JP2844442B2 - 開閉自在な密封チャックを備えたマチ付き包装袋の製法 - Google Patents
開閉自在な密封チャックを備えたマチ付き包装袋の製法Info
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Description
封チャックを備え、かつ、マチ付きの包装袋を製造する
方法に関する。
少しづつ取り出して使用する場合は、その包装袋の開口
部を繰り返し開閉する必要があるので、その開口部には
開閉自在な密封チャックを設けることが望ましい。従
来、正面体と背面体のそれぞれの内面に互いに嵌脱自在
な密封チャックを設けてその開口部を開閉自在としたマ
チの無い扁平なビニール製の包装袋などが公知である。
これに対し、内容物を増やすためにマチを付けた包装袋
の場合は、そのマチが邪魔になるので密封チャックを設
けるのが面倒であった。
に、正面体20と背面体21の内面における開口辺部の
近傍にそれぞれ互いに嵌脱自在な密封チャック22,2
3を設け、また、正面体20と背面体21の両側辺部の
間にそれぞれ密封チャック22,23の位置まで長手方
向の一端が達しないように2つ折りしたマチ24,25
を配し、さらに、マチ24,25と背面体21との間
に、マチ24,25の長手方向の一端と重なって、かつ
マチ24,25と直交するように補助シート26を配し
て、その補助シート26と、マチ24,25の長手方向
の一端とを、図7の(b)に示すように、正面体20の
内面に溶着し(図中、符号27がその溶着部を示す)、
それから、正面体20と背面体21の両側辺部と、マチ
24,25の幅方向の両端部とを一体的に溶着する(図
中、符号34がその溶着部を示す)ことにより製造して
いた。なお、補助シート26は背面体21の内面には溶
着しない。
方向の一端を、密封チャック22,23の位置の手前で
停止させて、その長手方向の一端と補助シート26とを
重なるように位置合わせするのが面倒であり、生産性の
向上を妨げるものである。また、補助シート26を用い
るので部品点数が増えることになり、全体的にコスト高
となってしまう。
の一端を位置合わせするような面倒がなく、また、部品
点数も増やさずに、容易に密封チャックを備えるマチ付
き包装袋を得ることができて、コストダウンを図ること
が可能となる斬新な製造方法を提供することである。
に、本発明の開閉自在な密封チャックを備えたマチ付き
包装袋の製法は、基材シートの上面側にそれよりも溶融
温度の少し低い樹脂フィルムをラミネートしてなる一連
の長い熱可塑・樹脂シート製の背面体用シート11の上
に、同じく基材シートの片面にそれよりも溶融温度の少
し低い樹脂フィルムをラミネートした構造を有してその
溶融温度の少し低い樹脂フィルムが外面側に位置するよ
うに且つ幅方向の両端を上面側の中央部で合わせるよう
に2つ折りした熱可塑性樹脂シート製のマチ用シート1
2を直交するように載置し、更に、ベース7,8にそれ
ぞれ密封チャック5,6を一体的に形成した熱可塑性樹
脂シート製の一対の密封チャック用テープ13,14の
一方を背面体用シート11の幅方向の一端に近接した位
置でその背面体用シート11とマチ用シート12の上に
マチ用シート12に対し直交するように載置して、その
密封チャック用テープ13を背面体用シート11及びマ
チ用シート12に対してそれらの基材シートにラミネー
トした溶融温度の少し低い樹脂フィルムの溶融温度でも
って熱溶着し、その後、その溶着したマチ用シート12
を背面体用シート11の幅とほぼ同一の長さに切断して
から背面体用シート11を一定距離移動させて再び上記
と同様にマチ用シート12の上に密封チャック用テープ
13を溶着してからマチ用シー ト12を切断するという
工程を繰り返し、次に、基材シートの下面側にそれより
も溶融温度の少し低い樹脂フィルムをラミネートした構
造を有して背面体用シート11と同一幅を有し且つその
下面側における幅方向の一端近傍に他方の密封チャック
用テープ14を溶着した熱可塑性樹脂シート製の正面体
用シート16を上記の背面体用シート、マチ用シート1
2及び密封チャック用テープ13の上に載置して重ね合
せ、且つ、密封チャック5,6を互いに嵌着した状態に
してから、背面体用シート11等の基材シートにラミネ
ートした溶融温度の少し低い樹脂フィルムの溶融温度で
もって、一定間隔で平行に位置する2つ折り状態の各マ
チ用シート11の中心位置を長手方向に溶着するととも
に、正面体用シート16と背面体用シート11における
幅方向の一端の端縁部に沿って溶着し、最後に、マチ用
シート12における溶着部18の中心部を長手方向に切
断することを特徴とするものである。
説明する。図1は本発明を実施するときの製造工程を示
したものであり、図2乃至図6は本発明を実施して得ら
れる包装袋を示したものである。
る。まず、熱可塑性樹脂製の一連の長い背面体用シート
11を図の矢印方向へ送る。この背面体用シート11
は、基材シートの片面にそれよりも溶融温度の少し低い
樹脂フィルムをラミネートしたものであり、その溶融温
度の少し低い樹脂フィルムを上面側にしている。
わせるように2つ折りした熱可塑性樹脂製のマチ用シー
ト12を、背面体用シート11に対し直交するように送
って背面体用シート11の上に載置する。この2つ折り
状態のマチ用シート12も、基材シートの片面にそれよ
りも溶融温度の少し低い樹脂フィルムをラミネートした
ものであり、その溶融温度の少し低い樹脂フィルムを外
面側にしている。
ク5,6を一体的に形成した、熱可塑性樹脂製の一対の
密封チャック用テープ13,14の一方を、上記の背面
体用シート11とマチ用シート12の更に上に載置す
る。このとき、その密封チャック用テープ13は背面体
用シート11の幅方向の一端に近接させる。また、密封
チャック用テープ13は、マチ用シート12に対し直交
して、マチ用シート12がチャック用テープ13の位置
を越えるように配置する。
を、背面体用シート11及びマチ用シート12に対し
て、それらの基材シートにラミネートした溶融温度の少
し低い樹脂フィルムの溶融温度でもって熱溶着する。図
中、符号15がその溶着部を示したものである。このと
き、2つ折り状態のマチ用シート12は外面側のみが溶
着し、その上側部分32が密封チャック用テープ13と
溶着し、下側部分33が背面体用シート11と溶着する
が、マチ用シート12の内面側は溶着しないので分離状
態を維持することになる。
面体用シート11の幅とほぼ同一の長さに切断してか
ら、背面体用シート11を一定間隔移動させて、再び上
記と同様にマチ用シート12の上に密封チャック用テー
プ13を溶着してからマチ用シート12を切断するとい
う工程を繰り返す。
用シート12、及び密封チャック用テープ13の上に、
背面体用シート11と同一幅を有する熱可塑性樹脂製の
一連の長い正面体用シート16を重ね合わせるように載
置する。この正面体用シート16も、上記のように基材
シートの片面に、それよりも溶融温度の少し低い樹脂フ
ィルムをラミネートしたものであり、その溶融温度の少
し低い樹脂フィルムを下面側にしている。
ける幅方向の一端の近傍に、上記の密封チャック用テー
プ13と対向するように他方の密封チャック用テープ1
4を溶着しておく。図中、符号17がその溶着部であ
る。
シート12、一対の密封チャック用テープ13,14及
び正面体用シート16を重ね合せ、かつ、密封チャック
5,6を互いに嵌着した状態にして、それらを一体的に
熱溶着する。この場合も、背面体用シート11、マチ用
シート12、及び正面体用シート16の各基材シートに
ラミネートした溶融温度の少し低い樹脂フィルムの溶融
温度でもって熱溶着する。図中、符号18がその溶着部
を示している。すなわち、一定間隔で平行に位置する2
つ折り状態の各マチ用シート12の中心位置を長手方向
に溶着するとともに、正面体用シート16における幅方
向の一端で上記の密封チャック用テープ13,14が近
接する一端の反対側の端縁部を溶着する。このときも、
2つ折りした各マチ用シート12は外面側のみが溶着し
て、内面側は溶着しないで分離状態が維持される。
おける溶着部18の中心部を長手方向に切断する。これ
によって、後記の図2乃至図6に示す包装袋19が完成
するものである。
装袋19について説明する。符号1が矩形の正面体、符
号2が正面体と同形の背面体、符号3及び4が正面体1
と背面体2の両側辺部の間にそれぞれ介在するマチ、符
号5及び6が互いに嵌脱自在な溝と突条から成る密封チ
ャック、符号7及び8がそれら密封チャック5,6のベ
ースであり、上記のように、これらの部材はすべて熱可
塑性樹脂製であり、また、正面体1、背面体2及びマチ
3,4は、柔軟性を有する基材シートの片面にそれより
も溶融温度の少し低い樹脂フィルムをラミネートしたも
のである。
体1と背面体2の両側辺部の間にそれぞれ折れ目を内側
にして配し、その両側辺部を正面体1と背面体2の側辺
部に対しそれぞれ溶着している。図中、符号9がその溶
着部である。
を上記のようにマチ3,4に対して溶着するが、それら
の底辺部は、図3に示すように、中間箇所を互いに溶着
するとともに、両端箇所はそれぞれ2つ折り状態のマチ
3,4の各片側半面に対し溶着している。
6は、図4に示すように、袋本体10の内面における開
口端に近い位置に取付けている。すなわち、一方の密封
チャック5のベース7は全体が、図4に示すように、正
面体1を横断するようにその内面に溶着し、他方の密封
チャック6のベース8は、同じく図5に示すように、そ
の両端箇所が正面体1と対面するマチ3,4の片側半面
28,29に溶着してそれ以外の中間箇所が背面体2の
内面に対し溶着している。なお、背面体2の内面におい
て上記の密封チャック6のベース8と溶着した中間部の
外側の両端箇所は、背面体2と対面するマチ3,4の片
側半面30,31と溶着している。
クを備えたマチ付き包装袋の製法は上記の通りであり、
一方の密封チャック5のベース7の全体を正面体1の内
面に溶着し、他方の密封チャック6のベース8はその両
端部を正面体1と対面するマチ3,4の片側半面に溶着
するとともにそれ以外の中間部を背面体2の内面に溶着
するようにしたので、特に、マチ3,4が密封チャック
5,6の位置を越えても支障がなく、上記従来例のよう
に、マチ24,25の長手方向の一端を、密封チャック
22,23の位置の手前で停止させて、マチ24,25
の長手方向の一端と補助シート26とを重なるように位
置合わせするような面倒が解消され、製造が容易にな
る。したがって、生産性の向上が可能となり、また、補
助シート26などを用いないので部品点数が増えること
がなく、全体的にコストダウンが可能となって安価な製
品を提供できる効果がある。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 基材シートの上面側にそれよりも溶融温
度の少し低い樹脂フィルムをラミネートしてなる一連の
長い熱可塑性樹脂シート製の背面体用シート11の上
に、同じく基材シートの片面にそれよりも溶融温度の少
し低い樹脂フィルムをラミネートした構造を有してその
溶融温度の少し低い樹脂フィルムが外面側に位置するよ
うに且つ幅方向の両端を上面側の中央部で合わせるよう
に2つ折りした熱可塑性樹脂シート製のマチ用シート1
2を直交するように載置し、更に、ベース7,8にそれ
ぞれ密封チャック5,6を一体的に形成した熱可塑性樹
脂シート製の一対の密封チャック用テープ13,14の
一方を背面体用シート11の幅方向の一端に近接した位
置でその背面体用シート11とマチ用シート12の上に
マチ用シート12に対し直交するように載置して、その
密封チャック用テープ13を背面体用シート11及びマ
チ用シート12に対してそれらの基材シートにラミネー
トした溶融温度の少し低い樹脂フィルムの溶融温度でも
って熱溶着し、その後、その溶着したマチ用シート12
を背面体用シート11の幅とほぼ同一の長さに切断して
から背面体用シート11を一定距離移動させて再び上記
と同様にマチ用シート12の上に密封チャック用テープ
13を溶着してからマチ用シート12を切断するという
工程を繰り返し、次に、基材シートの下面側にそれより
も溶融温度の少し低い樹脂フィルムをラミネートした構
造を有して背面体用シート11と同一幅を有し且つその
下面側における幅方向の一端近傍に他方の密封チャック
用テープ14を溶着した熱可塑性樹脂シート製の正面体
用シート16を上記の背面体用シート、マチ用シート1
2及び密封チャック用テープ13の上に載置して重ね合
せ、且つ、密封チャック5,6を互いに嵌着した状態に
してから、背面体用シート11等の基材シートにラミネ
ートした溶融温度の少し低い樹脂フィルムの溶融温度で
もって、一定間隔で平行に位置する2つ折り状態の各マ
チ用シート11の中心位置を長手方向に溶着するととも
に、正面体用シート16と背面体用シート11における
幅方向の一端の端縁部に沿って溶着し、最後に、マチ用
シート12における溶着部18の中心部を長手方向に切
断することを特徴とする開閉自在な密封チャックを備え
たマチ付き包装袋の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7353471A JP2844442B2 (ja) | 1995-12-29 | 1995-12-29 | 開閉自在な密封チャックを備えたマチ付き包装袋の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7353471A JP2844442B2 (ja) | 1995-12-29 | 1995-12-29 | 開閉自在な密封チャックを備えたマチ付き包装袋の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09183175A JPH09183175A (ja) | 1997-07-15 |
JP2844442B2 true JP2844442B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=18431083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7353471A Expired - Lifetime JP2844442B2 (ja) | 1995-12-29 | 1995-12-29 | 開閉自在な密封チャックを備えたマチ付き包装袋の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2844442B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2714114C (en) | 2008-11-13 | 2013-05-07 | Totani Corporation | Plastic bag making apparatus |
JP4758508B2 (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-31 | 株式会社セムラ | 包装用袋の製造方法および製袋機 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62135160A (ja) * | 1985-12-06 | 1987-06-18 | 株式会社 生産日本社 | サイドガゼットを有するチャック付き袋体 |
-
1995
- 1995-12-29 JP JP7353471A patent/JP2844442B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09183175A (ja) | 1997-07-15 |
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