JP3713512B2 - 施設園芸用遮光カーテン資材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農業用ハウスや温室などの園芸施設において、主として菊等の花卉の短日処理栽培に使用される施設園芸用遮光カーテン資材に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、農業用ハウスを利用したハウス農業や、温室栽培による園芸が広く普及されており、花卉の短日処理栽培を行う際には、遮光性を有するカーテン資材をハウス内に張りめぐらすことにより、ハウス内の保温、換気、光量制御、日長制御等が行われている。この種の遮光カーテン資材に要求される性能は、100%の遮光率、薄くて軽量であること、機械的強度が高いこと、伸縮しないこと、カーテンとしての開閉性が良好であること(柔軟性があって折り畳みや巻き取り巻き戻しが容易であること)、耐候性、耐久性が優れていること、流滴性があり水滴の落下がないこと、高周波ウエルダーなどで容易に継ぎ加工ができることなどが挙げられる。
【0003】
一般に、遮光カーテンの素材としてはポリ塩化ビニルフィルム(農ビ)が薄くて軽量であり、カーテンとしての開閉性が良好であること、高周波ウエルダーなどで容易に継ぎ加工ができることなどの性能を有することから、ポリ塩化ビニルにカーボンで黒く着色したり、アルミニウムの粉末でシルバー色に着色したフィルム等が使用されている。
【0004】
しかし、ポリ塩化ビニルフィルムは伸びやすい性質があるため、外張り被覆材の内面の結露が水滴となって落下したり、ハウスの天窓等から雨水が浸入した際に水の重みでフィルムが伸びて垂れ下がり、袋状になったフィルム面に水が溜まった状態、いわゆる水溜り現象が発生する。水溜り現象が発生すると、水の重みでカーテン装置が破損したり、溜まった水が溢れ出して落下し、栽培している花卉などにかかって致命的な被害を与える障害となる。また、繰り返し使用している間に変形が進行したり、破損し易いなど耐久性が劣るなどの欠点もある。
【0005】
そこで、この水溜り現象を解消する手段として、実公平5−10598号公報には、図3に示すように、合成樹脂フィルムaに透孔bを1個以上設けた内張りカーテン用の農業用有孔フィルムFが提案されている。
しかしながら、農業用有孔フィルムFは透孔bを設けているため、内張りカーテンに使用した際に水溜り現象の発生は防止できるとしても、透孔bから光線が漏れるので遮光カーテンとして不適当であるだけでなく、透孔bから漏出した水が栽培している花卉にかかって被害を与えたり、保温性の悪化や機械的強度の低下による破損が生じやすいなどの問題点を有している。
【0006】
一方、カーテン資材の強度を向上させるため、ポリ塩化ビニルやポリエチレンのフィルムに代えて合成樹脂偏平延伸糸織布を用いた温室カーテンが、実公平4−11491号公報に提案されている。
上記公報には、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂偏平延伸糸を経緯に用いて織成してなる偏平延伸糸織布の少なくとも片面にカーボンブラック顔料を含有したポリエチレン系合成樹脂よりなる光遮断層とアルミニウム粉末顔料を含有したポリエチレン系合成樹脂よりなる光反射層を積層してなる温室カーテンが記載されている。
【0007】
しかしながら、上記の温室カーテンに用いている合成樹脂偏平延伸糸織布は、素材に幅1.0〜20mmの偏平糸を用いているため、風合いが硬く折り曲げ難いためカーテンとしての適性が劣ること、また、少なくとも片面にポリエチレン系合成樹脂を積層しているため、高周波ウエルダーなどで継ぎ加工ができないなどの問題点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたもので、施設園芸用カーテン資材としてポリ塩化ビニルフィルム(農ビ)が具備する優れた諸性能を生かすと共に、遮光性、機械的強度および形態安定性が優れ、水溜り現象などの障害が発生することのない施設園芸用遮光カーテン資材を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を達成するため、本発明の施設園芸・短日処理栽培用遮光カーテン資材は、ポリエステル系繊維織物の少なくとも片面に遮光性を有する顔料を含有したポリ塩化ビニル系樹脂層を被覆形成してなる施設園芸・短日処理栽培用遮光カーテン資材であって、該ポリエステル系繊維織物が、単位面積当たりの重量が30〜100g/m の範囲のタフタであることを特徴とする。ポリエステル系繊維織物は、黒色に着色(染色加工あるいは原液着色による)されたポリエステル系繊維織物であることが好適である(請求項)。
【0010】
ポリエステルタフタの単位面積当たりの重量が100g/m2 を超えると柔軟性が低下し、30g/m2 より薄いと機械的強度が弱くカーテン資材として不適当である。ポリエステル系繊維織物は、黒色に着色したものを用いることにより遮光性を高めることができる。
塩化ビニル系樹脂層に含有する遮光性を有する顔料は、白色顔料としては、酸化チタン、黒色顔料としては、カーボンブラックなどが好適である。
【0011】
本発明の、施設園芸用カーテン資材は、機械的強度が高く伸び率の低い物性を有するポリエステル系織物の少なくとも片面にポリ塩化ビニル系樹脂層を形成しているため、柔軟性に富み、機械的強度も高く、伸び率も小さく、遮光性が優れているので設園芸用遮光カーテン資材として好適な性能を備えている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1
ポリエステル系繊維織物として、黒色に染色した黒染ポリエステルタフタ(タテ・50d/20f×ヨコ・75d/36f、織密度タテ109本/inch×ヨコ80本/inch、重量約50g/m2 )に下記組成のポリ塩化ビニルプラスチゾルP1 を、固形分としての付着量が60g/m2 となるように含浸付着させ溶融ゲル化して施設園芸用遮光カーテン資材Aを作製した。
ポリ塩化ビニルプラスチゾルP1 の組成
ポリ塩化ビニル 100重量部
ジオクチルフタレート 55重量部
トリクレジルフォスフェイト 5重量部
エポキシ樹脂 4重量部
Ba−Zn系安定剤 3重量部
紫外線吸収剤 0.2重量部
防黴剤 0.06重量部
カーボンブラック 5重量部
流滴剤 1.0重量部
施設園芸用遮光カーテン資材Aは、図1に示すように、黒染ポリエステルタフタ1の表面にカーボンブラックを含有したポリ塩化ビニル系樹脂層2が被覆形成されている。
【0013】
本実施例の施設園芸用遮光カーテン資材Aと、比較例として従来の遮光性カーテン資材(シルバー農ビ)とについて、それぞれの物性評価を行った結果を下記に示す。
Figure 0003713512
【0014】
実施例2
実施例1と同様の黒染ポリエステルタフタの一方の面に、下記組成のポリ塩化ビニルプラスチゾルP2 を、固形分としての付着量が30g/m2 となるようにグラビアコートした。さらに、他方の面に下記組成のポリ塩化ビニルプラスチゾルP3 を固形分としての付着量が30g/m2 となるようにグラビアコートし、施設園芸用遮光カーテン資材Bを作製した。
ポリ塩化ビニルプラスチゾルP2 の組成
ポリ塩化ビニル 100重量部
ジオクチルフタレート 55重量部
トリクレジルフォスフェイト 5重量部
エポキシ樹脂 4重量部
Ba−Zn系安定剤 3重量部
紫外線吸収剤 0.2重量部
防黴剤 0.06重量部
酸化チタン 30重量部
ポリ塩化ビニルプラスチゾルP3 の組成
ポリ塩化ビニル 100重量部
ジオクチルフタレート 55重量部
トリクレジルフォスフェイト 5重量部
エポキシ樹脂 4重量部
Ba−Zn系安定剤 3重量部
防黴剤 0.06重量部
流滴剤 1.0重量部
カーボンブラック 5重量部
施設園芸用遮光カーテン資材Bは、図2に示すように、黒染ポリエステルタフタ1の一方の面にカーボンブラックを含有したポリ塩化ビニル系樹脂層2′が被覆形成され、他方の面に白色ポリ塩化ビニル系樹脂層3が被覆形成されている。
【0015】
本実施例の施設園芸用遮光カーテン資材Bと、比較例として従来の遮光性カーテン資材(シルバー農ビ)とについて、それぞれの物性評価を行った結果を下記に示す。
Figure 0003713512
【0016】
上記の結果から明らかなように、本実施例の施設園芸用遮光カーテン資材A、Bは、いずれも従来のシルバー農ビに比較して、引張強度および引裂強度が格段に優れており、伸び率も極めて小さく、遮光率も100%であり、施設園芸用遮光カーテン資材として優れた物性を有している。また、農業用ハウスの内張りカーテンに使用したところ、水溜り現象が発生せず好結果が得られた。
【0017】
【発明の効果】
本発明の、施設園芸用遮光カーテン資材は、ポリエステル系繊維織物の少なくとも片面にポリ塩化ビニル系樹脂層を被覆形成した構造を有すると共に、ポリ塩化ビニル系樹脂層に、遮光性を有する顔料を含有させて遮光性をもたせているため、優れた遮光性を備えると共に、ポリエステル系繊維織物とポリ塩化ビニル系樹脂の優れた物性が相乗的に生かされ、保温性、柔軟性、および高周波ウエルダによる継ぎ加工可能であるなどの加工性が優れ、機械的強度が高く、伸び率が低いので水溜り現象が発生せず、施設園芸用遮光カーテン資材として多くの利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる施設園芸用遮光カーテン資材の拡大断面図である。
【図2】本発明の別の実施例に係わる施設園芸用遮光カーテン資材の拡大断面図である。
【図3】従来の農業用有孔フィルムを示す斜視図である。
【符号の説明】
A 、B 施設園芸用遮光カーテン資材
1 ポリエステル系繊維織物(黒染ポリエステルタフタ)
2、2′ 黒色ポリ塩化ビニル系樹脂層
3 白色ポリ塩化ビニル系樹脂層

Claims (2)

  1. ポリエステル系繊維織物の少なくとも片面に遮光性を有する顔料を含有したポリ塩化ビニル系樹脂層を被覆形成してなる施設園芸・短日処理栽培用遮光カーテン資材であって、該ポリエステル系繊維織物が、単位面積当たりの重量が30〜100g/m の範囲のタフタであることを特徴とする施設園芸・短日処理栽培用遮光カーテン資材。
  2. ポリエステル系繊維織物が、黒色に着色されたポリエステル系繊維織物であることを特徴とする請求項1記載の施設園芸・短日処理栽培用遮光カーテン資材。
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