JP3710491B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機の入賞装置には大入賞口を通り抜けたパチンコ球の動きに変化を与えて入賞態様を変化させる各種の可動部材が組込まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は入賞装置の可動部材の作動制御態様や始動入賞態様に関して新規な趣興を有するパチンコ機を提供するこである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1のパチンコ機は、始動口と入賞装置と図柄表示体を備えていて、前記入賞装置は、パチンコ球が前記始動口に入賞するとパチンコ球が予め設定された時間だけ入賞可能な開状態になる開閉可能な大入賞口と、その大入賞口を通ったパチンコ球が転動可能な入賞空間と、パチンコ球が通過すると大当りとなる特定領域とを有し、大当り中にパチンコ球が前記特定領域を再度通過すると、その時点から次のラウンドに移行して、所定回数までのラウンドを繰り返すことができるように構成されている。
又、前記入賞空間内には、前記大入賞口を通ったパチンコ球を受け入れることによって、前記特定領域に入る可能性を増大させる可動部を備えている。
又、前記可動部は、パチンコ球を受け入れる下傾端位置と受け入れない上傾端位置との間を昇降動作する複数の作動パターンで作動可能に構成され、且つ、パチンコ球を受け入れた可動部が上昇すると、そのパチンコ球は特定領域を通過する可能性がある。
そして、(イ)電源を投入すると、前記可動部は通常作動パターンで動作し、その間に、該可動部に受け入れたパチンコ球が特定領域に入賞すると大当たりとなる。又、(ロ)前記始動口への入賞に基づいて拡開中の大入賞口を通ったパチンコ球が、前記大当たりの場合を除き、「大入賞口入賞検出スイッチ」で検出されると図柄表示体の図柄変動を開始し、その図柄表示体の停止図柄が特定図柄であると、前記大入賞口の閉鎖後に、前記可動部は第2作動パターンで作動し、その間に、該可動部に受け入れたパチンコ球が特定領域に入賞すると大当たりとなる一方、前記図柄表示体の停止図柄が非特定図柄であると前記可動部が通常作動パターンで作動する。又、(ハ)前記始動口への入賞に基づいて拡開中の大入賞口を通ったパチンコ球が、前記特定領域を通過して「特定領域通過検出スイッチ」で検出されると大当りとなる。そして、前記大当り中において、前記大入賞口は開閉動作を繰返すと共に、前記可動部は、前記所定回数より少ない設定回数のラウンドまでは第3作動パターンで作動し、該設定回数の次のラウンドから前記所定回数のラウンドまでは第1作動パターンで作動する。
前記第1作動パターンにおける可動部は、上傾端位置と下傾端位置の間を所定時間で1往復する動作を繰返す。又、前記通常作動パターンにおける可動部は、上傾端位置で特定時間停留しその後前記所定時間で上傾端位置と下傾端位置の間を1往復するというパターンを繰返す。又、前記第2作動パターンにおける可動部は、下傾端位置で僅かな時間の間停留しその後前記所定時間で下傾端位置と上傾端位置の間を1往復するというパターンを繰返す。そして、前記第3作動パターンにおける可動部は、前記大入賞口の開閉動作を特定回数実施する間、パチンコ球を受け入れる下傾端位置で停留し、その後、前記所定時間で上傾端位置と下傾端位置の間を1往復する動作を繰り返す。
【0005】
【作用】
尚、前記可動部の作用を実施例に基づいて説明すると、第1作動パターンにおける可動部は、図21に示すように、上傾端位置と下傾端位置の間を往復動する動作を所定時間(2.0秒)で1回の割合で繰り返す。
又、前記通常作動パターンにおける可動部は、図15に示すように、上傾端位置で所定時間(3.5秒)停留してから、所定時間(2.0秒)で1回の割合で上傾端位置と下傾端位置の間を往復動し、このパターンの動作を繰り返す。
又、前記第2作動パターンにおける可動部は、図20に示すように、下傾端位置で僅かな時間(0.5秒)停留し、その後に下傾端位置と上傾端位置の間を所定時間(2.0秒)で1回の割合で往復動し、このパターンの動作を繰り返す。 又、前記第3作動パターンにおける可動部は、図22に示すように、前記大入賞口の開閉動作を特定回数実施する間、パチンコ球を受け入れる下傾端位置で停留し、その後、上傾端位置と下傾端位置の間を、所定時間(2.0秒)で1回の割合で往復動する動作を繰り返す。
以上により、単位時間当たり、可動部がパチンコ球を受け入れ易く、パチンコ球を特定領域を通過させ易い動作パターンの順位は、第3作動パターン、第2作動パターン、第1作動パターン、通常作動パターンである。
【0006】
【発明の効果】
本発明によれば、大入賞口を通ったパチンコ球であっても大当たりの場合と大当たりでない場合があり、それらに応じて可動部の作動パターンを変更するので、ゲームの興趣の向上を図ることができると共に、可動部は大当たり中に第3作動パターンと第1作動パターンで作動するので、多くの入賞球を得ることができる。
【0007】
【実施例】
次に、本発明の1実施例を図面にしたがって説明する。
パチンコ機の木枠80の前面の下端には下皿81と、遊技者によって回動操作される操作ハンドル82と、パチンコ球を単発発射するときに操作される発射装置停止スイッチ83とが配設され、金枠84の下部には上皿85が取付けられ、パチンコ機の枠部86の表側には金枠84の開放を検出する金枠検出スイッチ87と、賞品球払出し兼賞品切れ表示灯127とが取付けられるとともに、枠部86の中央部には遊技盤1が組付けられている。
【0008】
木枠80の前面に取付けられた装飾部材には当り表示灯88〜88と金枠開放表示灯89とが取付けられている。
【0009】
図3において、枠部86の裏側の中央部に配設された基板ボックス90内にはこのパチンコ機の諸機能をコントロールする制御装置の制御基板77が装入されている。
【0010】
枠部86の裏側の下端には打球ハンマ91を駆動する発射モータ92と、発射モータ駆動回路93aがプリントされた発射装置制御基板93とが配設され、この発射装置制御基板93には遊技者が操作ハンドル82に触れたときにONとなるタッチスイッチ94と、遊技者が操作ハンドル82を操作したときにONとなるハンドルスイッチ95と、発射装置停止スイッチ83とが接続されている。
【0011】
枠部86の裏側の上端には球タンク97と、タンクレール98と、賞品球切れ検出スイッチ126とが配設され、裏枠部86の一側部には球タンク97内から送り込まれた賞品球を受け入れる賞品球ケース99と、7個若しくは15個の賞品球の払い出しが可能な賞品球払い出し装置100と、入賞球の到来によって賞品球払い出し装置100を起動させる払い出し起動機構101とが、枠部86の裏面に取付けられた合成樹脂製の基枠128にそれぞれ脱着可能に組付けられている。
【0012】
パチンコ球が15個獲得入賞口へ入球すると、その入賞球が払い出し起動機構101の賞品球払い出しモータ102のモータ軸に固定された球切りカム103によって受け止められ、賞品球払い出し検出スイッチ104がONとなって賞品球の払い出しを検出するとともに、連結ロッド105が上動して賞品球払い出し装置100の内昇降板100aおよび内球止め片100bが上動しかつ賞品球放出弁100cが下方へ傾動し、賞品球払い出し装置100の球貯留部内の賞品球のうちの15個の賞品球が上皿85上へ払い出される。
【0013】
パチンコ球が7個獲得入賞口へ入球すると、同様にして内昇降板100aおよび内球止め片100bが上動して放出弁100cが下方へ傾動すると同時に、外昇降板駆動ソレノイド106が励磁されて外昇降板100dおよび外球止め片100eが上動し、球貯留部内の賞品球のうちの7個の賞品球が上皿85上へ払い出される。
【0014】
枠部86の裏側の下部には賞品球払い出し禁止スイッチ107と、この賞品球払い出し禁止スイッチ107、金枠検出スイッチ87、ハンドルスイッチ95がそれぞれ接続された防犯基板108とが配設され、枠部86の上部には賞品球切れ検出スイッチ109が配設され、また、基枠128の上方位置には当り情報をパチンコ機の外部に出力するための当り情報出力端子110Aと、パチンコ機の外部からの入力により発射装置を起動、停止するための発射装置制御入力端子110Bと、金枠検出スイッチ87の作動によってパチンコ機の外部に金枠開放情報を出力する金枠開放情報出力端子110Cと、賞品球が不足した場合にパチンコ機の外部に賞品球切れ情報を出力する賞品球切れ情報出力端子110Dとが集合され、さらに、外部からの配線を分離可能に接続するコネクタが端子板を介して取付けられている。
【0015】
また、遊技盤1の裏側に配設されて裏面に制御基板ボックス90が組付けられ、遊技盤1の裏側へ排出されたセーフ球を集合させるセーフ球集合カバー129の背面には大入賞口始動情報を出力する2個の大入賞口始動情報出力端子110E,110E′と、大当り情報を出力する大当り情報出力端子110F,110F′とが集合されるとともに、外部配線を分離可能に接続するコネクタが端子板を介して取付けられている。但し、本例では大当り情報は後記連続作動口22へのパチンコ球の落入時に出力され、当り情報は後記第2図柄表示体75の停止図柄が3若しくは7となった場合に出力され、大入賞口始動情報は後記各始動口4A,4B,4Cへのパチンコ球の落入時に出力される。
【0016】
外部接続用端子となる4つの出入力端子110A,110B,110C,110Dは表示ランプ等の電気部品を直接作動させる電力出入力端子であり、外部接続用端子となる4つの出力端子110E,110E′,110F,110F′はデータの出力に止まる信号波出力端子であり、本例では出力端子110E,110E′,110F,110F′から大入賞口始動情報および大当り情報のみを出力するように構成したが、この他、制御基板77において発生する各種情報、例えば遊技盤1の各入賞口へ入賞情報や、各始動口への入賞情報や、特別に設定された入賞口への特別入賞情報や、図柄表示体の停止図柄が特別の図柄となった場合の当り情報や、複数の図柄表示体の停止図柄の組合せについて特別の組合せが成立した場合の当り情報等を、出力端子110E,110E′,110F,110F′から個々に若しくは併合して出力するようにしてもよい。
【0017】
なお、各スイッチ類、表示灯、モータ、ソレノイド等の各種電気部品に接続されたリード線はそれぞれ図14に示すコネクタ130〜130を介して回路基板に接続されている。
【0018】
遊技盤1の遊技盤面1aにはその中央部付近に配設された入賞装置10と、この入賞装置10の両側方にそれぞれ配設された天下左入賞口2A及び天下右入賞口2Bと、入賞装置10の両側斜め下方にそれぞれ配設された左チューリップ式役物3A及び右チューリップ式役物3Bと、入賞装置10の下方で横方向へ配列された左始動口4A、中始動口4B、右始動口4Cと、入賞装置10の直下に配設されてパチンコ球が通り抜けるゲート115とが設置されている。
【0019】
図4において、遊技盤1の裏側には入賞装置10を通り抜けたパチンコ球を検出する大入賞口入賞検出スイッチ116と、左始動口入賞検出スイッチ117と、中始動口入賞検出スイッチ118と、右始動口入賞検出スイッチ119と、ゲート115を通り抜けたパチンコ球を検出する図柄作動スイッチ120と、天入賞口入賞検出スイッチ121と、中始動口開放ソレノイド122と、中継基板123とが設置され、また、パチンコ球を誘導する誘導樋124が取付けられている。
【0020】
次に、入賞装置10について説明すると、入賞装置10のベース枠5には中央部にほぼ方形状の開口部を有し、左右方向の中央部付近が両側方へ拡張された平板枠状で遊技盤面1aに添着される前枠部6が形成されるとともに、この前枠部6の裏面には前枠部6の上開口縁と両側開口縁と前枠部6の下端部裏面とにそれぞれ直交状に連接された後枠部7が後方へ突出形成されている。
【0021】
前枠部6の前面左右部には前枠部6の両側開口縁の上部に連接されて前方へ垂立状態で突出された左右1対の障壁6a,6aが並行状に形成されるとともに、前枠部6の左右部で両障壁6aの下方には左右1対のガイド孔6b,6bがそれぞれ横長状に貫設されている。
【0022】
前枠部6の上端部には方形孔状の天入賞口8が開設されるとともに、天入賞口8の下方には横長の方形孔状のLED挿通口6cが開口されている。
【0023】
前枠部6の上端部裏面には前端縁の上部が天入賞口8の両側開口縁にそれぞれ連接された両側板9aと、前端縁が天入賞口8の下開口縁に連接された底板9bとを有する前樋片9が一体状に形成されている。
【0024】
後枠部7の底板7a上の中央部付近には図7に示すように左右1対の仕切り板11が1個のパチンコ球の通過可能な間隙を隔てて並行状に立設され、両仕切り板11間には球通路12が前後方向に沿って形成されている。
【0025】
ベース枠5の前枠部6の上端部前面には後方開放の箱形状に形成された上ケース体13が取着され、この上ケース体13の上面には天入賞口8の下開口縁に整合された中案内面13aと、この中案内面13aの左右側縁に連接されてそれぞれ内方へ下傾した左右ガイド面13bとが形成され、上ケース体13の左右端部下面はベース枠5の上開口縁に整合されかつ両障壁6aの上端縁に近接されている。
【0026】
上ケース体13の前面には上部が中案内面13a及び左右案内面13bの上方へ突出された装飾板13cが垂直状に固着され、上ケース体13の各案内面13a,13b上へ転落して天入賞口8内を通過したパチンコ球は前樋片9の底板9b上へ誘導される。上ケース体13の前端中央部にはLED挿通口10の前側に隣接された窓枠部13dが形成され、この窓枠部13d内の前端には透光板125が嵌め込まれるとともに、透光板125の後方には窓枠部13dに取付けられたLED基板17が垂直状に設置されている。
【0027】
LED基板17の前面の左右端部にはLED基板17のプリント配線に接続された2対の記憶数表示LED18が取付けられるとともに、LED基板17の前面中央部にはLED基板17のプリント配線に接続されて前面が透光板125に対置され、遊技者に利益を与えるために予め設定される特定図柄を含む図柄群を変動表示する左第1図柄表示体(表示LED)15Aおよび右第1図柄表示体(表示LED)15Bが取付けられている。
【0028】
両第1図柄表示体15A,15Bは遊技盤面1aに打出されたパチンコ球がゲート115を通り抜けて図柄作動スイッチ120によって検出されると、図柄の変動表示を開始して7つの図柄2,3,4,5,6,7,8を移行速度0.032秒、周期0.224秒で変動表示し、左第1図柄表示体15Aは変動表示の開始時から9.012秒経過した時点で変動表示を停止し、右第1図柄表示体15Bは変動表示の開始時から10.012秒経過した時点で変動表示を停止し、右第1図柄表示体15Bが変動表示を停止してから0.004秒に停止図柄が判定される。
【0029】
ベース枠5の中央部付近には透明合成樹脂材で成形されて後枠部7の両側板に両持状に支持された振り分け棚48が前方へ若干下傾した姿勢で横架され、この振り分け棚48の前端の左右方向中央部には前枠部6の前方へ突出された前突片48aが形成されてこの前突片48aにはパチンコ球の通過可能な方形孔状の特別入球口49が開設される一方、振り分け棚48の後端の左右端部にはそれぞれ後枠部7の後方へ突出された左右1対の後突片48bが形成され、振り分け棚48の後端縁48cの位置はベース枠5の後枠部7の後端縁の位置にほぼ整合されている。
【0030】
ベース枠5の前枠部6の下端部前面には前板19aと、この前板19aの裏面に連接された胴壁部19bとを有する下ケース体19が取着され、このケース体19の胴壁部19bの左右1対の上端縁19cはベース枠5の両障壁6aの直下にそれぞれ配設されてこの両上端縁19cと両障壁6aの下端縁との間にはそれぞれ大入賞口20が開設されている。
【0031】
下ケース体19内にはこの下ケース体19の左右方向中央部に配設された角筒状の入球筒21aと、箱形状のスイッチケース21bとを有する球受部材21が取外し可能に取付けられ、入球筒21a内には振り分け棚48の特別入球口49の直下に配設された連続作動口22が開設されるとともに、スイッチケース21b内には連続作動口22内へ落入したセーフ球の通過を検出する特定領域通過検出スイッチ23が装入され、この特定領域通過検出スイッチ23の検出口23aは連続作動口22の直下に配設され、連続作動口22内へ落入したセーフ球は下ケース体19の底板19c上へ転落してベース枠5の球通路12内へ誘導され、球通路12の後端から下方へ送出される。
【0032】
パチンコ球が連続作動口22(特定領域)内へ落入して特定領域通過検出スイッチ23によって検出されると連続作動装置が作動する。
【0033】
下ケース体19の胴壁部19b内の一端に垂直状にビス着されたLED基板76には前板19aに開設された窓枠部19dに対向して第2図柄表示体(表示LED)75が設置されている。
【0034】
第2図柄表示体75(図柄表示体)はパチンコ球が大入賞口20へ入賞して大入賞口入賞検出スイッチ116が入賞を検出した時点で図柄の変動表示を開始して8つの図柄1,2,3,4,5,6,7,8を始めに移行速度0.032秒、1周期0.256秒で高速変動表示し、続いて、移行速度0.128秒、1周期1.024秒で低速変動表示してから変動表示を停止し、停止図柄が判定される。
【0035】
ベース枠5内の下端部付近には振り分け棚48の下方に並設されて前部が下ケース体19の胴壁部19b上に載置されて球受部材21の入球筒21aが貫挿された前底板24が後下り状態で取外し可能に装入され、この前底板24の後部の左右端縁にはベース枠5の後枠部7の下端部付近に前後方向に沿って凹設された左右1対の係合溝7b内に係入された断面L形状の係止片24aがそれぞれ形成される一方、前底板24の後端縁の中央部には上面が後下がり状に傾斜した誘導片24bの前上端縁が連接され、この誘導片24bの下端部には水平状に形成された受承片24cが連接されている。
【0036】
ベース枠5の前枠部6の前面中央部付近には両大入賞口20を開閉するために並設された左右1対の大入賞口開閉部材27がそれぞれ水平移動可能に取付けられている。両大入賞口開閉部材27には上外方から下内方へ円弧状に湾曲したガイド面27aを有し、前枠部6の前面に添設された基部27bと、この基部27bの前面に固着されて基部27bの縦断面積より拡大された面積を有する前板27cと、基部27bの後側面の下端部に突設されてベース枠5のガイド孔6b内に抜け止め状態で水平スライド可能に貫挿されたスライド部27dとがそれぞれ形成され、両スライド部27dには後方へ突出された連動ピン28がそれぞれ挿着されている。
【0037】
ベース枠5の裏側に組付けられた球受ケース30は後枠部7の両側板7cの後方に突合わせ状に隣設された両側板31と、後枠部7の天板7bの後方に突合わせ状に隣設された天板32と、後枠部7の底板7aの後方に隣設された底板33と、両側板31、天板32及び底板33の各後端縁に接合された奥板34とによって前方開放のほぼ方形箱形状に形成されている。
【0038】
大入賞口20内を通過したセーフ球(パチンコ球)はベース枠5の枠内と球受ケース30の内部とにわたって形成された入賞室40内へ転落してこの入賞室40内を通過し、球受ケース30の底板33の前端部に開設された通過口33a内を通じて球受ケース30の下方へ送出される。入賞室40内の空間はパチンコ球が転動可能な入賞空間に相当する。
【0039】
球受ケース30の天板32の上面の前端中央部には天入賞口8内へ落入してから前樋片9の底板9b上を通過して後方へ転動したパチンコ球を一側方へ誘導するために前樋片9の後方に隣設された後樋片35が突出形成され、この後樋片35の下部にはリード線束を挿通するリード線挿通口35aが開設されている。
【0040】
球受ケース30の奥板34の下部の左右方向中央部には方形状の通し窓34aが開設されるとともに、奥板34の裏面にはその左右方向の中央部に配設されて後端にガイドピン36aがそれぞれ挿着された上下1対の第1支え棒36と、奥板34の上部の左右方向中央部付近及び上下方向中央部付近の左右端部とそれぞれ配設された左右2対の第2支え棒37と、奥板34の上下端部にそれぞれ配設された左右2対の第3支え棒38とがそれぞれ後方へ水平状に突出形成され、両第1支え棒36の長さは各第2支え棒37の長さより短縮され、各第2支え棒37の長さは各第3支え棒38の長さより短縮されている。
【0041】
両側板31の外側面の上端部には円筒状で前後方向に沿って延長された左右1対の軸受け45がそれぞれ突出形成され、この両軸受け45内にそれぞれ回転可能に貫挿支持された左右1対の開閉軸41の前端には左右1対の前伝動部材42の上端部がそれぞれ固定される一方、両開閉軸41の後端には先端部が内方へ延出された左右1対の後伝動部材43の基端部がそれぞれ固定され、この両後伝動部材43の先端部には後方へ突出された連動ピン44がそれぞれ挿着されている。
【0042】
両前伝動部材42の前下端部にそれぞれ縦長状に貫設された両通し孔42a内には両大入賞口開閉部材27の連動ピン28がそれぞれ挿入され、両大入賞口開閉部材27と両開閉軸41とが両前伝動部材42を介して連動可能に連繋されている。
【0043】
球受ケース30の奥板34の裏面には中央部付近が切除されたランプ基盤47が垂直状に取着され、このランプ基盤47の上端部及び左右端部にはそれぞれ1対のランプ72が前向き状に取付けられるとともに、ランプ基盤47の上部の左右端部にはそれぞれ縦一列に配列された各4個の大入賞口入賞数表示LED46がその前端面が露出された状態で取付けられている。
【0044】
左側の4個の大入賞口入賞数表示LED46の番号を上から順に1,2,3,4とし、右側の4個の大入賞口入賞数表示LED46の番号を上から順に5,6,7,8とすると、各大入賞口入賞数表示LED46はパチンコ球がゲート115を通り抜けたときには1・5→2・6→3・7→4・8の順に移行速度0.128秒、周期0.512秒で移動点灯し、特定領域通過検出スイッチ23が入賞球を検出したときには1→1,2→1,2,3→1,2,3,4→1,2,3,4,5→1,2,3,4,5,6→1,2,3,4,5,6,7→1,2,3,4,5,6,7,8→全て点滅→全て点滅の順に周期0.256秒若しくは0.128秒で変動点灯する。
【0045】
球受ケース30内にはその奥板34の前面に取付けられたキャラクタ50が設置され、このキャラクタ50は本例ではアメリカンフットボールの選手を模擬した形態に形成されている。
【0046】
キャラクタ50はヘルメットを着用した顔部の形態およびユニフォームを着用した胴体部の形態を模擬した外形を有し、球受けケース30の奥板34の前面に固定された固定部51と、両腕の形態および両手でバケットを握持した形態を模擬した外形を有し、固定部51に結合されて制御装置の指令によって駆動制御される可動部52とを備えている。
【0047】
キャラクタ50の固定部51には頭部51aと胴体部51bとが形成され、胴体部51bの上部には後支軸55が水平状態で回転可能に貫挿支持され、この後支軸55の中央部にはその後方へ延出されて後端部に伝動ピン57aが横状に挿着された伝動片57の前端部が固定されている。
【0048】
キャラクタ50の可動部52には固定部51の胴体部51bに後支軸55を介して上下方向への傾動可能に結合されて胴体部51bの両側に隣設された左右1対のアーム(可動部材)56,56と、この両アーム56の先端に前支軸58を介して前後方向への傾動可能に結合された球受渡し部材59とが形成されている。
【0049】
両アーム56はその基端部が後支軸55の両端部にそれぞれ固定された状態で伝動片57の反対方向へ延出され、伝動片57と反対方向へ傾動するように並設されている。
【0050】
球受渡し部材59は底壁部59aと左右の側壁部59bと奥壁部59cとが連接されて1個のパチンコ球の受入れおよび前方への放出が可能な形状を有し、自重で前傾動端から後傾動端へ復帰傾動するように底壁部59aの先端が両アーム56の先端に連結されている。
【0051】
球受渡し部材59の底壁部59aの先端縁にはその先方へ突出された左右1対の突片59dが連接され、球受渡し部材59上には球停留部が形成されている。
【0052】
球受渡し部材59は両アーム56が下傾端へ傾動した状態では入賞室40内の下端の左右方向の中央部に後傾動端へ傾動してパチンコ球の受入れが可能な姿勢(遊技者に有利な状態に相当する;図9,図10を参照)で前底板24の誘導片24aの後側に隣接して設置され、両アーム56が上傾端へ傾動すると、その上傾端の手前で両突片59dが振り分け棚48の後端縁48cに突き当たって両突片59dの上動が阻止され、球受渡し部材59が前支軸58を中心として前傾動端へ傾動する(図9,図11を参照)。このとき、球受渡し部材59上にパチンコ球が停留している場合にはそのパチンコ球は球受渡し部材59上から振り分け棚48上へ放出され、振り分け棚48の中央部上を前方へ直進して特別入球口49内へ落入し、さらに連続作動口22内へ落入する。すなわち図9,図11から明らかなように、両アーム56が上傾端へ傾動した状態ではパチンコ球が連続作動口22に入り易い位置で放出する姿勢になる。
【0053】
入賞室40内へ落入したセーフ球は特別入球口49内へ落入し、さらに、連続作動口22内へ入球して通過口33a内へ落入する特別入賞経路を通過するか、もしくは特別入球口49内へ落入せずに通過口33a内へ落入する通常入賞経路を通過するかの2通りに球受渡し部材59によって振り分けられる。
【0054】
球受ケース30の奥板34の中央部付近の後側には正面形状が縦長十形状に形成された連動部材60が上下動可能に設置され、この連動部材60にはその中央部に配設された横長状の基片60aと、この基片60a上の左右方向中央部に垂立された縦長状の上片60bと、基片60aの下面の左右方向中央部に垂下された下片60cと、基片60aの前面の中央部に連接されて前方へ突出された突片60dとが形成され、基片60aには横長状の中央ガイド孔60eが貫設される一方、上片60b及び下片60cにはそれぞれ縦長状の上下ガイド孔60fが貫設され、この上方ガイド孔60f内には奥板34の両第1支え棒36の両ガイドピン36aがそれぞれ貫挿され、連動部材60は奥板34に両ガイドピン36aを介して上下動可能に支持されている。突片60bの先端部には縦断面が逆L形状の掛合部60hが形成され、この掛合部60hには伝動片57の伝動ピン57aが掛止されている。
【0055】
連動部材60は突片60dと伝動片57とを介して両アーム56に連動可能に連繋され、球受渡し部材59が下死点へ変位した状態で連動部材60が下降したときには伝動片57の伝動ピン57aが突片60dで押下げられて両アーム56が上方へ傾動し、球受渡し部材59が上昇する一方、球受渡し部材59が上死点へ変位した状態で連動部材60が上昇したときには伝動片57が球受渡し部材59の自重で上方へ傾動しかつ両アーム56が下方へ傾動して球受渡し部材59が下降する。
【0056】
球受ケース30の奥板34の後方には奥板34の各第2支え棒37の後端にビス着された金属製の取付プレート61が垂直状に設置され、この取付プレート61の裏面の左右端部には左右1対の開閉ソレノイド62,62がそれぞれ若干傾斜して上向き状に取着されている。両開閉ソレノイド62の作動軸62aの先端には作動軸62aに外嵌されたスプリング62bによって上方へ付勢された作動片63がそれぞれ取付けられ、この両作動片63の上端部にそれぞれ貫設された横長状の孔部63a内には前記両後伝動部材43の両連動ピン44がそれぞれ係入されて両開閉ソレノイド62の作動軸62aと両後伝動部材43とが連動可能に連繋されている。
【0057】
両開閉ソレノイド62の両作動軸62aが下方へ退動したときには両側の前後伝動部材42,43がそれぞれ外方へ揺動して両大入賞口開閉部材27がそれぞれ外方へ水平移動し、両大入賞口20が開放されて両大入賞口20内へのパチンコ球の転落が可能となる一方、両開閉ソレノイド62の両作動軸62aが上方へ進動したときには両側の前後伝動部材42,43がそれぞれ内方へ揺動して両大入賞口開閉部材27がそれぞれ内方へ水平移動し、両大入賞口20が閉鎖されて両大入賞口20内へのパチンコ球の転落が不能となる。
【0058】
取付プレート61の後方には垂直状の縦板64aと、この縦板64aの周縁に連接されて後方へ突出された周壁板64bとを有し、後方開放の偏平箱形状に形成されて奥板34の各第3支え棒38の後端にビス着された密封ケース64が垂立状態で設置されている。
【0059】
密封ケース64の縦板64aの前面に各第3支え棒38にそれぞれ対向して凸設された各突部64cには第3支え棒38の後端が突入された凹陥部64dが密封ケース64の取付状態を安定化するためにそれぞれ凹設されている。
【0060】
密封ケース64の縦板64aの裏面中央部付近にはキャラクタ50の両アーム56を駆動するパルスモータ型のキャラクタ駆動モータ65が前向き状に取付けられ、このキャラクタ駆動モータ65の出力軸65aは密封ケース64の縦板64aを貫通して前方へ突出され、この出力軸65aには円柱状のカム66が嵌着されている。このカム66の前端面の偏心位置に突設されてカム66が回転したときにカム66の回転軸の回りへ旋回する駆動ピン66aは連動部材60の中央ガイド孔60e内に係入され、カム66の1回転毎に連動部材60が駆動ピン66aによって上下方向へ1回往復移動して両アーム56が上下方向へ1回往復傾動し、球受渡し部材59が1回昇降する。
【0061】
密封ケース64の前面には投光素子と受光素子との間に凹設された検出溝67aを有するキャラクタ用定位置検出スイッチ67(光電スイッチ)がカム66に対向して取着される一方、カム66の外周面にはキャラクタ用定位置検出スイッチ67の検出溝67a内への通過可能な半円形板状に形成された指令片68がほぼ半周面にわたって突設され、この指令片68と駆動ピン66aとの相対位置はカム66の駆動ピン66aが上死点から下死点へ旋回する間は指令片68がキャラクタ用定位置検出スイッチ67の検出溝67a内から離脱した状態で旋回し、カム66の駆動ピン66aが下死点から上死点へ旋回する間は指令片68の一部がキャラクタ用定位置検出スイッチ67の検出溝67a内へ侵入した状態で旋回するように設定され、駆動ピン66aが上死点及び下死点へ旋回して両アーム56が上傾端及び下傾端へ傾動したときにそれぞれキャラクタ用定位置検出スイッチ67が検出信号を発信する。
【0062】
密封ケース64の周壁板64bの後端面にはこの密封ケース64内を密封状に覆蓋する蓋板の機能を有する中継回路基板70が垂直状に取付けられ、この中継回路基板70の前面には入賞装置10の内外部に配設された電気、電子部品と、制御基板77の制御回路とを電気的に接続するプリント配線面70aが形成される一方、中継回路基板70の裏面にはプリント配線面70aに接続されて配線用接続端子が解離可能に接続される複数個のコネクタ71〜71が取付けられている。密封ケース64に取付けられたキャラクタ部材駆動モータ65の胴部は中継回路基板70の中央部付近に開設された丸孔状の通し孔70bを貫通して後方へ突出されている。
【0063】
次に、パチンコゲームのゲーム内容について説明する。
遊技盤面1aへ打出されたパチンコ球が大入賞口20へ入球すると、15個の賞品球が遊技者に払い出され、パチンコ球がその他の入賞口へ入球すると7個の賞品球が遊技者に払い出される。
【0064】
ゲームの開始に際し、パチンコ機の電源を投入すると、キャラクタ部材駆動モータ65が0〜2.0秒後に起動されてキャラクタ50のアーム56は上傾端で3.5秒間停止してから、2秒間に1回上下に往復傾動する間欠往復傾動動作を開始してその動作を反復し(通常作動パターンに相当する;図15を参照)、第2図柄表示体75は1を表示する。
【0065】
遊技盤面1aへ打ち込まれたパチンコ球がゲート115を通り抜けると、両第1図柄表示体15A,15Bが図柄の変動表示を開始し、9.012秒後に左第1図柄表示体15Aが変動表示を停止し、10.012秒後に右第1図柄表示体15Bが変動表示を停止する。
【0066】
ゲート115へのパチンコ球の通過の記憶は最高4個まで記憶され、記憶数が記憶数表示LED18の点灯数によって表示される。
【0067】
両第1図板表示体15A,15Bが変動表示を停止したときに両第1図柄表示体15A,15Bの停止図柄が特定図柄22,33,44,55,66,77,88の何れかとなった場合には中始動口4Bが図柄が判定されてから0.1秒後に1.0秒間開放される。
【0068】
ゲート115へのパチンコ球の通過の記憶がある場合には中始動口4Bの閉止時点から0.504秒後に記憶数が1つ減算され、両第1図柄表示体15A,15Bが更び変動表示を開始する。
【0069】
両第1図柄表示体15A,15Bの変動表示停止時の停止図柄が外れ図柄となった場合には中始動口4Bは開放されない。ゲート115へのパチンコ球の通過の記憶がある場合には記憶数が1つ減算され、両第1図柄表示体15A,15Bが図柄の変動表示を開始する。
【0070】
パチンコ球が左右始動口4A,4C内へ入球すると、連続作動装置が1.5秒後に作動し、両開閉ソレノイド62が1.5秒後に1回励磁されて両大入賞口20が0.352秒間の開放時間で1回開閉される。
【0071】
パチンコ球が中始動口4B内へ入球すると、連続作動装置が1.5秒後に作動して両大入賞口20が1.5秒後に2回開閉され、この時の両大入賞口20の1回の開放時間は0.352秒間で、閉鎖時間は0.8秒間と設定されている。
【0072】
左右始動口4A,4C、中始動口4Bへの入賞によりパチンコ球が大入賞口20へ入球すると、大入賞口入賞検出スイッチ116の検出信号によって第2図柄表示体75が図柄の変動表示を開始し、始めに1図柄0.032秒の移行速度で0.256秒間高速変動表示してから、1図柄0.128秒の移行速度で0.256秒間低速変動表示して変動表示を停止し、停止図柄が判定される。
【0073】
第2図柄表示体75の図柄の変動表示中にパチンコ球が大入賞口20へ入球しても、第2図柄表示体75は図柄の変動表示停止後図柄の変動表示を継続しない。
【0074】
第2図柄表示体75が図柄の変動表示を停止したときに第2図柄表示体75が表示した停止図柄が特定図柄3,7の何れか(特定の表示態様)となった場合にはキャラクタ50の両アーム56は0〜2秒後に下傾端で0.5秒停止してから、2秒間に1回往復傾動する間欠往復傾動動作を反復し(第2作動パターンに相当する;図20を参照)、パチンコ球が球受渡し部材59上に停留する機会が増大して遊技者に利益を与え易い状況が出現する。
この第2作動パターンは、単位時間当たりで見ると、両アーム56が下傾端で停止する時間(遊技者に有利な状態になる時間)が長くなっているので、特定図柄3,7の何れかで変動表示を停止する前の通常時の作動パターンと比べて連続作動口22に入賞する可能性が高まる。
【0075】
第2図柄表示体75の停止図柄が3、7以外となった場合には両アーム56は電源投入時と同様に上傾端で3.5秒間停止してから2秒間に1回往復傾動する間欠往復傾動動作を反復する。
【0076】
大入賞口20の開放中に、入賞したパチンコ球が連続作動口22内へ落入して特別領域通過検出スイッチ23によって検出されると、連続作動装置が4.0秒後に作動し、大入賞口20が4.0秒後に連続開閉を開始して各回の開放時間を0.7秒間とし、各回の閉鎖時間を0.8秒として26.2秒間に18回連続して反復開閉される(図21、図22)。
【0077】
このとき、大入賞口の18回連続開閉の連続回数が2回目から11回目の場合には、キャラクタ50の両アーム56は、パチンコ球が連続始動口22を通過後、キャラクタ用定位置検出スイッチ67がアーム56の下傾端位置を検出した時点で下傾端で停止し、球受渡し部材59上へのパチンコ球の停留が可能となる(第3作動パターン、図22参照)
【0078】
そして、両アーム56は大入賞口20の15回目の開放時、若しくは大入賞口20への入賞球が4個カウントされた時点で1回2.0秒間の連続往復傾動動作を反復し、大入賞口20の開閉動作終了後、電源投入時の状態に復元する。
【0079】
一方、大入賞口の18回連続開閉の連続回数が12回目から16回目の場合には、キャラクタ50の両アーム56は、パチンコ球が連続作動口22を通過後、キャラクタ用定位置検出スイッチ67が両アーム56の下傾端を検出した時点で下傾端で停止し、大入賞口20の第1回目の開放時点から1往復2.0秒で往復傾動動作を開始して大入賞口20の開閉終了後電源投入時の状態に復元する(第1作動パターン、図21)。
この第1作動パターンは、単位時間当たりで見ると、両アーム56が下傾端に位置する時間が反復回数の増分に伴って長くなるので、通常時の作動パターンよりは連続作動口22に入賞する可能性が高ま。ただし、図20に示す第2作動パターンのように下傾端で静止状態を維持する時間(本例では0.5秒間)がない点で、当該第2作動パターンよりは連続作動口22に入賞する可能性が低くなる。
【0080】
第2図柄表示体75は両アーム56の連続往復傾動動作の終了後電源投入時の状態に戻る。
【0081】
大入賞口20の18回連続開閉の回数は最初の1回を含めて最高16回まで許容される。
【0082】
大入賞口20の開閉中にパチンコ球が大入賞口20に10個入球すると、その時点で大入賞口20が閉鎖される。
【0083】
大入賞口20の開閉中にパチンコ球が各始動口4A,4B,4Cに入球した場合には規定数の賞品球を獲得するだけで、大入賞口20の開閉終了後引続き大入賞口20が開閉されることはない。
【0084】
連続作動装置の作動中にパチンコ球が再度連続作動口22内へ入球すると、大入賞口20が4.0秒後に開放されて18回連続開閉を開始する(図23参照)。
【0085】
続いて、上記した構成をもつ実施例の作用と効果を説明する。
本例では入賞装置10の大入賞口20への入賞が可能な状況を出現させるために設定される特定図柄を含む図柄群を変動表示してから変動表示を停止する第1図柄表示体15A,15Bと、制御装置の制御信号によって上下方向へ傾動制御されるキャラクタ50の両アーム56と、この両アーム56の動きを遊技者に有利になる動きに切替えるために設定される特定図柄を含む図柄群を変動表示してから変動表示を停止する第2図柄表示体75とを入賞装置10に組込んである。
【0086】
このため、第1図柄表示体15A,15Bの停止図柄が判定されて停止図柄によって大入賞口20への入賞が可能な状況が出現するとともに、第2図柄表示体75の停止図柄が判定されて両アーム56の動きが切替えられ、大入賞口20に入賞したパチンコ球が連続作動口22へ入賞し易い状況と入賞し難い状況とが両アーム56の動きの切替えによって出現し、さらに、パチンコ球が連続作動口22へ入賞すると、両アーム56が連続作動口22へ入賞し易い別態様の動きをするので、大当たり入賞までの経過を多様化してゲーム内容を高度化し、ゲームの興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示すもので入賞装置の正面図である。
【図2】パチンコ機の正面図である。
【図3】パチンコ機の裏面図である。
【図4】遊技盤の裏面図である。
【図5】入賞装置の縦断面図である。
【図6】同じく、斜視図である。
【図7】図5のX1−X1線断面図である。
【図8】大入賞口開閉機構の裏面図である。
【図9】アーム駆動機構の縦断面図である。
【図10】アームが下傾端で停止した状態を示すキャラクタの斜視図である。
【図11】アームが上傾端へ傾動した状態を示すキャラクタの斜視図である。
【図12】アームが上傾端へ傾動した状態を示すアーム駆動機構の背面図である。
【図13】アームが下傾端へ傾動した状態を示すアーム駆動機構の背面図である。
【図14】パチンコ機の電気配線図である。
【図15】アームの動きを示すタイムチャートである。
【図16】第1図柄表示体の作動態様を示すタイムチャートである。
【図17】大入賞口の開閉態様を示すタイムチャートである。
【図18】大入賞口の開閉態様を示すタイムチャートである。
【図19】第2図柄表示体の作動態様を示すタイムチャートである。
【図20】アームの動きを示すタイムチャートである。
【図21】大入賞口の開閉態様と、アームの動きと、連続作動装置の作動態様とを示すタイムチャートである。
【図22】大入賞口の開閉態様と、アームの動きと、連続作動装置の作動態様とを示すタイムチャートである。
【図23】大入賞口の開閉態様と、アームの動きと、連続作動装置の作動態様とを示すタイムチャートである。
【図24】大入賞口の開閉態様と、アームの動きと、連続作動装置の作動態様とを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10 入賞装置
15A,15B 第1図柄表示体
20 大入賞口
56 アーム
75 第2図柄表示体

Claims (1)

  1. 始動口と入賞装置と図柄表示体を備え、
    前記入賞装置は、パチンコ球が前記始動口に入賞するとパチンコ球が予め設定された時間だけ入賞可能な開状態になる開閉可能な大入賞口と、その大入賞口を通ったパチンコ球が転動可能な入賞空間と、パチンコ球が通過すると大当りとなる特定領域とを有し、大当り中にパチンコ球が前記特定領域を再度通過すると、その時点から次のラウンドに移行して、所定回数までのラウンドを繰り返すことができるように構成され、
    前記入賞空間内には、前記大入賞口を通ったパチンコ球を受け入れることによって、前記特定領域に入る可能性を増大させる可動部を備えるパチンコ機であって、
    前記可動部は、パチンコ球を受け入れる下傾端位置と受け入れない上傾端位置との間を昇降動作する複数の作動パターンで作動可能に構成され、且つ、パチンコ球を受け入れた可動部が上昇すると、そのパチンコ球は特定領域を通過する可能性があり、
    (イ)電源を投入すると、前記可動部は通常作動パターンで動作し、その間に、該可動部に受け入れたパチンコ球が特定領域に入賞すると大当たりとなり、
    (ロ)前記始動口への入賞に基づいて拡開中の大入賞口を通ったパチンコ球が、前記大当たりの場合を除き、「大入賞口入賞検出スイッチ」で検出されると図柄表示体の図柄変動を開始し、その図柄表示体の停止図柄が特定図柄であると、前記大入賞口の閉鎖後に、前記可動部は第2作動パターンで作動し、その間に、該可動部に受け入れたパチンコ球が特定領域に入賞すると大当たりとなる一方、前記図柄表示体の停止図柄が非特定図柄であると前記可動部が通常作動パターンで作動し、
    (ハ)前記始動口への入賞に基づいて拡開中の大入賞口を通ったパチンコ球が、前記特定領域を通過して「特定領域通過検出スイッチ」で検出されると大当りとなり、
    前記大当り中において、前記大入賞口は開閉動作を繰返すと共に、前記可動部は、前記所定回数より少ない設定回数のラウンドまでは第3作動パターンで作動し、該設定回数の次のラウンドから前記所定回数のラウンドまでは第1作動パターンで作動し、
    前記第1作動パターンにおける可動部は、上傾端位置と下傾端位置の間を所定時間で1往復する動作を繰返し、
    前記通常作動パターンにおける可動部は、上傾端位置で特定時間停留しその後前記所定時間で上傾端位置と下傾端位置の間を1往復するというパターンを繰返し、
    前記第2作動パターンにおける可動部は、下傾端位置で僅かな時間の間停留しその後前記所定時間で下傾端位置と上傾端位置の間を1往復するというパターンを繰返し、
    前記第3作動パターンにおける可動部は、前記大入賞口の開閉動作を特定回数実施する間、パチンコ球を受け入れる下傾端位置で停留し、その後、前記所定時間で上傾端位置と下傾端位置の間を1往復する動作を繰り返すことを特徴とするパチンコ機。
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