JP3712521B2 - ファクシミリ装置の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、1ページ分の読取画像に含まれる黒画素数を検出し、その検出した黒画素数を所定の閾値と比較し、その比較結果に基づいて、原稿裏読みを検出するファクシミリ装置の制御方法、および、1ページ分の読取画像に含まれる黒画素数の割合をあらわす黒画素率を検出し、その検出した黒画素率を所定の閾値と比較し、その比較結果に基づいて、原稿裏読みを検出するファクシミリ装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、1ページ分の読取画像に含まれる黒画素数または黒画素率を検出し、その検出した黒画素数または黒画素率を所定の閾値と比較し、その比較結果に基づいて、原稿裏読みを検出するファクシミリ装置が実用されている。
【0003】
このようなファクシミリ装置としては、例えば、特開平4−246965号公報、特開平4−68757号公報、特開平3−256443号公報、実公昭61−22372号公報、および、特開平4−163561号公報にそれぞれ開示されているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来装置には、次のような不都合を生じていた。
【0005】
すなわち、裏読み判定を1つの閾値を適用して行っているので、読取原稿の種類によっては、黒画素数または黒画素率が極端に小さい場合があり、このような読取原稿を裏読み判定すると誤判定するおそれがある。また、薄手の原稿では、裏読みしているのにも関わらず、表側の記録内容が黒画素として読み取られる場合があり、かかる場合には、裏読みしているにも関わらず有効な原稿画像として処理されるという不具合を生じる。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、裏読み判定を適切に行えるようにしたファクシミリ装置の制御方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、1ページ分の読取画像に含まれる黒画素の割合をあらわす黒画素率を検出し、その検出した黒画素率を所定の閾値と比較し、その比較結果に基づいて、原稿裏読みを検出するファクシミリ装置の制御方法において、複数の上記閾値を記憶した閾値記憶手段と、上記閾値記憶手段に記憶した複数の閾値のうち、いずれか1つを選択する閾値選択手段を備え、前記原稿画像の読取と平行して、1ページ分の読取画像の黒画素率を検出し、その検出した黒画素率を前記閾値選択手段により選択された閾値と比較し、検出した黒画素率が上記閾値よりも小さい場合には、裏読み検出した旨を表示するとともに、実際に裏読みであったか否かを操作入力させ、それにより、裏読みが確認操作されたときには、裏読みページ数カウンタを1つ歩進させる一方、裏読みでないことが確認操作されたときには、裏読みページ数カウンタを歩進させないとともに、当該原稿を通常原稿として取り扱い、さらに、前記閾値選択手段が選択する閾値を1段階甘い閾値に再設定し、前記裏読みページ数カウンタの計数値が1以上の場合には、裏読み検出した旨を警告表示するとともに、前記裏読みページ数カウンタの計数値を表示するようにしたものである。
【0013】
また、前記閾値選択手段を操作する閾値選択操作手段をさらに備えたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0032】
図1は、本発明の一実施例にかかるグループ3ファクシミリ装置を示している。
【0033】
同図において、システム制御部1は、このファクシミリ装置の各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送制御手順処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このグループ3ファクシミリ装置に固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するためのものである。
【0034】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、また、主走査線毎に黒画素数を計数し、その計数値を所定ライン数毎に出力する機能も備えている。所定ライン数毎に黒画素数をプロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このファクシミリ装置を操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0035】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0036】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0037】
網制御装置11は、このファクシミリ装置を公衆電話回線網に接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0038】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、および、網制御装置11は、内部バス12に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス12を介して行われている。
【0039】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0040】
図2は、スキャナ5の構成の一例を示している。
【0041】
同図において、読取ヘッド5aは、所定ライン数(1以上の任意の値)単位に原稿画像を読み取るものであり、その出力信号SAは、ライン単位にかつライン順序に画信号処理部5bに加えられている。画信号処理部5bは、入力信号SAに対して、所定のアナログが信号処理および二値化処理等の種々の画信号処理を適用するものであり、その出力結果であるデジタル画信号SDを、ライン単位にかつライン順序に、出力回路5cおよび黒画素計数部5dに出力する。
【0042】
出力回路5cは、入力されるデジタル画信号SDを所定の出力データフォーマットで出力するものであり、その出力信号は、二値画像信号BWとして、次段装置に出力されている。
【0043】
黒画素計数部5dは、入力される所定ライン数分のデジタル画信号SDの黒画素(例えば、二値化データの「1」など)を計数するものであり、その計数値は、黒画素計数値Bdとして、次段装置に出力されている。
【0044】
図3は、操作表示部7において、本発明にかかる要部を示している。
【0045】
同図において、スタートキー7aは、このグループ3ファクシミリ装置の送受信動作などの開始を指令入力するためのものであり、ストップキー7bは、このグループ3ファクシミリ装置の動作の停止などを指令入力するためのものであり、テンキー7cは、電話番号などの数字(数値)情報を入力するためのものであり、クリアキー7dは、主としてテンキー7cより入力した数字を消去するためのものである。
【0046】
液晶表示器7lは、このグループ3ファクシミリ装置からオペレータへの種々のメッセージを表示するためのものであり、YESキー7eは、液晶表示器6lに表示されたガイダンスメッセージに対する肯定的な回答を入力するためなどに用いられるものであり、NOキー7fは、液晶表示器7lに表示されたガイダンスメッセージに対する否定的な回答を入力するためなどに用いられるものであり、カーソルキー7gは、液晶表示器7lに表示された選択項目を選択するためなどに用いられるものである。
【0047】
ファンクションキー7hは、閾値情報の設定(後述)やワンタッチダイアル機能へのデータ登録など、このグループ3ファクシミリ装置の種々の機能を指定するためのものである。
【0048】
さて、本実施例では、読取原稿に含まれる黒画素数を計数し、その計数値を所定の閾値と比較し、その比較結果に基づいて、原稿読取が裏読みであったか否かを判定するが、そのために用いる閾値は、図4に示すように、パラメータメモリ3に保存される所定のスイッチ情報SWにより規定される。
【0049】
このスイッチ情報SWのうち、ビット0,1,2の3桁が裏読み検出機能の設定とその閾値の設定に用いられ、そのビット0は、裏読み検出機能の有無の設定値をあらわし(データ「0」が「裏読み検出機能なし」、データ「1」が「裏読み検出機能あり」)、ビット1,2が閾値として用いられる黒画素率の値を規定するために用いられる。ここで、データ「00」は、黒画素率が「0.1%」をあらわし、データ「01」は、黒画素率が「0.3%」をあらわし、データ「10」は、黒画素率が「0.5%」をあらわし、データ「11」は、黒画素率が「0.7%」をあらわす。
【0050】
そして、このスイッチ情報SWの設定は、操作表示部7を操作することで行われる。例えば、操作表示部7の液晶表示器7lの初期画面が図5(a)の場合、この状態で、所定の保守パスワードを操作入力すると、同図(b)のような保守作業画面に切り替わり、この画面で、テンキー7cを「01」に操作すると、同図(c)のようなスイッチ情報SWの設定画面に切り替わる。
【0051】
そして、所望するスイッチ情報SWの任意のスイッチ番号をカーソルキー7gを操作することで表示させ、さらに、任意のケタの値を、テンキー7cの「0」〜「7」を用いて反転させることで、所望の値を設定する。ここで、テンキー7cの「0」〜「7」は、それぞれビット「0」〜「7」の桁に相当しており、例えば、元の値が「10000010」である場合、これを「00000101」に変更する場合には、ビット0に対応するキー「0」を奇数回オン操作して、値を「0」から「1」へ変更し、ビット1に対応するキー「1」を奇数回オン操作して、値を「1」から「0」へ変更し、ビット2に対応するキー「2」を奇数回オン操作して、値を「0」からから「1」へ変更し、ビット7に対応するキー「7」を奇数回オン操作して、値を「1」から「0」へ変更する。なお、この場合、下位の3桁の設定値のみが有効に用いられる。
【0052】
このようにして、裏読み検出機能のオン/オフと、裏読み閾値の値を選択できるようにしているので、ユーザが使用する原稿に応じた適切な裏読み閾値を設定することができ、裏読み検出の誤判定を抑制することができる。
【0053】
ところで、このようにして、グループ3ファクシミリ装置の保守機能により、裏読み検出機能のオン/オフと、閾値の値の設定を行う場合には、グループ3ファクシミリ装置のユーザが任意にそれらの設定を行うことができない。
【0054】
ユーザが裏読み検出機能のオン/オフと、閾値の値の設定を任意に行えるようにするためには、例えば、ファンクションキー7hを操作して切換えられるファンクションモードにおいて、それらの設定を行えるようにするとよい。
【0055】
その場合には、例えば、ファンクションキー7hを1回オン操作すると、液晶表示器7lの表示が図6(a)に示すように、ファンクション番号の選択画面に切り換わり、その状態でテンキー7cを操作して「62」を入力すると、同図(b)のような機能選択の画面に切り換わる。
【0056】
その状態で、カーソルキー7gを上下に操作することで、任意の機能選択画面を呼び出すことができ、それにより、同図(c)のような裏読み検出選択の設定画面と、同図(d)のような裏読み閾値選択の設定画面をそれぞれ呼び出すことができる。なお、同図(e)は、裏読み閾値の設定画面の次に選択される「迷惑FAX防止選択」画面(本発明と直接関係しないので説明は省略する。)である。
【0057】
さらに、おのおのの設定画面では、カーソルキー7gを左右に操作することで、裏読み検出機能のオン/オフの設定と、閾値の値を設定することができる。なお、この場合、選択項目が反転表示されて、選択項目をユーザが確認できるようになっている。また、その設定値は、上述したようなスイッチ情報SWに保存される。
【0058】
図7は、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理の一例を示している。
【0059】
まず、読取開始前の初期化処理として、裏読みページ数を記憶する裏読みページカウンタCPの値を「0」に初期設定し(処理101)、次いで、ページ読取開始前の初期化処理として、読取回数を記憶するラインカウンタLnの値と、黒画素数カウンタCBの値をそれぞれ「0」に初期設定する(処理102)。
【0060】
そして、読取ヘッド5aの1回の読取動作が行われると(処理103)、ラインカウンタLnの値を1つ増やし(処理104)、そのときに裏読み検出機能がオンに設定されているかどうかを上述したスイッチ情報SWの値に基づいて判断する(判断105)。
【0061】
判断105の結果がYESになるときには、黒画素カウンタCBの値に、スキャナ5の黒画素計数部5dより出力される黒画素計数値Bdの値を加え(処理106)、1ページ分の読取動作が終了したかどうかを調べる(判断107)。
【0062】
判断107の結果がNOになるときには、処理103へ進み、次の読取動作について、同様の処理を実行する。なお、裏読み検出機能がオフされている場合で、判断105の結果がNOになるときには、処理106をスキップして、判断107へ移行する。
【0063】
また、判断107の結果がYESになるときには、そのときに裏読み検出機能がオンに設定されているかどうかを調べ(判断108)、判断108の結果がYESになるときには、そのときに読み取った原稿の総画素数Pm(=Ln×m×(1ラインあたりの画素数))を算出し(処理109)、さらに、その総画素数Pmにスイッチ情報SWに設定されている閾値の黒画素率を乗じて、閾値Sを算出する(処理110)。
【0064】
ここで、黒画素カウンタCBの値が、閾値Sの値以上になっているかどうかを調べ(判断111)、判断111の結果がNOになるときには、そのときの読取ページが裏読みされたページであると判断し、裏読みページカウンタCPの値を1つ増やし(処理112)、例えば、「読み取った原稿は裏読みと思われます。」などという「裏読み判定」メッセージを操作表示部7の液晶表示器7lに一定時間表示する(処理113)。
【0065】
次いで、次の読取ページがあるかどうかを調べ(判断114)、判断114の結果がYESになるときには、処理102に戻り、次の原稿の読み取り動作を実行する。また、判断114の結果がNOになるときには、読取動作が終了したので、この動作を終了する。
【0066】
また、裏読み判定機能がオフされている場合で、判断108の結果がNOになる場合、または、裏読みと判定されなかった場合で、判断111の結果がYESになるときには、判断114へ移行して、次のページがあるかどうかを調べ、それ以降の処理を実行する。
【0067】
このようにして、本実施例では、裏読みページを検出すると、そのページ数を計数するので、原稿読取動作を終了した時点で、ユーザに対して、裏読みとして検出されたページ数を適切に表示することができ、それにより、ユーザは、読取動作を終了した原稿を再度検査して、必要に応じ、原稿の際読取などを行うことができる。
【0068】
図8は、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理の他の例を示している。
【0069】
まず、読取開始前の初期化処理として、裏読みページ数を記憶する裏読みページカウンタCPの値を「0」に初期設定し(処理201)、次いで、ページ読取開始前の初期化処理として、読取回数を記憶するラインカウンタLnの値と、黒画素数カウンタCBの値をそれぞれ「0」に初期設定する(処理202)。
【0070】
そして、読取ヘッド5aの1回の読取動作が行われると(処理203)、ラインカウンタLnの値を1つ増やし(処理204)、そのときに裏読み検出機能がオンに設定されているかどうかを上述したスイッチ情報SWの値に基づいて判断する(判断205)。
【0071】
判断205の結果がYESになるときには、黒画素カウンタCBの値に、スキャナ5の黒画素計数部5dより出力される黒画素計数値Bdの値を加え(処理206)、1ページ分の読取動作が終了したかどうかを調べる(判断207)。
【0072】
判断207の結果がNOになるときには、処理203へ進み、次の読取動作について、同様の処理を実行する。なお、裏読み検出機能がオフされている場合で、判断205の結果がNOになるときには、処理206をスキップして、判断207へ移行する。
【0073】
また、判断207の結果がYESになるときには、そのときに裏読み検出機能がオンに設定されているかどうかを調べ(判断208)、判断208の結果がYESになるときには、そのときに読み取った原稿の総画素数Pm(=Ln×m×(1ラインあたりの画素数))を算出し(処理209)、さらに、その総画素数Pmにスイッチ情報SWに設定されている閾値の黒画素率を乗じて、閾値Sを算出する(処理210)。
【0074】
ここで、黒画素カウンタCBの値が、閾値Sの値以上になっているかどうかを調べ(判断211)、判断211の結果がNOになるときには、そのときの読取ページが裏読みされたページであると判断し、例えば、「読み取った原稿は裏読みと思われます。」などという「裏読み判定」メッセージを操作表示部7の液晶表示器7lに一定時間表示した後に(処理212)、このときの読取動作を強制終了させる(エラー終了)。
【0075】
また、裏読み判定機能がオフされている場合で、判断208の結果がNOになる場合、または、裏読みと判定されなかった場合で、判断211の結果がYESになるときには、次の読取ページがあるかどうかを調べ(判断213)、判断213の結果がYESになるときには、処理202に戻り、次の原稿の読み取り動作を実行する。また、判断213の結果がNOになるときには、読取動作が終了したので、この動作を終了する。
【0076】
このようにして、本実施例では、裏読みとして検出されたページが1ページ以上ある場合には、その時点で原稿読取動作を強制終了するので、ユーザに対し、強くその旨をアピールすることができる。
【0077】
図9および図10は、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例を示している。
【0078】
まず、読取開始前の初期化処理として、裏読みページ数を記憶する裏読みページカウンタCPの値を「0」に初期設定し(処理301)、次いで、ページ読取開始前の初期化処理として、読取回数を記憶するラインカウンタLnの値と、黒画素数カウンタCBの値をそれぞれ「0」に初期設定する(処理302)。
【0079】
そして、読取ヘッド5aの1回の読取動作が行われると(処理303)、ラインカウンタLnの値を1つ増やし(処理304)、そのときに裏読み検出機能がオンに設定されているかどうかを上述したスイッチ情報SWの値に基づいて判断する(判断305)。
【0080】
判断305の結果がYESになるときには、黒画素カウンタCBの値に、スキャナ5の黒画素計数部5dより出力される黒画素計数値Bdの値を加え(処理306)、1ページ分の読取動作が終了したかどうかを調べる(判断307)。
【0081】
判断307の結果がNOになるときには、処理303へ進み、次の読取動作について、同様の処理を実行する。なお、裏読み検出機能がオフされている場合で、判断305の結果がNOになるときには、処理306をスキップして、判断307へ移行する。
【0082】
また、判断307の結果がYESになるときには、そのときに裏読み検出機能がオンに設定されているかどうかを調べ(判断308)、判断308の結果がYESになるときには、そのときに読み取った原稿の総画素数Pm(=Ln×m×(1ラインあたりの画素数))を算出し(処理309)、さらに、その総画素数Pmにスイッチ情報SWに設定されている閾値の黒画素率を乗じて、閾値Sを算出する(処理310)。
【0083】
ここで、黒画素カウンタCBの値が、閾値Sの値以上になっているかどうかを調べ(判断311)、判断311の結果がNOになるときには、そのときの読取ページが裏読みされたページであると判断し、表示タイマをセット(起動)して(処理312)図6(f)に示すような「確認表示」ガイダンスメッセージを表示し(処理313)、ユーザがNOキー7fを操作するか、YESキー7eを操作するか、あるいは、表示タイマがタイムアウトするかを監視する(判断314,315,316のNOループ)。
【0084】
ユーザが裏読みを確認してYESキー7eをオンした場合で、判断315の結果がYESになるとき、または、表示タイマがタイムアウトした場合で、判断316の結果がYESになるときには、裏読みページカウンタCPの値を1つ増やし(処理317)、「確認表示」ガイダンスメッセージの表示を終了する(処理318)。
【0085】
次いで、次の読取ページがあるかどうかを調べ(判断319)、判断319の結果がYESになるときには、処理302に戻り、次の原稿の読み取り動作を実行する。また、判断319の結果がNOになるときには、読取動作が終了したので、この動作を終了する。
【0086】
また、「確認表示」ガイダンスメッセージに対して、ユーザがNOキー7fをオンした場合で、判断314の結果がYESになるときには、処理318へ移行し、「確認表示」ガイダンスメッセージの表示を終了して、それ以降の処理を実行する。
【0087】
また、裏読み判定機能がオフされている場合で、判断308の結果がNOになる場合、または、裏読みと判定されなかった場合で、判断311の結果がYESになるときには、判断319へ移行して、次のページがあるかどうかを調べ、それ以降の処理を実行する。
【0088】
このようにして、本実施例では、裏読みページを検出すると、そのページ数を計数するので、原稿読取動作を終了した時点で、ユーザに対して、裏読みとして検出されたページ数を適切に表示することができ、それにより、ユーザは、読取動作を終了した原稿を再度検査して、必要に応じ、原稿の際読取などを行うことができる。
【0089】
また、裏読みとして検出されたページについては、ユーザに対し上述した「確認表示」ガイダンスメッセージを表示することで、その裏読みとして検出されたページが本当に裏読みであったかどうかを確認入力させるようにしているので、裏読み誤検出した場合でも適切に対処することができる。
【0090】
図11および図12は、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例を示している。
【0091】
まず、読取開始前の初期化処理として、裏読みページ数を記憶する裏読みページカウンタCPの値を「0」に初期設定し(処理401)、次いで、ページ読取開始前の初期化処理として、読取回数を記憶するラインカウンタLnの値と、黒画素数カウンタCBの値をそれぞれ「0」に初期設定する(処理402)。
【0092】
そして、読取ヘッド5aの1回の読取動作が行われると(処理403)、ラインカウンタLnの値を1つ増やし(処理404)、そのときに裏読み検出機能がオンに設定されているかどうかを上述したスイッチ情報SWの値に基づいて判断する(判断405)。
【0093】
判断405の結果がYESになるときには、黒画素カウンタCBの値に、スキャナ5の黒画素計数部5dより出力される黒画素計数値Bdの値を加え(処理406)、1ページ分の読取動作が終了したかどうかを調べる(判断407)。
【0094】
判断407の結果がNOになるときには、処理403へ進み、次の読取動作について、同様の処理を実行する。なお、裏読み検出機能がオフされている場合で、判断405の結果がNOになるときには、処理406をスキップして、判断407へ移行する。
【0095】
また、判断407の結果がYESになるときには、そのときに裏読み検出機能がオンに設定されているかどうかを調べ(判断408)、判断408の結果がYESになるときには、そのときに読み取った原稿の総画素数Pm(=Ln×m×(1ラインあたりの画素数))を算出し(処理409)、さらに、その総画素数Pmにスイッチ情報SWに設定されている閾値の黒画素率を乗じて、閾値Sを算出する(処理410)。
【0096】
ここで、黒画素カウンタCBの値が、閾値Sの値以上になっているかどうかを調べ(判断411)、判断411の結果がNOになるときには、そのときの読取ページが裏読みされたページであると判断し、表示タイマをセット(起動)して(処理412)図6(f)に示すような「確認表示」ガイダンスメッセージを表示し(処理413)、ユーザがNOキー7fを操作するか、YESキー7eを操作するか、あるいは、表示タイマがタイムアウトするかを監視する(判断414,415,416のNOループ)。
【0097】
ユーザが裏読みを確認してYESキー7eをオンした場合で、判断415の結果がYESになるとき、または、表示タイマがタイムアウトした場合で、判断416の結果がYESになるときには、「確認表示」ガイダンスメッセージの表示を終了し(処理417)、このときの読取動作を強制終了させる(エラー終了)。
【0098】
また、「確認表示」ガイダンスメッセージに対して、ユーザがNOキー7fをオンした場合で、判断414の結果がYESになるときには、処理418へ移行し、「確認表示」ガイダンスメッセージの表示を終了し、次いで、次の読取ページがあるかどうかを調べ(判断419)、判断419の結果がYESになるときには、処理402に戻り、次の原稿の読み取り動作を実行する。また、判断419の結果がNOになるときには、読取動作が終了したので、この動作を終了する。
【0099】
また、裏読み判定機能がオフされている場合で、判断408の結果がNOになる場合、または、裏読みと判定されなかった場合で、判断411の結果がYESになるときには、判断319へ移行して、次のページがあるかどうかを調べ、それ以降の処理を実行する。
【0100】
このようにして、本実施例では、裏読みページを検出すると、そのページ数を計数するので、原稿読取動作を終了した時点で、ユーザに対して、裏読みとして検出されたページ数を適切に表示することができ、それにより、ユーザは、読取動作を終了した原稿を再度検査して、必要に応じ、原稿の際読取などを行うことができる。
【0101】
また、裏読みとして検出されたページについては、ユーザに対し上述した「確認表示」ガイダンスメッセージを表示することで、その裏読みとして検出されたページが本当に裏読みであったかどうかを確認入力させるようにしているので、裏読み誤検出した場合でも適切に対処することができる。
【0102】
また、裏読みとして検出されたページが1ページ以上ある場合には、その時点で原稿読取動作を強制終了するので、ユーザに対し、強くその旨をアピールすることができる。
【0103】
図13および図14は、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例を示している。
【0104】
まず、読取開始前の初期化処理として、裏読みページ数を記憶する裏読みページカウンタCPの値を「0」に初期設定し(処理501)、次いで、ページ読取開始前の初期化処理として、読取回数を記憶するラインカウンタLnの値と、黒画素数カウンタCBの値をそれぞれ「0」に初期設定する(処理502)。
【0105】
そして、読取ヘッド5aの1回の読取動作が行われると(処理503)、ラインカウンタLnの値を1つ増やし(処理504)、そのときに裏読み検出機能がオンに設定されているかどうかを上述したスイッチ情報SWの値に基づいて判断する(判断505)。
【0106】
判断505の結果がYESになるときには、黒画素カウンタCBの値に、スキャナ5の黒画素計数部5dより出力される黒画素計数値Bdの値を加え(処理506)、1ページ分の読取動作が終了したかどうかを調べる(判断507)。
【0107】
判断507の結果がNOになるときには、処理503へ進み、次の読取動作について、同様の処理を実行する。なお、裏読み検出機能がオフされている場合で、判断505の結果がNOになるときには、処理506をスキップして、判断507へ移行する。
【0108】
また、判断507の結果がYESになるときには、そのときに裏読み検出機能がオンに設定されているかどうかを調べ(判断508)、判断508の結果がYESになるときには、そのときに読み取った原稿の総画素数Pm(=Ln×m×(1ラインあたりの画素数))を算出し(処理509)、さらに、その総画素数Pmにスイッチ情報SWに設定されている閾値の黒画素率を乗じて、閾値Sを算出する(処理510)。
【0109】
ここで、黒画素カウンタCBの値が、閾値Sの値以上になっているかどうかを調べ(判断511)、判断511の結果がNOになるときには、そのときの読取ページが裏読みされたページであると判断し、表示タイマをセット(起動)して(処理512)図6(f)に示すような「確認表示」ガイダンスメッセージを表示し(処理513)、ユーザがNOキー7fを操作するか、YESキー7eを操作するか、あるいは、表示タイマがタイムアウトするかを監視する(判断514,515,516のNOループ)。
【0110】
ユーザが裏読みを確認してYESキー7eをオンした場合で、判断515の結果がYESになるとき、または、表示タイマがタイムアウトした場合で、判断516の結果がYESになるときには、裏読みページカウンタCPの値を1つ増やし(処理517)、「確認表示」ガイダンスメッセージの表示を終了する(処理518)。
【0111】
次いで、次の読取ページがあるかどうかを調べ(判断519)、判断519の結果がYESになるときには、処理502に戻り、次の原稿の読み取り動作を実行する。また、判断519の結果がNOになるときには、読取動作が終了したので、この動作を終了する。
【0112】
また、「確認表示」ガイダンスメッセージに対して、ユーザがNOキー7fをオンした場合で、判断514の結果がYESになるときには、現在の閾値の設定値を読み出し(処理520)、その値が最大値になっているかどうかを調べ(判断521)、判断521の結果がNOになるときには、閾値の設定値を1段階甘い値に再設定し(処理522)、処理518へ移行し、「確認表示」ガイダンスメッセージの表示を終了して、それ以降の処理を実行する。なお、判断521の結果がYESになるときには、処理522をスキップして、処理518へ移行する。なお、処理522では、上述したスイッチ情報SWの書き換えまでは行わず、今回の処理に限定して閾値を再設定する。
【0113】
また、裏読み判定機能がオフされている場合で、判断508の結果がNOになる場合、または、裏読みと判定されなかった場合で、判断511の結果がYESになるときには、判断519へ移行して、次のページがあるかどうかを調べ、それ以降の処理を実行する。
【0114】
このようにして、本実施例では、裏読みページを検出すると、そのページ数を計数するので、原稿読取動作を終了した時点で、ユーザに対して、裏読みとして検出されたページ数を適切に表示することができ、それにより、ユーザは、読取動作を終了した原稿を再度検査して、必要に応じ、原稿の際読取などを行うことができる。
【0115】
また、裏読みとして検出されたページについては、ユーザに対し上述した「確認表示」ガイダンスメッセージを表示することで、その裏読みとして検出されたページが本当に裏読みであったかどうかを確認入力させるようにしているので、裏読み誤検出した場合でも適切に対処することができる。
【0116】
また、裏読み検出した際に、ユーザにより裏読みでない旨が指定されたときには、裏読み検出のための閾値を1段階甘い値に再設定するので、その時点での原稿状態に応じた適切な裏読み検出動作を行うことができるようになる。
【0117】
図15および図16は、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例を示している。
【0118】
まず、読取開始前の初期化処理として、裏読みページ数を記憶する裏読みページカウンタCPの値を「0」に初期設定し(処理601)、次いで、ページ読取開始前の初期化処理として、読取回数を記憶するラインカウンタLnの値と、黒画素数カウンタCBの値をそれぞれ「0」に初期設定する(処理602)。
【0119】
そして、読取ヘッド5aの1回の読取動作が行われると(処理603)、ラインカウンタLnの値を1つ増やし(処理604)、そのときに裏読み検出機能がオンに設定されているかどうかを上述したスイッチ情報SWの値に基づいて判断する(判断605)。
【0120】
判断605の結果がYESになるときには、黒画素カウンタCBの値に、スキャナ5の黒画素計数部5dより出力される黒画素計数値Bdの値を加え(処理606)、1ページ分の読取動作が終了したかどうかを調べる(判断607)。
【0121】
判断607の結果がNOになるときには、処理603へ進み、次の読取動作について、同様の処理を実行する。なお、裏読み検出機能がオフされている場合で、判断605の結果がNOになるときには、処理606をスキップして、判断607へ移行する。
【0122】
また、判断607の結果がYESになるときには、そのときに裏読み検出機能がオンに設定されているかどうかを調べ(判断608)、判断608の結果がYESになるときには、そのときに読み取った原稿の総画素数Pm(=Ln×m×(1ラインあたりの画素数))を算出し(処理609)、さらに、その総画素数Pmにスイッチ情報SWに設定されている閾値の黒画素率を乗じて、閾値Sを算出する(処理610)。
【0123】
ここで、黒画素カウンタCBの値が、閾値Sの値以上になっているかどうかを調べ(判断611)、判断611の結果がNOになるときには、そのときの読取ページが裏読みされたページであると判断し、表示タイマをセット(起動)して(処理612)図6(f)に示すような「確認表示」ガイダンスメッセージを表示し(処理613)、ユーザがNOキー7fを操作するか、YESキー7eを操作するか、あるいは、表示タイマがタイムアウトするかを監視する(判断614,615,616のNOループ)。
【0124】
ユーザが裏読みを確認してYESキー7eをオンした場合で、判断615の結果がYESになるとき、または、表示タイマがタイムアウトした場合で、判断616の結果がYESになるときには、「確認表示」ガイダンスメッセージの表示を終了し(処理618)、このときの読取動作を強制終了させる(エラー終了)。
【0125】
また、「確認表示」ガイダンスメッセージに対して、ユーザがNOキー7fをオンした場合で、判断614の結果がYESになるときには、現在の閾値の設定値を読み出し(処理618)、その値が最大値になっているかどうかを調べ(判断619)、判断619の結果がNOになるときには、閾値の設定値を1段階甘い値に再設定し(処理620)、「確認表示」ガイダンスメッセージの表示を終了し、次いで、次の読取ページがあるかどうかを調べ(判断621)、判断621の結果がYESになるときには、処理602に戻り、次の原稿の読み取り動作を実行する。また、判断621の結果がNOになるときには、読取動作が終了したので、この動作を終了する。なお、判断619の結果がYESになるときには、処理622をスキップして、「確認表示」ガイダンスメッセージの表示を終了し、判断621へ移行する。なお、処理620では、上述したスイッチ情報SWの書き換えまでは行わず、今回の処理に限定して閾値を再設定する。
【0126】
また、裏読み判定機能がオフされている場合で、判断608の結果がNOになる場合、または、裏読みと判定されなかった場合で、判断611の結果がYESになるときには、判断619へ移行して、次のページがあるかどうかを調べ、それ以降の処理を実行する。
【0127】
このようにして、本実施例では、裏読みページを検出すると、そのページ数を計数するので、原稿読取動作を終了した時点で、ユーザに対して、裏読みとして検出されたページ数を適切に表示することができ、それにより、ユーザは、読取動作を終了した原稿を再度検査して、必要に応じ、原稿の際読取などを行うことができる。
【0128】
また、裏読みとして検出されたページについては、ユーザに対し上述した「確認表示」ガイダンスメッセージを表示することで、その裏読みとして検出されたページが本当に裏読みであったかどうかを確認入力させるようにしているので、裏読み誤検出した場合でも適切に対処することができる。
【0129】
また、裏読み検出した際に、ユーザにより裏読みでない旨が指定されたときには、裏読み検出のための閾値を1段階甘い値に再設定するので、その時点での原稿状態に応じた適切な裏読み検出動作を行うことができるようになる。
【0130】
また、裏読みとして検出されたページが1ページ以上ある場合には、その時点で原稿読取動作を強制終了するので、ユーザに対し、強くその旨をアピールすることができる。
【0131】
なお、上述した実施例では、スイッチ情報SWに記憶する裏読み検出の閾値として黒画素率を用いているが、これに代えて黒画素数を適用することもできる。ただし、その場合には、読取解像度に応じた各種の閾値を用意する必要がある。また、裏読み読み検出の閾値の数は、上述した4つに限ることはない。
【0132】
ところで、読取原稿の中には、用紙が薄いものや裏面が汚れているものなどがある。このような読取原稿を裏読みした場合に、表面の文字が透けて黒画素として検出されたり、あるいは、裏面の汚れが黒画素として検出される場合があり、上述したように1種類の閾値で裏読み検出動作を行う際には、その検出精度に問題を生じる場合がある。
【0133】
そのために、図17に示すように、黒画素率または黒画素数に2段階の閾値Sl,Sh(Sl<Sh)を設け、閾値Slよりも読取原稿の黒画素率または黒画素数が小さいものは裏読みと判定し、閾値Shよりも読取原稿の黒画素率または黒画素数が大きいものは正常読取と判定し、閾値Slと閾値Shの間に読取原稿の黒画素率または黒画素数が入るものは、不定の画像として判定して、この不定と判定された読取画像については、ユーザの指示を仰ぎ、裏読みとして判定するか、あるいは、有効画像として判定させるようにすることで、より裏読み検出機能を有効に活用することができる。
【0134】
また、これらの閾値Sl,Shは、パラメータメモリ3の適宜な領域(図18参照)に保存するとよい。
【0135】
また、図19に示すように、部門コード機能を備えている場合には、部門毎に閾値L(Sl)と閾値H(Sh)を設定すると、各部門でよく使用される原稿について適切な閾値Sl,Shを設定することができるので、裏読み検出精度をより向上することができる。なお、ここで、閾値Lは、黒画素数の閾値Slを算出するためのものであり、また、閾値Hは、黒画素数の閾値Shを算出するためのものである(以下同じ。)。
【0136】
あるいは、図20に示すように、原稿の読み取り属性について、閾値L(Sl)と閾値H(Sh)を設定するようにすると、原稿の読み取り属性に応じた適切な閾値Sl,Shを設定することができるので、裏読み検出精度をより向上することができる。
【0137】
さらには、図21に示すように、宛先毎に閾値L(Sl)と閾値H(Sh)を設定するようにすると、それぞれの宛先に対してよく使用される原稿に応じて適切な閾値Sl,Shを設定することができるので、裏読み検出精度をより向上することができる。
【0138】
また、画情報を画像蓄積装置9に蓄積するとき、図22(a)に示すようなファイル管理情報と同図(b)に示すようなページ管理情報を作成する。そして、ファイル管理情報において、「ファイルの属性」情報には、当該画情報ファイルが有効な画情報ファイルであるか、不定な画情報ファイルであるか、あるいは、裏読み画情報ファイルであるかの区別をあらわす情報などが保存され、また、ページ管理情報において、「ページ属性」情報には、当該ページについての裏読み検出の結果などが保存される。
【0139】
図23は、この場合に、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理の一例を示している。
【0140】
まず、黒画素数カウンタCBの値を「0」に初期設定し(処理701)、読取ヘッド5aの1回の読取動作(この場合は、同時に読み取るライン数が1の場合)が行われると(処理702)、黒画素カウンタCBの値に、スキャナ5の黒画素計数部5dより出力される黒画素計数値Bdの値を加え(処理703)、次いで、1ページ分の読取動作が終了したかどうかを調べる(判断704)。
【0141】
判断704の結果がNOになるときには、処理702へ進み、次の読取動作について、同様の処理を実行する。
【0142】
また、判断704の結果がYESになるときには、そのときに裏読み検出について閾値判定することが設定されているかどうかを調べる(判断705)。ここで、閾値判定の有無の設定は、パラメータメモリ3の適宜な記憶領域に設けられた適宜なパラメータ情報に保存する事ができる(以下、同じ。)。判断705の結果がYESになるときには、そのときに適用する閾値L,H(黒画素率)を上述した各種情報テーブルなどを参照して適宜に取り出して、そのときに読み取った原稿の総画素数と、その取り出した閾値L,Hに基づいて、黒画素数の閾値Sl,Shを算出する(処理706)。
【0143】
そして、黒画素カウンタCBの値が、閾値Slの値以上になっているかどうかを調べ(判断707)、判断707の結果がYESになるときには、さらに、黒画素カウンタCBの値が、閾値Shの値以上になっているかどうかを調べ(判断708)、判断708の結果がYESになるときには、当該ページの判定結果(およびページ管理情報の「ページ属性」情報に)に有効ページをあらわすR3をセットする(処理709)。
【0144】
また、判断708の結果がNOになるときには、当該ページの判定結果(およびページ管理情報の「ページ属性」情報に)に、不定ページをあらわすR2をセットし(処理710)、判断707の結果がNOになるときには、当該ページの判定結果(およびページ管理情報の「ページ属性」情報に)に、無効ページをあらわすR1をセットする(処理711)。なお、判断705の結果がNOになるときには、判断712までジャンプする。
【0145】
このようにして、1ページ分の判定を終了すると、次の読取ページがあるかどうかを調べ(判断712)、判断712の結果がYESになるときには、処理701に戻り、次の原稿の読み取り動作を実行する。
【0146】
また、判断712の結果がNOになるときには、読取動作が終了したので、そのときに読取終了した1ページ以上のページに、R1と判定されたページがあるかどうかを調べ(判断713)、判断713の結果がNOになるときには、R2と判定されたページがあるかどうかを調べ(判断714)、判断714の結果がNOになるときには、そのときに読取終了した画情報ファイルの「ファイルの属性」情報に「有効ファイル」をあらわす情報をセットして(処理715)、この処理を終了する。
【0147】
また、判断714の結果がYESになるときには、そのときに読取終了した画情報ファイルの「ファイルの属性」情報に「不定ファイル」をあらわす情報をセットして(処理716)、この処理を終了する。
【0148】
また、判断713の結果がYESになるときには、そのときに読取終了した画情報ファイルの「ファイルの属性」情報に「無効ファイル」をあらわす情報をセットして(処理717)、この処理を終了する。
【0149】
このようにして、本実施例では、原稿読取時に1ページ以上の無効ページを検出したときには、そのときの画情報ファイルを無効ファイルに設定し、また、1ページ以上の不定ページを検出したときには、そのときの画情報ファイルを不定ファイルに設定し(ただし、無効ファイルの設定が優先。)、また、無効ページも不定ページも検出しなかったときにのみ画情報ファイを有効ファイルに設定するので、ユーザは、裏読み検出機能により不定と判定されたファイルを、その後に適宜に処理することができ(例えば、有効ファイルに属性を付け替えるなど。)、読み取って得た画情報ファイルを有効活用することができる。
【0150】
また、裏読み検出機能のオン/オフを適宜に指定できるので、ユーザが裏読み検出機能を適宜に設定でき、便利である。
【0151】
図24は、この場合に、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理の他の例を示している。
【0152】
まず、黒画素数カウンタCBの値を「0」に初期設定し(処理801)、読取ヘッド5aの1回の読取動作(この場合は、同時に読み取るライン数が1の場合)が行われると(処理802)、黒画素カウンタCBの値に、スキャナ5の黒画素計数部5dより出力される黒画素計数値Bdの値を加え(処理803)、次いで、1ページ分の読取動作が終了したかどうかを調べる(判断804)。
【0153】
判断804の結果がNOになるときには、処理802へ進み、次の読取動作について、同様の処理を実行する。
【0154】
また、判断804の結果がYESになるときには、そのときに裏読み検出について閾値判定することが設定されているかどうかを調べ(判断805)、判断805の結果がYESになるときには、そのときに適用する閾値L,H(黒画素率)を上述した各種情報テーブルなどを参照して適宜に取り出して、そのときに読み取った原稿の総画素数と、その取り出した閾値L,Hに基づいて、黒画素数の閾値Sl,Shを算出する(処理806)。
【0155】
そして、黒画素カウンタCBの値が、閾値Slの値以上になっているかどうかを調べ(判断807)、判断807の結果がYESになるときには、さらに、黒画素カウンタCBの値が、閾値Shの値以上になっているかどうかを調べ(判断808)、判断808の結果がYESになるときには、当該ページの判定結果(およびページ管理情報の「ページ属性」情報に)に有効ページをあらわすR3をセットする(処理809)。
【0156】
また、判断808の結果がNOになるときには、当該ページの判定結果(およびページ管理情報の「ページ属性」情報に)に、不定ページをあらわすR2をセットし(処理810)、判断807の結果がNOになるときには、当該ページの判定結果(およびページ管理情報の「ページ属性」情報に)に、無効ページをあらわすR1をセットする(処理811)。なお、判断805の結果がNOになるときには、判断812までジャンプする。
【0157】
このようにして、1ページ分の判定を終了すると、次の読取ページがあるかどうかを調べ(判断812)、判断812の結果がYESになるときには、処理801に戻り、次の原稿の読み取り動作を実行する。
【0158】
また、判断812の結果がNOになるときには、読取動作が終了したので、そのときに読取終了した1ページ以上のページに、R1と判定されたページがあるかどうかを調べ(判断813)、判断813の結果がNOになるときには、R2と判定されたページがあるかどうかを調べ(判断814)、判断814の結果がNOになるときには、そのときに読取終了した画情報ファイルの「ファイルの属性」情報に「有効ファイル」をあらわす情報をセットするとともにその画情報ファイルを適切に保存し(処理815)、この処理を終了する。
【0159】
また、判断814の結果がYESになるときには、そのときに読取終了した画情報ファイルの「ファイルの属性」情報に「不定ファイル」をあらわす情報をセットするとともにその画情報ファイルを適切に保存し(処理816)、この処理を終了する。
【0160】
また、判断813の結果がYESになるときには、そのときに読取終了した画情報ファイルを無効ファイルとして削除し(処理817)、この処理を終了する。
【0161】
このようにして、本実施例では、原稿読取時に1ページ以上の無効ページを検出したときには、そのときの画情報ファイルを無効ファイルに設定し、また、1ページ以上の不定ページを検出したときには、そのときの画情報ファイルを不定ファイルに設定し(ただし、無効ファイルの設定が優先。)、また、無効ページも不定ページも検出しなかったときにのみ画情報ファイを有効ファイルに設定するので、ユーザは、裏読み検出機能により不定と判定されたファイルを、その後に適宜に処理することができ(例えば、有効ファイルに属性を付け替えるなど。)、読み取って得た画情報ファイルを有効活用することができる。
【0162】
また、明らかに無効な画情報ファイルを消去するので、画像蓄積装置を有効に活用できる。
【0163】
図25は、この場合に、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例を示している。
【0164】
まず、黒画素数カウンタCBの値を「0」に初期設定し(処理901)、読取ヘッド5aの1回の読取動作(この場合は、同時に読み取るライン数が1の場合)が行われると(処理902)、黒画素カウンタCBの値に、スキャナ5の黒画素計数部5dより出力される黒画素計数値Bdの値を加え(処理903)、次いで、1ページ分の読取動作が終了したかどうかを調べる(判断904)。
【0165】
判断904の結果がNOになるときには、処理902へ進み、次の読取動作について、同様の処理を実行する。
【0166】
また、判断904の結果がYESになるときには、そのときに裏読み検出について閾値判定することが設定されているかどうかを調べ(判断905)、判断905の結果がYESになるときには、そのときに適用する閾値L,H(黒画素率)を上述した各種情報テーブルなどを参照して適宜に取り出して、そのときに読み取った原稿の総画素数と、その取り出した閾値L,Hに基づいて、黒画素数の閾値Sl,Shを算出する(処理906)。
【0167】
そして、黒画素カウンタCBの値が、閾値Slの値以上になっているかどうかを調べ(判断907)、判断907の結果がYESになるときには、さらに、黒画素カウンタCBの値が、閾値Shの値以上になっているかどうかを調べ(判断908)、判断908の結果がYESになるときには、当該ページの判定結果(およびページ管理情報の「ページ属性」情報に)に有効ページをあらわすR3をセットしてそのページの画情報を保存する(処理909)。
【0168】
また、判断908の結果がNOになるときには、当該ページの判定結果(およびページ管理情報の「ページ属性」情報に)に、不定ページをあらわすR2をセットしてそのページの画情報を保存する(処理910)。また、判断907の結果がNOになるときには、当該ページの判定結果が裏読みであるので、当該ページを無効ページと判定してそのデータを画像蓄積装置9より削除する(処理911)。なお、判断905の結果がNOになるときには、判断912までジャンプする。
【0169】
このようにして、1ページ分の判定を終了すると、次の読取ページがあるかどうかを調べ(判断912)、判断912の結果がYESになるときには、処理901に戻り、次の原稿の読み取り動作を実行する。
【0170】
また、判断912の結果がNOになるときには、読取動作が終了したので、そのときに読取終了した画情報ファイルについて、1ページ以上の保存ページがあるかどうかを調べ(判断913)、判断913の結果がYESになるときには、不定ページと判定されたページがあるかどうかを調べ(判断914)、判断914の結果がNOになるときには、そのときに読取終了した画情報ファイルの「ファイルの属性」情報に「有効ファイル」をあらわす情報をセットするとともにその画情報ファイルを適切に保存し(処理915)、この処理を終了する。
【0171】
また、判断914の結果がYESになるときには、そのときに読取終了した画情報ファイルの「ファイルの属性」情報に「不定ファイル」をあらわす情報をセットするとともにその画情報ファイルを適切に保存し(処理916)、この処理を終了する。
【0172】
また、判断913の結果がNOになるときには、そのときに読取終了した画情報ファイルを削除し(処理917)、この処理を終了する。
【0173】
このようにして、本実施例では、原稿読取時に無効ページを検出したときには、そのときの画情報ファイルを削除し、また、1ページ以上の不定ページを検出したときには、そのときの画情報ファイルを不定ファイルに設定し、また、無効ページも不定ページも検出しなかったときにのみ画情報ファイを有効ファイルに設定するので、ユーザは、裏読み検出機能により不定と判定されたファイルを、その後に適宜に処理することができ(例えば、有効ファイルに属性を付け替えるなど。)、読み取って得た画情報ファイルを有効活用することができる。
【0174】
また、明らかに無効な読取ページの画情報ファイルを消去するので、画像蓄積装置を有効に活用できる。
【0175】
図26は、この場合に、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例を示している。
【0176】
まず、黒画素数カウンタCBの値を「0」に初期設定し(処理1001)、読取ヘッド5aの1回の読取動作(この場合は、同時に読み取るライン数が1の場合)が行われると(処理1002)、黒画素カウンタCBの値に、スキャナ5の黒画素計数部5dより出力される黒画素計数値Bdの値を加え(処理1003)、次いで、1ページ分の読取動作が終了したかどうかを調べる(判断1004)。
【0177】
判断1004の結果がNOになるときには、処理1002へ進み、次の読取動作について、同様の処理を実行する。
【0178】
また、判断1004の結果がYESになるときには、そのときに裏読み検出について閾値判定することが設定されているかどうかを調べ(判断1005)、判断1005の結果がYESになるときには、そのときに適用する閾値L,H(黒画素率)を上述した各種情報テーブルなどを参照して適宜に取り出して、そのときに読み取った原稿の総画素数と、その取り出した閾値L,Hに基づいて、黒画素数の閾値Sl,Shを算出する(処理1006)。
【0179】
そして、黒画素カウンタCBの値が、閾値Slの値以上になっているかどうかを調べ(判断1007)、判断1007の結果がYESになるときには、さらに、黒画素カウンタCBの値が、閾値Shの値以上になっているかどうかを調べ(判断1008)、判断1008の結果がYESになるときには、当該ページの判定結果(およびページ管理情報の「ページ属性」情報に)に有効ページをあらわすR3をセットしてそのページの画情報を保存する(処理1009)。
【0180】
また、判断1008の結果がNOになるときには、当該ページの判定結果(およびページ管理情報の「ページ属性」情報に)に、不定ページをあらわすR2をセットしてそのページの画情報を保存するとともに、図27(a)に示したようなガイダンスメッセージGM1を表示する(処理1010)。また、判断1007の結果がNOになるときには、当該ページの判定結果が裏読みであるので、当該ページを無効ページと判定してそのデータを画像蓄積装置9より削除するとともに、図27(b)に示したようなガイダンスメッセージGM2を表示する(処理1011)。なお、判断1005の結果がNOになるときには、判断1012までジャンプする。
【0181】
このようにして、1ページ分の判定を終了すると、次の読取ページがあるかどうかを調べ(判断1012)、判断1012の結果がYESになるときには、処理1001に戻り、次の原稿の読み取り動作を実行する。
【0182】
また、判断1012の結果がNOになるときには、読取動作が終了したので、そのときに読取終了した画情報ファイルについて、1ページ以上の保存ページがあるかどうかを調べ(判断1013)、判断1013の結果がYESになるときには、不定ページと判定されたページがあるかどうかを調べ(判断1014)、判断1014の結果がNOになるときには、そのときに読取終了した画情報ファイルの「ファイルの属性」情報に「有効ファイル」をあらわす情報をセットするとともにその画情報ファイルを適切に保存し(処理1015)、この処理を終了する。
【0183】
また、判断1014の結果がYESになるときには、そのときに読取終了した画情報ファイルの「ファイルの属性」情報に「不定ファイル」をあらわす情報をセットするとともにその画情報ファイルを適切に保存し(処理1016)、この処理を終了する。
【0184】
また、判断1013の結果がNOになるときには、そのときに読取終了した画情報ファイルを削除し(処理1017)、この処理を終了する。
【0185】
このようにして、本実施例では、原稿読取時に無効ページを検出したときには、そのときの画情報ファイルを削除し、また、1ページ以上の不定ページを検出したときには、そのときの画情報ファイルを不定ファイルに設定し、また、無効ページも不定ページも検出しなかったときにのみ画情報ファイを有効ファイルに設定するので、ユーザは、裏読み検出機能により不定と判定されたファイルを、その後に適宜に処理することができ(例えば、有効ファイルに属性を付け替えるなど。)、読み取って得た画情報ファイルを有効活用することができる。
【0186】
また、明らかに無効な読取ページの画情報ファイルを消去するので、画像蓄積装置を有効に活用できる。また、無効ページおよび不定ページの検出時には、その旨をユーザに通知するので、ユーザは、読み取らせた原稿がなんらかの不具合を生じていることを明確に知ることができ、それに対して、迅速な処理が可能である。
【0187】
図28は、この場合に、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例を示している。
【0188】
まず、黒画素数カウンタCBの値を「0」に初期設定し(処理1101)、読取ヘッド5aの1回の読取動作(この場合は、同時に読み取るライン数が1の場合)が行われると(処理1102)、黒画素カウンタCBの値に、スキャナ5の黒画素計数部5dより出力される黒画素計数値Bdの値を加え(処理1103)、次いで、1ページ分の読取動作が終了したかどうかを調べる(判断1104)。
【0189】
判断1104の結果がNOになるときには、処理1102へ進み、次の読取動作について、同様の処理を実行する。
【0190】
また、判断1104の結果がYESになるときには、そのときに裏読み検出について閾値判定することが設定されているかどうかを調べ(判断1105)、判断1105の結果がYESになるときには、そのときに適用する閾値L,H(黒画素率)を上述した各種情報テーブルなどを参照して適宜に取り出して、そのときに読み取った原稿の総画素数と、その取り出した閾値L,Hに基づいて、黒画素数の閾値Sl,Shを算出する(処理1106)。
【0191】
そして、黒画素カウンタCBの値が、閾値Slの値以上になっているかどうかを調べ(判断1107)、判断1107の結果がYESになるときには、さらに、黒画素カウンタCBの値が、閾値Shの値以上になっているかどうかを調べ(判断1108)、判断1108の結果がYESになるときには、当該ページの判定結果(およびページ管理情報の「ページ属性」情報に)に有効ページをあらわすR3をセットしてそのページの画情報を保存する(処理1109)。
【0192】
次いで、次の読取ページがあるかどうかを調べ(判断1110)、判断1110の結果がYESになるときには、処理1111に戻り、次の原稿の読み取り動作を実行する。また、判断1110の結果がNOになるときには、そのときに読取終了した画情報ファイルの「ファイルの属性」情報に「有効ファイル」をあらわす情報をセットするとともにその画情報ファイルを適切に保存し(処理1111)、この処理を終了する。
【0193】
また、判断1108の結果がNOになるときには、当該ページの判定結果(およびページ管理情報の「ページ属性」情報に)に、不定ページをあらわすR2をセットしてそのページの画情報を保存するとともに、図27(c)に示したようなガイダンスメッセージGM3を表示する(処理1110)。そして、そのガイダンスメッセージGM3に対し、ユーザがYESキー7eを操作したかどうかを調べる(判断113)。
【0194】
判断113の結果がNOになるときには、ユーザが当該ページを有効ページとして判定した場合なので、その不定ページを残し、判断1110へ移行し、それ以降の処理を実行する。
【0195】
また、判断113の結果がYESになるときには、ユーザが当該ページを無効ページとして判定した場合なので、さらに、図27(d)に示したようなガイダンスメッセージGM4を表示し(処理1114)、そのときの読取画像ファイルを削除して(処理1115)、この動作を終了する(エラー終了)。
【0196】
また、判断1107の結果がNOになるときには、当該ページの判定結果が裏読みであるので、当該ページを無効ページと判定してそのデータを画像蓄積装置9より削除するとともに(処理1116)、処理1114へ移行し、ガイダンスメッセージGM4を表示して、画情報ファイルを削除し、エラー終了する。
【0197】
このようにして、本実施例では、不定ページを検出したときには、その不定ページを残すか否かをユーザに問い合わせて決定させるので、裏読みしたページを明確に判定でき、画情報ファイルを適切な内容で使用することができる。それにより、不定ファイルを、その後に適宜に処理することができ(例えば、有効ファイルに属性を付け替えるなど。)、読み取って得た画情報ファイルを有効活用することができる。また、原稿読取時に無効ページを検出したときには、その時点で読み取り動作を強制終了して、そのときの画情報ファイルを削除しているので、画像蓄積装置9を有効に活用することができる。
【0198】
なお、図27(e)は、待機状態での操作表示部7の液晶表示器7lの表示例を示している。
【0199】
ところで、上述した各実施例において、不定ファイルとして判定された画情報ファイルについては、図29に示すような不定ページ確認レポートを作成して記録出力することで、不定ページとして判定された読取原稿ページの内容をユーザに表示するようにしてもよい。
【0200】
それにより、ユーザは、不定ファイルとして判定された画情報ファイルに含まれる不定ページの内容を確認することができ、その不定ファイルに対する処置を適切に判断することができるので、非常に便利である。
【0201】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、裏読み検出機能のオン/オフと、裏読み閾値の値を選択できるようにしているので、ユーザが使用する原稿に応じた適切な裏読み閾値を設定することができ、裏読み検出の誤判定を抑制することができるという効果を得る。
【0202】
また、裏読みとして検出されたページについては、ユーザに対し上述した「確認表示」ガイダンスメッセージを表示することで、その裏読みとして検出されたページが本当に裏読みであったかどうかを確認入力させるようにしているので、裏読み誤検出した場合でも適切に対処することができるという効果も得る。
【0203】
また、裏読み検出した際に、ユーザにより裏読みでない旨が指定されたときには、裏読み検出のための閾値を1段階甘い値に再設定するので、その時点での原稿状態に応じた適切な裏読み検出動作を行うことができるようになるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるグループ3ファクシミリ装置の一例を示したブロック図。
【図2】スキャナ5の構成の一例を示したブロック図。
【図3】操作表示部7において、本発明にかかる要部を示した概略図。
【図4】スイッチ情報SW一例を示す概略図。
【図5】スイッチ情報SWの設定画面の一例を示す概略図。
【図6】裏読み検出機能のオン/オフと、閾値の値の設定操作時の画面の一例を示す概略図。
【図7】システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理の一例を示したフローチャート。
【図8】システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理の他の例を示したフローチャート。
【図9】システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例の一部を示したフローチャート。
【図10】システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例の残りの部分を示したフローチャート。
【図11】システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例の一部を示したフローチャート。
【図12】システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例の残りの部分を示したフローチャート。
【図13】システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例の一部を示したフローチャート。
【図14】システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例の残りの部分を示したフローチャート。
【図15】システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例の一部を示したフローチャート。
【図16】システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例の残りの部分を示したフローチャート。
【図17】閾値Sl,Shを説明するためのグラフ図。
【図18】閾値Sl,Shの保存態様の一例を示した概略図。
【図19】部門毎に閾値L(Sl)と閾値H(Sh)を設定する場合の設定例を示した概略図。
【図20】原稿の読み取り属性について、閾値L(Sl)と閾値H(Sh)を設定する場合の設定例を示した概略図。
【図21】原稿の読み取り属性について、閾値L(Sl)と閾値H(Sh)を設定する場合の設定例を示した概略図。
【図22】ファイル管理情報とページ管理情報の一例を示した概略図。
【図23】本発明の他の実施態様にかかり、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理の一例を示したフローチャート。
【図24】本発明の他の実施態様にかかり、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理の他の例を示したフローチャート。
【図25】本発明の他の実施態様にかかり、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例を示したフローチャート。
【図26】本発明の他の実施態様にかかり、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかるさらに処理の他の例を示したフローチャート。
【図27】ガイダンスメッセージの一例を示した概略図。
【図28】本発明の他の実施態様にかかり、システム制御部1が原稿読取時に行う裏読み判定にかかる処理のさらに他の例を示したフローチャート。
【図29】不定ページ確認レポートの一例を示した概略図。
Claims (2)
- 1ページ分の読取画像に含まれる黒画素の割合をあらわす黒画素率を検出し、その検出した黒画素率を所定の閾値と比較し、その比較結果に基づいて、原稿裏読みを検出するファクシミリ装置の制御方法において、
複数の上記閾値を記憶した閾値記憶手段と、
上記閾値記憶手段に記憶した複数の閾値のうち、いずれか1つを選択する閾値選択手段を備え、
前記原稿画像の読取と平行して、1ページ分の読取画像の黒画素率を検出し、その検出した黒画素率を前記閾値選択手段により選択された閾値と比較し、検出した黒画素率が上記閾値よりも小さい場合には、裏読み検出した旨を表示するとともに、実際に裏読みであったか否かを操作入力させ、それにより、裏読みが確認操作されたときには、裏読みページ数カウンタを1つ歩進させる一方、
裏読みでないことが確認操作されたときには、裏読みページ数カウンタを歩進させないとともに、当該原稿を通常原稿として取り扱い、さらに、前記閾値選択手段が選択する閾値を1段階甘い閾値に再設定し、
前記裏読みページ数カウンタの計数値が1以上の場合には、裏読み検出した旨を警告表示するとともに、前記裏読みページ数カウンタの計数値を表示することを特徴とするファクシミリ装置の制御方法。 - 前記閾値選択手段を操作する閾値選択操作手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置の制御方法。
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