JP3713015B2 - レーダ信号処理装置及びレーダ信号処理方法 - Google Patents

レーダ信号処理装置及びレーダ信号処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーダ信号処理装置及びレーダ信号処理方法に係り、より詳しくは、レーダ信号から形成された複数のデジタルビームからなる受信信号について演算処理を行うレーダ信号処理装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のレーダ信号処理装置としては、例えば、特許文献1に記載のものがある。この特許文献1に記載のレーダ信号処理装置は、次のように構成される。第1の伝送路スイッチは複数の受信信号を入力し、各周期ごとに演算ブロックに振り分け、演算ブロックは振り分けられた複数の受信信号の信号処理を実行し、第2の伝送路スイッチは信号処理された複数の受信信号を各受信信号ごとに出力する。演算ブロックの処理負荷状況監視プロセッサは、演算用プロセッサの負荷状況を監視し、負荷状況に応じて伝送路スイッチ、入力制御器、出力制御器を制御する。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−156443号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した様な従来のレーダ信号処理装置では、演算ブロック内に演算用プロセッサの処理負荷の監視用プロセッサが設けられており、演算ブロックごとに監視用プロセッサと、監視用プロセッサ及び各演算用プロセッサの間でデータ伝送するための信号線が必要であった。このため、演算ブロックを増やすと、監視用プロセッサ及び信号線も増え、ハードウェアがより一層大規模化するという問題があった。
【0005】
また、演算ブロックが受け持つ受信信号の処理負荷がビームごとに異なる場合、あるいは、レーダモードによって処理負荷が変動する場合に、演算用プロセッサ間もしくは演算ブロック間で処理速度に差が生じ、装置全体としての処理速度が遅くなる場合があった。このため、信号処理のリアルタイム性を最大限に確保することが困難であるという問題もあった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、装置のコンパクト化と、信号処理のリアルタイム性の向上を図ったレーダ信号処理装置及びレーダ信号処理方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によるレーダ信号処理装置は、受信信号の演算処理を行う複数のプロセッサと、プロセッサの演算処理時間よりも短い周期で受信信号が入力され、各受信信号をプロセッサに割り当てる入力制御器と、各プロセッサの演算結果が入力される出力制御器を備え、プロセッサが、演算結果の出力に伴って演算処理の終了データを出力制御器に出力し、出力制御器が終了データに基づいて各プロセッサの演算処理の終了を検出し、入力制御器は、出力制御器の検出結果に基づいて受信信号をプロセッサに割り当てるように構成される。
【0008】
この様な構成によれば、プロセッサが出力する終了データに基づいて受信信号の割り当てを行うことができる。
【0009】
本発明によるレーダ信号処理装置は、受信信号の演算処理を複数のプロセッサにより行う演算処理ステップと、プロセッサの演算処理時間よりも短い周期で入力された受信信号をプロセッサに割り当てる入力制御ステップと、各プロセッサの演算結果を出力する出力制御ステップからなり、演算処理ステップにおいて、演算結果の出力に伴って演算処理の終了データの出力を行い、出力制御ステップにおいて、終了データに基づいて各プロセッサの演算処理の終了の検出を行い、入力制御ステップにおいて、出力制御ステップにおける検出結果に基づいて受信信号をプロセッサに割り当てるように構成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるレーダ信号処理装置の一構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置100は、受信信号について演算処理し、例えば、受信信号から不要な反射波であるクラッタを抑圧して目標の検出等を行っている。受信信号は、複数のデジタルビームからなり、一定周期ごとに入力されるレーダ信号から形成される。
【0011】
レーダ信号処理装置100は、受信信号をビームごとに伝送する入力伝送路1a,1bと、受信信号について演算処理を行う演算ブロック8と、処理結果をビームごとに伝送する出力伝送路7a,7bからなる。演算ブロック8は、入力制御器2と、入力用バス3a,3bと、複数の演算用プロセッサ41〜43と、出力用バス5a,5bと、出力制御器6により構成される。
【0012】
入力制御器2は、演算用プロセッサ41〜43の演算処理時間よりも短い周期で入力される受信信号を、各演算用プロセッサ41〜43に割り当てる入力切替手段である。入力制御器2は、各演算用プロセッサ41〜43と入力用バス3a,3bを介して接続され、ビームごとの入力用バス3a,3bは、各演算用プロセッサ41〜43に共通のバスである。受信信号は、入力伝送路1a,1bを介してビームごとに入力され、ビームごとに出力される。各演算用プロセッサ41〜43に対する受信信号の割り当ては、出力制御器6からの検出結果に基づいて行われる。
【0013】
演算用プロセッサ41〜43は、識別用ID付与部9を備え、受信信号の演算処理を行うとともに、受信信号データにプロセッサ識別用IDの付与を行っている。このプロセッサ識別用IDは、演算処理の終了データとして出力される演算用プロセッサ41〜43の識別データである。
【0014】
受信信号は、入力用バス3a,3bを介してビームごとに演算用プロセッサ41〜43に入力され、演算処理された後、出力用バス5a,5bを介してビームごとに出力される。演算用プロセッサ41〜43による演算結果の出力に伴って、識別用ID付与部9のメモリ上に予め記憶されたプロセッサ識別用IDデータが、受信信号データに付加される。そして、演算結果データとともに出力用バス5a,5bを介して出力される。ここで、プロセッサ識別用IDは、演算処理のはじめに付加される。
【0015】
出力制御器6は、ID識別部10及び出力伝送路選択部11を備え、演算結果データの入力の切り替えを行うとともに、プロセッサ識別用IDに基づいて各演算用プロセッサ41〜43の演算処理終了の検出を行っている。出力制御器6は、各演算用プロセッサ41〜43と出力用バス5a,5bを介して接続されており、ビームごとの出力用バス5a,5bは、各演算用プロセッサ41〜43に共通のバスである。各演算用プロセッサ41〜43からの演算結果データは、出力用バス5a,5bを介してビームごとに入力され、出力伝送路7a,7bを介してビームごとに処理結果データとして出力される。
【0016】
ID識別部10は、演算結果データに含まれるプロセッサ識別用IDデータに基づいて、演算処理を行った演算用プロセッサ41〜43を識別する。そして、この識別結果に基づいて、演算処理の終了した演算用プロセッサ41〜43を検出する。検出結果は、出力伝送路選択部11及び入力制御器2へ出力される。
【0017】
この様にして、出力制御器6によって演算用プロセッサ41〜43ごとの処理負荷状況及び処理実行状況等の動作状況が監視される。従って、入力制御器2では、出力制御器6による検出結果に基づいて、演算処理の終了した演算用プロセッサ41〜43に受信信号を振り分けることができる。
【0018】
出力伝送路選択部11は、ID識別部10による検出結果に基づいて、各演算用プロセッサ41〜43からの演算結果データの入力の切り替えを行うとともに、出力伝送路7a,7bの選択を行っている。
【0019】
図2のステップS101〜S105は、図1のレーダ信号処理装置における受信信号の処理手順の一例を示したフローチャートである。受信信号が入力伝送路1a,1bを介して入力されると、入力制御器2は、出力制御器6による各演算用プロセッサ41〜43の演算処理終了の検出結果に基づいて、入力された受信信号を演算用プロセッサ41〜43に割り当てる制御を行う(ステップS101)。
【0020】
受信信号が入力用バス3a,3bを介して出力されると、演算用プロセッサ41〜43は、受信信号データにプロセッサ識別用IDデータを付与し(ステップS102)、演算処理する(ステップS103)。演算処理が終了すると、演算用プロセッサ41〜43は、プロセッサ識別用IDデータを演算結果データとともに出力用バス5a,5bを介して出力する。
【0021】
演算結果データが出力されると、出力制御器6のID識別部10において、演算結果データに含まれるプロセッサ識別用IDデータに基づいて、各演算用プロセッサ41〜43の演算処理の終了が検出される(ステップS104)。検出結果は、出力伝送路選択部11及び入力制御器2に出力される。
【0022】
出力伝送路選択部11は、検出結果に基づいて演算結果データの入力の切り替えを行い、処理結果データの出力を行う出力伝送路7a,7bを選択する(ステップS105)。
【0023】
図3は、図1のレーダ信号処理装置における信号処理の動作の一例を示した説明図である。各ビームごとの受信信号をそれぞれ<受信信号1>、<受信信号2>とし、演算用プロセッサ41〜43に<受信信号1>、<受信信号2>が入力される入力周期が同一であり、この入力周期を1単位とする。
【0024】
演算ブロック8における各受信信号の処理負荷は、ビームごとに異なる場合がある。ここでは、演算用プロセッサ41〜43において演算処理される処理周期が、ビームごとに異なり、<受信信号1>については1単位であり、<受信信号2>については2単位である場合について説明する。
【0025】
入力伝送路1a,1bを介して<受信信号1>及び<受信信号2>が入力されると、入力制御器2は、<受信信号1>を演算用プロセッサ41に割り当て、<受信信号2>を演算用プロセッサ42に割り当てて出力する。このとき、演算用プロセッサ41においては、受信信号の入力周期が処理周期に等しいので、処理周期内に演算処理が終了し、出力制御器6により終了が検出される。このため、<受信信号1>は、入力制御器2によって入力周期ごとに演算用プロセッサ41に割り当てられ、演算用プロセッサ41によって順次に演算処理される。
【0026】
一方、演算用プロセッサ42においては、受信信号の入力周期が処理周期よりも短いので、処理周期内に演算処理が終了しない。このため、例えば、<周期1>で入力された<受信信号2>を演算処理する演算用プロセッサ42は、次の<周期2>において入力される<受信信号2>を演算処理することができない。このとき、出力制御器6において演算処理が未終了と判別されるため、入力制御器2は、出力制御器6による検出結果に基づいて、<周期2>の<受信信号2>を演算用プロセッサ43に割り振る。
【0027】
同様にして、<周期3>において入力された<受信信号2>を演算処理する演算用プロセッサ42は、<周期4>において入力される<受信信号2>を演算処理できないので、この<受信信号2>は入力制御器2によって演算用プロセッサ43に割り振られる。
【0028】
本実施の形態によれば、演算用プロセッサ41〜43が出力するプロセッサ識別用IDに基づいて、出力制御器6が各演算用プロセッサ41〜43の動作状況の監視を行っている。このため、新たに監視用のプロセッサを設ける必要がなく、しかも、プロセッサ識別用IDが演算結果データの出力用バス5a,5bを介して出力されるので、監視用のプロセッサと各演算用プロセッサ41〜43を接続する信号線も不要である。従って、装置のコンパクト化を図ることができる。
【0029】
また、出力制御器6の検出結果に基づいて、受信信号が各演算用プロセッサ41〜43に割り当てられるので、演算ブロック8が受け持つ受信信号の処理負荷がビームごとに異なる場合、及び、レーダモードによって処理負荷が変動する場合においても、演算用プロセッサ41〜43を効果的に動作させることができる。このため、演算処理における遅延が抑制され、信号処理のリアルタイム性を最大限に確保することができる。
【0030】
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置200は、複数のデジタルビームからなる受信信号について、複数の演算ブロックごとに演算処理を行っている。
【0031】
レーダ信号処理装置200は、受信信号をビームごとに伝送する入力伝送路1a,1bと、演算ブロック81,82の演算処理時間よりも短い周期で入力される受信信号を、各演算ブロック81,82に割り当てる入力伝送路スイッチ12と、受信信号について演算処理を行う2以上の演算ブロック81,82と、処理結果の出力を行う出力伝送路スイッチ13と、処理結果をビームごとに伝送する出力伝送路7a,7bからなる。
【0032】
入力伝送路スイッチ12は、各演算ブロック81,82と伝送路1c〜1fを介してビームごとに接続されている。受信信号は、入力伝送路1a,1bを介してビームごとに入力され、ビームごとに出力される。また、入力伝送路スイッチ12は、各演算ブロック81,82における出力制御器6の検出結果に基づいて、受信信号の割り当てを行っている。
【0033】
演算ブロック81,82は、入力制御器2と、入力用バス3a,3bと、複数の演算用プロセッサ41〜43と、出力用バス5a,5bと、出力制御器6により構成される。
【0034】
入力制御器2は、演算用プロセッサ41〜43の演算処理時間よりも短い周期で入力される受信信号を、各演算用プロセッサ41〜43に割り当てる。入力制御器2は、演算ブロック内の各演算用プロセッサ41〜43と入力用バス3a,3bを介して接続され、ビームごとの入力用バス3a,3bは、各演算用プロセッサ41〜43に共通のバスである。受信信号は、伝送路1c及び1d、もしくは、1e及び1fを介してビームごとに入力され、ビームごとに出力される。各演算用プロセッサ41〜43に対する受信信号の割り当ては、出力制御器6からの検出結果に基づいて行われる。
【0035】
演算用プロセッサ41〜43は、識別用ID付与部9を備え、受信信号の演算処理を行うとともに、受信信号データにプロセッサ識別用IDの付与を行っている。このプロセッサ識別用IDは、演算処理の終了データとして出力される演算用プロセッサ41〜43の識別データである。
【0036】
受信信号は、入力用バス3a,3bを介してビームごとに演算用プロセッサ41〜43に入力され、演算処理された後、出力用バス5a,5bを介してビームごとに出力される。演算用プロセッサ41〜43による演算結果の出力に伴って、識別用ID付与部9のメモリ上に予め記憶されたプロセッサ識別用IDデータが、受信信号データに付加される。そして、演算結果データとともに出力用バス5a,5bを介して出力される。ここで、プロセッサ識別用IDは、演算処理のはじめに付加される。
【0037】
出力制御器6は、ID識別部10及び出力伝送路選択部11を備え、演算結果データの入力の切り替えを行うとともに、プロセッサ識別用IDに基づいて各演算用プロセッサ41〜43の演算処理終了の検出を行っている。出力制御器6は、演算ブロック内の各演算用プロセッサ41〜43と出力用バス5a,5bを介して接続されており、ビームごとの出力用バス5a,5bは、各演算用プロセッサ41〜43に共通のバスである。各演算用プロセッサ41〜43からの演算結果データは、出力用バス5a,5bを介してビームごとに入力され、伝送路7c及び7d、もしくは、7e及び7fを介してビームごとに処理結果データとして出力される。
【0038】
ID識別部10は、演算結果データに含まれるプロセッサ識別用IDデータに基づいて、演算処理を行った演算用プロセッサ41〜43を識別する。そして、この識別結果に基づいて、演算処理の終了した演算用プロセッサ41〜43を検出する。検出結果は、出力伝送路選択部11、入力制御器2、入力伝送路スイッチ12及び出力伝送路スイッチ13へ出力される。
【0039】
出力制御器6によって演算用プロセッサ41〜43ごとの処理負荷状況及び処理実行状況等の動作状況が監視される。従って、入力制御器2では、出力制御器6による検出結果に基づいて、演算処理の終了した演算用プロセッサ41〜43に受信信号を振り分けることができる。
【0040】
出力伝送路選択部11は、ID識別部10による検出結果に基づいて、各演算用プロセッサ41〜43からの演算結果データの入力の切り替えを行うとともに、伝送路7c及び7d、もしくは、7e及び7fの選択を行っている。
【0041】
出力伝送路スイッチ13は、各演算ブロック81,82と伝送路7c〜7fを介してビームごとに接続されている。処理結果データは、伝送路7c〜7fを介してビームごとに入力され、出力伝送路7a,7bを介してビームごとに出力される。また、出力伝送路スイッチ13は、各演算ブロック81,82における出力制御器6の検出結果に基づいて、処理結果データの入力の切り替えを行っている。
【0042】
図5は、図4のレーダ信号処理装置における信号処理の動作の一例を示した説明図である。各ビームごとの受信信号をそれぞれ<受信信号1>、<受信信号2>とし、演算ブロック81,82に<受信信号1>、<受信信号2>が入力される入力周期が同一であり、この入力周期を1単位とする。
【0043】
演算ブロック81,82における各受信信号の処理負荷は、ビームごとに異なる場合がある。ここでは、演算ブロック81,82において演算処理される処理周期が、ビームごとに異なり、<受信信号1>については2単位であり、<受信信号2>については4単位である場合について説明する。
【0044】
入力伝送路1a,1bを介して<受信信号1>及び<受信信号2>が入力されると、入力伝送路スイッチ12は、<受信信号1>を演算ブロック81に割り当て、<受信信号2>を演算ブロック82に割り当てて出力する。このとき、演算ブロック81においては、入力制御器2が出力制御器6の検出結果に基づいて、入力周期ごとに入力される受信信号を演算用プロセッサ41及び42に順次に割り振る。このため、<受信信号1>は、演算用プロセッサ41及び42によって順次に演算処理される。
【0045】
一方、<受信信号2>の処理周期は4単位であるため、1単位の入力周期で入力される受信信号は3つの演算用プロセッサ41〜43では演算処理することができない。例えば、演算ブロック82において、入力制御器2によって<周期1>で入力された<受信信号2>は演算用プロセッサ41に割り当てられ、次の<周期2>で入力された<受信信号2>は演算用プロセッサ42に割り当てられ、<周期3>で入力された<受信信号2>は演算用プロセッサ43に割り当てられるが、<周期4>で入力される<受信信号2>は、演算処理が終了していないので演算用プロセッサ41に割り当てることができない。
【0046】
そこで、入力伝送路スイッチ12は、出力制御器6による検出結果に基づいて、<周期4>の<受信信号2>を割り当て可能な演算用プロセッサ43を有する演算ブロック81に割り振る制御を行っている。<周期4>の<受信信号2>は、結局、演算ブロック81において入力制御器2により演算用プロセッサ43に割り振られ演算処理される。
【0047】
本実施の形態によれば、演算用プロセッサ41〜43が出力するプロセッサ識別用IDに基づいて、出力制御器6が演算ブロック内の各演算用プロセッサ41〜43の動作状況の監視を行っている。このため、新たに監視用のプロセッサを演算ブロックごとに設ける必要がなく、しかも、プロセッサ識別用IDが演算結果データの出力用バス5a,5bを介して出力されるので、監視用のプロセッサと各演算用プロセッサ41〜43を接続する信号線も不要である。従って、装置のコンパクト化を図ることができる。
【0048】
また、出力制御器6の検出結果に基づいて、受信信号が各演算ブロック81,82に割り当てられるので、演算ブロック81,82における受信信号の処理負荷がビームごとに異なる場合、及び、レーダモードによって処理負荷が変動する場合においても、各演算ブロック81,82の演算用プロセッサ41〜43を効果的に動作させることができ、信号処理のリアルタイム性を最大限に確保することができる。
【0049】
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置300は、図1のレーダ信号処理装置100(実施の形態1)と比較すれば、受信信号について演算処理時間を短くする縮退処理を行う縮退処理器14を備えている点で異なる。
【0050】
縮退処理器14は、入力伝送路1a,1bを介してビームごとに入力される受信信号に対して、演算用プロセッサ41〜43における演算処理時間を短縮する縮退処理を必要に応じて行っている。この縮退処理は、受信信号データを時系列的に区分し、1区分おきに信号データを削除することにより行われ、出力制御器6の検出結果に基づいてビームごとに行われる。処理後の受信信号は、ビームごとに入力制御器2へ出力される。
【0051】
各演算用プロセッサ41〜43が演算処理中であって、受信信号を演算用プロセッサ41〜43に新たに割り振ることができない場合に縮退処理が行われる。この縮退処理によって、演算処理における処理負荷量が半減され、演算処理時間が短縮される。従って、演算処理における所定の処理精度を維持しつつ信号処理における遅延を抑制することができる。
【0052】
図7は、図6のレーダ信号処理装置における信号処理の動作の一例を示した説明図である。各ビームごとの受信信号をそれぞれ<受信信号1>、<受信信号2>とし、演算用プロセッサ41〜43に<受信信号1>、<受信信号2>が入力される入力周期が同一であり、この入力周期を1単位とする。
【0053】
ここでは、演算用プロセッサ41〜43において演算処理される処理周期が、ビームごとに異なり、<受信信号1>については1単位であり、<受信信号2>については4単位である場合について説明する。
【0054】
<受信信号1>及び<受信信号2>の処理周期の和が5単位であるので、3つの演算用プロセッサ41〜43では演算処理することができない。そこで、出力制御器6の検出結果に基づいて、縮退処理器14は、<受信信号2>を縮退処理して出力する。この縮退処理により<受信信号2>の処理周期は2単位となり、演算処理可能となる。
【0055】
このとき、入力制御器2は、<受信信号1>を演算用プロセッサ41に割り当て、<受信信号2>を演算用プロセッサ42及び43に割り当てて出力し、各受信信号は演算用プロセッサ41〜43によって順次に演算処理される。
【0056】
本実施の形態によれば、出力制御器6の検出結果に基づいて、受信信号が縮退処理されるので、演算ブロック8における受信信号の処理負荷がビームごとに異なる場合、及び、レーダモードによって処理負荷が変動する場合においても、演算用プロセッサ41〜43をより一層効果的に動作させることができ、信号処理のリアルタイム性を最大限に確保することができる。
【0057】
実施の形態4.
図8は、本発明の実施の形態4によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置400は、図4のレーダ信号処理装置200(実施の形態2)と比較すれば、受信信号について演算処理時間を短くする縮退処理を行う2以上の縮退処理器14を演算ブロック81,82ごとに備えている点で異なる。
【0058】
縮退処理器14は、入力伝送路スイッチ12から伝送路1c及び1d、もしくは、1e及び1fを介してビームごとに入力される受信信号に対して、演算用プロセッサ41〜43における演算処理時間を短縮する縮退処理を必要に応じて行っている。この縮退処理は、受信信号データを時系列的に区分し、1区分おきに信号データを削除することにより行われ、出力制御器6の検出結果に基づいてビームごとに行われる。処理後の受信信号は、ビームごとに演算ブロック内の入力制御器2へ出力される。
【0059】
図9は、図8のレーダ信号処理装置における信号処理の動作の一例を示した説明図である。各ビームごとの受信信号をそれぞれ<受信信号1>、<受信信号2>とし、演算ブロック81,82に<受信信号1>、<受信信号2>が入力される入力周期が同一であり、この入力周期を1単位とする。
【0060】
ここでは、演算ブロック81,82において演算処理される処理周期が、ビームごとに異なり、<受信信号1>については2単位であり、<受信信号2>については8単位である場合について説明する。
【0061】
<受信信号1>及び<受信信号2>の処理周期の和が10単位であるので、6つの演算用プロセッサ41〜43では演算処理することができない。そこで、出力制御器6の検出結果に基づいて、入力伝送路スイッチ12は、<受信信号2>の一部を、割り当て可能な演算用プロセッサ43を有する演算ブロック81に割り振り、各演算ブロック81,82の縮退処理器14は、それぞれ<受信信号2>を縮退処理して出力する。この縮退処理により<受信信号2>の処理周期は4単位となり、演算処理可能となる。
【0062】
従って、<周期4>で入力される<受信信号2>は入力伝送路スイッチ12によって演算ブロック81に割り振られ、演算用プロセッサ43にて演算処理される。
【0063】
本実施の形態によれば、出力制御器6の検出結果に基づいて、受信信号が縮退処理されるので、演算ブロック81,82における受信信号の処理負荷がビームごとに異なる場合、及び、レーダモードによって処理負荷が変動する場合においても、各演算ブロック81,82の演算用プロセッサ41〜43をより一層効果的に動作させることができ、信号処理のリアルタイム性を最大限に確保することができる。
【0064】
実施の形態5.
図10は、本発明の実施の形態5によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置500は、図1のレーダ信号処理装置100(実施の形態1)と比較すれば、演算用プロセッサ41〜43が識別用ID付与部9に代えて終了信号生成部15を備え、出力制御器6がID識別部10に代えてプロセッサ識別部16を備えている点で異なる。
【0065】
終了信号生成部15は、演算用プロセッサ41〜43における演算処理の終了データとして終了信号を生成し、演算用プロセッサ41〜43による演算結果の出力に伴って、伝送路17を介して出力制御器6へ出力する。
【0066】
プロセッサ識別部16は、終了信号に基づいて各演算用プロセッサ41〜434の演算処理の終了を検出する。検出結果は入力制御器2及び出力伝送路選択部1へ出力される。
【0067】
本実施の形態によっても、装置のコンパクト化を図ることができるとともに、演算用プロセッサ41〜43を効果的に動作させることができる。
【0068】
実施の形態6.
図11は、本発明の実施の形態6によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置600は、図4のレーダ信号処理装置200(実施の形態2)と比較すれば、各演算ブロック81,82の演算用プロセッサ41〜43が識別用ID付与部9に代えて終了信号生成部15を備え、出力制御器6がID識別部10に代えてプロセッサ識別部16を備えている点で異なる。
【0069】
終了信号生成部15は、演算用プロセッサ41〜43における演算処理の終了データとして終了信号を生成し、演算用プロセッサ41〜43による演算結果の出力に伴って、伝送路17を介して出力制御器6へ出力する。
【0070】
プロセッサ識別部16は、終了信号に基づいて各演算用プロセッサ41〜434の演算処理の終了を検出する。検出結果は、入力伝送路スイッチ12、入力制御器2、出力伝送路選択部1及び出力伝送路スイッチ13へ出力される。
【0071】
本実施の形態によっても、装置のコンパクト化を図ることができるとともに、各演算ブロック81,82の演算用プロセッサ41〜43を効果的に動作させることができる。
【0072】
実施の形態7.
図12は、本発明の実施の形態7によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置700は、図6のレーダ信号処理装置300(実施の形態3)と比較すれば、演算用プロセッサ41〜43が識別用ID付与部9に代えて終了信号生成部15を備え、出力制御器6がID識別部10に代えてプロセッサ識別部16を備えている点で異なる。
【0073】
終了信号生成部15は、演算用プロセッサ41〜43における演算処理の終了データとして終了信号を生成し、演算用プロセッサ41〜43による演算結果の出力に伴って、伝送路17を介して出力制御器6へ出力する。
【0074】
プロセッサ識別部16は、終了信号に基づいて各演算用プロセッサ41〜434の演算処理の終了を検出する。検出結果は、縮退処理器14、入力制御器2及び出力伝送路選択部11へ出力される。
【0075】
本実施の形態によっても、装置のコンパクト化を図ることができるとともに、各演算用プロセッサ41〜43を効果的に動作させることができる。
【0076】
実施の形態8.
図13は、本発明の実施の形態8によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置800は、図8のレーダ信号処理装置400(実施の形態4)と比較すれば、各演算ブロック81,82の演算用プロセッサ41〜43が識別用ID付与部9に代えて終了信号生成部15を備え、出力制御器6がID識別部10に代えてプロセッサ識別部16を備えている点で異なる。
【0077】
終了信号生成部15は、演算用プロセッサ41〜43における演算処理の終了データとして終了信号を生成し、演算用プロセッサ41〜43による演算結果の出力に伴って、伝送路17を介して出力制御器6へ出力する。
【0078】
プロセッサ識別部16は、終了信号に基づいて各演算用プロセッサ41〜434の演算処理の終了を検出する。検出結果は、入力伝送路スイッチ12、入力制御器2、縮退処理器14、出力伝送路選択部1及び出力伝送路スイッチ13へ出力される。
【0079】
本実施の形態によっても、装置のコンパクト化を図ることができるとともに、各演算ブロック81,82の演算用プロセッサ41〜43を効果的に動作させることができる。
【0080】
実施の形態9.
図14は、本発明の実施の形態9によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置900は、図1のレーダ信号処理装置100(実施の形態1)と比較すれば、各演算用プロセッサ41〜43に対応して設けられた複数の入力ゲート回路18を備えている点で異なる。
【0081】
入力制御器2は、受信信号を増幅複製して各入力ゲート回路18へ出力する。出力制御器6は、検出結果に基づく制御信号を各入力ゲート回路18へ出力する。入力ゲート回路18は、入力用バス3a,3bを介してビームごとに入力される受信信号を演算用プロセッサ41〜43に入力する。この受信信号の入力は、出力制御器6からの制御信号に基づいて行われ、各演算用プロセッサ41〜43に対して受信信号が割り当てられる。
【0082】
本実施の形態によっても、装置のコンパクト化を図ることができるとともに、各演算用プロセッサ41〜43を効果的に動作させることができる。
【0083】
実施の形態10.
図15は、本発明の実施の形態10によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置1000は、図4のレーダ信号処理装置200(実施の形態2)と比較すれば、各演算ブロック81,82の演算用プロセッサ41〜43に対応して設けられた複数の入力ゲート回路18を備えている点で異なる。
【0084】
入力制御器2は、受信信号を増幅複製して演算ブロック内の各入力ゲート回路18へ出力する。出力制御器6は、検出結果に基づく制御信号を演算ブロック内の各入力ゲート回路18へ出力する。入力ゲート回路18は、入力用バス3a,3bを介してビームごとに入力される受信信号を演算用プロセッサ41〜43に入力する。この受信信号の入力は、演算ブロック内の出力制御器6からの制御信号に基づいて行われ、各演算用プロセッサ41〜43に対して受信信号が割り当てられる。
【0085】
本実施の形態によっても、装置のコンパクト化を図ることができるとともに、各演算ブロック81,82の演算用プロセッサ41〜43を効果的に動作させることができる。
【0086】
実施の形態11.
図16は、本発明の実施の形態11によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置1100は、図6のレーダ信号処理装置300(実施の形態3)と比較すれば、各演算用プロセッサ41〜43に対応して設けられた複数の入力ゲート回路18を備えている点で異なる。
【0087】
入力制御器2は、受信信号を増幅複製して各入力ゲート回路18へ出力する。出力制御器6は、検出結果に基づく制御信号を各入力ゲート回路18へ出力する。入力ゲート回路18は、入力用バス3a,3bを介してビームごとに入力される受信信号を演算用プロセッサ41〜43に入力する。この受信信号の入力は、出力制御器6からの制御信号に基づいて行われ、各演算用プロセッサ41〜43に対して受信信号が割り当てられる。
【0088】
本実施の形態によっても、装置のコンパクト化を図ることができるとともに、各演算用プロセッサ41〜43を効果的に動作させることができる。
【0089】
実施の形態12.
図17は、本発明の実施の形態12によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置1200は、図8のレーダ信号処理装置400(実施の形態4)と比較すれば、各演算ブロック81,82の演算用プロセッサ41〜43に対応して設けられた複数の入力ゲート回路18を備えている点で異なる。
【0090】
入力制御器2は、受信信号を増幅複製して演算ブロック内の各入力ゲート回路18へ出力する。出力制御器6は、検出結果に基づく制御信号を演算ブロック内の各入力ゲート回路18へ出力する。入力ゲート回路18は、入力用バス3a,3bを介してビームごとに入力される受信信号を演算用プロセッサ41〜43に入力する。この受信信号の入力は、演算ブロック内の出力制御器6からの制御信号に基づいて行われ、各演算用プロセッサ41〜43に対して受信信号が割り当てられる。
【0091】
本実施の形態によっても、装置のコンパクト化を図ることができるとともに、各演算ブロック81,82の演算用プロセッサ41〜43を効果的に動作させることができる。
【0092】
実施の形態13.
図18は、本発明の実施の形態13によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置1300は、図10のレーダ信号処理装置500(実施の形態5)と比較すれば、各演算用プロセッサ41〜43に対応して設けられた複数の入力ゲート回路18を備えている点で異なる。
【0093】
入力制御器2は、受信信号を増幅複製して各入力ゲート回路18へ出力する。出力制御器6は、検出結果に基づく制御信号を各入力ゲート回路18へ出力する。入力ゲート回路18は、入力用バス3a,3bを介してビームごとに入力される受信信号を演算用プロセッサ41〜43に入力する。この受信信号の入力は、出力制御器6からの制御信号に基づいて行われ、各演算用プロセッサ41〜43に対して受信信号が割り当てられる。
【0094】
本実施の形態によっても、装置のコンパクト化を図ることができるとともに、各演算用プロセッサ41〜43を効果的に動作させることができる。
【0095】
実施の形態14.
図19は、本発明の実施の形態14によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置1400は、図11のレーダ信号処理装置600(実施の形態6)と比較すれば、各演算ブロック81,82の演算用プロセッサ41〜43に対応して設けられた複数の入力ゲート回路18を備えている点で異なる。
【0096】
入力制御器2は、受信信号を増幅複製して演算ブロック内の各入力ゲート回路18へ出力する。出力制御器6は、検出結果に基づく制御信号を演算ブロック内の各入力ゲート回路18へ出力する。入力ゲート回路18は、入力用バス3a,3bを介してビームごとに入力される受信信号を演算用プロセッサ41〜43に入力する。この受信信号の入力は、演算ブロック内の出力制御器6からの制御信号に基づいて行われ、各演算用プロセッサ41〜43に対して受信信号が割り当てられる。
【0097】
本実施の形態によっても、装置のコンパクト化を図ることができるとともに、各演算ブロック81,82の演算用プロセッサ41〜43を効果的に動作させることができる。
【0098】
実施の形態15.
図20は、本発明の実施の形態15によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置1500は、図12のレーダ信号処理装置700(実施の形態7)と比較すれば、各演算用プロセッサ41〜43に対応して設けられた複数の入力ゲート回路18を備えている点で異なる。
【0099】
入力制御器2は、受信信号を増幅複製して各入力ゲート回路18へ出力する。出力制御器6は、検出結果に基づく制御信号を各入力ゲート回路18へ出力する。入力ゲート回路18は、入力用バス3a,3bを介してビームごとに入力される受信信号を演算用プロセッサ41〜43に入力する。この受信信号の入力は、出力制御器6からの制御信号に基づいて行われ、各演算用プロセッサ41〜43に対して受信信号が割り当てられる。
【0100】
本実施の形態によっても、装置のコンパクト化を図ることができるとともに、各演算用プロセッサ41〜43を効果的に動作させることができる。
【0101】
実施の形態16.
図21は、本発明の実施の形態16によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。本実施の形態のレーダ信号処理装置1600は、図13のレーダ信号処理装置800(実施の形態8)と比較すれば、各演算ブロック81,82の演算用プロセッサ41〜43に対応して設けられた複数の入力ゲート回路18を備えている点で異なる。
【0102】
入力制御器2は、受信信号を増幅複製して演算ブロック内の各入力ゲート回路18へ出力する。出力制御器6は、検出結果に基づく制御信号を演算ブロック内の各入力ゲート回路18へ出力する。入力ゲート回路18は、入力用バス3a,3bを介してビームごとに入力される受信信号を演算用プロセッサ41〜43に入力する。この受信信号の入力は、演算ブロック内の出力制御器6からの制御信号に基づいて行われ、各演算用プロセッサ41〜43に対して受信信号が割り当てられる。
【0103】
本実施の形態によっても、装置のコンパクト化を図ることができるとともに、各演算用プロセッサ41〜43を効果的に動作させることができる。
【0104】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によるレーダ信号処理装置及びレーダ信号処理方法によれば、装置をコンパクト化することができるとともに、信号処理のリアルタイム性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるレーダ信号処理装置の一構成例を示したブロック図である。
【図2】 図1のレーダ信号処理装置における受信信号の処理手順の一例を示したフローチャートである。
【図3】 図1のレーダ信号処理装置における信号処理の動作の一例を示した説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態2によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。
【図5】 図4のレーダ信号処理装置における信号処理の動作の一例を示した説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態3によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。
【図7】 図6のレーダ信号処理装置における信号処理の動作の一例を示した説明図である。
【図8】 本発明の実施の形態4によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。
【図9】 図8のレーダ信号処理装置における信号処理の動作の一例を示した説明図である。
【図10】 本発明の実施の形態5によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。
【図11】 本発明の実施の形態6によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。
【図12】 本発明の実施の形態7によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。
【図13】 本発明の実施の形態8によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。
【図14】 本発明の実施の形態9によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。
【図15】 本発明の実施の形態10によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。
【図16】 本発明の実施の形態11によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。
【図17】 本発明の実施の形態12によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。
【図18】 本発明の実施の形態13によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。
【図19】 本発明の実施の形態14によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。
【図20】 本発明の実施の形態15によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。
【図21】 本発明の実施の形態16によるレーダ信号処理装置の構成例を示したブロック図である。
【符号の説明】
1a,1b 入力伝送路、1c〜1f,7c〜7f,17 伝送路、
2 入力制御器、3a,3b 入力用バス、41〜43 演算用プロセッサ、
5a,5b 出力用バス、6 出力制御器、7a,7b 出力伝送路、
8,81,82 演算ブロック、9 識別用ID付与部、10 ID識別部、
11 出力伝送路選択部、12 入力伝送路スイッチ、
13 出力伝送路スイッチ、14 縮退処理器、15 終了信号生成部、
16 プロセッサ識別部、18 入力ゲート回路、
100,200,…,1600 レーダ信号処理装置

Claims (13)

  1. 受信信号の演算処理を行う複数のプロセッサと、プロセッサの演算処理時間よりも短い周期で受信信号が入力され、各受信信号をプロセッサに割り当てる入力制御器と、各プロセッサの演算結果が入力される出力制御器を備え、
    プロセッサが、演算結果の出力に伴って演算処理の終了データを出力制御器に出力し、
    出力制御器が終了データに基づいて各プロセッサの演算処理の終了を検出し、
    入力制御器は、出力制御器の検出結果に基づいて受信信号をプロセッサに割り当てることを特徴とするレーダ信号処理装置。
  2. 受信信号の演算処理を行う複数のプロセッサと、各プロセッサに対応して設けられ、受信信号をプロセッサに入力する複数のゲート回路と、プロセッサの演算処理時間よりも短い周期で受信信号が入力され、受信信号を各ゲート回路に出力する入力制御器と、各プロセッサの演算結果が入力される出力制御器を備え、
    プロセッサが、演算結果の出力に伴って演算処理の終了データを出力制御器に出力し、
    出力制御器が、終了データに基づいて各プロセッサの演算処理の終了を検出し、各ゲート回路に検出結果に基づく制御信号の出力を行い、
    ゲート回路は、制御信号に基づいて受信信号をプロセッサに入力することを特徴とするレーダ信号処理装置。
  3. 上記出力制御器が、各プロセッサとバスを介して接続され、上記プロセッサが、バスを介して演算結果とともにプロセッサの識別データを出力することを特徴とする請求項1または2に記載のレーダ信号処理装置。
  4. 受信信号に対して演算処理時間を短くする縮退処理を行う縮退処理器を備え、
    縮退処理器が、上記出力制御器の検出結果に基づいて、受信信号を縮退処理して入力制御器に出力することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のレーダ信号処理装置。
  5. 受信信号の演算処理を行う2以上の演算ブロックと、演算ブロックの演算処理時間よりも短い周期で受信信号が入力され、各受信信号を演算ブロックに割り当てる入力スイッチと、各演算ブロックの演算結果が入力される出力スイッチを備え、
    演算ブロックは、受信信号の演算処理を行う複数のプロセッサと、プロセッサの演算処理時間よりも短い周期で入力スイッチから受信信号が入力され、各受信信号をプロセッサに割り当てる入力制御器と、各プロセッサの演算結果が入力される出力制御器からなり、
    プロセッサが、演算結果の出力に伴って演算処理の終了データを出力制御器に出力し、
    出力制御器は、各プロセッサの演算結果を出力スイッチに出力するとともに、終了データに基づいて各プロセッサの演算処理の終了を検出し、
    入力制御器は、出力制御器の検出結果に基づいて受信信号をプロセッサに割り当て、
    入力スイッチは、各演算ブロックの出力制御器の検出結果に基づいて受信信号を演算ブロックに割り当てることを特徴とするレーダ信号処理装置。
  6. 受信信号の演算処理を行う2以上の演算ブロックと、演算ブロックの演算処理時間よりも短い周期で受信信号が入力され、各受信信号を演算ブロックに割り当てる入力スイッチと、各演算ブロックの演算結果が入力される出力スイッチを備え、
    演算ブロックは、受信信号の演算処理を行う複数のプロセッサと、各プロセッサに対応して設けられ、受信信号をプロセッサに入力する複数のゲート回路と、プロセッサの演算処理時間よりも短い周期で入力スイッチから受信信号が入力され、受信信号を各ゲート回路に出力する入力制御器と、各プロセッサの演算結果が入力される出力制御器からなり、
    プロセッサが、演算結果の出力に伴って演算処理の終了データを出力制御器に出力し、
    出力制御器は、各プロセッサの演算結果を出力スイッチに出力するとともに、終了データに基づいて各プロセッサの演算処理の終了を検出し、各ゲート回路に検出結果に基づく制御信号の出力を行い、
    ゲート回路は、制御信号に基づいて受信信号をプロセッサに入力し、
    入力スイッチは、各演算ブロックの出力制御器の検出結果に基づいて受信信号を演算ブロックに割り当てることを特徴とするレーダ信号処理装置。
  7. 上記出力制御器が、演算ブロック内の各プロセッサとバスを介して接続され、
    上記プロセッサが、バスを介して演算結果とともにプロセッサの識別データを出力することを特徴とする請求項5または6に記載のレーダ信号処理装置。
  8. 受信信号に対して演算処理時間を短くする縮退処理を行う2以上の縮退処理器を備え、
    縮退処理器は、上記演算ブロックごとに設けられ、上記出力制御器の検出結果に基づいて、入力スイッチからの受信信号を縮退処理して入力制御器に出力することを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載のレーダ信号処理装置。
  9. 受信信号の演算処理を複数のプロセッサにより行う演算処理ステップと、プロセッサの演算処理時間よりも短い周期で入力された受信信号をプロセッサに割り当てる入力制御ステップと、各プロセッサの演算結果を出力する出力制御ステップからなり、
    演算処理ステップにおいて、演算結果の出力に伴って演算処理の終了データの出力を行い、
    出力制御ステップにおいて、終了データに基づいて各プロセッサの演算処理の終了の検出を行い、
    入力制御ステップにおいて、出力制御ステップにおける検出結果に基づいて受信信号をプロセッサに割り当てることを特徴とするレーダ信号処理方法。
  10. 上記入力制御ステップにおいて、各プロセッサに対応して設けられた複数のゲート回路を介して受信信号をプロセッサに割り当てることを特徴とする請求項9に記載のレーダ信号処理方法。
  11. 上記演算処理ステップにおいて、バスを介して演算結果とともにプロセッサの識別データを出力することを特徴とする請求項9または10に記載のレーダ信号処理方法。
  12. 受信信号の演算処理を2以上の演算ブロックにより行う第1の演算処理ステップと、演算ブロックの演算処理時間よりも短い周期で入力された受信信号を演算ブロックに割り当てる入力切替ステップと、各演算ブロックの演算結果を出力する出力切替ステップにより構成され、
    第1の演算処理ステップは、受信信号の演算処理を複数のプロセッサにより行う第2の演算処理ステップと、プロセッサの演算処理時間よりも短い周期で入力された受信信号をプロセッサに割り当てる入力制御ステップと、各プロセッサの演算結果を出力する出力制御ステップからなり、
    第2の演算処理ステップにおいて、演算結果の出力に伴って演算処理の終了データの出力を行い、
    出力制御ステップにおいて、終了データに基づいて各プロセッサの演算処理の終了の検出を行い、
    入力制御ステップにおいて、出力制御ステップにおける検出結果に基づいて受信信号をプロセッサに割り当て、
    入力切替ステップにおいて、出力制御ステップにおける検出結果に基づいて受信信号を演算ブロックに割り当てることを特徴とするレーダ信号処理方法。
  13. 上記第2の演算処理ステップにおいて、バスを介して演算結果とともにプロセッサの識別データを出力することを特徴とする請求項12に記載のレーダ信号処理方法。
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