JP3714154B2 - ボタン電話装置及び電話装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話網側から発信相手先終話通知サービスが提供される電話回線に接続されるボタン電話装置及び電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
公衆電話網では、発信相手先終話通知サービスが提供されている。このサービスは、発信相手先が話中の場合、発信側電話装置から網側へ所定の登録操作を行うことにより、その後の発信相手先終話を発信側電話装置へ通知するサービスである。
以下、図9〜図11を参照して、発信相手先終話通知サービスについて説明する。図9は発信相手先終話通知サービスの動作を示すシーケンス図、図10は発信相手先終話通知時の着信信号を示す信号波形図、図11は発信相手先終話通知のタイミングチャートである。
【0003】
図9において、発信側電話装置と着信側電話装置とは、それぞれ電話回線を介して電話網に接続されている。まず、発信側電話装置では利用者の操作に応じて電話回線を捕捉し発信相手先すなわち着信側電話装置の電話番号を送出することにより、着信側電話装置へ発信したとする(ステップ70)。これに応じて電話網では、着信側電話装置の状態をチェックし、着信側電話装置が他の電話装置と話中の場合など、呼び出しできない場合は、発信側電話装置に対してビジートーンなどにより着信側電話装置が使用状態にあることを通知する(ステップ71)。これに応じて、発信側電話装置は電話回線を切断する(ステップ72)。
【0004】
ここで、利用者が着信側へ電話連絡を取りたい場合、発信相手先終話通知サービスを利用するため、サービスの登録操作を行う。まず、発信側電話装置では、電話回線を捕捉してダイヤル「159」を送出する(ステップ73)。これにより電話網からサービスの内容に関する音声メッセージが通知される(ステップ74)。そして、発信側電話装置からサービスの登録を指示するダイヤル「1」を送出することにより、サービスの登録が行われ(ステップ75)、電話網からサービス登録の完了に関する音声メッセージが通知され(ステップ76)、発信相手先終話通知サービスの登録処理が終了する。
【0005】
これにより、電話網では、発信相手先終話通知サービスを開始し、登録された着信側電話装置の終話に応じて、後述するSIR着信により発信側電話装置の呼び出しを行う(ステップ80)。発信側電話装置でこのSIR着信に応答した場合(ステップ81)、電話網から着信側電話装置の終話に関する音声メッセージが通知される(ステップ82)。これにより利用者は着信側電話装置が終話し、呼び出し可能な状態となったことを知り、一旦、電話回線を切断する(ステップ83)。
【0006】
続いて、電話回線を再捕捉してダイヤル「159」を送出し(ステップ84)、これに応じて、電話網からのサービスの内容に関する音声メッセージが通知される(ステップ85)。そして、発信側電話装置から相手先呼び出しを指示するダイヤル「3」を送出することにより(ステップ86)、電話網から着信電話装置に対して呼び出しが行われ(ステップ87)、着信側電話装置での応答に応じて(ステップ88)、発信側電話装置と着信側電話装置とが電話網を介して接続され、両者間での通話が開始される(ステップ89)。
このような発信相手先終話通知サービスを利用することにより、発信側電話装置で着信側電話装置の終話を知ることができるとともに、電話網からの発信相手先終話通知後の簡単な操作で、着信側電話装置を呼び出すことができる。
【0007】
このサービスでは、電話網から発信側電話装置に対して相手先終話を通知する際、図10に示すように、通常のIR着信とは異なるSIR着信が用いられる。IR着信の鳴動パターンは、図10(b)のように、1秒間のオン期間の鳴動(アナログ電話回線では16Hzの周波数信号)が3秒周期で繰り返される。これに対してSIR着信の鳴動パターンでは、0.25〜0.3秒間(t1)の短いオン期間の鳴動に続いて0.2〜0.3秒間(t2)の短いオフ期間があり、さらに0.25〜0.3秒間(t1)の短いオン期間の鳴動が設けられている。そして、このような短いオフ期間を挟む、2つのオン期間の鳴動(アナログ電話回線では16Hzの周波数信号)が3秒周期で、全12回(約36秒間)繰り返される。
【0008】
電話網では、このようなSIR着信に対して発信側電話装置が何らかの理由で応答できなかった場合を想定し、図11に示すように、初回のSIR着信から5分間隔(T2)で全4回SIR着信を用いて発信側電話装置の呼び出しを行う。この際、SIR着信への応答後のダイヤル「159」に続くダイヤル「3」で電話網から再呼び出しできる期間は、電話網側負荷の低減を考慮して、SIR着信への応答から5分以内に制限されている。さらに、SIR着信に応答した時点で、発信相手先終話通知サービスが完了したと見なされるため、例えば初回SIR着信へ応答した場合、その後の残り3回のSIR着信は打ち切られる。
【0009】
また、相手先電話装置の終話を監視する際、電話網側負荷の低減を考慮して、相手先電話装置の終話を監視する期間、すなわち相手終話待ち時間(T1)をサービス登録時点から45分までに制限している。
電話網から発信側電話装置への音声メッセージとしては、サービス登録時の登録完了通知メッセージ(M1)のほか、発信側電話装置によるSIR着信への応答時に送出される相手先終話通知メッセージ(M2)がある。また、相手終話待ち時間(T1)が45分を越えた場合は、初回となるSIR着信への応答時に、サービス終了通知メッセージ(M3)が送出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような発信相手先終話通知サービスが提供される電話回線に接続されるボタン電話装置では、発信相手先の終話を通知するSIR着信が到来した場合、全てのボタン電話機が着信鳴動し、したがってその着信に対して前記サービスを登録した利用者以外の利用者が応答することがあり、混乱を招くという問題があった。また、外線着信に対して鳴動するボタン電話機を個別に指定する設定がなされている場合でも、前記SIR着信が到来すると指定ボタン電話機のみ着信鳴動し同様の混乱を招くという問題があった。
【0011】
また、着信時に電話網から通知される発信者電話番号が受信可能なボタン電話装置または単独電話機において、着信時に通知された発信者電話番号と予め登録されている発信者電話番号とが一致したときのみ該当ボタン電話機または前記単独電話機が着信鳴動するように設定されている場合は、前記SIR着信時には発信者電話番号が通知されないことから着信鳴動せず、したがって利用者へSIR着信を報知できないという問題があった。さらに、前記サービスが提供される電話回線に接続され、かつ着信時に電話網から通知される発信者電話番号が受信可能なボタン電話装置または単独電話機において、発信者電話番号の通知時にのみ着信鳴動するように設定されている場合は、前記SIR着信時には発信者電話番号が通知されないことから同様に着信鳴動せず、利用者へSIR着信を報知できないという問題があった。
【0012】
したがって、本発明は、発信相手先終話通知サービスが提供される電話回線に接続される電話装置において前記サービスの登録後に電話網から発信相手先の終話を通知するSIR着信が到来した場合、前記サービスを登録した登録電話機のみ着信鳴動させることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために本発明は、発信相手先終話通知サービスとして、発信相手先が話中の場合に当該回線を再捕捉して発信元から所定のダイヤルを送出し相手先終話通知を電話網側へ登録することにより、電話網からの前記発信元への特殊着信による呼び出しで前記発信相手先の終話を通知するサービスが提供されている少なくとも1つの回線に接続された主装置と、前記主装置に収容された複数のボタン電話機とからなるボタン電話装置において、主装置に、サービスの登録状態の有無をボタン電話機毎に管理する管理手段(テーブル40A)と、サービスの登録操作後に電話網から送出される相手先の終話を通知する終話通知信号を検出する検出手段と、検出手段により終話通知信号が検出されると管理手段により管理されているサービスの登録状態のボタン電話機を着信鳴動させる電話機制御手段と、着信鳴動中のボタン電話機の着信応答操作を検出する着信応答操作検出手段とを備え、電話機制御手段は、着信応答操作検出手段により着信応答操作が検出されない場合は、所定時間経過後に全てのボタン電話機を着信鳴動させるものである。
【0014】
また、前記ボタン電話機の着信応答操作が検出されない場合は、所定の時間間隔で複数回到来する前記終話通知信号の最終回の到来時に全てのボタン電話機を着信鳴動させるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態を示すボタン電話装置のブロック図であり、ここでは、発信相手先終話通知サービスが電話網から提供されているアナログ電話回線に主装置が接続されるアナログボタン電話装置が例として示されている。
【0016】
主装置30は、前述したように複数のアナログ電話回線(以下、外線)31に接続されるとともに、複数のボタン電話機(以下、子機)20A〜20Nを収容している。また、主装置30には、外線I/F部32,着信信号検出部33,BT検出部34,音声認識部35,録再部36,Tスイッチ37,内線I/F部38,主制御部39及び主記憶装置40が設けられている。
【0017】
ここで、外線I/F部32は、複数の外線31に対する捕捉及びダイヤル信号の送出をそれぞれ行うものである。また、着信信号検出部33は、複数の外線31からの通常のIR着信および発信相手先終話通知サービスで用いられるSIR着信をそれぞれ識別して検出するものである。また、BT検出部34は、複数の外線31から到来するBT(ビジートーン)をそれぞれ検出するものである。また、音声認識部35は、複数の外線31からの音声メッセージをそれぞれ認識するものである。
【0018】
また、録再部36は、複数の外線31からの音声を録音するとともに、必要に応じてこの録音音声を再生して子機20A〜20Nへ送出するものである。また、Tスイッチ37は、複数の外線31と子機20A〜20N間の通話パスを接続するものである。内線I/F部38は、子機20A〜20Nとの間のデータ伝送及び音声信号の伝送を行うものである。主制御部39は主記憶部40のプログラムを実行して、主装置30内の以上の各部を制御するものである。なお、主記憶部40には、主制御部39により実行される前記プログラムの他に、主制御部30の制御に必要な複数の各外線及び子機の状態を示すデータが記憶されるとともに、発信相手先終話通知サービスの電話網への登録状況を外線毎及び子機毎に管理する図5に示すテーブル40Aが設けられている。
【0019】
一方、子機20A〜20Nは、主装置30とデータ及び音声の伝送を行う伝送I/F部21と、音声信号のデジタル/アナログ変換を行って送受器HSへ送出するとともに、音声信号のアナログ/デジタル変換を行って主装置30側へ送出する音声処理部22と、子機の全制御を行う子機制御部23と、ダイヤルボタン等の操作部24と、LEDやLCDなどの表示素子を用いて外線31の状態や子機の動作状態及び通話料金等を可視表示するほか、発信相手先終話通知サービスの状態を可視表示する表示部25と、メモリ26と、前述の送受器HS及び着信音等を放出するスピーカSPとから構成される。
【0020】
次に、図6〜図8を参照して、本電話装置の要部動作について説明する。
まず、図6に示す外線発信処理から説明する。利用者が電話網から提供される発信相手先終話通知サービスを考慮して相手先へ発信する場合は、子機の操作部24内の登録ボタンを押下する(ステップS1)。すると、これが子機制御部23により検出されて伝送I/F部21を介して主装置30側へ送信され、主制御部39は内線I/F部38を介してその登録ボタンデータを受信する。この場合、主制御部39は主記憶部40内のテーブル40Aを参照してこのテーブル40A内に発信相手先終話通知サービスが後述する登録フラグとしてセットされていない空き外線の有無を判断する(ステップS2)。
【0021】
ここで、前記サービスの未登録外線がテーブル40A内に存在しない場合は、該当子機へビジー表示データを送信して該当子機の表示部25に未登録外線が存在しないことを示すビジー表示を行う(ステップS4)。この場合、通常どおり優先順位の高い空き外線を捕捉するようにしても良い。
一方、テーブル40A内に前記サービスが未登録でかつ空いている外線があれば外線I/F部32に指示してその未登録外線を捕捉させる(ステップS3)。その後、利用者が子機の操作部24のダイヤルボタンを操作して相手先ダイヤル番号を入力すると(ステップS5)、そのダイヤルデータは主制御部39で受信され、この場合主制御部39はそのダイヤルデータを外線I/F部32へ送って捕捉外線へ送出させる(ステップS6)とともに、このときBT検出部34によるBT(ビジートーン)の検出が開始される(ステップS7)。
【0022】
ここで、BTが検出されなければ相手先への呼出が可能ということで通常の発信処理が行われる(ステップS9)。一方、BTが検出された場合は、発信相手先は他の相手と通話中でビジーということでステップS8の「相手ビジー?」が「Y」となる。この場合、利用者が子機の例えば送受器HSを下げ上げするフラッシュ操作(フッキング操作)を行うと(ステップS10)、これに伴うオンフックデータ及びオフフックデータが主制御部39に伝達され、主制御部39は外線I/F部32に指示して捕捉外線を一旦切断して再捕捉させる(ステップS10)。
【0023】
その後、利用者が前記サービスを登録するために子機の操作部24のダイヤルボタンを「1」、「5」、「9」、「1」を操作すると、そのダイヤルボタンデータが主制御部39に伝達され、主制御部39はこれらを外線I/F部32に送って外線へダイヤル信号として送出させる(ステップS12)。こうした前記サービスを登録するためのダイヤル信号が外線から電話網側へ送出されることにより電話網側でサービスが登録される。
【0024】
ところで、電話網ではダイヤル「1591」を受信後サービスの登録ができない場合は約10秒後にBT(ビジートーン)を送出するとともに、サービスの登録ができた場合は約1分後にBTを送出する。また、電話網ではサービスの登録を行うと、サービス登録の完了に関する音声メッセージを通知する。
この場合、主装置30は、電話網から送出されるBTをBT検出部34により検出して前記サービスの登録の有無を判断するが、主制御部39はまずタイマ39A内の1.2分の登録検出タイマをスタートさせる(ステップS13)とともに、ビジートーンの検出をスタートする(ステップS14)。
【0025】
そして、主制御部39はBT検出部34を介するBTの検出判断(ステップS15)及び登録検出タイマのタイムアップの判断(ステップS16)を行い、BT検出部34によりBTが検出されると登録検出タイマをストップし(ステップS17)、そのタイマの値が所定範囲内にあるか否かを判断する(ステップS18)。ここで、登録検出タイマの値が1分程度であれば、電話網において前記サービスが登録できたときであり、このような場合は、そのタイマ値は所定の範囲内にあると判断して主制御部39は図5のテーブル40Aの該当外線と該当子機に対応して登録フラグをセットする(ステップS19)。このようにして、サービス登録検出処理が終了すると、捕捉外線が開放される(ステップS21)。
【0026】
一方、BTを検出したときに登録検出タイマの値が10秒程度であれば電話網においてサービスが登録不可になる場合であり、このような場合はそのタイマ値は所定の範囲外にあると判断して図5のテーブル40Aの該当外線と該当子機に対応する登録フラグをリセットする(ステップS20)。なお、BT検出部34によりBTが検出されずに登録検出タイマがタイムアップしステップS34の判定が「Y」となると、1.2分経過しても未だBTが検出できず、この場合も同様にサービスが登録されないものと判断して図5のテーブル40Aの該当外線と該当子機に対応する登録フラグをリセットする(ステップS20)。なお、この場合、主制御部39は電話網からのサービス登録の完了に関する音声メッセージを音声認識部35により認識させこの認識結果に応じて登録フラグのセット/リセットを行うこともできる。このようにして、サービス登録検出処理が終了すると、捕捉外線が開放される(ステップS21)。
【0027】
このようにして発信相手先終話通知サービスの登録検出処理が行われた後、図7のステップS31では、主制御部39は前記サービスが登録できたか否かをセットされた登録フラグをもとに判断し、前記サービスが登録されたと判断すると主記憶部40内に外線毎に設けられた着信カウンタをクリアする(ステップS32)。ここで、電話網では前記サービスの登録を行うと発信相手先の終話を監視し、発信相手先が終話すると該当の外線にSIR着信信号を送出する。
【0028】
ところで、主装置30の主制御部39は、アイドル状態においては着信検出部33を介し外線着信の到来の有無を判断(ステップS33)しており、外線着信と判断すると次にその着信信号のタイミングを識別してSIR着信か否かを判断する(ステップS34)。ここで、到来した着信が通常のIR着信である場合は、ステップS35の「発ID=登録ID?」を判断のうえステップS35Aで通常着信処理を行う。すなわち、外線I/F部32には着信時に電話網から通知される発信者電話番号(以下、発ID)を受信するモデムが設けられており、かつ主記憶部40には予め発IDに対応して鳴動可能な子機が登録されている。そして、前記IR着信時に電話網から通知されモデムにより受信した発IDと主記憶部40内の登録発IDとが一致しステップS35の判定が「Y」となると、対応子機を着信鳴動する通常着信処理を行う(ステップS35A)。また、受信した発IDと主記憶部40内の登録発IDとが一致せずステップS35の判定が「N」となる場合、或いは前記IR着信時に発IDが受信できずにステップS35の判定が「N」となる場合は、子機を着信鳴動する前記通常着信処理を行わない。
【0029】
一方、主制御部39は着信検出部33により検出される着信信号のタイミングを識別してこの外線着信が通常のIR着信の鳴動パターンとは異なるSIR着信の場合は、ステップS34の判定が「Y」となり、この場合は着信カウンタの値に基づきそのSIR着信が4回目の着信か否かを判断する(ステップS36)。ここで、例えば初回(1回目)のSIR着信である場合は、前記テーブル40Aに基づきサービス登録子機を確認のうえ(ステップS37)、そのサービス登録子機が空き状態か否かを判断する(ステップS38)。そして、空き状態ではない場合は主制御部39は、発信相手先が終話の旨の表示データ及び登録ランプの点滅データを該当子機へ送信し、該当子機の表示部25のLCDに相手先の終話の旨を表示させ(ステップS39)、かつ前記登録ボタンに対応して設けられている表示部25の登録ランプを点滅させ(ステップS40)、その子機の利用者に発信相手先が終話した旨を報知する。
【0030】
一方、登録子機が空き状態の場合は、登録子機へ着信鳴動データを送信してスピーカSPから着信音を送出させる(ステップS41)。さらに、該当子機の表示部25のLCDに相手先の終話の旨を表示させ(ステップS42)、かつ表示部25の登録ランプを点滅させ(ステップS43)、その子機の利用者に発信相手先が終話した旨を報知する。このようなSIR着信の登録子機への報知に対し、利用者がその着信に応答せずにSIR着信が終了しステップS44の判定が「Y」となると、主制御部39は着信カウンタを+1して(ステップS45)ステップS33へ戻り、次のSIR着信の検出に備える。このSIR着信に応答しない場合は、電話網から5分後に2回目のSIR着信が到来し、さらに5分後に3回目のSIR着信が到来した後、最後に4回目のSIR着信がその5分後に到来する。
【0031】
ここで、SIR着信に対して登録子機が応答すると、タイマ39A内の5分タイマをスタートさせ(ステップS47)、かつその応答外線の切断の有無を判断する(ステップS48)。応答外線が切断されると、主制御部39はサービスが登録されているその外線の再捕捉の有無の判断(ステップS49)及び5分タイマのタイムアップの判断(ステップS50)をそれぞれ行い、5分タイマのタイムアップ以内に登録外線の再捕捉が行われてその外線を介して子機のダイヤル操作に基づくダイヤル「1593」が発信され、ステップS52の「ダイヤル1593の送出?」が「Y」と判定されると、5分タイマをストップし(ステップS53)、かつテーブル40A内の該当子機と該当外線に対応する登録フラグをクリアする登録解除を行う(ステップS54)。なお、SIR着信に応答すると電話網側でもサービス登録状態が解除される。
【0032】
その後、該当子機へLCD消去データ及び登録ランプ消灯データを送信して、該当子機の表示部25のLCDに表示されている発信相手先の終話の旨の表示を消去させ(ステップS55)、かつ表示部25の登録ランプを消灯させる(ステップS56)。このようにして、ダイヤル「1593」が電話網側へ送出されることにより、電話網から発信相手先への呼出が行われ、発信相手先の呼出への応答により通話を行うことができる。
なお、登録外線が再捕捉されずに5分タイマがタイムアップした場合や、登録外線を捕捉してもダイヤル「1593」が送出されないうちに5分タイマがタイムアップした場合は、ステップS54の登録解除処理、ステップS55のLCD表示消去処理、及びステップS56の登録ランプ消灯処理を行って処理を終了する。
【0033】
一方、1回目、2回目及び3回目のSIR着信時に何れもその着信への応答が検出されずに4回目のSIR着信が到来すると(1回目のSIR着信から15分経過後)、ステップS36の「4回目の着信か?」が「Y」となり、この場合は主制御部39は図8のステップS61に処理を進める。そして、この着信に対しREC(即ち、録再部36)の応答が可能か否かを判断し、着信応答が可能な場合はRECによりそのSIR着信に応答させる(ステップS62)。これにより、RECでは電話網側から送出される発信相手先の終話を示す音声メッセージを録音する。そして、該当子機の表示部25のLCDに、LECによる応答の旨を表示する(ステップS63)。さらに、前述した該当子機の登録ランプの消去処理(ステップS69)及び登録解除処理(ステップS70)を行って終了する。これにより、子機の利用者は、表示部のLCDのLEC応答表示に基づき、RECを再生して相手終話の旨のメッセージを確認できる。
【0034】
また、4回目のSIR着信時にRECの応答が不可の場合は全子機鳴動設定の有無を判断し(ステップS64)、全子機鳴動が設定されていれば、すべての子機に着信データを送信してそのスピーカSPを着信鳴動させる(ステップS65)。その後、前述の該当子機の登録ランプの消去処理(ステップS69)及び登録解除処理(ステップS70)を行って終了する。これにより、何れかの子機の利用者がそのSIR着信に応答できる。そして、この応答により電話網のサービス登録状態が解除されることから、他の利用者による新たな発信相手先終話通知サービスの登録が可能になる。
【0035】
なお、4回目のSIR着信時にRECの応答が不可でかつ全子機鳴動が設定されていない場合は、外線転送が設定されているか否かを判断し(ステップS66)、外線転送が設定されている場合は、そのSIR着信を他の外線を介してその登録子機の利用者宛へ転送する外線転送処理を行う(ステップS67)。その後、前述の該当子機の登録ランプの消去処理(ステップS69)及び登録解除処理(ステップS70)を行って終了する。これにより、サービス登録子機へのSIR着信をその子機の利用者宛へ転送することができる。
【0036】
また、ステップS61の「REC応答可能?」、ステップS64の「全子機鳴動設定あり?」及びステップS66の「外線転送設定あり?」が何れも不可の場合は、この4回目のSIR着信の終了を判断し(ステップS68)、SIR着信が終了すると、前述の該当子機の登録ランプの消去処理(ステップS69)及び登録解除処理(ステップS70)を行って終了する。なお、この場合登録子機の応答を判断し、登録子機が応答すると図7のステップS47以降の処理を行わせるようにしても良い。
【0037】
このように、子機の発信時に発信相手先が話中の場合は、子機の発信相手先終話通知サービスの登録操作を示すダイヤル「1591」操作後に電話網における前記サービスの登録の有無を検出し、前記サービスの登録に応じてテーブル40Aの該当外線と該当子機に対応して登録フラグを設定し、相手先の終話に応じて電話網からSIR着信が到来すると、前記テーブル40Aの前記SIR着信の外線に対応する登録子機にSIR着信を報知するようにしたものである。これにより、前記サービスの登録を行った子機にのみSIR着信を報知できる。
なお、本実施の形態では、前記サービスが登録できるように外線捕捉時にテーブル40Aを検索してサービス未登録の外線を捕捉しているが、必ずしもそのようにする必要はなく、外線ボタンの押下により空き外線を捕捉するようにしても良い。
【0038】
以上の説明は、アナログボタン電話装置の例であるが、図2に示すように、主装置30に複数のISDN回線31Aを収容するとともに、前記主装置30に図1に示すボタン電話機20A〜20Nを接続したデジタルボタン電話装置にも適用することができる。
【0039】
この場合、主装置30の外線I/F部32Aにより、電話網へのダイヤル発信を行うとともに、電話網からの発信相手先の話中状態(相手ビジー)を示すデータの受信や、電話網からの発信相手先終話通知サービスの登録通知データの受信,発IDの受信及びSIR着信データの受信を行って主制御部39へ出力させるように構成する。また、外線I/F部32Aに音声認識部を設け、音声認識部によりISDN回線31Aを介する電話網からの音声メッセージを認識させ、認識結果を主制御部39へ出力させるように構成する。
【0040】
そして、主制御部39が同様に図6〜図8の各ステップの処理を行うことにより、外線の捕捉にはテーブル40A内の発信相手先終話通知サービスが未登録の空き外線を検索してその外線を自動捕捉するとともに、その後の子機側のダイヤル操作に基づくダイヤル発呼を外線I/F部32Aにより行わせ、相手話中の場合は子機側のダイヤル操作に基づくダイヤルデータ「1591」を外線I/F部32Aから送出させた後、電話網からの相手先話中を示すデータや登録通知データの受信、及び音声メッセージの認識を外線I/F部32Aにより行わせて出力させる。その後、この外線I/F部32Aの出力結果とタイマ39A内の登録検出タイマとに基づいて前記サービスの登録の有無を判断し、その判断結果に応じてテーブル40Aの該当子機及び該当外線に対応する登録フラグのセット/リセットを行う。
【0041】
こうした前記サービスの電話網への登録により、電話網からSIR着信が到来すると、主制御部39は同様にテーブル40Aに基づきサービス登録子機を判断し、その登録子機にのみSIR着信を報知する。
【0042】
また、本発明は、ボタン電話装置以外に図3に示すアナログ単独電話機や図4に示すデジタル単独電話機等の電話装置にも適用できる。
即ち、図3に示すアナログ単独電話機の場合は、ダイオードブリッジDB1,DB2、コンデンサC1、フックスイッチHS1,HS2、CPU1,着信検出回路2、ブザーBZ、ループ閉結回路3、ダイヤル回路4、通話回路5、送受器TR、増幅回路6、音源回路7、音声録再回路8、ダイヤルキー9、機能キー10、メモリ11、表示回路12、モデム13、時計回路14、BT検出回路15及び音声認識回路16が設けられている。
【0043】
ここで、ダイオードブリッジDB1は、アナログ電話回線L1,L2の両端に接続されており、アナログ電話回線L1,L2からのループ電流を整流して後段のループ閉結回路3や通話回路5へ供給する。ループ閉結回路3は、ダイオードブリッジDB1と通話回路5との間に接続され、CPU1からの指示に応じてアナログ電話回線L1,L2の直流ループを閉結する。このループ閉結回路3と並列してフックスイッチHS1が設けられている。なお、フックスイッチHS1と連動するフックスイッチHS2の状態がCPU1にも入力されている。
【0044】
ダイオードブリッジDB2は、コンデンサC1を介してアナログ電話回線L1,L2の両端に接続され、電話網からの着信信号(16Hzの周波数信号)を整流し、その整流出力を着信信号検出回路2へ供給する。着信検出回路2では、ダイオードブリッジDB2からの整流出力に基づき、通常のIR着信および発信相手先終話通知サービスで用いられるSIR着信を識別して検出する。
【0045】
ダイヤル回路4では、CPU1からの指示に応じて、相手先電話番号や発信相手先終話通知サービスで用いる「159」など、所定のダイヤル信号をループ閉結回路3を介してアナログ電話回線L1,L2へ送出する。通話回路5では、ループ閉結回路3またはフックスイッチHS1を介して供給されたループ電流に応じて、送受器TRを動作させて音声通話を行う。増幅回路6では、スピーカ受話動作の場合、通話回路5からの通話音声を増幅してスピーカSPから出力する。音声録再回路8では、必要に応じて増幅回路6からの通話音声を録音し、さらに増幅回路6へ再生出力する。音源回路7では利用者への呼び出し音、アラーム音、確認音など各種の信号音を増幅回路6へ出力する。
【0046】
CPU1は、図示しない内部メモリに格納された所定のプログラムにより動作して各回路を制御する。メモリ11は、CPU1の処理動作に必要な情報、例えば電話装置の動作状態や発信相手先終話通知サービスの状態、短縮電話番号、リダイヤル電話番号、さらには発信相手先終話通知サービスの相手先電話番号などを記憶するとともに、着信時に電話網から発IDが非通知の場合に非着信鳴動にする設定が行われている。
【0047】
表示回路12は、LEDやLCDなどの表示素子を用いて、アナログ電話回線L1,L2の状態や電話装置の動作状態等を可視表示するほか、発信相手先終話通知サービスの状態を可視表示する。モデム13は、電話網から通知される発信者電話番号を受信しCPU1へ出力する。時計回路14では、カレンダー管理や時刻計時動作のほか、CPU1のタイマ1Aを用いた計時処理のために必要な所定周波数のクロック信号をCPU1へ供給する。BT検出回路15は、回線L1,L2に到来するBT(ビジートーン)を検出しCPU1へ出力する。音声認識回路16は回線L1,L2に到来する音声メッセージを認識しCPU1へ出力する。
【0048】
このように構成された電話装置では、前述したように発IDの非通知時に非着信鳴動にするような設定を行うことができる。このような場合、CPU1は、着信検出回路を介する回線L1,L2からの着信信号のオン・オフタイミングを検出して通常のIR着信であると識別すると、この着信の到来時にモデム13により発IDが受信されているか否かを検出し、発IDの受信が検出されずかつ電話装置に前記のような設定がなされている場合は、ブザーBZよる着信鳴動を行わない。
【0049】
こうした、発ID非通知時に非着信鳴動にする設定が行われている電話装置において、利用者が発信のためにオフフックするとフックスイッチHS1の閉結により回線L1,L2が捕捉されるとともに、その後のダイヤルキー9の操作に基づく相手ダイヤル番号をCPU1が検出すると、ダイヤル回路4へそのダイヤル番号を送出してダイヤル信号として回線L1,L2へ送出する。そして、相手話中の場合はオンフックした後再度オフフックして回線L1,L2を再捕捉し、ダイヤルキー9の操作に基づくダイヤル番号「1591」をダイヤル信号として回線L1,L2へ送出する。これにより、電話網において相手発信先終話通知サービスが登録されるとともに、CPU1は電話網における前記サービスの登録状況を前記BT検出回路15による検出結果、タイマ1Aの経時結果、及び音声認識回路16による終話通知メッセージの認識結果により判断し、前記サービスが登録されたと判断すると、メモリ11に登録フラグをセットする。
【0050】
ここで、電話網に前記サービスが登録されると、電話網では発信相手先の終話を監視し、その終話を検出するとSIR着信を回線L1,L2へ送出する。このSIR着信は着信検出回路2により検出されてCPU1へ伝達される。この場合、CPU1はその着信信号のオン・オフタイミング、即ち鳴動パターンを識別してその着信信号が通常のIR着信とは異なるSIR着信と認識すると、メモリ11にサービス登録フラグがセットされていることを確認のうえ、ブザーBZを駆動しSIR着信鳴動パターンで着信鳴動させる。したがって、電話装置に、発ID非通知時に非着信鳴動にする設定が行われていても、SIR着信を検出するとブザーBZを着信鳴動し、利用者に発信相手先が終話したことを報知できる。
【0051】
次に、図4に示すISDN回線LAに接続されるデジタル単独電話機の場合は、図5に示すように、ISDN回線LAとのインタフェースである外線I/F(外線インタフェース)回路17を設け、この外線I/F回路17により、電話網へのダイヤル発信,電話網からの発信相手先の話中状態(相手ビジー)を示すデータの受信や、電話網からの発信相手先終話通知サービスの登録通知データの受信,発IDの受信及びSIR着信データの受信を行うように構成する。また、音声処理回路18を設け、音声処理回路18により、音声信号のデジタル/アナログ変換を行って送受器TRに送出するとともに、送受器TRからの音声信号のアナログ/デジタル変換を行ってISDN回線側に送出するように構成する。また、音声処理回路18によりISDN回線LAを介する電話網からの音声メッセージを認識させるように構成する。そして、CPU1が外線I/F部17及び音声処理回路18を制御して、図3に示すアナログ単独電話機のCPU1の前述した処理と同様の処理を行うことにより、発ID非通知時に非着信鳴動にする設定が行われていても、SIR着信を検出するとブザーBZを着信鳴動し、利用者に発信相手先が終話したことを報知する。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、発信相手先が話中の場合に当該回線を再捕捉して発信元から所定のダイヤルを送出し相手先終話通知を電話網側へ登録することにより、電話網からの前記発信元への特殊着信による呼び出しで発信相手先の終話を通知するサービスが提供されている少なくとも1つの回線に接続された主装置と、前記主装置に収容された複数の子機とからなるボタン電話装置において、主装置にサービスの登録状態の有無を子機毎に管理する管理手段(テーブル40A)を設け、主装置は、サービスの登録操作後に電話網から送出される相手先の終話を通知する終話通知信号(SIR着信)を検出すると、管理手段により管理されているサービスの登録状態の子機を着信鳴動させるようにしたので、電話網からSIR着信が到来した場合、前記サービスを登録した登録子機にみを着信鳴動させることができる。これにより、その登録子機の利用者はその着信に応答して相手が終話したことを認識することができ、その後の相手先への発信が可能になる。
【0053】
また、着信鳴動中の子機の着信応答操作が検出されない場合は、所定時間経過後に全ての子機を着信鳴動させるようにしたので、何れかの子機でSIR着信に応答でき、この応答により電話網側のサービスの登録状態が解除されることから他の利用者による新たなサービスの登録を行うことが可能になる。
また、音声メッセージの録音及び再生を行う録再部を設け、前記子機の着信応答操作が検出されない場合は、録再部に応答させるようにしたので、録再部には電話網からの相手終話の旨のメッセージが録音できることから、前記子機の利用者がそのメッセージを再生すれば、自身の発信相手先の終話を認識できるとともに、前記応答により電話網側のサービスの登録状態が解除されることから他の利用者による新たなサービスの登録を行うことが可能になる。
また、前記子機の着信応答操作が検出されない場合は、その子機の表示部に発信相手先の終話の旨を表示させるようにしたので、子機の利用者は自身の発信相手先の終話を容易に認識できる。
また、前記子機の着信応答操作が検出されない場合は、所定の時間間隔で複数回到来する前記SIR着信の最終回の到来時に全ての子機を着信鳴動させるようにしたので、同様に何れかの子機でSIR着信に応答でき、この応答により電話網側のサービスの登録状態が解除されることから他の利用者による新たなサービスの登録を行うことが可能になる。
【0054】
また、予め登録された電話番号と回線の着信時に通知された発信者電話番号が一致すると指定された子機を着信鳴動するボタン電話装置は、サービスの登録操作後に電話網からのSIR着信を検出すると、管理手段により管理されているサービスの登録状態の子機を着信鳴動させるようにしたので、SIR着信時には同様にサービス登録子機のみを着信鳴動させて発信相手先終話の旨を報知できる。
また、回線の着信時に発信者電話番号が非通知の場合は着信を拒否する電話装置に、電話網からのSIR着信を検出する検出手段を設け、この検出手段によりSIR着信が検出されると着信鳴動させるようにしたので、発信者電話番号が非通知であっても着信鳴動して発信相手先終話の旨を報知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るボタン電話装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 デジタルボタン電話装置の主装置のブロック図である。
【図3】 アナログ単独電話機のブロック図である。
【図4】 デジタル単独電話機のブロック図である。
【図5】 主装置の主記憶部内のテーブルの構成を示す図である。
【図6】 ボタン電話装置の要部動作を示すフローチャートである。
【図7】 ボタン電話装置の要部動作を示すフローチャートである。
【図8】 ボタン電話装置の要部動作を示すフローチャートである。
【図9】 発信相手先終話通知サービスの動作を示すシーケンス図である。
【図10】 発信相手先終話通知時の着信信号を示す信号波形図である。
【図11】 発信相手先終話通知のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…CPU、1A,39A…タイマ、2…着信検出回路、3…ループ閉結回路、4…ダイヤル回路、5…通話回路、9…ダイヤルキー、11…メモリ、13…モデム、15…BT検出回路、16…音声認識回路、BZ…ブザー、17…外線I/F回路、18…音声処理回路、20A〜20N…ボタン電話機(子機)、21…伝送I/F部、22…音声処理部、23…子機制御部、24…操作部、25…表示部、30…主装置、31…アナログ電話回線、31A…ISDN回線、32,32A…外線I/F部、33…着信信号検出部、34…BT検出部、35…音声認識部、36…録再部、37…Tスイッチ、38…内線I/F部、39…主制御部、40…主記憶部、40A…テーブル。
Claims (2)
- 発信相手先終話通知サービスとして、発信相手先が話中の場合に当該回線を再捕捉して発信元から所定のダイヤルを送出し相手先終話通知を電話網側へ登録することにより、電話網からの前記発信元への特殊着信による呼び出しで前記発信相手先の終話を通知するサービスが提供されている少なくとも1つの回線に接続された主装置と、前記主装置に収容された複数のボタン電話機とからなるボタン電話装置であって、
前記主装置は、
前記サービスの登録状態の有無をボタン電話機毎に管理する管理手段と、
前記サービスの登録操作後に前記電話網から送出される前記相手先の終話を通知する終話通知信号を検出する検出手段と、
前記検出手段により終話通知信号が検出されると前記管理手段により管理されている前記サービスの登録状態のボタン電話機を着信鳴動させる電話機制御手段と、
前記着信鳴動中の前記ボタン電話機の着信応答操作を検出する着信応答操作検出手段とを備え、
前記電話機制御手段は、前記着信応答操作検出手段により着信応答操作が検出されない場合は、所定時間経過後に全てのボタン電話機を着信鳴動させることを特徴とするボタン電話装置。 - 発信相手先終話通知サービスとして、発信相手先が話中の場合に当該回線を再捕捉して発信元から所定のダイヤルを送出し相手先終話通知を電話網側へ登録することにより、電話網からの前記発信元への特殊着信による呼び出しで前記発信相手先の終話を通知するサービスが提供されている少なくとも1つの回線に接続された主装置と、前記主装置に収容された複数のボタン電話機とからなるボタン電話装置であって、
前記主装置は、
前記サービスの登録状態の有無をボタン電話機毎に管理する管理手段と、
前記サービスの登録操作後に前記電話網から送出される前記相手先の終話を通知する終話通知信号を検出する検出手段と、
前記検出手段により終話通知信号が検出されると前記管理手段により管理されている前記サービスの登録状態のボタン電話機を着信鳴動させる電話機制御手段と、
前記着信鳴動中の前記ボタン電話機の着信応答操作を検出する着信応答操作検出手段とを備え、
前記電話機制御手段は、前記着信応答操作検出手段により着信応答操作が検出されない場合は、所定の時間間隔で複数回到来する前記終話通知信号の最終回の到来時に全てのボタン電話機を着信鳴動させることを特徴とするボタン電話装置。
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