、所定の検出位置における原稿3の有無を検出することが可能なセンサが用いられ、例えば、反射形のフォトインタラプタ等の各種の光センサが好適に用いられる。
【0015】
そして、原稿検出センサ29により原稿3の始端を検出したときには、そこから駆動モータを所定ステップ回転させたところで原稿3の始端が読取デバイス4による原稿3の読み取り位置を通過するので、制御部21は、駆動モータを当該所定ステップ回転させたと同時に読取デバイス4の動作を開始して原稿3の画像の読み取りを行う。次に、原稿検出センサ29により原稿3の終端を検出したときには、そこから駆動モータを所定ステップ回転させたところで原稿3の終端が読取デバイス4による原稿3の読み取り位置を通過するので、制御部21は、駆動モータを当該所定ステップ回転させたと同時に読取デバイス4の動作を終了し、更に駆動モータを所定ステップ回転させて読み取り後の原稿3が原稿排出トレー30に排出された後に搬送機構28の動作を停止させる。この際において、原稿検出センサ29による検出位置から原稿3の読み取り位置までの距離は一定であるため、原稿検出センサ29が原稿3の始端又は終端を検出したときから、その原稿3の始端又は終端が読取デバイス4による読み取り位置を通過するまでの駆動モータの回転するステップ数も一定となる。したがって、原稿検出センサ29が原稿3の始端又は終端を検出したときから、制御部21が読取デバイス4の動作を開始又は終了させるまでの駆動モータの回転するステップ数は、予め設定された一定のステップ数とされる。
【0016】
また、本実施形態においては、原稿検出センサ29は、原稿読取部2において画像を読み取った原稿3の大きさを検出する大きさ検出手段としても用いられる。すなわち、原稿検出センサ29は、搬送機構28により搬送される原稿3の始端及び終端を検出することから、制御部21は、原稿3の始端が通過した時の原稿検出センサ29からの出力信号と、原稿3の終端が通過した時の原稿検出センサ29からの出力信号との間において駆動モータを回転させたステップ数を計測することにより、原稿3の始端から終端までを搬送するのに要する駆動モータのステップ数を検出することができる。したがって、この原稿3の始端から終端までを搬送するのに要する駆動モータのステップ数に基づいて、搬送ローラ32の外周の移動距離を算出することにより、この搬送ローラ32の外周に接して搬送される原稿3の搬送方向の長さを算出することができる。このような原稿3の搬送方向の長さの算出処理は制御部21において行う。そして、制御部21は、算出された原稿3の搬送方向の長さに基づいて、報知部14により原稿3の取り忘れに対する警告を報知するか否かを決定する処理を行う。
【0017】
なお、原稿読取部2において画像を読み取った原稿3の大きさを検出する大きさ検出手段の構成としては、このような原稿検出センサ29を用いたものに限定されることはない。したがって、例えば、読取デバイス4により読み取った原稿3の画像データの走査線数に基づいて、その原稿3の副走査方向の長さ、すなわち原稿3の搬送方向の長さを検出する構成とすることも可能である。この場合、原稿3の大きさを検出する大きさ検出手段は、ROM(Read Only Memory)34に格納され、画像メモリ6内の原稿3の画像データから走査線数を読み出してその原稿3の搬送方向の長さを検出する処理をMPU23に実行させる原稿の大きさ検出プログラム35と読取デバイス4等により構成されることとなる。また、本実施形態においては、原稿3の取り忘れに対する警告を報知するか否かの判断の基準となる原稿3の大きさに関して、原稿3の搬送方向の長さのみを取り扱うこととしているが、これに限定されるものではなく、原稿3の搬送方向に直交する方向の長さ等の原稿3の他の部分の大きさについても、別途センサ等により検出する構成とし、当該検出された大きさを原稿3の取り忘れに対する警告を報知するか否かの判断の基準とすることも当然に可能である。
【0018】
報知部14は、装置1の動作状態や設定状態等の各種情報を使用者に対して報知し、あるいは、所定の場合に、前述の原稿読取部2における読み取り後の原稿の取り忘れに対する警告を報知する。この報知部14が、本発明における報知手段を構成する。そのため、本実施形態においては、図1に示すように、報知部14は、液晶表示画面11、LEDランプ12、及びスピーカ13を有して構成されている。そして、これらの報知部14の各構成により読み取り後の原稿の取り忘れに対する警告を報知する際の具体的な動作としては、液晶表示画面11に「原稿をお取りください」等の所定の警告メッセージを表示し、若しくは、LEDランプ12の中の所定の警告灯を点灯し、若しくは、スピーカ13から所定の警告音を発し、又は、これらを複合した動作等がある。なお、読み取り後の原稿の取り忘れに対する警告を報知する際の動作はこれらに限定されるものではなく、これらの動作以外にも、例えば、LAN18を介して電子メール等によりコンピュータ端末19に対して警告メッセージを送信する動作等とすることも可能である。
【0019】
制御部21は、上述した原稿読取装置1の各部の動作制御を行う部分であり、この制御部21が本発明における制御手段を構成する。本実施形態においては、図1に示すように、制御部21は、MPU23と、ROM34と、RAM(Random Access Memory)36とを有して構成されている。ここで、MPU23は、バス22を介して原稿読取部2を構成する各部と接続されており、これらの各部の動作制御を行なう演算処理回路である。
【0020】
ROM34はMPU23の動作に必要な各種の動作プログラム等を記憶するメモリである。このROM34に記憶される動作プログラムには、原稿の大きさ検出プログラム35と、警告報知プログラム37とが含まれる。ここで、原稿の大きさ検出プログラム35は、原稿読取部2により画像を読み取った原稿3の大きさを検出する処理をMPU23に実行させるためのプログラムであり、本実施形態においては、原稿検出センサ29からの出力信号と駆動モータの回転したステップ数とに基づいて原稿3の搬送方向の長さを検出するプログラムとしている。具体的には、上述の通り、原稿3の始端が通過した時の原稿検出センサ29からの出力信号と、原稿3の終端が通過した時の原稿検出センサ29からの出力信号との間において駆動モータを回転させたステップ数を計測することにより、原稿3の始端から終端までを搬送するのに要する駆動モータのステップ数を検出し、そのステップ数に基づいて、搬送ローラ32の外周の移動距離を算出することにより、原稿3の搬送方向の長さを検出する処理を行う。なお、読み取り後の原稿3の大きさを検出する処理として、読取デバイス4により読み取った原稿3の画像データの走査線数に基づいて、その原稿3の副走査方向の長さ、すなわち原稿3の搬送方向の長さを検出する処理を行う場合には、この原稿の大きさ検出プログラム35は、画像メモリ6に格納された原稿3の画像データから走査線数を読み出してその原稿3の搬送方向の長さを検出する処理をMPU23に実行させるプログラムとなる。
【0021】
また、警告報知プログラム37は、原稿3の大きさが所定の警告設定値38以下である場合に、原稿排出トレー30からの原稿3の取り忘れに対する警告を報知部14により報知する処理をMPU23に実行させるためのプログラムである。ここで、原稿3の大きさに関する警告設定値38としては、原稿読取装置1の使用者により予め設定されてRAM36に格納された値を用いることとする。なお、この警告報知プログラム37に従って動作する際の動作処理については、後にフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0022】
RAM36は原稿読取装置1の動作の実行に伴って取得された各種データ等を一時的に記憶するメモリである。このRAM36に記憶されるデータ等には、警告設定値38と、報知時間設定値39とが含まれる。ここで、警告設定値38とは、MPU23が、原稿排出トレー30からの原稿3の取り忘れに対する警告を報知するか否かを判断する際の基準となる原稿3の大きさを定めた設定値であって、原稿読取部2において画像が読み取られた原稿3の大きさが、この警告設定値38以下である場合に原稿排出トレー30からの原稿3の取り忘れに対する警告を報知部14により報知する処理が行われる。この警告設定値38は、使用者が任意の値を設定することが可能であるが、ここでは、原稿排出トレー30に収容された原稿3bが、原稿載置トレー27により隠れる大きさに基づいて定めた値とすると好適である。すなわち、図2及び図3に示す本実施形態に係る原稿読取装置1のように、原稿自動供給装置5の構成として、原稿排出トレー30の上方に原稿載置トレー27が配置される場合には、原稿排出トレー30の多くの部分が原稿載置トレー27の下に隠れるような配置構成となる場合が多い。このような場合であっても、原稿3の大きさが大きい場合にはほとんど問題とならないが、原稿3の大きさが小さい場合には、原稿排出トレー30に収容された原稿3bが、原稿載置トレー27の下に隠れて使用者から見えにくい状態となり易い。したがって原稿3の大きさが原稿載置トレー27により隠れる程に小さい場合には、使用者が読み取り後の原稿を取り忘れる可能性が高いので、原稿3の取り忘れに対する警告を報知部14により報知するように警告設定値38を設定すると好適である。また、本実施形態においては、原稿3の大きさとして原稿3の搬送方向の長さを検出し、その長さに基づいて原稿3の取り忘れに対する警告を報知するか否かを決定することから、警告設定値38としても、原稿3の搬送方向の長さについての値を設定するのが好適である。
【0023】
また、報知時間設定値39とは、報知部14により原稿3の取り忘れに対する警告の報知を行う時間を定めた設定値である。すなわち、報知部14が一旦原稿3の取り忘れに対する警告の報知を開始した後は、MPU23は、この報知時間設定値39に定める時間が経過するまでその報知を継続して行い、報知時間設定値39に定める時間が経過した時にその報知を終了する。
【0024】
次に、本発明の実施形態に係る原稿読取装置1により原稿排出トレー30からの原稿3の取り忘れに対する警告を報知する際の動作処理について、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、このフローチャートに示す原稿読取装置1の各部の動作は、ROM34に記憶されている警告報知プログラム37等に従ってMPU23の制御の下に行なわれる。
【0025】
まず、原稿載置トレー27に原稿3aが載置された状態で、原稿3aの画像の読み取り開始の指示がなされたか否かについて判断する(S1)。この判断は、操作部10においてスタートキー等の所定の操作キーが押されることにより使用者から読み取り開始の指示が入力されたか否かにより行う。原稿3aの画像の読み取り開始の指示がなされていない場合には(S1:NO)、そのまま待機する。そして、原稿3aの画像の読み取り開始の指示がなされた場合には(S1:YES)、原稿読取部2の読取デバイス4及び原稿自動供給装置5の動作を開始し、原稿3の画像を画像データとして読み取る(S2)。その後、原稿3の読み取りが終了したか否かについて判断する(S3)。原稿3の読み取りが終了していない場合には(S3:NO)、そのまま継続して原稿3の読み取りを行う(S2)。そして、原稿3の読み取りが終了した場合には(S3:YES)、次に、読み取った原稿3の大きさを検出する(S4)。この際、原稿3が複数枚ある場合は、すべてのページについてそれぞれ大きさの検出を行なう。本実施形態においては、原稿3の大きさの検出は、上述の通り、原稿の大きさ検出プログラム35に従い、原稿検出センサ29からの出力信号と駆動モータの回転したステップ数とに基づいて原稿3の搬送方向の長さを検出することにより行う。
【0026】
その後、処理S4において検出された原稿3の大きさが、RAM36に記憶されている警告設定値38以下であるか否かについて判断する(S5)。この際、読み取った原稿3が複数枚ある場合であってその原稿3の各ページの大きさが同一でない場合には、読み取った原稿3の中に1枚でも警告設定値38以下のものがあれば、原稿3の大きさが警告設定値38以下である(S5:YES)と判断することとする。そして、検出された原稿3の大きさが警告設定値38より大きい場合には(S5:NO)、原稿3が大きく、原稿排出トレー30上における読み取り後の原稿の有無が使用者に一目で分かることから、原稿3の取り忘れに対する警告を報知する必要はない。したがって、処理はそのまま終了する。一方、検出された原稿3の大きさが警告設定値38以下である場合には(S5:YES)、原稿3の大きさが原稿載置トレー27により隠れる程に小さく、使用者が読み取り後の原稿を取り忘れる可能性が高いので、原稿3の取り忘れに対する警告を報知部14により報知する(S6)。また、上述通り、複数枚の原稿3の中の1枚でも警告設定値38以下のものがあれば、原稿3の大きさが警告設定値38以下である(S5:YES)と判断して原稿3の取り忘れに対する警告を報知部14により報知する(S6)ので、使用者が大きさの大小が混在する原稿3の中の小さい原稿3を取り忘れないように警告することができる。その後、警告の報知が開始されてから、RAM36に記憶されている報知時間設定値39の設定時間が経過したか否かについて判断する(S7)。報知時間設定値39の設定時間が経過していない場合には(S7:NO)、その設定時間が経過するまで継続して原稿3の取り忘れに対する警告の報知を行う(S6)。そして、報知時間設定値39の設定時間が経過した場合には(S7:YES)、原稿3の取り忘れに対する警告の報知を終了し(S8)、処理は終了する。
【0027】
次に、本発明の第2の実施形態に係る原稿読取装置1について説明する。この第2の実施形態に係る原稿読取装置1は、図示は省略するが、画像を読み取った後に原稿排出トレー30に排出された原稿3bの有無を検出する排出原稿検出センサを備えた構成となっている。この排出原稿検出センサは、画像が読み取られた後に原稿排出トレー30に原稿3があるか否かに基づいて、読み取り後の原稿3の取り忘れに対する警告の報知を行うか否かを判断するために用いられるセンサである。そして、この第2の実施形態に係る原稿読取装置1は、原稿3の大きさが所定の警告設定値38以下である場合であって、なおかつ原稿排出トレー30上に原稿3が存在する場合にのみ原稿3の取り忘れに対する警告を報知し、更に、排出原稿検出センサが原稿排出トレー30上の原稿3を検出しなくなったときに、その警告の報知を終了する処理を行う。そこで、以下に、この第2の実施形態に係る原稿読取装置1により原稿排出トレー30からの原稿3の取り忘れに対する警告を報知する際の動作処理について、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、このフローチャートに示す原稿読取装置1の各部の動作は、ROM34に記憶されている警告報知プログラム37等に従ってMPU23の制御の下に行なわれる。
【0028】
処理S1からS5までの動作処理については、前述の第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。そして、処理S4において検出された原稿3の大きさが警告設定値38以下である場合には(S5:YES)、次に、排出原稿検出センサが原稿排出トレー30上において原稿3bを検出しているか否かについて判断する(S11)。排出原稿検出センサが原稿排出トレー30上において原稿3bを検出していない場合には(S11:NO)、読み取り後に排出された原稿3bは既に原稿排出トレー30から取り去られたものと判断することができるので、原稿3の取り忘れに対する警告の報知は行わず、そのまま処理は終了する。一方、排出原稿検出センサが原稿排出トレー30上において原稿3bを検出している場合には(S11:YES)、読み取り後に排出された原稿3bはいまだ取り去られずに原稿排出トレー30上にあると判断することができるので、原稿3の取り忘れに対する警告を報知部14により報知する(S12)。
【0029】
その後、排出原稿検出センサが原稿排出トレー30上において原稿3bを検出しなくなったか否かについて判断する(S13)。排出原稿検出センサが原稿排出トレー30上において原稿3bを検出している場合には(S13:NO)、読み取り後に排出された原稿3bはいまだ取り去られずに原稿排出トレー30上にあると判断することができるので、継続して原稿3の取り忘れに対する警告を報知部14により報知する(S12)。そして、排出原稿検出センサが原稿排出トレー30上において原稿3bを検出しなくなった場合には(S13:YES)、原稿3bが原稿排出トレー30から取り去られたものと判断することができるので、原稿3の取り忘れに対する警告の報知を終了し、処理は終了する。
【0030】
このように、本発明に係る原稿読取装置1は、前述の第1の実施形態のように、原稿収容手段を構成する原稿排出トレー30に読み取り後の原稿3の有無を検出するセンサを設けないことを可能にするものであるが、そのようなセンサを設けた構成を排除するものではなく、この第2の実施形態のように、原稿収容手段を構成する原稿排出トレー30に読み取り後の原稿3の有無を検出する排出原稿検出センサを設けた構成とすることも当然に可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る原稿読取装置によれば、原稿読取手段において画像を読み取った原稿の大きさを検出し、その原稿の大きさが所定の設定値以下である場合に、前記原稿収容手段からの原稿の取り忘れに対する警告を報知手段により報知する制御を行うことにより、読み取り後の原稿が原稿収容手段に存在するか否かを検出する必要がない。したがって、読み取り後の原稿を収容する原稿収容手段にセンサ等を設けない構成とすることが可能となる。また、原稿の大きさが所定の設定値より大きい場合には、原稿の取り忘れに対する警告の報知を行わないので、原稿収容手段に収容された原稿の有無が一目でわかるような場合にまで警告を報知するような無駄な報知を行わないようにすることができる。
【0032】
本発明の請求項2に係る原稿読取装置によれば、上述の効果に加えて、前記所定の設定値を、前記原稿収容手段に収容された原稿が、前記原稿読取手段による読み取り前の原稿が載置される原稿載置手段により隠れる大きさに基づいて定めた値とすることにより、原稿の大きさが原稿載置手段により隠れる程に小さいために、使用者が読み取り後の原稿を取り忘れる可能性が高い場合にのみ原稿の取り忘れに対する警告を報知するようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る原稿読取装置の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る原稿読取装置の全体を示す概略断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る原稿読取装置の原稿読取部の近傍を示す斜視図である。
【図4】図2のA部拡大図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る原稿読取装置により原稿の取り忘れに対する警告を報知する際の動作処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る原稿読取装置により原稿の取り忘れに対する警告を報知する際の動作処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 原稿読取装置
2 原稿読取部
3 原稿
4 読取デバイス
5 原稿自動供給装置
14 報知部
21 制御部
23 MPU
27 原稿載置トレー
28 搬送機構
29 原稿検出センサ
30 原稿排出トレー
34 ROM
35 原稿の大きさ検出プログラム
36 RAM
37 警告報知プログラム
38 警告設定値
39 報知時間設定値

Claims (2)

  1. 原稿を自動的に搬送してその画像を読み取る原稿読取手段と、画像を読み取った後に排出された原稿が収容される原稿収容手段と、前記原稿読取手段において画像を読み取った原稿の大きさを検出し、その原稿の大きさが所定の設定値以下である場合に、前記原稿収容手段からの原稿の取り忘れに対する警告を報知手段により報知し、前記原稿の大きさが所定の設定値より大きい場合には、前記原稿収容手段からの原稿の取り忘れに対する警告を報知しないようにする制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記所定の設定値は、前記原稿収容手段に収容された原稿が、前記原稿読取手段による読み取り前の原稿が載置される原稿載置手段により隠れる大きさに基づいて定めた値とすることを特徴とする請求項1記載の原稿読取装置。
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