JP3711736B2 - ガラスブロック組立て用目地材及び該目地材で組立てたガラスブロック構築体 - Google Patents

ガラスブロック組立て用目地材及び該目地材で組立てたガラスブロック構築体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガラスブロック組立て用目地材及び該目地材で組立てたガラスブロック構築体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、施工箇所に応じて、必要個数のガラスブロックを一定の目地間隔で配列し、適宜補強筋を配筋しながら目地にモルタルを充填してガラスブロックを下から順次積み上げて構築する湿式の施工方法と、モルタルを使用しない乾式の施工方法とが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の湿式の施工方法は、施工に専門技能者が必要であり、目地に充填したモルタルの養生期間を必要とし、養生後、さらに、化粧モルタルを目地に塗布して仕上げをする必要があり、また、目地以外の部分に付着したモルタルを清掃除去することが必要で手間と時間がかかる上、重量が大きく、断熱性が低いという問題点があった。
【0004】
上記問題点を解消するために、乾式の施工方法が提供されているが、従来の乾式の施工方法は、ゴム材料等からなる目地材を、ガラスブロックの縦方向目地と横方向目地とに別々に介在させており、縦方向目地の長さは、構築体の高さに相応するため、構築体の大きさに伴って様々な長さの縦方向目地が必要となり、材料コストが上昇しやすい。また、縦方向目地が非常に長いため、施工時に垂直に保持するのが困難であり、施工上も問題があった。しかも、目地材同士の繋ぎ目からの浸水や気密性の低下等の問題点があった。
【0005】
本発明は、従来技術の上記問題点に鑑みて提案されたものであって、その目的とするところは、材料コストの低減、施工性の向上、浸水防止、軽量化、気密性及び断熱性の向上を可能としたガラスブロック組立て用目地材及び該目地材で組立てたガラスブロック構築体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の目地材は、全体がゴム等の弾性材料で多角形枠状に一体構成された目地本体からなり、該目地本体がガラスブロックの露出面の端まで延在すると共に、該目地本体の内周面が1個のガラスブロックの外周面の側縁部に露出面の端から連続して設けられた凸条隆起に弾性的に密着嵌合する凹条溝を有しており、該目地本体の外周面が、隣接する他の目地本体の外周面と密接するシール面を有する構成としている。この場合、多角形枠状とは、長方形枠状をも含むものとする。この構成によって、目地材とガラスブロックを一体として取り扱うことができ、目地材の位置ずれをなくし、施工の効率を向上させ、しかも、施工のバラツキを防止し、仕上がり精度を向上させることができる。さらに、目地本体の嵌合位置を各ガラスブロックで統一することができる。
【0007】
上記目地本体は、1個のガラスブロックに対して2個一対として用いられ、それぞれがガラスブロックの外周面の両側縁部に装着される形状とするのが材料節約や排水などの面で好ましい。
【0009】
さらに、上記目地本体が4角形枠状であり、その外周面の4辺のうち隣接する2辺のシール面には凹条溝を、他の隣接する2辺のシール面には、隣接する他の目地本体の前記凹条溝に嵌合する凸条隆起を具備させておくことができる。このようにすれば、左右及び上下に隣接するガラスブロックの位置合せ用の凹条溝と凸条隆起とを丁度嵌り合う関係に配列することができ、これによって、左右上下に隣接するガラスブロック同士を容易に同一面に配列保持させることができ、かつ、シール性も向上させることができる。
【0010】
また、上記目地本体が4角形枠状であり、その4辺にはシール面に対応する部位から幅方向の一方に向けて延長された延長部、及び、該延長部の延長端部に目地本体の外周側へ突出するシールリップを具備させることができる。このようにすれば、隣接するガラスブロック間のシール性をさらに向上させることができ、しかも、補強骨材を正規位置に位置決め固定させることにも役立たせることができる。
【0011】
さらに、少なくとも相対向する2辺のシールリップは、隣接する他の目地本体の該シールリップと重なり接触し、これらのシールリップの重なり接触によって外部への排水孔に通じる排水溝が形成されていることが好ましい。
【0012】
そして、本発明のガラスブロック構築体は、上記の何れかの目地本体を装着した複数個のガラスブロックを前記目地本体を介して縦横方向に当接配列し、縦横方向に隣接するガラスブロック間に補強骨材を前記目地本体で外部から閉塞された状態で配筋し、前記ガラスブロックの配列群の周囲に配設される枠材を前記補強骨材を利用して内側に緊締したものである。この構成により、ガラスブロック構築体の施工性の向上が図れ、浸水防止、軽量化、気密性及び断熱性の向上も達成することができる。
【0013】
また、本発明のガラスブロック構築体は、上記の何れかの目地本体を装着した複数個のガラスブロックを前記目地本体を介して縦方向または横方向あるいは縦横方向に当接配列し、それらのガラスブロックの配列群の周囲を帯材により緊締してパネル化してもよい。このようにすれば、ガラスブロック構築体の軽量化とコストダウンが図れ、例えば、小型パネルに適用して好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明に係る目地材を密着嵌合させた4個のガラスブロックで構成する第1実施例のガラスブロック構築体の分解斜視図、図2の(A)は本発明に係る目地材の実施例を示す背面図で、各辺の断面形状を一部を破断して図示しており、(B)と(C)はその左側面図と下面図、図3は本発明の第1実施例における目地材を密着嵌合させた2個のガラスブロック間の縦方向目地部の拡大横断平面図、図4は本発明の第1実施例における目地材を密着嵌合させた2個のガラスブロック間の横方向目地部の拡大縦断側面図、図5は本発明の第2実施例を示すガラスブロック構築体の構成例の斜視図である。
【0015】
図1において、1はガラスブロック、2は目地材、3は垂直方向の補強骨材、4は水平方向の補強骨材、5は下枠材、6は上枠材、7、8は左右の側枠材、9はワッシャ、10は締付ナットを示している。
【0016】
ガラスブロック1は、一辺が所定寸法(例えば、略20cmその他)の略正方形をなす露出面となる表裏面を有し、所定の厚さ(例えば、略10cm)で内部が中空とされ、外周面1aの両側縁部には、図3及び図4に示すような表裏面(露出面)の端から連続する凸条隆起1b、1dが形成されている。この凸条隆起1b、1dは、従来のモルタル目地の場合における目地材とガラスブロック1との係止作用を高めるために形成されているものである。
【0017】
本発明の目地材2は、図2の(A)に示すように、全体が耐候性に優れ、着色も自在なシリコンゴム等のゴム材料、樹脂材料、その他の弾性材料で正4角形枠状に一体構成された目地本体2aからなり、該目地本体2aの内周面2bが1個のガラスブロック1の外周面1aの側縁部に弾性的に密着嵌合する形状をなしており、該目地本体2aと、隣接するガラスブロック1の目地本体2aとはシール面2dで接している。そして、目地本体2aの外周面2cの4隅は角形に形成してあり、これによって、ガラスブロック1、1を上下左右に密着接続させた際、各目地本体2a、2aの4隅の合体部分に隙間が発生することを防止させている。
【0018】
上記目地本体2aは、図1〜図4に示すように、同一形状とした1種類の目地材2を1個のガラスブロック1に対して2個一対として使用するものである。
【0019】
また、上記目地本体2aは、図3及び図4に示すように、ガラスブロック1の露出面の端まで延在しており、この目地本体2aの内周面2bは、図2〜図4に示すように、ガラスブロック1の外周面1aの側縁部に露出面の端から連続して形成された凸条隆起1b、1dに嵌合する凹条溝2eが設けてある。
【0020】
さらに、上記目地本体2aの外周面2cの4辺のうち隣接する2辺のシール面2dには凹条溝2fを、他の隣接する2辺には前記凹条溝2fに嵌合する凸条隆起2gを具備させてある。
【0021】
また、上記目地本体2aの4辺には、シール面2dに対応する部位から幅方向の一方、本実施例の場合では、ガラスブロック1の厚さ方向の中央方向に向けて延長された延長部2h、2iを形成してあり、さらに、この延長部2h、2iの延長端部に外周側へ突出するシールリップ2j、2kを形成してある。このシールリップ2j、2kは、ガラスブロック1の水平方向の目地に配置されるものを図4に示すように長くし、垂直方向の目地に配置されるものを図3に示すように短くして垂直方向の補強骨材3に当接させるようにしている。この場合、1つの目地材2において、長いシールリップと短いシールリップとは図2の(A)に示しているように、互いに対向する辺に形成されるものである。なお、このシールリップ2j、2kは、すべて同じ長さとしてもよい(例えば、長い方或いは短い方に統一)。
【0022】
垂直方向の補強骨材3と水平方向の補強骨材4とは、適当な材料(鉄、鋼、ステンレス、その他の金属材料または樹脂、FRP、その他の複合材料、木材等)により適当な形状(板状、丸棒状、梯子状、その他の形状)に構成され、複数個のガラスブロック1、1の縦横方向の目地本体2a、2a間に外部から閉塞された状態で配筋されるものである。図1に示す例では、垂直方向の補強骨材3を板状とし、水平方向の補強骨材4を丸棒状とし、板状をなす垂直方向の補強骨材3側には、水平方向の補強骨材4と交差する部分に水平方向の補強骨材4を貫通配置するための貫通孔3aが設けてある。これらの垂直方向の補強骨材3及び水平方向の補強骨材4の両端には、ボルト3b、4aが固着または形成してあり、これに対応して、上下の枠材5、6及び左右の側枠材7、8には、ボルト挿通孔5a、6a、7a、8aが設けてある。
【0023】
上下の枠材5、6及び左右の側枠材7、8は、適当な材料(鉄、鋼、ステンレス、その他の金属材料または樹脂、FRP、その他の複合材料、木材等)で適当な形状(断面L状、断面コ字状、中空角パイプ状、中実角材状、その他の形状)に構成され、複数個のガラスブロック1、1の配列群の周囲に配置され、前記複数個のガラスブロック1、1の縦横方向の目地本体2a、2a間に外部から閉塞された状態で配筋される垂直方向の補強骨材3のボルト3bと水平方向の補強骨材4のボルト4aとにワッシャ9と締付ナット10とを介してそれぞれ緊締され、複数個のガラスブロック1、1を縦横方向に密着固定して一体的なガラスブロック構築体を構成するものである。図1では、上下の枠材5、6及び左右の側枠材7、8は、断面コ字状の金属材料で構成した場合を例示している。これら上下の枠材5、6及び左右の側枠材7、8は、各ガラスブロック1、1の両側縁部に装着してある2個一対の目地本体2a、2aの外周面2c、2cに跨って当接せしめられ、その際、特に、シール面2d、2dに跨って当接させるのが好ましい。
【0024】
前記垂直方向の補強骨材3と水平方向の補強骨材4及び上下の枠材5、6並びに左右の側枠材7、8は、構成しようとするガラスブロック構築体の高さ及び幅寸法に適合させてその長さ寸法等を形成準備しておくものである。
【0025】
本発明の第1実施例の構成は、以上の通りであって、1個のガラスブロック1に対して、同一形状とした2個一対の目地本体2a、2aをガラスブロック1の外周面1aの側縁部に装着させてあるため、図3に示す縦方向目地部においては、左右に隣接するガラスブロック1、1の目地本体2a、2aのシール面2d、2d同士が相互に密着当接して、縦方向の目地部を外側Aと内側Bとで内外二重にシールする。
【0026】
従って、例えば、強い風雨により雨水等が外側のシール面2d、2dによる浸水防止作用に打ち勝って浸入しても、内側のシール面2d、2dによる浸水防止作用によって、室内に侵入することが防止される。なお、外側のシール面2d、2dより浸入した水等は、内外二重シールの中間部の空間を流下して下枠材5に形成した排水孔(図示省略)から外部に排水されるものである。
【0027】
また、各目地本体2a、2aは、内周面2bに形成してある凹条溝2e、2eがガラスブロック1の外周面1aの両側縁部に設けてある凸条隆起1b、1bに弾性的に密着嵌合させてあるため、各ガラスブロック1、1間で目地本体2a、2aの嵌合位置を同一位置に統一させることができる。
【0028】
そして、目地本体2aの外周面2cの4辺のうち隣接する2辺のシール面2dには凹条溝2fを、他の隣接する2辺のシール面2dには前記凹条溝2fに嵌合する凸条隆起2gを具備させてあることによって、左右及び上下に隣接するガラスブロック1、1の凹条溝2fと凸条隆起2gとの位置関係を、丁度嵌り合う関係に統一して配列することができ、これにより、誰でもが、各ガラスブロック1、1を一定の目地間隔で規則正しく配列することができる。
【0029】
この点を図1を参照して説明すると、図1の4個のガラスブロック1の表面側の凹条溝2fと凸条隆起2gとの位置関係をすべて同一位置関係に配列し、例えば、凹条溝2fが各ガラスブロック1の下辺と右辺との正立逆L型の位置にあり、また、凸条隆起2gが各ガラスブロック1の左辺と上辺との倒立L型の位置にあるように配列したと仮定すると、
右下のガラスブロック1の上辺の凸条隆起2gは右上のガラスブロック1の下辺の凹条溝2fに対応し、
右下のガラスブロック1の左辺の凸条隆起2gは左下のガラスブロック1の右辺の凹条溝2fに対応し、
左上のガラスブロック1の下辺の凹条溝2fは左下のガラスブロック1の上辺の凸条隆起2gに対応し、
左上のガラスブロック1の右辺の凹条溝2fは右上のガラスブロック1の左辺の凸条隆起2gに対応する。
【0030】
上記対応関係は上下左右に繰返されることが容易に理解され、これによって、上下左右に隣接するガラスブロック同士を容易に同一面に配列保持させることができ、かつ、シール性も向上させることができる。なお、説明の便宜上、各ガラスブロック1の表面側に嵌合された目地材2について説明したが、裏面側のものについては、同一形状のものを表裏面を逆にして嵌合しており、丁度裏返しの関係となるのであって、同様となることを理解されたい。このような統一配列を一層容易とするために、例えば、色違いとし、或いは識別マーク等を付与してもよい。
【0031】
また、凹条溝2fと凸条隆起2gとが嵌り合うことによって、左右に隣接するガラスブロック1、1同士が同一面に揃えられると共に、シール作用が一層向上する。さらに、垂直方向のシールリップ2k、2kが垂直方向の補強骨材3の内外両側に弾性的に接触させてあることによって、ここでも内外二重のシール作用が得られる。
【0032】
一方、図4に示す横方向目地部においては、上下に隣接するガラスブロック1、1の目地部において、目地本体2a、2aが内外二重にシールする。しかも、上下のシールリップ2j、2j同士が重なり接触して排水溝2mを形成し、前記の縦方向目地部の内外二重シールの中間部の空間を流下して下枠材5に形成した排水孔(図示省略)から外部に排水されるものである。
【0033】
以上要するに、本発明のガラスブロック構築体の第1実施例の構成としては、目地本体2aを装着した複数個のガラスブロック1、1を前記目地本体2aを介して縦横方向に当接配列し、縦横方向に隣接するガラスブロック1、1の目地本体2a、2a間に補強骨材3、4を前記目地本体2a、2aで外部から閉塞された状態で配筋し、前記ガラスブロック1、1の配列群の周囲に配設される枠材5〜8を前記補強骨材3、4を利用して内側に緊締するものである。この構成とすれば、ガラスブロック構築体の施工性及び仕上がり精度の向上が図れ、浸水防止、気密性及び断熱性の向上も達成することができる。なお、ガラスブロック1の配列個数は図1に制約されるものではなく、必要に応じて、複列複段に配列積層することができるもので、その際、縦横方向の各目地部に前記補強骨材3、4を配筋するものである。
【0034】
図5は本発明の第2実施例を示すガラスブロック構築体の構成例であって、この実施例では、前記垂直方向の補強骨材3と水平方向の補強骨材4及び上下の枠材5、6並びに左右の側枠材7、8を使用せず、目地材2が密着嵌合した複数個のガラスブロック1、1の配列群の周囲を適当な材料(スチールバンド、その他の金属製帯材、樹脂製帯材、FRP等の複合材製帯材等)からなる帯材11により緊締してパネル化したものである。この第2実施例においては、ガラスブロック構築体を構成するための部材数を減らし、軽量化とコストダウンが図れる。なお、上記第2実施例における帯材11の幅寸法は、ガラスブロック1の厚さ寸法と同程度とし、1個のガラスブロック1に対して2個一対として各ガラスブロック1、1の外周面1aの両側縁部に装着してある目地本体2a、2aの外周面2c、2cに跨って、特に、シール面2d、2dに跨って当接させて緊締させるものである。また、帯材11の緊締には、自動包装機等を利用したり、ホース類の締付バンドを利用して行うもので、緊締後の帯材11の端末の処理(固定)は、スポット溶接、溶着、ねじ止め、クリップ止め、その他適宜の手段で行うものである。尚、帯材11は、幅寸法をガラスブロック1の厚さ寸法より小さくし、複数本使用しても良い。
【0035】
上記第2実施例のガラスブロック構築体のシール作用については、前述した第1実施例と殆ど同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0036】
以上要するに、本発明のガラスブロック構築体の第2実施例の構成としては、目地本体2aを装着した複数個のガラスブロック1、1を前記目地本体2aを介して縦方向または横方向あるいは縦横方向に当接配列し、それらのガラスブロック1、1の配列群の周囲を帯材11により緊締してパネル化するものである。このようにすれば、ガラスブロック構築体の施工性及び仕上がり精度の向上が図れ、浸水防止、気密性及び断熱性の向上も達成することができることは前記第1実施例と同様であり、特に、ガラスブロック構築体の軽量化とコストダウンが図れ、小型パネルに好適である。
【0037】
本発明は、以上の通りであって、目地材2は、ガラスブロック1の厚さ寸法が小さい場合には両面を対称形状とした1個のもので構成してもよい。しかし、ガラスブロック1の厚さ寸法が大きい場合には、図示した実施例のように1個のガラスブロック1に対して2個一対として使用し、各ガラスブロック1、1の外周面1aの両側縁部に分けて装着するのが好ましい。このようにすれば、目地材2の節約と軽量化及びコストダウンが図れ、外側の目地材2と内側の目地材2を色違いにすることもできる。さらに、外側の目地材2の厚みを、内側の目地材2の厚みより大きくすることによって、構築体の面を湾曲にすることも可能である。
【0038】
また、本発明の目地本体2aは、ガラスブロック1の外周縁1aに適当な接着剤を塗布して密着嵌合させてもよい。そして、目地本体2aの内周面2bの位置ずれ防止用凹条溝2e、外周面2cの位置合せ用凹条溝2f及び位置合せ用凸条隆起2g、水平及び垂直方向のシールリップ2j、2k等は、省略して実施することができる。さらに、本発明は、4角形以外の3角形、6角形、8角形等の多角形のガラスブロックに適用してもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、全体がゴム等の弾性材料で多角形枠状に一体構成された一種類の目地材でガラスブロック構築体を構成することができ、目地材が隣接するガラスブロック間のスペーサーとなり寸法精度が出し易く、目地材がそのまま仕上げ材となるので、化粧モルタルの施工が必要なく、モルタルを使用しないため専門技能者が不要であり、しかも、養生やクリーニングの必要がなく、強度、仕上がり等施工にバラツキが少なく、施工の効率化が図れ、従来のモルタル目地よりも軽量となり、パネル化した場合、運搬、施工に有利であり、取付け金具を小さいものにできる。また、目地材がゴム等の弾性材料で構成してあるため、層間変位の吸収に対して有利であり、かつ、面外変形時の発生応力が小さく、さらに、従来のモルタル目地より熱貫流率が小さく、ガラスブロック面の断熱性能が向上する。加えて、目地本体の内周面が、1個のガラスブロックの外周面の側縁部に露出面の端から連続して設けられた凸条隆起に弾性的に密着嵌合する凹条溝を有していることから、目地本体の嵌合位置を各ガラスブロックで統一することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る目地材を密着嵌合させた4個のガラスブロックで構成するガラスブロック構築体の第1実施例を示す分解斜視図。
【図2】(A)は本発明に係る目地材の実施例を示す背面図で、各辺の断面形状を一部を破断して図示しており、(B)と(C)はその左側面図と下面図。
【図3】本発明の第1実施例における目地材を密着嵌合させた2個のガラスブロック間の縦方向目地部の拡大横断平面図。
【図4】本発明の第1実施例における目地材を密着嵌合させた2個のガラスブロック間の横方向目地部の拡大縦断側面図。
【図5】本発明の第2実施例を示すガラスブロック構築体の構成例の斜視図。
【符号の説明】
1 ガラスブロック
1a 外周面
1b 凸条隆起
2 目地材
2a 目地本体
2b 内周面
2c 外周面
2d シール面
2e 凹条溝
2f 凹条溝
2g 凸条隆起
2h 水平方向の延長部
2i 垂直方向の延長部
2j 水平方向のシールリップ
2k 垂直方向のシールリップ
2m 排水溝
3 垂直方向の補強骨材
3a 貫通孔
3b ボルト
4 水平方向の補強骨材
4a ボルト
5 下枠材
5a ボルト挿通孔
6 上枠材
6a ボルト挿通孔
7 左側枠材
7a ボルト挿通孔
8 右側枠材
8a ボルト挿通孔
9 ワッシャ
10 締付ナット
11 帯材

Claims (7)

  1. 全体がゴム等の弾性材料で多角形枠状に一体構成された目地本体からなり、該目地本体がガラスブロックの露出面の端まで延在すると共に、該目地本体の内周面が1個のガラスブロックの外周面の側縁部に露出面の端から連続して設けられた凸条隆起に弾性的に密着嵌合する凹条溝を有しており、該目地本体の外周面が、隣接する他の目地本体の外周面と密接するシール面を有することを特徴とするガラスブロック組立て用目地材。
  2. 目地本体が1個のガラスブロックに対して2個一対として用いられ、それぞれがガラスブロックの外周面の両側縁部に装着されることを特徴とする請求項1記載のガラスブロック組立て用目地材。
  3. 目地本体が4角形枠状であり、その外周面の4辺のうち隣接する2辺のシール面には凹条溝を、他の隣接する2辺のシール面には、隣接する他の目地本体の前記凹条溝に嵌合する凸条隆起を具備させたことを特徴とする請求項1または2に記載のガラスブロック組立て用目地材。
  4. 目地本体が4角形枠状であり、その4辺にはシール面に対応する部位から幅方向の一方に向けて延長された延長部、及び、該延長部の延長端部に目地本体の外周側へ突出するシールリップを具備させたことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のガラスブロック組立て用目地材。
  5. 少なくとも相対向する2辺のシールリップは、隣接する他の目地本体の該シールリップと重なり接触し、これらのシールリップの重なり接触によって外部への排水孔に通じる排水溝が形成されていることを特徴とする請求項記載のガラスブロック組立て用目地材。
  6. 請求項1〜の何れかの目地本体を装着した複数個のガラスブロックを前記目地本体を介して縦横方向に当接配列し、縦横方向に隣接するガラスブロック間に補強骨材を前記目地本体で外部から閉塞された状態で配筋し、前記ガラスブロックの配列群の周囲に配設される枠材を前記補強骨材を利用して内側に緊締したことを特徴とするガラスブロック構築体。
  7. 請求項1〜の何れかの目地本体を装着した複数個のガラスブロックを前記目地本体を介して縦方向または横方向あるいは縦横方向に当接配列し、それらのガラスブロックの配列群の周囲を帯材により緊締してパネル化したことを特徴とするガラスブロック構築体。
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