JPH11247312A - ガラスブロック組立て用目地材及び該目地材で組立てたガラスブロック構築体 - Google Patents

ガラスブロック組立て用目地材及び該目地材で組立てたガラスブロック構築体

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JPH11247312A
JPH11247312A JP10045774A JP4577498A JPH11247312A JP H11247312 A JPH11247312 A JP H11247312A JP 10045774 A JP10045774 A JP 10045774A JP 4577498 A JP4577498 A JP 4577498A JP H11247312 A JPH11247312 A JP H11247312A
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glass block
joint
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glass
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Yoshikazu Seki
芳和 関
Eiichiro Kuwabara
英一郎 桑原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料コストの低減、施工性の向上、浸水防
止、軽量化、気密性及び断熱性の向上を可能としたガラ
スブロック組立て用目地材及び該目地材で組立てたガラ
スブロック構築体を提供すること。 【解決手段】 目地材2は、全体がゴム等の弾性材料で
4角形枠状等に一体構成された目地本体2aからなり、
該目地本体2aの内周面2bが1個のガラスブロック1
の外周面1aに弾性的に密着嵌合する形状をなしてお
り、該目地本体2aと、隣接するガラスブロック1の目
地本体2aとはシール面2dで接している。補強骨材
3、4を利用して周囲の枠材5〜8により構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラスブロック組立
て用目地材及び該目地材で組立てたガラスブロック構築
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、施工箇所に応じて、必要個数のガ
ラスブロックを一定の目地間隔で配列し、適宜補強筋を
配筋しながら目地にモルタルを充填してガラスブロック
を下から順次積み上げて構築する湿式の施工方法と、モ
ルタルを使用しない乾式の施工方法とが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の湿式の施工方法
は、施工に専門技能者が必要であり、目地に充填したモ
ルタルの養生期間を必要とし、養生後、さらに、化粧モ
ルタルを目地に塗布して仕上げをする必要があり、ま
た、目地以外の部分に付着したモルタルを清掃除去する
ことが必要で手間と時間がかかる上、重量が大きく、断
熱性が低いという問題点があった。
【0004】上記問題点を解消するために、乾式の施工
方法が提供されているが、従来の乾式の施工方法は、ゴ
ム材料等からなる目地材を、ガラスブロックの縦方向目
地と横方向目地とに別々に介在させており、縦方向目地
の長さは、構築体の高さに相応するため、構築体の大き
さに伴って様々な長さの縦方向目地が必要となり、材料
コストが上昇しやすい。また、縦方向目地が非常に長い
ため、施工時に垂直に保持するのが困難であり、施工上
も問題があった。しかも、目地材同士の繋ぎ目からの浸
水や気密性の低下等の問題点があった。
【0005】本発明は、従来技術の上記問題点に鑑みて
提案されたものであって、その目的とするところは、材
料コストの低減、施工性の向上、浸水防止、軽量化、気
密性及び断熱性の向上を可能としたガラスブロック組立
て用目地材及び該目地材で組立てたガラスブロック構築
体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の目地材は、全体がゴム等の弾性材料で多角
形枠状に一体構成された目地本体からなり、該目地本体
の内周面が1個のガラスブロックの外周面に弾性的に密
着嵌合する形状をなしており、該目地本体の外周面が、
隣接する他の目地本体の外周面と密接するシール面を有
する構成としている。この場合、多角形枠状とは、長方
形枠状をも含むものとする。この構成によって、目地材
とガラスブロックを一体として取り扱うことができ、目
地材の位置ずれをなくし、施工の効率を向上させ、しか
も、施工のバラツキを防止し、仕上がり精度を向上させ
ることができる。
【0007】上記目地本体は、1個のガラスブロックに
対して2個一対として用いられ、それぞれがガラスブロ
ックの外周面の両側縁部に装着される形状とするのが材
料節約や排水などの面で好ましい。
【0008】また、上記目地本体の内周面は、ガラスブ
ロックの外周面の側縁部に設けられた凸条隆起に嵌合す
る凹条溝を設けておくのが好ましい。このようにすれ
ば、目地本体の嵌合位置を各ガラスブロックで統一する
ことができる。
【0009】さらに、上記目地本体が4角形枠状であ
り、その外周面の4辺のうち隣接する2辺のシール面に
は凹条溝を、他の隣接する2辺のシール面には、隣接す
る他の目地本体の前記凹条溝に嵌合する凸条隆起を具備
させておくことができる。このようにすれば、左右及び
上下に隣接するガラスブロックの位置合せ用の凹条溝と
凸条隆起とを丁度嵌り合う関係に配列することができ、
これによって、左右上下に隣接するガラスブロック同士
を容易に同一面に配列保持させることができ、かつ、シ
ール性も向上させることができる。
【0010】また、上記目地本体が4角形枠状であり、
その4辺にはシール面に対応する部位から幅方向の一方
に向けて延長された延長部、及び、該延長部の延長端部
に目地本体の外周側へ突出するシールリップを具備させ
ることができる。このようにすれば、隣接するガラスブ
ロック間のシール性をさらに向上させることができ、し
かも、補強骨材を正規位置に位置決め固定させることに
も役立たせることができる。
【0011】さらに、少なくとも相対向する2辺のシー
ルリップは、隣接する他の目地本体の該シールリップと
重なり接触するように構成することが好ましい。このよ
うにすれば、シールリップの重なり接触部によって、排
水溝が形成される。
【0012】そして、本発明のガラスブロック構築体
は、上記の何れかの目地本体を装着した複数個のガラス
ブロックを前記目地本体を介して縦横方向に当接配列
し、縦横方向に隣接するガラスブロック間に補強骨材を
前記目地本体で外部から閉塞された状態で配筋し、前記
ガラスブロックの配列群の周囲に配設される枠材を前記
補強骨材を利用して内側に緊締したものである。この構
成により、ガラスブロック構築体の施工性の向上が図
れ、浸水防止、軽量化、気密性及び断熱性の向上も達成
することができる。
【0013】また、本発明のガラスブロック構築体は、
上記の何れかの目地本体を装着した複数個のガラスブロ
ックを前記目地本体を介して縦方向または横方向あるい
は縦横方向に当接配列し、それらのガラスブロックの配
列群の周囲を帯材により緊締してパネル化してもよい。
このようにすれば、ガラスブロック構築体の軽量化とコ
ストダウンが図れ、例えば、小型パネルに適用して好適
である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施例を参照して説明する。図1は本発明に係る目地材
を密着嵌合させた4個のガラスブロックで構成する第1
実施例のガラスブロック構築体の分解斜視図、図2の
(A)は本発明に係る目地材の実施例を示す背面図で、
各辺の断面形状を一部を破断して図示しており、(B)
と(C)はその左側面図と下面図、図3は本発明の第1
実施例における目地材を密着嵌合させた2個のガラスブ
ロック間の縦方向目地部の拡大横断平面図、図4は本発
明の第1実施例における目地材を密着嵌合させた2個の
ガラスブロック間の横方向目地部の拡大縦断側面図、図
5は本発明の第2実施例を示すガラスブロック構築体の
構成例の斜視図である。
【0015】図1において、1はガラスブロック、2は
目地材、3は垂直方向の補強骨材、4は水平方向の補強
骨材、5は下枠材、6は上枠材、7、8は左右の側枠
材、9はワッシャ、10は締付ナットを示している。
【0016】ガラスブロック1は、一辺が所定寸法(例
えば、略20cmその他)の略正方形をなす表裏面を有
し、所定の厚さ(例えば、略10cm)で内部が中空と
され、外周面1aの両側縁部には、図3及び図4に示す
ような凸条隆起1b、1dが形成されている。この凸条
隆起1b、1dは、従来のモルタル目地の場合における
目地材とガラスブロック1との係止作用を高めるために
形成されているものである。
【0017】本発明の目地材2は、図2の(A)に示す
ように、全体が耐候性に優れ、着色も自在なシリコンゴ
ム等のゴム材料、樹脂材料、その他の弾性材料で正4角
形枠状に一体構成された目地本体2aからなり、該目地
本体2aの内周面2bが1個のガラスブロック1の外周
面1aの側縁部に弾性的に密着嵌合する形状をなしてお
り、該目地本体2aと、隣接するガラスブロック1の目
地本体2aとはシール面2dで接している。そして、目
地本体2aの外周面2cの4隅は角形に形成してあり、
これによって、ガラスブロック1、1を上下左右に密着
接続させた際、各目地本体2a、2aの4隅の合体部分
に隙間が発生することを防止させている。
【0018】上記目地本体2aは、図1〜図4に示すよ
うに、同一形状とした1種類の目地材2を1個のガラス
ブロック1に対して2個一対として使用するものであ
る。
【0019】また、上記目地本体2aの内周面2bは、
図2〜図4に示すように、ガラスブロック1の外周面1
aの凸条隆起1b、1dに嵌合する凹条溝2eが設けて
ある。
【0020】さらに、上記目地本体2aの外周面2cの
4辺のうち隣接する2辺のシール面2dには凹条溝2f
を、他の隣接する2辺には前記凹条溝2fに嵌合する凸
条隆起2gを具備させてある。
【0021】また、上記目地本体2aの4辺には、シー
ル面2dに対応する部位から幅方向の一方、本実施例の
場合では、ガラスブロック1の厚さ方向の中央方向に向
けて延長された延長部2h、2iを形成してあり、さら
に、この延長部2h、2iの延長端部に外周側へ突出す
るシールリップ2j、2kを形成してある。このシール
リップ2j、2kは、ガラスブロック1の水平方向の目
地に配置されるものを図4に示すように長くし、垂直方
向の目地に配置されるものを図3に示すように短くして
垂直方向の補強骨材3に当接させるようにしている。こ
の場合、1つの目地材2において、長いシールリップと
短いシールリップとは図2の(A)に示しているよう
に、互いに対向する辺に形成されるものである。なお、
このシールリップ2j、2kは、すべて同じ長さとして
もよい(例えば、長い方或いは短い方に統一)。
【0022】垂直方向の補強骨材3と水平方向の補強骨
材4とは、適当な材料(鉄、鋼、ステンレス、その他の
金属材料または樹脂、FRP、その他の複合材料、木材
等)により適当な形状(板状、丸棒状、梯子状、その他
の形状)に構成され、複数個のガラスブロック1、1の
縦横方向の目地本体2a、2a間に外部から閉塞された
状態で配筋されるものである。図1に示す例では、垂直
方向の補強骨材3を板状とし、水平方向の補強骨材4を
丸棒状とし、板状をなす垂直方向の補強骨材3側には、
水平方向の補強骨材4と交差する部分に水平方向の補強
骨材4を貫通配置するための貫通孔3aが設けてある。
これらの垂直方向の補強骨材3及び水平方向の補強骨材
4の両端には、ボルト3b、4aが固着または形成して
あり、これに対応して、上下の枠材5、6及び左右の側
枠材7、8には、ボルト挿通孔5a、6a、7a、8a
が設けてある。
【0023】上下の枠材5、6及び左右の側枠材7、8
は、適当な材料(鉄、鋼、ステンレス、その他の金属材
料または樹脂、FRP、その他の複合材料、木材等)で
適当な形状(断面L状、断面コ字状、中空角パイプ状、
中実角材状、その他の形状)に構成され、複数個のガラ
スブロック1、1の配列群の周囲に配置され、前記複数
個のガラスブロック1、1の縦横方向の目地本体2a、
2a間に外部から閉塞された状態で配筋される垂直方向
の補強骨材3のボルト3bと水平方向の補強骨材4のボ
ルト4aとにワッシャ9と締付ナット10とを介してそ
れぞれ緊締され、複数個のガラスブロック1、1を縦横
方向に密着固定して一体的なガラスブロック構築体を構
成するものである。図1では、上下の枠材5、6及び左
右の側枠材7、8は、断面コ字状の金属材料で構成した
場合を例示している。これら上下の枠材5、6及び左右
の側枠材7、8は、各ガラスブロック1、1の両側縁部
に装着してある2個一対の目地本体2a、2aの外周面
2c、2cに跨って当接せしめられ、その際、特に、シ
ール面2d、2dに跨って当接させるのが好ましい。
【0024】前記垂直方向の補強骨材3と水平方向の補
強骨材4及び上下の枠材5、6並びに左右の側枠材7、
8は、構成しようとするガラスブロック構築体の高さ及
び幅寸法に適合させてその長さ寸法等を形成準備してお
くものである。
【0025】本発明の第1実施例の構成は、以上の通り
であって、1個のガラスブロック1に対して、同一形状
とした2個一対の目地本体2a、2aをガラスブロック
1の外周面1aの側縁部に装着させてあるため、図3に
示す縦方向目地部においては、左右に隣接するガラスブ
ロック1、1の目地本体2a、2aのシール面2d、2
d同士が相互に密着当接して、縦方向の目地部を外側A
と内側Bとで内外二重にシールする。
【0026】従って、例えば、強い風雨により雨水等が
外側のシール面2d、2dによる浸水防止作用に打ち勝
って浸入しても、内側のシール面2d、2dによる浸水
防止作用によって、室内に侵入することが防止される。
なお、外側のシール面2d、2dより浸入した水等は、
内外二重シールの中間部の空間を流下して下枠材5に形
成した排水孔(図示省略)から外部に排水されるもので
ある。
【0027】また、各目地本体2a、2aは、内周面2
bに形成してある凹条溝2e、2eがガラスブロック1
の外周面1aの両側縁部に設けてある凸条隆起1b、1
bに弾性的に密着嵌合させてあるため、各ガラスブロッ
ク1、1間で目地本体2a、2aの嵌合位置を同一位置
に統一させることができる。
【0028】そして、目地本体2aの外周面2cの4辺
のうち隣接する2辺のシール面2dには凹条溝2fを、
他の隣接する2辺のシール面2dには前記凹条溝2fに
嵌合する凸条隆起2gを具備させてあることによって、
左右及び上下に隣接するガラスブロック1、1の凹条溝
2fと凸条隆起2gとの位置関係を、丁度嵌り合う関係
に統一して配列することができ、これにより、誰でも
が、各ガラスブロック1、1を一定の目地間隔で規則正
しく配列することができる。
【0029】この点を図1を参照して説明すると、図1
の4個のガラスブロック1の表面側の凹条溝2fと凸条
隆起2gとの位置関係をすべて同一位置関係に配列し、
例えば、凹条溝2fが各ガラスブロック1の下辺と右辺
との正立逆L型の位置にあり、また、凸条隆起2gが各
ガラスブロック1の左辺と上辺との倒立L型の位置にあ
るように配列したと仮定すると、右下のガラスブロック
1の上辺の凸条隆起2gは右上のガラスブロック1の下
辺の凹条溝2fに対応し、右下のガラスブロック1の左
辺の凸条隆起2gは左下のガラスブロック1の右辺の凹
条溝2fに対応し、左上のガラスブロック1の下辺の凹
条溝2fは左下のガラスブロック1の上辺の凸条隆起2
gに対応し、左上のガラスブロック1の右辺の凹条溝2
fは右上のガラスブロック1の左辺の凸条隆起2gに対
応する。
【0030】上記対応関係は上下左右に繰返されること
が容易に理解され、これによって、上下左右に隣接する
ガラスブロック同士を容易に同一面に配列保持させるこ
とができ、かつ、シール性も向上させることができる。
なお、説明の便宜上、各ガラスブロック1の表面側に嵌
合された目地材2について説明したが、裏面側のものに
ついては、同一形状のものを表裏面を逆にして嵌合して
おり、丁度裏返しの関係となるのであって、同様となる
ことを理解されたい。このような統一配列を一層容易と
するために、例えば、色違いとし、或いは識別マーク等
を付与してもよい。
【0031】また、凹条溝2fと凸条隆起2gとが嵌り
合うことによって、左右に隣接するガラスブロック1、
1同士が同一面に揃えられると共に、シール作用が一層
向上する。さらに、垂直方向のシールリップ2k、2k
が垂直方向の補強骨材3の内外両側に弾性的に接触させ
てあることによって、ここでも内外二重のシール作用が
得られる。
【0032】一方、図4に示す横方向目地部において
は、上下に隣接するガラスブロック1、1の目地部にお
いて、目地本体2a、2aが内外二重にシールする。し
かも、上下のシールリップ2j、2j同士が重なり接触
して排水溝2mを形成し、前記の縦方向目地部の内外二
重シールの中間部の空間を流下して下枠材5に形成した
排水孔(図示省略)から外部に排水されるものである。
【0033】以上要するに、本発明のガラスブロック構
築体の第1実施例の構成としては、目地本体2aを装着
した複数個のガラスブロック1、1を前記目地本体2a
を介して縦横方向に当接配列し、縦横方向に隣接するガ
ラスブロック1、1の目地本体2a、2a間に補強骨材
3、4を前記目地本体2a、2aで外部から閉塞された
状態で配筋し、前記ガラスブロック1、1の配列群の周
囲に配設される枠材5〜8を前記補強骨材3、4を利用
して内側に緊締するものである。この構成とすれば、ガ
ラスブロック構築体の施工性及び仕上がり精度の向上が
図れ、浸水防止、気密性及び断熱性の向上も達成するこ
とができる。なお、ガラスブロック1の配列個数は図1
に制約されるものではなく、必要に応じて、複列複段に
配列積層することができるもので、その際、縦横方向の
各目地部に前記補強骨材3、4を配筋するものである。
【0034】図5は本発明の第2実施例を示すガラスブ
ロック構築体の構成例であって、この実施例では、前記
垂直方向の補強骨材3と水平方向の補強骨材4及び上下
の枠材5、6並びに左右の側枠材7、8を使用せず、目
地材2が密着嵌合した複数個のガラスブロック1、1の
配列群の周囲を適当な材料(スチールバンド、その他の
金属製帯材、樹脂製帯材、FRP等の複合材製帯材等)
からなる帯材11により緊締してパネル化したものであ
る。この第2実施例においては、ガラスブロック構築体
を構成するための部材数を減らし、軽量化とコストダウ
ンが図れる。なお、上記第2実施例における帯材11の
幅寸法は、ガラスブロック1の厚さ寸法と同程度とし、
1個のガラスブロック1に対して2個一対として各ガラ
スブロック1、1の外周面1aの両側縁部に装着してあ
る目地本体2a、2aの外周面2c、2cに跨って、特
に、シール面2d、2dに跨って当接させて緊締させる
ものである。また、帯材11の緊締には、自動包装機等
を利用したり、ホース類の締付バンドを利用して行うも
ので、緊締後の帯材11の端末の処理(固定)は、スポ
ット溶接、溶着、ねじ止め、クリップ止め、その他適宜
の手段で行うものである。尚、帯材11は、幅寸法をガ
ラスブロック1の厚さ寸法より小さくし、複数本使用し
ても良い。
【0035】上記第2実施例のガラスブロック構築体の
シール作用については、前述した第1実施例と殆ど同様
であるため、詳細な説明は省略する。
【0036】以上要するに、本発明のガラスブロック構
築体の第2実施例の構成としては、目地本体2aを装着
した複数個のガラスブロック1、1を前記目地本体2a
を介して縦方向または横方向あるいは縦横方向に当接配
列し、それらのガラスブロック1、1の配列群の周囲を
帯材11により緊締してパネル化するものである。この
ようにすれば、ガラスブロック構築体の施工性及び仕上
がり精度の向上が図れ、浸水防止、気密性及び断熱性の
向上も達成することができることは前記第1実施例と同
様であり、特に、ガラスブロック構築体の軽量化とコス
トダウンが図れ、小型パネルに好適である。
【0037】本発明は、以上の通りであって、目地材2
は、ガラスブロック1の厚さ寸法が小さい場合には両面
を対称形状とした1個のもので構成してもよい。しか
し、ガラスブロック1の厚さ寸法が大きい場合には、図
示した実施例のように1個のガラスブロック1に対して
2個一対として使用し、各ガラスブロック1、1の外周
面1aの両側縁部に分けて装着するのが好ましい。この
ようにすれば、目地材2の節約と軽量化及びコストダウ
ンが図れ、外側の目地材2と内側の目地材2を色違いに
することもできる。さらに、外側の目地材2の厚みを、
内側の目地材2の厚みより大きくすることによって、構
築体の面を湾曲にすることも可能である。
【0038】また、本発明の目地本体2aは、ガラスブ
ロック1の外周縁1aに適当な接着剤を塗布して密着嵌
合させてもよい。そして、目地本体2aの内周面2bの
位置ずれ防止用凹条溝2e、外周面2cの位置合せ用凹
条溝2f及び位置合せ用凸条隆起2g、水平及び垂直方
向のシールリップ2j、2k等は、省略して実施するこ
とができる。さらに、本発明は、4角形以外の3角形、
6角形、8角形等の多角形のガラスブロックに適用して
もよい。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、全体がゴム等の弾性材
料で多角形枠状に一体構成された一種類の目地材でガラ
スブロック構築体を構成することができ、目地材が隣接
するガラスブロック間のスペーサーとなり寸法精度が出
し易く、目地材がそのまま仕上げ材となるので、化粧モ
ルタルの施工が必要なく、モルタルを使用しないため専
門技能者が不要であり、しかも、養生やクリーニングの
必要がなく、強度、仕上がり等施工にバラツキが少な
く、施工の効率化が図れ、従来のモルタル目地よりも軽
量となり、パネル化した場合、運搬、施工に有利であ
り、取付け金具を小さいものにできる。また、目地材が
ゴム等の弾性材料で構成してあるため、層間変位の吸収
に対して有利であり、かつ、面外変形時の発生応力が小
さく、さらに、従来のモルタル目地より熱貫流率が小さ
く、ガラスブロック面の断熱性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る目地材を密着嵌合させた4個のガ
ラスブロックで構成するガラスブロック構築体の第1実
施例を示す分解斜視図。
【図2】(A)は本発明に係る目地材の実施例を示す背
面図で、各辺の断面形状を一部を破断して図示してお
り、(B)と(C)はその左側面図と下面図。
【図3】本発明の第1実施例における目地材を密着嵌合
させた2個のガラスブロック間の縦方向目地部の拡大横
断平面図。
【図4】本発明の第1実施例における目地材を密着嵌合
させた2個のガラスブロック間の横方向目地部の拡大縦
断側面図。
【図5】本発明の第2実施例を示すガラスブロック構築
体の構成例の斜視図。
【符号の説明】
1 ガラスブロック 1a 外周面 1b 凸条隆起 2 目地材 2a 目地本体 2b 内周面 2c 外周面 2d シール面 2e 凹条溝 2f 凹条溝 2g 凸条隆起 2h 水平方向の延長部 2i 垂直方向の延長部 2j 水平方向のシールリップ 2k 垂直方向のシールリップ 2m 排水溝 3 垂直方向の補強骨材 3a 貫通孔 3b ボルト 4 水平方向の補強骨材 4a ボルト 5 下枠材 5a ボルト挿通孔 6 上枠材 6a ボルト挿通孔 7 左側枠材 7a ボルト挿通孔 8 右側枠材 8a ボルト挿通孔 9 ワッシャ 10 締付ナット 11 帯材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体がゴム等の弾性材料で多角形枠状に
    一体構成された目地本体からなり、該目地本体の内周面
    が1個のガラスブロックの外周面に弾性的に密着嵌合す
    る形状をなしており、該目地本体の外周面が、隣接する
    他の目地本体の外周面と密接するシール面を有すること
    を特徴とするガラスブロック組立て用目地材。
  2. 【請求項2】 目地本体が1個のガラスブロックに対し
    て2個一対として用いられ、それぞれがガラスブロック
    の外周面の両側縁部に装着されることを特徴とする請求
    項1記載のガラスブロック組立て用目地材。
  3. 【請求項3】 目地本体の内周面がガラスブロックの外
    周面の側縁部に設けられた凸条隆起に嵌合する凹条溝を
    有することを特徴とする請求項1または2記載のガラス
    ブロック組立て用目地材。
  4. 【請求項4】 目地本体が4角形枠状であり、その外周
    面の4辺のうち隣接する2辺のシール面には凹条溝を、
    他の隣接する2辺のシール面には、隣接する他の目地本
    体の前記凹条溝に嵌合する凸条隆起を具備させたことを
    特徴とする請求項1、2、3の何れかに記載のガラスブ
    ロック組立て用目地材。
  5. 【請求項5】 目地本体が4角形枠状であり、その4辺
    にはシール面に対応する部位から幅方向の一方に向けて
    延長された延長部、及び、該延長部の延長端部に目地本
    体の外周側へ突出するシールリップを具備させたことを
    特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のガラスブロッ
    ク組立て用目地材。
  6. 【請求項6】 少なくとも相対向する2辺のシールリッ
    プは、隣接する他の目地本体の該シールリップと重なり
    接触することを特徴とする請求項5記載のガラスブロッ
    ク組立て用目地材。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかの目地本体を装着
    した複数個のガラスブロックを前記目地本体を介して縦
    横方向に当接配列し、縦横方向に隣接するガラスブロッ
    ク間に補強骨材を前記目地本体で外部から閉塞された状
    態で配筋し、前記ガラスブロックの配列群の周囲に配設
    される枠材を前記補強骨材を利用して内側に緊締したこ
    とを特徴とするガラスブロック構築体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6の何れかの目地本体を装着
    した複数個のガラスブロックを前記目地本体を介して縦
    方向または横方向あるいは縦横方向に当接配列し、それ
    らのガラスブロックの配列群の周囲を帯材により緊締し
    てパネル化したことを特徴とするガラスブロック構築
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006009430A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラスブロック壁及びその施工方法
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JP2007040091A (ja) * 2005-06-29 2007-02-15 Nippon Electric Glass Co Ltd 採光用ブロック構築体及びその構築方法
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KR100853038B1 (ko) 2007-02-15 2008-08-19 임태형 글라스 월 가스켓

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