JP3709536B2 - 茸培養袋 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は椎茸、舞茸又はえのき茸等の茸の培地の包装を行うための茸培養袋に関し、特に培地滅菌のための仮密封や植菌の作業性を向上した茸培養袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
椎茸、舞茸又はえのき茸等の茸は、包装袋内のおがくずなどの培地に植菌して培養されている。この培地を充填封入する滅菌用包装袋の1つとして、ガゼットタイプの袋が使用されている。即ち、袋の表面又は裏面の何れか一方のフィルムに貫通孔を設け、この貫通孔を非透菌性の通気性材料からなるフィルターで覆ったガゼット袋が使用されている。しかし、ガゼットタイプの包装袋の下方に培地を充填封入すると、上方の袋口端部に近づくに従って丸みを帯びる。しかして、包装袋で茸を培養する方法は、先ず包装袋内に培養基を充填圧縮後、袋の上部を折り込んで加熱滅菌した後冷却し、袋口を開いて植菌して行なっている。ところが、袋上部の袋口が丸みを帯びると、培地を滅菌するための折り込み仮密封や植菌のための開封および再密封のための袋口の封緘等の作業性が極めて悪い。
【0003】
この状態を図面をもって示すと、図2はガゼット袋よりなる茸培養袋に培養基を充填した状態、図3は加熱滅菌を行なう状態のそれぞれの斜視図である。
図2において、フィルター4を有するガゼット袋1の下方に培養基5を充填すると、ガゼット袋1は培養基5を充填してある所まではガゼット袋の稜線2に沿って底面と同様に断面4辺形を形成するが、その位置から上部の袋口3に近づくにしたがって丸みを帯びた状態となる。続いて、加熱滅菌するために袋の上部をフィルターを貼着した面を内側にして折り込む(図3参照)。即ち、培養基5を充填したガゼット袋1の上部をガゼット袋1の稜線2を揃え、袋口3を閉じフィルター4の上に袋の上部が重なるようにして折り込み、この状態で加熱滅菌を行なう。
加熱滅菌後、冷却し、しかる後、開口して培養基に菌を植えつけ、再び袋口の部分のみを封緘して培養を行なう。
【0004】
このように、ガゼット包装袋内で椎茸等を培養するには、先ず、包装袋の袋口3より培地を非透菌性フィルターのある位置近くまで充填し、続いて培地の充填されている所で袋上部を折り返して密封し、オートクレーブで滅菌した後、開口し、植菌した後、再度密封して搬送、培養するのであるが、上述のように包装袋の上部より袋口に近づくにしたがって丸みを帯びると、これらの作業は極めて行ないにくいという欠点があった。
【0005】
【解決しようとする課題】
そこで、本発明者は上記の欠点を改良し、ガゼットタイプの包装袋よりなる茸培養袋に培地や菌の充填や滅菌を行うに当たり、作業性のよい茸培養袋を提供すべく種々検討した結果、本発明を完成したもので、本発明は作業性のよい茸菌培養袋を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、少なくとも内面に熱接着性樹脂層を有するフィルムからなるガゼット袋において、該ガセット袋の表フィルム又は裏フィルムの何れか一方に貫通孔を設け、該貫通孔を非透菌性の通気性材料からなるフィルターで覆い、該ガゼット袋の袋口側の四つの稜線の隅角部を、その上部の袋口端部から培地を充填して折り返し部分に到る迄の間のみを融着して融着部としたことを特徴とする茸培養袋である。
【0007】
即ち、本発明においては、ガゼットタイプの包装袋の隣接する面同志の接している稜線の隅角部を、その上部の袋口端部から培地を充填して折り返し部分に到る迄の間のみを融着して融着部としたことによって培養基を充填しても断面四辺形を保持すること出来、これによって容易に折り返すことができるので培養基の充填や植菌作業を容易に行うことができる。なお、融着を袋口より底面まで採用することが考えられるが、融着部が長くなると、それだけ多くの包装材料が必要になるので培養基の充填されている位置までで充分目的を達することができる。
【0008】
本発明の包装袋の材質としては内面に熱接着性樹脂層を有するフィルムを使用するのであって、具体的にポリオレフィン系の熱接着性樹脂を積層したポリエステル、延伸ナイロン、セロファン等からなるシート又はフィルム若しくはポリオレフィン単層フィルムであり、表フィルム又は裏フィルムと左右側面の折込部を形成するフィルムとが同一であってもよく、また、異なっていてもよい。
菌に対して非透菌性の通気材料としては紙、不織布等を使用し、これを所望の寸法に切断し、包装袋の一部に貫通孔を設けた後、貼着したり、或いは開口部に挟み込んだりする。
本発明の融着部とは、ガゼット袋の上部の袋口から培養基の充填される位置まで、稜線部分で隅角部を融着した部分をいうのであって、融着幅は培養袋の大きさによって異なるが、大体3〜8mm程度である。これによって袋上部の折り返し線で折り返すことが容易となり、作業性が大いに向上される。
【0009】
本発明にかかる茸培養袋を図面をもって具体的に説明する。
図1は本発明に係る茸培養袋の平面図で、(a)は、AA線の断面図、(b)は、BB線の断面図である。図面において、ガゼット包装袋1は内面に熱接着性樹脂層を有するラミネートフィルムで構成されている表フィルム6、裏フルム7及び折り込み部8よりなる。ガゼット包装袋1の表フィルム6には直径20mm前後の大きさを有する貫通孔を設け、この貫通孔を例えばポリプロピレン等からなるフィルター4で覆ってある。そして、このガゼット包装袋1の袋口3から培養基を充填する位置までの稜線の隅角部を融着して融着部9を形成してある。
【実施例】
次に実施例をもって本発明を更に具体的に説明する。
幅200mm、ガゼット折り込み部120mm、長さ450mmのガゼット袋をインフレーション製膜された厚さ70μmのポリプロピレンフィルムより作成し、上部より約150mmの所の中央部に直径20mmの貫通孔を設け、該部分にポリプロピレン製の微多孔膜をフィルターとして熱接着して取付、更にガゼット折り込み部をそれぞれ上部より約100mmにわたって、幅5mm熱シールして該部分を柱状にした培養袋を製袋した。この培養袋におが屑を主体とした培地約3kgを充填し圧縮した。
その後、フィルターを貼着した面を内側にして折り曲げ、テープで固着し、オートクレーブ等で滅菌処理し、冷却した後、「まいたけ」「えのき茸」等目的とする茸の種菌を無菌室中で植菌した。これらの作業を通して、ガゼット袋の折り込み部に形成した柱状の接着部は、封口部を揃える場合、植菌後再度袋を折り込む場合等作業性及び自動機械適正に優れるものであった。
【0010】
【発明の効果】
以上述べたように本発明ではガゼット包装袋の稜線には柱部が形成されているため、包装袋は断面四辺形を保持することが出来、これによって培養基や茸菌の充填に際しての開口端部の開閉が容易となり、その作業性が向上する等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる茸培養袋の平面図であり、(a)は線AAにおける断面図、(b)は線BBにおける断面図を示す。
【図2】従来の茸培養袋に培養基を充填した状態の斜視図
【図3】茸培養袋に培養基を充填後、折り返す状態の斜視図
【符号の説明】
1 袋体 2 稜線 3 袋口部 4 フィルター
5 培養基 6 表フィルム 7 裏フィルム 8 折り込み部
9 融着部
Claims (1)
- 少なくとも内面に熱接着性樹脂層を有するフィルムからなるガゼット袋において、該ガセット袋の表フィルム又は裏フィルムの何れか一方に貫通孔を設け、該貫通孔を非透菌性の通気性材料からなるフィルターで覆い、該ガゼット袋の袋口側の四つの稜線の隅角部を、その上部の袋口端部から培地を充填して折り返し部分に到る迄の間のみを融着して融着部としたことを特徴とする茸培養袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00095196A JP3709536B2 (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | 茸培養袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00095196A JP3709536B2 (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | 茸培養袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09187167A JPH09187167A (ja) | 1997-07-22 |
JP3709536B2 true JP3709536B2 (ja) | 2005-10-26 |
Family
ID=11487991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00095196A Expired - Fee Related JP3709536B2 (ja) | 1996-01-08 | 1996-01-08 | 茸培養袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3709536B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104206230A (zh) * | 2014-09-04 | 2014-12-17 | 雷通灵 | 松脂收集袋 |
-
1996
- 1996-01-08 JP JP00095196A patent/JP3709536B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09187167A (ja) | 1997-07-22 |
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