JP3709507B2 - 足場の組立方法及び足場組立台 - Google Patents

足場の組立方法及び足場組立台 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、足場の組立方法及び足場組立台に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
一般に市街地の建築現場では、足場を地上に大組するための敷地の余裕がないため、足場の組立計画が難しく、また、安全面で、地上での足場の大組作業、高所での大組の継ぎ足し作業、高所での大組間の養生作業、高所での大組の切り離し作業等において、危険な状態が発生している。
【0003】
特に、地上での足場の大組作業は、クレ−ンで足場ブロックを吊り上げておき、足場ブロックの下に作業員が入って、建枠等の足場部材を下から一つずつ順次差し込んで継ぎ足すことにより行われている。また、事前に足場を1層組んでおき、これを吊り上げ、別の場所に組んである1層の上にジョイントする方法もあるが、この場合は、上下の建枠の連結ピンがスム−ズに連結できないため、やはり作業員が吊り上げた足場ブロックの下で作業することになり危険な状態である。そして、現在では、これらの危険な作業はクレ−ン等の安全規則において禁止されている。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、安全かつ効率良く足場の組立を行える工法及び足場組立台を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、本願の第1発明は、足場の組立ヤ−ドと送りヤ−ドを有し、かつ組立ヤ−ドから送りヤ−ドまで足場の搬送手段を有する組立台を用いて、前記組立台上の組立ヤ−ドで足場1単位分を組み立てる第1工程と、既に組立ヤードで組み立て、送りヤードに移動させてある足場に、組立てた足場1単位分を連結する第2工程と、これらの連結した足場を送りヤ−ドに送り出す第3工程とを繰り返して行い、組立台上に所定単位数よりなる足場を組み立てた後、この所定単位数の足場全体を吊り上げる第4工程と、この吊り上げた足場を組立台上に新規に組立てた所定単位数の足場の上部に連結する第5工程とを繰り返して行い、組立台上に所定単位数の足場を複数層連結してなる大組ブロックを組立てることを特徴とした、足場の組立方法である。
0006
また本願の第2発明は、足場の組立ヤ−ドと送りヤ−ドを有し、かつ組立ヤ−ドから送りヤ−ドまで足場の搬送手段を有する組立台を用いて、前記組立台上の組立ヤ−ドで足場1単位分を組み立てる第1工程と、既に組立ヤードで組み立て、送りヤードに移動させてある足場に、組立てた足場1単位分を連結する第2工程と、これらの連結した足場を送りヤ−ドに送り出す第3工程とを繰り返して行い、組立台上に所定単位数よりなる足場を組み立て、次にこの所定単位数の足場全体を吊り上げる第4工程と、この吊り上げた足場を組立台上に新規に組立てた所定単位数の足場の上部に連結する第5工程とを繰り返して行い、組立台上に所定単位数の足場を複数層連結してなる大組ブロックを組立てた後、組立台のみを隣の足場組立場所に移動させて大組ブロックをその場に接地させる第6工程と、移動させた組立台上に新規の大組ブロックを組み立てる第7工程とを繰り返して行い、構造物の構築場所の全周に沿って大組ブロックを組み立てることを特徴とした、足場の組立方法である。
0007
また本願の第3発明は、足場の組立ヤ−ドと送りヤ−ドを有し、かつ組立ヤ−ドから送りヤ−ドまで足場の搬送手段を有する組立台を用いて、前記組立台上の組立ヤ−ドで足場1単位分を組み立てる第1工程と、既に組立ヤードで組み立て、送りヤードに移動させてある足場に、組立てた足場1単位分を連結する第2工程と、これらの連結した足場を送りヤ−ドに送り出す第3工程とを繰り返して行い、組立台上に所定単位数よりなる足場を組み立て、次にこの所定単位数の足場全体を吊り上げる第4工程と、この吊り上げた足場を組立台上に新規に組立てた所定単位数の足場の上部に連結する第5工程とを繰り返して行い、組立台上に所定単位数の足場を複数層連結してなる大組ブロックを組立てた後、組立台のみを隣の足場組立場所に移動させて大組ブロックをその場に接地させる第6工程と、移動させた組立台上に新規の大組ブロックを組み立てる第7工程とを繰り返して行い、構造物の構築場所の周囲に沿って大組ブロックを組み立て、さらに、構造物躯体を所定高さまで構築した後に、その上部スラブに前記組立台を盛替える第8工程と、盛替えた組立台上に新規に大組ブロックを組み立て、これを吊り上げて既に構造物躯体の周囲に設置した各大組ブロックの上部に連結する第9工程とを繰り返して行い、構造物躯体の周囲に沿って所定の高さまで足場を組み立てることを特徴とした、足場の組立方法である。
0008
また本願の第4発明は、足場の組立ヤ−ドと送りヤ−ドを有し、かつ組立ヤ−ドから送りヤ−ドまで足場の搬送手段を有する足場組立台であって、前記組立台上に立設した柱体の上端部に連結サポ−ト治具を設けたことを特徴とし、この連結サポ−ト治具は、組立台上に搭載した足場脚部上端の連結ピンに向かって、別の足場の脚部下端部を誘導し、前記連結ピンと前記脚部下端部の連結を容易に行えるよう構成した、足場組立台である。
0009
また本願の第5発明は、前記第4発明に記載の足場組立台において、前記搬送手段には、足場脚部下端部を支持し、かつ搬送手段に沿って移動可能な移動治具を設け、前記組立台上に立設した柱体の上端部に連結サポ−ト治具を設けたことを特徴とし、この連結サポ−ト治具は、組立台上に搭載した足場脚部上端の連結ピンに向かって、別の足場の脚部下端部を誘導し、前記連結ピンと前記脚部下端部の連結を容易に行えるよう構成した、足場組立台である。
0010
また本願の第6発明は、前記第4発明又は第5発明に記載の足場組立台において、前記搬送手段は、足場部材の脚部の間隔と等しい間隔をおいて平行に2条配設したことを特徴とする、足場組立台である。
0011
また本願の第7発明は、前記第6発明に記載の足場組立台において、前記搬送手段の一方あるいは双方を搬送手段の配設方向と直交する方向に移動可能とし、両搬送手段の間隔を調整可能に構成したことを特徴とする、足場組立台である。
0012
また本願の第8発明は、前記第7発明に記載の足場組立台において、前記搬送手段に前記連結サポ−ト治具を設けた柱体の下端部を固定し、柱体を搬送手段と共に搬送手段の配設方向と直交する方向に移動可能に構成したことを特徴とする、足場組立台である。
0013
また本願の第9発明は、前記第4発明乃至第8発明のいずれかに記載の足場組立台において、前記組立台は前記搬送手段の配設方向に複数に分割及び連結可能に構成したことを特徴とする、足場組立台である。
0014
また本願の第10発明は、前記第3発明に記載の足場の組立て方法において、
構造物の構築場所の周囲に沿って所定の高さまで足場を組み立てた後、足場の大組ブロック間に形成される高さ方向の間隙部に、手摺を設けて安全な作業場所を確保し、この作業場所を足場の下層部から上層部に向かって順に形成しながら、前記間隙部の組立を行うことを特徴とした、足場の組立方法である。
0015
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施の形態について説明する。
0016
<イ>組立台足場
組立用の組立台1は、図1、3に示すように、組立ヤ−ドと送りヤ−ドからなり、非移動型でも移動型でもよい。移動型の場合は、例えば移動車輪を装備して全方向走行可能に構成する。組立ヤ−ドでは足場1単位が組み立てられる。例えば、足場大組の1スパン分の面積があれば十分である。また、送りヤ−ドは、足場の所定単位数分、例えば大組1層分のスパンを搭載できる面積に適宜設計する。なお、組立台1は長手方向に複数に分割及び連結可能として、足場の組立規模に対応できるよう構成するとよい。
0017
組立台1上には足場の搬送手段を設ける。例えば、長手方向の両縁部に沿って平行な2条のコンベア11を設ける。このコンベア11には、例えば図4に示すように、上部にスリットを有するガイドレ−ル12内に複数のロ−ラを配して構成した、ロ−ラコンベア等を用いることができる。また、これらのコンベア11の一方あるいは双方を、それらの配設方向と直交する方向に移動可能とし、両者の間隔を調整可能として、脚部間寸法の異なる足場部材にも適用できるよう構成する。
0018
図4、5に示すように、コンベア11上のガイドレ−ル12内には、足場2の脚下端を支持するための移動治具13を設ける。この移動治具13は、小片の移動プレ−ト13aと、その上面に突設した差し込みピン13bとからなる。足場2は、その脚下端部を差し込みピン13bに差し込むことによって移動可能に支持される。
0019
組立台1上のコンベア11の外側には、図3R>3に示すように縦枠14aと横枠14bを設け、足場の移動時に脱落を防止する。なお、縦枠14aの下端部を、ガイドレ−ル12の外側面に固定し、コンベア11と共に配設方向と直交する方向に移動可能に構成してもよい。
0020
また、縦枠14aの上端には、図6、7に示すように、連結サポ−ト治具15を設ける。この連結サポ−ト治具15は、半すり鉢状のテ−パ部15aを内側にその開放部を向けて有している。足場2の継ぎ足し時には、このテ−パ部15aをガイドとして、足場2の脚下端部が誘導されるため、脚柱のずれを修正してスム−ズに下部足場2の連結ピン21に連結することができる。
0021
なお、図8に示すように、足場2の脚上端に形成されている通常の連結ピン21に、さらに連結の容易化を図るために連結治具22を装着するとよい。この連結治具22は、先頭部22aと、連結ピン21内に差し込む差し込み部22bとよりなり、差し込み部22bには抜け防止のためのバネ状のストッパ22cを設けておく。
0022
<ロ>地上での足場の大組工程
先ず、図3に示すように、組立台1を足場の設置場所に位置させ、供給台車3より供給される足場部材を用いて、組立ヤ−ド上で最下層部の足場2を1スパン分組立てる。なお、供給台車3は、リフタ−31を有しており、組立台1へ足場部材を移す時、常に一定の高さで部材供給ができるよう構成されている。
0023
立てた1スパン分の足場2は、移動治具13に支持されて、コンベア11により送りヤ−ドに送られる。同様に組立、送りを順に繰り返して、所定スパンよりなる最下層部2aを組立てる。なお、本実施の形態においては、図2に示すように、5スパン3層を大組の1ブロックとした場合について説明する。
0024
次に、最下層部2aを回転制御型吊り具4で吊り上げた状態で、その下方の組立台1上に上記と同様の方法で2層目の足場を組立てる。そして、最下層部2aの足場を吊り下ろして、2層目の足場と連結させる。連結の際には、連結サポ−ト治具15によりスム−ズな連結が可能となるため、作業員が吊り下げた足場ブロックの下に入る必要がない。なお、吊り具4には、通常の吊り用ワイヤ−とは別にコントロ−ルワイヤ−41を設け、吊り上げ時の回転防止を図る。
0025
同様に3層目を組立て・連結して、図2に示すように、大組ブロック2Aを完成させる。そして、組立台1を隣の足場設置場所に移動させて、大組ブロック2Aを接地させる。同様の手順で、大組ブロック2Aを、躯体5の構築予定地に沿って、高さ方向に所定の間隔(以下、間隙部という)をおいて、始点から終点まで組立てる。
0026
なお、躯体構築予定地の角部において大組ブロック2Aの下から組立台1を抜き取る場合は、組立台1が全方向に移動可能に構成してあるため、図2に示すように横すべりさせることによって行うことができる。そして、横すべりさせた後に、組立台1を長手方向に複数に分離し、角部において隣接する次の組立場所に運び、そこで連結して、再度、足場の組立作業に用いることができる。
0027
<ハ>大組間の養生工程(間隙部の組立)
躯体5全周に大組ブロック2Aを組立てた後、ブロック間の間隙部の組立を行う。足場各層の間隙部側の一端部には、図3、10に示すように、各層毎に予め足場板6が取り付けてある。この足場板6は、上下両端にフックを有しており、上部フックにより足場2の横梁に懸垂されている。間隙部の組立時においては、この足場板6を水平に起こして、対向する足場2の横梁に下部フックを掛止して間隙部間に架設する。そして、足場板6の両側にスライド型先行手摺7を固定する。このスライド型先行手摺7は、足場部材脚部をガイドレ−ルとして昇降自在であり、かつ所定の位置で足場部材の横架材にロックして固定することができるものである。
0028
作業員は、足場板7上において、筋交等の間隙部の組立を行う。なお、作業員の上下作業は、足場板6の端部に設けられた作業扉61から梯子8を使って上下することにより行う。梯子8は、各層毎の間隙部側端部に予め取り付けておく。以上のように足場板6とスライド型先行手摺7の組立てを上層に向かって順に繰り返しながら、間隙部の上端部まで組立てを行う。
0029
<ニ>大組ブロックの継ぎ足し工程
躯体5全周に大組ブロック2Aを組立てた後、図2に示すように、躯体5のスラブ上に組立台1を盛替え、地組工程と同様に大組ブロック2Aを組み立てる。次に、図9R>9に示すように、吊り具4により既に接地された大組ブロック2A上に吊り下ろして、連結治具22を用いて上下ブロック間の連結を行う。この際に、足場板6とスライド型先行手摺7を、接地された大組ブロック2Aの際上段に設けておき、継ぎ足し時の作業員の安全を確保する。
0030
そして、躯体5全周に2層目の大組ブロック2Aを継ぎ足して組立てる。以上の工程を繰り返して行い、所定の高さまで足場を組み上げる。足場の解体作業においては、上記組立作業と逆の工程で足場を解体することによって、狭い敷地内でも安全かつ効率の良い解体作業が可能となる。
0031
【発明の効果】
本発明は以上説明したようになるため、次のような効果を得ることができる。
<イ>上面にコンベアを装備した組立台上の1箇所(組立ヤ−ド)で足場を組立てて、順に送り出して連結することによって、所望数のスパンの足場を組立てることができる。従って、作業員は組立ヤ−ドのみで作業を行えば済むため、狭い敷地内でも安全かつ効率良く足場の組立て作業が可能となる。
0032
<ロ>組立台上に組立てた1層分の足場を吊り具で吊り上げた状態で、組立台上に下層足場を組立て、吊り上げた上層足場を下層足場上に継ぎ足すことによって、複数層の足場を大組することができる。従って、吊り上げた上層足場の下に入ることなく、作業員は組立ヤ−ドのみで作業を行えば済むため、狭い敷地内でも安全かつ効率良く足場の大組作業が可能となる。
0033
<ハ>大組1ブロックを地組した後は、建物躯体の上面に組立台を盛替えて、その組立台上部で同様に足場を大組して吊り具で吊り上げ、地組ブロック上部に吊り下ろしてブロック同士の上下継ぎ足しを行うことができる。以後同様に、上層階に向かって大組間の継ぎ足し作業を行うことができる。従って、高所での大組の継ぎ足し作業を安全かつ効率良く行うことができる。
0034
<ニ>足場の大払い作業においては、大組作業と逆の工程で足場を解体することによって、狭い敷地内でも安全かつ効率の良い大払い作業が可能となる。
0035
<ホ>足場の連結サポ−ト治具を用いることにより、高所での足場の継ぎ足し作業をスム−ズに行えるため、作業員が足場の下方に入る必要がなく、作業の安全性を確保することができる。また、従来はこの作業に2名の作業員が必要であったが、1名で足りるため災害の確率を減少させることができる。
0036
<ヘ>各ブロック間の間隙部の組立作業は、予め足場の各層の間隙部側端部に取り付けておいた足場板と、順次上層に向かって取り付けられるスライド型先行手摺とによって、安全な状態で行うことができる。
0037
<ト>大組の継ぎ足し・切り離し作業は、下層ブロック間の間隙部の最上部に取り付けられた足場板とスライド型先行手摺とによって、安全な状態で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 組立台の説明図
【図2】 本発明の工法全体の説明図
【図3】 地組工程の説明図
【図4】 組立台の説明図
【図5】 組立台の説明図
【図6】 組立台の説明図
【図7】 組立台の説明図
【図8】 足場連結治具の説明図
【図9】 大組継ぎ足し工程の説明図
【図10】 間隙部組立工程の説明図

Claims (10)

  1. 足場の組立ヤ−ドと送りヤ−ドを有し、かつ組立ヤ−ドから送りヤ−ドまで足場の搬送手段を有する組立台を用いて、
    前記組立台上の組立ヤ−ドで足場1単位分を組み立てる第1工程と、
    既に組立ヤードで組み立て、送りヤードに移動させてある足場に、組立てた足場1単位分を連結する第2工程と、
    これらの連結した足場を送りヤ−ドに送り出す第3工程とを繰り返して行い、
    組立台上に所定単位数よりなる足場を組み立てた後、この所定単位数の足場全体を吊り上げる第4工程と、
    この吊り上げた足場を組立台上に新規に組立てた所定単位数の足場の上部に連結する第5工程とを繰り返して行い、
    組立台上に所定単位数の足場を複数層連結してなる大組ブロックを組立てることを特徴とした、
    足場の組立方法。
  2. 足場の組立ヤ−ドと送りヤ−ドを有し、かつ組立ヤ−ドから送りヤ−ドまで足場の搬送手段を有する組立台を用いて、
    前記組立台上の組立ヤ−ドで足場1単位分を組み立てる第1工程と、
    既に組立ヤードで組み立て、送りヤードに移動させてある足場に、組立てた足場1単位分を連結する第2工程と、
    これらの連結した足場を送りヤ−ドに送り出す第3工程とを繰り返して行い、
    組立台上に所定単位数よりなる足場を組み立て、
    次にこの所定単位数の足場全体を吊り上げる第4工程と、
    この吊り上げた足場を組立台上に新規に組立てた所定単位数の足場の上部に連結する第5工程とを繰り返して行い、
    組立台上に所定単位数の足場を複数層連結してなる大組ブロックを組立てた後、組立台のみを隣の足場組立場所に移動させて大組ブロックをその場に接地させる第6工程と、
    移動させた組立台上に新規の大組ブロックを組み立てる第7工程とを繰り返して行い、構造物の構築場所の全周に沿って大組ブロックを組み立てることを特徴とした、
    足場の組立方法。
  3. 足場の組立ヤ−ドと送りヤ−ドを有し、かつ組立ヤ−ドから送りヤ−ドまで足場の搬送手段を有する組立台を用いて、
    前記組立台上の組立ヤ−ドで足場1単位分を組み立てる第1工程と、
    既に組立ヤードで組み立て、送りヤードに移動させてある足場に、組立てた足場1単位分を連結する第2工程と、
    これらの連結した足場を送りヤ−ドに送り出す第3工程とを繰り返して行い、
    組立台上に所定単位数よりなる足場を組み立て、次にこの所定単位数の足場全体を吊り上げる第4工程と、
    この吊り上げた足場を組立台上に新規に組立てた所定単位数の足場の上部に連結する第5工程とを繰り返して行い、
    組立台上に所定単位数の足場を複数層連結してなる大組ブロックを組立てた後、組立台のみを隣の足場組立場所に移動させて大組ブロックをその場に接地させる第6工程と、
    移動させた組立台上に新規の大組ブロックを組み立てる第7工程とを繰り返して行い、
    構造物の構築場所の周囲に沿って大組ブロックを組み立て、さらに、構造物躯体を所定高さまで構築した後に、その上部スラブに前記組立台を盛替える第8工程と、
    盛替えた組立台上に新規に大組ブロックを組み立て、これを吊り上げて既に構造物躯体の周囲に設置した各大組ブロックの上部に連結する第9工程とを繰り返して行い、
    構造物躯体の周囲に沿って所定の高さまで足場を組み立てることを特徴とした、
    足場の組立方法。
  4. 足場の組立ヤ−ドと送りヤ−ドを有し、かつ組立ヤ−ドから送りヤ−ドまで足場の搬送手段を有する足場組立台であって、
    前記組立台上に立設した柱体の上端部に連結サポ−ト治具を設けたことを特徴とし、
    この連結サポ−ト治具は、組立台上に搭載した足場脚部上端の連結ピンに向かって、別の足場の脚部下端部を誘導し、
    前記連結ピンと前記脚部下端部の連結を容易に行えるよう構成した、
    足場組立台。
  5. 請求項4に記載の足場組立台において、
    前記搬送手段には、足場脚部下端部を支持し、
    かつ搬送手段に沿って移動可能な移動治具を設け
    前記組立台上に立設した柱体の上端部に連結サポ−ト治具を設けたことを特徴とし、
    この連結サポ−ト治具は、組立台上に搭載した足場脚部上端の連結ピンに向かって、別の足場の脚部下端部を誘導し、
    前記連結ピンと前記脚部下端部の連結を容易に行えるよう構成した、
    足場組立台。
  6. 請求項4又は5に記載の足場組立台において、
    前記搬送手段は、
    足場部材の脚部の間隔と等しい間隔をおいて平行に2条配設したことを特徴とする、
    足場組立台。
  7. 請求項に記載の足場組立台において、
    前記搬送手段の一方あるいは双方を搬送手段の配設方向と直交する方向に移動可能とし、
    両搬送手段の間隔を調整可能に構成したことを特徴とする、
    足場組立台。
  8. 請求項に記載の足場組立台において、
    前記搬送手段に前記連結サポ−ト治具を設けた柱体の下端部を固定し、
    柱体を搬送手段と共に搬送手段の配設方向と直交する方向に移動可能に構成したことを特徴とする、
    足場組立台。
  9. 請求項4乃至8のいずれかに記載の足場組立台において、
    前記組立台は前記搬送手段の配設方向に複数に分割及び連結可能に構成したことを特徴とする、
    足場組立台。
  10. 請求項記載の足場の組立て方法において、
    構造物の構築場所の周囲に沿って所定の高さまで足場を組み立てた後、
    足場の大組ブロック間に形成される高さ方向の間隙部に、手摺を設けて安全な作業場所を確保し、
    この作業場所を足場の下層部から上層部に向かって順に形成しながら、前記間隙部の組立を行うことを特徴とした、
    足場の組立方法。
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